ぴんよろ日記
DiaryINDEXpastwill


2005年10月31日(月) くたびれ日

今日はあまりに密度が高いような一日で、くたびれた。
でも、少しずつ、ミリ単位だけど、はい上がっている気もする。
いちおう、そのきっかけもつかみに行ったりした。

朝は、昨日のお刺身を砂糖醤油に漬けておいたの、など。
昼は、昨日の鍋物の残り、など。
夜は、すきやき。

今日のくたびれはかなり深いようで、これだけ書くのに何度もミスタッチした。
「昨日」を何度も「きぬお」って打った。

しかしこれからまだまだ夜は長い…。


2005年10月30日(日) 特許出願中

あやしい貯金箱とか、なにかが便利になる棒のことは考えたことないけど、
日常生活の中のことを「発明」するのが好きだ。
ものを作りだすというより、やりかたを発明するのが。
たとえば料理の中の手順の、合理的な簡略モデルなど。
今はもっぱら、乳やりやおむつ換えなど、ぼっちゃん関係の発明を模索中だが、
毎日、自分の中での特許出願が相次いでいる。
昨日は、骨盤矯正ベルトの着脱に関する画期的な特許が認められ、
飛躍的に楽ちんさが増した。

いま、朝の7時。
誰だ!3時間おきに乳を飲むシステムを考えたのは!
そしてよくできたもので、猛烈なマイナス地点からスタートすることで、
ちょっとのことだけで「育児のよろこび」を感じさせるようになっている。
体力的にも精神的にも、ただでさえ寝込むくらいボロボロなところに、
なにをしてやったところで、お礼の言葉どころか、笑いもしない新生児の世話。
せめて乳ぐらいうまく飲んでくれよと思うが、それもダメ。
「俺の乳より砂糖水の方がいいのか!」と泣けてもくるが、容赦はされず。
そこでなにかがちょっとでもうまく行くと、
ものすごく得をしたように思えるのだが、
いつもの生活のレベルで考えたら、スクラッチくじの5等、
1000円分買って、100円当たったくらいのものなのだ。
ぼっちゃんのことは、もちろん大事に思っているし、
不思議と(このへんが本能の陰謀と見た)ぼっちゃんには腹が立たないのだが、
今の時点では、

ワリあわねぇ〜

というのが本音だ。
少しでも人間が丸くなってから産んで良かったと思う。
渦巻く情報などを無視できるようになっているというのも大きい。

それにしても…お酒飲みたい。むしろ願いはそれだけかも…。
乳に影響を与えずに飲める焼酎があるのなら、一升瓶に3万円は出す自信がある。


2005年10月29日(土) コラボオムレツ

今日も長い一日が暮れてゆく。
たぶん一生のうちで考えれば一瞬なんだろうが、
渦中にいると、非常に長い。
(極端な例は、バイクでコケる一瞬の長さ)
腹にぼっちゃんがいる期間について、
何度も「あっという間よ」と言われたりもしたし、
いま思えば、そしてこれから先のことを考えれば、
そうだったと言えないこともないけれど、
私は、あの「長さ」を忘れないでいようと思う。
あまりの長さに、何度「私って、生まれつき妊婦だったっけ?」と思ったことか。

朝はオムレツとクロワッサン。ぶどう。
クロワッサンを食べながら、ダンナが「このパンって、骨粗鬆症みたい」と、
東海林さだおさんでも思いつかないような形容をしたのでおかしかった。
たしかにスカスカだからな…。

昼はついに最後のおでんと、酢魚と、ごはん、など。
ダンナには回鍋肉を作った。

夜はたぶん、ハハのコロッケなど。
このところずっと、ハハのごはんの出前やテイクアウト(?)を食べている。
小さいころから食べてきた味付けを、自分ちで食べている不思議。
自分で料理をするようになって、もう15年以上にはなるし、
しかも好きでやってるから、どんどん自分の味ができてきてしまい、
ハハの味とは、たぶんもう、遠いところにいるがゆえに。
朝のオムレツは、ハハが作ったミートソースを入れたのだが、
オムレツ部分は完全に自分のやりかたなのに、中身はハハの味という、
人が食べてもわからないだろうが、私には「おぉ、コラボ!」というものだった。


2005年10月28日(金) バリアー、オン!

一週間ぶりに、シャバの空気を吸う。
検診だったのだが、ぼっちゃんの体重の増え方について、
別室に連れて行かれ、話をされた。
すごく苦手なシチュエーション。
つまりは中学や高校の時の「進路相談」みたいな感じだ。
自分の体が、それだけでキュッとこわばって、バリアーができるのがわかる。
でもまぁ、なんとかやりすごす。
自分の意見も通しつつ。

そして、産後2週間にして仕事の打ち合わせへ。
連載ものなどは、なんとか産休な感じで終わらせていたが、
どうしてもこの時期になってしまう季刊ものが、
どうしても、どうしてもだったので。

自由業者に産休なし。しかしまぁ、いつも産休みたいなもんだが。

そして家賃を払い込んだりして、通帳をふと見る。
外に出ないので、ほとんど減らない。
いつも、いかに牛のよだれのようにお金を使っているか思い知る。

昼は、マクロビオテック弁当を買おうと思ったら売り切れだったので、
西友のお総菜コーナーで、豆サラダや白和えなど買う。

朝は芋や栗などが入ったパンと野菜ジュース、りんご。

夜は簡単焼肉。私は今は肉はあまり食べられないので、私にとっては焼野菜か。


2005年10月27日(木) い、犬…?

人からカレンダーをもらった。
表紙に、犬の絵が。
なんで犬なんだろう?
犬…?
戌年…?
ということは、来年は、年女ではないか!ひえ〜。
自分が年を取っていくのは、楽しいし、別にいいんだけど、
「年女!」となると、ちょっとした重さを持って感じられるのはなぜだろう。

豆でもまくか。ぼっちゃんを小脇に抱えて。

朝は、ごはんと、お、お、おでん、など。
昼は、ぼっちゃんが立て続けにあれこれ攻撃してきたので、
3時ごろ、久々の自分の料理でもある、鶏のオイスターソース炒めと、酢魚など。
「もうだいじょうぶだろう」と思って料理し終えた瞬間、お呼びが掛かったので、
食べるころにはぬるーくなっていた。



2005年10月26日(水) ヘルシー、ヘビー。

朝は、ごはんと…お、おでん…、など。
昼は、すごく冷えてしまったスパゲティミートソース。

育児とは、さしあたって、
「細心の注意を払ってゆでたスパゲティをすぐに食べられない」
ことと見つけたり。

ぼっちゃんが眠っている間に眠ろう!と思いはするのだが、
ついチョコチョコ動いてしまう。

それにしても食べものの力というのは大きい。
いかに体が食べものでできているか、「乳ぐらし」をしてみると歴然だ。
私が行った病院は、ヘルシーなごはんが出るというのも特徴のひとつだったのだが、
たしかに野菜が多くて、薄味で、ヘルシーはヘルシー、そしておいしいので、
つい残さず食べていた。
しかし、人の食生活がどうかはよく知らないけど、
私の普段の食生活からすると、ヘルシー度ではどうやら私が上を行っていたらしく、
体がもやもやしてしまったのだ。
退院して、数日かけて、ようやく戻りつつあるところ。軽くなってきた。
たぶん、主に肉の量と、白ごはん。
ベジタリアンでは全然ないが、病院のごはんの半分くらいしか肉は食べないし、
白ごはんに至っては、うなぎの日くらいしか食べない。
いつも十二穀米とか、そんなのを混ぜたの。

だからこそ、すべてのことは人それぞれなのだ。

ある人にはヘルシーでも、ある人にはヘビー。
自分のことは、自分で考えてやっていくしかない。


2005年10月25日(火) これでいいのだ。

これからの一年を思うとき、かなり途方もないが、
この一年も、かなり途方もないと思いながら、なんとかやってきたので、
それだけが希望だ。
時が流れていくということの救いと悲しみ。
子どもができたとわかってから、いろんなことを考えたが、
いちばん納得したのは、
乗っていたバスからおじいさんを見かけたときに、
「あぁ、この、腹の中の人があんな風になるとき、私はこの世にいないんだな」
と、強くわかり、しかもそれがぜんぜん悲しくなく、
とても爽やかで大きな気持ちになったことだった。
「これでいいのだ」っていう、バカボンのパパの名言の心境。

朝は、ごはんとおでんなど。
昼は、おでんとごはんなど。
おでんとごはんの比率が違うので、食事としてはとても違うのだ。

これでいいのだ。

ところでいま、どこかから太鼓の音が聞こえる。
なにかの祭りか行事のために練習しているんだろうけど、
ちょうど陣痛と闘っているときにもこれが聞こえてきていて、
ただでさえ波のように迫り来る痛みだったのに、
ドンドンドンドコドン…と、あまりにもハマりすぎたBGMと化していて、
「おかしすぎるが、ぜんぜん笑えねぇ…」と、半べそだったものだ。
抗議したいくらいだった。


2005年10月24日(月) 「普通」?ハァ?

いままでもそう思ってきたが、
「普通」などないということが、とても実感される。
そして、さも「普通」であるという顔をして、
単なる個別のケースが語られたりする恐ろしさよ。
「普通はこうなんだけど」「普通はこうするのだ」など。
体験談を普遍的な話として語るのはやめましょう。
私はそういう「普通」に対して、
人並み以上の警戒心を抱くことができるので楽だが、
そうじゃない人は大変だろうなぁ。
ただでさえ弱っている心が右往左往。

そしてやはり、
人による、同じことに対する「大変さ」に関する、
沸点の高低の違いの大きさったら、ない。
なにを「大変だ」と思うかなんて、その人の資質や生活パターンなど、
誰ともおなじじゃない要素がどっさり絡みあってできているのだから、
「○○だから大変よ〜」という類の言いぐさは、ほんと、意味ない。

さらに「取り越し苦労」は、呪い以外の何物でもないということ。

「一人の時間がなくなる」という呪いを何度もかけられたような気がするが、
ぼっちゃんが眠っている間は、外に出るわけにもいかないということもあり、
すごく一人で、静かな時間を過ごせている。
制限時間があるってわかってるから、深ーく味わいながら。
これも「きっと、静かな時間はあるはず」と思っていたので、
ざまーみろ、というところだ。

などなど、以前から思っていたことを、今回しみじみ思いなおした。

朝は、いろいろ中断されながら、ごはんとベーコンエッグ、味噌汁、漬け物など。
結局それが昼ごはんともなってしまう。おやつはりんご。



2005年10月23日(日) すごく他人。

なにがびっくりしたって、すっかり季節が変わっていることだった。
半袖を着て、まだ暑いなーと思ってCDを買ったりしていた日に大変なことになり、
そのまま一種の幽閉生活を送ってシャバに出てきてみたら、
短パンで寝るなんてとんでもなくて、あわててストーブを出したのだ。

あー、びっくりした。
去年コッコデショの番組を作り終え、
久々に街を歩いた時にクリスマスツリーを見たときの衝撃とおなじだった。

赤ん坊…まだよくわからない。
誰だ?おめーは、という感じ。
自分の分身だなんてまったく思わないし、
おぉ、小さいが、人が増えてる!世話しなきゃ死んじゃう!誰が?俺が!

というところ。

思っていたよりも、すごく他人。
こんなに小さいのに、すごく他人だ。

そしてこれまでの日常のあれこれや、こっちの都合や思惑や、
ブツブツとした考えなどを恐ろしいまでに破壊していくのが笑える。

たまーに、ごくたまーに、ギュッとかわいく思える瞬間があり、
なるほどね、と感心したりもする。

朝は、ごはんと、ダンナが人生で2度目に作った目玉焼き。きんぴらなど。
昼はハハが来て、お好み焼き。るり色の砂時計を、突っ込みながら見る。


2005年10月14日(金) 進展、進展。

昨日、うどん屋で見た、11月生まれの運勢には、
「こうなると知りつつこうなった」
というような意味のことが書いてあって笑った。
それは占いなのか?という疑問はさておき、なんかいいなぁ、と笑った。

明け方、またもや目が覚める。
薄暗い中、しばらく椅子に座って、部屋と外を眺める。

洗濯、掃除、皿洗い。朝ごはんはポテトサラダドッグとほうれん草ポタージュ。
昨日もポテトサラダドッグだったが、パンが違う。
今日はクロワッサンだ。昨日はフランスパン生地で作られた食パン。

今朝の夢の中で、この夏中考えてきたことの答えが、バーンとわかった。
そのこと自体には、ずいぶん前から思い至っていたのに、
「それが答えだ」ってことに、結びつけられていなかった。
灯台下暗し。
ものすごくスッキリした。これでアウトプットできる!
周辺部は埋まっていたのだが、肝心のところがボンヤリしていたので、
やろうと思っていたことに取りかかれずじまいだったのだ。

と、ひとつスッキリしたと同時に、
また別の問題についてわりと大きな進展があり、
そっちも見守っているところだ。すんごく自分自身のことだけど。

とにかくその2つ以外のことを片づけよう。もうあとひとがんばりだ。


2005年10月13日(木) 秘訣のひとつ

静かな朝。
どうして秋は静かなんだろう、って思って、
何週間か前に、あぁ、セミが鳴かないからか、とわかったものだった。
最後のセミは、いつまで鳴いてたのだろう。
来年おぼえていたら、気にしてみよう。

朝は、4日目の「テクノデリック」を、もう、自然にかけながら、
ポテトサラダホットドッグ。いちじく、りんご、コーヒー。
昨日の夜、まったく思いもしなかったのに、
ポテトサラダ、という字をチラッと見かけ、すごく食べたくなって作ったのだ。
そういう時って、とてもおいしくできる。
料理の秘訣のひとつと言えるかもしれない。

さて、イラストでも描こう。


◇◆◇


私にとってはかなりの大作(といってもA4一枚)を描き上げ、バスに乗る。
ごはんは家で食べても良かったけど、なぜかバスに乗りたかったのだ。
気になっていたうどん屋さんで、うどんといなり。まぁまぁ。

夜は鶏とナスとマッシュルームのタイカレー、生春巻き、など。
タイカレーって、なんで恍惚な気分になるんだろう。


2005年10月12日(水) こなす日々

3日続けて、朝イチ「テクノデリック」。
どうしたんだろう。

昨日の味噌汁で雑炊。里芋がおいしい。
大分のだご汁風に、かぼすをちょっとしぼった。
何日か前、ダンナが「こつこつ庵のだご汁食べたい」ってつぶやいたのだが、
たしかにそうだ!と思ったので。
キュウリの醤油かけ、りんご、ウーロン茶。

こつこつ庵は、大分のわりと有名な居酒屋だ。
ほどよく郷土料理が食べられるし、ちゃんとおいしい。
おじさんも味わい深い。
すこーしだけ、死んだじいちゃんに似てる。

とにかく今日も仕事だ…と言いつつ、たぶん美容院に行ったりするだろう。
もうしばらくしたら、それどころじゃなくなるので。
いろんなことをこなす日々だ。


◇◆◇


お昼は発作的に「うまかっちゃん」。
「そういえばカップのうまかっちゃんって、ないよなぁ」などと思いながら。
久しぶりに食べたインスタントラーメン。いつまでも後味が残る…。

気楽な美容院でカラー&カット。
ゲームウォッチみたいなスーパーマリオを渡されたので少しやるが、全然ダメ。
でも、隠れた通路など、手が覚えているのがおかしい。

夜は鶏すきにしようと思って買い物を始めたが、
これまた発作的にショウガ焼きが食べたくなってしまい、
いったん入れたものをカゴから戻して、やりなおし。
鶏肉、長ネギ、チャンポン玉などに少し謝りながら。


2005年10月11日(火) 一度は沈む

いつも書いている連載のものでも、
ちゃんと取材をしていても、書きたいことがたくさんあっても、
書く前にはググーッと、書けないんじゃないかという気持ちに襲われる。
昨日の夜は、書くべきものの量もあって、けっこう深く沈み込んだ。
書き出せば浮かび上がれるということが、
これまでの経験上からは、予測がつくんだけど、
それはあくまでこれまでの話だから、
やっぱり一度は、暗いものがよぎる。
でも、これが仕事だから書く。仕事で良かったと、心から思う。

仕事…〆切があること、人の手に渡ること、人の目に触れること。
どんな形でもいいから、自分の中で完結しないこと。

2日続けて朝イチの「テクノデリック」を聴きながら、
オムレツサンド、りんご、豆乳、コーヒー。
ベーコン&コールスローサンドも作っていたが、お腹いっぱいになったので、
小腹が空いたときに食べることにする。

昨日のローカルニュースで、
私が好きなワゴン車コーヒー屋さんが紹介されていた。
豆から焙煎していたとは。
でもひとつ残念なのは、屋台なので紙コップだから、紙コップの味がすること。
だからといって、マイカップを持っていくのも、ヤな感じだしなぁ…。


◇◆◇


昼はハハと「にんじん」のオムライスなど。
中華にしようかと思いつつ、メニューを見た1軒は「マーボーなす」で、
もう1軒は「マーボー豆腐」だったのでやめたのだ。
どうしてかって、夜、マーボーなすを作る予定だったから。
申し合わせたようにマーボーの日なのか?

いろんな支払い用にお金を振り分けたら、
「日々のことに使う口座」が驚くほど少額になってしまい、ボーッとする。
でもよくあることなので、気にしない。
この精神構造が、自由業の基本だ。

やたらと偶然に人に会いつつ、用事をすませ、家で仕事。
夜は、マーボーなす…。




2005年10月10日(月) ピカピカの

オレンジピール&チョコチップ入りのパンでフレンチトーストを作るとおいしい。
昨日食べておいしくて、今朝もおいしくて、たぶん明日も作るだろう。
今日はりんごとコーヒーとともに。

この2日くらいで、やってしまうべき仕事をエイッとやろう。
いささかのあせりが生まれてきた。
あせらないとやらない、というのも多分にあるが、今回に関しては、
普通はここまで延ばさないだろう…、
と思われてもまったく不思議じゃないレベルでやってなかったし、
実際に「やってないんだけど」って言うと「チャレンジャーだ!」と驚かれた。

修理に出していたiPod。新品が送られてきた。
あの貫禄が懐かしいが、新品なのでピカピカだ。
まぁすぐにでも貫禄は付くだろう。私に送られたばっかりに…。


◇◆◇


仕事していたら妙にお腹が減って、鶏そぼろ御飯を食べる。
ひとくぎりついたら妙に眠たくなって、1時間ほど眠る。

美術館でダリの映画があるということを思い出して行ってみたが、
席について解説を読むと、目玉を切るとか、手首を切るとか書いてあって、
その文章を見ただけで充分汗が吹き出して倒れそうになったので、あわてて出る。
何しに来たんだかわかんないなーと思って美術館を出ると、知ってる人に会った。
しばらく水辺の森公園で散歩しながら話す。
いろいろ思うところある会話だったので、なるほどこのためだったか、と思う。
サファイヤプリンセスが入港していた。あいかわらずデカイお姫様だ。
美術館の前に戻ったころ、ちょうど映画を観たであろう人たちが、
とても暗ーい顔をして出てきていた…。

夕ごはんにいいお肉のステーキを焼くのはどうだろうと思って、
夢彩都のお肉売り場を見てみたが、少々予算オーバーだったので撤退。
だからといって薄切り肉を焼いたり、ポークソテーなんかにするのも悔しいから、
思いきって気持ちを切り替え、餃子を作ることにした。
その他に、りんごや豆腐やパンやベーコンも買ったが、
全部合わせても、買おうかどうか迷ったお肉1枚より安かった。
お肉は高いなぁ…。


◇◆◇


ギョウザを食べて、せっせと仕事。
時々太宰治のドラマを見たりしたが。

いま、夜中。
なぜか食べたいもの、いちごポッキー。


2005年10月09日(日) ときめくふたり

昨日の夜は、ちょっと足裏をもんでもらったら、寝入っていた。
まだ10時半だった。
そういえば、久々にかんしゃく魂に行ったなぁ。

今年のお旅所でいちばん怪しい出店は、怪しい男女がやってる運勢鑑定。
一瞬、以前よく見かけていたハブの粉売りの2人かと思うような2人だった。
何となく見かけも似ている。
こんなことに「ときめき」を使うのも何だとは思うが、
間違いなく胸がときめいた。
夢にまで出てきた。
どう見てもカタギじゃない二人。鑑定料は500円。

恋と愛着。
恋は単体、愛はくっつく。

朝は起き抜けにハーブティとチョコデニッシュ(半分)。ぶどう。
1時間経ってダンナが起きて、フレンチトースト、コーヒー。

やっぱり載っているので、新聞のお悔やみ欄を、しばらく見つめる。
それでも、よくわからない。


◇◆◇


お上りを見にいく。
県庁坂で最後の御神輿がこけた。
ダンナが撮影していたのだが、
一般の人は入れないエリアにいるダンナのまわりに、
次々とアマチュアカメラマンが群がっていくのが、なんか笑えた。
あやかられているような感じだったので。

絵はがきを納品するついでに、中通りのカフェでサンドイッチを食べる。
悔しいがおいしかった。
なんで悔しいかというと、そのカフェがコじゃれているからだ。
コじゃれているとわかりつつ、こだわったりコじゃれてたりするからだ。
キー!
ちきしょー、ウマいな、と思いながら食べていたら、龍踊が通った。
そしてお上りの行列までもが通ったが、御神輿を上から見るのは気が引けたので、
あんまり見ないようにした。

さらにお諏訪さんでお上りを見届ける。
昨日会った友だちも来ていた。
20年、2ヶ月、1日、と、会うスパンが極端に短くなっているのがおかしい。
やはり来ていたハハと一緒に、月見茶屋でしばし歓談。

ハハから、おととい亡くなった人が話していたということと、
今日のお葬式の話を聞き、ちょっとだけほっとした。
私はきっとその人が、もっともっと、
「もっと生きていたい」と思っていたのでは、と考えていて苦しかったのだが、
それは、それに越したことはないはずだったろうけど、
もう生きられないということを、私が思っていたより受け入れていたというか、
その人なりに認めた上で亡くなっていったということに、とても安堵した。


◇◆◇


どうしてもアンバサが飲みたくなって買う。
ジュースなんて、年に1度くらいしか飲みたくならないのに。
アンバサって、忘れもしない、小学6年の時に発売されたのだが、
その前からスコールが大好きで、つまりは子どものころ好きだった味なのだ。
だからたぶん、子どものころいつも一緒にいた友だちと会ったので、
飲みたくなってしまったんだろうと思う。

あぁ、今年もくんちが終わった。感無量。


2005年10月08日(土) まだ泣けない。

わざわざとは、泣きたくない。

悲しい夢を見たときや、ある種のよろこびのようなものによって、
わりとしょっちゅう泣いているが、
「ええ話」などで、わざわざ泣いたりしようとは思わない。
もし涙に価値を見いだすとすれば、私にとってそれは「不覚さ」にあるので、
わかってて泣くのって、なんかアホくさい。
小説とか映画とか「泣ける!」って言われるだけで、もう見たくなくなる。

アホくさいと思ってるわけではまったくないのだが、
人が死んでしまうことにまつわっては、あまり泣かないほうだ。
どっちかというと、泣けないほうかもしれない。
時と場合によっては、ひんしゅくを買うおそれがあるほど、泣けない。
自分でも、どうしてここで泣けないんだろう、と思う時があるほど。

理由はほとんどわからないけど、
「死んでしまうことを、ゼロになることだとは思ってない」ということが、
ひとつにはあるのだろうか。

昨日も、ある人が死んでしまったという知らせを聞いて、
「あの人がどうしてこれほどまでにあっけなく?」
という、大きな疑問は渦巻いたけど、
涙を出すような悲しみよりも、
「そうか…」という、受け入れる気持ちの方が大きかった。
病気のことは聞いていたので、ある程度わかってはいたし。
(思っていたよりはるかに早かったが…)

ただ、そうは言いつつ、その人が病気になったり死んでしまうことが、
あまりにも想像がつかなくて、涙までに至れていないという可能性もある。

私が知っている人の中でも、かなり「死にそうにない」人だったのだが、
「チャーミングな人選手権」でも、トップクラスだった。
よく「神様に愛される人は早く…」と言ったりする。
そういう解釈が(好きじゃないけど)、
ひょっとしたら当てはまるのかもしれない。

死んでしまうことを、ゼロになることだと思ってはいないけれど、
「その人とはもう、生身の存在同士としては会えない悲しさ」から、
いつか後頭部をはたかれて、泣いてしまうのだろうか。
でもいまはよくわからない。
涙からは、とても遠い感触。

また一緒に、山に登りたかったな。


◇◆◇


バナナ、おいもパイ、柿、コーヒー。ダンナにはハムサンド。
平さんのカイザーロールは、時間が経つごとに正しく固くなったので、
今日は軽く焼いた。3日で5つ全部食べきった。

昨日の夜、ダンナの仕事が終わるのを職場の近くで待っていたら、
「いつかまた会いましょう」とメールし合っていたりした人から電話があって、
すぐ近くにいるということで、会うことになった。
30分くらい話したのだが、いきなりマニアックな話が展開されて、
非常に楽しい時間だった。
それにしても、すごいタイミングで会えた。
私が1本後のバスで来てても会えなかったし、
ダンナの仕事がいつも通りの時間に終わっていても会えなかったし、
今年の踊町がひとつ多くても少なくても、会えなかっただろう。
(その人はくんち見物帰りだったので)

これはとてもわかりやすい「タイミングの良さ」だけど、
もっと長い時間の中で、人と会ったり関わったりすることも、
基本的には同じことなんだろう。

「偶然なんかなくて、すべては必然なのです」…というのは、
なんかピンと来ない言い方だな、って、いつも思う。

選べる道はたくさんあるけど、体はひとつしかない。

そういう、偶然まみれの中から、ひとつひとつ選びながら歩いて行ってみて、
その、歩いた跡を、時には必然と呼んでみる、
くらいのことなんじゃないのだろうか。

まぁとにかく「すべて」とか言われると、
ひとまずは「ウソだーい!」って思っちゃうんだが。


◇◆◇


お昼は、こないだ20年ぶりに会った友だちと2ヶ月ぶりにハルピンで。
ボルシチの小さいのと、レバースパゲティ。
そしてお旅所に行く。
小学生や中学生の時に一緒に行っていた人と、まさか30代も半ばにして、
お旅所に行くとは思わなかったし、実際、妙に笑えるヘンテコな気分だった。
時間がゆがんでいるような。
お旅所では、ちょうどお湯を振りまく神事にでくわして、
大量にありがたいお湯を浴びた。湯冷めするかと思うくらい…。

冷やしパインを食べた。大きくておいしかった。
龍踊を見た。


2005年10月07日(金) 10月7日、朝。

くんちの朝。
10月7日の朝は「1年のめぐり感」が、体中に押し寄せる。

早起きしてテレビをつける。
なんだかすごく久しぶりにテレビで見る気が。
コッコデショにくっついていた去年が強烈すぎて、
おととしがどうだったか思い出せない。
基本的に七日の朝はテレビで見るのが好きなのだが、
今年は年を取ったのか、一番目の傘鉾が出てきた瞬間、ドーッと涙も出てきた。
でもその直後、お諏訪さんで取材中のダンナ(3時出社)からメールが来た。
人が少ないそうで、長坂に空席まであるという。
今年は、なんかやっぱりおかしいのかな…。
くんちがユルくなるのは、とてもイヤだ。悲しい。

今日はお下りを見にいこう。

くんち中継を見て、カイザーロールのハムサンド。豆乳バナナシェイク。


◇◆◇


ちょっとゴロリとしてしまい、気がついたらもう1時だった。
寝汗をかいたのでお風呂に入って、バスで街へ。
お下りはちょうど終わったところ。残念。
前から気になっていたマクロビオテック弁当を、
江戸町公園の特設「おくんち広場」で食べる。
焼鳥やカレーやうどんのジャンキー臭に包まれて、
無農薬野菜のマクロビオテック弁当を食べていると、
バカみたいな、間違ってるような気になるのが不思議だ。
そして、思ったよりおいしかったのが、なぜか悔しかった。
チッ、うまいのかよ、って感じ。

お弁当を買うときに、地球やお肌に優しい洗剤の見本を渡されながら、
「これからお子さんなんかできると、きっと洗剤のこととか、
 気になってくると思うので、ぜひ使ってみてください」
なんて言われたが、
「すでに洗濯も食器洗いも石けんだし、掃除は重曹だし、
 髪も体も自分で作った石けん使ってるし、リンスはクエン酸だし、
 添加物の入ったものはほとんど食べないし、肉もたまにしか食べないし…」
という自分の、
口に出してしまうと、そのお姉さんにさえ勝ってしまいそうな自然派ぶりに、
しばし暗い気持ちになってしまった。

ということで、今夜はお旅所に行って、あやしいイカ焼きやはし巻き、
冷やしパインなどを摂取しようと思う。


◇◆◇


でも急に雨が降ってきて、お旅所ウロウロは取りやめ。
ダンナも17時間労働で遠い目をしていたので、
樹のハンバーグをさっと食べて帰る。


2005年10月06日(木) いかんせん睡魔神

また朝焼け前に目が覚めた。
お風呂に入る。

いま読んでいる本が難しくて、3ページもしないうちに頭がボンヤリする。
だから寝付きはいいのだが、ちっとも読み進まない。
でも、この本を読んでしまってからやりたいことがあるので、
ぜひとも読み終わりたい。
読んでいる間も、それがたった数ページの間でも、
「おぉ!やはりこの本を読んでから、あれはやるべきだ」と、
何度も思えるのでがんばりたいのだが、いかんせん、zzz…、と、
睡魔の神がやってくるのだった。

だからかもしれないが、この本を読み始めてから、やけに雑誌を買う。
「行け行けドンドン読み飛ばしたい欲」を満たしているのだろう。

明日からくんち。今日は晴れだが、明日はどうだろう。
感慨深く、一年前を思う。
そういえば、一年前の今日は、くんちに備えて整体に行ったな…。

昨日届いた「ポタージュなどをビュイーンと一発機」、
つまりはブレンダーというやつだが、
普通ならそれこそポタージュやお菓子作りなどの、
ほんわか優しいものを作らせてもらえるところだろう。
しかし私に買われたばっかりに、いきなりタプナードだ。
ニンニク、アンチョビ、バジル、黒オリーブなどをビュイーンと…お気の毒に。
それにしても簡単だった。ありがたやありがたや。

朝は昨日のトマト煮込みのスープでカレーを作り、パンに付けて。
あいかわらず煮込みの残り汁カレーは素晴らしい味になる。
ぶどう、ハーブティ。


◇◆◇


休みのダンナと「敬天」でステーキランチでも、と思ったが、
12時40分ごろだったのに、もうクローズしていた。早すぎだ〜!
めぐりめぐって、なぜか数年ぶりに「鯛の家」へ。
お刺身とあら炊きがたっぷり付いて千円という、
コストパフォーマンスにすぐれすぎのような気もするお魚御膳だった。

ぷらりと海を眺めに、外海まで走る。
やけに広く見えた。

夜はあんまりお腹が空かないような、具合が悪いような、そうでもないような、
とにかく絶好調というわけではない感じだったので、
外海の直売所で買った、平ベーカリーのカイザーロールでハムサンドを作る。
りんご、バナナ、アボカド。またもや朝ごはんみたい。
ダンナはカレーとキュウリサラダ。

今日は早く眠ろう。明日はくんちだし。


2005年10月05日(水) 静かで、落ち着いていて。

厚手のものを洗濯する予定だった朝、静かな雨。
朝ごはん第一陣。ロールケーキ(一切れの半分)、お茶。
作りかけていた「たくさん荷物がある時用バッグ」を仕上げる。
思っていたよりたくさん入りそうだ。
朝ごはん第二陣。チョコクロワッサン(半分)、コーヒー。
洗濯もしてしまう。明日まで干してれば乾くだろう。晴れらしいから。

天気のせいもあり、やけに落ち着いた気分。
もぎくんが気持ちよさそうに眠っていて、
それもまた、気持ちを落ち着かせてくれる。


◇◆◇


本を読んだり、考えごとをしたりして、
バジルペーストと豆乳を煮詰めたところに、
チーズと黒コショウを入れたソースのスパゲティを作りつつ、
芋栗パイも平行して焼いたりする。
スパゲティを食べて本を読みながらパイが焼けるのを頭の片隅で監視しつつ、
意識を失ってしまう。2時間ほど眠る。
でも、パイはちゃんと焼けていてくれた。

「ポタージュもビュイーンと一発」の機械が届く。
それでテリーヌの本を見返してみたり、
台所でのポジショニングを決めていたら、もう外は暗くなってしまった。
今日は外に出なかった。

夜は、たぶん、昨日作った鶏と野菜のトマト煮込み。

友だちが来たので、じゃがいもオムレツとほうれん草サラダを追加。

仕事のことについて熱く語り合ってしまい、
それをそのまま夢に見る。
眠ってるんだか、そのまま話してたんだかわからないリアルさで。

まぁでも結論としては、
カメラマンとディレクターがおなじ目を持つ必要はまったくなくて、
むしろそれは無理な話だし、無駄なこと、
いや、もはやそれを望むことはマイナスを目指してしまうということだ、
ということなんだが。

それがなかなかうまく行かない場合や状況や人間関係があるのだった。

うまく行けば、それは素晴らしいものを生み出せるのだが、
うまく行かないと、非常にもどかしいし、つらい。


2005年10月04日(火) とりわけの夜

昨日の夜は庭見せをまわった。
昔住んでいた町が今年は踊町なのだが、
私の家があったところ(空き地。今はどうやらマンションのモデルルーム)に
飾り付けがされていて、ちょっとジンとした。

たくさんの知っている人と会う。久しぶりに。
くたびれてもいいのに、どんどん元気になってしまった。
やはり庭見せの夜は素晴らしい。
一年のうちで、他のどの日にも流れていない空気に満たされている。
長崎の夜の中でも、とりわけ素晴らしい夜だ。
「長崎の夜十選」なんてものがあったら、間違いなく入る。
「五選」でも「三選」でも、私なら入れる。

勢い余って、
いちど食べに行こうと思っていた店に焼肉を食べに行ってしまったが、
それはハズレだった。一勝一敗ってとこか。
マズくはなかったけど、もう行くことはないだろう。
そしてやはり、いつもはお肉をあまり食べないので、寝しなに体が妙な感じ。


◇◆◇


肉を食べたからか、ひどく寝汗をかいて起きる。
朝はピザトースト。黒酢りんごジュース。

仕事をしようかと思いつつ、
ボーッとして使い物にならないので、無理矢理もういちど眠る。

昼はハハと、初めて行く、居酒屋の昼定食。
ハハの魚の煮付けはサラサラと汁に浸かりすぎており、
私のショウガ焼きは、やけに片栗粉でドロドロしていた。
質感としては逆の方がいいのに、とか何とか言いながら食べる。

県庁でオランダ船の人数揃いを見る。

用事や買い物をこまごま。
アミュのTシャツ屋さんに、なぜか大好きなロルバーンのノートがあった。
しかも見たことのない色だった。しかもしかも、とても好きな色。即買い。
ロルバーンのノートと言えば、こないだ妹がパッと出したので驚いた。
妹も好きらしい。
それも、私と同じく「これでないと仕事したくない」レベルで。

夜はダンナが急遽飲み会になったので、
パンとサーモン、アボカド、スープで地味なひとりごはん。
おいしいパンが食べたくて、ケーキブティックで買っていたのだ。
涼しくなったから、つい作った、トマト味のいろいろ煮込みは、明日。

コーヒーを入れて、果物のロールケーキ。
ケーキブティックでは「マンマ」という名前が付いていた。


◇◆◇


大学のころからダラダラと愛し続けているヤナちゃんのCDが出るようだ。
「さよなら人類」までもが入っている、たま時代の曲のセルフカバー集。
くくっ、楽しみ。
入ってる曲のタイトルを眺めながら、
「ほとんどソラで歌える自分って、どうよ」と、ひとり突っ込む秋の夜長。
「さよなら人類」はおぼろげに知っている人も多いだろうし、
「イカ天」世代の人なら、
かろうじて「オゾンのダンス」くらいは聴いたこともあるだろうが、
「たかえさん」や「ジャバラの夜」「あの娘は雨女」になると、
もはや長崎県内で歌えるのは片手で余る…、
いや、ひょっとして私だけかも…という境地だろうな。ふっ。




2005年10月03日(月) しみじみうろつきたい

暑かったり、ヘンな夢を見たり、などなどで、
浅い眠りのあいだをヨロヨロと渡る。
朝は昨日のお吸い物の残りに、お粥の残りを入れた、残りもの雑炊。
でもおいしかった。こういう偶然の産物って、おいしい。

今日はいよいよ庭見せだ。
去年は取材だったが、今年はのんびりうろつこう。
それにしても1年は早い。
早いけれど、それは経ってしまったから早く思えるのであって、
経っているそれぞれの途中では、とてもとても長かった。
あまりにも、いいことばかりではないいろんなことがあったし、
去年の今日から今年の今日までたどりついたのが驚きだ。
だからこそ今日の庭見せは、しみじみうろつこう。


◇◆◇


朝ごはんのようなお昼ごはん。
パン、ハムエッグ、アボカド、チーズ、キャベツのバター炒め蒸し、
カップスープ(ポタージュ)、黒酢りんごジュース。
大好きな深川製磁の皿に盛り合わせる。
何年も前の陶器市の時に、セットものの半端が2枚だけ売っていた。
半端とは言え、たしか1枚6000円とか、そのくらいした。
でも、とにかくとても好きだったので、2枚とも買ったのだ。
それから何度使ったかわからない。
そしてその都度、大好きだなー、と思いながら食べているので、
じゅうぶん元は取ったと思う。
決してていねいに扱っているわけではないので、
金の縁取りも頼りなくなってきているけど、ぜんぜん飽きない。
深川の器って、一見、突拍子もなかったり、飽きそうなデザインだったりしても、
不思議と飽きないし、なぜか使ってしまうところがすごい。
なかなかできることじゃない。


◇◆◇


ねりまただし。

今回も「ねりまただし」がいた。
2回前の国勢調査の時、つまり10年前、
ちょうど私は「いつか文章を書いたりしてメシを食う人になるんだ」と思いつつ、
プータローをしていた。
その時の国勢調査の書き方見本のところで、
「文筆業」をしていたのが「ねりまただし」だったのだ。
だから思った。
「見てろよ、ねりまただし」って。
そんな人いないのに。

今回の見本では、ねりまただしは「著述家」「シナリオライター」だった。

でも自分の欄には「著述家」とは、なんとなく書かなかった。
まだ「著述」や「家」って感じじゃないような気がしたので。

見てろよ、ねりまただし。
次は「著述」って書いてやるー!

しかし…「ねりまただし」って、ゴールデン街でクダ巻いてそうだ。
もちろん白髪混じりで長めのヘアー。フケ多し。


◇◆◇


YMOのライブ盤をかけながら仕事をしていたら、
ちょうど「中国女」のところで携帯のメールが来た。
メールの着メロは「中国女」なので、微妙にハモってグラグラした。
ダンナからの「CASジャパン倒産」というお知らせだった。
内容もグラグラだ…。そしてやっぱり…。


2005年10月02日(日) あるまじき具体性

もぎくんの、
「トイレが気にくわないぞ。新しく砂を足さないと外でやっちゃうよ」攻撃もあり、
今日は6時起床。
朝焼けよりも早く起きてどうする。

ちょっと前から「買おうかな」と思っているものについて、
夢の中で、電器屋さんとネットですごく具体的に見比べていた。
送料のことなどを詳しく計算したりして、夢にあるまじき現実感だった。
10円単位の値段まで考えてたりして。
(あ、それって、自分の性格から見れば、逆に非現実的かも)
ここまで思っているのなら買うべきか。

あまりに早く起きすぎて、何も食べたいものが浮かばない。

…そして買った。夢で見たのよりも2000円ほど安くで。
何を買ったかというと、鍋の中でポタージュなんかをビュイーンと作れる機械だ。
これまではミキサーでせっせと作っていたのだが、
洗うのがかなり面倒だったし、
乾かし方に注意しないと、カビが生えたりしていたのでイヤだったのだ。
うれしい。楽しみに待とう。そしていろいろ作ろう。
少量のペーストなどがさっと作れそうなことに期待大。
ミキサーだと、どうしても飽きるくらいの分量を入れないと回らなかったから。
各種ペーストって、おいしいけど、実際に食べる量はちょっとでいいし。


◇◆◇


しばらく眠って、かんころもち。
お風呂に入って、老李へ。チンジャオとマーボーのS定食。
ダンナは台湾牛肉ラーメン。

版画をしたいなぁ、と思いついていたので、ホームセンターでベニヤを買う。
ちょうどサービスで切ってもらえる日だったので、切ってもらう。
8等分に、って言ったら、係のお兄ちゃんがものすごく悩んでいた。
どうしてそんなに悩むことがあるんだろうというくらい悩んでいた。
気の毒なくらいだった。いじめてるような気分になってしまった。

iPodを発送。元気になって帰ってこいよ〜。

夜は矢倉寿司をテイクアウト。


2005年10月01日(土) 見られたら減る。

うわっ、今日から10月ではないか。
つるかめつるかめ。

またもや6時半に目が覚める。
ついに修理に送るため、黒酢入りりんごジュースを飲みながら、iPodを梱包。
かんころ餅を食べて、仕事でもするかという、さわやかな朝。
BGMは、YMOの「BGM」。


◇◆◇


「見られたからって減るもんじゃない」と、
着替えだかなんだかを覗かれた女子高生について言い放った偉い人がいたらしい。
たしかに減るもんじゃないけど、視線って、貼りつく。
好きな人のラブリーな視線なら、いくらでもペトペト貼り付けてしまいたいけど、
エロ学生やエロオヤジや、はたまたチェックオバハンのねっとりした視線などは、
あまり貼り付けたくはないものだ。取れなさそうだし。
「見る」ことや「視線」って、それ自体は「見えないもの」だけど、
確実になんらかの作用や、計り知れない質量があることは、
夜を共に過ごして初めて顔を見せた大昔の人たちを見てもわかるし、
視線とそれを受けることの危険さは、いろいろな形で語られ、予防されていた。
だからイヤな視線は、実際に貼りついて害を及ぼすのだ。
心をすり減らさせられる。
ということは、やっぱり、見られたら減るのだ。


◇◆◇


ちょっと眠って、お粥を食べる。
家の片づけ、仕事の片づけなどして、2時半ごろ、スパゲティをゆでる。
ハム、玉ねぎ、ししとう、しいたけ、たっぷりのバジルペースト。
いろいろとおおざっぱな買い物。
昼ごはんが遅かったので、夜は軽くチャーハンと冷や奴。
ショウガとネギをたっぷり入れた。


トンビ |MAILHomePage