ぴんよろ日記
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2012年05月31日(木) 無常&無常

 一緒に通学している高学年の子の影響か、デュエマとかいうカードゲームに熱中しているヒコ。ほんの数週間前まで肌身離さず持ち歩いていた仮面ライダーのカードは、あっさりと見向きもされなくなった。それはもう、しのびないほどあっさりと。こっそり売りに行ってもわからないだろう。あぁ無情あぁ無情あぁ無情。

 無情、そして、無常。
 アンパンマン期、トミカ期(含む毎日2回の消防署視察)、仮面ライダー期、どれも激しく、栄華は永遠に続くかと思われたが、驕れるもの久しからず。ただ春の夜の夢のごとし。

 今日も今日とて、庭仕事。夜に雨が降って、耕しやすい。ありがたやありがたや。

 デュエマ…私は、いまはまったくわからないから、仮面ライダーみたいに、感想を言い合ったりするわけでもない。それについていろいろ話しかけられても、わからないって言うしかないのだけど、ひそかにマスターして一緒に遊ぶ、っていう道もあるかも…と思ったりもするが、そのカードにびっしりと書かれた文字はものすごく小さくて、40過ぎた人間の目にはチラつくようにできている。まるで、若者しか聞くことのできない、ある一定の周波数の音のように…。


2012年05月30日(水) 強敵クリア!

 ずっと手つかずだったエリアの草むしり(というにはあまりにワイルド&ハードだったが)が終わった。気づいたら、昼も食べずに3時だった。無論、体はガタガタ。しかし、今日中にやれると思ってなかったくらいの大仕事だったので、心はかなり満たされている…。あとは土を改良して、各種植えつけ。梅雨前にカタがつきそうでうれしい。…にしても、体が…。


2012年05月29日(火) おぼしめし

 ヒコの運動会やらなにやらあったが、今の私はとにかく庭掘りババー。今朝、なにかに呼ばれた気がして、ちょっと離れた園芸センターに行ったら、植えたいと思っていたアジサイがなんと100円!鉢植えの花が終わったもので、もとは3000円もした模様。植えればもちろん来年は咲くとのこと。そこにあった9鉢、ぜんぶ買い占めてほくほく。
 梅雨前のこの時期に、ポカンと仕事がない日が続くのは、きっと庭の神さまのおぼしめし。休憩用の麦茶もおかきも用意して、さぁ野良仕事。


2012年05月22日(火) 岩と石とマメ

 そろそろ庭をどうにかしなくては、と、昨日からせっせと地ならし作業。しかしすぐにマメができてはつぶれる。軟弱…。そしてスコップさばきも土運びも、ぜんぜん要領を得ないのが自分でもよくわかるのだが、ずっとやってると、時々、自然な動きというか、その作業に適した体にわずかばかり組み変わっていくのが感じられる。まぁしかし、とても小さな庭であるから、この作業に慣れたころには、もう終わるのだろうが。
 古い地名では、岩原郷と呼ばれたこのあたり。まったくもって、岩だらけ、石だらけ。近所で畑を作ってる人を見ると、尊敬する。


2012年05月21日(月) つっこまれたりつっこんだり。

 雲で見えない日食を悔しく見上げながら、ヒコの集団登校当番。月曜日は、なんと、学校までついて行かなくてはならない。ちびっこからふとっちょまで、十数名の小学生たちと、ぞろぞろ坂段をくだる。
 途中、ふとっちょくんが「皆既日食、皆既日食、じゃなくて、なんだっけ、今日の?」ってまわりの子に聞いてて、誰も答えなかったから「金環日食…」ってつぶやいたら、当のふとっちょくんに「長崎は部分日食」って突っ込まれた。それは知ってるのに?
 学校近くになって、他のコースの男の子が一緒になった。自分のコースの出発には間に合わなかったらしい。私のそばに来て、なにやらボソボソ話しかけてきた。「なに?」「10分だけと思って、布団にくるまってたんです。日食も見たかった」「あ〜!布団に10分、わかる!日食も見たかったよね!」
 学校の校門では、校長先生が大きな声であいさつしながら、みんなを出迎えている。「おはよう!おはようございま〜す!ミミズが砂漠で言ったことはなんでしょう!おはよう!おはようございま〜す!ミミズが砂漠で言ったことはなんでしょう!」…。そういえば、学校通信にもナゾナゾがあった。スフィンクス校長…。

 不可解な言動といえば、昨日、佐世保の駅のコーヒーチェーン店で、普通のアイスコーヒーを買おうとしたら「ただいま切れておりまして、こちらのコクのあるアメリカンコーヒーのほうをお出ししていますがよろしいですか?」と言われた。チェーン店で普通のコーヒーが切れていたり、アメリカンのほうがコクがあることになっていたり、100%あっちの都合で変更したのに自動的に30円高くなったりと、あらゆる意味で不可解。アイスコーヒーはとてもまずかった。バカバカ。

 日食は見られなかったけれど、あの、いちばん欠けている時の、なんとも不安になるような静かな暗さだとか、妙な風が吹く感じとか、そういうものは曇り空でも味わえた。そしてよく考えると「日食本体」よりも、そっちのほうが好きなので、良しとしよう。


2012年05月20日(日) 2年前は、何曜日?

 ミサキン、2歳!
 佐世保の動物園に行き、長崎では見られないゾウやライオンを見せる。最初は怖がっていたが、次第にテンションアップ。楽しんでくれたようだ。夜は、いつものグレープナッツでお誕生会。

 第二子以降は写真が少ないとかなんとかいうが、たしかに、申し訳ないが、そうだと思う。産んだ時のことは、ヒコのこともミサキンのこともありありと覚えているが、何曜日だったかと問われたら、ヒコは金曜日から土曜日にかけての夜中だったのだが、ミサキンのは覚えてない…。
 でも、それくらいのほうがいいんじゃないかな、と思ったりもする。鷹揚に、鷹揚に。


2012年05月18日(金) ひといき庭仕事。

 ミサキンもすっかり回復し、保育園へ。しばし庭仕事。今度ホームセンターに行ったら、草刈り鎌と鍬が欲しい。あと、ヒザ下まである長靴。あまりにやることが多すぎて、頭の中に思い描いている庭がいつになったら現れるのかはわからないが、地道にやっていこう。理想は、家とおなじく、バラガンさんの家の庭。沖縄の御嶽みたいに、まわりが緑に囲まれている中で、ポカンとした芝生の空間がある庭。いまは道から丸見えだけど、そのうち、植えている木がどんどん育ってくれる予定。こればっかりは、待つしかない。バラガンさんの庭にくらべたら、ものすごく小ぶりだけど、でも、いい空間ができると思う。いつの日か。

 今日はほっとひと息の日。これから、楽しみにしている長崎の写真展をじっくり見て、レバニラ食べて、頼んでいたサンダル買いに行ったら、ミサキンの保育園のお誕生会だ。あさってだけど、日曜なので、今日開催。2歳か〜。日に日におもしろくなる会話、態度、人間性…。


2012年05月17日(木) ラストミッションすっからかん

 今週はじめより、ミサキンはどうやら嘔吐下痢だった。おむつにあふれる、嘔吐下痢の症状見本のようなレモン・ホワイトのブツ…。今朝はもう下痢は止まったが、ミサキンは下痢疲れ、私は乳吸われ疲れでダウン。今日予定していた番組取材は、各方面キャンセルさせてもらい、2人で過ごす。
 ここ数日、とにかく吸われまくっていた。病院の先生が、症状(保育園から突きつけられたおむつを持参)の割に元気なミサキンを不思議がっていたので「まだおっぱい飲んでます…」と言うと、納得されていた。おっぱいは点滴と一緒らしい。なかったら、本物の点滴か、もっとひどければ入院してたかもしれないとのこと。人間点滴、久々のヘビーユースにかなり貧血ぎみ…。
 しかし来月の頭には断乳予定なわけで、それを知ってか知らずかの嘔吐下痢。最後の重要なお務めだったというわけだ。私も、内心ちょっとだけ、寂しい気持ちもあったのだが、今回、トドメのように吸われすぎて、もう思い残すことはない。すっからかんだ。ありがとう、おっぱい。よくできてるな、人間。

 そういえば、昨日はようやく、次の本のための、いま手もとにある素材データを仕分けして、台割も作り、出版社にお送りした。こちらも手持ちのものは、すっからかん。もうすぐ、新しい夏が始まるのだ。


2012年05月12日(土) 一日。

 保育園の「母の日集会」に行ってミサキンからカーネーションもらって、久々の岩川飯店の「とり皿」食べて、壊れてた車を取りに行って、買い物に行って、小龍包食べに行って、もう一軒立ち飲みして…。つつがなく過ぎる人生のような素晴らしい一日。これだけでは…哀しいかな退屈だが、これ以上何が要る?退屈って言ったところで、結局はこういうことのために何かやるんだろ?じゃぁいいじゃん、と思いかねないような、爽やかな五月の、この上なく素晴らしい一日。


2012年05月11日(金) 波に帰るまで

 毎日ぜんぜん帰って来ないヒコ。ランドセルを置きにくるのももどかしい感じで出て行く。そして帰って来ない。これまでよほどエネルギーが余ってたんだ。大変だったね。これからどんどん自由になれるね。赤ちゃんのときから、ヒコを見ながらなんとなく「いつもどっか旅行したりして、時々帰ってきて話を聞かせてくれればいいよ」って思わずにはいられなかったけど、たぶんその通りの人なんだろうな。
 ダンナが4日間出張していたけれど、もう、そんなに疲れなかった。ヒコと私の風通しが良くなったんだと思う。あぁよかった。世のお母さんたちは「でもちょっと寂しい」って思うのかもしれないが、私は1ミリも思わない。もう腹いっぱい付き合ったから。これからの付き合い方のほうが楽しみだし、楽しそうだから。ヒコへの教育方針は、早くも「健闘と無事を祈る」に決定。

 今日は番組の取材。水族館で魚を撮ったり、船に乗って海底を見たりした。海のそばって、やっぱり落ち着く。今は山の上に住んでいて、これはこれで、鳥みたいですごく気持ちがいいし、いろんな意味で自分に必要な環境だと思うけれど、海のそばに行くと「いつか帰りたい」という気持ちがよぎる。…帰りたいというより「いずれは帰るだろうし」というような感じ。それが生きているうちかどうかは定かじゃないけれど、最終的に「帰る」のは、波のあいだのような気しかしない。波に帰るまでの、トンビ人生。


2012年05月10日(木) さっぱり

 気持ちのいい日が続く。毎日1枚ずつ、日々の洗濯物と一緒に、モコモコのシーツや掛け布団のカバーを洗い、さらりとしたものに入れ替える。羽毛布団を日に当てて、お疲れさん、と収納する。ガスコンロの上や、お風呂場の換気フィルターも気になっていたので、掃除する。庭の草もむしる。取材のアポも取る。本の作業にも踏み出す。間が空いて忘れていた仕事も再開する。時々、ハンモックに揺られてみる。
 晴れてて、気温が23度くらいで、湿度もあまりないだけで、人間って、なーんも考えずにしあわせになれる。
 家のいろんなところをさっぱりさせていたら、自分の髪も切りたくなったが、これはセルフでやるわけにもいかず、こないだ行った美容室はやたら時間がかかったから今日はパス、人に聞いた美容室にもフラれ、どうしたもんか。予約無しで、あるいは当日予約でふらっと行けて、趣味も名前も聞かれず、さくっとほどほどに切ってくれるところはないものかしら…。

 それにしても、さっぱり、って、あまりにも意味の振れ幅が大きいことばだなぁ。金だと困るが、髪だとうれしい。


2012年05月09日(水) 修行?

 日々広がる、ヒコの交友録と行動範囲。その熱風に巻き込まれている同級生たちのお母さんから、2日続けて電話。昨日の人は「約束の時間を過ぎても帰って来ない」。今日の人は「待ち合わせをしたようだが時間を決めていないようで云々…」。たのむ…ヒコ、母ちゃんはこういうことが一番苦手なんだよう。こういうことがないように、ひっそりと暮らしてきたのだよう。それともそんな性根を叩き直すために、人付き合いという白日の下に引きずり出して修行させようとしているの? 町内の子ども会の行事予定に「ボウリング大会」って書いてあるだけで、心拍数が倍増して冷や汗が出るというのに…。

 そうした中ではあるが、こまごましたことがようやく落ち着き、やっと、次の本の作業に取りかかれる状況に。長かった…。しかし、一度遠ざかったことで、また違った目と発想で見られるので、これはこれで良かったのだと思う。作ることって、ほんと、時期がある。自分のやる気も含めて、できる時はできるし、できない時はどうしたってできない。


2012年05月08日(火) 本当はこんなにも

 ついにというか、さすがにというか、ヒコが字を読み書きできるようになってきた。一日ひとつふたつ増えていく、というスピードなのだが、そこには、大人がもう味わうことのできない感動があるようで、うらやましいくらい。
 字が書けるということは、自分の中にある言葉を、目に見える形にして人に見せられるということだ。もちろん口に出せば人には伝わるけれど、目の前の相手との共通の「暗号」として紙に記す、ということは、それとはまた別のよろこびがあるようなのだ。ヒコはもう、口から出ることばとしては、日常会話はまったく問題なくしゃべれるが、紙の上では、ひらがなをひとつひとつ確かめながら…つまり「あー」とか「うー」しか話せない状態だから「赤ちゃん並み」の能力しか持たない。それが、ひとつずつ、「話せる」ようになるということで、思い浮かんだ単語を、ゴリゴリの筆圧をかけて書いては、ゲラゲラ笑っている。「んこ」って書いてるので、「最初に『う』がいるよ」「小さな『つ』がないと『しっこ』にならないよ」とか教えたりして。「おなら」は、まだ「な」が難しいみたいで、言い訳しながら挫折していた。
 小学生男子ならではの語彙の顕在化を爆笑しながら手伝いつつ、しかし、心の中では愕然としていた。ことばを書くということ、自分が思ったこと、考えたことを、ことばという目に見えるものにするということは、本当は、こんなにもスリリングで楽しいことだったんだ!って。
 なんかもう、やられた…という感じだ。ヒコを生んで以来、ある意味では最大の驚き。ここまでの「初心」には戻れないけど、しっかり、ありがたく書いていきたい。


2012年05月07日(月) 連休後半備忘録

 3日、陶器市。たぶん陶器市史上初、深川製磁を買わず。渋滞で帰宅に3時間。
 4日、草刈り。夕方からベランダで肉を焼く。IM家、OK氏呼ぶ。2時まで語る。
 5日、長坂あがり大会出場。ヒコ、ミサキンとも、一番札ならず。夕方、このところあやしい気配が立ちこめていた首がまったく回らなくなり、マッサージへ。夜は幼なじみのYーさんと、同級生STがやってるターミナル裏の「ジャンジャンブル」で、12時まで飲み語る。
 いつもは苦手な「同窓会的話」が、なぜかやけに面白かった。子どものころに遭遇した、恐ろしく細かなできごとや風景を、各人が猛烈に感覚的に記憶していて、それをありありと共有する瞬間がいくつもスパーク。記憶の花火大会だった。ジャンルは違っても、現在の自分の仕事にガツンと向き合っている3人だったからこその、作業の合間のお茶休みのような、思い出ばなしタイムだった。そして「ジャンジャンブル」は、レバーパテとかキビナのカルパッチョとか、いろんなものがおいしかったので「思っていたよりかなりおいしかった」と、同級生ならではの失礼な感想を述べる。
 6日、おっぱいマッサージ。最近とみに成長したミサキン、ついに断乳にゴーサイン。哺乳類生活もあとひと月と決定した。そんな感無量の夕暮れ、銅座の電車通りの「白家園」の店先の椅子で、小龍包とビール。焼小龍包とビール。もう一回、小龍包とビール。極楽〜。ヒコは餃子を2人前食べていた。

 明けて本日、せっせと仕事と庭仕事。2ヶ月ぶりの月報できた!


2012年05月02日(水) 特有?

 なぜか時間がゆっくりと過ぎてくれるようになった。ずっと感じ続けていた、妙なあせりやうつろさがない。…こ、こないだのヒーリング…?

 ちょっと前に、保育園で習ったであろう歌をミサキンが歌って、それがあまりにかわいかったので、ものすごーく褒めたのだが、それ以来、なにか自分に都合の悪い状況になると、その歌を歌うようになった。取って付けたようなニッコリを添えて…。ヒコの時はこのような「知恵」はなかったような気がする。女子特有のものなのだろうか?

 


2012年05月01日(火) ほぐす。

 土日は小国へ。春秋恒例、坂本善三美術館のフリマで石けん屋さんを開き、お得意さまを中心に3000円売り上げたところで、新しく出店していたちょっとスピリチュアル系のヘッドマッサージ(1000円)と、これまたちょっとスピリチュアル系のヒーリング(2000円)に、そのままつぎ込む。ヘッドマッサージで頭と肩を揉まれたあと、ヒーリングで心を揉まれる。スピリチュアル的理屈はさておき、ここ数年気になっている考え方や行動の癖のようなものの原因を明らかにされた感じ。なかなか面白かった。そういうのをまったく信じない人から見たら「暗示だよ」と言われるのかもしれないけれど、人間の心って、どのみち自他各方面からの暗示がほとんどだろうから、印鑑とか壷とか買わないで、心のコリがほぐれれば、それはそれでいいんじゃないだろうか。
 フリマのあとは、友人一家と、これまた恒例の焼き肉&温泉&深夜トーク。翌日は阿蘇の公園に行き、弁当食べつつ、子どもらを遊ばせる。

 今日はちょっとのんびり。やりたいことがやれる日。ラジオのネタ表と、月報作り。


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