ぴんよろ日記
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2012年04月27日(金) どこかで必ず

 久々の番組取材。天気も人も、風景も、なにもかもが素晴らしかった。こりゃもう、うまくいくしかない、という感じ。毎日あれこれ大変なことがあったとしても、どこかで必ず報われるのだ、ということが信じられるような。
 それにしても、テレビの取材というのは、ふだん使わない神経や感覚が集中的に動員されるので、そのあとは、ぼーっと脱力する。しかし容赦なく母ちゃん業の時間はやってくるのであった。

 明日は小国で石けん屋さん。のんびりしよう。そして温泉と焼肉…。


2012年04月25日(水) 浦島タロコの冒険

 8年ぶりにテレビの番組を作ることになった。その間も、ケーブルテレビでは、岡野さんの漫画の大ブレイクにともない、もうすぐDVD-BOX化されると噂(嘘)の傑作「ペコロスの唄地図」など作っていたけれど、カメラマンがいて、ぎっちり編集して(しかし『唄地図』も、ああ見えて結構編集していたのですが)コメント書いて…というのは「太鼓山の夏〜コッコデショの131日」以来なので、8年ぶり。
 8年前には子どももいなかったし、身軽に取材したり、徹夜して編集したりできたけど、今度はそうはいかない。でも、久しぶりで楽しみ。テレビの仕事は、私にとってはものすごく時間と神経を使う(&現実的にはかなり割りに合わない…時給にすると…涙涙)ことなので、特に望んでいたわけではないのだが、よほどのことでないかぎり、来た仕事は「なにものかの采配」だと思うことにしているので、やってみることにした。テーマも、今度作る本とかなりオーバーラップしていて、お互い深められそうだし。
 さっそく今週末から取材が始まる。30分ものなので、かなりじっくり取材予定。年を取ったからか、一応、いろいろ経験もしたからか、ひととおりの取材や構成の組み立てが見えるので、その先にあるものを目指したい。
 それにしても、この間にテレビ業界はすっかりPC&デジタル化しているので、びっくりしそう。8年前はアナログ放送で「4:3」だったし、テープで取材&編集してたし、テロップだって、息を殺しながらタイミングを合わせて打っていたのだ。それが今じゃ、みーんなカードやらハードディスクの中の話になっとるようで…。浦島タロコである。でも、それも楽しみ。どれだけ機械がデジタル化しても、ディレクターがやるべきことは変わらないし。

 そして次の本のこと、もう1ヶ月以上も手を付けられないでいたら、それはそれで、違う展望がひらめきだした今日このごろ。これもまた楽しみ。ひとまずは、自分自身がいちばん楽しみ。

 家庭訪問を機に、片付けを断行中。引っ越しの段ボールが、ついにあと2箱。(まだあったんかい!)

 …と、やるべきこと、考えたいことは目白押しだが、今日の午後は仮面ライダーの映画を観に行く約束…。ふっ…。


2012年04月21日(土) 脱皮。

 「小学生になったら好きにさせてもらう」とは、1年ほど前のヒコの衝撃発言であったが、まさしくその予言通り、買い物にも、ミサキンのお迎えにも、まったくついて来なくなった。危ないとかなんとか、そういう心配だって、なくはない。しかしもはや「6時半帰宅」を言い聞かせるのがやっとで、6時半に帰って来てからも、やれ下のコンビニにアイスを買いにいきたいだの、下の家の子のところに忘れ物をしたかもしれないだの、なんとかして脱走しようと必死。入学してまだ10日だが、連続した成長というより、まったく違う次元に脱皮したという感じだ。ふと見た2ヶ月前のおゆうぎ会の写真や、卒園式の写真のヒコとは、顔つきがまったく違う。今は、ものすごいたくましさがみなぎっている。別の人間になったのだと思ったほうがいいみたいだ。すごいぞ、子ども。

 そしてそれに比例するかのように、私の心もますます軽くなってきた。ヒコへのいらだちやわけもない怒りんぼうも、かなり身を潜めている。さらには、ずーっと治らなかった右腕のザラザラ&かゆみが、気づいたら治っていた。両者の因果関係は証明できないかもしれないが、それに気づいた瞬間「あれだ!」とひらめいたから、たぶんあると思う。それが証拠に、昨日の朝だったか、グズグズ用意しないヒコに小言を言ったあと、たちまちかゆくなった。「怒り物質」って、心だけじゃなくて体もじゃんじゃん損ねているのだ。
 さらに、ヒコの腕にもおなじようなザラザラがあったから、もしや…と思って確かめたら…かなり…消えていた…。オカルトじゃないっす。事実っす。皮膚と心。親子で脱皮。


2012年04月19日(木) 再開

 昨日、ようやく髪を切りに行った。切るのは4ヶ月ぶり、新しい店に行くのは10年ぶりだったが、サブ的な人だったこともあってか、いまひとつ微妙な結果に。うーむ。美容関係に対する志の低さが反映されているのだろうな…。次もあの店に行くかどうか…でもマッサージは長かったし(そこかよ!)、もう一回チャレンジしてみようか…。あぁ、去年まで行ってた気楽なお兄さんの店よ!焼き鳥屋さんから戻ってきて〜。

 昨日からヒコの給食も始まり、なんとか仕事再開中。ずーっと気になりつつ、手を付けられなかったことを、ひとつずつ、再開。


2012年04月17日(火) 距離こそ

 先週末から「これじゃ苦しすぎる」と、整体の本を読んだり、海に行ったり、ボガンボスのDVDを見たりしたら、なにかが「底打ち」したようで、息がしやすくなった。そしたらなんだか気が楽になってきた。うれしい。

 日に日に世界を広げているヒコ。昨日は近所の子ともすっかり仲良くなった様子。ひとりでそのへんをウロウロするのにも慣れてきて、アイスなど買いに行っている。ヒコのエネルギーとバイタリティでは、これまでがあまりに窮屈すぎたのだろう。
 …あ、ひょっとして、だから私が、ここ数日、楽になったのかもしれない。良くも悪くも、いろんな意味でまだ「つながって」いるヒコと私なので、彼の開放感が私にも作用しているのだろう。そうだ。そうに違いない。

 たとえ物理的に一緒にいない時間でも、小さいうちの母子というものは、心身ともに思っているよりつながっているのだから、意識の上ではむしろ、離れる方向に持っていっておくくらいがちょうどいいのではないだろうか。これを「1歳までは、3歳までは、小学生までは…お母さんのそばに」とがんばると、密着しすぎて息ができなくなる。苦しくない人はやればいいけど、無理してる気がする母子の組み合わせなら、「適度な距離こそが愛情」というケースもまたあると思う。


2012年04月16日(月) しかけ

 ツイッターにも書いたのだけど、30数年ぶりの「新学期」で、なんだかな〜と思うことがいろいろある(あぁ、また子どもネタ…)。集団登下校って、かつての私みたいな「ひとり大好き児童」にとっては軽い地獄だな、とか、「給食の時間は20分なのでご家庭でも訓練を」って、なんの訓練だよ!囚人?社畜?とか、ともすれば忘れがちな体操服や上履きや給食袋などを一括して入れて持たせる「月曜バッグ」を始めとする「子どもにネガティブな感情を起こさせることを、周到に排除するしかけ」のようなものが、かなりの密度で張り巡らされているのだなぁ、とか。
 そりゃ忘れ物はしないほうがいいだろうし、怖い目には遭わないほうがいい。でも、忘れ物をした時のあせりとか、切なさや寂しさ、あるいは、ひょっとしたら悪意を持ってこちらを見つめているかもしれない目を察知する一人歩きの心細さ、などは、まったく経験しないままでいいのだろうか。子どもたちは、いつも明るい笑顔に包まれていてほしい、というのは、わかる。本当にそうだ。しかし現実はそうじゃない。させるほうも、そうじゃないとわかっているから、集団で登下校させるのだろう。でも、それでいいのかな。解決なのかな。あまりにも白黒はっきりつきすぎてないかな。ある面では、かえって危険な気がするのは気のせいかな。
 まぁ、これから長丁場が始まるわけで、学校は学校として、できれば楽しく円滑に行けることに越したことはないけれど、「それだけじゃない」ってことを、学校を否定しない形で、いつも示しておこうと思う。

 それにしても、20分でごはんをかき込ませておいて、「食育」って言わないで〜!と思う。大切な教育のひとつなのであれば、授業の1コマ分は取ってほしい。人と楽しくおいしくごはんを食べるって、いい人生のための、大きな要素だろう。往々にして、勉強よりも!


2012年04月14日(土) 初の電池切れ

 昨日、ふと気づくと、ヒコが寝ていた。
 ダンナの帰りが遅く、昼間からヒコにしごかれていた私は、夕食後、畳スペースで気を失っていた。そしてふと気づくと、ヒコが背中をくっつけて寝ていた。まだ9時半だった。

 だからなんだ。
 いや、これはヒコが生まれて初めてのことなのだ。生まれてこのかた、彼は一度も、一度たりとも、「気づいたら寝てた」という行動に出たことがないのだ。つまり、小さな子どもによく見られる「電池切れ」になったことが、本当に本当に、病気のときだってそんなことは一度もなかったのである。眠たくなったらなったで、異様なテンションになり、手が付けられなくなるのが常であった。さらに付け加えると「9時台」に寝ることも、ここ数年間、片手で足りるくらいの珍事である。

 恐るべし、小学校!


 …っていうか、子ども以外のことを書きたいが、見当たらない生活がせつない。4月いっぱいは昼で帰ってくる&連休…。心が持つかどうかわからない…。


2012年04月13日(金) 花丸

 八重桜が、あちこちでおいしそう。八重桜を見ると、桜餅がたくさんぶらさがっているように見える。そして、うちのまわりで鳴くウグイスが、ものすごく上手い。ウグイスの声って、こんなに素晴らしいものだったんだ!と、涙ぐみそうになるくらいなのだ。いわゆる「ホーホケキョ」で終わることなく、その後も連綿と美しい調べが続くのである。ちょっとしたオペラのよう。ウグイス界での彼の評価はどうなのだろうか。(そもそも「同一人物」なのだろうか…?)

 昼にはヒコが帰ってくるので、1つ用事を済ませたら1日は終わり。今日は乳マッサージだった。梅雨前にやめる予定だが、どうなることやら。ヒコのときより、かなりゆるゆるな乳生活。何日か前には、ご禁制の餅と、結構サシの入った馬刺を食べたら、ゴッチリ詰まってしまった。

 学校…楽しそう。今日はプリントに花丸をもらってきた。名前だけ書けるヒコ。その、唯一書ける名前に、大きい花丸が!親や身内に褒められるのとは、きっと違うよろこびに包まれたに違いない。学校って、めんどくさいとかつまんないとか、できるだけなにもやりたくないとか、そういうイメージもあるけれど、本当はもっと、関わりようによっては、自分がどんどん育っていくところだったんだよな〜、といまさらながら思う。思うが、戻るかと言われたら、答えはノーである。勉強はしたいけど、やはりその、集団生活は…。でも、ヒコには合ってるかも。どんどん楽しんでほしい。花丸いっぱいもらってほしい。


2012年04月11日(水) 自動操縦

 昨日は入学式、今日は初登校。なんだかもう、やるべきことが多すぎて、体を自動操縦にまかせて、頭がついていっていない感じ。ヒコもまだ昼で帰ってきて、絶えず話しかけてくるので、仕事もまったく進まない。学校に行くって、こんなに大変なことだったのかな…?そしてもうちょっと、ひとりで過ごしてくれないもんかな? 4月に入って、赤ちゃんの時レベルで一緒にいるから、頭がジンジンする。それをゆるめたいのかどうなのか、昨日、うっかり「ムー」を買ってしまった(しかも着物で。仮面ライダーのレンタルと一緒に)。あいかわらずの世界。UFO、陰謀、あやしいグッズ…家事の合間にチラッとめくっては、至福の失笑タイム。
 昼、汗だくで家に帰り着いたヒコ。さすがにくたびれていた。これから毎日遠足だ。基礎体力つきそう!でも、楽しかったらしい。なにも言わないのに、字の勉強などしている。できなかったことができるようになるって、うれしいよね!学校って、いいなぁ、と思う。そういううれしさが、本当はたくさん詰まっている。それが大きくなって、身にも付いて、生きていく力になる。いっぱいチャージしてほしい。


2012年04月06日(金) ふんばれば、芽が。

 もっと楽しい時間を過ごすはずだったのに!と思いつつ、ヒコウイークも金曜日を迎えてしまった。平和的に楽しくやろう!と毎日思うが、強烈なスピードの先手必勝で、思ってもみなかった要求やらなにやらを仕掛けてくるので、なかなかうまくやれない。うっかりすると、自分が「とても正しくつまらなく、いじわるな人間」になってしまうのが悲しい。外で食事する時など。曲がりなりにも親だから、ひととおりの「ちゃんとする」ことを教えなきゃ、と思いつつ、気づくとそればっかりになってしまい、ぜんぜん楽しくない。今日は朝から映画を観に行くので、仲良くしたい。

 ほんとうは、ヒコに学ぶことのほうが多いくらい、ヒコが素晴らしいやつだってことはわかっているのだが、この人の「親」っていう役割となると、どこまで自由にしていいのか、実生活との折り合いが難しすぎる。小学校に入ったら、関係性もまた、変わっていくのだろうか。

 そんな中、「無理してでも自分のことをする」ことを、無理にやめている。それはまだ哺乳類(しかも高齢)だから、無理して夜中仕事したりすると、確実に倒れるので。もうすぐ乳も終わるから、ちょっとは無理できるようになるかもしれないし、たぶん無理したくなっちゃうが、そのほうが、精神的には楽になる気がする。とにかく、この春が大きな踏ん張り時だろう。

 庭の木の葉っぱが、みるみる出てきた。植えて最初の冬だったので、そのまま枯れたのではないかと心配もした。でも、出てきた。そうだ、そうなのだ。眠っているように見えても、いつかは芽が出るのだ。

 iPodと携帯キーボードを買いたい欲が膨張中…。あのギャラが出たら…たぶん…。そしたらどこでも文章が書ける…。


2012年04月03日(火) 初日にして

 ヒコウイークの初日だった昨日、もっとやれるかと思っていたが、夕方にはかなり意識朦朧であった。まだまだ甘かった。行動が激しいとか、要求が多いとか、そういうこともあるのだが、とにかくヒコと私の生まれ持ったリズムみたいなものが、どうしても調和しないのが問題なのだろう。まぁしかし、そうはいっても、一緒にごはんを食べに行ったりできるようにはなっているのだから、良しとしなければ…。今日はダンナが休みなので、連れ出してくれて、仕事などする。

 春の嵐。近所の桜も散るかと思われたが、花はまだしっかりしていている。よかったよかった。昨日の夜は花見に行こうかと思ったが、雨が降ってきたので、家でお弁当を食べた。ぼんぼりの灯りを眺めながら。

 ここ数年、朝は教育テレビをつけているのだが、電源を入れた時など、うっかり、ワイドショーの画面が目に入ることがある。そしてあわててチャンネルを変える。だいたい人が死んだ話ばかりだ。それでなくとも、なにかひどい話。どうして、殺人事件で朝を始めなくちゃいけないのだろう。みんな、よく平気だな、と思う。


2012年04月02日(月) 年度末、年度始め。

 金曜日、ヒコは保育園最後の日だった。金曜日になるまで、ヒコが保育園に行かなくなる日が来るとは、本当にはよくわかっていなかった。でも、来た。すごーく不思議な気持ちだった。ヒコは夕方ちょっとだけ泣いたそう。仲良しのお友だちと会えなくなるの、寂しいだろうな。男子5人組、いつも楽しそうだったから。ひとりは一緒の小学校だけど、環境が変われば、関係は変わる。違うクラスにでもなろうものなら、それはもう、ぜんぜん変わる。たとえそうでなくても、自分自身が育っていって、違う面が顔を出して、おなじふうにはいられない。ただ、よほど縁があれば、いったん離れたように見えても、またどこかで会える。

 週末は、友だち一家が来て、食べたり飲んだり遊んだり。土曜日はOK家母子も参戦。幼年男子が4人もいると、とてもとてもとてもうるさいが、もはや相手はしなくていいので楽といえば楽だ。そして女子の静かさとおだやかさよ…。3歳ともうすぐ2歳の女子ふたりがニッコリ笑いあっている様子は、天使のよう。しかし彼女らも、ひとたびこちらに要求の刃を向ける時には、恐るべきエネルギーと粘り強さで迫ってくるのである。

 さ、今日からは、ヒコとふたり、楽しく過ごそう。なんだか本当に楽しみなのはなぜ?よかったよかった。


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