ぴんよろ日記
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2009年06月30日(火) ぐるぐる、くすくす。

 行ってみたかったおすわさんの茅の輪くぐりへ。もう6時くらいだったから、イベントはすっかり終わっていたようだけど、ヒコと一緒に大きな輪っかをぐるぐるくぐった。「ぐるぐる」していると、自然に体の中から何かがこみ上げてくるようで、ふたりして、思わずくすくす笑ってしまった。「ぐるぐる」って、すごいな…。「ぐるぐる」について考えていたりもするので、あらためてその力に感じ入った。


2009年06月28日(日) 自由…か?

 長崎の「スロー系」とでもいうのだろうか、そういうお店や人々が集まるイベントにちらりと行った。いつもよく行くお店(珈琲人町や諏訪の杜などなど)も出ていたし。館内は大盛況だった。しかしあちこちで集まって語ったりしてるお客さんたちの醸し出す空気が「これを見るの、初めてじゃない…いつ?どこで?」という匂いだったので、よく考えてみたら、大学時代に通っていたインドカレー屋「カルカッタ」で時々立ちこめていたものと似ていた。カルカッタの方が濃かったけど。私自身も、あやうくその中の一人になりかけ…なっていたこともあるかもしれないのでよく分かるが、自分のことを自由だと思っている彼らは、たぶん、ぜんぜん自由でもなんでもない。「私はこんなにも自由」と語るだけ、本当の自由からは遠ざかる。「自由」だと思っているその正体は「何らかの理由で無責任が許されているだけの状態」だから。
 いろんな創作物も出品されていたが、私は「作った人の顔が見える」ようなものが、かなり苦手なのだと、あらためてわかった。作る人は、もう、作ってしまったものは、手放さなきゃ。「顔が見え」てるってことは、作った人の余計な思いがくっつき過ぎてるってことだし、まだそのようにしか作れないってことだ。そういうものを見ると、とってもイヤなたとえだけど、「片思いの女子が自分の髪を編み込んだセーター」が想像される。
 その一方、見るからに手づくりなのに、そういうベッタリしたものが感じられないものもある。楽しみにしていたカリオカさんの「本の袋」は売り切れていた。
 そして、ヒコがにぎって離さないので、二千円もするクヌギの手づくりスプーンを買う。もちろん高いとは思ったが、なんというか、この日、この空間で付いた「『自由』な厄」を清算するつもりで。でも、クヌギのスプーンは、さすが、カブトムシが寄ってくる木だけあって、甘い香り。帰りの車の中で、ずっと嗅いでいた。




2009年06月27日(土) 怖さいろいろ。

 昨夜は結局8時ごろまで部屋の掃除などして、9時過ぎてようやく「町家」でごはんを食べた。カウンターで並んだお客さんも交え、いろんな話…怖い人の話、人じゃない怖いものの話などをしたりされたりしながら、いろんな「怖さ」に震えたり笑ったりする。「人部門」では「後になってやくざの組長だと知った人から、温泉施設の入場券を『束』でもらった」という話に、素晴らしいリアリティを感じた。「人じゃない部門」では「インディアンかなんかのおまじないを使って、ビルの1階(が、なんか気持ち悪かったらしい)から浄化してみたら、1階をした日には1階の、3階をした日には3階の非常警報装置が『誤作動』しつつ、最終的には『抜けていった』」話に、一同ぞわ〜ん。何が抜けていったのだ〜!あとは毎週来るという、中年男子二人組の仲の良さ(二丁目系ではない)っぷりにほのぼのした。久しぶりに再会した同級生らしく、いつもすごく楽しそうにしゃべってるらしい。

 けっこう飲んだけど、全然残ってない。すごく得した気分だ。ヒコを迎えにいく夕方まで、また気ままに過ごそう。掃除もしたし。そして夜は久しぶりの焼鳥だ。楽しみ〜。


 お昼はまたいつものパスタ屋さんで、ゴーヤとツナのペペロンチーニ(辛さ増量)。ちょっと甘いものが食べたくなってデザートを注文したら「バーナーが間に合わなくて」と、焦げ目のないクレームブリュレが出て来た。人によっては「焦げ目のないクレームブリュレなんて失格だ!」と息巻くことにもなりそうだが(アメリさんとか)、ビビンパもあえて「石焼き」は避ける「食べ物の中の歯に引っかかりそうな固いもの」が嫌いな私にとっては、理想のクレームブリュレだった。お姉さんにそれを伝えると珍しがっていた。

 これまでなんとなく抑えていたが、せっかく近くにあるんだからココウォークにも行ってみるか、と歩く。人が多くて、お祭りみたいだった。とにかく今日は、寝間着ズボン(夫婦共にかなりくたびれている)や、普通のズボン(これもくたびれている)などを絶対に補充することを目標に、「ユニクロで5000円使う」を自分へ課した。そうでもしないと、店に入ったとたん「人が多い」とか「寝間着ズボンがちょっと破れてるくらいなんてことない」などと「買わないで済む理屈」が次々に湧いて来て、空のカゴをそっと戻して出る、ということになりがちだから。
 ココウォーク、そろそろヒコを連れて来てもいいかな、と思っていたけれど、そう思って見てみると、あまりにもヒコが欲しがりそうなものがあふれていて、あの、父親譲りの物欲王子をここに放つのは危険すぎると却下。


2009年06月26日(金) 石の金

 冬眠後の獣みたいになっていた髪を、いい加減どうにかしなくては、と、いつもの美容院へ。ひょんなことから前世の話などで淡々と盛り上がる。淡々と盛り上がる、という言い方はとても矛盾しているようだが、あのお兄ちゃんはどこまでも淡々としているので、そうとしか言いようがない。そしてついに、初めて見た時から思っていた「私の知り合いに似てる人がいる」ことも伝えた。言いながら、そういえば、奥さん同士も似た感じだということにも気付いた。体癖?
 アミュでハハとお茶を飲み、洋服屋で1500円のTシャツを悩んで買わず、本屋に寄って3000円分本を買って帰る。この「洋服を買うか買わないかの悩み」の深さと「本を買っちゃう」軽さは、もう、どうしようもない。おなじお金を持ってるとは思えない。洋服を悩む時には、ギャートルズかなんかが転がしてる巨大な石のお金みたい。さっき美容院で「もう少しおしゃれに心を砕かなくては…」と宣言したばかりだったのに…。
 風が気持ちよかったし、車のシートって本を読むのにちょうどいいので、ガレージで2時間ばかり買った本を読む。
 今夜は、ヒコは実家でお泊まり。あさっての朝、近所の工事の説明会があり、多数のパワーショベルなどを間近で見られるというので。さらにダンナは飲み会。おお!ひとりの夜!夢は広がる…。

 文庫のコーナーが、出版社ごとじゃなくて、著者ごとに並べるのが流行ってるのだろうか。その方が効率よく探せるのかもしれないんだが、それ以前に目に入ってくる「棚全体」がごちゃごちゃしていて見る気が失せる。

 本を読んでいたら、最近では2度目の「そんなこと私に頼んでどうするんですか!気は確かですか!」というタイプの仕事を依頼する電話がかかって来て驚く。人前に出る感じのもので、自分からやろうとはまったく思いもつかないが、よほどのことでないかぎり「来るもの拒まず」なので、受けた。


2009年06月25日(木) 見えん!

 どうやらダンナから目もらいをもらってしまい、この3日ほど目の調子が悪い。昨日などは、高校1年の時にコンタクトを入れはじめて以来かもしれない、メガネで外出の1日であった。しかもそのメガネは、家でかけるためのものだから、もともと度数は軽いし、レンズがすっかり傷だらけなので、世界は常に薄い霧の中。バスを待ちながら、はめたり外したりしてみると、あまりの色の違いに驚いた。ちゃんと見えないのって、とっても疲れる。しかもよりによって、昨日の午後は撮影仕事が入った。仕事として撮影することなんて、年に何度あるかないかなのに、ほんと、よりによって…。でもなかなかいい感じに撮れたと思う。

 水疱瘡が治ってからというもの、ヒコの食べる量が格段に増えた。病気って、成長なんだな。


2009年06月23日(火) 乾燥機を回しながら

 コインランドリーに乾燥だけしにいく。年に数回あるこの時間が、けっこう好きだ。100円で8分。32分ぶんセットして、近くのパン屋さんのカフェへ。ちょっとした仕事の文章を集中して考えようと思ったが、わらわらとおばさん客が押し寄せて来たので、何も頼まずに出る。車に戻って、考える。始めから車にいればよかったな。こういう時間の仕事って、すごくはかどる。雨に閉じ込められているのもいい感じ。洗濯物もしっかり乾いた。

 日曜の夜には、ヒコの水疱瘡快気祝いなどなどをひっくるめて、また近所のパスタ屋さんへ。この数日「治ったらスパゲティ屋さんに行こうね」と、励みにしていた。けっこう繁盛しているので予約の電話を入れて「加藤です…もし空いてたらいちばんキッチン側のテーブルを…」と言ったら「ヒコちゃんですね」と言われた。すっかり「顔」になっているヒコ。この日も大好きなお兄さんとお姉さんに、いろいろ芸を見せていた。
 この店が長崎でいちばんおいしいかと言われたら、パーフェクトには、そうじゃないだろう(カルボナーラは大変においしいけど)。でも、こういう店が生活圏の中にあるってことが、どれだけ暮らしの楽しみを増してくれるだろう。…って、前にも書いた気がするが、なにしろ、人の胃袋はひとつだし、毎日外食するわけじゃないし、それぞれのエリアで、そこに暮らす人に愛される店が繁盛できる世の中なら、もう、それでいいんじゃないか。朝鮮戦争のときの米兵相手の飲み屋みたいに、ドラム缶に足でお札を押し込むくらいガバガバ儲けないと「景気が悪い」っていうのなら、景気なんて良くなるわけがない。

 昨日は久々の保育園。でも、おなじクラスの子が2人休んでいて、1人は白い軟膏を付けていた。水疱瘡、大流行中だ。


2009年06月20日(土) タコ踊り出ました。

 蚊に刺されたのもあり、今朝も早起き。パン屋か?と突っ込みたくなるくらいの、午前4時半であった。さすがに外は暗かった。もちろんもう一度眠ろうと思ったが、昨日届いた本をまだ開けてなかったな、とか、急ぎの仕事があったんだった、と思い出してしまい、結局起きてしまった。今、7時半。やはり眠り足りなかったようで、頭が痛くなってきた。
 水疱瘡ヒコ氏。この3日くらい、寝込みはしなかったが、いつものテンションではなかった。しかし昨日の夕方から、元気が完全復活。お得意のタコ踊りも出た。
 水疱瘡…治るとはわかってるんだけど、やはり「我が子の体中にできものがある」という状態が目の前に展開されると無条件に悲しいし、「もしこのまま治らなかったら…」という不安が、数ミリくらい頭をかすめる。でも、さっき見たら、ほとんどがかさぶたになって乾いていた。わかっちゃいたんだけど、良かった。
 それにしても、今日の運動会に出られないのが悔やまれる。またぶっちぎりの走りを見せてくれると思っていたのだが。そして運動会のあとに予定されている「園庭の芝生の苗植え」も楽しみだったのに…。3ヶ月くらいしたら、園庭が芝生になるらしい。いいなぁ!


2009年06月18日(木) 見事に2日目。

 ヒコ、水疱瘡。なんともブチュブチュした小さい球体が、体中に点々と。昨日病院に行ったら、「おしゃべり豆太郎」の命名者でもある先生が、「きれーいに水疱瘡ですね」とおっしゃった。「間違いなく」とか「完全に」ではなく、「きれーいに」と表現するあたりに、私がこの病院に通ってしまう理由がある。昨日は他にも「5日です。見事に5日で治ります」というのもあった。「見事に」って…。
 でも今日はまだ見事に2日目。昔より軽くて済むという薬のおかげで、かきむしる!とまでは行かないようだが、ちょっとかゆそう。夜中何度も起きた。がんばれ。「見事に」5日だからね。土曜日の運動会を楽しみにしていたことが残念だ。

 ケーブルで手伝った、新大工の曳壇尻の番組が、ケーブルの全国コンクールでグランプリを取った!F嬢は本当によくがんばったので、良かったな〜。


2009年06月16日(火) むっくりと

 「頭の中の体」とでも言うべきものが、ここんとこまったく動いてくれなくて往生していたが、今朝、それでも無理矢理、〆切のイラストを描いていたら、むっくりと起き上がって歩き出したようだ。仕事とはありがたいものだ。
 よく晴れた空。大量の洗濯物が乾いている。これまたありがたや。

 さて、動こう。


2009年06月14日(日) 今回も。

 昨夜は佐世保にて、甲野先生の講習会。向かう道中からいろいろあって、かなりつらい気分になる瞬間もあったが、今回もやはり得るものは大きかった。このところ自分の中でわけもなく停滞していた部分に関して、停滞の極みの淵の底まで降りていけた感がある。だからあとは動き出すだけだ。講習会に参加しても、見た目には別に何をしたわけでもないし(今回なんて、技をかけてもらってすらいない)、例えば「どの技を見たからこう思った」というわけでもないのだが、確実に自分の中の何かがカチリとバージョンアップしてしまうのだ。それは、書いたり口に出したりするとあっけない言葉で終わりがちなことなのだが、だからといって、あっけないことではまったくない。「言うに言われず」だ。だから、講習会に行ったあとはだいたい落ち込む。初めて行った時なんて、何日かは口もききたくないくらいだった。それはたぶん、曲がりなりにも「書く」ことを選んで生きているのに、あまりにたくさんの「言葉にできないこと」が存在することを突きつけられてしまうから。言葉にすると簡単な、でも、全然言葉では「言い」尽くせないことがあり、さらにそれは身体でなら「表現」が可能なこともあるのだけど、悲しいかな言葉以上に身体を使えていないから、これまた全然表すことができない…くーっ…。でも、それは絶望なんかではまったくなくて、それこそが希望そのものではないかという、妙な確信もあったりする。その証拠に、この「落ち込み」は、自分の子育てにおいてしばしさいなまれる「つらさ」と似ている。


2009年06月11日(木) ありがたき青空

 どんより曇った朝、追い討ちをかけるように、ヒコが「もらした〜」。ただでさえ1回分たまっていた洗濯物に、シーツなどがどっさり加わる。途方に暮れていたが、昼前からみるみる晴れたので、ミーティング後、猛ダッシュで帰って洗濯。コインランドリーで乾かす運命と思っていたので、ものすごく嬉しい。ベランダで悲しく濡れていたヒコの靴も、ガンガン乾いているようだ。今日は正直なところ、午前中は洗濯物のことで頭がいっぱいだった。そして青空がこんなにもありがたく見えたのも、驚くほどであった。勢いづいて、掃除もする。仕事はかどらず。

 


2009年06月10日(水) 溝ばかりが

 はるちゃんは、ゴロゴロ撫でられたり、膝に乗って来たりはしない。でも、いつも近くにいる。どこに行っても、近くにいる。そしてさりげない。ソフトストーカーはるちゃん…。
 ディスイズ梅雨!という感じの雨が降る。夕方、街から登って来たら、そこは霧の世界。高校のころ、こうやって年に何度も校舎は濃い霧に包まれたが、それはそのまま湿気として教室に流れ込む。紙類はみるみるモコモコになり、ノートに字を書いても黒い色は付かず、細い溝ばかりが彫られるのであった。



2009年06月09日(火) 梅雨分子

 雨こそ降っていないが、どうも梅雨が来たような曇り。空が曇ってるだけじゃなくて、空気の細胞のすみずみに、梅雨の分子が立ちこめている気配。でも、あからさまに雨が続くであろうこれからのことを考えて、無理矢理洗濯。
 久々に重なった〆切を、コツコツこなす。「これとこれが終わったら、お昼を食べに出よう」なんて思って始めてみるのだが、いざ家に籠ってしまうと出たくなくなる。仕事しはじめてすぐにお腹減ったので、1つ残っていたフレンチトーストを焼いてコーヒーを入れ、その後、2つ仕事して、味噌汁とツナのり巻きとキュウリのぬか漬けで、遅めの昼ごはん。机の整理をしたりしながら、次に書くもののノートなど見て、あれこれ考える。
 現実的な仕事とは別に、次に自分が形にしようと思っていることが、どんどん頭の中にストックされてきた。今日もひとつ、気付いた瞬間、これはちょっとすごいことに気が付いてしまったかもしれない…とドキドキすることがあった。ひょっとしたらとっくの昔に誰かが気付いているのかもしれないけれど。


2009年06月08日(月) 集大成、敗北。

 抜かないように、抜かないように…自分に言い聞かせる日々。
 パクチー(コリアンダー・香葉)の種をまいて何日経つだろうか。前回は「間引きも大事だよね」とかなんとか言いながらどんどんむしっていたら、ついには茂る前に全滅してしまった。私の買い物圏内には売っていないパクチーだが、やはり夏の和え物や汁物や生春巻きなどには、アクセントなどではなく、も〜、たまらん!というくらいどっさり入れたいのだ。しっかりと根付いて、取っても取っても枯れなくなるまで、はやる気持ちを抑えなければ…。そしてもうひとつの大好きなハーブ、ディルの種を買ったつもりが、よく見たらフェンネルだった。まぁフェンネルも好きだからいいが。こちらも順調に芽吹いている。

 いろんな残り物を総動員して皿うどんを作った。ヒコも皿うどんは好きなはず…と思いきや、最初に取り分けたぶんを食べてすぐ「おごちそうさま…」と小さな声が。冷凍しといた肉や、昨日のおかずを苦笑いして残すヒコ。その集大成とも言うべき皿うどんは、やはりNGであった。「おなかいっぱい?」って聞いたら頷いたが、「シンケンジャーカレー食べる?」って聞くと「うん!」と眼が輝き、皿一杯食べた。しくしく。すまんこってす。



2009年06月07日(日) 涼しく。

 昨日はヒコがお泊まりだったので、何年も前の野球の賭けや去年の出版祝いや最近の修理騒動に対するお礼などを集大成してダンナがおごってくれた。目指していったお寿司屋さんがいっぱいで、でもなぜか二人ともお寿司気分が押さえきれなくて、知らないお店にエイヤッと入ったら、「まぁ、もう行くことはないけど、経験としては面白かったと思おうよ。そうでないと悔しいから」というような結果に終わったので、いつものパスタ屋さんに行って、ワインを飲みなおす。「最初からこっちに来れば良かったね…」と言いながら。
 このパスタ屋さんにはけっこう単価の高そうなお客が多い。最初は「うちには近くて嬉しいけど、こんな場所で大丈夫か!」と思ったけれど、どうやらちゃんと彼らを慕って来てくれるベースのお客さんがいたようだ。いつも必ずと言っていいほど「前のお店でのシェフを知っている」らしきお客が、昼間っからワインを飲んでいたりする。「こないだパリに行ってきてね…」などと話しながら…。でも、そんな客がいても居心地の悪くならない不思議な店だ。

 くんちの桟敷券売り出し。今年は長坂が「往復はがきによる抽選」らしいが、なんだかなぁ。そんな無菌状態にしなくても。

 昨日のお昼は「ペコロスの唄地図」撮影。「熱く語られがちな龍馬」を涼しく語ろうと、風頭の龍馬像に行ったら、まさしく「龍馬さるく」の人たちが熱く語っていて、それをバックに私らが話すという、素敵な構図になってしまった。さてどうなることやら。



2009年06月06日(土) こわいの

 オバハンになってきたのか、すっかり早起きになってしまった。大学生のころなどは「起きたら『いいとも!』エンディング」だったことも、よくあったというのに。前の日によほど疲れていなければ、7時前後には目が覚めてしまう。日によっては6時半だったりする。男2人は朝寝野郎なので、静かな時間があって嬉しいが。
 いろいろ書こうと思って日記エディタを開くと、その瞬間、考えていたことが霧散していくのはなぜだろうか。買い物に行って、店に着くと買うものが何だったか思い出せないのとよく似ている。これもやはりオバハン化のなせるわざだろうか。
 そういえば今朝は、数ヶ月ぶりの「しかぶり」で起こされたのだ。本当に久しぶりだった。昨日、テレビでやってた「千と千尋の神隠し」に釘付けになったヒコ。私はそれをいいことに本を読みながら眠りつつ、「あー、寝る前にシッコしてくれよ〜」と思っていたが、ダンナに言いそびれていた。しかぶりはさておき、もう「千と千尋」に引きつけられるまでに成長していたのがびっくり。最後まで見ていた。CMになるたびに「こわいのまだある?」とダンナに聞いていたから、現時点では「こわいの」という分類なのだろうけど、それだってあながち外れちゃいないし、そうかー、育ったなー。



2009年06月04日(木) 「ター」

 知らない人が大勢いる会議へ行く。数日前に降って湧いた話から、なにやら行くことになった。自分からは思いつきもしないようなことだが、こういうことには乗ることにしている。積極性が足りないとかなんとか言われても、できるだけひっそり暮らしつつ、しかしそれでも降って湧く話には、やはりなにか自分にとって意味…とまではいかないかもしれないけれど、なにかがあると思うので。
 しかしやはり、会議というのは大変だ。たくさんの人がいるので(昨日はなんと百人くらい)、その人たちに配る資料だけでも大変だろうし、「そもそもこの会議はなんのためにあるのか」ということを説明するだけでも、それ相応の時間がかかる。全員の名前が読み上げられるだけでも延々とお経のようだ。さらには「たった数人が乗り合わせたエレベーターでの沈黙」だけでも笑いがこみ上げてくる性分だというのに、それが「百人超」の単位で襲ってくるので、慣れるまでに往生。そもそも会場に入った瞬間、ずらりと並んだ机の上に、これまたずらりとお茶が並んでいて、それだけでもおかしくてたまらなくて困った。務まるだろうか、この先。
 メンバーの名簿を見ていたら、私の肩書きがいちばん「弱そう」だった。みなさん「長」とか「授」とか「表」とか「員」が付いていて、偉い。私の「ター」は間違いなく最弱である。しかし最近「ター」としての仕事はあまりないので、それすらも名乗るべきではなかったかもしれない。前世を引きずった感じで「修行中」かなんかにしとけばよかったか…。
 でも、一見お固そうなセクションに割り振られたけれど、それって、ここ数ヶ月私が考えていることと大元ではリンクしているので、この場を利用してまとめさせてもらおう。「ター」の言うことを聞く人がいるかどうかは知らないけれど、「これを機に、ちょっとまとめてごらんなさい」という、何者かのおぼしめしであろうから。



2009年06月03日(水) 開放路線

 「良い食べもの」を自分に課しすぎることを最近見直しているので、「味塩コショー」や「味ぽん」や、時と場合によっては養殖のブラックタイガーやコンビニの食パンを買ったりしてみている。「主義に反する」から「こんなものは使えない」「こんなものは買えない」と意固地になって材料を買いそびれたり、料理が楽しくなくなったりしていた。結果、外に食べに行ったりすることも多く、それってかなりの本末転倒だし、多少、体に悪かろうがなんだろうが、食べたいものを気楽に作って食べることの方が大事じゃん!と、開放路線。こだわり、って、一定の数値を超えると、途端に「つまらなさ」という副作用が出る気がする。貫くべきこともあるだろうけど、眉間にシワを寄せて地鶏を探すくらいなら、ほどほどのブロイラーをニコニコ食べる方がいいし、悲しいかな、どうしたってあるんだよな〜、味塩コショーで炒めたり、味ぽんをかけた方がおいしい料理が。



2009年06月02日(火) 長い午後

 年に一度の保育士体験。これのなにが大変かって、給食を食べた後にプログラム終了…二人きりの午後である。12時に退園したのち、さてどうすっぺ、と、向かったのは、茂木の海。石を投げたり、シーグラスを拾ったり、そばの公園で遊んだり…もうヘトヘトや〜、と時計を見たが、まだ3時であった。しかし、近くのお惣菜屋さんで唐揚げを買って食べたり、油の多い部分をちょっと離れたとこに置いて「トンビのハンティングショー」を見たり、砂を掘ったとこにいたゴカイや、小さなカニを観察したりして、まぁ、なんとか楽しく過ごした。
 夜はササミフライ。多めに作って冷凍してみた。いつか役に立つことであろう。


2009年06月01日(月) 記念日。

 6月1日、長崎くんち小屋入りの日。そして、我が家にとっては、もぎくんがやってきた日。小屋入りにはワクワクして、街をうろうろして、写真なんか撮って回ったりしたけど、もぎくん、本当に来てくれてありがとう。トロリとおいしそうなカルカンの上等なやつをおみやげにした。最近、いささか年を取ったのか、妙に人にくっついて眠ったりしているし、前はそれほどでもなかったのに、ちょっと撫でるとゴロゴロ言ったりするもぎくん。どうかどうか、いつまでも元気で。たとえ元気でなくなっても、どうかもぎくんで。



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