| 2011年08月31日(水) |
ラピュタは本当にあった |
（※8/30→つづき）
ウコンの力を借りることをすっかり忘れたわたしは見事に二日酔い絶好調。
っていうかそもそも飲み続けた果てに寝てません… 絶体絶命です
しかし未来を見失うわけにはいきません。 すぐにレッスン時間がやってくる！
ええ、そりゃもう休みたかった。 集中力を引き出せなかったら行くだけ無駄です。
しかし生徒が休む現実は先生にとってはこうでしょう。
やる気あるのかしら？
なによりも自分には負けられない。 絶対です。
しかし先生にやる気なしと思われるほうが癪に障る！！
ええ、わたしはレッスンにいきましたとも。
そりゃあフラフラでしたよ。。 でも集中力で自分自身を制しました。
なんとかギリギリ乗り切れた―
すると、レッスンが終わってMぐみさんから不可解な言葉をきくことができました。
「今日のタイスケくん、とってもよかったわよ」
本人の体調は最悪です！ そんなわけないだろ… でもウソつくひとじゃないしなw
“今日の”がついてるからには“いつも”はよくないのだ。
Mぐみさんに一睡もしてない事情を説明するとおそろしい言葉がかえってきた。
「え〜そうなの？！ じゃあいつも朝帰りすればいいわね」
そのときわたしは確信しました、MぐみさんもTCウイルスに感染していると！！
そうです、ここではなによりも踊る力が問われる場所。
そして血も涙もない罵声が飛ぶところなのだ。
出刃包丁のようなその声の刃渡りはこれまでのMぐみさん言語最高の殺傷能力でした―
踊るための力になるならどんなことも肯定される世界です
わたしは人生で初めて女子会に呼ばれましたw
女子会に呼ばれた！って言ったら罵声を浴びました。
「タイスケさんがいったらもうそれ女子会じゃありませんよ（怒）」
だって女子会やってるから来たら？って呼ばれんだから仕方ないじゃん…
さて、そこは素晴らしく景色が素敵なお店でした。
川岸にあるそのお店はとても瀟洒。 お客はつぎつぎとやってきます。
川側全面ガラス張り！ もう言うことなしです。 隣がラブホ街なのも納得です！
女子会だとかなんだとかさしおいてもこのお店を知っただけで人生の勝利でしょうw
直前までマニシア団で壮絶なダンスを休みなしで踊らされていたわたしです。
からだを保つ主成分:水が根こそぎ奪われたところでのスパークリングワイン。
その威力は想像を絶しました
わたしはその一杯でたちどころに酔ってしまった！ いきなり大ピンチです！！
さすが限定スパークリングワイン。 やっぱりわたしは限定モノに弱かった…
羅列がまわらない！！ろ
マニシア団直後のワインで思考能力に別れをつげました
その後、女子会はイケメン店員しかいないお店へ。
その時点でわたしの役目がおわりました。
だってそのイケメンたちはただのイケメンではないのだ！
まず見た目。 そして仕事としての気配り会話。 その上に“歌”です。
店長は演歌デビューの実績。
そしてEXI●Eオーディションで最終選考までのこるほどのイケメン店員１。
そのうえ俳優もしくはマルチタレントとして上京を目指すイケメン店員２。
そう、ここに夢のない店員はいない
こいつらは本当に応援したくなる。 男から見ても、です。
わたしはカラオケを最も苦手とします。 無理。
しかし、マイクはまわってきます。 拒否。
プロだった、デビュー寸前のような人物のあとになんか歌えるか！！
間違って自分の歌をためそうなんて思ったらそこでTHE ENDです。
絶対にアピールなんかしようとしちゃいけません。
ここでもし歌ったりしたら居場所をなくすだけです！
第一このひとたち、「歌が上手い」んじゃない。
「歌をつたえる」ひとたちなんですよ―
さぁわたしは絶望からこっそり抜け出して歓楽街をあるきましたw
こんな深夜まっただなかの歓楽街をあるくチャンスなんてめったにない。
どんなひともいかがわしい声をあげているような街でした。
コンビニに入ると目を疑うような商品が山のように積まれていたり。
なんでこんなの売ってるの？？ ええっ！？マジで？？ …夢のようなコンビニでしたw
そういうわけで外にでたら朝でした。 明るい って7時かよ―
そこらじゅうにくたばりはてた人間を見ることができました。 地獄絵図です
いったい何時間飲んでたんだ… 23:00には泥酔してたから、、8時間勤務―
あたらしくなってこんなに飲み明かしたのは新記録だ
その帯のキャッチフレーズは― 「いま日本中の人に読んで欲しい」 日本中！
かわいいと言い切れない【Lisa Larson Yonda?キーホルダー】応募完了w
『きみの友だち』 重松清
わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる―。
足の不自由な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃんは、
ある事件がきっかけでクラスのだれとも付き合わなくなった。
学校の人気者、ブンちゃんはデキる転校生、モトくんのことが何となく面白くない…。
優等生にひねた奴。 弱虫に八方美人。
それぞれの物語がちりばめられた、「友だち」のほんとうの意味をさがす連作長編。
恵美ちゃんは足を不自由にしたことをきっかけに“あること”を悟ってしまいます。
それは友だちのほんとうの意味かもしれません。
友だち、それはわたしにとって「ダンスって何？」と似通ったものを感じます。
わかるようでわからない。 簡単なようで簡単じゃない。
わたしも恵美ちゃんも、他のひととは違う、明らかな損傷があります。
事故は不幸でしたが、そのおかげで価値観や生き方を見失うことがなくなりました。
心の奥底からなにが大事なのかを見つめることができたのは全く動けなかったときです。
その大事なものはそれまで気にもとめなかったようなことだったのです
自分でも知りえなかった自分を知ることでわたしはあたらしくなりました。
わたしが読書にはまっている理由は、あたらしい自分を発見したいからかもしれません。
この本を読んで一番ドキッとしたことばはこれでした。
わたしは『みんな』って嫌いだから
『みんな』が『みんな』でいるうちは、友だちじゃない、絶対に
“みんな”の意味。 それは読めば明らかになります。
でも、察しのいい人はそれだけでじゅうぶんでしょう。
西村さんは、友だち、たくさん欲しいひとでしょ
わたしは違う
だから…『みんな』に付き合ってる暇なんてない
今のところわたしは「わたしは違う」と本気で言える人物と出会ったことがありません。
だってひとは淋しがり屋じゃないですか。 強がりで言ったところでそれはウソです。
それ相応のものを抱えていなくちゃ絶対に言えることばじゃない。
ひとは知らないうちに『みんな』の一部に成り果てているものです。
そのほうが都合がよかったり、楽だから。
だから、自分が自分でいることは意外にも大変なことです。
わたしだって同じです。 恥を忍んで前途ある子どもたちと同じレッスンを受けていますが、実のところ何も忍べていません。 心は折れっぱなしです。
力のない自分に嫌気がさし、大人としてのつまらないプライドにさいなまれる。
ただレッスンを受けるだけのことに、おそろしく心を強くしなければなりません。
そうしないとここではダンスに向かえない。 自分を保たなきゃ踊れない。
これ以上に追いつめられる場所は他にありません。
わたしは、一緒にいなくても寂しくない相手のこと、友だちって思うけど
寂しくない相手… 恵美ちゃんのその言葉は的を得ています。
恵美ちゃんはたしかに“強い”。 でも人を疑ってかかることもたしかです。
わたしは恵美ちゃんみたいに強くなりたい。 それは本当だ。
でも受け容れることとは違う。 わたしとは違う。
友だちの意味は死ぬまで謎のままかもしれません。 だけどたしかな意味があるはずです。
恵美ちゃんが言うことも真実です。 時間は限られているんだから暇はない。
この物語は恵美ちゃんを中心に主人公がうつりかわります。
狭い世界のようですがわたしたちの生活はそれぞれこのようなものです。
それぞれの心象とやわな価値観に焦点が動きます。
その中で恵美ちゃんは、ずば抜けて大人びた異色の存在でしたw
日本中のひとは是非読んでみてください！！
〜きっと友だちの正体に鋭く迫れるはずです〜
この作家の本を読むのは『ぶらんこ乗り』以来です！
『トリツカレ男』 いしいしんじ
ばかげたトリツカレ男だけどさ、なんとか少しは、きみの役にたてたってことなのかな。
おれが本気をつづけるなら報われることがある。 なにかちょっとしたことで。
ちょっとしたどころじゃない。 きみにほんとの笑顔がもどるんだ。
その帯にはこんなキャッチフレーズが書かれていました。
「男の中の男」とは何かを主人公に教わった
う〜ん、、これはちょっと褒めすぎ… でもまぁそう言いたい気持ちもわかりますw
ともかく電車移動２日で読み終えてしまいました！ おそろしく読みやすいぞこれ！！
もうこれでもかってくらいにページがすすんだ―
そう、これは“ピュア”で一途すぎる“極端な”お話だったのです
主人公･ジュゼッペは、笑顔の底にある“こころのくすみ”を見抜いてしまいます。
笑顔の中にそれを見抜いてしまうのです。 笑顔の中に、ですよ！？
実のところ…わたしたちにもその力がありますよね。
あなたはどれだけ見抜けますか？ そして、くすみのない笑顔をどれだけしていますか？
笑顔にくすみがかかりだす、そのほとんどが大人になってからのはずです
わたしが入院していたとき、お見舞いにきてくれた人の笑顔でどれだけたすけられたか。
笑顔にあれだけたすけられるなんてこれまで思いもしなかったのです。
だから“自分自身もそんな笑顔でいたい”そう自然に考えるようになっていました。
ところがどうでしょう、もとの世界に戻ってきたらまるで通じません。
それは退院してから気づいたこと。
人は忙しさに追われてか、そのほとんどが流されているのです。
もちろんいつもとはいいません。 それでもあまりにテキトーだったりしませんか？
たしかに生きることはたいへんです。 だからこそ、はっきりみえてしまう
そのひとの笑顔を見ればわかること
それはすべてに通じることです。 ダンスも同じです！！
おかげさまでYanda?キーホルダーまであと一冊、猛スピード超特急でした！
Lisa LarsonデザインPanda?君は本気をつづければ手に入れたも同然w
この勢いで読書をつづければ、心は豊かになるばかりです☆
それは、ギクリとするくらい面白いところをついていた。
『快楽の動詞』 山田詠美
知性とセックスは両立するのか？ ブンタイって一体なんだろう？
なぜ女は「いく」「死ぬ」なんて口走るのか？
奔放きわまる文章と繊細緻密な思考によって日本語と日本ブンガクの現状を笑いのめす。
はたして小説は肉体の快楽にどこまで迫れるか。
深遠かつ軽妙、そして抱腹絶倒のクリティーク小説集！
こんな感じです。
「死ぬ」という快楽用語は女性言葉である。 男性は「いく」とは口に出すが、「死ぬ」とは言わない。 と、すると、死の淵にいるのは女性だけなのだろうか。 より深い快楽を味わうのは女性の方なのか。 「死ぬ」と言っても本当に死ぬのではないと解っている女性は、狂言を楽しむ才能があるのかもしれない。 女性は、ずるによって男性を引き寄せるのである。
女はずるい。 そうだ、私は、「死ぬ」と口走って死なない女が嫌いなのだ。 そして、多くの男性は、そういう女を好みとしているので、そこも気にくわないのである。 「死ぬ」ことに不慮の事故めいた演技が加わっているのに気付く男性は、どれ程いるだろう。 はからずも快楽に落ちてしまったことを訴えるさりげない演技。 この高等技術は、性のみならず端的できれの良いあらゆる世界に蔓延しつつある。
その直前にはこう書いてある。
すみませんですめば警察はいらないという言葉があるが「いく」「死ぬ」ですめば文学はいらないとも言える。 世の中には警察はいらないと言う人はいないと思うが、文学はいらないと思う人は多いだろう。 そういう人々は本能に理由をつけない。 正直である。 そして退屈である。
わたしは唸りました。 これはある意味でダンスにもつうじるじゃないか
そう、退屈なのだ
これはわかりやすく説明することは難しそうです。
実際、わたしは本能に理由をつけない人とはなかなか会話が弾まないのです。
しかしこの本にはそれもわかりやすく書いてあった！！ 凄いぞこの本！！
気の合う仲間というのを考える時、私の内では、何人かの顔が思い浮かぶが、彼らには、確かに共通点がある。 洋服のセンスや音楽の趣味やそういうこととは、まったく関係のない目に見えない共通項。 それは、言葉の感覚だ。 冗談の質、会話のポイント、快不快の基準、それらが見事に一致している。 逆に言えば、一致する人々としか個人的には話をしないので、ますます仲間同士、気が合うようになる。 そう、私たちは、言葉に関して、とても排他的で意地悪なのだ。 センスの合わないやつは、とことん馬鹿にする。
人間っておそろしい。
でもやっぱりそれじゃあんまりだと思う。
どれも「いい」とか「わるい」で決められることじゃないからです。
問題なのは “わかりあおうと努力しないこと”
そのまえに “その人を認めること” 認めないと始まらない
わたしはやっぱり、どうにもならないことをなんとかしたいと思っています。
【東京で気がついたこと】
とにかく人人人、時間に追われていないのに、なぜかいつも追われている気がした
みんなの歩く速度がおそろしく速い
ゆっくり歩こうものなら、たちどころに邪魔者扱い
流れに乗らなかったら事故がおこる
ゆっくり歩きたくてもできない、そんなところでした
あまりに人が多すぎて距離感がわからなくなった
自分の不自由さを痛感しました。 とにかく苦しかった。
それでも超えなくちゃいけません。 せっかく来たんだから会いたい人がいるんです！
知人友人はたくさんいます、でも会えたひとはほんの一握り。
今回もバタバタだったから前置きの文章もなくメールしたのもわるかったと思います。
こちらがいくら“会いたい”と思っていても相手から返事がなければどうにもなりません。
会おうとしてくれなければ誰とも会えないのが現実です
連絡がこない、会話ができないのはほんとうに苦しかった。
年齢を重ねるほど“連絡をとるのも面倒だ”と考える人が多くなっていく気がします。
学生のときなんかつまらないことでもメールするのが楽しかったはずです。
それがいつのまにか本気で面倒だということにすりかわってしまう。
忙しいから、です。 わたしたちは生きていかなくちゃいけないからです。
本当のともだちは一人でいい、という人もいるでしょう。
ですが友人が多いほど人生が豊かになることも事実です。
だから“面倒”じゃなくてそこを“たのしむべき”だと思うのです。
生きている時間で出会える人なんて限られています。
会えるときに会っておかないと次はないかもしれません。
今回うれしかったのは、会えた人全員が連絡をとろうとしてくれたことです。
その中には10年会っていなかったヨースケもいました。
あのときはお互いにプロダクションに所属していました。
そうだ、このblogを始めたときくらいからの友人のひとりです！
わたしはダンスに邁進、ヨースケは俳優を目指して上京。 それ以来です。
これは軽く奇跡に近い。
お互いが頑張ってきた10年を飛び越えて連絡がとれるだけでも凄いことです。
わたしたちは一般人とは違うので生きることには苦労がともないます。
でも明らかに他にはないものをもっています。
それは会えばわかること。
わたしたちはそれを失えば“おわり”なのです。
興味あるレッスンに行ったら休講だった―
先週も行ったコンテンポラリーに間に合わなかったら危なく無駄にするところでした。
とりあえず踊ったからよしとします。 あとは帰るだけ。
特に行きたい場所が思いつかなかったのでメールで友人にたずねたその返事は…
「この夏、赤坂サカスで あの人気番組を体験しちゃおう！」
たしかに行ったことはない、時間は無駄にできないので早速到着。
って…わたしが知っている番組は「世界ふしぎ発見!」だけ―！！
だってN●Kしか見ないもんな、見たとしても主にBS放送w まるでついていけないや
あぁそうだ、サカス周辺で唯一買ったものがありました！ むちゃくちゃ美味しかった
近くの通りで適当に買ったブラックベリースムージーw（サカスじゃないし）
時間は無駄にできないので瞬間退去。 もう東京駅にいこう…
東京駅に行く理由はひとつ。 東京駅限定商品を買うためです！
その行列に並んだせいで飛行機に乗り遅れたことさえあります
いまでこそ渋谷限定とか新宿限定とかありますが、わたしの中では“東京駅”です。
ここはゆずれません。 〜乗り遅れた事実がその価値を絶対にした〜
ここからだと、どう乗り継げばいいのかな…？
おそろしい湿度にきりきり舞いでしたからスムージー飲みながら怠惰に訊ねました。
議事堂前で丸ノ内線乗り換え
議事堂！ 国会議事堂！！ わたしは悟った
日本人として一度は行くべきところ…それは日本の、日本国の中心じゃないのか。
決してアカサカサカスなどではない！
思いついたのは国会議事堂の裏門がどうなっているのか。 見たことありますか？
そういうわけで夕方になりかけた強い西日の中、議事堂の周りを歩きました。
熱い暑いアツい！！ 裏門到着。 わたしはチェキをかまえた！！
国会議事堂裏口にはなんのおもしろみもなかった―
たぶん写真を見せても「議事堂の裏だよ」と説明しないと誰もわからないと思う。。
議事堂裏まで歩いたあげく夢は打ち砕かれました。
まさか国会議事堂に裏切られるなんておもってもみなかった…
西日が追い討ちのようにわたしを照らします。 もうこれ以上脱げないぞ！！
周辺の警備は尋常じゃありません。 なんたって日本の中心ですよ？？
盾を常備した警備警察の前をガラゴロ引きながらヨロヨロ歩くわたし
どう見ても怪しいぞオレ― それは警察の目を見れば明らかでした！！
こうなったら一周して正門から議事堂撮ってやる…
それは憎しみにも似ていたかもしれません。 未来の日本を東北を絶対に立て直してくれ
※日本よりも先に立て直さなければならないのはわたし自身です
国会議事堂を歩いて一周するなんて、人生で二度とないかもしれません。
なによりもそんなことしてる人間のお友だちはひとりもいませんでしたから。
東京駅、今回購入したのは…
【さくさくキャラメリング】（※東京駅限定）
キャラメリゼされた香ばしいシュー生地で、
カスタード風味のチョコレートをサンドした新食感スイーツ
YOKU MOKUの商品なので間違っても間違いはありませんw
その商品群からみてもその姿は一線を画していました、決まりです。
ひとりで何個も食べなければその威力に納得するはずです！！
〜是非参考にしてください〜
こうして今回の東京little修行は地震を感じることもなく終えることができました！
どうでしたか？ どのblogも長くなってしまったことを深くお詫びします…
しかし、ここで感じたこと学んだことを忘れずにいたいと思います
8/7、黒沢美香さんに会いにいったとき舞台のお誘いがありました。
もうずいぶん美香さんの踊りを見ていません。
わたしが滞在している間に美香さんの踊りが見れるなんて…
これもタイミング、運命にちがいない―
【ダンスがみたい！13】 7/19〜8/30
『東京ロケット』（8/9･10）上杉満代･黒沢美香･堀江進司 ＠日暮里d-倉庫
毎日違うダンスを展開するprojectのようです。
東京ってほんとうに羨ましい。 それだけ見に来るひとがいるということです！
さぁ即興です。 美香さんが即興だって言ってましたからw
わたしは、この世にダンスを超えたダンスがあることを知っています。
それはもう単にダンスと呼べないところまで変容してしまうもの。
『東京ロケット』は三人の即興によるものでしたが、まったく二人に目がいきません…
ひとりだけイーグル
中盤、その圧倒的な凄みがあらわになった 50才をこえたおばちゃんから目が離せない
そのダンスは動きが美しいとか面白いとかそんなものじゃない
変容、からだの変容です
過去、美香さんから聞いた言葉は「いまのところダンスとしか呼びようがない」
その姿はもうその人でもない気さえします 変容、変容です そうとしかいいようがない
ひとりで見知らぬ世界を旅しているみたいに
どうにも言葉では説明しようがない
こんなダンスが踊れるひとをわたしは他に知りません
からだじゅうがビリビリした 「これだ」と思った
それは簡単に受けとることができるものではないかもしれません。
わたしだって最初に美香さんをみたときは「？」が飛びまくりました。
踊りらしい踊りを踊らない人が、今回意外にも踊りらしい踊りを踊っていた。
その踊る姿を見て、今日はじめてわかったことがあります。
美香さんの踊りが洋舞からきているものだと確信したのです。
いまさらですがバレエ界を席巻し、世界で踊ったひとたちがその両親です。
美香さんは最初からダンス界のサラブレッドなんですよ！
スタジオクロちゃんにはおそろしいほどのトロフィーや賞状が飾られているのです。
もちろん物があればいいというわけではありません。
しかし、こんなに天上に栄誉ひしめくスタジオを見たことがないのが事実です。
美香さんの踊りはまるで隙がない。
そこにはどれだけ厳しいものを自分に課してきたのか否応なくわかってしまいます。
わたしは泣いていました
その踊る姿は美しくて輝いているようでした
それはダンスが人に与えるとかそんなものさしでは測れないものだと
あぁダンスって何なの？
きっとわたしにしか踊れないダンスがあるはずです！
ただ、そこにいくにはへたれているわけにはいかないことだけはたしかです。
たどりつくかもしれないし、たどりつけないかもしれない。
でも大事なのはそこじゃない。 大事なのはそれに向かう意志･決意です
わたしはクロちゃんに貼られていた過去の舞台チラシの一文をメモしました。
それはダンスへの考え方を垣間見ることができる文章だったからです。
わたしたちは舞踊を通していきてきました
それは猥雑であり崇高なことでもあります
審美眼一切曇ることなく いつだって途方もなく遥かな道でしたが
志しの最終段階とはこんなにも厳しい道であることを今わたしたちは学んでおります
舞台の最後にはそのprojectのお題を出演者が答えるというものでした。
「今、あなたのダンスは必要か」
美香さんは「その質問の意味がわからないんですよ」と一蹴した。
わたしもそう思います。 美香さんはつづけました。
「もし役に立ちなどしたら、わたしのダンスは終わりだと思っています」
それはフツーのダンサーには決して言えるものではありません。
わたしは度肝を抜かれました。
黒沢美香に会うと、わたしのダンス観がおそろしく幼稚なものだと思い知るのです
この日、わたしはオフでした。 快晴、空は無限に広がる青空です！
こんな日は外にでてあそばなきゃ余生を棒に振るというもの。
さぁ行ったことのない人間の土地へ行こう！！
ただ今日はほんとうにたおれてもおかしくなかった…
東京はこの日電力最高消費を記録。 屋外は灼熱地獄と化していました。
絶好の動物園日和です。
上野動物園で熱中症カウントダウン
〜SAVE the PANDA〜
どう考えてもパンダよりも自分をSAVEするのが先でしょう。
ちょっとだけ“なぜ動物園”なのかを説明させてください。
東京には会いたいひとがたくさんいますが、中でもこのwebsiteをオフィシャル化してくれるハッシーに連絡をとったときのことです。 その返事はこんな軽い感じでしたw
「今四国にいるので〜それまではシンシンが相手しますよ」
そのメールに意外にもダメージを受けました。
わたしの会いたい気持ちは軽いﾉﾘではなかったからです。
もちろんハッシーに罪なんかありません。
いくらこちらが会いたいと思ったところで相手があることだからです。
そうこれが発端ですw こうなったらシンシンに相手してもらおうじゃないの―
さっそく問題が発生。 シンシンって誰？ そんな名前知らないしさ。
ちょっと気づくのに時間がかかってしまったw
以下、JR上野駅に到着するまで宇宙ロケット系職業の銑一クンとのメールやりとりより。
彼は埼玉で宇宙、会えるチャンスがあった一人です。
銑「おー 東京なんですか 彼女に会うためですか？w 」
タ「そんなつまらないことではない」
銑「お、じゃあ お仕事ですか？」
タ「パンダに会うためだ」
銑「それは一大事じゃないですか！！」
そういうわけで一大事となりました。 これが日本人のパンダの考え方です。
わたしたちとパンダ、その心の距離を如実に感じられるメールでしたねw
迫りくる熱中症の恐怖、死力を尽くして動物と会ってきました！！
◎猛禽類フクロウとはかくも気高きものか
シロフクロウ こいつは高貴だ！ 完全にバレエ目線じゃないか やるなこいつ！！
〜姿勢、姿勢が違う〜 姿勢は生き様に正比例
◎パンダとはかくも怠惰なものか
動物園入場すぐ右にいましたよ！ 完全にクーラー室じゃないか いいなこいつ！！
ってもうむちゃくちゃ怠惰です、だのに人間の悲鳴は「かわいい〜♪」
なんなんだ！？ もう意味わからん！！ どう見ても具現怠惰でしょ？？
しかし動いてるリアルパンダを見ていたらなぜかわたしも叫んでいた「かわい〜♪」
なんなんだ？！ もう意味わからん！！ 怠惰なのにかわいいってどういうこと？？
そして違和感を感じました
ここはなんてかわいそうなところだ
ここには自由がない
たしかに世界の獣と会える 選ばれし獣たちはある意味檻に囲まれた勇者です
だけど…だけど 突然すなおによろこべなくなった
◎スマトラトラの毛皮の美しいことよ
眼前に迫る巨躯 さすがリアル猛獣だ
こりゃ喰われるな… うん、喰われる喰われる
毛皮に目を奪われたら… うん、密猟される密猟される
その巨体を目の前で見ると驚嘆せざるをえません リアルって凄い！
だけど…だけどさ
自分のいたい場所、生きたい場所 これじゃあ入院しているのと同じだ
動物園はあまくなかった
その暑さは限界を超えました…た、たおれる！！ 西園をメグる気力体力は尽きていた
帰り道、わたしは異常に落ち込んでしまったのです
軽い感じでパンダに相手してもらおうと思ったのが、あまかった
パンダだって死ぬ気であの場所にいるのかもしれません
わたしたちにその真意を知ることはできない、真意があるのかもわからないのです
Nowとにかくただちに涼しい屋内にいきたい！！ もうどこでもいい―
国立科学博物館7/2〜10/2
『恐竜博2011』
ティラノサウルス×トリケラトプス 恐竜2大スターの競演！！
ここなら絶対だ。 すぐさま入場券を購入。
館内にすぐ入れるわけがなかった
東京なの忘れてた。 入場待ちのおそろしい行列を見たとき本気でたおれそうになった
巨大ミスト扇風機がなかったらおわってました。。
文章も長くなってしまったのでもうおわりにしますw
恐竜が過去地球にいたこと、人間もいつの日か飾られることでしょう。
会場には貴重な化石が展示されていました。 Tレックスの脳髄?の化石です。
あんな巨体なのにその脳はこんなに小さいのか―
感心していたら隣から母とその息子の会話が聞こえてきました。
母「恐竜の脳みそってこんなに小さいのね〜」
子「そうだね、のび太と同じだね♪」
のび太と同じ… その言葉についのど元まで声が出かかった。
「のび太は脳が小さいわけじゃない うまく使えてないだけだ！！」
恐竜博で急激に涼んだおかげか思考能力は鋭くはたらきました。 もう大丈夫です。
人ってのび太を、他者を簡単に蔑めることができます。 おそろしいものですね
| 2011年08月08日(月) |
ダンスよりも聞いてみたい声がある |
今日は笹塚【RISKダンスワークショップ】ぬいバレエから。
ぬいさんに誘われてそのまま直後のJAZZレッスンを受けることに。 何年ぶり？？
ひさしぶりにJAZZ踊るなんて、けっこう決意が必要です。
そのスタジオの舞台インフォメーションをみて愕然としてしまった！！
Destination MC
田中真弓 「ワンピース」ルフィー、「天空の城ラピュタ」バズー
山崎和佳奈 「名探偵コナン」毛利蘭
バズーじゃない、パズーだぞ！！ そこは絶対に書き間違っちゃダメでしょ―
って…infoにツッコミいれてる場合じゃない！！
そう、その２月のスタジオパフォーマンスMCはダンスじゃ考えられないような人だった！
すくなくともコンテンポラリーじゃ絶対にないよなw
いや待て、やればできるだろ… 思い込んだら世界は狭まるばかりです！！
もしやれたとしよう。
でも待て、ダンスよりもこの二人しか心に残らなかったらどうすんの―？！
なんというおそろしいリスクだ
つまりその声を凌ぐダンスを踊ることが大前提となるはずです。
とにかくその声を聞いたことのない人類はこの日本にいないのではないでしょうか？！
凄すぎるぞ このスタジオw どんなMCだったんだ？？ きっ気になる〜
まさかそんなところで数年ぶりにJAZZレッスンするとは思ってもいなかった。
なりゆきとはいえ、もう冷や汗ダラダラでしたね。
からだが拒絶反応を示しましたがダンスには違いありません。
そこそこできなくてどうする
内実を伴うダンスでなかったら厳しい声がとびました。
そうそう、このJAZZテンション。 すっかり忘れていたものです。
そんな中おそろしいほどカラダの力で踊ってる女の子がいました。
顔はかわいいのにヘアスタイルは長髪ツーブロック、サイド刈り上げです！
そうそう、JAZZはやっぱり肉食だよw それがまたムチャクチャ踊れるんだ！！
ひさしぶりにいいもの見たな〜 それだけでもよしとできましたね。
そのスタジオから歩いて５分でわたしが滞在するホテルです。
あっという間に目が閉じました。
おやすみなさい
この日はイケメンヨガ開祖･青田さんのスタジオへと向かいました。
出張イケメンヨガでたいへんお世話になったわたしに恩を返せるチャンスがやってきたw
あのときは今と違って、ようやく外を出歩けるようになったくらいの時代です…
下向き犬のポーズはもとより、チャドランガ（腕立て状態）なんか絶対できなかった。
しかし、今のわたしはチャドランガなんかこわくないw
今こそあのときの仕返しをせねばならぬ！！ 地図で迷わずイケメンスタジオに到着。
生徒全員がイケメンだった―
えっ？！ マジで？？ 全員男子じゃないですかッ！ 男装した女の子なんて皆無です！
ほんとのほんとにイケメンヨガクラスだったのか。。
こんなとこ、本物のイケメンじゃなきゃ入れねーよ！！
ところがここのイケメンは外見だけじゃない、中身もイケメンであった。
なんと、みんなこころよくわたしを迎え入れてくれたのである。
チクショー…こうなれば俺もイケメンにならねばなるまい！！
ここは築地、イケメンヨガ総本山。
その霊験も通常の３倍はあるはずだ―
さて、青田さんによると生徒全員が男だったのはこの日が初めてのことらしいw
しかも遠路はるばるわたしがやってきたその日に、です。
そんな日にイケメンヨガ始まって以来、なかったことがおこったのか。
だとするならば、これはもう偶然じゃあない！！
タイミング、これすなわち“運命”です
この日は青田さんによる【ヴェーダ】（叡智の書）の講義がおこなわれた。
ヨガ実務より講義のほうが長かったくらいですw
その行きつく先は【ブラフマン＝アートマン】自我＝宇宙。 それは究極の悟り
ヨガもダンスと同じく、ただ踊ればよいというわけにはいかないのです。
「本来 わたしたちに足りないものなど なにひとつない」、そんな講義でした
まさかここでインド哲学を学ぼうとは！！ そう、イケメンとは単に外見じゃあない！！
世俗を捨てずとも、今自分がやるべきことをおこなうことがイケメンへの輝く一歩なのだ。
わたしはこうしてまたひとつイケメンに近づくことができましたw
イケメンになりたいひとに特にお薦めです。 千里の道も１ヨガから。
はやくガンキャノンのポーズができるようになりたいものです
〜わたしのサイト･メインページからイケメン跳びます、是非どうぞ〜
【後編】
その後、わたしは神奈川へ向かった。 スタジオ クロちゃんへ
そこは綱島道場と呼ばれるコンテンポラリー界のゴッドマザー黒沢美香さんのスタジオ。
このひとに出会わなければ今ごろつまらないダンスしか踊っていなかったはずです。
入院中完全に陥っていたとき、わたしは美香さんのメールにたすけられました。
美香さんがつかう言葉はフツーのひとが使うことばとはまったく様相がちがいます。
あれから死んだ気で頑張って、ようやく今のカラダになることができたんです。
わたしは偶然じゃなく、会いにいくことをえらびました
稽古つけてほしかったのですが、この日はダンサーズの『虫道』通しリハーサル日。
ですが「タイスケなら大歓迎です」とメールがきたので行ってきましたw
さてスタジオに行くのは２回目ですが数年前のことで行き方は忘れました！！
しかしそこはなるようになっていた。 イケメンのひとりが神奈川から来ていたのです。
すっかり教えてもらうことができました、ほんとにたすかった〜
急いでいたのと猛暑と人波にのまれてすっかり調子が崩れてしまった。
電車を乗り継ぎ、横浜行きの電車によろよろ乗車、とその車両に異様な空気を感じた。
なんだ…？？ なんだかとっても居心地がわるい！！
ビクビクしながら、わたしはまわりを見渡してみた。
<女性専用車両>
しまった― 眼前のガラスにドーンと貼られているじゃないか！！
なんということでしょう… こんなところにいたら非国民です。
タイミング、これすなわち“運命”です
冷や汗がとまらない。 はやくここから逃げ出したい。
しかし次の駅までは遠かった…ガタガタ震えながらその詳細な規則を読むに至る。
時間帯によって専用車、なるほど、わたしは時間外です！ たすかった―w
朝夕の時間帯と渋谷からだったらアウトでしたね。
しかしほっとんど男性がいないのが事実です。
慣れてない知らないってほんとうにおそろしいことです。。
さぁぜんぜん平気にしてていいはずです！…ところがなぜだか落ち着かない��
〜わたしはその原因をつきとめた〜
これは言葉の暴力だ
その<女性専用車>と書かれた巨大シール（ピンク）の威力は文字以上だったのです。
ひとりで乗るには心に影をおとしすぎる！！
もちろん女子ならこの上なく頼りになる車両でしょう。
だけどほとんど男子がいないのは絶対に居心地がわるいからだ。
唯一、堂々としているのは女の子といっしょにいる男だけです。 なるほどね
こんなちょっとしたことでビクついたり、と思ったら堂々といるやつもいたり。
人間ってほんとうにおもしろいやw
いろいろありましたが、また黒沢美香さんに会えました。
生きてるってほんとうにありがたいことです。
忙しかった美香さんとはほとんど話すことはできませんでしたがメールがきました！
うれしかったので残してみたいとおもいます。
見た目にはどこも変化ない、
そんな大事故があったとは信じられないタイスケのままでした
しかし元の体とは違うのだから、新たな人生ですね
奇跡の生還と回復力にタイスケの生きる息吹を感じました
ほんとうにおめでとう
タイスケの変わらぬ姿と気配はしっかり目撃できました
お互いに精一杯動いていきましょう
生きてることは動くことです たくさん踊ってください
| 2011年08月06日(土) |
ダンスと街と人と世界と |
知らない街に降り立ったタイスケ。
知らない街を歩くことは驚きに満ちています。
それはJR中央線、武蔵小金井駅から始まった。
見知らぬ星に降り立った３人
“探しにゆく”
ここにあるハズなのに隠されているもの。
出会いはヒミツにされているので探しにゆきます。
ヒトヒトツチ 今回は外の空気と触れ合いながらのライブです。
見てるだけでも、一緒に参加するのもO.K.
駅の改札にて、それらしき人々のところにお集まり下さい。
◎出演：ヒトヒトツチ（淺川敏･ナカガワエリ･木室陽一）
わたしは踊り屋･木室陽一さんにお誘いを受けて“探しに”ゆきましたw
ゲリラパフォーマンス、いったい何がおこるんだろう…
見てるうちに踊らずにはいられなくなった
わたしはやっぱり踊りたかったのだ。 っておもいっきり参加じゃないかこれ！！
こんなところでまさかストリートDebutしようとは― はい、まるで考えてませんよ〜
しかしこのスタイルはエキゾチックでエキサイト、それもまさに駅サイドです。
ところがその百鬼夜行は思わぬ方向へ！！
そこからどこともなくそれぞれの出演者が移動していったのです。
いなくなった出演者さえいます。
そこはもう駅サイドじゃありません。 っていうかここ、どこ？！
わたしは完全に見知らぬ星に降り立ってしまった
野川を踊りながらつきすすむ木室さん。 えっそれ大丈夫なの？！
彼らがどこへいくのか、もはや予測不能です。 もうどれくらい歩いたんだろう…
ところがです、そのうち突然に気づきはじめたことがあります。
それは風の温度や草の揺らめきです
それと同時に人はあらゆる事情や事象に囚われているってこと
わたしだってそこに至るまで、あたりまえのように考えましたとも。
「こんなに歩いてどこへいくのか」「一体なにを探しているのか」「なにがしたいのか」
時間を忘れるくらい歩いたとき、“歩くだけ”になったとき、感じられるようになった
探さなくたってあった
川を上っていくと、小さな姉妹が川あそびをしているところに出くわした。
標識を見るとその川の名前は『野川』、しかも一級河川だったのです。
ほんとうに野川って川があったw
ほんとうに『野川』は美しかったのだ
小さな姉妹とそのおじいちゃんおばあちゃんがいるところでライブがはじまった。
気がつくといつのまにか出演者が全員そろっていた。 それぞれ歌って踊って音をだす。
小さな姉妹はそれに呼応してリズムを鳴らす。 わたしたちはみんな靴を脱いでいた。
それは小さな奇跡のようで、それでいてあたりまえのようにも感じたのです。
そうか、彼らが探していたのは出会いだ。
それは決して見せるためのダンスじゃなかった。 出会うためか
姉妹が川あそびしているところに白い犬が川に入りたがろうとした。
「またなの〜」飼い主が叫ぶ。
そう、この日は曇っていたものの真夏日にはちがいない。
犬だって涼みたいのだ。 白い犬は浅い野川にお腹からどっぷり入水したw
その隣には小さな姉妹。 なんとも素敵な光景だったのです。
ダンスなんて踊らなくてもみんな踊っていた
そんなとき、人ってとってもやさしくなっているんです ふしぎですよね
東京のような忙しい街でそんなことを感じるなんて絶対にないと思いこんでいた。
ぜんぜん大丈夫じゃんw
その後わたしは二子玉川へと向かいました。
『TAMA RIVERS〜スイスイ クールクルクルン〜』 振付:松本大樹
なんとこれもストリート。 今日はどうやらストリートが必然のようです！
ショッピング･アーケードでの作品。 誰もが見れます。
衣裳をはためかせ、とても涼しさが感じられるダンスでした！！
さぁ昼間とは対極の展開です。
自分が感じるダンスじゃない、感じさせるダンス
あぁそうだ、ダンスで生きるってことは“感じさせ”なきゃいけないのか。
そのためにカラダを鍛え、技術を磨かなきゃいけないのか。
そもそも踊りはひとに見せるものじゃないのかもしれません。
“見せる”そんなこと以前に、もう踊っているんじゃないのか
ええ、そりゃもうプロとして社会と向き合うなら妥協は一切ゆるされません。
それでもやっぱり“踊り”と向き合っていたい、そう思っています
| 2011年08月05日(金) |
略すとおそろしい銘菓たち |
四つ星ホテルに一人で宿泊した朝でした。 チェックアウトは11:00、さすが四つ星です。
チェックイン〜昨日のこと〜
一人なのにベッドが二つもあるじゃないか！！ さすが四つ星☆
これは手違いだ
ネットで予約したのが仇となりました。
わたしは一生【ag○da】を許しません、完全に嵌められてしまったのです。
あっという間に激安予約が完了。 ところが、その料金はまったく違っていたのです。
最終的な値段の確認もなしに予約が完了したのがどう考えてもおかしい。
格安だとか特別価格だとか その実、信用ならないところだらけです。
相手の確認ができないネットならなおさらじゃないか。
わたしはまんまと罠にひっかかってしまった
一泊だけで切り抜けることはできましたが、キャンセルするのに命を削りました。
なぜならインターネット予約をしたところが海外の会社だったからです。
高い授業料でした
さぁ終わったことを考えても仕方がない、お金より貴重な時間を無駄にはできません。
今日は“ぬいバレエ”で精進です。
ぬいさんに会うのは軽く２年ぶり。（※詳しくはconsortio：縫原弘子へどうぞ）
そのあいだにわたしは長い入院生活からやっとぬけだして、あたらしくなった。
おかげさまでおそろしく注意を受けてしまいました
ダンサーたるもの、その方向に進めば進むほど厳しく苦しい戦いとなります。
本気で向き合えば罵声が飛ぶものです。
その先生がしのぎを削ってやってきたことが大前提だからです。
わたしは今、ひとりの先生に師事しており その理論を信じている者です。
だからこそ それを別の角度から考えることができるチャンスは意外にありません。
こんなチャンスでもない限り、他の先生のもとでレッスンすることがないからです。
真面目すぎるほど一直線にやってきたわたしは完全にその理論に陥っていました。
そんなときでした―
「踊りなんだからもっとカラダを踊らせていいのよ！！」
自分自身を厳しいところに追いやるスタンスがカラダを固める方向に向かわせたのか。
とにかく言われたのは「固めるな」。
固めてるつもりはないのに、これだけ言われるってことはそう見えるってことだ。
認めたくなかったけれど、たしかに“からだの内側から動かすこと”が抜け落ちていた！！
そうです、やっぱりスパイラル。 そしてタイミングです。
ぬいさんに言われた言葉を要約するとこんな感じですねw
「プライドなんか持つなバーカ」
わたしはたすけられました そうだ、カラダから踊らなきゃ
つらいところにもっていくことだけを考えていたらカラダが固まってしまう
これだ！ そう思った 東京にきたのはそれを知るためだったのかもしれません
数人の生徒さんが遠くから戻ってきていたらしく、みんなにご当地銘菓が配られました。
レッスン中めちゃくちゃ怒られてたわたしにもいただけたんですよ！！ ありがたいw
銘菓� ゝ�都『紡ぎ詩』 鶴屋吉信(株)
餡子違い二種を食しましたがそれはそれは美味しかった―
銘菓�◆〆甘蓮愃甘浪�金たまご饅頭』
ちょっとちょっと！！ こっちも凄いぞ美味しいぞ―
どちらも機会があれば絶対に味わってみてください。
レッスン後に食べたりなんかしたらほっぺた落ちましたからw
さぁ今こそ今日のblogタイトルをもう一度考えるときです！！
もちろん名称の長い�△�その対象。 おそろしい銘菓たちに堂々仲間入りです！
金●ま
間違っても「す」じゃありませんからね。 それは別ものですw
そのまま声にだすと、おもいっきり問題発言となります。
「金たマ、めちゃくちゃ美味しかったですよ〜」
ギャルとかだったら言う気配もしますが、素敵なおねえさんは決して言っちゃいけない。
日本男児、無人島にもっていきたいのは洋菓子ではなく和菓子です☆
| 2011年08月04日(木) |
「全国合同バレエの夕べ」 |
朝7:00、空の旅へ出発。
科学技術は進歩する一方ですね、航空券を投入する改札はとっくに絶滅してました☆
時代は2次元バーコード
攻殻機動隊みたいに外部記憶装置とかいつのまにかあたりまえになっていそうです。
そんなわけで、あたらしくなったわたしが初めて飛行機に搭乗するときがきた。
いろいろと難があるので別の意味で恐怖をともないましたが、なんと大丈夫でした☆
これでまた出来ることが増えましたよ、ほんとうによかった。
さて今回の東京行きのきっかけは、わたしが師事する先生とその生徒の本番を見るため。
『全国合同バレエの夕べ』 新進芸術家育成支援事業
◎会場：新国立劇場オペラパレス （※生オケです）
新国立劇場なんて、こんなことでもないと二度と行くことないかもしれない。
夕方からの開演までレッスンに出向いたわたしはほどよく疲弊していた。
満席の客席、わたしの席は19列目中心よりだったので通してもらって着席。
〜そのとき歴史が動いた〜
通してもらった通路側のおねえさんがとなりの友人と話す会話が聞こえてきたのだ。
「なんか今の人のポケットにお金いれようとしちゃった〜」
思うだけじゃダメでしょう。 ちゃんと実行しないと人生…ちっがーーーう！！
なんだその会話？！ ここはそんな場所じゃないだろ！！
（※信じたくありませんでしたが超実話です）
たしかにわたしはそれなりの外出着と身なりをえらびました。 だって晴れ舞台じゃないか。
そもそも凛々しくいなければならないところじゃないですか。
わたし自身、先生の生徒としてここにいることも事実です。
気をぬいた時点で破門されかねません。 こっちは遊びで来てるんじゃないぞ！！
爆睡してしまいました
ギリギリまでレッスンを頑張った結果です。。 おごそかな空間であっという間でしたね…
ウトウトが、ウトウトがおわらない―
ところが、ところがです、おぞましいリアルがわたしを襲いました
みんなが舞台上に現れた瞬間、目がこじ開けられてしまったのだ
圧巻だった
直前まであんなに寝ていたのに、涙まで流していた
感動、この感動の源をつきとめなくては
その踊りの種類からいっても大きな答えは“まずは技術”これでしょう。
この種類は技術がなければなんの品格もありません。
それはおそろしく厳しい様式世界です。 こころとかその後の問題なんです。
気合いだけじゃ決して乗り切れない それまでの研鑽でしかない
わたしも彼らと同じレッスンをしている以上、絶対に目を逸らせないものがあります。
踊りたいと思うならどうしても超えていかなくてはならない現実です。
その帰り道、とつぜん気づきました。
驚いたことに、東京まで出てきてショックを受けたのは地元の力だったのです。
フツーなら別のところから受けるはずじゃないですか。
でも、そうじゃなかった
わたしはまだここで学ぶべきものがあります
そんなところでやれるのは苦しくも幸せなことかもしれません
今日から8月。 もう立ち止まらないぞ。
決意をあらたに早速寝坊
なんとか間に合ってギリギリセーフw
「ギリギリセーフ」って死語じゃないのか？ あっぶねー
月はじめから自滅の危機でしたね。
さて、わたしの読書人生は山田詠美に帰化しましたw
それもなんだか避けられない感じで。 そのタイトルが決め手であった。
『ラビット病』 山田詠美
「ゆーりちゃん、ローバちゃん、私たちはうさぎー」
あのふわふわと柔らかいうさぎのように、いつもくっついているゆりとロバート
なんだか、そのうち、ひとつになってしまいそう
ふたりの胸は、息もつけないくらい恋しい気持でいっぱい
キュートなわがまま娘と涙腺のゆるい純情青年の恋は、愛のせつなさにオロオロ、
ドタバタし、周囲を圧倒しながらも、ほんわかムードなのだ☆
その病名って何…？？ うさぎは淋しがりとされてるからそこらへんのことか。
ところがどうだ、明らかに“ほんわか小説”なんて超えてるじゃないか！！
これ どう読んでも“オノロケ”じゃないの―
オノロケを変換すれば“お惚気”。 もはや完全なる病気なのだw
このウイルスが蔓延すればおのずとラビット病になってしまうのだ。
しかしそれは決してわるいものではないことをこの本が教えてくれます。
うさぎの欠如
本物の恋であれば確実にウサギになってしまうはずですよね。
どんなふうに恋をするのか？
現代では“二十歳すぎれば減点方式”というおそろしい見識も確認されています。
同じ時間をすごすうちに相手の嫌なところが明るみになり減点されていく、というもの。
たぶんこんなこと考えてるうちはダメでしょう。
好きって理屈じゃないし、好きになってしまえばどんなことも受け容れざるをえませんw
『ラビット病』に減点はないのだ！ そのうちに真実が露呈します。
「もしかして、私は、ロバちゃんがいなくては、
何ひとつ出来ない人間なのではないだろうか」
もうお互いがいないと自分でいられないのか。 ひゃー、なんという病だ…
ある意味できわめておそろしい病気じゃないか。
それと同時に、これが幸福で息が詰まるってことじゃないのか。
意外にもこの本で気づいたことは大きかったw
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