ぴんよろ日記
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2012年12月27日(木) 年忘れ

 昨日は我が家で忘年会。どんどん食べてどんどん飲んで延々とおしゃべり。子どもらはどんどん遊んだ。夜中過ぎまでしゃべりすぎてノドがやられたらしく、今朝はラジオだというのに声がガラガラだった。反省。
 お昼過ぎに宿泊班も帰り、ざっと掃除。たくさんの人がいたあと特有の、気に満ちた部屋の静けさよ。
 そういえば合コンの話で、私が「人生で一度も合コンに行ったことがない。知らない人は苦手だし」と発言したら驚かれた。そんな、ぜんぜん積極的に人と交わってこなかった私でも、こうして集まって楽しい人たちがいるのは、ありがたいことだ。

 あ、年賀状…。


2012年12月25日(火) サンタが。

 クリスマスなので、ごちそうの話。

 かたまりのお肉を全面焼き付けて、そのまわりで人参の皮とかタマネギの切れはしも焼いといて、それをみーんなローリエと一緒にぴっちりとジップロックに入れて、鍋に沸かしていたお湯の火を止めてドボンと入れて、お湯が冷めるまで放置。…と、かなり簡単な我が家のローストビーフ。
 ローストビーフって、特別に好きだー。ジップロックにたまった肉汁でソースも作ったけど、やはり醤油ポチリがおいしいと思ってしまう。あ、でも、オリーブオイルと塩も捨てがたい。時々、トマトの極薄サラダを乗っけたりして。研ぎたての包丁が切れるので極薄サラダを作ってみたが、トマトは薄いほうがおいしいかもしれない。
 ダンナが大小5匹のアラカブをもらってきた。会社でも有名な釣り名人によるもの。50匹くらい釣ったらしい…。とりあえず腹を出しつつ、大きいのを一匹お刺身に。そして別の一匹の肝が太っていたので、慎重に湯引きに。これがもう、ウニかっていう至福だった。残りは、作ってみたかったブイヤベースにしよう。

 我が家のサンタは、ダンナにも来た。「車修理版・美味しんぼ」みたいな漫画「レストアガレージ251・車屋夢次郎」。全33巻のうち、あちこちの古本屋を探し歩いて24巻までは集めていたのだが、そのあとがなかなか見つからないのを、サンタが見かねたようだ。ネットで見たら25巻からは中古価格も急に上がって、送料を考えたら新品とあまり変わらなかったので、新品を注文。サンタが。しかし新品もあちこちから発送されてきたので、品薄なのだろう。25巻から33巻まで集めるのに、けっこう日にちがかかった。サンタが。

 いろんな世界があるもんだ…。でも読むと結構面白い。車屋夢次郎。

 うちでコンプリートされてる漫画って、これと「霊能者寺尾玲子」と「ハチクロ」くらいか…。どういうことだ…。


 


2012年12月21日(金) ブーム中

 家にいられる幸せをかみしめる日々。何日か前にじっくり包丁を研いだら、切れる切れる!それはもう、うっかり料理を作りすぎるほど。昨日は鶏すきだった。肉と団子を用意して。とてもおいしかったが、最近「ごはんですよ」狂いのミサキンは、おいしい団子もさほど食べず、ひたすら「ごはんですよごはん」を食べていた。あ、違った、昨日からは「磯じまんごはん」だった。だいたい「ごはんですよ」を最後まで自覚的に使い切ったのは、人生でも初めてかもしれない。「ごはんですよがなくなった!大変だ!今日は絶対に買わなくちゃ!」と思ったのも、きっと初めて。そして「のりの佃煮にも、いろいろあるなぁ」と、売り場で迷ったのも初めて。ということで「磯じまん」を買ってみた。これが終わってまだブームが続いていたら、今度は「アラ!」を買ってみよう。
 でも、なにを作っても「のりごはんはっ!」と催促されるのって、ちょっとだけむなしい。


2012年12月20日(木) 情緒は一日にして成らず

 年内締め切りと思っていた仕事が年明けでいいとわかり、年賀状(親の)も印刷するばかりとなり、こうなると、なんだかポカンとしてしまう貧乏性。もうずいぶん放置している本を読もう。
 町に出ると、また1軒、好きだった古い家が壊されていた。そういえば、中央橋の角の古い建物(銀行だったかな?)にも覆いが掛けられていた。恵美須&大黒市場も、着々と消失中。消えゆくものに対して、あまり感情的になるほうではないが、このところ、あまりにも好きだった建物や風景が消えていくので、この町はますますどこに行こうとしているのかな、と思う。「まちあるきが似合う町」って、本気で言ってるのかな?と。たしかに、まだあれこれ残っちゃいるけれど、それはもう、上っ面だけのスカスカの残骸だと言えなくもないのだ。私はすでに「古代風景妄想シフト」に入っているので、むしろ建物などなくて構わないのだが、目に見える情緒を求めて歩く人にはつまらなくなる一方だろう。古い建物がなくなるのを、止めはしないし、止められない。誰だって新しい家が気持ちいいし、古い家をマンション用地に買い上げてくれるのなら、老後の心配もなくなる。でも、でも、それでも「まちあるき型」の観光都市を標榜するのなら、もう少し、情緒ってもんを大切にしようよ、と思う。


2012年12月16日(日) 風邪のあと

 やっと風邪を引けた。気も体もゆるみはじめていたこのごろ、昨日の足湯が決定打となり、体の中にむくむくと風邪の入道雲みたいなのがわいてきたので、おいしいもの食べて寝たら、どっさり汗かいて、時々いろんなところがカクン、ポキン、とゆるんで、朝にはすっきり。空も晴れ。
 


2012年12月15日(土) 雨の日は充電

 今年の仕事も、まぁ、一段落して、追い立てられるような気持ちからは解放された。昨日は打ち合わせの時に駐めたパーキングのルーレットが当たりで200円戻ってきたり、いつもの焼き鳥屋さんで豚足食べてコラーゲンチャージしたり、今日は2ヶ月ぶりの美容院で「冬のほっこり前髪」と今までにないオーダーをして、鏡の中の自分を見て軽く失笑してみたり、そこからバイクでずぶ濡れで帰ってきて風呂に入ろうと思ったら洗濯物を乾燥中だったり、仕方ないので足湯してあったまって、買ったばかりの「三月のライオン」を読んで涙したりと、しばし充電中。
 美容院でパラパラとオシャレ雑誌を見たが、若い女の人は大変だなぁ、と思う。洋服とかスキンケアとか「愛され度アップ」とか。そりゃ、みんながみんな、雑誌にあるようなことを自分に課してるわけじゃないだろうけど、多かれ少なかれ、そういうマインドで生きてる人がほとんどなんだろうから。
 それにしても「愛され」って、なんなんだろうなぁ。最近よく見かける言葉の中で、違和感ナンバーワン。本来すべきでない期待がてんこもりされてるみたいで。


2012年12月07日(金) 試練。

 授業参観。
 授業はさておき、紙袋一杯の「置いてけぼりの服」を渡される(含む半袖)。先生曰く「ロッカーにランドセルを入れても入れても落ちてくるから、どうしたのかなー、って思って見てみたんですよー、そしたら…」ロッカーの奥にどっさり洋服が詰まってたというわけ。
 さらには、その後の懇談会でヒコの机に座って、何気なく引き出しを見たら、グッシャグシャのプリントはもちろん想定内だったけど…いつのかわからない靴下が何足も何足も何足も…。靴下、ないなー、って思ってたんだよねー、そりゃないよねー、ここにあるんだから。
 そんでもって、帰り道、同級生の女の子を連れたお母さんから、「ヒコちゃん、○○ちゃんのこと、いじめないで〜」と、半ば冗談まじりとはいえ、きっつい指摘。ヒコに言わせれば「○○ちゃんも『バカ』とか言うし!」とのことで、私だって子供同士のことだから、と思うけど、まぁ、こんなご時世ですから。これだから保護者が集まるところには行きたくないのだ…。こないだの給食試食会のときも「ヒコくんのお母さんですか?実は…」と話しかけられたこと数人。悪いことを言われるばかりではないのだが、こういうのって、あまり得意でないというか…。ふー。


2012年12月05日(水) ごはんは、ことば。

 食べものの本を出したあと、ふと気付いたことがある。食べものは「ことば」だということ。食べるってことは、その食べものという「ことば」によって、自分の体に「今日も元気でね」って言ってることなんだな、って。おなじ「今日も元気でね」でも、だれから言われたか、どんな口調だったかで、受け取る力はずいぶん違ってくる。どんな美人さんが毎日ささやいてくれても、最初はうれしいかもしれないけれど、なんだかちょっとむなしい。外食が続いて疲れちゃった…みたいなことだ。味としては及ばなくても、家族や友達が、他のだれでもない自分に向けて作ってくれたものが、日々の食事としては、やっぱりおいしい。そっぽ向いててそっけなくても、毎日の「おはよう」とか「おかえり」が、かけがえのない糧であるような。
 なにを食べるかは、自分に向けてどんな「ことば」を投げかけてるかってことだし、また逆に、どんな「ことば」を必要としているかということでもある。時と場合によっては、インスタントだってレトルトだって、愛にあふれたものになるし、その反対もまたしかり。「これが正しいのよ」って出された無農薬野菜のコースは、なんだかめげる。
 さて、今日のお昼は、昨日の豚汁とごはんかな。


2012年12月02日(日) 記念写真

 番組作りは、明日のナレーション入れと、来週の「完パケ」を残すのみ。ナレーションは人に読んでもらうし、私が直接なにかを「生む」行程は終わったということもあってか、頭が次のことに向かいはじめているようだ。もうエタリや番組作りの夢(だいたつらい夢。最悪は、コメントに大ダメ出しされて、丸ごと差し替えられるというもの。番組作った意味なし)も見なくなったことは、たしか先日も書いたが、昨日の夢ではまさに「次へ」感があふれていた。大学の先生(実際には数年前に退官)の研究室に行ったら、柳田国男氏(1962没)がおられたので、一緒に記念写真撮ってもらうというもの。ストレートすぎる!
 次へ、というよりも、本来の、というか、しっくり来る、悪い夢を見ないようなやりかたに戻りたいんだと思う。私はやはり、手にさわれる紙の上に、文章や写真や絵があって、そこには昔のことやいまの暮らし、人がなにか目には見えないものを思ったり見たりするような気持ちがたたずんでいるようなものが好きだ。高校1年の現代社会の資料集の片隅に「民俗学」というものを見つけたときのハッとした瞬間は、せっかく民俗学研究室に入ったのにどちらかというと飲んでばかりだったし、研究者になんてぜんぜんならなかったけど、いまも形を変えて続いている。私が書いたり作ったりしているものは、ちっともそうは見えなくても、どこかで私なりの民俗学なんだと思う。番組作りは嫌いじゃないし、今度の番組にも、私の目指すものというか、あらわしていきたいものは、かなり盛り込んだ(最初の編集では、あからさまに盛り込みすぎて『これは風土記じゃないんだから!』とツッコまれた)。でもやっぱり、アウェイだった。自分でもかなりよくやったとは思うが、ホームあってのアウェイなので、しばらくはホームに戻りたいのだろう。

 それにしても記念写真、わが夢ながら欲しいぞ!


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