| 2010年05月31日(月) |
The Blue Day Book |
◆おそるべきお見舞いシリーズ◆ 〜この場を借りて厚く御礼申し上げます〜
『The Blue Day Book』〜誰でも落ち込む日がある〜
泣いて笑って元気になれる魔法の本。 入院中、そんな本をいただきました。 高校の英語の教科書にもなったほどの本で、世界35ヵ国で絶賛1300万部を突破! この本をくれた方も悩みを背負っていましたが、このときのわたしはハイケア病棟でした。
“誰でも落ち込む日が〜”とかそういうレベルじゃなかった
入院していることを聞かれても電話やメールでは言えないことが多すぎたんです。 すみません。。 みんなびっくりしてすぐ動かなかったもんね。。 せっかくの本なのに間を悪くする状態でほんとうに申し訳ありませんでした… その方がこの本を購入するとき、店員さんにこう聞かれたそうです。
「プレゼントですか?」
「入院のお見舞いです」
その店員さんの動きが止まったそうですw お見舞いにブルーデイブックが果たしてふさわしいのか―
大丈夫ですw 今だからこそ言える。
もともとわたしはそういう“場を覆すもの”が大好きだったはずなんです!! あらためてわたし自身を取り戻す、きっかけの本となりました。
誰でも落ち込む日がある。 どう生きるべきか思い悩むときがある。 でも、その先を曲がれば素敵な出会いが待っているかもしれない。 ひるまずに思い切ってやってみよう。 きっと元気になれる!
After all, the world is full of amazing discoveries, things you can't even imagine now.
〜ある診察日〜 診察予定時間30分前に病院に到着。 しかし予定時間になっても診察室に呼ばれる気配は全くない。 売店へ。 理由、のどが乾いたから。 もはや売店のお姉さんには「たいちゃん」と呼ばれるくらいフレンドリーな仲ですw
姉「たいちゃん!今日は早いね〜」
た「今日は診察日なんです」
姉「先生に言いたいことは、しっかり頭にたたきこんでおきなさいよ!」
売店のお姉さんに言われたことはこの病院において恐ろしくシビアな問題です。 なぜなら高名な先生の診察は先生の独壇場であり、患者の意見なんてまず通りません!
姉「気づいたらもういないからね…」
そう、油断したら一言もハッシないまま診察は終わってしまいます! 自分のからだについて知るチャンスはここしかないのに!!
おまえの診察はすでに終わっている
病院版『北○の拳』ですか? すくなくとも“おまえはすでに○んでいる”なんてここで聞いたら大問題だぞ―
なにせ患者は途絶えることがありません。 満員御礼です。 以前にも書きましたが、わたしの初診は待ち7時間でした。 実話です。 ここは、そこらへんの病院じゃありません。
売店のお姉さんが診察の助言までしてくれる病院なんです
先生の診察実態が患者以外の人にまで恐ろしいほど浸透しています! 診察は一大決戦、真剣勝負です!
この日は8対2の大差で敗れました…
そういうわけで、今後の診察でのわたしを是非とも応援してやってください! つづく。
先生(偉い)がリハビリ室を巡回してました。 トレーニング中のわたしに、先生(神)は笑顔で声をかけてくださいました!
「どう?調子は。よくなってる?」
※それはこっちが聞きたい
よくなってるのが実感できるようなら毎日こんな苛立ちがあるものか!!
その判断をしてくれるのがあなたの仕事じゃないんですか―
この一言でわたしのやる気は根こそぎ空の彼方へw 偉い先生のたった一言で自主トレは空中分解。。 無残に散った… 今日はmy担当リハビリマスターはお休み、ってわけであのかっこいいクールな方でした。
ひ「言い返せばいいじゃないですか!」
た「無理ですよ…」
ひ「そうですよねw わたしも言えません♪」
その選択肢、最初からないじゃん!!
もしかしたらすべてが高名な先生の恐るべき治療計画の一部かもしれません。
このままじゃ間違って人間最大の力は“怒り”だと勘違いしてしまいそうです!!
そういうわけで明日はきっと大丈夫。 これでもかっていうくらいトレーニングしていることでしょうw
今日も健気に骨電気!
5月最後の週となりました。 もう時間が速いんだか遅いんだかわからなくなりました。 いったいいつになったら… ◆いったいいつになったらblogが更新されるのかとお叱りを受けました◆ blogを更新しなければわたしが元気であると見なされないようです! うわ〜本番に迫られるってこんな気持ちだったかな。。
最近は街中でも雑誌の特別付録を使っている人が見受けられます。 そんな中、リハビリ室でもそんな人を見かけるようになりました! むむむ…こんなところにまで付録の効果があるとは思いもせず。 世界ってこんなことでも変わるんですねw 昨日はJILL by JILLSTUART特製フラワートートバッグを使っている人を発見。 あれはたしか○pringの特別付録のはず!
それ、わたしも持ってます
この花柄トートは春の通院にぴったり! …って待て!!なぜわたしがそんなものを持っているんですか? A.入院していたとき誕生日プレゼントでいただきましたw 使いやすいおでかけサイズですが、わたしがこれで街に繰り出すことは困難の極みです。
あまりのかわいさに、繰り出したら人生が終わりかねません
しかしせっかくいただいたものを使わなかったら罪の意識が! 入院中どん底だったわたしに光が射した贈り物のひとつ! なんとしてでも使わねば! たとえ雑誌の付録でも、わたしにとっては単なる付録じゃないんです。
そんなわけで“鉄アレイ入れ”として使命を与えました(超実話)
片やまともに使えばあんなにかわいいのに、なんということでしょう。。 使用するあまりの個人差に、いただいた方にきちんと許可を得ましたw
「使ってくれるだけで嬉しい」
みんなこんなふうに思ってくれたら街にも繰り出せるのにね―
| 2010年05月19日(水) |
after laughter |
今日も健気に骨電気!
通院生活余儀ない状態は1ヶ月半が経過… わたしはこの病院で、ある女の子に出会いました。 ◆今日はその女の子のおそるべきエピソードを紹介します◆ この病院ではたいてい一目見ればアスリートかどうか判別できます。 さすがインナーマッスルの権威! 初めてその女の子の姿を見たとき、Tシャツに目がいきました。
体操魂
どこからどうみても体操をしているのは明らか!! わたしが筋トレしている最中、文字の天地が逆さまに―
倒立したまま30秒くらい微動だにしません
体操選手であれば倒立は基本中の基本かと思います、が! まだ高校生にもなっていないであろう女の子のこんな姿をわたしは初めて目にしました。 どこが悪いのかまったくわからない。 わたしは素直に感動した。 その道の人には当たり前のことでもわたしにはできないことです。 あるとき、この女の子と話すチャンスが訪れました。
た「倒立凄いね!どこが悪いの?」
魂「腰です…」
しばらく会話。 この女の子はダンスもやっていたらしく話はスムーズ! どこが悪いのかもわかり、倒立リハビリにも納得がいきました。 しかし、なによりも惹かれたのはその表情です。 なんの屈託もなく、真っ直ぐで、眩しかった
た「リハビリ頑張ってね」
魂「はい!」
こんな純粋なときがわたしにもあったのか疑いたくなるくらいです。 その次の日、それは起きた。 いつものコース途中、その女の子がストレッチしているのを見つけました。 わたしは笑顔を向けたと思います。 そのとき返してくれた表情は景色を吹き飛ばしてしまった
涙があふれた
理屈じゃないんです 説明もできません
こんな笑顔、今までみたことがない この世にこんな笑顔があるなんて知らなかった 思い出しただけで涙が落ちてしまいます
わたしは人を知ろうとすればするほどもつれることを知っています ところが、その笑顔を交わした瞬間 全てが通じたと感じたんです 人ってそういうものを捉える凄い能力がありますよね 壁がある人をすぐに知覚できるのと同じです その笑顔を見たとき、もうこれだけで これだけでいいんじゃないか これ以上のものなんてない そう思えたんです 不思議です、不思議でした
すべての謎が解けてしまったんです
数日後、売店のお姉さんにその女の子は退院したと聞かされました。 もっと話したかったけれど、めでたくて嬉しかった。 あのまま純粋さを失わずにいてほしい、そんな気持ちです。
決しておおげさな話じゃないんです でも、世界を変えてしまうような笑顔がほんとうにあることをここに残しておきます!
入院中、誕生日にいただいたCDがあります。 個室入院していたわたしはそれを次の日、起床と同時に鳴らしました。
涙が止まらなかった
歌に感極まって泣きはらしたことがありますか? それも朝、一日が始まった直後です そのときの自分にこんなに当てはまった歌はありません どうしようもありませんでした
叶えたい願い 叶えたい夢 届けたい想い 全て 信じ続けることが奇跡を呼んで未来につながって行くよ
心底、信じ続けることで奇跡を呼びたかった そのときは今と比較できないくらいどうにもならないことで満たされていました 叶えたい願い・叶えたい夢、全てあきらめなければならないかもしれませんでした
新しい扉を開く それは誰でも怖くて不安だらけだけど 背中を押してくれたみんなを思い出せば 力が溢れてくるからね
お見舞いに来てくれた方や心配して電話をくれた人、笑顔をみせてくれた人たち その全ての人がどれだけわたしに力を与えてくれたか、きっとわかってもらえないと思います 凄い力です、凄い力なんです
あれから半年、今でも腕を90度以上あげることができません 踊ることなんて全くできませんが、新しい扉は開いています わたしの場合は突然扉があけられてしまいました
ここ数日、特に痛くて重くてストレッチもできませんでした 気がついたら床に腕を叩きつけていました いつまでもここにいたくない、早く扉のむこうに踏み出したいんです わたしはもう何も持っていません
できることなら踊り続けることで奇跡を呼びたい、未来に繋げたい
わたしはきっとこの歌を一生忘れないと思います 今でもこの歌を一度も聴かない日がありません この歌を聴けば、立ち止まっても 忘れそうになっても 何度でも前を向けます
| 2010年05月16日(日) |
タイスケズ・クレイドル |
安らぎの病院 孵るために破ろう たやすく壊れては 人は生きられない だが壊れなければ 人は学べない
救済と事故―
相反するふたつのことに、わたしは自分でも壊せない世界にとらわれていた
感謝しよう
救命救急にたすけられてわたしは産まれた 明日を生きるために産み落とされた不自由なるみなしご わが名はタイスケ 自分自身に最後の救いを与える者
こんな文章をblogにしてたら勘違いされること間違いなしw もちろんわたしは勘違いされるような人間じゃありません。 台詞です、組み換え台詞です! さっき、こういうことを言った人と戦ってきたんです!! あっさり勝てたものの評価ふるわず… 1分11秒で倒してるんですけどね。。
泣き言なんて言ってたら奇跡なんて起きません。 起こせるわけがない。 そんなことよりも、わたし自身の存在自体が奇跡です。 こればっかりは疑いようのない事実です。 あきらめたりしたら自分のからだに申し訳がたたない!
わたしにはできる できると信じているんです
そういうわけで“明日も健気に骨電気”です!
新人監督賞を総なめ! デヴィッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズの監督デビュー作! ブリティッシュ・インディペンデントフィルム・アワード2009:“最優秀作品賞”受賞
『月に囚われた男』 このミッションは何か、おかしい。
近未来。地球に必要なエネルギー源を採掘するため月にたった一人派遣させられた男、サム。会社との契約期間は3年。地球との直接通信は不可。話相手は1台の人口知能ロボットだけ。そして任務終了まで2週間をきり、愛する妻子が待つ地球へ帰る日が迫った時、突然幻覚が見え始めサムの周りで奇妙な出来事が起こり始める― なぜ自分しかいないはずの月に、自分と同じ顔の人間がいる? なぜ俺は地球に戻れないんだ? そしてなぜ俺は…
いったい何が“自分”なのか―
この映画でその一つの答えが明らかに!! 意外です、意外でした…
全体の構成を言えば“閉塞感”凄まじい映画です。 しかしその内容・切り口は大変面白いものでした!
もう一人の自分を見つけてから物語は動き出します。 「どちらがオリジナルなのか」で論争が起きてお互いを認めなかったんです。 ところが、そのどちらも“オリジナル”じゃなかった― もしそれが自分だったらどうでしょう?? きっと絶望ですよね。。 きっと何が自分なのか見失ってしまうはずです。 ですが、この映画ではその先に“自分”を発見します!
自分を殺せない
いくら目的のためでも“自分”を殺せなかった主人公。 からだがふるえた… そうか、“自分”って―
分かり合えた二人はそれぞれの役割を決めます。 娘の存在が二人を結び付けたんです。 すごいぞ“人間”!!
閉塞された時間の先にはたった一人の“人間”がいたんです
今日も健気に骨電気!
なんだかいつのまにかシリーズ化しちゃってるよこれ… 本心を言えば、リハビリ室でわたしは元気をもらっています。 “よくなりたい”というエネルギーに満ち満ちているからです! ひとりでいたらどうしたってどん底に陥ってしまいます。 そんなわたしでしたが、またもリハビリ室から隔絶された骨電気地区、通称"電気カーテン"の向こうでおそろしい会話をキャッチしましたので紹介します!!
(※声のトーンで判別することしかできません) どうやら患者のおばさんとあなどれない美人助手さんとの会話のようです。
患「いつもお手入れは何をしてるの?」
そうだよね、あの人めちゃくちゃ肌がキレイですもんね! その質問、ずばりいいところを突いてますよ! そういえば美しい人とみなされるにはまず“肌”からとか最近言われてますよね。 これはなにか美人になるための秘密が聞けるかも?! 期待は高まるばかりです!!
く「いや〜なんにもしてないですよ、水やってるだけです♪」
!!! えぁ゛ 水??? 水やってるだけで美人に??? えぇえええe?!
―なにもかも間違ってました―
隔絶された世界ではどうにも外界のことは掴みきれるものじゃなかったw イメージ・想像力ほど人を豊かにしてくれるものはありません。 本を読めばその力は明快です。 そしてダンスでもその力は明快なんです。 が、今回その想像力は現実リアルに完膚なきまでに叩きのめされてしまいました。
現実が想像をはるかに超えていた
そもそも「お手入れ」に限界なんてないのだw わたしは、その言葉にとらわれすぎていた!! この地球に生きているのは人間だけじゃない!!
植物も懸命に生きているんです
“常識”の範囲からつくられる想像力では本当の意味で豊かになれないことを知りました。。 さすがリハビリ地区。 わたしの考えが甘かった! こんなことってあるんですね… 美人って水で育つんですね…
今日も健気に骨電気!
通院生活を余儀なくされてから1ヶ月半が経過… この病院でも、ゆるやかに話せる知人友人が増えてきました! その最初の代表格は売店のお姉さんでしょう。 ここはもう避けて通れない! 欲しいものを買うには会話せざるを得ませんw 売店のお姉さん、その正体は極めて高い人間力の持ち主! 今となっては決して隙を見せてはならない人物のひとりですw
◆今日はこのお姉さんのおそるべきエピソードを紹介します◆
わたしはカルシウムを摂るべき人間です。 リハビリ室でその日の治療とトレーニングを終えたわたしは売店で牛乳を購入。 その牛乳は紙のふたがついてる瓶タイプのものでした。 お姉さんはふたを取る道具を貸してくれました。 そう、針がついている古式ゆかしい“あの”道具です! お姉さんの前でなにも考えずふたを開けたその時でした!!
「その開け方、間違ってるよ」
わたしは突然の言葉にびっくりしてしまい、動きが完全に止まってしまった。 そんなこと言われたの人生で一度もないぞ?! お姉さんには「何止まってんの?」と言われましたが納得がいかない!
何が、一体何が間違ってんの―
わたしは売店のお姉さんに問いただしました。
た「何が間違っているんですか???」
姉「ん〜 間違ってるもんね〜 知りたいの?」
た「あたりまえじゃないですか!!」
姉「じゃあ次に買ったときに教えてあげるわ」
やられた―
謀られた… なんて頭がいい、計画的会話なんだ! 正解を知るためにはもう一度牛乳を買わなければなりません。 その売り上げは一瞬で2倍です!!
次の日、もちろん買いにいきましたよ… 一体何が間違っていたのか考えて考えて考え抜きましたが答えは出ず。 正解を教えてもらわなきゃ夜が眠れない!! すぐに教えてもらえると思っていたわたしは甘かった!
「はい」
またも“あの”道具が手渡されました… 渡された瞬間、いろんなものが頭をよぎった。 正解するまでこの売店で牛乳を買い続けなきゃならないのではないか もしかして最初から仕組まれていたんじゃないのか そもそも答えなんてないのかも この売店のお姉さんが鬼に見えてきました…
もうミスは許されない
妙な汗がだらだら流れます こんなに牛乳のふたがおそろしいものだなんて知らなかったんです
「早く開けなさいよ♪」
ルンルンですw にこにこしながらわたしを見ていますww やさしい声でした やさしい声だったんです …容赦ないぞこの人!! もう答えなんてどうでもいい!! 一刻も早くここから逃げ出したい!! ええい! なるようになれ、だ!! 思い切ってふたを開けたその時、歴史がうご―
「全然ダメね」
うごかねーよ!!! っていうかどん底だよ!!! これ以上、ダメとかいうなあああああああ わたしはその場で崩れ落ちた。。
しかし、正解はあったんです! この直後に売店のお姉さんは快く教えてくれました!
テコの原理
そうです、わたしはテコの原理を使っていなかった!! 売店のお姉さんはわたしに向かってこう言いました。
「これはね、昔からこうやって使われているの。ちゃんと未来に伝えないとね」
わたしは間違っていた―
どうでもいいことかもしれません、でもこの結末は意外にも大事なことを教えてくれました
わたしは毎日この売店のお姉さんに挨拶します。 必ずします。
ある新聞の記事に「身体の損傷による神人聖別説」とありました。 こころにひっかかったわたしでしたが、明らかに教義系です。一筋縄にはいきません。 怪談文化探究の先覚者でもあった民俗学者・柳田國男が唱えたものらしい。 ゲ○ゲの鬼太郎が片方の目を失った姿なのはその説を意識しているとかいないとか。 しかし『聖別』という言葉が全く理解できません。 調べてみるとやはり大変に難しいものでした。 「聖別」とは「聖め、別ける」と書きますが、人間は自分の力で自分を「聖め、別ける」ことはできないようです。 そして、聖別されるには「特別な体験をしなければならない」というのは誤解のようです。 人には確かに能力の差があります。しかしそれが人間の優劣を決めるわけではありません。頭のいい人が優れている、身体の強い人が優れている、財産のある人が優れているなどというのは、人間が勝手に作った基準にすぎません。「聖別」とは特別すぐれたものになることではなく、あるがままの私たちをよりわけてくれることです。 自分たちが世からとりだされたことをしっかり覚えながら、世に遣わされていく、遣わされたものとしての使命に生きる、これが聖別です。
唸りました
しかし人は特別な体験なしに真のこころの成長はないように感じます わたしは感じる力があればそれをおぎなえるのではないかと信じているのですが、それでも自分の体験としなければ正しいとは言えないのかもしれません 人のことを全てわからない以上推し量るしかありません しかしいくら推し量ってもきっと“わかる”ことではないでしょう
わたしは今のカラダになってなにもかも変わってしまいました ところがカラダが損傷したってなにも変わらないんです どんなに感じ方・考え方が変わってもわたしはわたしです
わたしは「身体の損傷による神人聖別説」に最初いい気分になりました なぜなら損傷した人間にしか通じないものがあるからです 悲しいことに、話せばそれを直感してしまうんです しかし、その説はある意味で確かなようでもやっぱり違います なぜならそんなものなくたって痛みをわかちあえる人がいるからです 同情からじゃなく、叱咤激励してくれているんです それができる人たちの秘密はわかりませんが、とても不思議な力です もしかしたら“その人になってみる”ことができるんじゃないでしょうか
わたしの体験がすべての人に当てはまるとは思いませんが、決して一時的なものではありません これから先、もう一度踊るためにいつまでも共にあるものです
お気に入りのジーンズがあります。 それは去年だけど新しく買ったものです。
LeVI'S 646
ベルボトム。 店頭に在庫がなく注文しなければなりませんでした。 細くてスタイリッシュなシルエット。 着れる男性がそういないことは確かです。 わたしが気に入っていたのはそんなものでした。 そのときはカラーも3種類ありました。
救命救急時に、着用していた服その全てが切断されてしまいました
ほんとうに一刻を争う状況だったことが伺えます… 今日はじめてその服たちを見ました。 ずたずたです 特にジーンズは正気で見れるものじゃなかった。 血まみれでした よく生きてたね… 正直めちゃくちゃつらかった
落ち込んでもはじまらない! なくしたものは取り戻せばいい! そうと決めたらLeVI'Sセレクトショップです。 ジーンズのことを訊ねると店員さんは厳しい顔で口を開きました その顔はわたしが言われたあのときの医師の顔にそっくりだった
「うちではもう取り扱っていないんですよ、注文もできません」
取り戻せなかった―
ここでもいきなり引導を渡されてしまいました。。 入院していた間にデッドストックに… ってそんなに時間は経ってないぞ!! いくら時代で売れなくたって是が非でも必要としている人間もいるんです! これ以上打ちのめされることばかりでたまるか!! 帰宅後、インターネットで商品を検索。 ことごとく検索。
こうなったら意地でも取り戻してやる
…あった あったよ ありました! 即決です。 わたしは過去を取り戻すことができました。 もう取り戻せなくなったものばかりですが、このジーンズは大切にしたいです。
ようやく楽しめないGWが終わろうとしてきました! 楽しいことなんて全くありません… よくなろうと思っても病院が閉店しているんです。 そんなわたしに『赤毛のアン』のキャッチフレーズが目に飛び込んだ!
楽しもうと決心すれば、たいていいつでも楽しくできるものよ。
いつもは自虐的な話をblogにしてばかりですが今日は違います。 髪を赤くするようにしたのは『赤毛のアン』によるところが8割強のわたしです。 決して吹き出した鮮血からではないんです!
神は天にいまし すべて世はこともなし
そうです…そうでした! 思い出した!! そうと決まれば『ひとりシーソー』の楽しさを検証してやります! このGW、なにもできないわたしに課せられた小さすぎる使命です。 公園を探して道を歩き出しました。 一番近い公園にはシーソーがありませんでした。 仕方なく公園をハシゴすることに。 しかし、公園に行けども行けどもシーソーに遭遇できません。
シーソーってこんなに貴重なものになってたの?!
結局わかったのは“近所にシーソーは一台もない”ということだけでした… どうやら危ない遊具として撤去されてしまったようです。
楽しもうと決心するも いきなり挫折
シーソーにたどり着くだけのことにこんなに壁があるのかよ! 決心って心を決めるってことですよね。 どんなに他愛ないことでも偽りがなければそこにかかる力を量られてたまるか!
落ち込んでいたらGW直前に話したリハビリマスターとの会話を思い出した。 (※この日は担当の先生がお休みだったので別の先生です)
た「GW、どこか行かれますか?」
ひ「いや〜行かないっすね、4日も休める日なんてないですから」
ひ「目玉しか開けたくないですね〜」
え?!目玉?? ゲ○ゲの女房?! このリハビリマスターは女性です。 “目玉しか開けたくない”とかどうしてそんな言葉を― って、わたしが勝手に聞き違えただけでしたw 正解はこちら
ひ「めざましとかかけたくないですね〜」
どういうわけで変換されたのかわかりませんがこうなってました。 楽しもうと決心していたわけじゃないと思います。 聞いていた声の質感とか強弱とかあるじゃないですか! 結構文章も似てますよねw ドツボにはまってしまい、ひとりで笑っていたら人間を扱う目で見られませんでした。 きっと、ほんとうに変わった人物だと思われたに違いありません。。 こうしてリハビリ室での扱われ方が決まってゆくのです。 世界って残酷ですね。 人と関わらなければ楽に生きていけるのかもしれませんねw この先生は某スポーツで日本代表くらいの選手だったとmy担当から聞いていました。 自分のことを話していたら墓穴を掘るだけです。 こうなれば聞くことです!!
た「○△※(スポーツ名)のことが聞きたいんですけど〜」
ひ「その話は今度にしましょう!」
いきなり引導がわたされてしまいました。 さすがです。 夢も希望もありません! どうしてこのリハビリ室にはこんなかっこいい女性しかいないのかな…w その先生が打ち込んだスポーツは本人が「マイナーですから」というくらいしか聞けず。
ひ「マイナースポーツをやってる人って変人ですからね」
た「そんなこと言ったらダンスやってる人だって変人じゃないですか」
ひ「あ〜、でもタイスケさんのほうが“ちょっと”上だと思います♪」
“ちょっと”ってどのぐらいですか―
結局今日も自虐的な話をblogにしてしまう顛末です… いったいいつになったら更なる可能性が広がるんでしょうか 誰かたすけてください。。 切実な悩みです。 こんなblogでも読んだ人が少しでも元気になったりしたら本望ですw
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