ぴんよろ日記
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2009年08月31日(月) 心境の変化

 いつものバス停から、ちょうど見上げた古いアパートの角の部屋。ドアにはいつも、最新の公明党のポスターが貼られているのだが、今朝は無かった。彼あるいは彼女の心境には、どのような変化が起こったのだろうか。

 テレビでは、自民党が大勝した選挙の時と比べて「民意が変化した」と言っていたが、民意はぜんぜん変化してないだろう。大多数の「民意」なんて、政党の中にはないのだから。民意は、ただ、生活の中にある。

 比例区で思いがけず当選しちゃった長崎の民主党の人の顔に、ありありと「えっ!超びっくり!心の準備ゼロ!」と書いてあったのがおかしいやら心配やら。ほんの直前まで他候補の「選対本部長」かなんかで、万歳の音頭を取っていたオッチャンだったのに…。


2009年08月26日(水) あれよあれよと赤い壁

 相も変わらず、秋の空気への喜びに満ちあふれている朝。起きがけに「背中があったかいな」と思ったら、もぎくんがくっついて眠っていた。かなり久しぶりに、熱いコーヒーをいれた。そしておいしかった。何日か前までなら、思いつきもしなかったのに。麦茶ばっかり飲んでたのに。

 いつも眺めていた近所の斜面が、道路になろうとしている。草やら木やら、小さな畑がへばりついていた斜面。草も木も小さな畑ももうなくて、赤い土の壁になっている。きっとこれからガッチリ固められて、何事もなかったかのように道ができるのだろう。
 あっという間だった。あれ?と思ったら、見るたびに赤い壁は増えていた。そしてもう、なにも思い出せないくらい、なにもない。寂しい。寂しいが、すぐ近くの似たような斜面に建つ私が住むビルも、そうやって草や木や小さな畑を一掃したあとに作られたのだろう。なすすべもなくその景色を眺めながら、寂しいと思った人もいるだろう。そしてその人の家もかつては…。
 というようなところに落ち込んでしまうときりがないけれど、10年近く見慣れた…家を出る時に見上げては、一瞬、心なごませていた風景がなくなるというのは、やはり寂しいものだ。小さな畑に手を入れている人を見るたびに、あたたかく心強い気持ちがあふれていたのに。

 昨日の夜は、沖縄から帰ってきていた妹と甥っ子に会いにいった。甥っ子S坊は、また顔が変わっていた。赤ん坊の変わりようったら、本当にすごい。そして前回驚いた「後追い大王」度は、なんとますますグレードアップしていた。来月からは保育園に行くらしいので、妹よ、それまでの辛抱だ…。


2009年08月25日(火) 土を見る。

 涼しさ、二日目。今週末までには、また暑さがぶり返すとも聞いたが、幸せ。明け方など、寒くなってタオルケットをフルに広げた。これまではお腹のあたりだけだったのに。
 昨日、ふと目にしたニュースで、県庁のとこの地面の調査をしているのを見かけたので、さっそく行く。すぐに埋め戻すそうだが、生の土を見られて良かった。時代によってはっきりと色が違っていた。現場の人と話していたら、ものすごく偶然に父が車で通りかかって、あまりのことにめまいがした。
 こないだ先生たちに「講演!」をした時、「ひょっとしたら知ってる方がいらっしゃるかもしれませんが」と、佐藤先生のことを話したのだが、「ひょっとしたら」もなにも、この研修の担当者その人が、佐藤先生の息子さんの同級生でもあり、佐藤先生が直接の上司だったこともある人だった。
 とにかく、躍起になって出向かなくても、必要なことは現れる。時に「躍起になって出向く」ことも含めて。


2009年08月24日(月) 秋が!

 寝汗もかかずに起きてみたら、秋。セミも鳴いてはいない。昨日の怒りもまだ残っているが、大好きな秋の空気にずいぶんと助けられる。うれしい!秋だ!昼間はまだ暑くなるだろうけど、朝のこの空気、空の色、静けさ…素晴らしい。ありがとう、秋。しばらくお世話になります。

 昨日はエアコンが壊れたが、その前はプリンタのケーブルが壊れた。電話も調子悪い。「スピリチュアル界」では、人間のエネルギーが高まったときにありがちな現象らしいが、さて、ふふふ…。


2009年08月23日(日) とぐろ

 あまりにも寝苦しい夜。たまらずクーラーをかけたが涼しくならない。眠たかったので無理矢理眠ったが、汗ダラダラで起きてみると、どうやらエアコンが壊れていた。たしかにこの夏、兆候はあったのだが、ついに…。しかもコンセントのところがうっすら焦げている。おとといの夜、ひどい目にあったのは、火事にならないための「税金」だったのかもしれない。
 これからはもう涼しくなるばかりだし、もういっそのことエアコンのない暮らしにしてみてはどうかとダンナに提案したが、案の定、絶対にイヤとの答え。とにかく耐えられないらしく、電器屋に行ってあれよあれよとご購入。そのあまりの買いっぷりに、まだ終わっていないとばかり思っていた大きめのローンが終わっていたことが発覚し、険悪ムードが漂う。ふーん、そうだったんだ。終わってたんだ。ふーん。
 心の中に怒りがとぐろを巻きだしたので、寝る。なぜか今夜からエアコンなしでも涼しい。



2009年08月22日(土) 教訓。

 昨日の教訓を生かし、今日のお昼は「紅灯記→平井」のゴールデンコースでくつろぐ。よほどのことがない限り、がつがつ知らん店に行くのはやめよう。ガツガツしなくても、縁あって馴染むお店は現れるのだから。それにしてもタクシー事件にはびっくりした。ダンナと一緒だったから、まだ笑い話にもできるけど、ひとりで乗ってたらかなり怖かったと思う。

 昨日おいしいものが食べられなかったのが悔しかったので、ローストビーフを仕込む。いま寝かせ中。あとでワインも買いに行ってやる〜!

 こないだ小中学校の先生たちに話したことについて、お礼のお手紙が届く。わけもわからずしゃべっていたことから、ちゃんと意を汲み取っていただいたようで、とてもうれしかった。


2009年08月21日(金) なにがなにやら。

 すごい夜だった。うちではネガティブなことがあると「厄落とし」だと思うことにしているが、この夜落とした厄の正体は、いったいどんなものだったのだろうか。

 ヒコがお泊まりにいったので、ヒコとは行けないようなお店でおいしいものでも食べようと出かけたら、行く店行く店、ことごとく断られ、しまいにゃ餃子屋まで断られ、苦肉の策で入った店の焼き肉はまずかったのですぐ出て、時間が経ったからもう空いてるかな、と思って再度チャレンジした店たちはやっぱり空いていなくて、めぐりめぐって戻った餃子屋では、焼く人による味の差を思い知らされ(上手な人のフロアーが満杯だった)、「こんな日はこんなだよね…もう一杯だけ立ち飲み屋で飲もうよ。もし空いてなかったらタクシーで帰ろう」と立ち飲み屋を覗いたら、さっき通ったときはガラガラだったのに満員で、こりゃもう「帰れ」ってことだと思ってタクシーに乗った。歩き過ぎて足が痛い。
 「これだったらヒコと食べに行くほうが、よっぽど疲れんかったね」「最初からナッツ(近所のパスタ屋さん『グレープナッツ』の我が家での略称)にすればよかった」「まぁこんな日もあるわ」となごんでいたら、タクシーが、(10年近く今の家に住んでいるが)今まで行ったことのない道…かなり遠回りになる道を走っている。間違ってるのかな?と思って確認したら、私らが思っていたスタンダードなルートを思いつかなかったとのこと。「遠回りですか?」って聞かれたから「かなりですね…」と答えた。そこからが長かった。運転手さんはメーターを止め、その時点の料金でいいからと言い出した。まぁそれはそれでいいか、と思っていたら、なんだか興奮しだして、今度は初乗り料金でいいと言い出した。それはイヤだったので、ちゃんと取ってください、って返したら、今度はうわごとのように、初乗りでいい、会社に電話されるよりは自腹を切る、のくりかえし。これまでも些細なことを言いつけられたりして何度かイヤな思いをしたのだろう。それは気の毒だ。でも、あんまりしつこくてちょっとうんざりしたので、「もういいですから!」と強く言ったら、そこからは黙って家まで着いた。そして、千円置いて出ようとしたら、いらないと返された。もう一度渡すと、また返された。もう一度。今度は千円札が飛んできた。驚きつつももう一度。そしたら千円札がぐしゃぐしゃのボールになって飛んできた。かなりびっくりしちゃって、それを広げてシートに置いて、「いままでどんなことがあったか知りませんけど、私たちは会社に電話もしないし、とにかくこれは受け取ってください!」と走って逃げたら、今度はあっちも降りてきて、シートのお札を投げつけ、ドアを閉めて、追っかけて車をつかんだ私らを振り切るように走り去ってしまった。

 …なんだったんだ…。


2009年08月20日(木) きのうの…

 昼過ぎまでケーブル。ミーティングしたり、この春から勤めているHちゃんが「どう編集したらいいかわからないんです」状態のまま放置していたという取材テープを見たりする。くんちの傘鉾を倉庫から持ってきた様子を追っかけたものなど、思わず自分で編集したくなるくらい、いいシーンや話が撮れている。でもやはり、編集となると途方に暮れるようだ。そりゃそうだよな〜。私だって今でこそ偉そうにいろいろ言ってるけど、最初は1分半のVを作るのに1日かかってたものな。あれこれ一緒に方針を考える。どう料理してくれるか楽しみだ。
 おおざっぱな買い物(猫のエサとか、レンジフードとか)がいろいろたまっていたので、MrMaxへ。マクドナルドでオレンジジュースを頼み、これから形にしてみたいことについてのメモを書き出したら止まらなくなってしまい、気付いたら2時間以上経っていた。あわてて買い物を済ませる。
 夜、ちょっと具合が悪くなったので、ヒコにそう言うと、「きのうのお酒が残っとるとじゃないと?」と、鋭すぎる指摘を受けて大爆笑。隣の部屋でテレビを見ていたダンナも思わずヒコに駆け寄り、「ヒコ、頭いいな〜!」と激しく褒めていた。


2009年08月19日(水) 風向き

 昨日に引き続き、おこもり日。仕事や用件をコツコツがんばる。今日の夜がケーブルの暑気払いだということを忘れて買ってしまった合い挽き肉をこねて、明日のハンバーグも作る。そんなわけで、昼は私だけ一足早く、ハンバーグ。昨日作った焼豚のタレと、昨日のお好み焼きのソースを混ぜたら、なにやら非常においしいソースになってしまった。再現は不能。
 ここ数日で、自分の中の風向きのようなものが変わってきたような気がする。いい風が吹き出したような。なんだか気持ちいい。時々秋の匂いがするからだろうか?ごはんをちゃんと作れているのもバロメーターだ。時間の流れが取り戻せているような感じ。この調子で進もう。


2009年08月18日(火) 切り口から

 朝、保育園に送った足で、本屋に行く。2冊買って、結局1階のスタバで読み終える。スタバの「どこでもなさ」は、こういう時に重宝する。
 ファンデーションが底をついてきたので、意を決して買いに行く。化粧品を買うのは大の苦手なので、新しく選びたくない。だから色の番号もちゃんと覚えてきた。いろいろやり取りしなくてもいいように、カウンターではなく、レジに直行した。…それなのに…。ちょうどそのメーカーのお姉さんがレジにいて、私が買おうとしている銘柄(?)は、数日後に新しいのが出るという。それでもって、あれよあれよとカウンターに連行され、その「次に出る新しいの」のサンプルと、予約券を渡されるはめに…(また来なくちゃいけなくなった)。「気になるお肌のこと」など質問されるのだが、申し訳ないけど気にしてないので「いや、特に気になることはないです」と正直に答える。あの、「気になることがあって当たり前。」っていう、お肌界の前提はなんなのだ。まぁそれがなきゃ商売上がったりだろうが。病的なものはまた別の話だけど、肌のことって、気にしたら気にしたぶんだけ悪くなる気がする。

 気付いたら1時半近く。お腹も減った。焼豚を作りたくなったのでお肉コーナーを覗いたが、かたまりの肉がなかったので、いつものお肉屋さんへ。切り出してもらった肩ロースを、お昼ごはん用に少し薄切りにして、サッと焼く。塩と醤油を少々。昨日の残りのキャベツサラダを添える。お肉とキャベツに、キムチと辛子を交互に乗っけて、ごはんをもりもりかき込む。「ごはん」というものにあまり執着しないほうだが、今日ばかりは「めしが足らん!」と言いそうになった。キャベツが、ただの千切りじゃなくてコールスロー風だったことと、お肉が切ったばかりだったのが、すごくいい作用だったのではなかろうか。切り口から抜けていくものが、きっと思っているよりもたくさんあるのに違いない。


 


2009年08月17日(月) 先、生。

 夜中、録っておいた精霊流しの番組を見つつ、自分が撮った写真を見ていたら、佐藤先生の船が出てきて…

 先生、死んでしまうって、どういうことですか?
 どういうことですか?
 どういう感じですか?
 
 どうして死んでしまったのですか?

 などと、いろいろいろいろ湧いてきてしまって、涙もどんどん湧きあふれて、…いや、その、傍目から見る「涙」ほどには、悲しみを意味するものではなかったのだが、涙だけはあふれてきて、佐藤先生、さようなら、死んでしまうというのは、どういう感じですか?という素朴な疑問なんだけど、…つまりは、死者というのは、その答え…答えめいたものを分かっていると思わせてしまうだけでも、「生」きているものよりは「先」んじている、という意味で、佐藤先生は、ほんとうに「『先』『生』」になってしまったのだと…悲しいのだけれども、思わざるを得ないのです、佐藤、先、生!


2009年08月16日(日) いろいろ、おいおい。

 気付けば盆も過ぎ…。
 
 このところいろんなことがあって、いろんなことを考えたが、あまりにもめまぐるしくて、気付けば盆も過ぎ…。

 おいおい書いていきたい。


2009年08月08日(土) シャッフル販売センター

 7月で取っていた新聞の契約が切れ、次を何にしようか決まらないまま、新聞なし生活1週間。これはこれでいい。だいたい毎日決まった新聞をめくらなくちゃいけないのが息苦しい。「朝から新聞をめくる」という行為は嫌いじゃないし、30数年間やってきたことなので、ないと目が覚めない気もするのだが、毎日おなじっていうのがつまんない。もはや新聞に速攻性とかそういうものは求めてないのだから、たとえば、1日遅れの新聞を(つまり売れ残りを有効活用)、今日は『長崎』、明日は『日経』、あさっては『朝日』…って具合に、日替わりで配達してくれるなんてことがないもんだろうか。そしたら「来る日も来る日も高校野球が日本の一大事」だったり、「山田さんの畑でちょっとエッチな大根が」的なニュースだけを読まされるといった虚しさが減るというものだ。どうせ公称発行部数と実情販売部数は全然合ってないんだから、そういう隙間産業が発生してもよかろうに。この際、各社合同でやったらどうだろう。シャッフル販売センター。購読料は、元手は「押し紙」なんだから、1ヶ月1500円も取れば御の字。販売店レベルでは喜ばれそうだけど、ま、やらないでしょうね。


2009年08月07日(金) 笑えない

 現在、にわかプリウス生活。修理期間の代車に、どうせ全額先方の保険で降りるからとプリウスを頼んだのである。カップホルダーがついていたり、鍵を差し込まなくてもドアが開け閉めできたりするのも驚きだが(今やそれに驚くことの方が驚かれるだろうが、15年前のおベンツさまには付いていないのです)、とにかくその燃費には腰を抜かす。というよりも、まだ燃費がどれくらいなのか計れないくらい、ガソリンが減っていない。プリウスの満タンが何リッターなのか知らないが、ガソリンのメーターが10個並んでいて、それが、100キロくらい走ったところで、ようやく1個減った。100キロと言えば、おベンツさまなら20リッター。メーターの半分強のところまで針(嗚呼アナログ)がお戻りになっているころだ。
 「このベンツを手放すころは、もうハイブリッド車ばっかりやろうね〜」ということはよく話していて、こないだなどは「壊れるより前に、違法車になったりして」なんて笑ったものだが、ぜんぜん笑えないかもしれない。アナログテレビだって映らなくなるご時世、リッター5キロの車が非国民扱いされる日も近いのであろうな…。


2009年08月06日(木) 私にはひどい場所じゃないのです。

 私が通った新興善小学校は、今はもうない。小学校があった土地には、建物の形が少しだけ似ている市立図書館が建っている。そして、その中には「原爆のときの救護所」としての新興善小学校の内装の一部が保存されている。薄緑色に塗られていた廊下の柱の木の部分とか、室内の窓枠とか。窓枠の、ガラスがはまっていた部分には「救護所」だった時の説明や、「食事の前には見たくないな…」と思う人が大勢であろう、被爆者の写真が収まっている。
 ここが原爆のときの救護所だったのは事実だし、私が小学生の時にも、門のそばにはそれを伝える石碑があった。でも、私が小学生の時には、ここは小学校だったし、ここに立って、この角度で住友生命ビルや県庁が見えれば、体のどこかが小学生に戻る。
 だけどもう、この場所は、急速に「原爆のときの救護所だったところ」になりつつある。「場所」は図書館でもあるけれど、「救護所コーナー」に「展示」されている柱の板や窓枠は「悲惨なできごとに立ち会ったもの」としての役割が、そのほとんどを占めている。「当時を知る貴重なもの」として、触ることも禁じられている。廊下を歩きながら、いつでも触っていた薄緑色の板。
 統廃合で小学校が無くなったのも、しょうがない。「救護所跡」として伝えられていくのも、大切なことだ。私が小学校にいたころも、原爆にまつわるいろんな「伝説」があった。でも、幼いころの自分がいろんなことをして、いろんなことを思った場所が、どんどん「ひどいことがあった場所」だけになっていくのが寂しい。長年立ちこめていたはずの子どもの匂いと給食の湯気は、60数年前の一夏の消毒液と死臭のイメージにかき消され、その陰に隠れて好きな男の子を見ていた柱の板が、火傷と蛆にまみれた人を見守ったということだけになっていくのがせつない。
 でも、それでも、本当ならば消えてなくなっているはずの「現物」が、そういう形ででもあるというのは、見るたびにうれしい。どんな写真が貼られていても、懐かしい窓枠があるのはうれしい。そうやって、図書館に行った時、3回に1回くらいは「救護所跡コーナー」に寄っては、「彼ら」に「私にとっては、ただ、懐かしいんだよ…」と伝える。


2009年08月05日(水) 大画面で!!!

 ついにこの朝。
 勤続20年を迎えた小中学校の先生方に、こ、講演をする…。そんな朝だというのに、道路には腹わたブリブリ顔丸つぶれの猫の死体が。しかしもはや緊張もピークであったらしく「お前のぶんまでがんばるから!」と、そんなものにまで願掛けしつつ、会場へ。展覧会で使ったオブジェも、いくつか飾ったりして和みの空間を作ろうと思ってもみたが、私の「講演」の直前まで、「教職員の心得」なる講話が行われていた場内のテンションは、はっきり言ってマイナス。しかも持っていった写真のデータが開かないことがわかり、考えていた話の3分の1はできなくなった!えーい、もう、こちとら頭ん中は真っ白じゃーい!と、来歴から長崎の町についてなどなどを思うままに話し、ムービーのDVDは読み込んだので、懐かしの「ブーメラン」や「太鼓山」の映像を見てもらいつつ、気付いたら1時間半が経っていた。時々は笑い声も起こっていたので、まぁ、全然ダメダメってわけではなかったろうから、良しとしよう。こんなことしたのも初めてだったし。かなり消耗はしたが、自分の考えていることを人に話すのは面白かった。
 終わってから、一人の先生が近づいてきた。彼女の中学ではコッコデショを総合学習の時間に取り入れていて、その、まず最初にすることが、体育館の大画面で「太鼓山の夏」を見ることなのだと教えてくれた!それを教えてもらえただけでも(ちょっと目頭が熱くなった)、この「講演」は大収穫だった。私も体育館の大画面で見てみたいぞ!


2009年08月04日(火) 呪文

 明日、人前で話さなくてはいけないので落ち着かなくて、準備しなくちゃ…と思いつつ、髪を切りに行ったりする。気付いたら思ってたより切ってしまって、ガキンチョみたいになってしまったが、来年四十路に突入する人間が、どんな条件にせよガキンチョというのも変な話だよ、と思いつつ、…とにかく明日に向けて緊張しているのであった。どうしようどうしよう。たぶんすでに過剰に準備してるんだと思うが、ぜんぜん足りない気がするのは、もうどうしようもない性分だからしょうがない。あとは「明日の昼には終わってる…」と、中学のころの水泳の試合の前日に唱えていた呪文を繰り返すだけだ。「飛び込んだらゴールまで泳ぐしかない」と。


2009年08月03日(月) 10分の1だが

 仕事で描こうとしている頭の中のイラストが、なかなか紙の上に出せないままお腹が減ったので、昨日のナポリタンをあたためなおして食べる。食べながら、ナポリタンって、皿うどんの太麺とよく似てるなぁ、と思う。具のからみ加減や、そのジャンルに置ける味のタイプ(ドロっと濃くて、少々どんくさい)、ふやけた麺の太さがおいしさであることなど。
 これまで、偉そうな能書きのフライパンばかりを買っていたが、先日なにかのおまけでもらった安物っぽいテフロン加工のものがあまりにも使いやすくて困惑している。なぜ…?もらったのは小さいサイズだったので、昨日(車までぶつけられながら)大きいサイズのものを買ってしまった。値段は、前のフライパンのほぼ10分の1。ひょっとしたらすぐダメになるのかもしれないけれど、毎日のように使っている小さい方はダメになる気配を微塵も見せないので、ひょっとしたらひょっとしたらこれでいいのかも…。それもなんかちょっと寂しいけど、ひとまずナポリタンはまったく焦げ付かなかった。今日はお肉を焼いてみよう。餃子も試さなければ…。


2009年08月02日(日) ポンプとフライパンの隙に

 保育園に行くより早く家を出て、佐世保のシーサイドフェスティバルへ。レスキューフォースショーを見に…。砂埃舞う炎天下の中、本当に頭がジーンと痛くなるくらいキンキン声のお姉さんの司会で始まったショーだが、彼らが「レスキュー」ということもあり、なぜか「地震の時の行動」などのレクチャーが始まり、かなり盛り下がった。3歳児に「電気のブレーカーは落としてね!」と言うことに、何の意味があるのだろうか…。まぁ、その親がイヤでも耳にするということは差し置いても、だ。
 拷問のようなショーが終わり、佐世保らしい自衛隊の船や車の見学をしたのち、こないだも行った昔ながらの洋食屋さんでハンバーグや海老フライを食べる。
 新しい水族館に行ってみようか…でも、駐車場が多かったりしたらやめようか、と、パールシーへ向かったら、かなり前の時点で「満車」というプラカードを持ったおじさんが立っていたので引き返し、大瀬戸まわりで帰る。海に行こうかとも思ったが、ヒコも眠っていたし、行く先々の海水浴場も混雑していたので、家のベランダでプールでも!と、通りすがりのホームセンターで、プールをふくらますポンプ(去年壊れたので)を買う。焦げ付きが気になりはじめていたので、フライパンも買う。ポンプとフライパンをぶら下げて車に戻ると、ダンナが助手席の窓を開けてくれたので、荷物をそこに置けってことかと思ったので置いたら、終わったばかりの電話を閉じながら、なんか言った。一回目ではなんかわからなくて「ん?」と聞き返すと「ぶつけられた」というので、車の後ろを見たら、別の車が異様に近い場所にあったのでびっくりして見てみると、バンパーにめり込んでいた〜!
 人ごとながら経営を心配してしまいそうに車もまばらな広い駐車場で、よりによって真っ黒いフィルムの貼られたベンツに突っ込む初心者マークのお兄ちゃん、アクセルとブレーキを踏み間違えたらしいが…相手がヤクザじゃなくて、そして人を轢かなくて良かったですね…。
 おろおろしていたお母さんが、警察の人に「スピードが出てたもので…」と言うのが聞こえたが、ホームセンターの駐車場(しかも入り口付近じゃなくて、かなり店側)で目の前に車が止まっているのにスピード出す息子さんは運転させない方がいいですよ…。
 気を取り直し、ベランダでプール遊びをして、山盛りのナポリタンを作って食べる。

 でも、今日一日、いろんなことがあったけど、ずっといちばん気になっていたのは自分の汗臭さだった。レスキューショーが暑すぎた。


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