今日は“ある人物”と食事に行きました。
わたしとは浅くない関係です。 過去、わたしが英語を教えていた女の子。
そんな女の子が社会人となってわたしの前にあらわれた
その気持ちは簡単に言葉にできません。 いろんな感情が折り重なっているからです。
でも、なんとか文章にしたい。 だってこれは奇跡です！
毎日顔を合わせていた時間、あれからどれだけ時がすぎたんだろう…
わたし自身、どれだけ生きることにあさはかだったことか。
おたがいにおそろしく成長したはずです。
そんな二人が、はじめに話したのはこれでした―
“かわらないね”
その印象が、そのひとが、時間を超えてもかわっていない。
あきらかに変わっているはずなのに。
なんだろう、この不思議な感覚。 不思議、ふしぎです―
会ったタイミングも数年単位、点と点でしかない。
わたしはそんな感覚を感じさせてくれる人物に恵まれています。
それは年齢や性別を超えた人間関係を大切にしているからかもしれません。
もちろん相手があることなのでそれだけでは足りないけれど。
その感情や思考は年齢的なものや性別からくるもの、そして人間力に起因します。
“かわらない”って感じるのはとても素敵なことだとおもうのです
ただ、その“かわらないこと”と成長力は別のものかもしれない。
それは話せばわかること。 あのころとは話せる会話レベルがまったく違うのだ。
驚き、驚きです！ こんなに楽しく、驚きに満ちた会話ができるなんて！！
成長ってこんなにも素敵なんですよ―
（反対に成長して自分のこと以外のすべてのことを“めんどくさい”って生きてる人もいますね。 あなたのまわりにも必ずいるはずです。 あの感覚…話したいとかまったく思えない！！ やっぱりたいせつなのはこころの余裕でしょう）
そのレストランでわたしたちが座ったのはカウンター席、イスは二人掛け。
そしてそのイスは脚が大変長い、足は床につきません。
席を離れるときは二人とも席を立たなければなりませんでした。 これはめんどうですw
わたしが席に戻るとき、それはおきた―
その女の子は席を立たずに座った姿勢のままテーブルにしがみついていたのだ
女子力、女子力たりてねえぞーーーッッッ！！ （￣ｍ￣＊）かわってないなｺｲﾂ…
しかしその空気イス姿はその女子力に反してあらためてかわいいと思えたのですw
〜つきあい始めた二人ならその瞬間に恋が終わってしまうくらいの光景でした〜
こんなの、人生でもう二度と見ることはできないかもしれない。 ※生きた伝説とします
さて、次は数年後かもしれません。
せっかくなのでチェキ写真に一言書かせました。 その一言は…
Heaven helps those who help themselves.
とっっっても生真面目w しかし、その成長力を感じさせる一言でした！！
英語を教えていたわたしへのこれ以上ない一言。
留学までしたのに現在ゾンビみたいな英語力のわたしへのギロチ…鉄槌です！！
次に会うときはどんな伝説を見せてくれるのでしょうか。
もうむちゃくちゃ楽しみです☆
これ以上 差がついたら切腹です…
『スラムドッグ$ミリオネア』アカデミー賞監督ダニー･ボイル最新作！
『127時間』
あきらめるな、未来を笑え。
生きて帰りたい。 断崖に挟まれてしまった一人の青年の、究極の<決断>―
彼の勇気が世界に感動を与えた、奇跡の実話！
さて、またまた“究極の”とか“奇跡の”がきました！！
これは締めてかかる必要がありますw 書かれすぎたもの、そのほとんどは駄作です。
◆あらすじ◆
金曜の夜、アーロンはロッククライミングを楽しむため、ブルー･ジョン･キャニオンに向けてひとり出発。 だが運命の瞬間が彼に襲いかかる。 落石に右腕を挟まれてしまい、谷底から一歩も動けなくなってしまったのだ。 助けを求める叫び声は無人の荒野にむなしく呑まれ、持てる知恵と経験を総動員して岩を撤去しようとするがピクリとも動かない。 死を目前にして初めて自分の人生と向き合うアーロン。 自分勝手に生き、決して心を開かなかった。 両親にも、友達にも、恋人にも―。 衰弱した身体を引き裂くように襲いかかる後悔、そして湧き上がる命への情熱。 生きたい、生き直したい！ そして、生命の限界を超えた127時間後、アーロンはついに決断する。
水曜日、アーロンは<決断>した。
谷底で激しく求めた“新たな人生”を生きるために―
わたしはその<決断>が“究極の”ものだと認めます。 ウソじゃなかった！
ただ、おもしろいことに この映画は他人事として簡単に処理できる映画です。
あまりにも他人事すぎてそんなふうに見るひとも多いことが予想できます。
ところがその他人事は、おそろしいくらいにわたしたちにも起こりうるものです。
つい２年前、わたし自身がそれを体験してしまいました。
なによりも わたし自身が“新しい人生”を激しく求めているんです
アーロンの台詞、そのすべてはわたし自身もあのときの自分に問いかけた言葉でした
わたしは激しく動揺しました
激痛で全身が、顎が、右腕がまったく動かせなかったときを思い出して泣きそうになった
それはほんとうにつらくて苦しくて、どうにもならないできごとだったからです
アーロンとわたしには決定的な違いがあります
わたしは残念ながら記憶を失くしてなにも憶えていないために“なぜこんなことになったのか”ながいことその葛藤に囚われてしまいました
アーロンは違います
彼はたった127時間でそれを受け容れます
“これまでなにげなく生きてきたすべてが今、この場所につながっていたんだ”
そして未来を“自分で”選択するのです 選択、選択です
ただ、その選択がきわめて厳しいものだっただけです
行き着く先は 未来を素直に生きること
生きる執念 …いや、生きようとする執念でしょうか
この映画を見れば、きっと“こういう生き方がしたい”そう思うはずです
その衝動は、わたしたちの奥底にある根源かもしれません
Tvシリーズ『LOST』『M:i:III』のJ.J.エイブラムスが脚本/監督。
製作は『E.T.』スティーブン･スピルバーグです！
『SUPER 8』
僕たちは、ひとりじゃない。
世界の秘密を目撃した、あの夏― その出遭いは、永遠に忘れない。
永遠に忘れない、って自発的な言葉ですよね。
もしわたしがこの映画の主人公なら使う言葉はこれじゃない。
その出遭いは、永遠に忘れるのは無理
こっちのほうがピッタリですw だってあんな“おぞましい”出遭いですよ？？
忘れようにも忘れられずに、人生で見る夢のすべてが悪夢になりそうです！！
どう見たって心温まる出遭いじゃないよあれは。。
そんな映画が“早くも本年度最高傑作”って劇場呼び込みです。
呼び込みはいつだって書き過ぎでほとんどがウソですよね、超とか天才とか最高とかw
◆あらすじ◆
1979年夏、保安官の父と暮らす14歳の少年ジョー（※注1）は、突然の事故で母親を亡くし、心に深い悲しみを抱えていた。
ある夜、親友チャールズの８ミリ映画を手伝うために、夜中にこっそり家を抜け出して仲間たちの所へ向かうジョー。 仲間の中には密かに想いを寄せるアリスの姿もあった。
列車の通過に合わせて撮影を始めると、突然、見知らぬ車が列車に突っ込み大事故が発生。 あたり一面が炎に包まれ、轟音が鳴り響く中、取り残された８ミリカメラが写したものは貨物コンテナの中から強大な力で外へと出ようとする“何か”だった。
現場から逃げ帰った少年たちは、絶対誰にも言わないことを約束するが、彼らの周りでは不可解な事件が起きはじめる。
一体何が起こっているのか？ 事故現場から持ち帰った白い謎のキューブが不思議な動きを始め、全てを目撃した少年たちは、真実を探しに行くことを決断。
そこには永遠に忘れられない未知との出逢いが待っていた―
（※注1：掲示板のジョーさんは少年ではありません）
母親の死で悟りを開いたジョー、その年齢で『逆襲〜』のアムロ化してしまいます。
アムロですら悟りを開くまであんなに時間が必要だったのに、です。
「つらいことだってある！！ でも生きていける！！！」
わたしにとって、ジョーが大切なペンダントを手離すところが大事でした
あの場面、持っておくこともできたからです よかったとおもう
〜未知との遭遇、その疑問とつっこみどころ〜
�，修鵑弊伴紊平篆蔑呂蚤臂翩廚�？？
その宇宙船は人類の叡智スペースシャトルを飛ばす程度の推進力しかありませんでした。
圧倒的な科学力をもってるのになんだその推進力。。
ほら、時空ワープとかじゃないんですよ？ 普通に“打ち上げ”ですよ？
宇宙船から炎が吹き出して、もくもくと煙がでるんですよ？
燃えるってことは燃料が必要だってことです♪
そりゃないだろ―
そんなエンジンでは宇宙旅行なんて絶対に不可能だと思いますw
どう見たって地球の重力圏から離脱するだけで精一杯じゃないの？？
帰れない帰れない、絶対帰れない！！
�△△凌�(?)はもともと何が目的で地球に降り立ったんでしょうか。
人類への激しい憎悪はあとから擦りこまれてますから侵略じゃなさそう。
いろいろ考えることはできますが特に理由がありそうにないのでこれですかね。
【単独旅行中の事故】
単純にバカンスを送っていたんじゃないでしょうか。
これならわたしにも身に覚えがあります！
気がついたら研究室って、きっと気がつけば面会謝絶だったって感じですよね。
わたしは養生できましたが、あの人(?)は拉致監禁ですからその扱いは極めて残酷です。
そのラストシーンから考えても帰る星はあるようです。
帰る星があるなら仲間だっているんじゃないでしょうか。
感情を伝える能力があるんだから仲間は必ずいるはずですよね。
“個”の生命体だとしたら感情を他の生命体に伝える必要がないですから
あの人(?)が地球で生死をかけて学んだものってなんでしょうか…
なによりも「帰りたい」、「人間許すまじ」このふたつだけじゃないことを切に願います。
さぁ、そういうわけで劇場大画面でのそこそこ捕食･抹殺大作戦を大プッシュ☆
さもないと、ドキドキ感は半減です。 あ、おぞましさは激減です！！
一瞬で命を失うってほんとうにおそろしいものですね
昨日、帰宅して一気に眠気が襲ってきた。 おそらく注射されたせいだ...
…深夜に目が覚めてしまったじゃないかッ！
痺れはとれていなかった
不安だった。 今日休むために注射撃たれたわけじゃない。 つづけるためです
こんなふわふわした足で練習したところで力がつくとは到底思えない。
考えても仕方ない、もう一度眠ればよくなっている気がした。 再就寝。
からだはそう簡単にリセットされない
朝、昨日のようにとまではいかないがやっぱりうまく歩けない。
こんな足で大丈夫か？
注射を撃たれた右足は力をいれても指が開かない。
たしかに痛みはおさまっているけど、これじゃ動けない！！
巻き起こる葛藤、〜今日をどうするか〜
真っ先に思ったのは、先生に負け犬だと思わせないこと。
あの先生に負け犬だと思われるのは、屈辱以外のなにものでもない。
おもしろいことに、わたしの中で“自分に負ける”よりも優先順位が上ですw
やる気のない人間は“完全に”切られる。
とにかくやれるだけやってみる、こたえは簡単。
そして向かっているあいだによくなっていればいい。
あぁそうだ、踊ればなおるさ！
まぁ不安はある。 先生には真っ先に一言いっておこう。
「昨日注射されて いつも以上につま先が伸びません すみません」
言えてもこの程度ですw これ以上は無理です。
さぁどこまでやれるか勝負のときです！
こんなとき奇跡はおこった―
これまでで最高の集中力
なにがどう作用したのかはわからない、自分でも気持ちいいくらいに集中できた。
それもまわりに“バケモノ”がいたわけじゃない。 ここが重要なのです。
バケモノに引きずり込まれて、異常な集中を強いられたわけじゃない。
自分と向き合った上でここまでの集中力は初めてかもしれない。
気がつけば足のことなんてわすれていた
集中すれば痛みもきえる。 そんな日だった。
集中する力はいろんなものに影響を及ぼすことをあらためて感じた。
しかしわすれているだけで痛みがなくなったわけじゃない。
レッスンが終わって階段で足をマッサージしていると先生が煙草ふかしにやってきた。
「甲が両方痛いのは正しく使えてる証拠じゃないの」
このことばは明らかに褒められている奇跡にも似た内容です。
カラダに異常をきたすくらいじゃなきゃ真の努力だと認めないひとですからw
この種類の踊りはそこまで強いてその上で才能が問われるきびしい世界。
美容とか健康のために、なんてそんな話じゃまったくない。
からだを壊すくらいにやってどこまでカラダを変えていけるか。
これがひとつのダンス世界の現実です。
ふーっと煙をとばしながら世のバケモノたちのケガの話をしてくれた。
「ダンサーにとってケガは勲章みたいなもんだから」
しかし、そもそもその“ケガ”の種類がわたしとは違う。
わたしはこの種類の踊りを心底真剣にはじめて9ヶ月。
要はこどもみたいなささいなもののはずです。
踊りからのケガじゃない。 特化したカラダがつくられる上でのケガ。
こどもなら骨格をその努力でねじまげていくことができよう。
それがわたしのような大人ならその弊害は甚大だっただけです。
所詮わたしの痛みなどこどものときにとっくに通過するもののはずです。
あたりまえのようにさらりと最後にこう言われました。
それをこえてからがはじまりよ
| 2011年06月21日(火) |
明日へのinjection |
両足の甲の痛みがひどくなってきたわたしは不安を解消すべく病院に立ち寄った。
スポーツリハビリやピラティスでたいへん有名な病院のひとつです。
朝起きたら痛くてたまらない、日常生活にも支障がでてきたからです。
万が一 骨に異常があれば、たちどころに逆戻りです。
なんとしてもそれだけは避けたい。
なによりも不安を取り除かなければ踊れない。
この病院は現在のわたしの行動範囲内。 立ち寄るにはピッタリでしたw
いきなり足の甲に注射された
あれッ？？ 本人に確認した？？ するしない選択肢ないの？？
とつぜん「注射しますね」ブチュー！！って…何？！
レントゲンで診断された直後のこと。。
とにかく骨に異常はなかった。 それだけは安心できました。
ともあれ、診断結果は“炎症”
真剣にやってればこれくらいは当然か...
だからといってこんなところで真剣さに水をさされてたまるか！！
未来のあたらしいわたしのためになんとか解消したい！！
朝起きたら痛い、日常動作でも痛い、ジャンプなんかこの上なく痛いんです！！
ここの医師は効果的に薬品をつかうことをよしとしています
わたしがリハビリに通っていた病院はこの“逆”です。
本人が痛みを知ることを大事にしていました。
痛みがあるほうが、今の自分のからだを正しく理解してリハビリできるのです。
どちらも間違っていません、選ぶのはわたしたちです
今のわたしは鍛錬することを継続したい、立ち止まりたくない。
もう立ち止まるのはうんざりです。
生きるためです
できることを続けて早く未来の自分にならなくては
注射ですこしでもよくなればまだやれる。
どっちにしろ、真剣にやっていればどこかに支障をきたします。
ダンサーでどこにもダメージがない人なんていません、常に自己管理が問われる職業です。
わたしが病院に来たのは明日、明日のためです。
足に注射するのは正直こわいもの、だけど今はこれしかない。
効いたらレッスンに行くぞ、こころは決まっていた。
ダメだった
両足とも痛かったけど注射したのは痛みがひどい右だけにした。
すんなり両足とも注射撃つ感じだった医師。
実のところ“撃たれたあと、恐怖感で拒絶した”が正しい。
右足がガンガンしびれてフワフワしてきた。 まともに足が前に出ない。
著しく歩くスピードが奪われた。 気がつけば足を引きずっていた...
完全に病人のそれじゃないか
こんなはずじゃなかった はっきり言えば足が痛いよりも苦痛をともなった
レッスン断念。 こんなんじゃまったく話にならない。
もし両足に撃たれていたら、歩けるはずがない！！
なんとか帰宅するもどう考えても右足の調子が悪い…そりゃ注射が効いている！
わたしは途端に“あした”が不安になりました。
明日も右足がこの調子だったらどうしよう
違和感がある上で鍛錬したところでどうなるというのか
明日をつづけるために病院にいったのに
憂鬱です、憂鬱でした
| 2011年06月20日(月) |
ウィンブルドン2011 |
いよいよウィンブルドン2011が開幕！！
芝生コートです テニスです グランドスラムです☆
そして夜更かしの季節ですw
わたしはウィンブルドン観戦が趣味。
テニスを見るようになったきっかけは両親がテニスをしていたからです。
テニスしてるのを一度も見たことないけれどw
っていうか、毎年ウィンブルドンの季節は母が必ずTvの前に陣取っていたからですね。
開催国はイギリスなので日本の時間帯とは真逆です。
そういうわけで観戦するには夜更かしせざるを得ません！
クルム伊達公子が15年ぶりに初戦突破
快挙です！！ これはもう快挙としかいいようがない！！ 勇気も湧きます！！
LIVE放送じゃないとはいえ、もちろん試合内容すべて見ました！！
【クルム伊達 vs オブライエン】
試合序盤、オブライエンは仕方な〜くテニスやってるようにしか見えなかった
クルム伊達に完全に試合を掌握されてるのか、やる気がまったくないのかわからない！！
ボールを追いかけようともしないし、安易なミスを連発しているようにしか見えない！！
楽勝だなって思った矢先、クルム伊達はダブルフォルトから一気にブレイクされてしまう。
やはりグランドスラムに楽な戦いはないのだ。
一瞬でも隙をみせればたちどころにやられる可能性がいつもつきまとう
ダンスも同じ。 集中力を欠くと一気にダンスでなくなってしまいます。
おそろしいのはどんな人でもそれがわかってしまうこと。
だからこそ隙をなくすために日々の鍛錬が欠かせないのです。
見る人を引きずりこむほどの集中力をやしなうには人と同じ練習をしていてもダメです。
自分が目指すもの相応に、常人離れした集中力で地道な練習を重ねるしかない。
クルム伊達は40歳。 その努力も若い選手と同じものではないはずです。
年を重ねた今もウィンブルドンで勝てることを証明した
グランドスラムをたたかうクルム伊達はめちゃくちゃカッコよかった！！
勝利の瞬間に見せた笑顔はほんとうにいい顔だったんです。
録画試合の放送が終わったあと、クルム伊達本人がスタジオ生中継に登場。
解説者は「ライジングショットが若い頃よりも凄い」と言っていた。
ライジングショットは単調な打ち合いのリズムを変える技術。
地面に落ちたボールを打ちやすいところまで跳ね返るのを待たずに打ち返す技です。
クルム伊達本人が言ったのは現役復帰してから最高の集中力だったということ。
そして、勝つことは確かに大事だけど負けることも大事な経験だと。
「長い人生の中では勝ち負けが重要じゃない」
「今の気持ちは一度テニスから離れないとわからなかったことだ」とも言っていた。
わたし自身がダンスから離されてわかったこと、それは踊っていては気づけなかった。
それに気づけたからこそ、またこうしてダンスに向かっていけるのだと思うのです。
不謹慎かもしれませんが技術を見せることが重要ではないと思っています
そんなわたしは 今現在、死にものぐるいで技術を学んでいます。
伝えたいなにかを踊るために、技術は絶対に必要だからです。
わたしはこれまでこころの力の上でダンスを研鑽してきました。
今していることはこの逆。
たしかな技術の上にこころの力をのせること
すべてが決められた踊りの中では決して失敗はゆるされません。
それはわたし自身がやってきた踊りとは真逆のプレッシャーがかかります。
型のないものから なにを感じてもらえるか
型からつむぎだされるその人自身のすべて
日々研鑽していなければその人自身の色が出ることはありません。
それにはくるしくてつらい毎日を超えなければならないんです。
わたしはどちらが優れているとかそういう話をしたいんじゃありません。
どちらも大切なものだということです
わたしはどちらかに突出したダンサーにはなれないでしょう。
わたしは平凡です。
平凡だけれどただの平凡じゃありません。
どちらとも知った上で、強いなにかがあるダンサーでいたいのです。
勝負の世界にはない厳しい世界、そこには得体の知れないなにかがあります。
クルム伊達に負けない姿勢で挑みたいとおもいます
数日前、親友と掘り出し物探しにでかけたときのこと。
「これだ！」って思っていた現物を初めて見た
あの頃、凄くカッコイイなぁって思っていたもの“アーマーリング”！！
それは記憶、もう忘れていてもおかしくない記憶です。
しかし、掘り出し物でも値段は高い。。 かんがえよう、そう思ってその場は去った。
つい先日、部屋を片付けていると過去の本がでてきた。
なぜこんな本がとってあるんだろう… 完全に忘れてしまっている。
でも“この棚”にあるからにはなんらかの理由があるはずだ。
表紙のアーティストが特別好きだったわけでもない。 …？ なんだっけ？？
なにげなくめくっていると、あるページに目が止まった―
そのアーティストがアーマーリングをつけていたのだ
そうか、これだ！これが理由だ！！ その本は1999年のもの。
そのころのわたしはその本をとっておくほど気になっていたということだ。
そんなリングを“ついこないだ”見つけてしまったのだ。
そのときがきた、そう思った
タイミングがそろいすぎてる、もう偶然じゃない―
買いたくても買えなかったもの、どんな人にもひとつやふたつはあるはずです！！
そのころのわたしはそのリングがどこのものかも全くわからなかった。
今みたいにパソコンもない時代。 その本の後ろ表紙なんかSPEED（Final Album）ですw
だってこの本めくってたらアーティストがまだカセットテープもってるんですよ？
さすがにもうカセットテープはないよねw
なんでも探せる時代になった今とは、身に着けている性質が、カッコよさが違う。
ヴィヴィアン購入w
そのページを見たとき、あのときの初めて見た感覚が甦った。
いま巷でこんなリングをつけてるのはわたしひとりであろう…
気づいてくれるのは同じ時代を共有しているか、同じようなセンスをもっている人だけです。
あのときの小さな夢を叶えた瞬間でした
| 2011年06月17日(金) |
整体はジェットコースターのように |
気がつけば１ヶ月くらいカラダのメンテナンスに行けてなかった。
いつも極端に疲れきっていて考える余裕がない。
それに足の甲が今までこんなに痛くなってきたことはなかった。
こんなんじゃ思いついたときに行かなきゃタイミングを逃してしまいます。
カラダが悪くなる前に立て直さなきゃコンスタントに続けられない。
酷使、酷使です。 未来の自分を強くするために
人に触られてわかる、自分のカラダの危機
あれッ？！ こんなに痛むの久しぶりじゃない？？
って、なんだかどこを押されても痛いじゃないかーーーッッ！！
次第に奇声は大きくなっていきました。
「グァァ！！ ギャー！！ ギニャー！！」
整体はジェットコースターじゃないぞ―
「うがあああああ！もーう無理無理無理」
次第に意識が遠のいていきました…
先生に「動かしてみなさい」って言われても動かそうとしなかったほどですw
施術が終わっても、しばらく呆然とゾンビみたいに動けなかった。
鏡を見たくなかった。 おそろしく間の抜けた顔をしていた…
いつもなら「ありがとうございました」って軽快に帰るのに！！
帰る直前、先生に一言だけ言われました。
「がんばりすぎてもダメでしょ、全身が張りすぎよ」
こんなに張っていたのは久しぶりです。。
這って生活していた過去をおもいだしました
ファーストシーズンはほんとに名作でした。 いろいろ気付くことが多かった。
自分のことで忙しくて、今頃ようやくセカンドシーズン一気見w（全12話
極端にいじめられていたりする心情、わたしはわかるつもりです。
そして、純粋で素直なきもちが“伝えられる”ってこの世でいちばん素敵なことです。
わたし自身、もしかしたら言えなくなっていたかもしれません。
あのとき初めて気づいたことです。
でもそれはすべての人にあてはまること。 大切じゃないものなんかない
だから、今できることを全力でやっておかなきゃ。 答えは簡単すぎるくらいEASYです！
「相手がくるみならあきらめついたの？
それともあんたたちのなかの誰かならよかった？
んなもん、んなわけないでしょ？
別にまだ好きでもわるくないよ、わるくないけど…
長い片思いがえらいわけじゃないじゃん！
なにもしないのって引きずるよ？
自分に決着つかないもん
悔いが残るのはなにもしなかったからじゃないの？」
風早と爽子は純粋pureで最後までつっきります。
でも「こんなのないない、絶対ない」とはけっして言えないと思うのです。
たぶんこの世のどこかにはいるよ、きっと。
わたしが好きなのはあやねです
「風早にあんたは無理よ
あんた、あれだね… わたしが男だったらよかったのにね
そしたらあんたのきたないところ、全部わかってやるのに」
考え方が一番“大人”だからです。
いいところもわるいところも受け容れて判断することができる器だからです。
それはやっぱり経験、経験だと思う。 今の自分をはっきり自覚していること。
でもどんなに自分自身で経験したことでも、それはたくさんある価値基準のひとつです。
その経験から何を引き出すかがそのひとに問われていること
でも、いいところとかわるいところを【いい】【わるい】で左右しない人もきっといる。
やっぱり判断は“自分の物差し”でしかない。 絶対の物差しじゃない。
爽子とくるみの関係もおもしろいところ。 運命がまわるには最も重要なピースです。
この二人は“生きていることは影響を及ぼすこと”だと再認識させてくれます。
やっぱり誰が欠けても運命はまわらないんです
こんなリアルあるもんか！って罵るひともいるかもしれない。
でも、こんな理想だからこそ誰かが伝え続けることが大切だと思うのです
ななめに世の中を見ていてはなにも感じとることはできません
素直さが感じる力を引き出してくれるのです
早朝、だるい... からだが動かない... 異常に両足の甲が痛む...
準備をいそぐもいつもの電車に間に合わず…
次の快速でも望みはある。 とにかくだるかった。
電車を降りてタクシーに乗りこみなんとか間に合った。
…と、そこには見慣れない男と女がッ
外国人だった。 なんでもサンフランシスコだかなんだかから来たらしい。
いきなりの強敵出現。 もう調子とか、だるいだとか言ってられない。
なんでも男は17歳らしい。
大人の魅力だけは決して負けられぬ
得体の知れないスイッチがはいった。 しかし同じバーなのはたすかる。
こちらも気は抜けないが、自分にないものを見極めることができる。
なによりも踊りを目指していれば、本気じゃない奴なんかどこにもいない。
とにかく女の子は身長も高く足も長い。 どこから見ても目がいくような体型だ。
男のほうはわたしと身長はかわらないが骨格そのものがまるで違う。
嫌でも思い知る骨格からの気品
もともと西洋のものなんだから仕方のない種類の踊りかもしれない。
だけど、抗うのはそこじゃない！！
野良犬にも意地はあるのだ―
しかしさすがになんだかのカンパニー準団員。
ひとつひとつの粘り方がわたしのそれとはまったく違う。
わたしが歯をくいしばってやってるところをなんの苦労もなく笑顔でやってのける。
目を見張ったのは、なんてことないジャンプでも足先に輪郭がでることだ。
どう見てもやり方が違う。
それに比べると自分のジャンプはどんなに高くても“楽”をしているようにしか見えない。
なんてこった… こんなに違うのか
回転も同じ、立っている強さが違う。 ほんとうに立っているだけで回っていた。
ゆーきくんみたいに6〜7回転もすることはなかったが、その2回転は回っている印象がない
レッスンが終わって話を聞くと、その男は4〜5年でそれくらいの技術を身につけたらしい。
これはいいことを聞いた。 日本でも英語って役に立つじゃないかw
わたしはあたらしいからだでレッスンができるようになって今度の9月で1年。
まだ１年も経ってない
からだや年齢に差はありこそすれ、時間だけは平等のはずです
どちらにしてもリスクは乗り越えなきゃいけない 歯をくいしばらなきゃいけないときです
時間 それは、めげるどころか 希望です
衝動買いです！！ なんだかこれはもう衝動買いでした！！
『日本男児』 長友佑都
絶対にあきらめなかったから今の自分がいる
今、最も“熱い”男の奇跡の全て
今この人物を知らない日本人っているの？？ いたら日本人じゃない気がしますw
そんな日本男児はどんなことを考えて日々をすごしているのか―
読めばきっとなにかがわかるはずです。
電車移動２日で読破
これまで『ゲド戦記』を読んできたわたしにとってこの本、もーう楽勝でした！！
活字は大きいし、隙間は広い、おそろしく読みやすい☆
ページは面白いくらいガンガンすすみました！
なぜならそのテンションが物凄かったからです―
ぐぅの音もでません
あらゆる状況を打破していく、エネルギーに満ち溢れている人間性を痛感した。
なぜなら毅然と書いてある文章の連続だからです。
「大きな目標を設定し、そこへ向かうための道程を逆算し、
今日やるべきことに100％で取り組む。 今日頑張らなければ、明日はない。
だから、誰にも負けない努力をしてきた自信がある。」
ここまで言い切れる“生き方”をしてきたという自負。
それが自信です。 この本を読んで強い意志とその意識の高さを感じなきゃウソです。
不真面目な文章はどこにもありません。
この本を読めば自分に必ず問うことになるはずです。
〜自分が今日やれる努力をどこまでしてきたのか〜
わたしがするのは踊りです。 踊りは曲芸じゃない。
だから、どんな人も踊れるのが事実です。
しかし踊れば踊るほど一朝一夕にダンスは踊れないことがわかってきます。
簡単だけど簡単じゃない、それはそのひとの生き方だからです。
そういうわけでわたしはレッスンのたびに動けなくなることを目標としています。
無様でかっこわるくても、どんなに笑われようと、わたしにはこれしかありません。
一からあたらしくこのからだで踊るには本気の失敗を積み重ねるしかない。
しかし、単に失敗を重ねることが努力ではないことがこの本にも書かれています。
「なんだか、うまくいかないなぁ」漫然と過ごすことはない。
「なんでうまくいかないのか？」その理由を必死で探す。
絶対に理由が存在し、すべてに意味があり、教えがあり、学びがある。
それに気づけるか -本気でぶつからなければ課題はわからない-
客観的に自分を見つめ直すことで解決策、打開策が見つかるはずだと。
「成長するために、今、苦しい思いをしているんだ。
これを乗り越えたら、成長した自分が待っている」
わたし自身もまったく同じです。 でもこれ、どんな人も同じじゃないですか？
問題なのはそれを乗り越えるための努力ができるかどうかです。
やっぱり無理矢理でもいいから、ポジティブなイメージを抱かなきゃ始まらない。
そして やれることは決まっています。
練習するしかない 力強いダンスが踊れるようになるためには練習しかない
あとはできないことを認めて、自分を追い込む努力をすればいい、そう書いてあった。
わたし自身の過去にも言えることですが、ほとんどの人がしていないことがあります。
それは、なりたい自分への“逆算”です
過去のわたしはがむしゃらにやっていただけで、具体性に欠けていました。
きっと夢を叶えるためには自分に足りない課題を具体化して日々を過ごしていなければ、チャンスはつかめないのではないか。 それは勝敗がつく競技の世界ならなおさらのはずです。
そのチャンスを引き寄せるためにもチャンスをつかむ準備に励まなきゃいけない。
…そんな本でした。
きっと努力をしている人間にとって応援歌となる本です。
そして努力しようとしている人にとってはその後押しをしてくれる本でしょう。
これで力がでなければそれまで、です！！
「僕は自分が成長するためにサッカーをやっている。
楽しいとか、面白いというよりも自分を追い込み、
鍛えるための自分との闘いがサッカー」
“これしかない”という人であればその誰もが同じことを言うはずです
わたしもその一人です
| 2011年06月06日(月) |
「ドラゴンフライ」「アースシーの風」 |
ゲド戦記完結。 全６巻ついに読み終えました！！ すがすがしい気分です
『ドラゴンフライ』 ゲド戦記5
ある少女が、自分の持つ力をつきとめるため大賢人不在の学院ロークを訪れる。
ゲド戦記では魔法をつかうには天地創造の言葉/真の名まえが必要です。
この本を読めば嫌でも名まえについて考えることになるでしょう。
いったい真の名まえって何？ 〜5巻ではその謎に迫りました〜
「自分で自分に真の名まえを授けることって、どうしてできないの？」
魔女が答えます。
「そりゃ無理だよ」
「自分で自分に名まえをつけるなんて、そんな力はあんたにもないんだよ」
ドラゴンフライは更に訊ねます。
「どうして？自分の真の名まえよりもっとその人自身であるものって、何がある？」
わたしはハッとした！ そうだ、自分で自分に名まえをつけてもいいんじゃないのかな。
自分自身にふさわしい名まえは、誰よりも自分が知っているんじゃないのか！？
その答えは簡単なようで深いものでした…
「わたしの名まえはわたし自身。 たしかにそうだ。
だけど、じゃあ、名まえってなんだろう？
それは他人が自分を呼ぶものだろう？
もし、他人がいなくて、自分だけだったら、なんで名まえがいるね？」
「そうか…だから名まえは他人に授けてもらわなきゃいけないんだ」
わたしは唸りました。
わたしはこれまで自分で改名した人を数人知っています。
だけど、なにかしっくりこない。 その理由はこれなのかもしれません。
名まえ…名まえです！！ それは想像以上に大切なもののようです！
もうひとつ心をとらえた台詞がこれです。
「自分のいるべきところがわかるなどとは、めったにない才能だ。
ふつうなら用もないところをあちこち経めぐってから、ようやくわかるものを」
この世界で、どれだけのひとが自分がいるべき場所にいると思いますか？
わたしがいたい、いるべき場所がわかったのは寝たきりになったあのときです。
踊れなくなったら… それよりも大事なものがわたしにはあった
ミリ単位で違えば死んでいた それがわかったとき、すべてがシンプルになりました
失ったものは大きかったけど、それと引き換えにわたしは“わたし自身”を手に入れました
ほんとうのわたしを知ることができたんです
これだけが今のわたしをささえています
『アースシーの風』 ゲド戦記6
故郷で暮らすゲドのもとを、まじない師のハンノキが訪れ奇妙な夢の話をする。
そのころ、ふたたび竜が暴れだし、アースシーにかつてない緊張が走る。
世界を救うのは誰か。 王レバンネンは、テハヌーたちとロークへ向かった―
いよいよ最終巻、さすがにこの巻はテンションが違う。
まず最初からゲドが登場します。 それだけでめくるページは速かった。
ゲド戦記と呼ばれていますが、ゲドが魔法で大活躍することは実のところほとんどない。
この巻のゲドはハンノキを導くだけで旅をするわけではありません。
だけどゲドの存在は大きかった。 だからこそ『ゲド戦記』なのでしょう。
全巻読んで思うのはとても少年文庫とは思えないということ。
魔法の剣で邪なるものを打ち倒す、そんな程度の低いファンタジーではないからです。
おどろくのはそんな本を“女性”が書き上げたという事実です。
人間はくびきを選び 竜は翼を選んだ
人間は所有することを選び 竜は所有しないことを選んだ
この巻ではこれまでの主人公たちが再結集します。
そしてアースシーという世界をとおして、わたしたちに問いかけてくるのです。
特筆すべきは、この物語は決してエキサイティングではないことです。
これは凄いことです。
この物語は敵がいったいなんなのか自分自身でさがさなくてはなりません。
しかしそれは、人が生きるうえでとても大事なことだと思えるのです。
こんな説得力がある成熟したファンタジーは他に類を見ません。
どう読んだって大人が読むファンタジーです！！
子どものときにもしこれが読めたらおそろしい感受性をそなえていると言えそうです。
わたしが最終巻で唸ったのは“自由と所有”です
自由ということばの反対の意味としての所有。 そのことばに驚きました
なるほど… 所有、所有か。。
たしかにわたしたち人間は所有することを選んでいます。
ところがそんなわたしたちは自由を求めるのです。
そんな人間に、ある人物が憤りとともに叫びます。
「あなた方は土地を持ちたいと願った。
あなた方は物をつくって手許に置きたいと願った。
そして、そうした。
ところが、あなた方は自分たちの分け前に不満を覚えるようになった。
物を持ち、そうすることによって生まれる気苦労を自分で買っておきながら、
一方では、わたしたちが手にした自由までも欲しいと思うようになった。
風が欲しくなったってわけ！」
わたしは人間をつきうごかしているのが一体なんなのかわからなくなりました。
現実社会において言えるのはやっぱりほとんど欲なのかな、地位とか財？
地位とか財、もしそれを得てしまったらどうしたって自由を求めそうです。
わたしたちが生きるうえでほんとうに大切なものはなんだと思いますか？
ゲド戦記での考え方のひとつはこうです。
欲望ではなく“願望”
願望はそれ以上の別のものを求めるようになったとき、欲望に変わる。
欲は太陽まで消す。
やっぱり、欲望のひとはどこか邪なものをかかえているのを感じるものです。
不思議ですが、人を利用しようとするひとはおのずとそういう雰囲気を帯びてしまう。
人間、誰にでもおこりうるデリケートな性質です。
それをどうにかして制したいとするなら、自分を律することが必要でしょう。
いつも挑戦し続けて妥協せずに自分を追い込んでいれば、欲望に変わる暇がありません。
ところが大人になればなるほど、人を支配する方法を知っていくことになります。
それは“力”です。 でもわたしが知りたいのはこれじゃない。
本当に知りたいのはその力を力とせず、気持ちがいい人間関係をつくれるかどうか。
「死んだら、あたし、あたしを生かしてきてくれた息を吐いてもどすことが
できるんじゃないかなあ。
しなかったことも、みんなこの世にお返しできるんじゃないかって気がする。
なりえたかもしれないのに、実際にはなれなかったもの、
選べるのに選ばなかったものもね。
それから、なくしたり、使ってしまったり、無駄にしたものも、
みんなこの世界にもどせるんじゃないかなあ、まだ生きている途中の生命に。
それが、生きてきた生命を、愛してきた愛を、
してきた息を与えてくれたこの世界へのせめてものお礼だって気がする」
これが言えるのは一生懸命生きることをしたひとだけだと思うのです。
ダンスは研さん、生きようとする美樹さんが、わたしをわたしにもどしてくれた
わたしは危うく何者にもなれずに死んでしまうところでした
でも生かされた命です まだ選ぶことをしなければなりません
それが生きることへの責任だって気がするのです
ゲド戦記は、戦わない「戦記」です。
こんなものがわたしの生まれる前にすでに執筆されていたのです。
わたしはゲド戦記から多くを学ぶことができました。
そんなわたしが目指しているのは“踊らない踊り”です
「うれしやな… いざ、放たれて」
先週、１日で治した風邪とは別のあたらしい風邪が発症―
ぶりかえしではない理由はただひとつ、症状がまるでちっがーう！！
悪寒、咳、そして鼻水…
わたしは6/1、2の二日間、完全に沈黙。 6月になってまるで気力が上がらなかった。
からだが病気なのだ、気力が上がるわけがない。
あの結婚式前日5/27、わたしは不可解な連絡を受けた。（※結婚式とは無関係です
なんでも結婚式当日には言いたくない、ふさわしくない話らしい。
忙しかったけれど、しぶしぶ呼び出しに応じることにした。
過去のblogには記載していませんが、たいへんだったのです。
その話に激怒憤慨。 どこがどうねじまがってそんな話になったかわからない。
信じられませんでした。 そんなおぼえが全くないんだから。
わたしにとってそれはせんない言いがかりだった
たとえそれが事実だろうと、断固ゆずるわけにはいかない内容でした。
わたしは“友達ごっこ”をするためにここにいるわけじゃない。
そんな時代とはとっくに別れを告げています。
目指すものがあるのなら、より高いレベルに自分を追い込まなくては。
決められた厳格な踊りに初めて本気で向き合ったのは“今”です。
すべてを一から求めて、あたらしいわたしが恥を承知でここにいるのです。
それぞれの力で高めあえるものならわたしはすべてを力にするだろう。
そうじゃないものに時間をつかっていられるか！！
レッスンを休んだのも現実、風邪だったから。 他に理由などない。
ただ、連日休むなんていうことは最近のわたしにはありえないことだった。
そんなわけで先生に心配されてしまう。
オープンを完全に休んでしまったわたしに先生から呼び出しがかかる（6/2）
だいそれた呼び出しではありません、あらゆるタイミングがそろいすぎていただけ。
わたしが唯一心配していたのは“先生に誤解されること”。
どんなささいなことでも、ちいさなことがたいへんな問題になるのが世の常です。
もしその話を鵜呑みにされてしまうとわたしが完全な悪者になってしまう。
それだけはなんとしても回避しなければここではやっていけない。
正直に言えば…
先生にすこしでも疑われるきっかけになったことは絶対にゆるせるものじゃない
他のことは一切どうでもいいと切り捨てることができます。
その種類の踊りの基準値にも未だ達していませんがここまで叩き上げてもらったのです。
ここは会って話をしなきゃ本音が言える･聞けるタイミングを逸してしまいます。
わたしは大量に服薬して出かけました。
しかし、当の先生はまったくつまらない話として処理されていた。
先生が言ったのは“その話をわたしが真に受けて来なくなったら最低”ってこと。
気がつけばわたしの努力が足りないことをつきつけられる飲み会になっていた
わたしは恥を捨てたはずでした。
将来ある子どもたちと同じ場にいるだけで苦痛を伴うからです。
捨てていなければ子どもたちと一緒に練習などできなかった。
だけどここでの話はその恥じゃなかった。
やっぱりどこかでわたしは自分を障害者だということにして逃げていた
もともとこの種類の踊り、針の穴を通すようなアカデミックな踊りをやっていなかったわたしはできなくてあたりまえ、できないからやっているのだと自分に言い聞かせていました。
だから“失敗すること”に躊躇しなかった。
これがまったくダメだと言われてしまったのです。 ショックでした
このときはじめてこの種類の踊りに触れた気がした
わたしは失敗を失敗に見せない努力が足りなかった
言い換えれば失敗を失敗にしない“もうひと踏ん張り”が足りなかった
単に失敗することがここでの恥だったのだ
やみくもに失敗しても上達しないことをつきつけられたのです
わたしはいつだって出来ないことをからだのせいにすることができます
でも、それを言えば終わりです
まだ「どうしてもできない」と言えるところまで自分の力をためしていないからです
それを見極めもしないままあきらめてどうする
どちらにしても今のわたしにはこれしかない
ここでなんらかの自信をつけなければ先が見えないのです 迷ってる場合じゃない
終電はありません。 朝まで飲んで始発で帰りました（6/3）
風邪もなおっていないのに結果として日本酒を飲みすぎたわたしの調子は最悪。
でも、今日のレッスンは、今日のレッスンだけは休むわけにはいかない。
戒められたのが昨日の今日だからです。
ここで休んだら一気にダメ人間の烙印を押されてしまう！！
なんとかたどりついた、がしかし途中で集中力が完全にキレてしまった―
先生にどうやって昨日帰ったのか聞かれ朝まで飲んだことを自白。
大笑いのうちに「早く帰りなさい」
その翌日、H先生のレッスン（6/4）
高名な先生の貴重なレッスンからわたしはあの戒めを実践することになった。
そのレッスンの途中、先生に手招きされて「その調子でやりなさい」と言われ、
ゆーきくんにさえ「めちゃくちゃよかったですよ！！負けるかと思いました」と言われた。
わたし自身はついていくのがやっとで少しもよかったなんて思えない。
だけど、その言葉はわたしが信じられる人から見たわたしの評価にちがいありません。
外部からやってきたわたしはそのとき初めて同じ場所にいると感じた
あたらしいわたしが大きな壁をひとつ超えた瞬間でした
| 