過去のものを整理していたそのとき…
なんのタイミングかわからないけれど、20年前の自分に出会った！
あの頃のわたしは、自分が踊る人になるなんて知るはずもない。
手を出すな！
これは ぼく自身とのたたかいだ！
いままでのダンスを変えるためにも
妙な大人のプライドを！ 逃げ道を断つ！
もしお前が ほんとうの ダンサーなら
踊りをおさめ 耐えるのだ！
ダンスよりも、踊れることよりも、大事なことがある
いつか わかるときがくる
ゆけ！ タイスケ！
上記は20年前のわたしから今のわたしへのメッセージ。
笑いたい人がいたら笑ってもらってかまいません。
あの頃の自分がとても時間を費やした一文。
そんなものが、まさか今の自分に届くとは思っていなかったんだから。
今の自分に対して文章を変換すればこうなるしかない
できることならあの出来事をすべての人に説明したい。
それは自分が楽になりたい一心からです。
“ここにいてもいいよ”って
ただそれだけ、その言葉が欲しい。
それだけのことがおそろしいほど通じないのです。
しかしそれは【平凡原理】です
『ホーキング、宇宙と人間を語る』にはこう書かれていました。
＞私たちの地球は非常に特別な惑星であるということになると、私たちはなぜそのような特殊な環境に住んでいるのか説明しようと、意欲をかき立てられることになるでしょう。 このような考え方は【平凡原理】と呼ばれています。
わたしにも例外なくあてはまってしまいます…
わたしは奇跡的に命がたすかった特別な人間であるということになると、わたしはなぜそのような特殊な状況で踊りたいのか説明しようと、意欲をかき立てられるからです
つまり、これがわたしの敵
実際ばかばかしい話です、こんなものは大小だれだって持っているものだから。
説明することで認めてもらおうなんて、どうかんがえても浅はかすぎる。
※これはダンスにもあてはまります。
説明の踊りがどれだけ醜いものか
言い換えれば“理解させようとする踊り”でしょうか。
ダンスは絶対にここから降りてきません。
得体の知れないなにかを受け取ってもらいたいのなら
もしかしたら、見てくれる人の心にほとんどゆだねられているのかもしれません。
だとすれば、やるべきことは決まっています。
本当はそれもさいしょからわかっていること。
弱い人間だから、逃げ道をつくりたくなってしまうだけです
このジレンマはきっとたくさんの人にあてはまるかと思います。
ですがやっぱりここに向き合うことでしか夢は見られないのです。
おかげさまで、またあたらしく目標をもって誕生日1/28を迎えることができました。
人によっては「今の不自由なからだで踊ることも大事よ？」と言ってもらえます。
その意義も理解できます。 今しかできないことであることに間違いはありません。
しかし、人前で踊るということには責任が伴います。
遊びじゃ踊れない
今は自分の敵とたたかわなきゃ
| 2011年01月27日(木) |
「ホーキング、宇宙と人間を語る」 |
某巨大型書店入り口、大々的に山積みされていた本を衝動買いw
それは最新、最先端の宇宙論の研究。
わたしが衝動買いする理由はただひとつ、“宇宙が知りたいから”
『The Grand Design』の翻訳版、『ホーキング、宇宙と人間を語る』
この本は大変に難しい本でした。 どれくらい“大変”かを説明させてくださいw
２ページくらい読むと確実に眠けに襲われる
あまりにわからなさすぎる、それをなんとか理解しようとすると見開き２ページが限界w
集中力がもたないのだ！！ 何度読み返したところで難しすぎて納得できない！！
しかし途中でリタイアすることはわたしの意志に反する。
興味があることに変わりないんだから
この本の2/3くらいは過去の理論から現在の理論へ向かう考え方の進展でした。
なんとか見開き２ページずつ進んでいくとようやく面白いところにぶつかった！
ラプラス（1749〜1827）は、他の惑星の摂動は累積するものではなく、
周期的すなわち単に繰り返されるサイクルであると論じた
（摂動とは、太陽の引力を受けて楕円軌道上を動く太陽系の天体が、他の惑星の引力を受けて楕円軌道からずれること）
つまり、太陽系は自分自身で軌道を元に戻しているということらしい
正直、この論理には驚きました。
太陽系の惑星が一直線に並ぶとおそろしいことがおこる、そんな映画がありましたよね。
わたしもそんな気がしていたのです。 デリケートな引力で成り立っているのだと。
他の惑星から及ぼされる重力によって惑星の軌道は乱れ、時間とともにやがて惑星は太陽に落ちるか、太陽系から投げ出されてしまうのではないか
“単に繰り返されるサイクル”…これはショックです、そんなこと考えられなかった
次に驚いたのは“超対称性”です。 超対称性の最も重要な示唆の１つとは―
力を媒介とする粒子と物質粒子であり、
したがって力と物質は、実際には同じものの別の様相にすぎない
この論理には唸りました。。 力と物質が同じものの別の様相？！
むむむ…これは大変興味深い。 ダンスかもしれない！
この本の著者によると、私たちの宇宙もまた数多くの宇宙の中の１つであり、その見かけ上の法則は１つだけに定まるものではないということが示されているというのです。
そして後半、ここにはどうしても触れなければならないようです。
それは前半に書かれていたことに相当するように思われます。
ナポレオンはラプラスにこう尋ねたと言われているそうです
「それでは神はこの世界体系とどのように適合することになるのか？」
ラプラスはこう答えたと言われています
「陛下、私はそのような仮説を必要としたことはありません」
〜宇宙は無から自発生成できる〜
浅はかだと思いますが、わたしはこの本を読み終わって あるところに行き着きました。
宇宙を知ろうとすることは、人を知ろうとすることに似てる
人は、この宇宙を構成している同じ物質でできています
わたしたちそれぞれがある意味で“宇宙”とも言えるんじゃないか
だって、からだを構成しているものが同じでもこんなにも“違う”
数式ですべての行動を予言できるものか
11次元ある予言が本当ならば、それこそ数え切れない宇宙があるはずです
それをこの目で確認することがわたしたちに出来る日が来るのでしょうか
わたしは、その答えがダンスで引き出せる気がするんです
今日も健気にバーレッスン！
わたしの軸足かかとが数センチずれたそのとき、おそろしい罵声が飛んだ―
「重心がちゃんと乗ってないひと！かかとが動いてるよ！！」
み、見られた― 犯人、俺だわ…
それ以上に、数センチを自覚していた自分自身に嫌気がさした。。
かかと数センチくらい いいじゃ…（※許されません）
そういえば踊りきる最後のジャンプにも言われたっけ。
「はい、ずれた〜」
その直前までは割とうまくいっていた。
気持ちよく動けていた状況下のラストでこの言葉、心を折るには充分です！！
ポジションに決まらなきゃこの種類の踊りは踊っていることにならないんです。
しかしここでは厳密に要求に応えることがすべてのはじまりです。
わたしがやることを憶えられなかったとき、最大の冒涜が声高く叫ばれましたw
「タイスケくん！ 頭は砕けてないでしょ？」
今日のわたしは先生に負けなかった。 いや、ここは退けない、退いちゃいけない―
「砕けました！ 記憶もなくなりました！ すみません！」
先生の叱咤激励のお言葉ではありましたが、自分には守るべきものがあります！
そのあとの先生の言葉がまたよかったw
「あぁ、そうでしたか」
運命のあの日が先月過ぎたばかりですが、今度はあの日が近づいてきました。
そんなわたしは、先生とまるで同じ誕生日だったんですw
なんか、まだまだ全然イケる気がしてきたぞ―
わたしの初詣、初運勢は末吉でした。 あらゆる吉の中でワースト１。
そんなおみくじに、いい言葉をひとつだけ見つけました！ 超実話です！
安し
おおおぉおぉおお！！！ ここだ！ここにすべてを打開する秘策がきっとある！！
何？ 何の項目？？？
目を上にずらしたそこには果てしなくつらい現実が待ち構えていた―
【出産】
俺、なに産むんだよ―
全体の総括では、もっと困難なことが記されていた。
〜やろうとしていることを邪魔する人物があらわれる〜
書かれてあったのはどんなに努力しても避けられない種類だった…
ほかのものであれば“気をつける”ことや“努力”することで乗り越えられるはず。
でもどんなに自分の力を高めたところで防ぎようがないものだとしたら―
そんなことがあってたまるか
どちらにしても足は止められない。 努力するしかない。
初詣のおみくじには自分を戒めるための絶大な力がある。
だったら“〜に気をつけましょう”とか“〜を頑張れ”にしようよ神様！！
いきなり避けられない敵を予言してくれるなよ―
そんなわたしにとんでもない救世主が現れた。
Stylistウエムーの助手、あ〜ちゃん（20）に初詣初おみくじについて訊ねたときのこと。
おそろしい、おそろしい言葉が聞けたんです！ こんな言葉は初めてだ！！
た「初詣、行った？」
あ「行きました！」
た「おみくじひいた？」
あ「ひきました！」
た「どうだった？」
あ「えっとぉ〜 なんとか吉でした☆」
【なんとか吉】ww
いったい初詣に、初おみくじにどれくらいの重みがあるのか！
わたしは未だかつてこのような発言を聞いたことがありません。
大中小←→どっちよりかくらい憶えとこうよ…
それに、万遍の笑みで「なんとか吉でした☆」ってまるで理解できない―
しかしここで2011年のわたしに必要なものが見えた！！
吉であればひとくくり
こ、これだ― 凶以外であれば、たしかにすべて“なんとか吉”じゃないかw
真面目人間最大の弱点＝よくもわるくも言葉に縛られすぎること
その言葉は末吉の呪縛を軽く打ち破った
これからおみくじの運勢を訊ねられたら必ずこう答えようと心に誓いました。
「なんとか吉だった☆」
なんて素晴らしい響きなのでしょうか！！ これは、これは救世主です！！
| 2011年01月24日(月) |
「アンストッパブル」 |
2011年、映画鑑賞はここからはじまる！
『アンストッパブル』
生きて帰れたら、言いたいことがあるんだ。
空前絶後の鉄道パニック！ （※実話に基づきます）
ペンシルバニア州の操車場でブレーキをかけ損なった最新鋭貨物列車が無人で力行、大爆走！！ 時速100km以上、しかも列車は39両編成全長800m。 その上、大量の有毒化学物質と19万�箸離妊�ーゼル燃料を搭載☆ 至れり尽くせり！
その破壊力は軍事ミサイル級！！ 〜そんなものが人口密集地域へ全力発進〜
列車大暴走、終始大暴走、公共の貨物車がお送りするのは本物の恐怖！！
そのきっかけは、まったくやる気のない太い整備士から！
人の積荷をあずかる列車がいとも簡単におぞましい列車に大変身☆
もう運が悪いとか飛び超えて、あきらかにミラクルです
そんな暴走列車に挑んだのは―
解雇通知されたおじさん and 妻の不倫を疑って銃を持ち出し裁判沙汰になった夫
これ以上ないヒーローです。 だってまったくヒーローに見えませんからw
おじさんは去年、アクション映画『ザ・ウォーカー』主人公デンゼル･ワシントン。
あの盲目いぶし銀主人公からどう進化したら普通のおじさんになれるの！？
怠惰に進化
それって“進化”っていうのか？！ あんなにカッコよかったのに…
しかしアンストッパブルではそこらへんにいるような“おじさん”じゃないとダメ。
さすがデンゼル･ワシントンです。 役者の鑑ですね。
あ、それよりも『ラブリーボーン』で史上最悪の殺人者を演じていたあの人がいた！
今回はヒーローに最も近い男として登場！！ つい…応援しちゃったよw
あれくらい陽気で頭が足りない役っていいよね！
でもそんな人が他の映画じゃ人殺しです、しかも何人殺したんだかわかりません。
映画って、なんて幅が利くんでしょうかw
演じるって本当に大変ですね。 きっと楽しんでると思いますw
〜死の淵を味わった人間から一言だけいわせてください〜
生きて帰れないほうが、言いたいことはあるはずです
「生きて帰れたら」って本当に都合のいい言葉です。 かっこつけたいだけだろそれ。
そういうわけで、列車にかかわらず暴走のきっかけはささいなことでおこります。
そして、その暴走を止めるのがどれだけ大変なことか。
ダンスの世界でもこういう人が必ずいます☆
自分自身で解決できて人に迷惑かけないならいいけど、この暴走列車はヒステリーを起こした女の子みたいに周囲をどん底に叩き落としていきますw
死ぬ気でやらなきゃ止まらない！ 死ぬ気でやっても止まらない！！
正直、相手が列車という“物質”なのが最大の救いです。
人間ってほんとに止まらないよね
地下鉄に乗るため、わたしはホームに向かった。
ちょうど出たあとだったらしく誰もならんでいない。
乗降口一番乗りだ。
読んでいた本を閉じる。 気がつけば後ろにすごくならんでた。
なぜだかわからないが本を読んでいるとかメールだとかみんな“何か”に集中している。
〜わたしの“ある行動”がその行列におそろしい現象を引き起こした〜
（ほんの50cmくらい前に進んだだけ）
直後、その50cmを埋めるために後ろの女の子が詰め寄ってきた。
まぁそうだよね。 進むよね。
おそろしいことに“ちょっと前進”が全員に伝染していくのをこの目で見たのだ
リアルはもっと進んだ 後列のすべてが一様に条件反射で少しずつ進んでいく―
だってその全員が本読んでたりメールしてたりだったんだって！
絶対に無意識だろ それ
どんな能力だよ それ
わたしが“ちょっと”前へ進んだだけで未来が迫ってきた気がした
気づかないうちにわたしたちのからだは時間にのみこまれているのだ
意識しようがしまいがそのすべてが進んでくる！
こんなにもわたしたちは時間に追われているのか…
なぜだかわからないが気分が悪くなった 吐き気がした
一瞬の過去が未来をつくってしまったんです
| 2011年01月20日(木) |
リスク of 輪廻転生 |
〜この日、つまらない冗談ですが本気で言ってみたことがあります〜
今日もおそろしく苦しいレッスンが終わり、お姉さまたちと話してたらこんな会話に…
（お題）もしわたしが輪廻転生したら
もし生まれ変われたら度肝を抜く記憶力をもって生まれるはずです
だってあまりに頭が悪くてからだですぐに実践できない！！
なんにしても憶える能力が足りなさすぎる！！
もうちょっとあればめちゃくちゃ踊れるに決まってる！！
〜ここで疑問がわいた〜
“もうちょっと”って“どれくらい”？？？
とにかく！これだけ才能に悩まされてるんだから次の人生にこの苦痛があってたまるか！！
もちろんみんなに嘲笑されましたw
〜しかし先生はこんな健気なわたしにとどめを刺しにきた〜
「でもそのときはそのスタイルじゃないわよ？」
2011年（卯）兎年なのに、二兎は追えないことを知りました。。
その一言に崩れ落ちたわたしでしたが、その言葉を詮索したらある真実が発見できる！
裏を返せば、少なからず“スタイルだけ”は認めてくれてるってことじゃないのか―
こういうことでもなけりゃこんなこと先生から聞きだせることないもんな。。
こんなこと絶対にはっきり言ってくれるわけがない。
いつも一刀両断ですから
まぁ、度肝を抜いて下手だしねw
| 2011年01月18日(火) |
流行語2010捕鯨大賞 |
決定もなにも2010年の年始から単独独走大爆走ぶっちぎりです。
その力は圧倒的でした。 どんな言葉もこれ以上に力強く響いた言葉はありません。
当サイト実行委員全会一致での大賞、もはや偉業ですw
さっそくその一言を発表したいと思います！
2010年流行語大賞
『楽勝っスよ』
あれは大手術で内蔵を一部切除摘出、繋ぎ合わせたM山さんの術後その直後のこと。
M山さんは過去、半身麻痺から奇跡の回復を遂げた伝説の男。 ヌンチャクの達人ですw
そう、それはタバコを吸うために喫煙所まで必死に歩いていたM山さんの言葉でした。
腹部を横に切る手術は縦に切るとは比較にならないくらい苦痛を伴います。
それは筋繊維の都合上、縦は繋がりやすいということです。
つまり言葉通り、切腹とは死ぬほど痛いということ。
わたしが24時間以上目が覚めなった鎮痛剤ペンタジン。
痛み止めにして最強の薬ペンタジン。
術後、M山さんはそれを撃ってもまったく眠れなかったと漏らしました。
前述したとおり“必死に”歩いていたのにも理由があります。
術後すぐに動かないと癒着する危険があるので無理にでも歩かなければなりません。
その歩く姿はまったく歩行に見えなかった
一歩一歩がおそろしく遅い！ 一歩の歩幅は半歩よりも短い！
顔面は蒼白、どうみても大丈夫じゃない！
ゾンビよりも遅い
わたしも例にもれず みんなと同じ、同じ声をかけてしまった…
「大丈夫ですか？」
しかし、誰に対してもM山さんの返事は決まっていた
『楽勝っスよ』
どう見たって“楽勝”じゃない
そのスピードで喫煙所まで一体どれくらい時間がかかるの？！
そんな人が、なんでその言葉を選べるの？？？
それはおそらく もっと困難な状況に打ち勝ってきたからだ
スキンヘッドのS口さん通称“和尚”は過去M山さんと同じ手術をしていた。
ことあるごとに術後のM山さんを笑わせようとする最凶の悪魔ですw
和尚は煙草をゆっくり吹かしながらM山さんに笑顔でこう言った―
「大丈夫大丈夫！ 1、2年もすれば完全になおるよ」
わたしは入院してたったの3ヶ月で生きる意味を失いかけていました
それまで大丈夫と言ってだいじょばないことを抱えきれなくて涙に変えてきたんです
3ヶ月くらいでへたれていたわたしはこの言葉を聞いたときなにかが弾けた
１、２年って… 絶対楽勝だろ、俺
そんなわたしはあたらしい自分を自分とするまで３年かかると言われています
もし本当にそうだとしてもわたしが目指すものは最初からこれです
その３年をどれくらい縮められるか
おそろしいのは傍から見たところでその複雑な葛藤は理解されないことです。
どう見ても心身健康であると映るはずだからです。
なぜならここまでその『楽勝っスよ』の力で頑張ってきたから。
ところがその頑張ってきたことが一般社会でどれほど意味をなさないか。
ほとんどの人にとってそれは“当たり前”のことでしかないからです。 事実です。
そう、現実はこの位置にあります。
だから一刻も早くこの状態をあたりまえのものにしたい。
あたりまえにしさえすれば言い訳の口実じゃなく、あたらしい力にできるはずです！
たしかにあのときのわたしは絶望のどん底でした
それでもここまでやってこれたのはひとりじゃなかったからです
決して自分ひとりの力じゃない
わたしにとってこの流行語は、これからもまだまだ現役です
「タイスケくんは絶対に泣くよ？」
同じスタジオに通う人生の先輩がマンガを貸してくれました！
『ピアノの森』 （1〜19）
最新巻まで光の速さで読み終えてしまった―
だってこれ、ダンスに通じるところがビシバシありすぎる！！
通じるどころかダンスと同じだ
〜ビリビリきたところを紹介させてください〜
【４】
モノマネでも誰のピアノでもない お前のピアノを弾きなさい
お前の“K280”を弾くんだ
トットと自分の作品（モノ）にしないと…
あの世のモーツァルトが「楽譜を返せ」と言ってくるぞ
わかるさ ホンモノのピアノが弾けたならサイコーの気分が味わえるから…
誰のものでもない、ホンモノの“自分のダンス”を踊らなきゃだよね
【７】
「先生！ 俺にピアノを教えてください」
過去、本気でこんなふうに言ったことがありますか？
そんな先生に出会ったことがありますか？ この言葉は遊びじゃ言えない。
それが言えるって本当に幸せなことだと思うから
このページは泣いてしまいました
【19】
だからガンバレ！
きっと世界の方からおまえを必要とするようになる
求めているものは、自身だけでは手に入らないものかもしれません。
人から必要とされること
求めるものを自分自身で見いださなければならないのもたしかです。
でもそれは自分を律するものだったりするもので、満たしてくれるものじゃない。
わたしの場合は未来への推進力でしかない
わたしたちはなぜこんなにも人に影響を受けるのかな
それがいいことでもわるいことでも
自分が信じるものがすべての人に通じないのが現実です
だからいつまでもたてまえで人間関係をつくっていられない 誰にでもいい顔はできない
難しいことだけど、本物のダンスは例外なく通じると知っているからガンバレるんです
【19】
阿字野の野望を越えてみようと思う
そうしなければ本当の意味で…
阿字野に恩返しなんてできないからだ！
現実はマンガのようにいかないけれど、想いは同じです
あんな状況だったとき、今のような状況でもわたしを稽古場においてくれる先生。
先生に恩返しがしたい いつのまにかそう思っていた
それには他の踊りじゃダメなんです。 どんなに見苦しくともこれしかない。
わたしはこの踊りが本当に下手です。 いつだってやめてしまいたい
どんなに人から下手だと思われても、わたし自身がそれを越えなきゃ話にならない。
わたしに必要なのは“あたらしく踊るためのすべて”です。
それには足りないものを見つけ出すこと。 与えられるだけではどうしたって足りない。
だからといって足りないと言い続けていたら、いつまでたっても舞台には立てません。
やっとここまでこれたんだから、こう思ってもいいよね―
いつだって足りない自分の全力を踊りにぶつけていきたい
19巻最後の雨宮は、これからというときに入院したわたしです。。
あんな、あんな感じでした
今年もついに鍛錬人生の幕開けです。 2011年 C先生初レッスンに向かった。
いきなりレッスン前、先生にこう言われました。
「タイスケくん、正月も来ればよかったのに…朝７時からレッスンあったのよ？」
…ちょっと待て。 朝７時って…何？！
どう受け止めればいいんですか― っていうか嫌がらせですか？！w
行けたとしてもそれは対コンクールじゃないですか。
ある意味、人生かかってるようなこどもたちと一緒にできるわけが…
俺も…かかってたわ
本音、たいへんありがたい話です。
第一、先生はレッスン中にしか冗談を言わないw いつだってストレートなひとです。
実のところ、わたしの2011年正月は“あたらしい地獄”でした。。
寒波が襲う年明け！ 晴れた日が一日もない！ 猛暑の反対って極寒？！
右半身が疼く疼く疼く疼く疼く！
信じられないくらい重いものを右手に持たされているような感じ
おそろしいことに今もそれは続いています。 リハビリしなけりゃ外は歩けない！
違和感違和感違和感違和感！！！ これほんとに自分か？！
その旨を先生に話すしかなかった
元日、最初に何をしたかってリハビリです、筋トレです、事実です。
〜この物語は1/5まで遡らせてください〜
年明けすぐ、某コンクール（ジュニア準決選）を見にいきました。
わたしがレッスンに通うスタジオの生徒の踊りを見にいくためです。
その子は世界に出るための登竜門ローザンヌに今年挑戦します。
わたしはその子のソロを見たことがなかった。
同じ場所でレッスンしているものの、あくまでもそれは鍛錬する場所です。
どんな踊りをするんだろう
こんなに恵まれた資質を持っている女の子を今まで見たことがない。
年も（15）とか。 しかし才能ある子どもたちはこの年齢で未来を選択する世界。
人間力よりもまずは技術力。
たとえ進化の途中でも、技術を超えたものが見たい
踊りに得点がつくなんて吐き気がしますがそれはそれ。
その子の順番まであと30分くらいのところギリギリで会場入り。 間に合った！
でてきた― ここにしか焦点がないんだからドキドキが止まらない！！
その踊りの質は他の子とは全く比べものにならなかった
とても崇高で、その力は圧倒的だった
その前に踊った子たちはやっぱりどこか“アピール”する踊りだった。
わたしはこれができます、ここまで足が上がります。
だけどこの踊りはそんなところにはいなかった
みんな等しく、死に物狂いで踊っているはずです。
でもその差は誰の目にも明らか。 これが現実です。
気がついたらわたしは会場の外にいた
外に出たときに思ったんです「あ、得点…」
でもそんなもの見ようが見まいがたいした問題じゃない。
その踊りが本物だったのかウソだったのか、そんな話だ。
見たいものが見れたんだから決選はもう見なくたっていい。 順位なんかどうだっていい。
そして、今日。 スタジオに貼り出された紙に体が震えた…
第１位おめでとう
たった一人を見にいって、見にいったその一人が１位だったんです
こんなことってある？？ なんだか得体のしれない気分に襲われた
その調子で“知らないうちに世界の第一線で踊っていてほしい”そう思った
わたしが思っていなくたって、かならず行くだろうね
今年も新春を告げる◆十日恵比須神社 正月大祭◆がやってきた！
わたしには、誘うともだちはいても誘ってくれるともだちはいませんw（なんで？）
しかしこの祭だけは入院中ですら無理矢理外出許可をとって出かけたくらいです。
ここで参詣の歴史を終わらせるわけにはいかない
〜そんなわたしに救いの女神が舞い降りた〜（※表現しすぎましたw）
その人物はわたしの人生のライバル。 相手にとって不足はない。
1/10、輝く白ドレスおぐちゃんに悩殺されて軽く目がやられたあと神社へ直行。
寒いし雨だったし本恵比須だったからか、並んでいる人は全然いなかった
10分も進んだらもう本殿前。 お賽銭の準備だ！
財布には100円玉しかいなかった―
って二人のお賽銭はともに100円玉！！ 用意しとこうよ…
ある意味、これもなにかの縁だねw
輝く銀色の100円を空高く投げに投げた！
あ、空じゃなくて神社の何かに向かって、です。 空じゃないw
なんと今回、初めてちゃんと商売の神様に金銭的なことを願うことができましたw
いつも間違って、違うこと願ってたから叶うわけがなかったのだ。
家内安全とか健康祈願とか親友百人とか才能開花とか恋愛成就！
今年、特に間違いそうだったのはこれ→ 治癒促進 突然回復 アルマゲスト
煩悩を乗り越えて、やっとまともなことが誓えた 誓えたぞ―
参詣終了！ こんなに早く終わるなんて、すごくつまらな…
気を取り直して恵比須おみくじ恵比須おみくじ！
十日恵比須はこれ引かないと終われない☆
末吉。
ってなぜか二人とも末吉！！ ある意味これってもう“まるで縁”じゃないのか？！
そのタイミングと間の悪さはこれまでも奇跡的な二人です☆
待ち合わせたら即ノロウィルス発症とか
こりゃ〜きっとなにかいいことがある！！ 末吉でもあるはず！ あってくれ！ あるよね…
| 2011年01月10日(月) |
「バトンリサイタル」 |
おぐちゃん、高校最後の大舞台を見るためにシンフォニーホールへ出向きました。
『Batontwirling Recital〜Dreams of the 25th〜』
全編バトン！！ 総勢130名以上の出演者！！
バトンの使い手はみんな上腕が発達していた
日々、バトンを練習している彼女たちには至極当然のことかもしれません。
上半身、肩のラインから強いエネルギーがでているのがわかる。
凄く踊れるダンサーでもそのラインからエネルギーが出ていない人は意外にも多い。
その“堂々”とした演技。 その力がどこから来ているかを見抜かなきゃ！！
驚いたことに、ちぢこまってパフォーマンスしている人間がひとりもいないんです！
その力の源はどこだ―
導き出したその答えは“バトン”。
道具を使って踊る彼女たちはバトンを十二分に扱おうとするはずです。
その結果、自分のからだを超えたパフォーマンスになるのではないか。
恥ずかしさからちぢこまった演技になりかけても、バトンを使えばそこにいようがない
堂々としたものにならないはずがない
なんの助けもないダンスにどれだけ恐怖心がつきまとうものか
自分のからだしか頼るものがないんです
この舞台、はじめからその枷が外せる練習法は…きっとこうです。
バトンに集中する
まずは道具が扱えなくちゃダンスにならない。
見てくれる人に向き合う前に、やらなければならないことがあるはずです。
だいぶシンプルになってきました！
これなら同じことが言える。
ダンスに集中する
文にしたらあたりまえすぎてバカにされそうですねw でもそれこそが最大の敵です。
…集中力が充実しなかったら、いきなり見てくれる人に“間違って”立ち向かいかねない！
たしかに鍛えるべきは同じ“集中”。 ダンスを引き寄せられなかったら負けです。
やっぱりここで避けられない問題に直面してしまいます。
フィジカルを鍛えないわけにはいかない
バトンでもその意識がある人とそうでない人は一瞬で見分けがつきます。
人に見せたいものを追求すれば、おのずと身体にあらわれるからです。
羨ましいものは道具。 これがあれば妙なものに囚われることがなくなるかもしれません。
才能が余れば濁ってしまうかもしれないけれど。
それにわたしが知らないだけで、バトンにはバトンの困難なことがきっとあるはずです。
でも“素直に”自分を引き出せるなにかがある、そう感じました！
バトンはとても清々しいものでした。
見にいけて本当によかった
面白い記事がありました！ “慣性の法則”をおぼえていますか？
何らかの形で力が働かない限り、静止しているものはそのまま静止しているし、ある速度で動いているものはそのままの速度で動き続ける、という法則です。
わたしたちの行動や意思決定においても、慣性の法則が働いているらしい
行動心理学や行動経済学では【現状維持バイアス】と呼ばれていて、未知なるものや未体験のものはなるべく受け入れようとせず現状のままであろうとする心理です。
変化を阻むその根っこには現状を維持したいという心があり、裏側には“過去の自分の肯定”と“将来の損失回避”が組み合わされた複雑な心理が隠れています。
行動を変えることは、過去の自分の行動を否定することになるため、そこに大きな葛藤が生じます。 そのため、過去の自分を肯定したくなるのです。
したがって、強固な成功体験がある人ほど、変えることにパワーが必要になる
変化には不確実性が伴うので何らかの形で損失が生じる可能性をはらんでいます。
現状を維持した場合の損失はおおむね想定できるものの、変化した場合の損失は未知数なので、私たちは変化を回避しようとする傾向を強めてしまいます。
ここから、引き出されたのは…
「過去については、必要以上に成功体験にしがみつかないこと」
「将来についても過度に悲観せず、リスクを冷静に比べること」
このふたつがわたしたちに上手な変化をもたらす鍵だ、と書いてありました。
自分にあてはめてみると面白いことがわかった。
わたしには【現状維持バイアス】がありません。
過去の自分を肯定することに意味はなく、将来の損失回避にも全くつながらないから。
過去の自分がどんなに踊れたとしても、今のからだで同じものはもう踊れない。
将来に向かうためにはあたらしく進むしかない
したがって、そこになんの葛藤も生じないのです。
そういう意味では完全に過去が断たれてしまいました
いいのかわるいのかわかりませんが決別しなければ進めなかった
そのときすべてがシンプルになっていました
全身の細胞が“いまできること”って感じになった
どんなにからだが不自由でも、今のわたしにはなんのリスクもない 失うものがない
不安があるとすれば やらなければならないって感情にのみこまれること
それを楽しまなきゃ 今を楽しまなきゃ
榊理沙子 25歳。三年目の仕事は充実。 信頼できる友人がいて、一流商社に勤める恋人とはそろそろ婚約の話も。 幸せに埋もれることに戸惑いつつも満ち足りていた日々が、恋人の同僚、幹也に出会ってから少しずつゆらぎ出す。
ざわめく気持ちを封じるように、親友に幹也を紹介する理沙子だったが…
どうしようもなく誰かを想ったとき、理沙子が選んだ道をあなたは選ぶことができますか？
『あなたが欲しい』 唯川恵
2011年、初読み。 この本はわたしが通院する病院の裏番長Kボちゃんが課してくれた。
っていうか、その本のタイトルに足がガクガクしたw
異性からそんなタイトル渡されたら誰だって勘違いするよね―
負けるな自分
さて、Kボちゃんはそんな勘違いも起こらないほど超クールな人物。
去年の通院blogで初登場しためちゃくちゃかっこいい美人w
〜逆らったらこの世の終わりです〜
そんな人が読む本は…ドロドロでしたw たしかに本人が言ったとおりです！！
う、うわ〜… これ、うわ〜
大人だ、これはどう見たって大人の読み物だ―
わかりやすく伝えるには【目次】から！
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��まるで罪に似て甘く
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３までは読書スピードに変化はなかった…がそのときはきた！ ４、４、４！！！
げぇぇぇ… 一瞬で読了…
完全にそれまでを覆す展開に笑みさえこぼれた―
おぞましい、人ってこんなにおぞましいのか？！ あ、阿修羅―（※国宝です）
絶望です
呆然と“誰も信じられない”そんな気持ちになってしまった
しかし、そのあとがきはおそろしいくらい共感できるものだったんです。
どうしても欲しい、と切望してしまうものが、この世にはあるようです。
たとえばお金とか、地位とか、名誉とか。
そして愛とか。
欲しいと思う気持ちがつのった時、人は強欲さに目がくらんで、思いもかけない自分が顔をのぞかせ、うろたえたり失望したりすることはわかります。それは、私自身がそうだからです。
認めたくはないけれど、そんな自分が確かにいるからです。
誰が裏切るって、自分ほど自分を裏切るものはないでしょう。
そんな時、自分はなんて弱く醜い生き物なんだろうと思ってしまいます。
そして、だからこそ、文字通り、なんて人間的な生き物なんだろうと愛おしくなってしまったりもするのです。
そんな著者“唯川恵”を知ったのはこれが初めてでした。
わたしは“大人の複雑な”映画やアニメ鑑賞が大好きです。
決してすがすがしい気持ちで終わらないあの独特な感性。
偏見もってる人が多いけど、アニメだからこそ心を打つものがこの世にはあります。
そんな1/6深夜、N○K総合0時から【大人女子のアニメタイム】が始まります。
『川面を滑る風』 原作 唯川恵
このタイミングです… ゾッとした 偶然とは思えない
見ないわけにはいかないねw
〜新年あけましておめでとうございます〜
こうして2011年も向かっていける明日があることが素直にうれしいです。
昨年まるまる一年間、リハビリに費やしました。 他にできることがありませんでした。
一年間つらいリハビリ人生をまっとうできたのは、そこに“人”がいたからです。
いつだってわたしをささえてくれるひとがいたんです
状況が重くたって軽くたって、なにかに囚われて不自由な仲間たち。
そんな仲間たちと、光を失うどころかその力を増してなにかに挑んできました。
思い返すと、2010年は“痛み”とのたたかいでした。。
しかしそれも終わりは近い。 やるべきことはおそろしくシンプルです。
2011年は勝って勝って勝ちまくってダンスに向かう年にしたい。
去年が“痛み”とのたたかいなら、今年は―
あたらしいからだを解き放つためのたたかいです
勝って勝って勝ちまくる相手は“自分自身”です
なにかに囚われても、なにかに挑んできたその“なにか”とは自分です
生かされた自分に何ができるのか、何がやりたいのか。
入院中から今日までそれを考える時間は膨大にありました。
今年はここに照準を合わせなきゃ、生きていかなきゃいけないんです。
わたしは幸い“やりたいこととやるべきこと”が一致しています！
あとはやるだけです
2011年もどうか応援よろしくお願いいたします。
長くなってしまいましたが、それぞれのひとが“本当に”したいことがひとつでも多くできる年になりますよう、こころより願っています！
最後に、イギリスの心理学者リチャード･ワイズマンの研究を紹介させてください。
彼は目標達成のために効果がある方法が本当に効果があるのか調べたそうです。
“本当に”効果があったその方法とは…
�‖腓�な目標だけでなく、それを実現するための小さな目標も具体的に立てる
�⊆�分の目標を友人、家族、同僚などに具体的に話すことで、これまでの習慣を変える
�Ｌ槁犬鮹�成したとき、人生に起きることを数え上げる
�ぞ�さな目標を達成するたび、自分に褒美を与える
�ヌ槁乎�成までの過程をパソコンなどで書きとめる
効果があるかないかの大きな違いは、実際の行動の強化に結びついているか、単なるイメージトレーニングにとどまっているかの違いだとワイズマンは説明しています。
大事なのは理想を追うだけでなく、マイナス面を直視し、克服する方法を具体的に考えることだそうです。 マイナス面を考慮しない自己啓発は、夢ばかり追う現実逃避や自信過剰になって、かえって悪い結果をもたらす可能性すらあると指摘されています。
あなたのまわりにはどれだけ夢を話してくれる人がいますか？
わたしが病院で会う人たちはみんな話してくれますよw
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