ぴんよろ日記
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2012年11月30日(金) こみせ

 なんとかミサキンも良くなって登園。番組のコメントも、プロデューサーOKが出た。いろいろホッとしつつ、大好きな船津のお昼ごはん(イワシのしそ揚げ定食)を食べ、ストアーで買い物をし、人町でコーヒーを飲んで、マスサキパンでパン、たけやまでお酒を買う。こんな日常が、ほんと久しぶり。この数週間、悲しいかなコンビニで野菜を買い続けていたので。でも近所のコンビニは、コンビニにしては人間味があって、ビールを買ってもボタンを押させられることもないし、受け答えもロボット的じゃない。野菜もあんがいきれいなのがあるので、あまりむなしくなかった。コンビニの「『こみせ』化」って、けっこう進んでるな、と思う。チェーン店という大前提はあるけれど、そこにいるのはやはり人間だし、店によってはほんと、昔の「こみせ」な雰囲気がある。よろず屋、というか。
 コンビニで小さなお菓子を買うのが好き。うにせんとか。



2012年11月28日(水) 泣きっ面に吐瀉物

 そんなこんなで、今度はミサキン嘔吐下痢。ふー。仕事の予定をキャンセルさせてもらって、汚物処理にいそしむ。じっと手を見る…。


2012年11月27日(火) 大盛りくらいにしてください

 番組の書類書きもろもろ。そしてまた、先々週の情熱大陸見ながら、ソーセージだけのスパゲティ。幸せ…。
 
 に、してもだ。に、しても、ここ数年、ここ数ヶ月、ここ数日と、あまりにいろんなことが起こりすぎる。表に見えるもの、腹の中でうごめくものそれぞれ、あまりに多すぎやしないか。こんなとき、「見えるお姉さん」による「前世はアラブの双子のおっさん」という「今回の人生二人前説」が思い出され、それならしょうがないかと自分を激励してもみるが、でも体はひとつじゃん!二人前もいらん!大盛りくらいにして!と、天に向かってツッコんでもみたくなる冬の空。ほんと、今日は寒くて、まだもう少し11月だけど、冬の空。

 でも、ひとまず番組づくりが終わって、つらい夢を見ることが減った。やはり私には合わないのかも…。コメント書きだけは大好きなんだけどなぁ。

 さ、明るいうちに洗濯物取り込もう。


2012年11月26日(月) 本日、半休業。

 朝起きてベランダを見たら、洗濯物が干してあった。一瞬、どこの誰が私よりも先に起きて干したんだろう?と思ったけど、それはもちろん間違いで、昨日の朝干したのが、昼にはいったん乾いたものの、夕方の雨も夜の雨も吸い込んで、重く重く下がっているだけのことだった。たしかに昨日の夕方は外に出ていて、お風呂もご飯も外で済ませてきて、最後の方は疲れて意識朦朧となって帰り、倒れ込むように寝たが、これほどまでに干した洗濯物のことを1ミリも思い出さなかったなんて、初めて。これはあんまりだ。
 ということで、本日休業…と思いきや、番組のことで、東京の放送局の人と(そ、そんなことで、そんなふうにキレなくても…慇懃と激高の間っちゅうもんは無いんだろうか…こんな空気感、長崎では見たこと無いぞ、都会の人は大変なんだなぁ…酸素足りてるのかなぁ?というような)やりとりがあったり、振替休日のヒコと(こちらはお決まりの)水掛問答があったりと、午前中は消耗。番組の事務的仕事をしようかと思っていたけれど、もうやめて、布団に入って南の島の小説を読んで涙ぐんだり、でもまた電話がかかってきて、明日の新聞の連載の修正をしたりしつつ、冷蔵庫にあるものでご飯を食べながら、昨日の「情熱大陸」を見たりして、極力ぼーっとする。本当に久しぶりの「情熱大陸見ながらひとり昼ごはん」。ジャンルとしてはツボだったので楽しみつつ、作り方にはツッコミを入れながら。
 でも、昨日なんとなく選んだ文庫本に、いま私が必要としていた言葉や物語がいちいち書いてあったので、あらためて本の力を思う。いつもは読まないタイプのものだったから、なおさら。

 西日本新聞長崎版(ほぼ毎週火曜日)の連載「ながさきのみつけかた」、いつも、自分でもとっても好きな感じになる。若い人に向けて、短く書いているというのがいいのだろうな。そして、一応、長崎を題材にしつつ、ひそかにウエイトは「みつけかた」に置いている。私なりの、ちょっとした「眼の引っ越し(by青山二郎)」といったところ。これも、いつか本にまとめられたらいいな。


 …と、こうして毎日のように、時間がないだの疲れただの嵐のようだの書いているのだが、じゃぁ、いわゆる「ていねいに」暮らしたいかと問われたら、なんか全然そんなんじゃないと思ってしまうのが、(貧乏暇なしという事情はさておき)難儀な性分。というよりも、最近は、そういう「スタイル」を自分に課している人がいるとしたら、「順番違うんじゃ?」と言ってあげたい気分(実際には絶対言わないけど)。走ってみたいなら、走れ走れ!倒れるまで走れ!ていねいだとかなんだとか言っとる奴も、のんびり好きなことして暮らしとるように見える奴も、実はカップラーメンすすりながら、あんがい走っとるぞ〜!って。


2012年11月25日(日) ユース代表

 ヒコの学校の「くんち」。長崎くんちの奉納踊りや御神輿を、各学年が披露する恒例行事だ。ヒコは1年生なので、かわいらしい踊りだが、2年生以上は船や龍踊り、コッコデショを、それぞれの「本物」の踊町の人から指導される。それがけっこうな「本格派」なので、いやはや驚いた。船も龍も、子どもに合わせて、当然、小ぶりではあるのだが、演技じたいは、ほぼ「本物」通り。龍ならば、胴くぐりも、とぐろを巻く「ずぐら」という演技も、しっかりこなしていた。「これ、踊町の人が練習していてうまく行かないときに、『小学生のほうがよっぽど上手かぞー!』という怒号がきっと飛ぶに違いないだろうなぁ」っていうくらいに。
 「小学生のおゆうぎ発表」っていう範疇を軽く超えて、サッカーとかの「ユース代表試合」を見ているような感じだった。草サッカーでは決してなく。たしかに「本物」で演技した子もたくさんいるわけだし、それはそうかもしれない。
 それにしても、ミサキンも合わせると、あと10回、これを見る計算。ご、52…。


2012年11月24日(土) スタンプ先生

 小国で消しゴムスタンプ教室。夏に台風で延期になっていたのだが、その間、特にこの1ヶ月はあまりにものすごい日々だったので、本当にこの日にたどり着けるのか、ほんのおとといまで自信がなかった。ほんとに。でも明けない日はないとはよく言ったもので、来た。いつもの文章書きとも、ここ1ヶ月の番組制作とも全然違う、スタンプ先生。初めての体験だったが、参加者の方も楽しんでいただいたみたいで、とっても面白かった。そして、これはまったく自慢でもなんでもない素直な気持ちなのだが、自分が何気なく思いついてひょいひょい作ってるスタンプって、世間的にはちょっと異常なくらいの品質なんだってことが、なんとなくわかった。あとで消しゴムスタンプの本を見せてもらったのだけど、技術的には「え、まじ?これで『消しゴムはんこ職人』って名乗っていいの?」って思ったが、消しゴムはんこはそういうもんではなくて、どんなものをどういうものに押して、どう楽しむか、という部分が大きいので、まぁ確かに「江戸時代の魚売りの姿をいかに精巧に彫るか」というような問題ではない…。
 その後、友人一家といつもの店で盛大にレバーとホルモンを摂取。翌日がヒコの小学校の「くんち」なので、温泉とお泊まりトークをあきらめて、泣く泣く帰る。あぁ、でも本当に、今日にたどり着くとは!!!


2012年11月21日(水) 衝撃茶会

 自分でも完全に舵取り不能な日々だが、日曜日の朝だけは、ずっと前から楽しみにしていたコーヒーの試飲会に行ってきた。いつもの人町さんが、沖縄の農園で育ったコーヒーを、その場で焼いて淹れるというもの。農園の人ともネットでつないで、話を聞きながら。…と書いてしまうと、すごーく地味な集まりのように見えるが、なんというか、確かになにも派手なことや華々しいことはないかもしれないけれど、静かながらあまりに刺激的な集まりだった。趣味や道楽ではない「なりわい」としてのコーヒー栽培を、一方では「できるだけ自然に近い」やり方でしっかり成立させようとしている農園主のことばは、どれを取っても、ひとっつも浮ついたところがない、地に足の着いたものだった。そして、彼らが作った豆を焼く人町さんが、カラカラと焙煎機を回しながら、あるいは焼き上がった豆を冷ましながら、全身で豆の声を聞いてる様子も、じわじわと衝撃波だった。ほんのひと掬いの豆を、20人ほどがカップ半分ほどずつ分け合って飲んだこと、そのコーヒーの奥底というか芯のあたりが、あまりに澄みきっていたこと、とにかくいろいろなことが、ほえ〜、っと天を仰ぎたくなる感じだった。そしてとても勇気づけられた。自分がこうして生活としてはバタバタと、でも、ひとつひとつにはちゃんと手をかけて書いたり作ったりしていることは、きっと誰かに届くはず、と。番組のコメント書きも、あと10分ぶんほど。ひとことひとこと、しっかり見つけていきたい。


2012年11月17日(土) 4Bイタコ

 雨。雨はいいなぁ。なにがあっても、雨の分だけは静かになれる。

 番組編集、火曜日にはケチョンケチョンにダメ出しされて大幅改造し、おとといには逆転ホームラン的オッケーが出て、昨日はスーパー作成とコメント書き。テレビというのは、まずそこに映ってる人や風景があるし、さらには音があって、音楽もあって、編集があって…とにかくたくさんの要素の複合体なので、そこに乗せるナレーションというのは、かなり「答え」がみつけにくい。さらにそれを読む人の雰囲気だったり声だったり、そういうものもまたからんでくるし、なんと言っても、受け取る人が「読む」わけでなく、「聞く」ものなので、いわゆる「わかりにくい」言葉はアウト。活字では何の問題もない漢字の言葉も、熟語的なものもダメ。スッと耳に入ってくる、一種、ありふれた言葉しか使えないのに、ストライクゾーンはかなり狭いという、なかなかのツワモノなのである。実際にでき上がったものだけ見れば、なんてことないシンプルな言葉の並ぶ原稿なのだけど、自分の中だけから取り出して、字だけの画面でだーっと書くのとは、そこに至るまでの集中度と取捨選択と葛藤などなどが、明らかに桁違い。体力と感覚を総動員して「全方向イタコ」しないとできない。ということで、今回もやっぱり手書き。キーボードでは絶対ムリ。4Bの鉛筆でゴリゴリと、そして常にブツブツいいながら、消しゴムのカスもどっさり。昨日は、30分のうちの6分ぶんを生産できた。

 1週間も締め切りを待ってもらっている原稿があるので、さすがに今日はなんとかしたい。これがまた、テレビのコメントとは対極にあるような文章なので、頭…というより体の切り替えができなくて書けなかった。文体、っていうけれど、こうしてみるとたしかに「その体」になって書いてる気がする。番組のコメントと硬めのエッセイは、使う言葉がまったく違うのでおなじ体では書けない(やわらかいエッセイは、編集するカメラマンの後ろでそっと『内職』可能)。しかも「番組用」って、私の中ではかなりパワーのいるものなので、変身するとなかなか「帰って」こられない。さらには体は生き物なので、そのコンディションもからんでくるし、…そんなことはいいから、早く書け〜!(いやいや、これを書くことで、モードチェンジとチューニングをしておるのです…きっと…)


2012年11月10日(土) いまどこにいるのだろう

 あいかわらず編集の日々。頭の中はエタリでいっぱい。でも、他の仕事や用件も容赦なくやってきて飽和状態。昨日は編集作業をベースに、朝はあっぷるに出て、編集して、昼過ぎには会議に出て、また編集に戻って…と、なにがなにやら、しばし自分内行方不明に。夜は久しぶりに焼き鳥を食べにいって、ひとときゆるむ。今日はミサキンの保育参観と、文章ものの〆切ひとつ。
 そんななか、新しいパソコンの設定がぜんぜんできない。できないどころか、メールのパスワードを変にいじって、古いパソコンのメールもおかしいことに。パスワードとか、かたっぱしから忘れたりなくしたりするこの人生…。ということで、dionのメールは不通(もしこれをお読みの方で、dionアドレスに送られる方は、いま届きません!すみません!)、ybbのメールは受信のみという惨事に。原稿送るのどうしたらいいんだろう…と悩んだが、軽〜い原稿テキストも「ふぁいる便」に乗せれば届く、と思いついた。夏、本のデータをやりとりするのに使うようになったふぁいる便、こんな間抜けな理由でで役に立つとは。


2012年11月07日(水) 編集中

 エタリの番組編集中。先週いっぱいのプレビュー(いままで取材したテープをぜんぶ見て、インタビューを書き起こしたり、シーンをメモしたり…)も含め、…やはりテレビの仕事はかなりの重労働。座りっぱなしって、むしろ重労働なのだ。頭と眼も大酷使。間隙を縫ってすべり込んだマッサージ、普段はていねいな言葉づかいのキング氏が「足、力入れてます?」「いやぜんぜん…」「やべえっ!」。そしてこんな時にはなぜか、ほかの仕事やらなにやらかにやらが泣きっ面に蜂現象する場合が多いので、心身ともに息も絶え絶えである。まぁそれでも、ひとつの番組ができるというのはおもしろい。

 新しいパソコンに、ぜんぜんさわれず。すてきなアルミのボディをさするだけ…。


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