ぴんよろ日記
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2007年11月30日(金) マイナス35

ようやく携帯を変えた。
たまたまピンクの服を着ていて、しかもピンクの携帯にしたので、
パー子かと思われたかもしれない。
さっそくシャギリの音をダウンロードした。

夜は飲み会だったが、飲まなかった。
いや、ずーっとワインを飲んではいたけど、ぜんぜん酔わなかった。
平常マイナス35のテンションで家に帰り、倒れるように寝た。


2007年11月28日(水) あまりに的確な

昼から集中すべき仕事があるので、
午前中はぼんやりしようと思っていたら、急に打ち合わせ。
そして、急に仕事がわらわらと。
久々に自分の中の「お仕事さん」に丸投げすることを決める。
量が多かったり、やたら重なったりというときには、
普段の自分があれこれ考えてもはじまらないので、もう私は知らないのだ。
お仕事さんが〆切までにやっといてくれるだろう。よろしく。

知り合いが、あまりに失笑を誘う発言をしているのを聞いてしまい、
吹き出すのをこらえるのが大変だったので、ダンナにメールしたら、
「馬鹿は直らんな」という、あまりに的確な返事が来たので惚れなおした。
本当に、この件に関する、それ以上の評はないのだ。あっぱれ。

昼はクリームシチュー。ソーセージ、パン、野菜ジュース。



2007年11月27日(火) ストライキ

お、今日はポコンと空いた一日だ!なにをしようかな!
と思ったとたん、ぐわーっと体がだるくなり、動かなくなった。
どうやらストライキを起こしているらしい。
渋々、昼寝をプレゼント。

昼は冷蔵庫の中のものをチョコチョコつまむ。
夜はクリームシチュー。ルーからコトコト作ったので、やはりおいしい。
でもメインは刺身…。

起きている時は、フルに動き回っているヒコ氏。
放っといたら、それが夜の11時過ぎても続く。
どういう作りをしているのだろうか。

というより、ついていけない…。


2007年11月26日(月) 万が一 月500円なり 秋の風

今となってはまったく付き合いのない同級生の、
誕生日だけをやけに憶えているということが数人分あって、
今日はそんな日だ。おめでとう、Hちゃん。

昼は休みのダンナと、久しぶりに、のだ屋へ。
チキン南蛮と海老フライとハンバーグのセットという、
ハイパーメタボなランチだった。

そろそろ携帯のバッテリーがあやしくなってきていて、
しかも、新しい機種が出たばかりで、型遅れのやつが買い時なのだが、
(携帯になんて、ぜんぜんお金を出したくない)
ひとつ、これ!と思っていたものについて調べたら、
カメラのメモリーカードが使えないことがわかって、振り出しに戻った。
もうひとつ、好きなのがあるのだが、
微妙に近い人とお揃いになっちゃうので、どうしようか…と思案中。
でも急がなければ、型遅れ組がなくなってしまう。
それにしても、携帯にまつわる「小銭稼ぎ」はますます荒っぽい。
今日たずねたお店では、
「指定オプション」をつければ機種変更もタダというのだが、
それは何かと訪ねたら、月に500円払えば、
「万が一なくしたり壊れたりしても、5000円で新しいものを買えるんです!」
という、ものすごいものだった。その価値が、まったく理解できなかった。
「万が一」商売も、ここまで来れば、あっぱれである。

ずっと前にも書いたけど、私は「万が一」をあまり重く見ない。
「万が一」を恐れて「9999」をお留守にすることほど、
バカバカしいことはないから。
だから「万が一」を言い立てる人やシステムが迫ってきたら、
するっと逃げることを心がけている。
「万が一」のことがあったら、それはもう、逆に、それだけの事態って、
普段の自分からは想像できない非常事態な訳だから、
むしろ自分をバージョンアップさせるためのハードルとして、
全智をかけて、ありがたく対応させていただきたいとさえ思う。

まぁ、携帯が壊れたりするくらい、万が一の中には入らないけど、
そのためにジクジク月に500円も払い続ける不気味さのほうが100倍イヤだ。

夜は、簡単なものとワインが食べたくて、オードブルをいくつか買う。
ヒコ氏はオムレツ大流行中。一点集中型。
そして悲しいかな、味覚はどう考えてもダンナ似。



2007年11月25日(日) あと50年

めきめきと悪ガキ男子道まっしぐらのヒコ氏。
今日はほとほと疲れてしまった。
次々と炸裂する破壊的な行動の数々に、最後は立ちくらみに襲われた。
ずーっと何かを拭いていたような気がする。

昼は冷蔵庫一掃セールメニュー。
夜は宇野千代さんの料理の本にあった「極道すきやき」を作ってみたが、
肝心の「ナポレオン級のブランデー」と「グラム3000円のお肉」を、
とても用意できなかったためか、
いまひとつ、劇的なおいしさは感じられなかった。

でも、15年くらい前に買った、宇野千代さんの「私のお惣菜」は、
久しぶりに読み返すと、とても楽しかった。
料理にまつわるいろんなエピソードも書かれているのだが、
その時々に登場する「一緒に暮らしている人」が、
たびたび、サラリと変わっているのが素敵。
実際に好いた惚れたすったもんだした時はいろいろあったのだろうが、
90歳、もはや、摘んだ野の花の話をしているような、かわいらしい感じ。
たくさんの文士や芸術家の名前を出され、「寝た」「寝ない」と、
まるでトランプの赤と黒のように分けていったという逸話も思い出される。

それはまったくさておき、90歳になっても、シャンと生きていれば、
こんなふうに文章を書いたり料理を作ったりできるわけで、
だったら、今の自分から数えれば、
ここ何年かはヒコ氏に手がかかったにしても、あと50年はあるわけで、
こりゃおもしろそうだなぁ、長生きすることも心がけてみるか、なんて、
料理の本を読みながら、妙な感慨にふける。


2007年11月24日(土) 500円!

昨日、祝日だと言うことを忘れていて、
やるべきことがいろいろあったので、今日はヒコ氏には、保育園に行っていただく。
そしてやるべきだったことを、こまごまと片付ける。
街に用事があったので、北海道物産展に行ったけど、
やっぱり北海道にさほど用はなく…というよりも、
ちょっといいな、と思ったもの(つまり海鮮系)はやたらと値が張り、
イクラを1000円分と、マルセイバターサンドを買っただけに終わった。
1個300円のコロッケとか、どうでもいいしなぁ。1個500円のもあった。
だいたい、あの手の高級コロッケって、私の好みをはるかに超えてパン粉が荒い。
しかも500円だなんて、食堂のちゃんぽんが食えますがな。

昼はそんなイクラをごはんに乗っけたり、なぜか天ぷらを揚げたり。
そして夜も新たに天ぷらを揚げた。ひそかに天ぷらブーム。


2007年11月23日(金) 恐縮です。

ヒコ氏との休日。
午前中はゴロゴロしたり、掃除や洗濯。
一緒にシャワーを浴びたはいいが、そのあと、断固として服を着ない。
フルチンくんのまま、くんちの船に見立ててカートをぐるぐる回したり、
おもちゃの自動車に乗ったり、もぎくんを追い回したり。
ようやく服を着せ、町に出る。
カフェ豆ちゃんのランチが食べたかったのだ。
ちょうどヒコ氏が大好きな感じのスープだったので良かった。
モリモリ食べていた。アイスも。
その後、ぷらりと街を歩き、
信号待ちで「ぼーぼーしゃ」を見て喜んでいたので、
「母ちゃん、消防車と救急車がいっぱいいるとこ知ってるよ」と言って、
消防署に連れて行ったら、尊敬のまなざしを向けられた。恐縮です。

免許の切り替えに行かなくてはいけないのだが、
あまりにも苦手なことのひとつなので、絶賛先送り中。
あとひと月のうちには行かなくては…。

ずいぶん前に読んだ霊能者の本に、
霊感って、一度、ちょっとでも開いちゃうと、
カップヌードルのフタがめくれるように広がっていく、
というようなことが書いてあったけど、
それって、いろんなことに当てはまると思う。
つまりはエントロピーどうたらの法則みたいなものだろう。
霊感にエントロピーがあてはまるかどうかはわからないけど、
堰は切れたら、とめどなく、ってとこか。

カップヌードルのフタが…という言い方に、
「どうしようもなくじわじわした取り返しのつかなさ」についての、
これ以上の表現があるだろうか、と、やたらに覚えていたのであった。


2007年11月22日(木) という夜。

ぽよよ〜ん、と、いい具合に酔っぱらって、
でも、まわりはみーんな寝てしまって、誰〜も相手をしてくれないこんな夜は、
さて、何を聴いたり観たりしましょうか、という夜である。



2007年11月21日(水) 絵巻物

洋服、コップ…すべてにおいて、
好みとその時の気分がはっきりしているヒコ氏。
言葉もどんどん成長中で、単語から文章へと変わりつつある。
今朝も「ヒコの冬のズボン、買おうかなー」と言うと、
「ひこ、きいろ、いい」「ひこ、ぶーぶー、いい」と返してきた。
黄色や、車の絵が付いたズボンがいいらしい。
車はまだしも、キャラクターものが付いた服やパンツについては、
ぜんぜん好きじゃないので買うまいと思っていたが、
これだけ自己主張が激しい人と暮らしていくには、そういうことは二の次になる。
とにかく着てくれることが重要なのだ。
おむつだって、あるときアンパンマンを描いたら、すんなりはいてくれたのだが、
今ではアンパンマンのみならず、龍踊、コッコデショ、龍船、バス、トラック、
重機運搬車、まっつん、ひげ(龍踊りに出た友だち)、あんぶー(同)を、
ほぼ全部描かないと納得してはくれない。
絵巻物のようなおむつである。

朝はパンとコーヒー。
昼はベーコンとほうれん草のスパゲティ。

こまごました仕事や掃除、洗濯、連絡などなど、時は瞬く間に過ぎていく。


2007年11月20日(火) 不覚…

仕事や打ち合わせの合間に、休みのダンナとランチ。
目指していた店に行くと、大繁盛で入れなかったので、
珍しくホテルのバイキングなど食べてみようと行ってみた。
数日前にチラシが入っていたのだ。
でも「このメニューだったら食べたいな」と思っていたのは来月の話で、
今月は、よりによって、ぜんぜん興味のない北海道フェアだった。
北海道のものって、私にとっては「海鮮」ものしか心ひかれないけど、
ランチバイキングに
蟹とか海老とかイクラとかウニとかがバンバン出てくるわけはなく、
結局、イモとかクリームとかで腹がふくれる計算なのだ。
極限までの原価計算が透けて見えるような料理をつつきながら、
かなり不本意な気持ちのまま、眺めだけはいい席だったので、それを堪能。

久しぶりに本屋さんの空気を吸いにいく。

夜は椎茸とレタスのニンニクバター炒め、カブの塩もみ、ほうれん草のおひたし、
カブの味噌汁、鶏そぼろごはん。
旅行に出ると、どうしても野菜が不足して、なんとなく体が重くなる。
ヒコ氏も数日便秘していたが、それを取り戻すかのように、3回モリモリした。


2007年11月19日(月) 誕生日旅

昨日は、嬉野のハンバーグ屋さんに行った。
肉汁が有名らしい。
でもまぁ、結論から言うと、特にどうってことはなく、
自分が作る合い挽きのハンバーグのほうがおいしいと思う。
このところ、なぜかハンバーグを食べ歩いている気がするのだが、
牛100%のハンバーグって、わあわあ言われるほどおいしいのかな。
あと、肉汁がじゃぶじゃぶ出るのって、そんなにうれしいのかな。
よくわかんなくなってきた。
とにかく、わが家におけるハンバーグ暫定1位は、私のハンバーグである。

どうでもいいが、その店の漬け物がすごくまずくて、
漬け物を残すことのない私が残したので、ダンナが驚いていた。

ハンバーグで満たしたお腹を抱えて、塩田町という町へ。
私の誕生日旅であるというのに、なぜかクラッシックカーのイベントを見に行く。
30年以上前の車が、ピカピカと並んでいて、壮観だった。
ハイテンションなダンナをクールに見つめていたが、
自衛隊の特殊車両コーナーで、自分の中の、ある種の軍事もの好きの血が騒ぐ。
これは思想信条とはまったく別の部分なのだが、
「極限下を想定した機能丸出し」のものに弱い。
小学生のころは、よく戦車のプラモデルを作っていたものだ。

会場で、バッタリ、友だち一家と会う。
あまりにもバッタリだったのでビックリしたけど、
その友だちも車好きなので、ビックリ度合いは低かった。

消防車の展示もあり、ヒコ氏大興奮。
ヒコ氏は消防車のことを「ぼーぼーしゃ」というのだが、
それは…いろんな意味で…どうだろうか。

夜は竹崎に泊まって、カニ。
いちばん安いプランだったので、いささか小さいサイズではあったが、
私らはぜんぜん大食いじゃないので、それでよかった。
むしろ、他のテーブルで焼かれている、高いプランの肉の匂いがイヤだった。
カニと肉って、一緒に食べたいかなぁ?

夜は、青来さんの新作「てれんぱれん」を一気に読んで泣く。
これは、どうなんだろう。長崎の人じゃない人には、どう読まれるのだろう。
私はもう、タイトルだけでグググーッと来てしまった。

朝風呂。
屋上の露天風呂が素晴らしい眺め。
でも、干潟が広がっていたので、諫早湾のことを考えて、少し暗い気持ちに。

それから20数年ぶりに祐徳稲荷に行って、
「稲荷系って、なんかピンと来ないんだよな…」
と、わけのわからないことを思いつつも、勢い余って奥の院までのぼり、
さらに福岡に行って、
昔ながらの喫茶店で、すこぶるおいしいカキフライを食べ、
マリノアをぶらついて、
一蘭でラーメンを食べて、帰る。
あいかわらず、一蘭は一蘭でしかなく、一抹の寂しさを覚えたが、
時々食べたくなってしまうのはなぜだろう。
おいしいっていうのとも、また違うんだけど…。

と、なにやらかにやら、いろいろ食べたり遊んだりした誕生日旅だった。
ダンナよありがとう。


2007年11月18日(日) ベタ旅行

ここ数日も、気づけばヒュイッと過ぎた。
ようやく寒い。最高気温は11度らしい。ほんとかなぁ。

今日はこれから旅行。泊まりがけで蟹を食べに行くのだ。
明日誕生日なので、ダンナがおごってくれる。
蟹と温泉…ばあさんみたいにベタな慰安旅行だ。
でも楽しみ。
蟹を食べる間、ヒコ氏がどんな行動をとるか、それが心配ではあるが。

それにしても37歳である。
ちゅ、中年…?



2007年11月17日(土) 絶賛上映中!

内臓に2ミリ厚ほどの二日酔いを貼り付けたまま、
ヒコくんと昼までゴロゴロしたり、
昼からは、ジージも一緒に物産展に行ったりして、楽しく過ごす。

今日もコッコデショの番組(1時間)をフルに2回、
今年のくんちの中継をさみだれ式に見続けた。
どこまでくんち好きなのか、ヒコ氏。どうなってしまうのか。

夜も実家で「上映」していて、
ジージから「こんだけ見てもらえて、作った甲斐のあったなぁ!」
と、妙な褒められ方をしたが、まったくもってそうである。
自分の子どもが、
自分が作ったものをこれだけ熱狂的に見てくれることも、そうそうないだろう。

…と、ありがたく思うようにはしているが、さすがに毎日は…。


2007年11月16日(金) それとこれとは別で

首の皮一枚を必死でつなげ、細い糸1本を渡りながら、
なんとか今日〆切の仕事などなどを終わらせ、
夜はピアノを聴きにいく。
弾いたのは「親戚のお姉ちゃん」で、
たしかに「親戚のお姉ちゃん」だから聴きにいったのだが、
しかしそんなことはどうでもよくて、すごかった。
どんなに名の知られた人だって、その人の親戚にとっては「親戚」であるが、
それとこれとはぜんぜん別なわけで、むしろそのすごさを割引きがちになるが、
いやはや、すごかった。
カフェで開催されたので、
はじめは「飲み物など楽しまれながら…」とアナウンスがあったが、
演奏が始まってしまうと、誰にもそんな余裕はなかった。

その後、知っている人知らない人含め、10人ほどで夜中まで話し込む。
思いがけず、甲野善紀さんの話題になったりして、話しまくった。

みんなと別れたあとも、ひとり、なんだか収まりがつかなくて、
閉店しかけていたランプライターに入れてもらい、
杏仁の香りのするカクテルを、1杯だけ飲んで帰った。
(リクエストは「甘くてシュワシュワしたのを」)


2007年11月14日(水) ひとところに、ひとつの

また、昨日行ったカフェ…中通りの脇の通りの、豆ちゃんというお店でランチ。
なにも考えずにランチを注文したが、待っていたらカレーの香りがしてきて、
「あ、カレーって、今日は特に食べたくなかったのになぁ」と思いつつ、
出てきたスープカレーはおいしかった。パンも焼きたて。
このお店のご主人は、複数の知り合いの知り合いで、
遠い昔に名刺交換もしていたようなので、
(2〜3日前、他の人の名刺を探していたら、その方のが出てきた)
人なつこくない私の性分としては、
2日続けていくなんて考えられないんだけど、
空間の作り方がとても好きで、
にごりのない、
でも正しさを押し付けるでもない食べものが出てくるのもうれしく、
つい行ってしまった。
こんなふうに、ひとところに、ひとつの空間を作り上げられる人って、尊敬する。


2007年11月13日(火) 失話症

初めて入るカフェへ。
お店の人が「いるんだけど、いない」感じが、なかなかだった。
それは、私にとって、とても大事。
「だいじ」っていうか、長崎弁で言うところの「おおごと」である。

最近、これまでに輪をかけて、人と話すのが…それこそ、おおごと。
話したいと思っていることが喉元まで来ているのだが、
それを発音することができない。
「これを言えば、話はきっと続くのに」と思いつつ、
喉から言葉を押し出せない。
この傾向はむかーしからあったが、このところ激化。(今日もたびたび)
そうやって、押し出すのを思いとどまれるレベルの言葉が、
とても嘘くさく、うつろに感じられて、沈黙は続くよどこまでも。
なにか、気の利いたことを言おうとしているようでいたたまれない。
さらには、なにかを得意げになって言ったり書いたりしている人を見るにつけ、
「え…そんなことを得意げに…」と、逆に恥ずかしい思いをしてしまい、
しかしそれは同時に、たとえば自分自身が何かを言ったり書いたりした時に、
見る人が見れば、同じように恥ずかしいだろうな…ということでもあり、
突き詰めれば、自分の空っぽさにあきれてものが言えない状態なのだが、
その空っぽは、なんだかんだと詰まり過ぎている空っぽさだったりして、
もう、なにがなにやら。シッコして寝ろ!である。

ここまで来てしまったか、という気持ちと、
ここまで来たから味わうことになってしまった、
たったここまでか、という気持ち。
それを合わせたところで、これからやるべきこと。
立ち止まって、見渡して、その途方もなさにぼんやりしている。
その副作用としての、失語症ならぬ、失話症であるのかもしれない。


2007年11月12日(月) その時々の全部が

昨日は幸いにも眠り落ちるタイミングを外して、夜ふかしした。
以前一緒に番組を作ったカメラマンの最新作があっていたので、見る。
この編集、苦労しただろうな…と思いつつ、
すごーく進歩してることがありありとわかって、うれしかった。
ただ、私と作ったものにあったような荒さや無自覚さは、
もう彼の中にはないのだということもうかがえて、
しかし、それを望むのは、卒業したのに学生服を着ているようなもんだ。
だれも、ひとところにはとどまれない。

おもしろいな、なにかを作るって。その時々の全部が出ちゃう。

朝は、ヒコ氏を送って、またお諏訪参り。
酒屋さんでおしゃべりしながらコーヒーを飲み、久々に麦焼酎を買う。


2007年11月11日(日) むき出しだから

本日も風邪気味なり。
行きたいところもあちこちあったが、静かに過ごす。
…つもりが、ヒコ氏と家にいる、ということこそが、
なによりもヘビーなのを忘れていた。
昼寝もせずに、スーパーノンストップで動く彼。
最後は、久しぶりに立ち上がれないほど疲れてしまった。
哺乳類だったころ以来だ…。
でも、今日読み終わった「体癖」の本で、
「たとえ親子と言えど、違うもんは違うし、
無理して合わせようとしても、それはまさに無理な話だ」
ということを学んだので、つらい中でもやりすごせた。
2歳児を相手に「やりすごす」とは、なんだか冷たいと思われるかもしれないが、
2歳児、いや、赤ん坊だって強烈にその人はその人だし、
その人が持つペースとか勢いとかリズムとかは、
むしろ、小さいからこそむき出しになっているから、
たとえ親子と言えど、ついていけないことだってあるのだと思う。
その、人間同士の問題を、「母の愛が足りない」的な次元に持っていくから、
世の母たちは追いつめられるのであろう。
あっかんべーである。

昼はまっつんと諫早のかんしゃくへ行ったが、
あまりの繁盛に、とんでもなく待った。
しかも、あまりの忙しさからか、まったく集中力に欠けた味で、
ダンナとまっつんの「バリ固」は、もはや「やわ」であったらしい。
これからは、休みの日のお昼は外して行くべきだと学習。

夜はベーコンエッグ、イカとレタスの炒め物、豆腐の味噌汁、など。


2007年11月10日(土) 無理せず無理矢理

明らかに風邪気味。
無理せず過ごす。
午前中はヒコ氏を予防接種に連れて行ったが、
ヒコ氏もなんか調子悪くて、やっぱりやめる。
とにかく低調に過ぎて行った日。
実家で無理矢理昼寝したりして。

無理せず過ごすことと、無理矢理昼寝することは、矛盾しているのか否か?

夜はなんとか持ち直して、しゃぶしゃぶ。


2007年11月09日(金) 立ち読み考

マイペース日のお楽しみとして、
ヒコ氏を送った後は、平井でツナサンドとコーヒー&本屋で立ち読み。
買いたい本は何冊もあったが、今日は、ひとまず、実務的なものを一冊だけ。
それにしてもやはり、本は本屋で見るのがいちばんだ。
思いがけず目にとまった、初めて手に取る著者の本をパラリとめくり、
その本自体は買うに至らなくて、
でも、その著者のプロフィールに載ってた本が気になって、
それを探した先の隣に、また気持ちが引きつけられる本があって…、と、
これこそが、この上なく楽しい時間。
いい本屋さんとは、この「つながり」が有機的かどうかにかかっている。
ただ置いてありゃいいってもんじゃない。
あぁ、米子の「本の学校」に行きたいな…。

しかし、あいかわらず本屋さんには膨大な数の本があって、気が遠くなる。

家に戻った駐車場で、(今日買ったのではない)読みかけの本を読了。
車の中って、読書には最高かもしれない。
しかもその本には、
いま私が心をとらわれていることに対する答えのようなものが、
すごい占い師が、ズバズバ指摘してくれているという感じで書かれていて、
思わず笑ってしまいながら、ノックアウトされた。
人は結局、中身を知る前から、その時の自分に必要な本しか選べない。
だから本屋にどれほどの本が並んでいようと、不安になることはないのだ。
読む本は読むようになっているし、読まない本は、読めないのだ。
会える人には会え、会えない人には、会えないように。
そしてどちらも私に起こることであるのに、
その「起こり」そのものは、私にはどうすることもできない。
ただただ(一生読みかけのままになることも含めて)ページをめくり、
ただただ(一生会えなくなることも含めて)会い続けるだけである。

午後は片付けと仕事。


2007年11月08日(木) かたより

朝から夕方まで、出先でみっちり仕事。
お昼はイワシの塩焼き定食。
早い時間に行ったので、焼きたてほやほやだった。

今週もバタバタしたなぁ。明日はマイペース日にしよう。

とある「日」がある。
それは表向きには何の記念日でもないし、
いたって普通の、過ぎて行く日々の中の1日なのだが、
私にとっては、ひそかに、実にひそかに、いろんなことが起こる日で、
今年もなぜか起こったので、不思議じゃのう…と感慨深かった。
何が起こったのかは聞かれても答えないが、
しかし、気に留めないだけで、
誰にでもそういう「かたより」はあるのかもしれない。
さいころを振りはじめた時の、目のかたよりのような日。


2007年11月07日(水) かなり詳しく説明してもらったが

昨晩は突然の来客(呑みすけ1名)があり、
買ったばかりのお酒を中心に、いつの間にか、しこたま飲んだ。
よって、今日は軽めに二日酔いである。
朝起きたら「誰が何人来たんだ!」というくらいグラスや湯のみが出されており、
しかも、数個は床に転がっていた。どうなっとるんだ、お前ら!

来客氏に、ずっと前から聞いてみたかったことをようやくたずねて、
かなり詳しく説明してもらったのだが、
かなり詳しく説明してもらったことだけは覚えているが、
かなり詳しく説明してもらった内容は、まったく覚えていない。
しかし、たぶん、いや、絶対、来客氏も、ひょっとしたら、
そのことについてたずねられたことすらも覚えていないかもしれないので、
今度また、覚えていられるくらいの時に聞いてみたい。

久々に「痛飲」って感じで、楽しかった。

昼ごはんは抜き。
夜は夕月のカレー。


2007年11月06日(火) ポンと

ヒコ氏を送って、久しぶりにお諏訪さんへ。
曇り空でも高密度にすがすがしい空気を吸い込む。
トントントンと階段を下り、参道脇の酒屋さんでコーヒータイム。
お兄さんに、お酒についてたずねたり、教えてもらったりして、
おすすめのお酒と、おいしそうな焼酎と、お気に入りの料理酒を買う。
この店に、こんなふうにコーヒーを飲みにきて、お酒を買って、
それから家に帰って仕事する…今日みたいなペースが、本当は最高。
とてもいい気分で車に戻ると、素晴らしくいい匂いがする。
頭上に白いキンモクセイが満開だった(白いってことはギンモクセイ?)。
花が白いぶん、黄色いキンモクセイの香りよりも、線が細い気がした。
あまりにもいい気分になってしまい、
その勢いで、書きあぐねていた短い文章のイメージが、ポンと出てきた。
お諏訪の神さま、ありがとうございます!


2007年11月04日(日) 尊敬。

ヒコ氏はとてもやんちゃできかんぼうなので、
時々は、どうしても衝突することがある。
どうしたって、やめさせなくちゃいけないこともある。
そんな時は、バッと叱って、ヒコ氏もむーっとうつむいたり、泣いたりする。
しかし、そこからがヒコ氏のすごいところで、
これはもう、私にはとても真似のできないことなのだが、
むーっとしてしばらく間を取り、
あるとき突然、「さ、もういいかな?むっつりタイムは」と言わんばかりに、
にっこりと遊びに誘ったり、おもしろいことを言ったりしてくる。
こちらにしても、ずっとむっとしたままではいけないと思いつつ、
性格的に後手後手に回ってしまっているのだが、
ヒコ氏のあの、自分で局面を切り開いて行く能力は尊敬する。
2歳児に気を使わせている気もして、ちょっと申し訳ない気もしつつ、
ヒコ氏の「場面転換」に、いつも乗っからせてもらっている。


2007年11月02日(金) さて、15本。

万年筆のインクを3箱買う。
1箱5本入り、15本。
これを使い終わるまでに、なにかが立ち現れてくれるといいが。

ようやくなんだかよくわからない日々が一段落。
さて。


今日は、ヒコ氏と半月違いの、友だちの息子の誕生日。おめでとう!
2人のこれからを考えると、その、あまりの広がりに、めまいがしそうだ。
だってまったく想像がつかない。
自分のこれからも想像つかないけど、2人のそれは、桁違いだ。
子どもって、なんて未来そのものなんだろう。
ヒコ氏だけでもそう思うのに、
たった半月違いで生まれた、しかも友だちの息子なので、
めくるめく未来を内包した存在がもう一人近しく感じられて、
その「未来感」たるや、二倍では収まらず、二乗三乗にも思われる。


2007年11月01日(木) 過不足なく

毎月楽しみにしている読み物、それは保育園の園だより。
先生たちの手書きの文章やイラストと、子どもたちの写真。
今月の予定や、「新しいお友だちが仲間入りです」や、
それぞれのクラスの近況が書いてある。
ただそれだけなのだけど、いつもなんだかジンとしてしまって、
特に写真の中にヒコ氏が写っている時など、ふとした時に、何度も見返す。

なんというか、たぶん、紙と字と写真とイラストの、
(それは私が飯の種にしているものだ)
他意のない正しい使い方を見せられているような気になるのだろう。

こんなふうに、伝えられるべき人に、過不足なく伝わるもの。
これはひとつの理想像だな…と、園だよりを前に神妙になる母ちゃんであった。

本日も目まぐるしく仕事。
昼は、遅い出勤のダンナと待ち合わせて、元祖長浜。
夜は、うなぎ。



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