過去のわたしが最後にやりとげたWorkshop運営、その完遂式。
今日は 全細胞会議vol.1 打ち上げです！！
直後に入院してしまったわたしの都合で、締めるまで２回も年が明けてしまった。
2009 11.28 11.29
コンドルズ 鎌倉道彦プロデュース
【全細胞会議】 気功編・身体編（各２回）
実行委員会を立ち上げ、友人の協力もあり、なんとか開催できました！
やるからには絶対に成功させなければなりませんでした。
やるだけならお金さえあればできます。
しかし、続けていくにはそれを超えていかなければなりません。
運営サイトの立ち上げ、鎌倉さんの意気込みと近況をblog化。
ttp://zensaiboukaigi.blog11.fc2.com/ （※現在も更新中）
やれることはすべてやりました。 思い出したら軽く泣きそうですw
わたしは“ダンスという言葉の壁を打ち破りたい”と思っています。
一般の人に踊ってみませんか？と訊ねてもきっとこんな返事がほとんどのはずです。
「いやいや、ダンスなんて踊れません」
そんな難しいことやってませんからw 技術じゃないんです、ダンスって。
人に見せようとか上手くやらなきゃとか、そういう問題じゃないんです。
コンドルズ、鎌倉さんを呼ぶことで打破できるチャンスが生まれました。
全国公演、Tv出演、認知度がある人には大きな役割と責任があると思っています。
なぜならそういう人たちには力があるからです。
「いやいや、ダンスなんて…」って言う人たちが簡単に踊ってくれるんですよ。
わたしたちのような地道な努力も大切ですが、時には刺激がなければ人生は面白くない！
そこには信じられないくらいの希望があります。
ダンス、たまには踊ってもいいじゃないですかw
師匠 案浦研さんの公演コメントより（'02）
「人間でよかったー！」
踊っている時って、体がそんな言葉を発してくるんですよね。 無意識のうちに。
そして気が付いたら、いつの間にか、心も身体も“リフレッシュ”
ダンスPOWERって凄いんですよ。
宜しかったら、ごいっしょに、どうぞ。
では、また後ほど。
だから、踊りを択んだのなら研さんみたいにならなくちゃおかしいよね。
それがわたしたちの生き方なんです。
そんなわたしですがWorkshopを終えるまで罵声を浴びたり非難中傷を受けました。
わたしにまったく非はない思っていますが、目の敵みたいに言われたこともあります。
ダンス界は狭い。 そして、おかしいくらいに話し合えない。
力のある人たちが集まればもっとすごいことができるのに。 どうして敵になるのかな？
残念を通り越して不思議です
あたらしくなるまでの時間で、わたしはあのときの場所にはいません。
時間ってすごい。
だってすすまなきゃいけないんです。
次にしなければいけないことが、やりたいことの前に立ちはだかっているんだから。
【全細胞会議vol.2】
この日、ひとりでいなくてほんとうによかった。
テキーラの力って凄い。 頭は冴えてるのに一歩も歩けなかったw
終わりは始まりです
『セイジ』 辻内智貴
いまはもう寂れてしまった国道沿いの一軒のドライブイン。
そこで、僕は、ただ純粋に不器用に生きる青年セイジに出会う。
「人間って何だ」 「人生っていったい何だ」
そんなことを考えながらも気のおけない仲間たちと楽しく過ごしていたある日、
目の前で奇蹟は起こった。
翔子がセイジを例える“陸の魚”それはわたし自身にすごく通うところがあります。
…あの人は、環境に適した生き物じゃないのよ。
この人間社会で上手くやっていける様な体質じゃ無いの。
陸の魚。 放っとけば、死ぬわ
そんなセイジがリツ子ちゃんと対面しようとする場面、ページをすすめられなくなった。
息がつまる…胸が苦しい 電車内の自分がどうなるか予測できなくなった。。
これ以上すすめたら涙を止められそうにない。
なんだか声をあげてわめきちらして泣く気がした
左腕がないのだ
それに、それに
右腕が疼きだした あのときの気持ちが噴き出してくる
大切なひとが亡くなってしまった日
わたしがわたしを取り戻せたのは美樹さんのおかげです
美樹さんに出会わなければ、今でも自分に負けていたかもしれません
わたしの右腕が疼くのは本気で感情が抑えられなくなるサインです
まだなにも起きていなかったけど、ここでは読めないとわかった。
とんでもないことになると予感したんだと思う
……本当にそうなった……
おそらくセイジにとってその行為はたいしたことじゃない。
同じ立ち位置にいないと相手のこころは開かないことが多すぎるから。
その行為はとてもおそろしいものだったけど、その気持ちはわかる気がした。
入院していたとき、会いにきてくれた全員に心は開かなかった事実がそれを教えてくれた。
わたしは他人のものを抱えたくないと思っている人を判別できるようになってしまいました。
一度でも社会から隔絶されたら、人間はなんのために生きているのか、“嫌でも”まったく別の視点から見ることになります。
社会が、世界がどうやって成り立っているか
それを知ったとき、これまでのように生きられなくなりました。
病室の窓から毎朝学校へ向かう小学生をいつも見ていました。
その反対の窓からサラリーマンがぎゅうぎゅうに詰まった電車を毎日見てきたんです。
今でも頭に焼き付いて離れません。
セイジはリツ子ちゃんに“たいしたことないよ”って言いたかったんじゃないかな
わたしにとって、美樹さんがセイジでした
物語じゃなくても現実にセイジのような人がいることをわたしは知っています
きっとすべての人に、ひとりひとりに、いつの日か現れるはずです
| 2011年02月21日(月) |
「サイモン･バーチ」 |
親友から薦められた映画をdvd鑑賞。
薦められてからおそろしく月日が経ってしまった…
きっと見るのは“今日という日”に取ってあったんでしょう。
『サイモン･バーチ』
生まれた時から驚くほど体が小さかったサイモンは、
医者から「一晩もたないだろう」と言われていた。
だが彼はたくましく生き続け、12歳で身長96cmながらも野球が大好きな少年に成長。
サイモンは「神様がくれたこの小さな身体には何か使命があるはず」と信じていた。
わたしは、突然大きなハンディキャップを抱えてしまった人間のひとりです。
この映画は、そんなわたしに大切なものを教えてくれました。
彼女 君に気が
違う 君にさ
かわいいって
子ガメみたいだからさ キスはしてくれない
なぜわかる？
わかるんだ
君が僕なら― わかることさ
始まってすぐ。 最初にハッとしたサイモンの親友ジョーとの会話。
おそらく、わたしがサイモンならまったく同じことを言う気がするんです。
大きく人と違うものをもってしまったらどこかに劣等感を抱かざるを得ません。。
神様が僕を英雄にすればすべてが変わる
英雄の話はあまりするな
なんで？
変だからさ またバカにされる
平気さ 真実だもの
証拠もないのに
証拠なんて要らない 信仰があるもの 君がいけないのは信仰がないことだ
信じるさ 証拠を見ればね
信仰と言えば宗教をよびおこしますが“信じるもの”に変換はできます。
結局のところ証拠なんてどこにもない。 自分で信じるものを決めるしかないんです。
だって誰にも未来は約束されていないのだから。
僕は神様の“道具” つらいけど神様は僕を選んだんだ
あれは事故だ
事故じゃない神様の計画なんだ
計画なんかない まだわからないか？ 神様はいない サンタや復活祭の兎と同じ
やめろ！
ママの死はボールのせい 君の体は病気のせいだ 神様の計画なんかじゃない
ハンディキャップの意味と使命。 …わたし自身も通った道でした。
死んでいてもおかしくなかった自分、生かされた自分を知ったときに。
上半身はやられてしまったけれど、脚は奇跡的に無傷でした。
ダンサーのわたしにとって、脚は他に代えられない宝物です。
お見舞いに来てくれたみんなが言ってくれた言葉。
「まだタイスケくんにはやるべきことがあるのよ」
リハビリができるようになったとき、なんにも動かせないと知ったとき。
わたしにはこの言葉しか支えになるものがありませんでした。
だから、たとえ動けなくてもダンスを択んでいるはずです。
それがどんなに都合のいい言葉だったとしてもわたしに力をくれたのは事実です。
わたしにはそれしか信じるものがなかった
リハビリの成果で幸運にもからだが動いてくれるようになってきました。
からだも動きたくてたまらないようです
まだ痛みはともないますが全力でやれるのは近い。
天国の高みで 天使たちの導きを―
この映画の、あの別れの言葉、わたしもいつの日か言われたい。
きっと涙なしには言えない言葉です。 是非その目でたしかめてください！
ある本にはこう書かれていました。
恋っていうのは、理不尽なことでも許してしまうでしょう。
たとえば、相手が時間は守らない、貸したお金は返さない、自分勝手、
いい加減な奴、なんて悪条件ばかりだとしても好きになってしまう。
でも、親友にそれはないじゃないですか。
そんな奴、友達として信用できないってことになりますから。
だから、条件としては、恋人よりも親友である方がずっと厳しくなるわけです。
あなたは心を許せるほんとうの友だちがいますか？
| 2011年02月20日(日) |
あけ姉によるあけ姉のための釜山亭 |
あけ姉が勤める営業所の新年会に突然参加してきましたw
整体終わってメールしてみたらとっても奇遇な感じで誘われたんですよ！
っていうか、参加していいのだろうか？？
よかったらしいw
そんなわけでトヨ君（長友似）・馬場氏、男子営業チームとあけ姉。 ここが同じ職場。
そのうちにウンシル＋ファガリちゃん（韓国女子）がやってきた。
二人は日本で働いています。
さすがあけ姉。 突然の国際交流w こんな展開ないない、絶対ないw
そういうわけで韓国料理【釜山亭】です。
ここも予約がないとまず入れないような、常に満員御礼大繁盛のお店らしい。
なにが凄かったって？
なによりもウンシルが鋏で焼肉を切る姿が慣れすぎてて凄かった…
美人が肉を鋏で切りまくるんですよ
とにかく焼けたら斬る！斬る！！斬る！！！ …美人って、美人って怖いw
おかげで食べやすい焼肉が山盛りです！！
わたしの場合だと焼肉を食べにいくなんて年に数回しかありません。
ド派手に食べたね、焼肉
わたしは甘党なのだけれど さすが満席釜山亭、満席の意味を知りました。
チヂミ最高☆
マッコリとか初めてだ。 牛乳をそのまま炭酸飲料にしたようなお酒… しんどかった〜w
ウンシルとファガリ、二人が韓国語で凄い勢いで話しまくる感じがなつかしかった。
留学した人ならわかると思うけど国際交流とはそういうものです。
話ができなきゃ会話しなきゃ、なにもはじまらない
二人とも日本語で仕事をしているんだから全然違和感ないんだけどね。
〜そんな中たいへん面白い現象を発見しましたよ〜
日本人の日本語がおかしくなる
これは、わたしたちにもおこりうる おそろしい現象です。
たとえば我々が考える中国人の日本語語尾「〜アルヨ」…これ、現実には無いよね。
基本的にはイントネーションの問題です。
文章が間違っていなくてもイントネーションと区切り方が会話では重要なのです。
国際交流の際、なぜか日本語が変になる日本人をひさしぶりに発見。
おそらく その使うはずのないイントネーションに影響を受けるからでしょう。
しかしその話し方は酔っていようがどう考えてもおかしかった。
彼女たちに気を遣っているのもあるとは思うけど、その気の遣い方は“変”だよ―
母国語を韓国語みたいに話してどうなるの
おもしろかった、もうむちゃくちゃおもしろかったww
落ち込んでいたわたしでしたがどっぷりおもしろがったw
さすがあけ姉です。 わたしがこの人を超えられることは全人生かけても無理です！！
しかし、日本で働く美人ウンシルはイントネーションに本気で悩んでいた。
かかってきた電話に対応するとき、どうしても避けられない問題。
実社会で使える語学に到達するには趣味程度ではまったく足りないのです。
それがわかったとき とても魅力を感じました
| 2011年02月19日(土) |
「記憶喪失になったぼくが見た世界」 |
『記憶喪失になったぼくが見た世界』 坪倉優介
18歳の美大生が交通事故で記憶喪失になる。
それは自身のことだけでなく、食べる、眠るなどの感覚さえ分からなくなる状態だった―
そんな彼が徐々に周囲を理解し“新しい自分”を生き始める。
生命の再生を記録した感動のノンフィクション！
この本は書店で衝動買いしたもののひとつです。
わたしも事故で記憶を断片的になくしました。
作者のようにすべてを失くしたわけではありませんが、理解は少しくらいある気がして。
それよりも、断片的にでもそれに苦しんでいる自分をたすけてほしかった。
この本にこたえがあるんじゃないか、そう思ったんです。
これからなにがはじまるのだろう
目の前にある物は、はじめて見る物ばかり。
なにかが、ぼくをひっぱった。 ひっぱられて、しばらくあるく。
すると、おされてやわらかい物にすわらされる。 ばたんばたんと音がする。
いろいろな物が見えるけれど、それがなんなのか、わからない。
だからそのまま、やわらかい物の上にすわっていると、とつぜん動き出した。
外に見える物は、どんどんすがたや形をかえていく。
上を見ると、細い線が三本ついてくる。
すごい速さで進んでいるのにずっと同じようについてくる。
線がなにかに当たって、はじけとぶように消えた。
すると二本になった。 しばらくすると、こんどは四本になった。
この線はなんなのだろう、 なん本ついてくるのだろう。
ふえたり、へったりして、がんばってついてくる線の動きがおもしろい。
急に、いままで動いていた風景が止まった。
すると、上で動いていた線も止まる。 さいしょと同じ三本になっている。
みんないっしょにきてくれたんだ。
外に出されると、ぼくが見ていた細い線は、ずっとおくまでのびていた。
上を見ていると、なにかがぼくの手をひっぱる。
足がかってについていく。 つぎに止まったばしょには、しずかで大きな物があった。
それは見上げるほど大きい。
どうしたらいいのか、まよっていると「ここがゆうすけのおうちやで」と言われた。
おうちも、ゆうすけも、なんのことかわからなくて、ただ立つだけだ。
なにかにひっぱられて、そのまま入っていく。
走る車から見える電線の描写… わたしも目を覚ましたとき、こんな感じでした。。
ここはどこ？ なぜここにいるの？ まったくわからない 思い出せない
点滴やモルヒネとかペンタジンだとか、いろいろ打たれて意識朦朧でした。
お見舞いに来てくれた人たち、会ったのは憶えているのに いつ誰と会ったのか実は記憶が錯綜していて思い出せないのです。
考える力がまったく無くて、ねむることしかできなかった。
それから１週間後、脳検査の結果がでました。 「もう危険はないでしょう」
わたしのたたかいはそれからでした。
なぜわたしがこうなってしまったのか、どうしても思い出せない。
友達を駅まで送ったあとの記憶が完全に欠落していました。
原因がわからない、だから どうしても納得できなかった 憤りだけが増していった
自分を守りたかった わたしの運転に問題なんか何もなかったはずなんです
もしかしたら対向車が眩しかったのかもしれない！ 動物が飛び出したのかもしれない！
自分にあやまちがあるなんて絶対に認めたくなかった。
わたしは荒れました もう踊れないと思うと飛び降りたい気持ちにもなりました
憶えていないことが未来のわたしを完全に閉ざしていたんです
作者のお母さんの手記にこう書いてありました。
私は、昔にこだわるよりも、今日から何かを始めればいいと言いました。
でも優介は、「今まで何をしようとしていたのかを知らなければ、
前に進むことができない。それを知らなければ生きている意味がない」と言うのです。
わたしは幸運にも今まで何をしてきたのか知っています、憶えているんです。
それを一から見つけなくてもよかった。 その手記はひとつのこたえでした
たったひとつのことが思い出せないだけで死ぬほど深く苦しんだんです。
すべてを失った自分なんて想像できない、したくない！
作者の苦しみはどれほどのものか。。 なにもないってどういうことだろう…
本の内容は想像を絶するものでしたが、わたしもたどりついたのは同じ場所でした―
今のぼくには失くしたくないものがいっぱい増えて、
過去の18年の記憶よりも、はるかに大切なものになった。
楽しかったことや、辛かったこと、笑ったことや、泣いたこと。
それらを含めて、あたらしい過去が愛おしい。
…ここでも同じだ、同じなんだ！！ 涙があふれて止まらなかった
| 2011年02月17日(木) |
「人生は一度だけ。」 |
徹底的にからだに向かった。 13日の原因は臨む気力が足りなかったからだ。
とにかくやれることをやるしかない、月曜から“全部”やってみた。
そして木曜の今日、すべてが事切れていた
集中力がまるでない、意識がない、あの無尽蔵だった心の力が欠片もない！
からだがふわふわ浮いて泳いでいる感じです… まったく力が湧いてこない。
疲弊しきったからだでは、こころも力を失うものだとあらためて気づく。
それでもここにいるからには なんとかこの時間を死ぬ気でやってみるのだ。
そしてひさしぶりに到達した… 【これ以上やったら倒れる】
それと同時に笑いがこみあげてきた
生きてる―
本当にそう思った もうこれしかなかった
『人生は一度だけ。』 唯川恵
新しい出会いや、新しい自分のために。 私だけの幸せを見つけるための本。
わたしとこの本はびっくりするくらい同じ見解でした 考え方そのままじゃないかw
ほんのささいなことにカッカしたり、どうでもいいようなことに傷ついたり、
つい見栄をはって私は平気よと嘯いたり、嫉妬したり、泣いたり、叫んだり。
そういう自分に対して「こんな私じゃいやだ」と「ああ、これが私なんだ」との
思いがせめぎ合い、今の私がいるような気がします。
人はそんなに強くはないけれど、そんなに弱いものでもない
人生は、そんなに楽しいものではないけれど、そんなにつらいものでもない
みんなそう思っていますよね。 じゃあこれはどうですか？
ある時まで、私は自分の中に積み重なってゆくものを求めていたような気がします。
いろんな人と出会ったり、恋をしたり、どこかに出掛けたり、仕事に頑張ったり、
そういうことを栄養にして自分を成長させてゆく、という感じでしょうか。
でも、いつの頃からか、なくしてはいけないものを意識するようになりました。
たとえば、初めて海で泳いだときに感じた怖れと興奮とか。
たとえば、初めて人を好きになった時のあの胸が震えるような思いとか。
そういったものを、忘れずに持ち続けるということは、なんて大変なのでしょう。
でも、なんて楽しいことでもあるのでしょう。
わたしも同じです。 驚くほど同じだと感じた
今まで、私も何度泣いたことでしょう。
けれども、涙した分だけ、きっと幸福に敏感になれるのだと思いたい。
知らなければ、幸福も感じることはできないのだから。
きっと、涙と笑みはセットになっているに違いありません。
そんな思いで、このエッセイを書きました。
誰でもない、私の幸せを探して今日も私は泣いたり笑ったりしています。
よくよく考えてみたら、このblogは幸せを探したくてやっていることかもしれない。
きっとダンスも同じです。 ダンスって何？
恋って何？ 愛するってどういうこと？ 友情とは？ 人を信じるって？
生きがいややりがいとはどういうもの？ 人生っていったい何なの？
いつだって真っ直ぐに知りたいことばかりです。
知らないことはないことを、みんなどのくらい知っているのかな？？
それよりも、どのくらい答えようとしてくれますか？？
ローザンヌから帰ってきた先生は新しい課題をわたしたちに与えた。
先生は突然わたしたちの前で大袈裟にモデル歩きをやってみせた。
歩くときにからだは絞られているのだと。
それは強さと美しさにつながっているのだと。
まずは大袈裟にやってからだに憶えさせなさい、と。
わたしは頭で考えてからでないとからだに伝えられない種類の人間です。
それは、無い知恵を絞った上での失敗―
なぜだか考えれば考えるほどからだをねじる方向がわからなくなってしまった。。
何度も間違えるわたしに、先生はおそろしく呆れた声でこう言った。
「タイスケくん… 逆。。」
やっちまった！ 期待?を裏切る禁断の真逆コントロール…頭が悪いのが完全にばれたw
モデルにはほど遠い強さと美しさです！
そんなことがあったあと、新商品のお知らせを受けていたポールスミスに立ち寄った。
すると、かわいい店員さんがわたしの隣にすっと現れてこう言った。
「モデルさんですか？！ かっこいいので〜」
〜残念なことにそのときのわたしにとって最悪の言葉です〜
モデルの絞りを、絞りの強さをダンスに活かす方法を間違えて注意されたばかりだぞ。。
タイミング悪すぎだろッ！！ …しかし本来これは大変ありがたい言葉です。
（※高級ブティックの店員さんは本当に素敵な人にしか声をかけません）
なんの罪もない女の子にわたしは殺気のこもった声でこう返してしまった。
「いいえ 違います」
スタジオに帰ってもう一度レッスンに臨んだあと、先生に自主申告。 話は深刻です。
先生大爆笑！！ って、あたりまえか…w
そして先生は必ずとどめを刺してくれる。 そのとどめセンスは超一流です
「早く“クラシックダンサーですか？”って訊ねられるようになりなさいね」
わたしの正体はコンテンポラリーダンサーですw
飲み暮れた新年会を明けて今日もレッスンへ向かった。
新年会では、いつもは絶対に聞けないありがたいことばがたくさんあった。
気持ちをあらたに打ち込もう。 日本酒を飲みすぎはしたが、幸いにものこってない。
ところが今日は子どもたちだけじゃない、別の敵がいた。
ときおりおこる現象、こどもの母親だったり偉い人のギャラリー化だ。
わたしがつく移動バーのすぐ隣に見事に並んで座っていらっしゃる。
鏡は見えない、見ようとすれば視線がぶつかる。
著しく集中力に支障をきたす！！
力が発揮できない、すくなくとも本気でやらなくちゃ成長はない。
なんだこのなにやってもダメ感
ここで何事もないように力を発揮できなきゃ。。
しかし一度そこに陥ると戻ってこれる技術は一から始めている今のわたしにはない。
全力でやっていてもなにかやりきれなかった
そのあとのクラスも受けろと言われていたけれど わたしは帰った。
こんな気持ちじゃ身になるはずがない
いきなり出鼻をくじかれてしまった
それも結局行き着くのは自分の精神力の弱さ
やりきれなかったといっても全力で臨んでいたことに嘘はありません。
緊張の糸が切れたわたしは電車に揺られてすっかりねむってしまった。
目が覚めると見たこともない景色。
どこだよ ここ―
北でした… とても北だった。。
逃避行は“北”だと相場は決まっています。 南はありません。
逃げたかったのか わたしはw
でもね この日は雪がばんばん降っていたんです。
こんなに長い氷柱ひさしぶりに見たぞ。
日は落ちており、反対のホームで凍えながら戻る電車を待った。
わたししかいないプラットホーム。
ドシャッ
ときおり屋根から落ちる積雪が独りを寂しさをこれでもかと助長した。
この日はJRに乗ってもダメだった。
ことばをもらって一新して気持ちをもっていけたはずだったのに。
目標はいつだって遠くてとどかなくてつらくてくるしい。
ただ、舞台に立つために恥じることない心とカラダを“今すぐに”取り戻したいだけだ。
友達が言ってくれる「いそがなくていいんじゃない？」
でも、なにもしないことは 何かに向かっていないことは どうしても許せない
正直、それが裏目にでることだってあります。
そうだとしても、なにも “できなくなった” あのときが心底つらかったんです
だから、向かっていけること 挑戦できることが どんなにうれしくてたのしいことか
人と会うことが 話ができることが 想いを打ち明けることが
国立博物館。 行きたいと思ったのは阿修羅展以来のこと。
『ゴッホ展』 ゴッホを歩く。
その独走的なタッチと色彩、ドラマチックな生涯が世界中の人々を魅了してやまないポスト印象派の巨匠･ゴッホ。 今回の特別展では、ゴッホの油彩画36点、版画･素描32点、彼に影響を与えた画家たちの油彩画など合計122点の作品を通して、ゴッホはいかにして画家ゴッホになったのか、そのルーツを探れます。
�犠蓮�27歳で画家志望
�蕎蓮‥刑佑任呂覆ぁ�努力家なのだ
�珪蓮］�働者を絵で救いたい
�絃蓮〇彪稘�な出会いがいっぱい
�江蓮，弔い法髪蝓匹鮗蠅貌�れた
�詐蓮〇爐猟樵阿泙如�画家だった
絵の日本語タイトルは「〜の人」がほとんど。
「掘る人」
「種まく人」
「じゃがいもを食べる人々」
その英語表記はいずれも er 化されたもの。 ずいぶん違う印象になる…
「Digger」
「Sower」
「The poteto eaters」
きた― ポテトイーターきた！！ 絵を見に来たのにタイトルで笑いをこらえる自分！！
あきらかにおかしいぞ 俺―
たしかに絵が問題だけど、なんで絵画のタイトルってこうなの？？ 淡白すぎやしないか
感情がわくけれど、感情をタイトルに一切してないよね。
あぁそうか！ ダンスもタイトルってこんな感じかも。 似てる、似てるな…
しかしさすがにゴッホの作品はすごい。 なんだかすごかった。 本物、本物なのだ。
決して“ゴッホだから”じゃない、その絵が本当にすごかったのだ。
「アルルの寝室」
これがアルルでの最高作品？！ ゴッホ本人がそう言っているんだから間違いない。
ただの寝室じゃ…な… … … …
よく見れば 味わえば わかってきた
その色づかいに不思議なあたたかさを感じる
「灰色のフェルト帽の自画像」、「アイリス」、「サン=レミの療養院の庭」…
なんだろう、ずっと見ていてもぜんぜんあきなかった。
「ある男の肖像」は無理だったw
こころはぐちゃぐちゃだったけど、ゴッホ展に行けてほんとうによかった
いつかこの日も忘れるんだろうか いいや忘れない、忘れるわけない
そのときの自分をタイトル化、ダンスにしたらこうかな…
disappointed man
出口にはゴッホ展で粋な商売を目論んでる姑息なガチャガチャがあった。
全７種、ミニチュアアートコレクション！！
レバーを回してる自分
祈ったのはただひとつ、「ある男の肖像」だけは出ないでくれw
わたしのような勢いある人間をターゲットにした素敵な商売！ ヒドイよねw
〜後日、宮廷画家を名乗る虐○小人協会を運営する通称:パパとの電話中の会話より〜
ぱ「たしか国立博物館って、なんとかマングーの近くじゃないの？」
そこで切る人、いませんよ― すくなくとも大宰府くらい知っとこうよ…
太宰府天満宮のなれの果て 【なんとかマングー】
茨○県の人だとしても、それ ちょっとアバウト超えてますよ！！ww
〜なんとかテンマングーまで頑張ってほしい〜
今年は【なんとか吉】も初聴、著しく“なんとか”の使い方が問われている2011年なんですw
みなさんも是非面白く使ってみてください。 意外なところで使うと吉です！！
ゴッホの最期は不幸だと思うけど、その思いのたけを絵に残したことが彼のすべてかもしれません。 それを羨ましいと思うのは変かな？？ だってダンスは残すことができないから
どれだけのものを踊ったらどれだけ心に残るんだろう
瞬間のものをどれだけ受け入れてもらえるんだろう
空間に絵を描きたい 心のどこかにずっととっておかれるようなダンスを踊る日には
過去のわたしは どんな気持ちで、何を考えていたのだろう
今の自分は 何が大事で、どんな人が好きなんだろう
悔しさもあるけれど、あるときから
「事故にあったので できません」
という言い訳が頭に浮かんでくるようになった
わからないことを、できないことを、誰も教えてくれないから、教えてくれる人を探しにいこう
なんだって選択するには勇気がいる この勇気ってどこから？？
わたしにとってそれは“続き”（明日）がくれる勇気です
未来の自分がなかったものだと知れば、なんだってできる
何の準備もなしに、ある日まったく突然に踏み出されてしまった
病院から外にでたとき、世界はまぶしくて ほんとうにあたらしかった
昨日の勇気はあたらしい自分が初めて択んだもの
わたしは幸いなことに、自分がいつか必ず死ぬことを知ってしまいました
それを“身をもって知った”ただそれだけです
今、自分が生きていることが不思議でした
そして、その気持ちが愛おしかった
だからわたしは自分が感じるものをたしかめるようになったんです
自分がどんな気持ちを抱いているのか これまで以上に知りたくなった
これまでにわたしが知り得たダンスは“選択すること”です。
思考が選択するものか、からだが選択するものなのかは伝えたいものによるけれど。
特に即興ではこれしかないのです。
だから、生きることはダンスです どんなことも どんなときも
自由は与えられるものではなくて、選択すべきもの。
そしてその選択はとても困難なものだということ。
なんとかして願望を欲望に変えることなく、願望を願望のまま昇華したい 生きたい
そのためには“今”に悔いを残さないこと。 自分に嘘をつかないこと。
そう思ってあたらしい勇気を奮った。
でも、相手があることなら自分の力だけではどうしようもない。
人を傷つけてでも知ってほしいことがある。
自分を幸せにできたら人はよろこんでくれるだろうか
誰もよろこばないんじゃないのか …わからない…
いろんなことを考えたところで理屈じゃない
できなくても馬鹿にされても、それを受け入れてくれる人がいれば
話したくもないことを、わたしはなぜあんなにも笑いながら話していたんだろう。。
そんな自分が痛々しかった。 誰かにあやつられている人形みたいだった。
こんな気持ちでさえ あたらしかった
いざその場所に身を置くと想像以上に苦しくて… こんなにもつらいのか
これも超えていかなきゃいけないのか 強くなったんじゃないのか
眠れずに朝がきた。
電車に揺られてリハビリに向かう途中、ふいに独りだと強烈に感じた
これが“さみしい”ってことか
でもきっとそれも“今”しか手に入らないもの。
結局、生きていくってそういうことかもしれないよね。
どちらにしても、人は受け容れることしかできない 時間は戻らない
こんな痛い気持ちですら生きている醍醐味かもしれない
痛い目にあうのを怖がっていては、本当に大切な人とも出会えない
わたしの目は、わたしがわたしらしく生きるための“心の目”です
先生はスイス･ローザンヌに行っており不在週間。
その間は、自主トレ＆リハビリの日々を送るしかない。
っていうか、ここで怠けたらおそろしいことになることが容易に予想できるw
今日はSおりさんのレッスンとなっていた。 できるときに全力で挑むしかない。
ここは恥がかける。 わたしにとってこれ以上ないチャンスがきた！
いつもは先生の声に怖気づいている手前、今日は自分の力量に焦点があてられるはずだ。
それはみんな一緒だったw 今日はよい意味でみんな肩の力が抜けていた。
そんなわけで、レッスンを終えたあとに開かれている会合に初参加させてもらえた！
（※選ばれし者しかこの会合には出席できませんw）
スタジオ以外で話す機会は皆目ないのでいろいろと質問を受けた。
去年9月からのわたしを知っている人たち。
わたしは、人の目から見た過去の自分を知った。
「あのときは押したら倒れそうだったけど、今はもう思えないわ」
あたらしく練習を始めたあの日、あのときはセンターで立つ力が全くなくなっていた。
もし、わたしが怠惰であればこのような声をかけてくれることはないはずです。
「去年の９月からめざましく変わったね」
この一言は、ほんとうに嬉しかった。 まわりからそう見えること。
それは 今のわたしにとって“生きている”ことを証明してくれる言葉でした
これを舞台上でやることがダンサーの務めだと思う。
とても、とてもうれしかった
しかし、まだまだあのときに描いた未来に届いていません。 ぜんぜん力が足りない。
そんなわたしを、同じレッスンに立ち向かうライバルたちが支えています。
しあわせです
〜今日も健気にリハビリです〜
my担当PTがお休みだったので大先輩患者O笠原さん推薦、Kぶ先生を名指しした―
昨年、Kぶ先生がプ□野球選手Kくぼ選手を施術しているのを見ていた。
いつか見てもらえるチャンスがあればいいなぁってw
わたしはこれまで順調にきており、もうほとんどよくなっているものだと思っていた。
その勘違いの牙城はたちまち崩れ落ちた
Kぶ先生は瞬時にわたしの違和感の原因を察知、「ここですね」
ウギャああ嗚呼ああアアあああーーー…
リハビリ室に響き渡る己の断末魔！！ 冷や汗が流れる！ 痛い
見立てによるとわたしの右肩甲骨が前傾になっていることが原因らしい。
鎖骨が派手に折れていたせいで知らず知らずのうちにかばってこうなってしまったのか。
放っていたら前傾が進化してしまうのか？！
Kぶ先生はこれに対する方法を教えてくれた。
そう、わたしに必要なのはこれ、これなんだよ！！
踊っていてもこの違和感・アライメントは“外の力”でなんとかしていた。
もとをたださなければ痛みはとれない
「これを一から身体に教えていかなければなりません」先生は言った。
一から… 一から？！ ショックだった
もう“一”はとっくに超えていると思っていたのに
「このトレーニングは効果があるはずです」
先生は断言した。 それも物理的に納得がいく説明で。
Kぶ先生は続けてこう言った。
「わたしの患者さんにはもう何年もこのリハビリを続けている人がいます。ダンスをされているようですが“どこまで”を決めるのは自分自身ですよ！頑張ってください」
リハビリも生きることと同じだ
『今の自分を自分とするまで３年』 よく言ったものです。
２年目でそれがよく理解できるようになった。
きっとこうだと思う
１年目は痛みと、２年目は痛みとからだ、３年目は“からだ”
３年も…３年も かかってたまるか！！
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