ぴんよろ日記
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2007年08月31日(金) イカ、片付け、生春巻き。

イカ入りペペロンチーノを食べたりしながら、ひたすら片付け。
たった、自分の部屋だけなのに、いざやりだすと、恐ろしく片付かない。
でも、一山、一隅ずつやっていくしかないので、がんばってみる。
今回の片付けのモットーは「火事で焼けたつもりで」なのだが、
そうは言っても、なかなか。
今はCDや書類などを手がけているが、本と服が正念場であろう。
気合いを入れてやりぬきたい。

夜は、カレーとイカのバター炒めと、生春巻き。
生の唐辛子と、国産のニンニクが効いたのか、イカが異様においしかった。
こないだシーフードドリアを食べながら、
「こんな時はエビに目が行きがちだけど、おいしいのはイカだったりするよな」
と思いついてから、ちょっとしたイカブーム。

イカのおいしさって、安心する。
ウニやイクラといった、珍味系の強烈なうまさとも違うし、
カツオや昆布の、ヘタなことしたら辰巳芳子先生に叱られそうな気構えも、
さほどいらない。
研ぎすまされたピンポイントなうまみ、というより、
面で展開する、おおらかなうまさだ。

昨日、ダンナから、
「しもづー(私)の生春巻きっておいしいけど、最近作らないね」
と言われて、
「たしかにそうだ、手がかかるものは、極力作ってないのだ、
 でも、大好きな生春巻きさえ作らない生活は間違っている!」と思い、
意地でも作った。
アルファルファ、キュウリ、蒸し鶏。
小さめのライスペーパーを買ってみたら、作りやすくて良かった。
生の唐辛子があったので、スイートチリソースも作った。
優しくって、強烈で、これもまた良かった。

好きなものを作って食べる。
その時間もない(と思ってしまう)生活は、やはりよくない。


2007年08月30日(木) 寂しい事件

ずーっと前からあった、大波止の鳥屋さんがなくなっている。
鳥屋さんと言っても、食べる鳥じゃなくて、チチチ…と鳴くような趣味の鳥。
店にはたくさん鳥かごが積み上がっていて、
それぞれに、機敏な動きの小さな鳥たちが入っている。
お客はだいたいおじさん。それも、初老以降、というふうな。
その手のおじさんの趣味って、なんとなく、アジアっぽい。
鳥とか、虫とか、そういう小さな生きものを、趣味として育てる感じ。
ちょっと閉じた世界の中で。

しかし、その鳥屋さんは、なくなってしまった。
そのもっと前には、昔のユニードの近くにあった山野草屋さんもなくなった。
こちらも、小さくて細くて、でも、好きな人には大きな価値を持つのであろう、
野山の草花がマニアックに売られていた店だ。

私の中では、おなじカテゴリーに分類していた、2つの気になるお店。
あの店々に通って、ひとときの心の安らぎを得ていたおじさんたちは、
いまどうしているのだろうか。

もう、そういう「趣味」のありかたって、なくなりつつあるのだろうか。

私にとってみると、
長崎の町の、ひとつの「細やかさ」が失われたようで、寂しい事件なのだった。


2007年08月29日(水) 怪奇現象?

うちのネットの機械が不調なので、
いつものように機械自体の電源を落としていた。
(使うときだけ入れる。熱を持つと、すぐ切れるので)
つまりはネットにつながらないはずのまま、
朝からパソコンを開き、仕事をしていた。
そしたら、
メール到着のお知らせ音(ビンを開ける音に設定)が「ボン!」と鳴った。
「?」と思い、ブラウザを開いたら、つながっている。
しかも、いつもよりスムーズに…。
どこかのだれかの電波にタダ乗りしているのだろうか。
ただ、すぐ隣にある別のパソコンでは、つながらない。
たぶん、窓際のこの場所が、絶妙に電波を拾っているのだろうが、
うーむ、よくわからない。

今日は自由行動(?)の日。
ぼっちゃんを送って、お諏訪さんにお参りしてリフレッシュし、
平井でサンドイッチを食べ、キャパ展を観て、ドリアを食べ、
紀伊国屋で立ち読みして、部屋の片付け。


2007年08月28日(火) ぶあ〜ばぁん

昨日は「ぢゃ」を見に行ったが、休みだった。
そのまま一杯飲んで帰る。
「ぢゃ」への想いがますますつのるぼっちゃん。
夜中まで龍踊のまねをして騒いだあと、
寝言でも「ぢゃ、ぢゃ〜!」と言っていた。

朝はぶどうやコーヒーなど。
お昼に出勤するダンナと長浜ラーメンを食べ、私も仕事へ。
早めに終わり、半月ぶりくらいの平井でコーヒーを飲んで帰る。
バスの中で、これからやりたいこと、やるべきことをメモ。

夜は実家へ。
朝からぼっちゃんに「行くよ」と告げると、
愛しの「ばーば」に会えるとあって、
「ぶあ〜ばぁん」と、身をよじって喜んでいた。ラブ…。


2007年08月27日(月) これは誰だ?

昨日、小国の友だちとも話していたのだが、
今年の夏は、
「梅雨が明けてお盆までは、なにか、『夏じゃない何者か』が挟まっていて、
 お盆が明けてから、ようやくいつもの夏が来ている」
ような気がする。
その「夏じゃない何者か」は、小国では「ぜんぜん暑くない人」だったらしく、
例年ならもっと早くに出回るはずの、
ぱっつんぱっつんのナスビなどが、今出ているらしい。
長崎における「何者か」は、
「これまで見たことないほど、マッチョに暑苦しい人」だった。
とにかく、いままでやって来ていた「夏の人」とは違う顔をしていた。

でも、その「マッチョな暑さ」って、どっかで会ったことある…と考えていたら、
10年くらい前に行った、タイの暑さとよく似ていた。
思い当たって、すっきりはしたけど、それはそれで、怖い気がした。


2007年08月26日(日) 腹の底まで

昨日今日は、
9月の大仕事(番組づくり)を前にダンナの休みも最後ということで、
急遽、小国の友だち一家のとこへ行く。
会うごとに、一緒に遊べるようになっていくぼっちゃんたち。
お互いの言葉も、コミュニケーションの細やかさもレベルアップしていた。
そしてやっぱり、あっちもイヤイヤマンだった。

いつもの、安くてうまくて、
そこにいる人が全員、宴会中の親戚みたいに思える焼き肉屋さんで、
ぼっちゃんを追いかけ回しながら、汗だくになって肉を食べたり、
あいかわらずパワーみなぎる温泉に入ったり、
焼酎をチビチビ飲みながらいろいろしゃべったり、
いや、もっとしゃべりたかったのに、ぼっちゃんパワーに負けて撃沈したり、
朝起きてトマトやキュウリやパンやくだものを食べたり、
家の前の川で遊んだり、
町はずれの小さな食堂の、薪の火で煮込んでいるらしいホルモンを食べたり、
大きな川で遊んだり、
帰り道でぼっちゃんたちは眠りこけて、
家に着いたら激しく夕立がやってきて、
その涼しい風が、ざあっと部屋に吹き込んで来たり、
…と、まるで夏休みを絵に描いたような時間を過ごした。
笑ったりお腹が減ったりする、その強さが、ほんとに腹の底からだった。
陣痛にも、強い陣痛と弱い陣痛とあって、強い陣痛がいい陣痛と言われるけれど、
まさにそんな感じ。次のアクションへの弾みが違う。

友だちの家は、大きな川のすぐそばにあって、
バーベキューができるくらいの庭がある。
でも、庭、という言葉の響きとは、ちょっと違う。
山があって、空があって、川があって、土があって、
そこに家が建っているから、
家のそばには、当然、家が建っていない部分の土があって、
草が生えているし、小さな花が咲いている、という具合。
朝、バーベキュー用にドスンと置かれた四角い石に座って、
ボーッと草を眺めていたら、あまりにも自分の眼が、
自分の意志とは関係なく、眼そのものが笑い出したように喜んだので、
ほほう、と、驚き、自分が住む環境について、ちょっと考えたりした。

自然が大切とか自然と触れあうとかって、
頭でわかっているよりも、もっと違うレベルで必要なのかもしれない。

脳みそから腹の底までたっぷり充電して帰ってみたら、
なんと港では花火大会。やっぱり長崎も最高!
ベランダから花火を堪能し、
テイクアウトしたインドカレーで、ディナー。


2007年08月25日(土) 引き止め過ぎ

毎日通る道に、いつも新しい花束がある。
暑い日が続いても、枯れる前に、新しくなる。
そこで事故があったことは、よく覚えている。
死んだのは若い女の子だった。
もう何年も前の事故。
いつも新しい花束。
でも、毎日通っていると、もう、やめてもいいんじゃないかな、と思う。
命日くらいにしてあげたら、と思う。
なんか、逆に成仏できなさそう。次に行きたくても行けない。
引き止め過ぎ…というか。
忘れられないんだろうけど、
もちょっと忘れてあげないと、どっちもつらいままだろう。


2007年08月24日(金) 非くんち的

人と会ったり、みっちり仕事したり、満腹な一日。
夜はダンナが遅いので、ぼっちゃんと鯱太鼓を見に行く。
(「ぢゃ」が休みだったので)

鯱太鼓…。
私自身が重度のコッコデショLOVEであることはさておき、
くんちの演し物としては、
若干、微妙に、ほんの少し、「日本&男」の要素が強すぎる気がする。
くんちの、着物を着てても、なんかどっか、日本離れした感じが少ない。
男くささ、という点でも、チョイ高。
そしてやはり、どうしたって、現代的。
これはもう、いいとか悪いとかではなくて、どうしようもない。
どれだけ同じように作ったつもりでも、
絵や焼物などに「現代臭」が漂ってしまうのと似ている。

いいとか悪いとかでは、ないんだが、
いやらしい言い方で言えば、非くんち的、か。

そういう意味では、とても新しい境地なのかもしれない。


稽古を見た帰り、中通りを歩いていると、若いお姉さん発見。
ニコニコ手を振るぼっちゃん。
ちょっと声をかけてもらえたので、
道にとめてあったバイクを指差し、「バイクん!」と、自分の知識をアピール。




2007年08月23日(木) 見栄っ張り

昼過ぎまで集中して仕事して、
ふと、髪を切りにいく。
いつもの美容院のお兄さんと、いつもの気楽なトーク。
今日は、小さい男の子と「ちんちん」について。
以前、幼児男子の集団になつかれて、
店に入ってきてビデオを見ているくらいはよかったが、
しまいには、肝試しでもするかのように、
ひとりが(あとの子は店の外で見ている)店に入って来て、
おしりや「ちんちん」を出してみたりするようになったという話など。
「『オレ、こんなこともできるんだぜ!』って感じで、自慢げなんですよ」
らしい。
たしかにぼっちゃんも、ひとり「ちんちん」と言っては、くすくす笑っている。
性と笑い…か。

とにかく親子丼が好きなぼっちゃん。
ごはんになると、「どん」「どん」と、親子丼を要求する。
あと、好きなのは、そぼろごはん、麺類。
緑の野菜や、煮物などのしぶい料理のたぐいは、ほとんど食べない。
しかし、けっこう渋め&野菜たっぷりの保育園の献立。
なのに、連絡帳には毎日「完食」と書いてある。

「保育園では野菜食べてるよね」
「うん」
「なんで家では食べないの?」
「うーん(照れ笑い)」
「あ、保育園ではカッコつけてんだ」
「うん(強くうなずく)」
「見栄はってんだ〜」
「ふふーん(照れ笑い)」


昼はサンマの塩焼き定食。
夜は実家でちらし寿司、お好み焼き、お刺身、お、親子丼…など。


2007年08月22日(水) 寝言でも

今日は出勤と思っていたが、
いざ行ってみると、機械が空いていなかったので、
急遽帰宅し、家のパソコンで作業。
あぁ…やっぱり家がいい…。はかどる…。

昼はナスとエリンギのスパゲティ。
うっかり哺乳類期の感覚で麺をゆでてしまい、お腹がはちきれそうになった。

ぼっちゃんの寝言。
「いや!いーや!」
「こ!こ!」
(自分のこと。名前の一文字。なにかを自力でやりたいと主張している)
どんな夢を見てるんだか…。

もちろん、起きているときだって、何を言っても「いや!」「こ!」。
成長したのだと喜んではいるが、時々はせつない。



2007年08月21日(火) 時間だけが

朝起きて、大ショック。
昨日の夜、型入れするべきだった石けんが、ボールの中で固まっていた。
ぼっちゃんを寝かしつけたまま撃沈してしまった自分にバカバカ!
なんとか練り直して、ホホバオイルを入れ、パプリカで色だけつけて、
型に押し込む。時間もなかったので、香りづけは今回なし。
でも、この固さが案外いい具合にマーブル模様をつけてくれるかもしれない。

ぼっちゃんを送っていくと、帰りは大雨。
涼しくなってくれるといいのだけど。

家に戻って、あんぱんとコーヒー。

ずっと、会う約束をしたまま、会えないでいる人がいて、
それはなぜ、会う約束をしたかと言うと、
大きな病気がわかったので、
(とてもつらい言い方だけど)今のうちに話をしておきましょう、
ということだったのだが、
体調がすぐれないまま、時間だけが過ぎていっている。
前に会った時の別れ際の、その人のことばに、
一瞬、「最後かも…」と思わされてしまったのが、とても気がかりで、
でも、時間だけが過ぎていっている。


2007年08月20日(月) 今日も「ぢゃ」を

ぼっちゃんを送って、読みかけの本を2冊読み終え、
昨日の残り物でごはんをさっと食べ、
またちょっと本を読み、石けんを仕込み、
マッサージに行って、休日終了。
しかし、久々にのんびりした。
マッサージでは、前回に引き続き、
ボディバランスストレッチ、というものをしてもらう。
関節も筋肉も、硬くはないそうなのだが、
私の関節は、どうやら「甘い」らしい。
それもなんか、情けないが。

夜はダンナが遅いので、家でハンバーグを食べた後、
ぼっちゃんと「ぢゃ」を見に行く。
このところ、ぼっちゃんの発語の大半は、乗り物の名前と、
「ぢゃ」(龍踊)「どんどん」「ぱーぁぱ」(ともに龍踊囃子)である。
ぼっちゃんが言うと、どうしても「じゃ」じゃなくて「ぢゃ」と聞こえる。


2007年08月19日(日) 本来の味で

「そんなもん、いつ読むんだ!」
と突っ込みつつ、やたら本を買ってしまう、このごろ。
でも、まさに間隙を縫う感じで、読んでいたりする。
どうせまとまった時間なんて、あと何年も取れやしないんだから、
ゲリラ戦でやっていくしかない。

昼は、新しくできた、つけ麺のお店に行く。
なにやら、東京では有名なお店だったらしい。
チャーシューやその他の具が入った熱いスープに、
冷たい麺をつけながら食べる。
これはこれでおいしかった。
券売機には「長崎味」とあり、
元々の「関東味」にしたければ「辛」と頼むシステム。
初めてなので、私は「長崎味」、ダンナは「関東味」ということにしたが、
これはもう、本来の味である「関東」にするべきであった。
ちゃんぽんが「東京味」とかいって、醤油臭くなってたらしょげる。
それは当たり前のことだ。
ひとつ、確立したものは、本来の味で食べるべきだろう。

茂木までドライブがてら、買い物。
しかし、魚は全然なかった。
オロンのパンや、揚げ物屋さんのおかずを買って帰る。
もぎくんが鳴いていた廃屋が、すっかり壊れていた。

夜はダンナ母を呼び、茂木で買ったすり身揚げや唐揚げ、
かぼちゃの煮物、ピーマンじゃこ炒め、玉子焼き、味噌汁、など。

明日締め切りの仕事をやっつけたので、明日は休むのだ!


2007年08月18日(土) コツコツしたい

おかげさまで二日酔い、というよりも、久々の牛肉に疲れた感じだ。
しかしなんとかして、歴史講座へ行く。
博物館の資料室の使い方や、どんな資料があるのかを教えてもらう回だったが、
いままで気にさえなっていなかった資料に、
見るべきものがたくさんあることがわかってよかった。
締め切りがないと、つい先延ばしにしてしまうが、
この部屋でコツコツ過ごす時間を、もっと作っていきたい。

ぼっちゃんを迎えに行くが、
どっぷり「ばーばLove」モードにあり、ぜんぜん取り合ってもらえなかった。

お昼は、出前のちゃんぽんと焼きめし。

夜は、ぼっちゃんと約束していたので、龍の練習を見に行く。
だいぶまとまってきていた。

帰りに、チェーン店の定食屋に入ってみたが、
あまりのまずさに、逆に驚いた。


2007年08月17日(金) 2年ぶりの

ぼっちゃん、実家へ初のお泊まり。
ダンナとふたりで飲みに行く。
ディナーは焼肉。
パチンコも500円して、2年ぶりの夜遊びだった!
非常に楽しかった。


2007年08月16日(木) 自問

ボーッとお盆モードでいたが、
毎週木曜日はミーティング。
ぼっちゃんを実家に預け、出勤する。
いろいろ思うところあったので、けっこう率直に提案などする。
みんなにどう思われたのかはわからないけど、
腹にためておくと、この先やっていけない気がしたので、出した。

納得して引き受けた仕事ではあるし、
面白い部分もあるんだけど、
この、時間的にとても制限された生活の中にあって、
高い優先順位をつけるべきものかと自問すると、
このままの状態ならば、いささか疑問。

かなり疲れて、実家で夕方寝。


2007年08月15日(水) 大前提過ぎ!

お昼にはカレーを食べて、ハハとばあちゃんのとこへ行き、
さらにダンナの方の墓参りへ行ったりして、
ぼっちゃんにとっては、祖母×2+曾祖母という、ばあちゃんデーだった。
回転していない回転寿司屋で寿司をつまみ、精霊流しを見に県庁坂へ。
ぼっちゃんがおびえたら、すぐに帰ろうかと思っていたが、
まったく動じないぼっちゃん。
爆竹の箱燃やしも、ニヤニヤ笑っていた。
さすが我が息子!と思った瞬間だった。

毎年恒例の中継録画を、昨年に引き続き、ツッコミまくりながら見る。
E中氏の今年の暴…もとい名言は「これは初盆の家でしょうかね」だった…。
それって、大前提過ぎる…。
でも、なんとかお元気そうで何より。来年もお願いします。



2007年08月14日(火) 安心

墓参り。
お盆の3日間は、長崎の町中、
死んだ人のために右往左往する人がいっぱい。
それだけでも、この町に住んでて良かったと思う。
生きてる人や、目の前にあることだけじゃなく、
もう見えなくなっている人や、あるのかないのかわからない世界のために、
たくさんの人が墓に集まって飲み食いしたり、花火をしたり、
汗を流して船を作ったり、それを見物したり、
また、それをダシにあの娘をデートに誘ったりすることは、
きっと、この町に住む(訪れる)人の心を、
深いところで安心させているはずだから。

墓に親戚と集まってビールを飲んでいる時間が、
今年もまた、泣きたくなるくらい幸せだった。
ぼっちゃんも嬉しそうに遊んでいた。

墓場に行くのが楽しみな日がある町って、なんてすばらしいんだろう!


2007年08月13日(月) 仲直り交差点

昨日の友好ムードが一転、
朝からぼっちゃんと調子が合わず、
ふたりとも保育園へ行く車の中でむっつり。
いつも止まる交差点で、ミラー越しに見ると(いつもは手を振りあう)、
やっぱりむっつりしてこっちを見ている。
このままじゃいかん、と思い、
にっこりして「おーい!」と手を振ると、
あっちも「おーい!」とにっこりして、いつものように、
道ゆく車を「ばす」「とらっく」「ぶーぶー」と呼んでいた。
こんなふうに、時々、この交差点には助けられる。
仲直り交差点だ。

でも、送ったあともなんとなく落ち込み続けてしまい、
新大工で買い物して、鶏ガラスープなど煮出してみる、お盆の朝だ。



2007年08月12日(日) 光明さす

今日はぼっちゃんデー。
お昼前に家を出て、夢彩都に車をとめて、美術館に行って…と思っていたが、
すでに夢彩都の駐車場は「満」であった。すごいぞ、お盆パワー。
かなり暑いので、ちょっと離れた屋根付き駐車場にとめて、
出島ワーフのレッドランタンで、ちゃんぽんでも食べようと歩く。
こないだのネギそばは困ったことになっていたが、
今日のちゃんぽんはおいしかった。きっとあれは、なにかの間違いだったのだ。

…と、そんなことよりも、なにが画期的だったかって、
今日初めて、ぼっちゃんとふたりで、お店でごはんを食べたのだ!
最近、すこーしだけ、ごはんを集中して食べてくれるようになったので、
(特に麺類)ひょっとしたら、ちゃんぽんなら、
ふたりきりでも食べられるかもしれないと思って、チャレンジしてみたのだ。
そして、食べた!ぼっちゃんは椅子に座り、麺をズルズルーッと、食べ続けた。
その間に私は、ちゃんぽんをガンガンかき込んだ。
最後はちょっとバタバタして、抱っこしながら食べたけど、
とにかく成功した!うれしい!

感慨に耽りながら、美術館の木のおもちゃコーナーへ。
ほかの子どもたちとも、時々やりとりしながら、1時間ほど遊ぶ。

よし、こうなったら!と思い、平井で「ふたりお茶」を敢行。
これもなんとか成功した。
ぼっちゃんは、いっちょまえにオレンジジュースを椅子に座って飲み、
私は、なんとか、なんとか、コーヒーをゆっくり飲んだ。

やればできるぞ!光は見えた!

家に戻って、今度はベランダでプール。
そしてお風呂に入り、そのころには、すっかり自分がヘロヘロだったので、
ここへ住んで7年目にして、初めて出前の寿司を取った。


2007年08月11日(土) 上機嫌

先月、台風で中止になった郷土史研究講座へ。
ちょっとしたメモを発表したら、
「面白いので、もう少し付け足してまとめてみたら?」
と言われてしまい、上機嫌に。

お昼は、もう帰ってしまう妹たちと、樹でグリルチキン。

ぼっちゃんを親に見てもらいつつ、
ここ数日の念願だった、部屋の掃除(レギュラータイプ)をする。
根本的な大掃除に、早く着手したい…。


2007年08月10日(金) 大興奮

午前中、グッと仕事して、お昼は実家に寄り、
午後は家で仕事…と思いきや、一瞬、気をゆるめた隙に、睡魔にやられた。

夜は、沖縄から妹が帰ってくるというので、実家へ集合。
ばあちゃんやいとこも来たりして、ぼっちゃん大興奮。
なにより、もう100回は見たんじゃないかという結婚式のビデオに出てくる、
妹本人に、熱い視線を送っていた。

帰りの車では、いつになく大泣き。
ばあちゃんといとこを送ったのだが、
あまりの泣き声の大きさに、ひとことも話ができなかった…。


2007年08月09日(木) うじゃうじゃ

原爆の日。
11時2分は、仕事していて、でも黙祷。
私の中では、年々恐ろしくなる。
小さいころから、原爆が落ちた町に住んでいたので、
というか、それ以外の町に住んだことがなかったので、
極端に言えば、
「原爆なんてものは、どこの町にでも、ひとつくらい落ちたことがあるもんだ」
というような感覚で生きて来たような気がするのだ。
誰にだって、身内にひとりやふたり、原爆で死んだ人がいるし。
でも、それは、当然ながらぜんぜん標準的ではない。
そのことが、ようやくわかってきたものだから、
どんどん恐ろしくなっているのであった。

いま、9日の深夜。
もしも、62年前にタイムスリップしたら、
窓の外の景色は、みーんな瓦礫。
えらい人がどうのこうの言ったところで、
原爆が落ちるってことは、
私は黒こげになって、ぼっちゃんの手足は吹き飛んで、もぎくんは潰れて、
ダンナは私らを探したあげく、3日後に血を吐きながら死ぬってことだ。

…という光景が、そのへんにうじゃうじゃしていた、62年前である。




2007年08月07日(火) 蝶々の…

運転していて一番見たくないのは猫の死体であるが、
時々見かけて、妙にドキリとするのは、轢かれた蝶々である。
たとえばぼっちゃんを送るとき、
あれ?道の真ん中に蝶々が止まってる、と思って通り、
でも、帰りもおなじ所で、小さくキラリとした羽根が立っていたりする。
轢かれてしまえば、羽だって何だって粉々になりそうなものだから、
ひょっとしたら、生きていて止まっているだけなのかもしれないけれど、
そう考えるにもまた、無理がある場所なのである。
だから、羽根を残してプチッと潰されたのか、
それとも、焼けた道路に、ふと降りてしまった瞬間、
熱にやられて体が貼り付いてしまったのか、
そのへんの事情は、よくわからない。
よくわからないけれど、猫の死体を見てしまった時とはまた違った、
ほのかな悲しさがよぎるのだった。


お昼はダンナと、定食屋へ。ミックスホルモンハーフ定食。

夜は家で、連子鯛の塩焼き、あらの味噌汁、ナスと甘長とうがらしの焼きびたし、
ゴーヤの塩もみちりめん昆布あえ、シューマイ、キュウリ、など。


2007年08月06日(月) 来た来た…

昨日と今日、マッサージに行った。
三十代も半ばを過ぎ、東京の疲れが、当日より昨日、昨日より今日と…。
あまりに歩きすぎたのか、かたっぽの足の裏を地面につけられなくなった。
いろいろ回りすぎたな。

昼は、人との約束の時間が行き違ってしまい、待ちくたびれの、食べそびれ。

夜は、鶏団子入りうどん。肉が食べたいらしいダンナには、小さなステーキ。


2007年08月05日(日) ピント

帰って来た。

お目当ての展覧会に並んでいたものがすごすぎて、
顔も首も体も足も洗って出直します、という気になった。
やはりさしあたっては、大掃除であろう。

そして、靴ずれになるまで歩いて回った。
人の多さと駅の広さには、なんどもくじけそうになったが、
それを耐え忍んだ先にある、東京ならではの、東京にしかないようなもの、
東京だから成り立っているような、人やお店や物事のありかたなどに触れ、
いい旅であった。

よく、東京から帰って来てから感じる「うへっ、長崎、ちいせぇ」感が、
今回はほとんどなかった。
問題は、そんなところにはない、ということがよくわかった旅でもあったからだ。

いかに、ていねいにピントを合わせていくか、だ。
そしてそこから、さらに、なにを見ていくのか。

トンビのピント…そんなことを言ってる場合じゃないが、そんなことだ。


2007年08月03日(金) びゅーん!

これから飛行機に乗って、7年ぶりに東京へ。
ぼっちゃんが生まれて初めて、ひとりで過ごす夜である。
町もお店もいろいろ見たいし、行ってみたい食べもの屋さんもあるが、
東京って、人の多さに自分を切り替えるのが、まず大変だから、
どんな道中になるのかわからない。
とにかくは、お目当ての展覧会とライブを満喫いたそう。

一人慰安旅行、びゅーん!


2007年08月02日(木) 休み

朝、ちょっと仕事に行って、昼には家に戻り、
地味なごはんを食べた後、漫画読んで泣いて昼寝。

休みなのだ。

夜は実家で茶碗蒸し&幕の内。


2007年08月01日(水) 間違い?

仕事がようやっと、一段落。うれしい。
ちょこまかしたことはあるかもしれないが、
これから1週間ほどは、充電期間としたい。
さしあたってやりたいことは、なんといっても大掃除である。

お昼は定食屋さんで、イワシの生姜煮。

夜は、龍踊りの練習を見ながらビールを一口飲み、
そのまま、出島ワーフのレッドランタンに行ったが、
ネギそばが、なにかの間違いかというほどマズかった。
古い揚げ油が、知らない間に混入したような味であった。



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