ぴんよろ日記
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2014年03月17日(月) アンタ…天下一だよ…。

 先週の火曜日の夕方、ヒコが右の手首の骨を折った。ブランコをぶりまくっていて落下したらしい。しばらく起き上がれなかったらしいが、その後、友だちに付き添われ、さめざめと泣きながら帰ってきた。手首が…ぐにゃーっと…白鳥の首のように…。すぐ整形外科に連れて行って、病院中の人が顔を見合わせる絶叫の中、いったんつないでもらったが、そこではできる処置に限界があるということで、翌朝また、大きな病院に行って、より良くつないでもらった。「痛み止めの注射を打って伸ばしてみます」と言われたのだが、本人曰く、痛み止めの注射のほうが痛かったらしい。しかしその甲斐あって、手術はしなくてよかった。どちらの病院でも、よくがんばったとほめられた。
 しかしさすがのヒコも、丸二日は痛みも大きく、ぐったりとへこんでいた。ふだん元気で横着なヤツがへこんでいると、よけいに気の毒でかわいそうだった。
 しかしヤツはタダでは起きない。前々から欲しがっていたプレステ用のドラゴンボールのゲームを、「しばらくは公園で遊んだりもできないしなぁ」なんて甘い心が出て、つい、Amazonでポチリ。いままではDSだけ。プレステはテレビを占領されるし、進出をこばんでいた。でもまぁ「片手ではコントローラーが扱えないだろうけど、それが回復への励みになれば」という気持ちにもなったのだ。
 そしたら。
 あっというまに左手だけでコントローラーが扱えるようになって、あっというまに「かめはめ波」を炸裂させ、あっというまに天下一武道会で優勝した。

 人間の可能性って、途方もない…。
 


2014年03月03日(月) 人が多い…

 土日は福岡へ。「大神社展」を観に行ったが、あまりの人の多さにぼーっとした。みんなそんなに神社好きなのだろうか???
 神さまへの捧げもの、あるいは神さまを描いたりしたもの、そのどれもがものすごく解像度が高い。ほとんどの現代人にとっては、基本的に「見えない」「いるかいないかわからない」ものである神さまにまつわるものが持つ、あまりに高密度の存在感。むしろそれは「神さま」が見えないからこその密度なのだろうな、と思いつつ、だからこそ「神像」については、うーん、これはちょっと。昔からピンと来なかったけど、やはり違和感あり。神さまは「像」になっていただかなくてもいいのでは…と、僭越ながら思ってしまう。神話の挿絵くらいまでは「あり」なのだが、立体は…。でも普段は東寺にいらっしゃるという女神さまは、圧倒的なオーラだった。ほかにもいくつか、まわりがゆらゆらしている方がいらした。。

 夜は下関の先のドライブインの駐車場で車中泊。トラック野郎たちはもちろん、近所の家族連れも集まる、昭和感あふれる、ゆる〜いお店。夜は「ホルモンうどん鍋」をつつき、朝は名物の「貝汁」をすする。あさりがどっさり、味噌は薄め。おいしい〜。

 翌日は下関の火の山に登って「ファン・デル・カペレン海峡(関門海峡。シーボルトが勝手に名付けた)」や「源平合戦の海」を眺めてぼーっとしたりしつつ、福岡に戻り、街をうろうろ。大きいお店に行けば非常にたくさんのものはあるけれど、欲しいものはあまりない。あくまで「広く薄く」って感じ。もちろんいろいろ調べたりしていけば「濃い」店もあるが、全体的には薄い。選択の余地はあまりない代わりに、際立つものがあれば探しやすい田舎町に住んでいると、この「広さと薄さ」に茫然とする。
 …そんな理屈をこねなくとも、単純に、物理的な広さにやられるので、長崎より大きな街には住めないだろう。月末に大阪に行くけど、迷子にならないか心配。20年前にひとりで大阪駅に降り立ったとき、人の流れにまったく乗れなくて、しばらく片隅にじっとしてたことを思い出す。
 
 とにかく人間というのは、たったひとりでも、そこにいるだけでエネルギーが出ているので、たくさんいるのを見ているだけで、慣れないとぐったりする…。


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