2003年04月29日(火) 少年コンサート、終わる

午後の部の出演者たちが勢ぞろい

 私の教室からの6人 みんな宝物だわ…

 出産前の最後のイベント「少年コンサート」が無事終わった。

 これは、数人の先生との共催で、それぞれの男の子の生徒さんばかりを集めたコンサートで、午前の部、午後の部合わせて40人以上の出演。楽器もピアノのほか、ヴァイオリンなども。大人のゲストの演奏もあり、教室の枠をこえたおもしろいコンサートとなった。

 私の教室からは午後の部に6人が参加。

 ブラームスのラプソディー第1番のMくん(中3)。
 午前中、地区の駅伝に出場。一般の部で5位入賞、大健闘だったらしい。日に焼けた顔で駆けつけてくれた。
 演奏の方も文句なし。細かいことはおいておいて、Mくんらしさをしっかりだせた演奏だった。小5の冬からピアノを始めたMくん、こんな大曲を3年半で弾けるようになるとは・・・と感慨で胸が一杯。それにこの曲、2月から始めたんだよね・・・。

 グラナドスの、スペイン舞曲集の1曲目「メヌエット」を弾いたEくん(中2)。
 170ちょいある大きな体で、迫力満点の音を出してくれた。対照的に中間部のやさしいところ、静かに丁寧に音を出し、ffからppまでの幅が広がっていい感じ。なかなかppのコントロールが効かないでいたのに、本番で繊細なppを出せてgood、大きな成長を感じた。

 モーツァルトのソナタ332の第3楽章を弾いたHくん(中2)。
 長い曲なだけに譜読みや暗譜で苦労していたけれど、ぎりぎりセーフ。また、集中力が途切れてしまい、ぽろぽろ間違えだしたりなんてこともレッスン中ではあったけれど、本番では前向きに最後まで弾ききった。ゆったりともう少し伸ばしたい音符が短め短めになってしまったけれどご愛嬌。音楽が好き、という気持ちが小さいからだ全身から伝わる演奏だった。

 ドボルザークの「メリーゴーラウンド」を弾いたYくん(中1)。
 なかなかテンポが上がらず、テンポをあげるとつまずき・・・という状態だったのに、本番では、メリーゴーラウンドらしいテンポで、流れも滞ることなく弾ききった。Yくんのいつも本番の癖で、どうも弱気な音になってしまうというのが、今回も残念ながら出てしまったけれど、弱気なテンポにはならず、また弾き直しの癖も出ず、Yくんの、今までのそういった直したいことが、また今日の本番で少し克服できた感じがした。

 ギロックの「小組曲ト短調」のガボット〜ミュゼット、「王様の狩り」を弾いたMくん(小5)。
 直前のレッスンで、「わからん!」「忘れた!」とぱたっと演奏を止め、楽譜を見ては「やばい〜!」を連発していたけれど、本番は落ち着き、少しの間違いも音楽の流れに影響が出ることなく、丁寧にきれいに弾けた。Yくんと同じく、音が弱気になりやすいのが、今後の課題かな??でも、持ち前の、1音1音を大切に、よく耳で聴きながら弾く、ということ、好感がもてていい感じだった。

 ギロックの「サーカスを見に行って…」「インディアンの戦いのうた」を弾いたHくん(小3)。
 人前で弾くという経験がまだなく、未知数だったHくん。途中間違え、客席の方を見る!けれど、乗り切った。ほっ。
 自分で出たい、と言ったあとレッスンを2週続けて休み、本番3週間前に曲を決め、レッスンも3回だけ。2回目のレッスンで「インディアン・・・」を増やしたのにそのことを忘れていて、次のレッスンではあわて・・・と、はらはらさせてくれたり、といろいろあったけれど、無事本番出演できた、そのことだけで満足。


 打ち上げも「産んだらまたしばらく出られないし!」と不機嫌な夫を説得し(しきれていなかったけれど)参加。ほかの先生たちにもいろいろうれしい感想を言ってもらえて感激。
 ほかの先生の生徒さんも、こういう機会に演奏を聴いたり、インタビューの様子を見たりすると、なんだか自分の生徒のように親しみがわいて、今後も成長が気になったりするもの。

 なかなか教室の枠を超えてまでの機会を作ってあげられないことに、以前日記でも愚痴ってしまったけれど、やっぱり得るものは大きく、生徒にもとってもプラスになることは確か。
 教室の行事以外にも、こうやって目標を決め、表現を意識して曲を作り上げていく機会を、たびたび持たせてあげられたら・・・なんて思うのだけれど。



2003年04月15日(火) 2階にピアノを置くこと

 Kの営業の方と、うちのすぐご近所ですれ違った。
 少しして我が家へ寄ってくれた。ご近所へ、ピアノを買いませんか?と訪問していたらしい。
 
 そのご近所のおうちはとっても素敵な、レンガ張りの輸入住宅。みづきも「素敵だよね〜。おうちの中も素敵なんだろうな〜。カーテンがひらひらだもん。きっときれいに片付いてるんだろうな〜(笑・悪かったな!)」なんて、前を通ると、目キラキラで想像しているらしい。

 営業の方は玉砕していた。何でも、買うのなら2階に入れたい、ということで家を見に来たらしい。けれど、2階は細めの3枚並んだ窓、うち1枚はハメ殺しで、ピアノを入れる幅には開かない、階段からも上がらない、で、諦め、ということらしかった。
 「輸入と三○ホームは2階の窓がダメなんですよー。皆さん、1階は広く使いたいから、子どものものは2階に、ということで希望が多いんだけどねー」だそうだ。

 我が家は最初から、2階にもグランドが置けるように、と思い設計したけれど、普通の家庭は、最初から、2階にピアノを入れられるか、ということは考えないかもしれない。でも、ごく一般的な従来の工法の家は、よほど窓が嫌いでない限り、1間幅の窓を取り付けているので、子どもが習いだし、ピアノを購入し、2階へ置くということは当たり前にできたようだ。
 素敵なおうちにも、盲点はあるものだなぁ…なんて。

 でも、1階で主に生活しているのなら、できたら1階でピアノの音を聴いて、感想とか言ってあげてほしいなぁ。2階の子どもの部屋に置いてしまうと、そこにピアノを聴くためにわざわざ、ってこと少なそうだもの。



2003年04月14日(月) 「戦場のピアニスト」を見て

 「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」の名のついたノクターン第20番嬰ハ短調。これを聴くたびに、しばらくはこの映画のことを思い出しそう。
 実際、何か弾け、と言われたときには、この曲を弾いたらしい。本にはそうあった。

 バッハの無伴奏チェロ組曲のプレリュードが演奏されるシーンでどっと泣いてしまった。それまでよっぱど緊張して、見ていたらしい。主人公と同じく、つかの間の音楽に癒された。

 しかしまたはりつめた時間。

 音楽が少なく、隠れ家に大砲が打ち込まれた時の、キーンという音が異様なほどの臨場感。

 そしてクライマックス。主人公が生き長らえたという事実もわかっているのに、ドイツ人将校の前でショパンを弾くシーンは息もできないほど。
 そのショパンのバラード1番。1曲弾ききる力はとてもないほど衰弱しているのに。ただただ圧巻。
 月光の中、唯一の食料である缶詰と将校の帽子が置かれたピアノで、衰弱しようと飢えようと、ピアニストとしての魂を演奏する。

 最後のコンツェルトは、この時代や出来事を経たものの演奏だった。実際は役者さんなのに、平和の喜びに満ち溢れていた。

 音楽日記的な感想でした。でも、言葉には容易にできません。ぜひ多くの人に見てほしい映画です。
 (出産まで、バラ1、ものにしよう。レント・コン・グラン・エスプレッシオーネも)



2003年04月07日(月) メヌエット(スペイン舞曲)のEくん

 のレッスンだった。
 なんだか予想以上に上手になっている!うれしいなぁ。
 テンポもぐっと上がり、なにより、音が、Eくんの持った曲のイメージに近くなってきている。中間部mollの部分の、左右でフレージングが異なるところ、苦労しながらも、楽譜のフレージングに沿って頑張ったようだ。
 あとはメロディーが浮き出てくるともっといいんだけど。
 難しい注文をつけ、何回も弾かせると、以前は不機嫌になりがちだったのに、最近は黙々と弾き、よくなってくることを楽しんでいる様子すら見られ、私もとっても楽しい。
 
 日頃、発表会と勉強会以外、つまり、自分の教室のイベント以外は、なかなか生徒に参加させられずにいる。土・日などなかなか夫が確実に休みでないため、というのがネック。予定していても、「ごめん、今度の日曜、仕事」と気楽に子守を断られることが多い。
 年に1度の発表会は、さすがに夫以外の協力も頼むことが可能だけれど、それ以外のイベントは「また?」「育児中なんだから、いろいろ顔出さなくっても」のような反応をされてしまうので無理。肝心の夫もそう思っていて、かなりむっとされる。
 今回(29日)も、午前中は夫の仕事先の地区のイベントで×。午後からはどうなるか…。一応あてにはしているのだけれど。
 もちろん、先生が絶対参加、というわけではないのだけれど、生徒の演奏は聴きたいし、気持ちの上でもサポートしてあげたいもの。だからといって子連れでいくのは、やっぱり迷惑…。

 でも、こうやって、イベントに向けて、生徒がぐぐっと上達したり、楽しみに練習に励んでいる様子を見ると、いろいろ出してあげたいなあ、という思いが強くなり、子持ち先生のマイナス面の強さを思い知ることになる。
 そんなことで自己嫌悪に陥っていては、この仕事続けられないのだけれど…しかもまた子どもを増やすところだし…。
 そういった制約なく、自由に思うように仕事をしている先生が心底羨ましく、劣等感を感じてしまう自分もいやなのだけれど、まだ数年は、こんな思いと同居しながら、このままやっていくしかないんだろうな。
 自分は自分、そう言い聞かせているのだけれど、やはり、生徒の成長を、こういったイベントの準備に目の当たりにすると、さすがに自分の立場が恨めしくなる。自分がもう1人ほしい。
 

 
 



2003年04月05日(土) 少年達

 少年ばかりが出演する、少年コンサート。いろんな先生の生徒さんが50名近く出演する、ちょっと例を見ない、楽しみな集まりになりそう。
 4月29日、もうすぐ…。

 私の生徒は6人が参加してくれることになった。
 
 Mくん(中3)…ブラームスの、2つのラプソディーの1曲目の方を弾く。あの、「銀波」をひそかに弾いていた子。2月から真剣にこの曲に取り組み出し、暗譜もでき、それなりに迫力も出てきた。手が大きくて、1オクターブ以上の和音もばらさず楽に取れるので、すごーく羨ましい。
 今日のレッスンで、「中3だから、プログラムも最後かもよ」と言ったら、「それは責任重大ですね」と、ちょっとうれしそうに言っていた。わはは。
 問題は、本番の日、地区の駅伝に出場すること。普段吹奏楽部のMくん、きっと疲れるし、大丈夫かなぁ。出番に遅れないかも心配。

 Eくん(中2)…グラナドスの、スペイン舞曲集の1曲目「メヌエット」を弾く。自分で気に入って始めた曲なので、実力から考えたらかなり冒険なのだけれど、彼なりに頑張っている。やっぱり手が大きくて余裕で和音をつかめ、ばん!と鳴る(時もある)。いいな〜。こまかい動きを、面倒がらずにきれいに弾く練習、してくれるといいのだけれど。

 Hくん(中2)…モーツァルトのソナタ332の第3楽章を弾く。以前に発表会で、途中まで弾き、今回「全部弾けるようにしたい」と選曲。でも、かなり忘れていて、弾けたところも弾けずにショックだったみたい。最近立ち直り、何とか、最後までたどたどとたどり着けるようになってきたところ。1週間ごとに確実に弾けるところを増やしているので、このまま頑張れば間に合うかな?

 Yくん(中1)…ドボルザークの「メリーゴーラウンド」を弾く。中学生になったのかぁ、何て、いまさらながらびっくり。まだあまりに子ども子どもしていて、こういう曲があってるYくんなのに。
 やっと譜読み完了。本番までに、メリーゴーラウンドのような雰囲気が出るまでテンポが上がるかな?
 そして、Yくんもやはり駅伝の選手というのが心配。中学生になりたてで、やっぱり疲れていそうだなぁ。

 Mくん(小5)…Hくんの弟。ギロックの「小組曲ト短調」のガボット〜ミュゼットを弾く。この間時間を計ったら、1分半くらいで終わってしまったので、「王様の狩り」を追加することに。間に合うかな??
 本人は「無理だ〜!」とわめいて、床を転がっていたけれど、ガボット〜ミュゼットはMくんにしたら簡単なので、もう1曲、頑張って!

 Hくん(小3)…ギロックの「サーカスを見に行って…」を、弾きたい!と3月の半ばに言い残して帰り、次週、次々週お休み。気を揉んだけれど、今日のレッスンで、一応、両手で譜読みをして来た。けっこう読み間違いがあったけれど。「どうする?間に合うかなあ?」「お母さんは、Hくんが、コンサートに出る気でいるってわかってる?」「午前中駅伝もあるし、大変かもよ」と、後ろ向きな質問をしてしまった私…。でも、「出ない」とは言わなかったので、間違いを直し、頑張って!!と帰した。あ、それと、この未知数な1曲ではあまりに不安だったので、「インディアンの戦いのうた」も増やすことに。

 夜、このHくんのお母さんから、出たがっているのでよろしく、との電話。駅伝に出ると疲れるから、駅伝はやめる、コンサートの方だけ頑張りたい、と言っているとのこと。なんてうれしいんんでしょう!!「練習も頑張るって、指切りしたところです」とお母さん。そうか、そんなに出る気があったんだ。いい子だなあ。
 来週2曲とも、上手になってるかな?

 



 



2003年04月01日(火) 大きくなったら

 保育園の卒園式のあとのお迎え時、先生が「ピアノの先生になりたいですって言った子がいたよー」と話してくれた。式の中で1人ずつ将来の夢を発表したらしい。
 「それって、Aちゃん?」と自分の生徒の名前を言ったら「そう!Aちゃんに教えてるの?」「うん。うちの生徒さんだよ」。「そう言えば、保育園の先生になりたいです、って言う子は1人もいなかったけど」「先生たち、保育園に遊びに来てるだけと思われてるのかもね〜」なんて話が弾んだ。女の子は花屋さんやケーキ屋さんが多く、男の子はスポーツ選手が多かったらしい。

 生徒が「ピアノの先生になりたい」と思ってくれている、というのは、とってもうれしくて、ちょっとくすぐったい感じ。
 やはりほかの園の年長さんのRちゃんも、そう言ってくれたらしい。
 あと、今1年生のMちゃんは、以前毎月の記録に、「大きくなったらピアノの先生になりたいです。がんばります」と書いてくれた。

 こうようの産後、それまではお断りしていた新規の生徒さんたちを数人、同時期に受け入れたのだけれど、みんなよく練習してくるし、とっても楽しそうにピアノを弾いてくれる、とってもかわいい生徒さんたちだ。おうちの方も協力的で、レッスン時間の延長も快く承諾してくれている。
 導入期をいい感じで過ごせたことがうれしい。
 計算外だったのは私の産休。でも、産休前に軌道に乗せられたから、何とか乗り切れるかな?


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