断罪の時間 〜Dance!な日常〜

2017年12月24日(日) 「Freeze or Burn」

わたし主催の記念すべき初舞台で踊ってもらった
王丸せい子さんが出演されていたので、
満をGして頑張って見に行きましたw
自分自身の技術向上のために邁進していた頃で、
見に行くことに驚くほど心の距離がありました。
相当がんばって出かけた感(爆)

 『Freeze or Burn』
  凍るか、焼きつくすか!?

さて、何もなしに公演名だけで何か思い出せるか?
たしか5作品?くらい?のショーケース形式。
そうそう!確か大島くんたちのゴリ押しのやつ!
あれは残っている。 もう、、ゴリ押しだったな☆

 他はまるで覚えていなかった―

凍っても、焼きつくされてもない(爆)
なんと恐ろしいことでしょうか。。
ぜんぶ自分に返ってきておかしくありませんw
人前に立つ者、いつだって明日は我が身、です。
個人としてはどうしてもタイトルに突っ込みを
入れないわけにいかなくなります。
0か100か、そんなのが見たいんじゃない!
その中で変化していく様、様子がダンスだろッッ
実は、せい子さんが出てるのすら忘れていた―
パンフレットひらくまで!!
そうしてわかる全容!

 そういえば人形使ってた人いたな!
 そうそう王丸さんはトリオで出演していた!

これ 全容じゃないじゃん…

各タイトルを見てもまるで思い出せない全容。。
だが、せい子さんの踊りはじわじわ思い出した。
たしか、、ラジオ対談?の音?で踊っていた。
せい子さんの踊りは、、良かった!!
はっきり言えばトリオでいる必要を感じない。
本人の集中が凄過ぎてあとの二人が何をしてたか
まるっきり覚えていない。。
わたし自身の色眼鏡もあるかもしれないが、
色眼鏡なくても存在感が一人だけ突出していた☆
王丸せい子さんはそもそも《画家》です。
画家として心底生きてきた人なのだ。
そんな人があれだけの踊りが踊れるのには、、
理由があるからだろう。
そうとしか、、思えない。
この理由の強度が王丸さんは尋常じゃない。
とにかく見ていてまるで飽きないんだからすごい。
凍るでも焼きつくすでもなくじわじわくる。。
泣いてしまった


 踊りに、その理由を感じないわけにいかない


これが 作品を《つくろう》としている人と
《踊りをおどろう》とする人の決定的な違いだろう

そんなものを感じた公演だった


カラダがどれだけ「動」いたところで何もこない
そんなのは運動なのだ

せい子さんの踊りを、思い出せてよかった



2017年12月15日(金) 「海が降った夏」

前々前回そんな倫子が出演する芝居へ出向いたw

 『海が降った夏』

 ワタシ。24歳。
 上京して、五年が過ぎた。
 夢を追った。恋をした。仕事を始めた。
 お酒を飲めるようになった。
 振られた。夢を追った。仕事を辞めた。
 また恋をした。
 帰りたいなんて絶対に言いたくないけど、
 今更恋しくなったよ。

 数年ぶりの帰省をきっかけに始まる、
 母とワタシとみんなの物語。
 たくさんのあれからとこれからと、
 ワタシが生まれるそれまでを。
 それは愛おしくて力強くて、
 溢れかえりそうな幸せに
 ワタシは少しだけ泣いてしまいました。

「ただいま。ありがと。いってきます。」

 私の人生の物語なんて、
 きっとなんでもない。
 でもそれが一番幸せ。絶対。

出演者には峰尾かおりさんもいた!
かおりさんとは以前からダンスで見知っている。
でも、それもだいぶ昔の話。
おそらく事故前の話だ。
とても柔らかな人。
朗らかな笑顔120%で出来てるような人。
しかし、このお芝居では底の強さを感じました。
見知っているからこそ、湧き上がる感動がすごい。
役者だなあって強く感じたのです☆
あの頃の自分は踊るためのフィジカルがなければ
技術がなければダンスは踊れない、と思っていた。
もしかすると、かおりさんから見たらいい印象は
なかったかもしれない。
あれからの現在。
今こそ言えることがある。
もちろん踊るには、伝える伝わるためには
フィジカルと技術 そして意志が必要です。
果てがない力への挑戦。
その努力とは真逆の努力。
それは、その人がその人そのものであること。
本当に伝えたいものだけに焦点を当てれば、
筋力や技術が突然余計なものとなる。
問題がそれじゃないからです
自分の力を発揮する、というよりは
空間に溶けていくような、
透明になっていくような踊りがこの世にはある。
これは今の自分の支えでもあります。
それを示してくださった人がいた
これまで舞台にとどまらない様々な踊りを
見てきた体験が、
わたしの希望となっていることに気づくのです
そしてそれに気づけたのは、
その様々な踊りが、本当に様々だったこと
《すべてがいい踊りじゃなかった》
だからこそ希望を見出せたんじゃないか
いいものだけを見続けることができたなら
希望を見出せることはなかった気がするのです
これはある意味で、
踊りよりも大事なことかもしれません。
踊ることで誰かの何かになれるのなら。
だって その《何か》の《正体》じゃないですか
わたしたちが人前で死ぬ気でやってる職業は
もしかしたらそれくらいのことです
それくらいのことを死ぬ気でやっています
そして人によっては そのタイミングによっては
それくらいのこと、がそれくらいのことにならない
人前に立つかぎり、わたしたちは
常にそれを目指す人間です

この2017年は、、再復帰公演
『The 3rd Birthday』の年!!
病院を《卒業》してダンスに復帰邁進した年です。
そして次回公演のこと。
カラダを鍛えながらずっと考えていました。

 何でもない日々
 印象をのこさない風のような踊りを目指す

そうおもっていた矢先でした
『海が降った夏』
なんだか考えていることが同じすぎて、、
ひっくり返るくらいにビックリしましたッッ

人に何かを伝えようとすればするほど
暴力的なものに変容してしまいます
→どうしてわからないのわかってくれないの
わか「らせよう」としてしまった途端に
何かが、、大切な何かが崩れ落ちてしまう!!
その一方通行は、共感とは程遠く
人様に見せられるものになりえません
しかし! かといって、突きつけなさすぎたら
まるで心に引っかかりません
ここが、これこそが、あれです

 劇場版 甲子園には魔物がいる 

そのバランスが、何かが何かを超えるカギ
何か、そのもの自体が変容していくさま
みんなに、じゃなく、
その人その人の何かに変わっていく奇跡です
ここにこそ頭脳を創造力を全力で使っています

その日だけを見れば印象も残らないような
《何でもない日々》
ところがそんな日々には、、
とんでもないインパクトがありました!!
これには、、甚だおどろきました

 客席で涙が止まらない人が何人もいた

何でもない日々を見ているうちに
それが何でもない日々じゃないことに気づく
わたしが死にかけて覚醒したやつです
そして人類に等しくかかっている重さです
《今のたいせつさ》 この台詞なしに、
それを感じずにいられなくなる舞台でした


 「ここにくると 空が大きくなるのよ」


その声はとてもすがすがしくて
劇場を超えて《とぎれない空》を感じました
これを聞くためにこの日 劇場にいた気がします



2017年12月11日(月) 予選 第二話

(つづきです)
予選が終わって味の正福に食事へ行きました。
予選は午前11時くらいに並んで11:30開場。
審査発表は15時を回ってました(爆)
客席でどれほどお腹が鳴るのを阻止したかw
ともあれ、ようやく食事です。
わたしたちが食べ始めると、、
見覚えのある人が来店した。
それも、、その日初めて見覚えた人ッッ

 審査員の人!!

ミスコンで配布された手さげ袋を見て、
なんと声をかけてくれたんです。

「本日のご来場ありがとございました!
 私は○○年の代表の者です」

 過去のWINNERだった―

さすがは正福。お仕事直後でも余裕のご来店☆
そして、やはり選ばれし女。
見ず知らずのわたしたちに声をかけるところに
その栄冠を感じずにいられませんでした!
応対。応対力でしょう。
どんな人にも対することができる力。
一言二言しか話していませんが、終始。

 波風立たぬおだやかさでした

礼儀正しくて非の打ち所がなかったよ。。
思い出してみても礼儀正しさは力です。
こちらも礼儀正しくなってしまうからです。
どう言えばいいんでしょうね、、この感じw
思うに、、
《非の打ち所がない場所》を目指した人。
これがもしかしたら、
美や芸術の行き着く果てかもしれません。
美や芸術じゃなくても、
もしかしたら全てにおいて言えるかもしれない。
自分にとって非の打ち所がない場所
それはきっと非の打ち所がない自分自身です
ミス・ユニバースみたいにオールマイティには
いきませんが、それでも同じ場所にはいける
気がします。
ただし、どちらにしても努力が要る。
なりたい自分への努力。
今の自分が非の打ち所がない自分自身なのか
いつもいつでも見極めねばなりません☆

 今の自分が好きかどうか


なんだかとても学んだ気がします




さて、実は予選の後日。
わたしは予選勝者にばったり出くわしました。
フツーに街中でw
本当にあの人だったかは確かめようがないのですが
どう見ても見覚えがありました。
しかし、、その姿に目を疑いました

 エスカレーターそばの椅子に
 買物袋どっと両脇に抱えて仰向けに座っていた

人通りが極端に少ないところでしたが、
人目がある限り最高の自分でいなければウソです。
くたくただったんでしょうが、どう見てもアウトw
あれでオピニオンリーダーになれるんだったら
その辺の女子高生全員オピニオンリーダーです☆
見間違いだと本気で思いたい。


これが地方の正体かもしれませんね



2017年12月10日(日) 「ミス・ユニバース JAPAN 地方予選」

2018年 ミス・ユニバース ジャパン
その地方予選。
優花が、、出馬した―

『2018 MISS UNIVERSE JAPAN』

来年が日本最終決戦となる その予選日。
タイトルだけで何だかゾッとするね。。
す、すごいッッ
いや もう ほんとうに 言葉がない!!
だって行き着く先は世界です。
世界最高の女を決める戦いなんです!!
知人友人の出場なんて、、
たぶん 人生で二度とない気がします。
したがって、死力で応援に行きました☆

圧倒的な友だちであるにもかかわらず
誰よりも緊張しました(爆)

そう。これこそが、何だかわからない
お友だちアドバンテージ!!!

過去、わたしが草刈民代さんの舞台に立った時。
ほんの脇役だったにもかかわらず、その登場に
友だちが死ぬほど緊張したというアレでしょう!
「タイスケが失敗したりしないか」
友だちだからこそ、知っているからこそ、
そんな不安がよぎって訳の解らぬ緊張が襲うのだ
その舞台が大きければ大きいほど戦慄を覚えます
実際、何でもないようなところで
転んだりする人いるでしょw
わたしたちは、生きている限り、
どんなこともありえます。
明日、世界が滅んだって不思議じゃない。
そういうわけで 本番というのは、、
いつだって、常に、魔物はいます。
魔物がいるのは甲子園だけじゃない

今日は超強力な助っ人が来てくれました。
奇跡的に暇で興味をもってくれた歌手。
地球を丸くできる女 あらため
月末いつも上限ギガに悩まされている女
☆秋恵☆ 笑笑
秋恵は写真展もやっちゃうくらいです。
興味持たないはずが、、ないw
予定通りです。
どんな表情も見逃さない!
高性能デジタルカメラを構える秋恵!
そんな秋恵に真顔で言われました

「タイスケさん、、何でチェキ!?」

「いや、、これしか… なかったし?」

◎ミス・ユニバースでチェキ激写事件◎
生きながらの伝説です、たぶん。。
本気で何も考えてませんでした
なんで何も考えなかったんだろうww
この会場でチェキ握りしめてるの 俺だけだわ
秋恵の呆れすぎて死ねや目線、、
完全な予定外ですw
俺は思いました 課長をバカにできねえ、ってw
いや。どんなに他人にバカにされようとも、
俺は、俺はチェキでやってやるぞ!!

地方予選といえど予選メンバーに選ばれるところ
から勝負は始まっています。
予選メンバーは《ビューティーキャンプ》に参加。
もうすでに約3ヶ月も戦ってきているわけです!
そこで美に関するあらゆるものを学ぶらしい。
そしてその最終決戦がこの予選会なのです。

そんな会場に今までただの一度も足を踏み入れた
ことがありませんので、もう異次元ワクワクです。
自分自身も舞台人であるからこそ、
会場全体の空気に異様な緊張を感じました。

 行け!優花!!その力を存分に示せ☆

優花はわたしがダンスを学ぶきっかけとなった先生
のもとで踊っていた女の子です。
初めて会った時の優花は、、たしか中学生だったw
わたしはその頃 髪を赤にしていたこともあって、、

優花にはいつも「そこの赤毛!」と呼ばれていた

超実話だ(爆)
そんな女の子が、ミス・ユニバースに挑む。
あの時からどのくらい時間が経ったのか知れない。
お互いにとんでもない過去の話だw
そして今。

 優花の応対はもはや《女神》だった

正直、これには年月を感じないわけにいかない。
年月が彼女をここまで成長させてきたのか。
面影が完全に消え去ったわけではないのだが、
その輝きは、その輝きが、尋常じゃなかった

一つの区切り、節目として最高の輝きに違いない
おそらくこの《感じ》は会場でしかわからない、
感じられないものだと思う

そもそもブロードウェイで修行していたくらいの
ダンサーです。
そのダンスは他のメンバーを全く寄せ付けない。
まあ、当たり前かw

水着審査が始まると客席で寝ていた男が突然
生き返ってめちゃくちゃ写真撮りまくっていた!!
写真撮影禁止だったのに 笑笑
きっとこのためだけに来てたんでしょうw

 命がけなのは彼女たちだけじゃなかった(爆)

さて。
個人的に最も興味深かったのは《質疑応答》です。
舞台前方にマイクが置かれた台があり、
一人ずつそのマイクを取って応答します。
みんな物凄いドレスでマイクを取りに歩きます。
ここでわたしはとんでもないものを見ました
ある一人の《マイクの取り方》に唸ってしまった
彼女たちはすべてのことに意識を割いています。
意識を割かずに美しくなんてならないからです。
まずマイクを取りに行くまでの歩行。
そしてマイクをどう取れば美しさを損なわないか。
その思考が丸見えになってしまう落とし穴!
なぜなら、、ドレスを着ているからです。
ドレスを着ていると歩行もかなりの技術がいるはず
歩くだけならまだしも美を現出させねばなりません
そういうわけでマイクに至るまでの歩幅や歩数、
姿勢そしてカタチ、角度、ドレスの動きを、
おそらく考えないわけにいかないはずです。
そもそも歩行こそは最大の武器でしょう。

歩行に意識を割きすぎてマイクに手が届かなかった

実際には届いたのですが、、
手を全力で伸ばしてしまいました
マイクまでの距離が 数センチ足りなかった
瞬間 その子の心が丸見えになってしまったのです

ゾッとしました

これはまったくダンスに通じる問題です
何を考えているのか透けて見えてしまったのです
ええ、ええ、答えは誰もが考える通りです
しっかり歩いて
ちゃんとマイクを取ればいいだけのこと。
しかし、これが、これだけのことが、、
どれだけ難しいことか!!!

優雅とは、余裕です
そして速度
余裕があるというのは急ぐ必要がないこと
すなわち「遅い」のです
高貴に感じる人は決して早歩きなんてしない
時間の使い方が凡人のそれとはまったく違うのだ
付け焼き刃で庶民がそれをできようはずがない
急がなければ乗り遅れるからです
待っていても誰もこないからです
上辺のものを超えて完全に我が身としなければ
意識をオートマティック化できなかったら、、
不自然そのもの!! どう見てもおかしい
これはもうバレエダンサーのそれに近い気がします
幼い頃からの死ぬ気の修練なしに踊れないやつ
その努力なしに、決して「バレエ」には見えない

行き着く先はどうしてもこの2通りです

 すべてを考えられる頭で我が身とする
 頭で考えなくたって出来ちゃうちゃん

どんなことも出来る人間にしか出来ません
結局は自らの才能で肯定するしかない世界です
トップに立てなければ社会の歯車に呑み込まれる!
わたしは会場で知りました
いかにこのミスコンが美容業界の下支えで
成り立っているのか
ここにはドッと金銭が流れていることでしょう
みんなとは言わないがその善意は人を縛りつける
ものになりかねないくらいのものだ

願わくば彼らの手駒にならないことを祈りたい
その夢が食われてしまわないように
自分の夢がすりかわってしまわないように
つくられた美になってしまわないことを祈ります



2017年12月03日(日) 「ラ・マンチャの男」身内狩る版

2017年その日。ミュージカルクリエーション版
3年を賭して ついに最終形態へ

 『ラ・マンチャの男』
  事実とは、真実の敵なり

当時の手記より
 そーさんはそーじて好印象!!
 その妻 あゆみちゃんも、
 徹底して客席に向かっていた好印象!!
 神父はそーさんが死んだとき
 一人だけ動いていて致命傷!!

なんてこった
記憶が、これだけで完全に戻ってしまった―(爆)

隣で見ていた倫子の感想が激しく痛かった
倫子はリアル俳優。現役の役者だ。
そんな倫子の感想は、まず何よりも先にこれだった
「勿体無い」
主役級以外の台詞 段取り感が、、
どうしても見ていられない!!
ドルシネアの感情値はまだまだ豊かにできる!!
今のところ1か10。 5も、、ほしい!!
台詞が聞こえづらい!!
誰に向かって台詞をいってるのか
中途半端な人が多い!!
ここは相手に向かって言って欲しい、
そんな場面がたくさんあった!!
お客さんが台詞をきちんと受け取ってくれるのか、
自己研究もっともっとすべきだとおもう!!
そして最後にこう綴った
演出次第で全然ちがうものになるだろう、と

わたしは客席にいる時点で感じていました。
倫子があからさまに退屈そうにしていたのを。。
決して彼女に対する悪口ではありません。
そんな倫子の感想を聞いて思い出したのだ

《そもそもその感想はわたしのものだった》

いつもそう思っていたじゃないか!!俺はッッ!!
そしてわかった。
彼らの本番を長年に渡っての鑑賞で、、
わたしは彼らに甘くなっていたのか―
わたしはもうほとんどの団員を見知っています。
気軽に「タイスケさん」と呼ばれるほどですw
そう。わたしはすでにお母さんのような気持ちに
なっていたのかもしれん!!

初期の初期から彼らを見てきたわたしは
事実、今日の本番で泣いてしまっているのだ

でも。
それでもね。
成長しているんだよ!!
あんなにステージの際まで攻めてくるような
出演者たちじゃなかったんです!!
その小さな一歩を わたしは、、知っている!!
こんなに嬉しいことはありません

しかしどうでしょう

初めて見る人にとっては目の前のものがすべて。
どんなにその成長が事実だとしても、
倫子にとっては《もったいない》がすべて。
舞台は事実だけじゃ足りないのだ!!

こんなにも感じるものが違うのか―
わたしは打ちのめされました…
彼らの今日のステージは、
これまで見た中でもその完成度は最高峰です!

何がよくて
何がわるいのか

いや、いいとかわるいではなくて

もったいない

では、
何がもったいないのか

わたしは一瞬わからなくなりました

そしてすぐにおもいだした

わたしたちには
もっともっとつたえるチカラがある

つたえる、つたわる
そのチカラには 限度がない

一生懸命やっていることを《評価》できるのは
知っている人だけです。
そして《評価》という言葉は、
実は、わたしの最も嫌いな言葉のひとつです
人が人を裁けないのと同じように
人は人を評価なんてできないとおもうのです。
所詮は自分の価値基準なんだものね!
置かれた立場の評価、はあったとしても、
その人のすべてをそれだけで量れはしない!!

わたしはあらためておもうのです
その中で成長していくことが
どんな輝きをもっているか
その輝きは すべての人には
通らない輝きかもしれません
ですが、その輝きは何一つ陰ることはないのです
実際にわたしの後ろの人は泣いてました
わたしも泣きました
それは『ラ・マンチャの男』のもつ力でしょう
大作には総じてそんな脅威があるはずです
そしてジョーさんはじめ出演者の挑戦情熱勇気
これがなければ絶対につたわったりしません
これがなければ、ステージには立てないのです


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