ぴんよろ日記
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2005年09月30日(金) |
ワンステージアップ。 |
よく眠った。 いちど早くに目が覚めて、朝焼けを見たあと、新聞を読んで眠った。 麦茶だけ飲んで。
あることについて、あまりにもコントロールできないようなので、 今後どうなっていくのか、楽しみに見せてもらう気持ちでやっていこうと、 あらためて思っているところだ。 それでつらい気持ちになった時もたくさん過ごしたが、いまはもはや楽しみ。 どう現れてくれますかな?という心境だ。 ここまでの道のりは長かったが、われながら立派にワンステージ上がった。
…なんて書いたら、私の生活の実際を知る何人もの人から、 「あのこと?」って思われるかもしれないのだが、それとはぜんぜん違うことだ。
ますますわけがわからないことになっているが、 この日記をせっせと書いているのは、私という人間に、 具体的に何が起こっているかを伝えたい気持ちからではまったくないので、 たとえそう見えたとしても、ぜんぜん違う場合が多々あると思う。 もし私と四六時中一緒にいる人が読んだとしても。
ウソは書いてないけど、思い違いをされる可能性の高い部分は、かなりある。
それはそれで、いいとも思う。むしろ、それこそが。
多かれ少なかれ、人についての認識は、そのようなものだ。 私自身が、自分で自分のことを読み違えていることだって多いだろうし。
◇◆◇
昼はいまひとつお腹が減らなかったので、小さめのみかん2個。 でも打ち合わせや用事を済ませていたら、やっぱりぐーっと減ってきて、 4時前にドンクでサンドイッチとオレンジジュース。 そしてワゴン車コーヒーを飲む。 ちょっと暑い気もしたけど、ホットにした。空を見ながら、ゆっくり飲んだ。
このところ、外食続きだったので、夜はおかゆ。鶏そぼろなど添えて。
2005年09月29日(木) |
いつものような、いつもでないような。 |
朝方眠った気がするが、8時前には目が覚めた。野菜ジュース。 不思議だけど、ぜんぜん不思議でもない朝。 いつものような朝だけど、いつもの朝では、ない。 いつもの朝など、ほんとうは、どこにもない。
もぎくんはシャツのリボンでひとり遊び。
◇◆◇
昼は休みのダンナと仲正でざるとろ。 家に戻り、多少、仕事。さすがに疲れていたらしく、昼寝。
夜はまた、親戚宅にお呼ばれしてしまった。 おいしい鯨を食べた。いやほんと、おいしかった。
◇◆◇
そういえば、朝、 ダンナ、泊まっていた人、猫をのぞく私だけが起きていて、 ベランダでコーヒーを飲んでいたら、 見上げる範囲には雲の気配すらもなくて、 その、空が青い中を、トンビが見事に飛んでいてくれた。 ありがたい以外の何物でもない時間だった。
わからないものとか、聴いたことのない音楽とか、見たことのないもの。 そういうものにどういう態度を取るかっていうのが、勝負だろう。 「ありえなーい」 「信じられません」 「こういうの、わかんないんだよね。だいたいさ…(微妙にズレた自説展開)」 これ、すべて負け。
「理解に苦しむ」ことは、世の中にたくさんある。 理解することがすべてじゃないことも、たくさんある。 でも、自分のアタマや感性の回路の乏しさを正当化するための 「わかんなーい」 は、やっぱり、勝ち負けで言うと負けだ。
でも「こんなものをわからない俺の方が偉い」って態度を取る人って、 あんがいたくさん、というか、そっちの方が多い気もする。 「俺がわからないんだからダメに決まってるじゃないか」って。 そして、わかった気になれるレベルのものでまわりを固めて、 世界を見晴らしている気になっている。
世界なんて、とにかくわかんないものばっかり。 一生わかんないことばっかり。 でも、いくらそれを「ないこと」にしたいと思ったところで、 それらは確実にあり続けるのであった。
ただ…「わかったと思ったら大間違い」という落とし穴もある。 油断大敵である。
じゃぁいったい何が「勝ち」なんだ!というと、たぶんそれは、 「やったもん勝ち」 だろう。 人殺しとかかっぱらいとか、そういうのは違うけど、 あることを、だれかが、その人の体を通じて生みだしたものについては、 その人以外のほかのだれもが、それについては「負け」なのだ。 その人がやっちゃった時点と地点では。 だからいくら「私ならこうする」「俺だってあれくらいできる」 と言ったところで、それについては、だれも勝てない。 だってもう、やっちゃってるんだもの。 言うだけの人はゼロだけど、その人はもう、目に見せてる。耳に届けてる。
だからとにかく自分の場所で、なにかを生み出すしかないのだ。
そしてそれぞれが生みだしたものを、見あい、聴きあい、わかんなくなりあって、 また新しいものを生みあいながら、やっていけばいい。
わかりあうことを超えて、もっと大きな意味で、わかんなくなりあうこと。
◇◆◇
朝。マロンロールのしっぽ。あったかい豆乳。
打ち合わせ。
iPodの修理の取り次ぎはやってないかな、と思って、 システムプラザなき今、唯一アップルコーナーがあるベスト電器へ。 前のぞいたときは、そこの専任スタッフみたいな人がいた気がしたんだが、 今日は明らかにアップルの匂いがしないおじさんがいて、 私が迷わずアップルコーナーへ進んでいくと、 「やばっ、マックのこと、俺に質問なんてしないでね、たのむっ」オーラが、 彼からドバーッと放出されたのがわかった。 わかったが、非情な私は「iPodの修理は取り次ぎされてますか?」と質問。 しかしおじさんも負けじ(?)と、 「いや、もう、それはこちらへ電話してくださいっ」 と、アップルのサポートセンターの電話番号が書かれた紙を、速攻取りに行った。 「うちを通すとですね、1ヵ月くらいかかるんでっ」と念押しされる。 もちろん直接やりとりするのが早いとはわかってたんだけど、 送ったりするのが面倒だなー、お店で預けたり受け取ったりできればなー、 と、ためしに言ってみただけだからいいんだが。 その後、スピーカーなど見ていたら、 言い訳のように「どんな調子なんですか」なんて訊いてきたのがお茶目だった。
いやー、専任スタッフがいないアップルコーナーと、 わかんないのにマックのことを訊かれる電気屋さんのせつなさよ。
昼は紅灯記でスーパイコ。 広州で買ってきたという、本場の月餅をひとくち、おまけにいただく。 日本には絶対ないような味だった。
夜はなぜかまた、石橋屋でイカ刺し、甘鯛フライなどつつく。 そしてなぜかなぜかカラオケに行き、なぜか歌わず、 なぜか屋台のラーメンを食べて帰り、なぜか遅くまで話し込む。
もぞもぞっと目が覚めて外を見ると、 びっくりするくらいの朝焼けだった。 稲佐山の横に3列の雲があって、それぞれがオレンジ色に染まっていた。 朝焼けって、やっぱりどこか朝って感じを持つものが多いけど、 今日の朝焼けはかなり夕焼けチックだった。 あわてて写真を撮り、時計を見ると6時。 寝ようかな、と思ったけど、そういえばダンナは7時出社だったので、 そのまま起きて、昨日のスープを雑炊に。卵とネギとゴマをたっぷり入れる。 らっきょも付けて。ベリーナイスな味だった。そして、梨、ぶどう。
今日はたくさんの用事に囲まれている。 ハードなものはないけれど、数が多い。 夜に行きたいところもあるのだが、たどり着けるだろうか…。
◇◆◇
こりずにiPod復活計画を続行している。 iMacではなく、iBookでやってみる。 2つの間には、OS上の微妙な差があって、その差は現在、 いろんなソフトを使うにあたって、微妙ながらも大きめなので。 そして今までiBookに入っていた音楽を全部消して、iTuneを作り直す。 iPodの復元には成功しても、曲の転送で暗転していたので、 曲のファイルが合わないか壊れているという可能性をつぶすため。 それでやってみたら、今のところは、まぁ、うまく行っている。 …しかし、い、いまCD3枚目…。果てしなさ過ぎ。 それに、最初に入れてみたのが、YMOのいちばん初期のライブCDで、 ためしに聴いてみたところで、もとの音が割れまくっていたりするので、 いまひとつ「試し」になっていない…。
あー、でもダメだ。iPod自体のハードディスクがやっぱりおかしい…。 こりゃ修理だ〜。
◇◆◇
昼から夜にかけ、 そもそも多かったはずの予定よりもさらに上回る用事や会う人が次々と現れ、 なにがなにやらどんどんわからなくなってきて、最後のほうはボーっとした。 お昼にハハとごはんを食べていたとき、 私が小さいころに会ったことがあるという、ハハの友だちに会ったあたりから、 もうその傾向はあったのだろう。 その後、急な打ち合わせや、待ち合わせや、 会うと思ってなかった人とバッタリ会うとか、会えそうで会わなかったとか、 とにかくいろいろで、やっぱり人がからむと、 自分でコントロールできるパーセンテージが極端に減ることを再認識した。
昼はアフタヌーンティで緑色のスパゲティ。 何度も食べたことがあるだけに、 今日のは「慣れない人が作ったな…」とわかってしまった。 夜は石橋屋でエビの天ぷら、一口カツなどをつまみ、その後、亜紗で雑炊。 亜紗には「もうテーブルもいくつか空いて、そううるさくもないだろう」 という気持ちで行ったもんだから、 そのあまりの人の多さと、ケンカ混じりの人もいたうるささと、 猛烈に作られていく濃い食べ物の匂いなどに、かなりパンチをくらってしまった。 亜紗の繁盛ぶりは、本当におそろしいほどだ。
朝からみっちり仕事。 昼からは取材だ。 でも涼しいので許す。(なにを?)
朝ごはんはハム&バジルオムレツサンド。ベーグル。野菜ジュース。
一行勝負コピーって、サクッと思いつけない。 ひとつのことについて延々と思いめぐらして書くのは得意なのだが、 性格的にも「ひとことで言う」ことがなかなか苦手だ。 だから一行コピーの仕事は寝る前に悩んで、夢の中で考える。 いつも使っている自分は、あんまり使えないので、違うのにまかせるのだ。 ほぼ、うなされながら。本当に、必ず夢に出てくる。考えている自分が。
それでも…やっぱり得意じゃない。
一行勝負コピーとも共通する「ひとこと感」にあふれているのが、 テレビのコメントだった。 あれもかなり勉強になった。 たくさんのシーンが折りかさねられて、ひとつの番組なりコーナーを作るが、 そりゃもう、その都度、そのシーンと響きあう「ひとこと」を探す。 文章の形は取りつつも、あれは文章じゃなくて、あくまで「長いひとこと」だ。 秒単位で制限されるし、なんと言っても、人が声に出して読むものだし。 だからすごく体を使って書く。実際に手で書いてる。 私にとって、唯一、キーボードでは書けない「文章」だ。
一行勝負コピーも、最終的にはキーボードで清書して送るが、 (これがまた、まさに一行だから、清書してしまうと、悲しいほどあっけない…) その前の段階は、手書きだ。
ひとこと!をキーボードでスイスイはじき出せるほどには、 頭がよい人間には生まれてないなぁと自覚する、 暑さ寒さも彼岸までってのは、まったくもって言い得て妙と感心しきりの朝だ。 (ほっとくとこうなる)
◇◆◇
昼は気づいたら食べそびれ、マロンロールを2切れ。 車で取材に行く。 帰ってすぐにバス停に行けば町にくだれるな、と思いつつ、 いやいや、ここは家に帰ってじっくりすごそう、と思いなおす。
じっくり過ごして、夜は鮭のバター焼き、カボチャの煮物、 昨日の鍋のダシに、ゴボウとニンジンを入れたスープ。
ダンナは遅く帰ってきたが、夕方、取材に出た先でラーメンを食べたらしく、 ごはんは食べたくないらしい。 昼にも別のところでラーメンを食べたらしく、 しかもどちらもトンコツだったもんだから、見事にお腹をこわしていた。
未練がましくiPodをいじる朝。無為な時間が過ぎてゆく。 明け方、寒くなってついに毛布を出す。 もぎくんもご満悦。
ホットミルク(はちみつ・カルダモン入り)、マロンロール。
コーヒーでも飲むか…。
◇◆◇
お昼は老李。S定食。チンジャオとエビチリ。のどが渇く。
ハハとギターコンサートへ。 「あの手の動きから、どうしてここに広がっている音が出ているのだろう」 と、気が遠くなる。 目が見ているものと、耳が聴いているもののあいだに、 頭では理解できないほどの大きなへだたりが…。 ギター、おそるべし。
ハハを家に送り、新しいパソコンの設定を、勘でやってみる。 ウインドウズだけど、まぁ、なんとかなるもんだ。 使っているソフトのことなどを訊ねてみるが、 「この次元の認識のまま、どうしてパソコンを使ったりしているのだろう」 と、気が遠くなる。 パソコンのお客さま係って、かなりつらい仕事だろうな…。 学習する気のないウインドウズユーザー、おそるべし。
夜は友だちが来たので、ササッと鍋にする。 豚肉と、鶏だんご。白菜が売り切れだったのでキャベツで。 ダンナと二人で食べるときよりも、はるかに食べてしまった。 人が来ると勢いづく。
昨日から不調だったiPodを調整中。 もう2時間近く格闘した。 昨日買った、マロンロールやりんごなどを食べながら。
いちどまっさらになったところに、曲を転送しているところだが、 さてどうなるやら。 …どうもまたダメだ…止まってる。作業に戻ろう。
ううう…。なおってくれー。たのむよ〜。
◇◆◇
ぐらぐら…。なおらねえ。 ヘタにiTuneをアップグレードするんじゃなかった。 あれからだ。調子悪くなったのは。
どうしよう。
iTuneを元に戻すか…。てことは、いままで入れたのが消えるのか…?
悩ましい午後。時間ばかりが食われる。
それでもお昼は、ダンナとトルコライスを食べに出た。 でも私は血迷って、チキントルコにする。チキンカツとホワイトソースの。 まぁ、たまにはアリか、という味だった。 そしてまた、ワゴン車コーヒーを買う。ようやくホットを。
あー。。。今日はもう、放っておこう。
◇◆◇
数日前に買ったおもしろい布を使い、バッグ作成。 寝違えているというのに。でもなかなかよくできつつある。
ピアノを聴きに行き、谷川でおにぎりを食べて帰る。 谷川は、ものすごく大繁盛していた。 いままで行った中でいちばんと言えるくらい。 持ち帰りもどんどん入り、ごはんが足りなくなったほどだった。 ようやくビッグウエーブが去ったあと、 大将が厨房でバナナを食べているのを目撃。 さすが元アスリート!
2005年09月23日(金) |
練乳パンに至る道のり |
いよいよせっぱ詰まってきたので、仕事をしようという1日。 ひとまず野菜ジュースを飲んだが、朝ごはんになにを食べるかは、 まだ切迫しては思いつかない。 しかもなんか寝違えてて、肩がおかしい。
民主党系の若手議員って、党首も含めて似た人が多いけど、 実際にしゃべってみたりすると、やっぱり似てるんだろうな。 見かけ以外も。 だから似てるんだろうな。
話の次元をずり下げると、ぜんぜんタイプじゃない。
微妙に車の運転がヘタそう。 そして言い訳しそう。なんども切り返して車庫入れしながら。 さらに私が一発で入れると、思いがけない負け惜しみを言われそう。 「それって車庫入れとは何の関係もないじゃん!」っていうような。
…という妙な道のりを経て、練乳がけのパンでも食べようかという気になってきた。
◇◆◇
お昼は家にいてもよかったが、 肩の寝違えも思ったよりひどいし、とかなんとか理屈をつけて、町へくだる。 玄米定食を食べようかと思ったが、休みだった。そうか、今日は休みなのだ。 流れ流れて、数年ぶりに共楽園のちゃんぽんを食べる気になった。 新しい店になってからは初めてだ。前に行こうとしたけど満席だったりしたし。 今日も多かった。 多かったけど、たぶんここ数年でお客が増えたから「メニューを減らしています」 なのだろうに、どうしてちゃんぽん1杯に30分も待たされたのだろう。 明らかに炊き込み不足でスカスカした味だったし。 最後のほうで、ようやくスープがおいしくなってきた。
FMの人が、コンサートに来た有名人を連れて行くとかなんとかで、 すっかり「メジャーな穴場」になってしまった共楽園よ…。
「だれでも知ってる隠れ家」ってのもあるなぁ。
またワゴン車コーヒーを飲む。 ガレージの一角にあるので、いろんな人や車が見られて飽きない。 ガレージのおじさんの「車入れ替えテク」も楽しみだ。 一度、まだスペースは空いているはずなのに入れてもらえない車がいた。 「左ハンドル、ベンツ」と、おじさんは独り言でダメ出ししていた。 その後、私が別の通りを歩いていたら、そのベンツは、 まだグルグルと駐車場を探していた。
夜は豚キムチ、炒り玉子、味噌汁、炊き込みごはん、ミョウガ醤油掛け。 友だちが来たので、チーズオムレツ、大根ホタテサラダなどを作り、 魚肉ソーセージなど焼く。
夜中まで仕事していたら、2通メールが届いた。 用件はまったく違うし、本人たちは知る由もないが、 差出人同士が親戚という、珍しい組み合わせだった。
2005年09月22日(木) |
新聞なんだけど新聞じゃなくて |
7時に目が覚める。 新聞って、おもしろくない。 字が印刷されている紙をめくって目を覚ますのが好きだから取っているが、 いかんせん、おもしろくない。 もっと違う新聞って、ないのかな。 政治経済事件スポーツ以外のことが載ってるようなの。 薄くてもいいから。
いや、政治経済事件スポーツでもいいんだけど、 なんかもっと、ぜーんぜん違う感じで書いてあったりするものがあってもいいのに。 話題としては1日遅れでもいいから。 ネットでは、いくつかそういうものを読んでいるけど、 あの、寝ぼけた頭で紙をめくる動作には、どうしても魅力があるのだった。
「違う感じ」っていうと、新聞界ではすぐ思想的なものになっちゃうからな。 しかも新聞界の「思想的なもの」って、外から見るぶんには五十歩百歩だし。 テレビもそうだけど。 右とか左とか言うけど、 中身はおんなじオッサンの体のクセがどっちかに傾いてて、 右の靴が減ってるか左の靴がすりきれてるかの違いくらいしかない。 ようにしか、見えない。 ウエーブした白髪か、テカテカセットかってだけで、オッサンはオッサン。
新聞紙に印刷されて毎日届く、でも今ある新聞とは違うもの…。
などと夢想しつつ、パン、いちじくジャム、トマトジュース。
◇◆◇
じゃんじゃん家事をして、昼はチキンライス。 バジルペーストを入れたら、べらぼうにおいしかった。
取材1件。
夜は鶏の唐揚げ、カボチャコロッケ、炊き込みごはん、 インゲンとオクラの揚げだし、レタスサラダ。 唐揚げは、私はおろしポン酢でさっぱりと。ダンナはマヨネーズ…。
「どっちの料理ショー」を見ながら、 自分がいかにカツオのたたきを偏愛しているかを自覚する。
2005年09月21日(水) |
フラットだがはかりしれない |
ものすごく疲れていても不思議ではない朝だが、ぜんぜん大丈夫だ。 昨日はいろいろあったけど、 したいことを、楽しく、したいようにしたからだろう。 体も軽い。 小ぶりのりんごを1個食べて、朝食とする。 うひゃ、甘いっ!というわけではない、 しかしパツパツッとした、いいりんごだった。 みかんもりんごも、甘すぎるのは好きじゃない。
昨日とはうって変わって、フラットな1日になりそうだ。 だけど、それぞれの瞬間にはなにがあってなにを思うかわからないし、 おおまかにはつかめていても、見れば見るほど、はかりしれない。
◇◆◇
昼はハハと、客の多さにパニックになっていた老李で。 こんがらがった店の人たちが、あまりのこんがらがりに、 シーンと動きを止めてしまった瞬間を見てしまった。 いちおう、無事に食べる。
用事をすませ、足裏マッサージに行って帰ると、またたく間に気を失い、眠る。 そして夜まで途切れ途切れに本を読んだり眠ったりして、 ごはんは、その合間に、パンとトマトとアボカドと牛乳。 朝ごはんか!と突っ込みたくなるが、寝ぼけた頭と体の声を忠実に聞いた結果だ。 ダンナは遠い島で泊まりの取材だし。
そしてまた眠る。
また早く目が覚めた。今日は6時半だった。 新聞読んで、広告を眺めて、昨日の日記を書いても、今まだ7時半。 なんか老人みたい。 今日はダンナが休みだから遠出しようと思っているが、 その前に一仕事やっつけようかな。バーさんは。
その前の前に、パン食べよう。ベーコンエッグで。
ベーコンエッグで思い出したが、 昨日、駅前食堂で隣のテーブルにいたおじさんが、 ハムエッグでビールを飲んでいた。 でも、卵の黄身だけを、まんまるお月さんみたいに残して帰った。 自分が黄身を残すとわかっていながら、ハムエッグを頼むおじさん…。 複雑な事情でもあるのだろうか。 あまりの不思議さに、私とダンナは店を出たとたん、 揃って「黄身が…」と言い合ったのだった。
◇◆◇
しばらく遠出できなくなるので、 思いきって、呼子にイカを食べに行くことにする。 イカの活造り定食と、刺身定食。 みんな活造り定食を頼んでいるが、私たちには多いと予測がついたので、 ひとつは違うのにした。正解。 そしてあれは「呼子に行って食べる」というのがおいしさの大部分を占めている。 イカも、その他のお刺身も、あれよりうんとおいしいのを、 長崎ではすぐに食べに行ったり買ったりできる。 醤油も甘かったし…。 刺身定食の刺身の2キレが、なぜかパイン味で、 しかもそれはそれでエスニックな感じでおいしかったんだけど、 どうしてパイン味が?と思っていたら、デザートがパインだった。 同じ包丁かまな板で切ったな…。どっちも…? そんでもって、パイン味の刺身はまだしも、 パインの味が強いからわかんないだけで、これは刺身味のパインってこと…? でも満足した。それは呼子まで食べに行こうと思って食べたから。
あのへんの景色は、すこーし山陰チックで、それも嬉しかった。 やっぱり同じ並びの海に面しているから、自然にそうなるのだろう。
さらに思いきって、福岡まで行ってみることにする。 と言っても、マリノアをちょこちょこっと見て、 野菜と果物と焼酎と、シャツを1枚、本を1冊買っただけ。 でも、ここにもしばらく来れないと思えば、これまた満足。
そして、ちょうど福岡に来ているかもしれない、 遠くに住む友だちに電話してみる。 来ていた! 急遽夕ごはんを一緒に食べることにした。 しばらく会えないと思っていたので、なんか現実味すらないような楽しさだった。 タイ料理をどんどん食べて、どんどんしゃべった。
濃い1日だった。1日としては、思い残すことがないくらい。
と、帰りの車の中で「毎日こそが人生だ」としみじみしていたら、 お腹いっぱい食べたはずのダンナが、 サービスエリアでラーメンを食べると言い張り出し、 それを嵐の中に放り出されたような驚きをもって見ているうちに、 本当に食券を買い、おいしそうに食べてしまったので、 「毎日こそが人生で、ほんともう、なにがあるかわからない」思いを強くしつつ、 あんまりのことに、しみじみなんて吹き飛ぶ。
日々は底知れない。
「自分」なんて、探しているうちが華だ。 探しあてたところで、そんなものは、はじめっからここにいる、 昨日は昨日食べたものを食べ、今日は今日食べるものを食べる人間だけだ。 自分が自分でしかないという深すぎて底が見えない悲しみをわざわざ探すなんて、 …いや、たぶんそれを見たくないから、 探してるなんて言いつつ、逃げることが「自分探し」なんだろうな。 今日もご苦労様です。ご安全に。
みんなが持ってるブランドのバックを買う人のことを悪くいう人も多いし、 それを「これを買える自分」の確認のためだっていう人もいるけど、 あんがい逆かもしれない。 自分なんて探し当てたくないし、確認したくないし、 人とおなじものがいいと思えなくなる自分を引き受けたくないという、 恐怖に対する防衛本能なんじゃないだろうか。
…あぁ、今日も朝からターボかかってるよう。梨でもむいてクールダウンだ。
◇◆◇
一日中、半病人のように過ごす。 眠って、本読んで、お茶飲んで、眠って、暑くて起きて、ぶどう食べたり。 昨日酷使した体もだいぶ軽くなった。 と思ったら、ついつい八坂神社に川船の稽古を見にいきたい気持ちがムクムクと。 こりてない。 でも見にいって、気が済んだ。 川船の出来は…まぁ、まぁ、か。囃子がいまひとつだった。 こないだの「龍の頭落下事件」に続き、 「この時期に演技の途中で囃子が止まる事件」を目撃してしまった。
くんちの稽古は、一日見ただけではわからないとも言えるし、 ワンセット見ればわかるとも言える。 本番がよければそれでいいんだけど、本番は稽古なしには作られない。
「俺たちはできる」と思えるところまで体と技を作り込んでなお、 「俺たちはできる」と思ってしまわない気持ちを持つために、稽古はある。
でもこれは、そうなろうと思ってなれるものじゃなくて、 そこにいる人みんなから立ちのぼってできる集合体の人格みたいなのが、 どう育っていくかということなので、完全にコントロールできる人は誰もいない。 誰もいないけど、誰も無関係じゃない。 その「無関係じゃなさ」は、単に関係者に止まらず、 稽古に通りすがって足を止めた人でさえ、取り込まれるほどのものだ。 見物している人の何気ない一言が町の人の耳に入り、 それがみんなに伝わって、落ち込んだり、嬉しくなったりというのは多々ある。 その作用が、また「人格」に肉をつけていく。
たとえば私は昨日、ちょっと離れてはいるが、 町の人の目につくところでワンセットをジッと見ていて、 休憩になったので帰った。もういいか、と思って。 でもこれが、休憩が終わった次のセットも見続けていて、 最後は熱烈に拍手したとしたら、どうだったろう。
…とまぁ、またブツブツ思いにふけりながら、 ダンナに迎えに来てもらい、駅前食堂でショウガ焼き定食を食べて帰る。
日記に書いているものだけ見れば、毎日のんきに過ごしているようだが、 いまはあまり体力がないというか、ある事業にごっそり天引きされているので、 すぐにぐったりしてしまう。 普段の体力を10とすれば、今は6,5くらいだ。 でも頭では「今日はあれとこれと、これもできるだろう」と思ってしまい、 つい実際に遂行してしまう。すると、火を消したようにぐったり。 だから、頭で思いついた「今日やれること」を、 1つ2つは減らしてみることにした。 昨日はそれで2つ減らしたのだが、ずいぶんと楽になり、眠るときに本も読めた。 これは私にとってはかなり信頼のおける「疲れメーター」だ。 本を読みながら眠るよろこびを、自分からうばうほど疲れるのはよくないだろう。 ここ数日は、メーターを振り切っていた。
朝は、きのう「びわっちファーム」で買った、おいも蒸しパン、巨峰。 びわっちファームに行くとアイスクリームを食べてしまうが、 昨日は「杏仁豆腐」というのがあって、それにした。 アイスなのに、本当に杏仁豆腐の味がして、驚くやらおいしいやら、だった。
◇◆◇
お昼に気の利いた和食を食べたいと思い、 ずっと前から気にしていたが行けずじまいの店に行ってみる。 が、満員だった。 しかも一瞬開けて見渡した店には、 気の利いた和食を食べるにはあまりに安い音楽が流れていて、 やっぱりダメかも、ここ、と思う。 おいしいっては聞くんだけど、なんとなく自分には合わない気がしているのだ。
しかたないので、これまたこないだ行こうとしたが満席だったフレンチの店へ。 いちおう席は空いていたので座ってみるが、 前の人のパンくずやコップを置いた水のあとがテーブルクロスに付いていて、 パンくずは奥さんが手で払っているんだけど(それもどうよ)、 水のあとはたぶんずーっと消えないだろうし、 これを見ながら、私にとっては安くないランチを食べるのはイヤだな、と思い、 お客も多かったので「長くかかりますか?」って聞いたら、 「これからオーダー取って…40分くらいは」と言われたので出てきた。 40分もどうしろというのだろう…??? ランチで40分待たせるって、メニューや運営に見直すべき点はないのか? やっぱりこの店も、いいっていう人は多いけど、私は好きじゃない。
そしてあと2軒、なんとなく頭の片隅にあった和食屋さんの扉を開いたのだが、 これがまた、どちらも玄関先に大量のお客の靴があふれていて、 しかもだーれも出てこないし、もちろんやめた。 大衆割烹ならいざしらず、取材の時もいっぱしのことを言うお高いはずの店が、 扉を開けたとたん、脱ぎたてほやほやの靴をあふれさせてるってのは、なんだ? 微妙な味の和食を食べたい気分の人間がいちばん見たくないものだろう、 脱ぎたての靴なんて。
…と、「一日にこなす項目削減キャンペーン」初日、 のんびりランチしようと思った矢先にヘトヘトになり、 中通りの寿司屋で、なんかちょっとひと味多いちらし寿司のセットを食べた。
またワゴン車コーヒーを飲む。 コーヒー屋さんのお姉さんが大量に買ってきたという、 人気のパン屋さんのパンを、なぜかひとつもらう。小さな甘いクロワッサン。 ちらし寿司が足りなかったので、おいしかった。 パン屋さんはあまりの人気で、警備員までいたらしい。
もう、こうなったらやってやる、という気になり、ひとり取材を強行。 最後はお諏訪さんの「お上り練習」まで見に行って、 夜はメンチカツまで作り、心身ともに疲れ切る。 そして夜中に目が覚め、自分の過剰さが悲しくなり、しばらく泣く。
さて、昨日見にいった龍踊の稽古だが、 はじめは、ただ久しぶりに見る龍踊が嬉しかったり、 取材で見なくていい気楽さに包まれてニコニコしていたが、 そのうち、どんどん自分の眉間にシワが寄っていくのがわかってつらかった。
だってユルいんだもん。
なんかみんなダラダラしてるし、ニタニタ笑ってるし、 演技自体も、いい組と悪い組の差がひどいし、 そして悪い組ほどヘラヘラしてるし「そんなんじゃケガするよ!」と、 私の中の、こうるさいくんちオバチャンが、しょっちゅう顔を出す。
「あれ?龍踊って、こんなにちっちゃかったっけ?」 と思ったところから、いろんなもんが見えてしまったのだ。 たしかに、さすがにこの時期だから、演技の流れはできてるし、 一応の形にはなってるんだけど、空間が広がらない。 くんちの演し物って、お諏訪さんの踊り馬場に代表されるように、 基本的には狭い場所をいっぱいいっぱいに使ってやるものだ。 でも、いいものほど、その狭さが吹き飛ばされて、 船や龍の舞台としてイメージ設定されている海や川や空の広がりが、 どばーっとあふれるような気にさせてくれる。 龍踊ならば、動かしている龍衆が見えなくなって、 龍だけが舞ってるような錯覚におちいって、つまりは見ている自分も、 雲の上にいるような気分にしてくれるのだ。 でも、昨日の龍は、ちっちゃかった。 動いちゃいたけど、踊ってなかった。 一度も鳥肌は立たなかった。(くんちに関する、私の鳥肌基準はかなり甘いのに)
町の皆さんが、皆さんの思う範囲でがんばっているのはよくわかる。 暑いし、きついし、大変だ。 でも、ワンセット終わるごとに、できが良かろうが悪かろうが、 ニコニコ拍手しあうのは、稽古としては、どうなんだろう。 交代したあと、いちいち「きつかー」「あつかー」と、 談笑するのは、どうなんだろう。 あんなに楽しそうなくんちの稽古は初めて見た。もちろん悪い意味で。
そして極めつけの瞬間を目撃した。 舞ってる龍の頭が地面に落ちたのだ。 小さいころから、 さんざんくんちも稽古も龍踊も見てきたけど、これまた初めて見た。 いや、いいのだ、落ちてしまっても、支えきれなくても、それが稽古だから。 そういうことを本番でやらないために、稽古はあるのだから。 でも、驚いたのは、そのあとだった。 ぜんぜん空気が変わらないのだ。 頭を落としたことで、そのセットは強制終了され、次の組と交代した。 落とした人は、一応「すんませーん」という身振りをしながら戻っていく。 そして出迎える人は、なんとまぁ笑いながら拍手をしたりしているのだ。
ユルっ!
本番まであと半月もないこの時期に、 龍の頭を落として笑ってすまされるというのは、 私の感覚では、ちょっと信じられない。
稽古でも何でも、くんち関係では最後まで見ないと気が済まない私だが、 昨日はたった1時間で飽いてしまって、途中で帰った。
本番では、ちゃんとやれるのかもしれない。 でも、たとえ今年の龍が、7日のお諏訪の朝にしくじっても、 私はぜんぜん不思議には思わないだろう。
はっきり言って、心配している。
◇◆◇
と、一夜明けても暗い気持ちの朝は、 ライ麦パン練乳添え。梨、キウイ、野菜ジュース。
昼は肉じゃがの残りとごはん。
打ち合わせ、買い物、本読み、遅い昼寝、長電話。
夜はいろいろ残りもの。きんぴら。冷や奴。
「エンタの神様」が大不作で、ぜんぜん笑えなかった。
秋だ…うるうる。 もういい加減、暑さに飽いていた。 歩きまわって考える取材も、暑いというだけではかどらなくなるし、 なにより書いたり描いたりする気になれない。 仕事だから、そりゃやるけど、やる気とはかどりが涼しさひとつでぜんぜん違う。 頭なんて、これひとつ取ってもアテにならない。
あぁ涼しくていい気持ち。 いろいろできそうな気が、どんどんしてくる。 レーズンくるみ入りのライ麦パンでも食べよう。
◇◆◇
お昼は、昨日見たテレビの影響で、 どうしてもハンバーグが食べたいというダンナの希望に応じ、 バスでくだって、リーフへ。 ダンナと一緒に仕事だった、かつての私の「相方」H氏もお誘いする。 しかもお誘いしておいて、おごってもらった。 私はランチのショウガ焼き。トロリンコッテリ系だった。
またワゴン車のコーヒーを飲もうと思って、街まで歩く。 どっかのテレビが取材に来ていたので、遠巻きにアイスコーヒーを頼む。 情報系の番組じゃなくて、どうやらニュースらしい。 スカスカの半袖を着て、本当はホットが好きな私でもアイスを頼む暑さなのに、 ワイシャツにネクタイの記者のお兄ちゃんが、 カメラに向かって「ホットもすっきりした味ですね」 なんて言ってるのが気の毒だ。
家に戻り、仕事。夕方また出て、打ち合わせ。 そしてまた家に戻り、そしてまた出て、龍踊の稽古を見にいく。
…。
夜は季舟屋でお好み焼き。 ちょっと塩気を取りすぎたみたいで、体がもどかしくなった。
バスタオル10枚、作業終了…。 なんかもう、戦いが終わったという感じ。 作業そのものというより、暴走機関車的自分との。
朝はパンとバナナラッシー、梨、キウイ。ダンナはカレー。 私はこれから、昼ごはんにカレー。
タオル、おととい作ったのを昨日洗濯して使ったけど、気持ちよかった。 ワッフル地の、すいすい〜っと拭けていく感じが大変によい。 バスタオルも明日、盛大に洗濯しよう。
まずは糸くずまみれの部屋に掃除機をかけよう。
◇◆◇
夜は肉じゃが、豚の焼いたの、もずく、ざる豆腐、など。
午後にあれこれ用事や買い物があったからか、 本を読もうと思っていたが、気づいたら眠っていた。 そしてまた、すごく悲しいようなイヤな夢を見て、3時ごろ泣きながら起きる。
今日も早く起きてしまった。 今まだ7時半過ぎ。 昨日仕事が終わって、縫い物の下準備をしたまま寝たら、 その続きを縫っている夢を見たのだ。 よほど早く縫いたいのだろう。 パンでも食べてミシンを出そう。
◇◆◇
しばらく縫い物に熱中したあと、布もなくなったので、取材も兼ねて買い出しへ。 お昼は久しぶりの「はやかわ」。 本当に久しぶりだった。前に行ったとき、あまりにも食べすぎてしまい、 それからなんとなく足が遠のいていたのだった。 でもおいしかった。おまけでもらったチャーシューが特に。
取材してくたびれてのどが渇いたので、 前から気になっていた「巨峰ラムネ」を飲んでみる。 エコ&心豊かな暮らし系おばさんの店にあるのだが、 やはりあまり居心地はよくなかった。 感じはいいんだけど、なんだかなぁ、苦手だった。
そしてまた大量に布を買う。 大好きなワッフル生地でタオルを作っているのだ。 作ると言っても、これまでにたまっていた端切れで縁取ってるだけなんだが、 すっかり熱中している。 バスタオル10枚分も買ってしまったが、そんなに風呂に入るのか?
夜はフライパンとカセットコンロで、簡単焼肉。 2人だったら、これでじゅうぶんだ。片づけも楽だし。 タレには大根おろしをたっぷり入れた。 カツオのたたきも、大量のさらし玉ねぎとともに。 肉とカツオ!という、パッと見、濃いメニューだが、すごくヘルシーだった。
昨日はなぜか佐世保に行った。 ハンバーガーを食べて、カエルのキーホルダーを買って帰っただけ。 ドライブが目的だったので、それでいいのだ。 行きは大瀬戸まわりだった。 海が、遠くまでなだらかに見えていて、でも岸にはけっこうな波が来ていて、 サーファーたちがぷかぷかと浮いていた。
夜はここ数日の残りものなどを、炊きたてのごはんと食べた。 脈絡はないけど、嫌いじゃない。
選挙は、あー、ここまで来ちゃってたか、という感じ。 ますます、できる範囲で世の中と離れて生きなくてはとの思いを強める。 日本に住んでる以上、もちろん無関係ではいられないが、 それを「たまたま」だと扱うかどうかと、その比率は、 まったくコントロールできないものではないから。 たとえば「政治に関心を持たなきゃ!」と息巻く人に、 「じゃぁ政治家になってください!」って言っても、ほとんど逃げると思う。 それの、レベルが違うバージョンとして、 政治や世間とはできるだけ距離を置いて生きていきたい。 見つめたり考えたりするにも、距離は必要だし。 (長崎に住んで長崎のことを書くためには、 長崎からできるだけ遠くに、心の目を離さなくてはいけないように)
というより、政治はともかく、世間なんてものは、本当は無いと思っているが。
昨日買ったおいしそうなブリオッシュといちじくジャムを、 心静かに食べるとしよう。コーヒーも入れて。
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昼はハハと牛あぶり麦トロ定食。 夜は、昨日作っておいた、夏の終わりの夏野菜カレー。 鶏肉とナスとオクラ、トマト、たまねぎ、シイタケ入り。 ダンナが急に巨人戦のチケットをもらって見に行って遅かったし、 私もググッと仕事していたので、10時ごろ食べる。
それにしても巨人戦、ダンナが行ったときはすでに10点以上の差で負けており、 巨人ファンのダンナとしては、まったく見甲斐のない試合だったようだ。 まわりの席からは「金返せー」「東京帰れー」というような、 殺伐とした「声援」が飛んでいたという。 私もテレビでチラリと見たが、巨人の攻撃中にもかかわらず、 実況の人がくんちやカステラの話をしていたりして笑えた。 ちゃんぽん食べに来たと?と突っ込みたくもなる。
それにしても、ダンナはいつまで巨人ファンを続けるのだろう。
ずっと昼間、というような面白くなさ、か。
スローライフ系の若い人々の仕事や生き方を紹介した記事などを読むとき、 かなりの確率で感じてしまう、 「悪くないのはわかるんだけど、なんか息が苦しい感じ」 …が、なんなのだろうと思っていたのだ。
昨日の話ともつながるが、 自分がわかっていることだけ、コントロールできることだけを、 軽く胸を張りながらやっている、 それはそれで文句の言いようがないので言えないんだけど、 一抹のつまんなさが漂う、独特の空気感。
本人は等身大だと言い張るんだけど、 それはちょっと小さいんじゃない?と心配したくなる服を、パツーンと着ている。
昼間の安定した光がずっと続いている。 朝や夕方の、不安定だけど移り変わる美しさは、あえて、ないことになっている。 淡々と続く平穏な昼間。
雨の日や風の日もあるけれど、真っ暗で見えなくなる、ということはない。
見えてる。わかっている。
スタイルとしての、手さぐり。
の、つまんなさ。
◇◆◇
昨日はけっきょく4時に寝た。 でも8時に目が覚めて、野菜ジュース、豆乳、ホットケーキ、梨、ぶどう。 そして仕事する。
頭と体を切り離すのはつまらないので、 なるべくどんぶり勘定のひとくくりで暮らすようにしているが、 それが功を奏してか、肌に合わない話を聞いたり読んだりすると、 勝手に身震いするようになった。 頭ではそんなにイヤだと思わなくても、 体が「うっへー、だめじゃん、これ」って知らせてくれる。 ありがたい。
朝から、まさに「対岸で火事」が起こっていた。さっき消えた。 私の今日は、これから洗濯物を干して、選挙に行って、ごはん食べて、仕事して、 と、おおかた想像がついているが、 火事があったところの人は、一生の中でもそれほどないくらい、 想像のつかない一日を過ごすのだろう。 が、私の本日だって、ひょっとしたらまた、驚くほど変わるのかもしれない。 そして、仕事するときにどんな文章が自分から出てくるのか、 その点については、いまの時点ではまったくわからない。
世界のしくみをわかったような顔をした小デブTシャツ男の発言から、 想定内とか想定外という言葉が、やけに普通に使われるようになってしまった。 自分で決めてる、わかってるって言っちゃいけないことまで、 自分で決めてる、わかってるって言ってしまっているところがおこがましい。 そのことに対して、最低限の礼を失している。 間違いの大部分は何から始まるかと言えば、 わかってるって思っちゃうことからだから、 わかってるって言えば言うほど、その人がわかってないってことが見抜かれる。 小デブ男に話を戻せば、 難しい話はさておき、あの体にTシャツを着て、 かなりの場面を過ごすことを自分に許している時点で、なんかちょっと。
想定内って、思っている範囲の半分も、いや、本当は、ありもしない。 かろうじて「想像」はできても、定めることはできるわけがない。
しかしこないだ選挙のテレビを見ていて、 これまでの彼なら小馬鹿にしていたような じいさんばあさんにもみくちゃにされることを、 自分でも「想定外」なよろこびに感じている表情をしていたのが、 彼のこれからにとってどう作用するだろう、と思った。 たぶん人とこんなに直接的にふれあったのって、 生まれて初めてだったんじゃないんだろうか。
さて、豆乳も飲んだことだし、洗濯物でも広げるか。
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昼はダンナと夕月の赤いカレーを食べに行く。 たまに食べると、へなちょこでおいしい。 ダンナは選挙取材で佐世保へ。
食べものページ用の料理を作り、撮影する。 たくさんできてしまったので、実家に持っていって食べる。
一時はiBookを買うかもと言っていたハハ、結局vaioにするらしい。 やっぱり…。 電機屋さんでのやりとりの話を聞いたら、 店員はMacについて好意的じゃないのはよくある話だが、 ウソまで吹き込んでいたようだ。まぁそれもたぶん知らないからなんだろうけど。
でも売ってるものをけなすってのも、不思議な現象ではあるな。
今日も寝汗がすごかった。 お前はデブか、という感じ。 夜中に帰ってきて、なんとなく寝つけず本を読んだりしていたら、3時だった。 それから眠ったけど、7時前に目が覚めて、 さらにむりやり眠ったけど、選挙の音で、また目が覚めた。 そしてまた、饅頭など食べて、むりやり寝た。 眠りが途切れすぎて、なにがなにやらわからない。
今日は涼しいので、取材歩き。 あのコーヒー屋さんにまた行こうかな。
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お昼は紅灯記で、鶏と野菜の炒め物の定食。 前と横のテーブルに、おしゃべりな男たちがいて、 あぁ、男のおしゃべりもつまらんなぁ、と思いながら食べる。 おしゃべりに男も女もあんまり関係ない。 自分がここ数日いかに忙しかったかとか、テレビがくだらないとか、そういうの。 それをさも大変そうに言うのがむなしい。そしてうるさい。
おしゃべりって疲れる。おはなしは元気になる。
取材で歩いてまわって、汗だく。時々へたり込む。 あのコーヒー屋さんで、今日はアイスカフェオレ。豆乳バージョン。 たぶん町に出たら、必ず行くだろう。おいしいから。
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龍踊の稽古を見にいったら、雨が…。 ビニールを着て、とぼとぼ歩く龍を見て、とぼとぼ歩いて帰った。
夜はいつものリーズナブルな天ぷら屋さんへ。
かなり秋らしい匂いの朝。 よく眠れたし、気持ちがいい。
このところ、本ばっかり読んでる気がする。 しかもほとんどが同じ人の本。 まだ読んでないのが、本屋さんに何冊もある。 こういう時って、楽しい。 まとめて買ってもいいんだが、 一冊読み終わるころに、次のをいそいそ買いに行くのが楽しい。 今日もたぶん一冊読み終わるが、あと二冊ストックがあって、それも楽しみ。 こんな感じで、いままで何人の人の本を読んできただろう。 だからこの状態が長くは続かないこともわかっている。 だからこそ楽しい、まっただなか感。
昨日は久々に会う人がうちに来て、ごはん。 疲れていそうだったので、ちょっとヘルシー目にいろいろ作った。 牛かん、生春巻き、オクラと山芋とゆで干し大根のあえもの、など。 浦上そぼろの下ごしらえもしていたが、 お腹がいっぱいになってたどりつかなかった。
今日はこまごました用事と、ひとり取材。このまま涼しいといいな。 朝は豆乳とパン。ぶどう。 びわっちファームで買ったテーブルロールは、なにも付けなくてもおいしい。
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本を読んでいたら、ぐったりと眠りこけていた。 町へおりて、矢倉寿司で昼ごはん。 こまごま用事をいろいろ片づける。 おもちゃカメラのプリントを受け取りにいったら、 なんと1本2000円近い現像代だった。完全に道楽だ。 好きな写真が何枚か撮れていたので、良しとしよう。
ウロウロしていたら、ワゴン車のコーヒー屋さんがあった。 分類しちゃえばスローライフ系な感じだけど、 そんなことは、もう、どうでもいいじゃないか。 車の前のベンチに座って、ハチミツコーヒー(冷)をぼんやり飲む。 町中の駐車場の一角にあるので、いろんな人が行きかっていて、 コーヒー屋さんとも挨拶を交わしたりして、気持ちのいい風が吹いていたりした。 長崎もほんと、悪くないな、と思いながら、心底ぼんやりした。 少し寒いくらいの時期になって、熱いコーヒーを飲むのもいいだろうな。
スタスタ歩いて、 市場で夜行く友だちの家へのおみやげ(ヒラス刺身用)を買い、 芸術的に間に合ったバスに乗って帰る。 バスの中で、書きあぐねていた文章の書き出しがひらめいた。
台風の前にごっそり摘んだバジル。 もう新しい葉っぱを出している。 さいきん見た本に、ハーブは使えば使うほど茂るって書いてあったけど、ほんとだ。
朝はホットケーキを焼いた。 バナナジュース、ぶどう、桃。 ぶどうは、昨日みつけたロザリオビアンコ。 初めて食べて感動したロザリオビアンコは、 時々行くスーパーの産直コーナーで買ったのだが、 たぶん同じ農家で作ったのがあったので、 家にはまだ巨峰があるのをわかっていながら買ってしまった。 やっぱりこの前のとは、ぜんぜんちがう。皮までおいしい。
昼は、休みのダンナと、レタスチャーハン、うまかっちゃん。 かなりの間インスタント麺を食べていなかったせいか、 作っているとき味見したら、やけに強い味に思えて、薄めた。 だからきっと、ダンナには薄かっただろう。
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昨日、11月の初めにある行事に参加しないかといわれたけど、 そのころはとてもじゃないけどできない事情があるので、断った。 でも、その事情がなければ、ホイホイ行っただろう。 それに行かないことを考えもしないほど、万障お繰り合わせで。 優先順位というか、なんというか、 すっごく揺るぎないって思ってることも、あんがい揺るぎなくない。 固まって見えるもの、見てしまっているものほど、そうじゃないかもしれない。
どこにでも抜け道や別の道はある。
朝からてきぱき家事をした。 これから石けんも仕込むつもり。 ちょぼちょぼ売れているらしい。
このてきぱきさは、昨日読んだ2冊の本の作用によって、 また泣きながら目が覚めたことと関係がある。 具体的に夢の中身を書けば、ケンカというか、 剣道のような形を取った勝負に負けたので、あまりに悔しくて泣いたのだ。 でもその勝負に負けたことは、とても道理にかなっていたし、 思い知らされて良かったと、泣きながらではあるが、心から思った。 そしていま、私がもやーっと抱えていることと、それはすごく通じていたので、 起きたらちょっと背筋が伸びていて、家事もてきぱき、というわけだ。
朝はハムのオムレツのレタスサンド、クリームシチュー、桃、梨、野菜ジュース。
立て続けに石けんを仕込む。一気に4本分も…。 卵ごはんを食べて、一仕事。「特急で」というのが入ってきたので、やる。
ひと眠りして、もぎくんのエサなどを買いに出る。 台風が過ぎたあとだというのに蒸し暑い。夜は冷やし中華。
ベランダの植木も倒しておいたが、いまだ風も雨もさほどは吹かず。 これからグワッと来るのだろうか。 でもこの上ない仕事日和。今日やらずにいつやるよ、というお日和だ。 朝はツナサンドとプチシュー、桃、ラッシー。コーヒー。
◇◆◇
読んだ本の細かいことはことごとく忘れてしまう。 同じ本を読んだ人と話をすると、自分が大バカみたいに思えるのでつらいほどだ。 「ほら、あそこで○○が△△して」「そうでしたっけ…」のくり返し。 いつしか会話は途切れる。だってぜんぜん憶えてないんだもんよ。 私にとっての本読みは、 心や頭のあちこちを押し広げられる感触や、 なにかとなにかがつながる瞬間の快感のためだし、 (その「なにか」は、本に書かれていることと直接関係ないことも多い) その快感を経た自分が、なにかを見たり考えたり作ったりするときに、 それまでとは幾分か違ったやりかたでやってみたりしていることが面白いからだ。 山登りは気持ちよくて好きだけど、 百名山のリストを塗りつぶしながら登ることはない。 いいとか悪いとかじゃなくて、私にとっては、どうでもいいから。
でも、登ったときのほとんどのことを忘れていても、 どうしても忘れられない景色や瞬間があるように、 いつまでも、時々よぎる文章がある。 いつよぎるかは、これまたわからない。
そのひとつが、さっきよぎった。
「ふうん、そう」と言ったきり。
という文章…と言うには短すぎる気もする、一文。 それを書いた人がわりと重い病気になって、 大変だ大変だと自分でも言い、人も大変だ大変だと言ってくれて、 はしゃいでさえいるような時の、ある人とのやりとり。 そのクールな一瞬で、 自分がこれからきちんと病気と向き合わなくちゃいけないことと、 大変だって囃してくれる人よりも、そうじゃない人のほうが、 本当は心配しているのだということに、スパッと斬られるのだ。
この前後を読み返したくなったけど、 さてどの本に書いてあったのか…あのへんの本だとはわかってるんだが…。 (たぶん執念で探すと思う。台風だし)
◇◆◇
本は、探し始めて数分後、実家にあることを思い出した。
昼ごはんにはスパゲティ。昨日作ったバジルペーストを使う。 ハムとタマネギとしいたけ。生クリームも入れた。 残ったスープ部分があまりにおいしくてもったいないので、 最後にパンを少し焼いて、ぬぐいまくる。
夜はひらひら豚肉のニンニクバター焼き、クリームシチュー、レタスサラダ。 ホワイトソースって、いったん自分で作るようになるとあまりに自然にできるが、 作ればできるもんなんだ、と思うか思わないかの間には、 とても深い溝があるような気がする。自分もそうだったし。 でもやっぱり作った方がおいしい。 そして缶や箱を開けたりしなくていいから、逆に気楽。 この感じは、重曹掃除とか、石けん作りとかにも通じている。
台風…ぜんぜんへなちょこ。
昨日は一日家にいた。眠ったり本を読んだり人が来たりしながら。 夕方買い物に出て、ダンナになにが食べたいか聞いたら「すきやき」というので、 白菜やエノキをカゴに入れて肉売り場に行ったら、適当な肉がない。 肉だけ別の店に買いに行こうか…と言ってたら、なんと卵もなかった。 すっかり気はそがれ、急転直下、外で食べることにする。 しかしこれもまた、行こうと思った店が閉まっていたり、多かったりで、 ちょっと疲れかけていたが、えーい、と浜の町に行き、かつ吉へ。 とんかつほどのお腹ではなかったはずなのに、パクパク食べた。 でもかつ吉は、以前が92点だったとしたら、いまは84点くらいの味だ。 いささか寂しい。 他の店が75点や68点だから、いちばんおいしいことはおいしいんだけど、 もしスパーンと素晴らしいトンカツ屋が現れたら、一位の座は即座に奪われる。
台風が近づいている。昨日の買い物の時も、妙な感じの夕焼けだった。 さて、いちじく食べて仕事しよう。 お昼までに2つ終わらせられたら、麻婆豆腐を食べに行こう。
◇◆◇
毎日読んでる「日刊セイケイ」だが、 谷川候補の演説写真に、カメラを持ったダンナの頭が写っていた。 くせ毛なのですぐわかる。 その昔、なぜか私の本も紹介してもらったし、 談合もしてないのに、揃って日刊セイケイに載った夫婦もなかなかいないだろう。 ふっふっふ。 まぁ、ダンナはただの写り込みだが。
◇◆◇
とりあえず仕事が片づいたので、買い物に。明日は台風だから。 お昼は、とっさに皿うどんが食べたくなって、岩川飯店へ。 ソースと酢じょうゆをちょっとずつかけて食べながら、 「味としては酢じょうゆが好きだが、正しいと感じるのはソースだ」 とかなんとか、またいらぬ考えにはまりこむ。
台風でダメになるとつらいので、 ベランダに繁ったバジルを思いきって摘んで、ペーストにした。
夜はサンマを焼く。ずっと食べたかったのだ。 網で焼くとすごいことになるので、フライパンで焼いてみた。 なかなかだったけど、部屋に匂いが立ちこめっぱなしなのは、 網だろうがフライパンだろうが変わらない。 焼きなす、冷や奴、味噌汁、レタスのおひたし。
サンマはもぎくんにもおすそわけ。
2005年09月04日(日) |
わからないなりの、わけ。 |
昨日の歌舞伎。 ストーリーはいたって出来過ぎで、偶然も重なりすぎ。 そりゃみなさん一流の役者だけど、完璧に演じてるってわけでもないし、 時々は私の耳や目にだって、あれ?つっかえた?という瞬間があった。 話のベースになってる因果応報とか義理人情とか、特に好きでもないし、 舞台美術がすんばらしい!と思ったわけでもない。 まぁ飽きさせないのはさすがだったけど、 どっちかというと「歌舞伎って、ほどほどな『ちゃっちさ』が魅力かー」 なんて、いつもの考えグセを乱発しながら観ていた。 ずっと冷静だったと、胸を張って言える。 …はずだったのだが、クライマックスも近まったあるとき、 登場人物の一人が、なんかまた義理にからまったセリフを言い出して、 頭の中では「あー、あいかわらず江戸時代って不自由だのぅ〜」と考えたのだが、 気づいたらジワッと涙ぐんでいたのだ。 猛烈に驚いた。なんで泣く!オレ!泣くとこ???つーか、これで泣く??? 動揺した。そしてそういう時間が、幕が下りるまでさらに何度もやってきた。
…と、ここまで書いて、どうして泣いたのか、やっぱりわからない。 わかったように言いたくない。 いま、頭で考えつけるようなこととは、ちょっと違うところに理由があるはず。
ただ、ひとつには「全幕通し」の上演だったのがあると思う。 歌舞伎って、よく見せ場だけやったりするし、 昨日観たのも、前に一幕だけは観たことがある。 メインディッシュだけ食べて、漬け物とごはんは無し、というようなものだ。 でも「今日の料理はおいしかったなー」ってしみじみするのは、 食事の余韻に包まれながら、漬け物を、ポリ…っとした瞬間だったりするので。 玉三郎さんもパンフレットのインタビューで、 「全幕通しでやりたかった」と言われていたし。
あと、さっき起き抜けの頭をよぎったのは、 「ストーリーなんて、できすぎくらいがちょうどいいのかもな」 ということ。 ストーリーのできすぎさに油断させられて、虚をつかれた感じもするのだ。 できすぎたストーリーにカモフラージュされたなにか、に。
今のところは、こんなところだ。そしてたぶん、もっと大きな理由がある。
あ、それと、帰り道に日見トンネルを通った。 バイパスができてから、だいぶ通ることも減ったのだが、 最近では「このトンネル、こんなに小さかったかなー」って思ってた。 よくありがちな「自分が通ってた小学校が小さく見える現象」だ。 しかし昨日は、前に見ていた通りの大きさに見えて、 そしてホントはそっちのほうが正しいんだと思えて、 さらにその理由は「今日歌舞伎を見たからだ」って、妙に確信した。 なんかよくわからんが、このへんに謎が隠されている気は、する。
朝ごはんを食べるのも忘れてた。ツナサンドでも作ろうか。
どうしてなのかわからなかった。 歌舞伎を観たのだが、いくつかの場面で涙が出てきた。 それがどうしてなのだかわからないのだ。いまだに。 もっともらしい理屈を付ければ付けられるんだけど、 もっともっと違う気もするのだ。 だからわからないことにしておいて、見つけていこうと思う。
朝はトマトジュース。 昼は博多座のお弁当。 夜は佐賀の文雅のカレー。(エビとハヤシ)
ジュンク堂にも行った。
それにしてもわからない。
朝からやけにもぎくんがからんできて、 大変痛い咬みかたをされたりして、 そしたら猛烈に悲しくなったので、もぎくんを押さえ込んでわんわん泣いてみた。 そしたらビビっていた。もう咬まなかった。 逆に落ち込んだのか、箱の中に入ってジッとしている。 目もあまり合わそうとしない。かなり効いたようだ。
朝はハムサンド、中華まん、豆乳、野菜ジュース。
今日はたっぷり仕事しよう。
◇◆◇
昼寝をさしはさみながら仕事。 さすがに昨日の疲れがあったようだ。 昼ごはんは食べそびれて、レーズンパンをひとかけ、など。
夜はツナとエリンギとあまとうがらしとトマトのスパゲティ。 ニラもやし炒め、アボカド。 ツナ入りのスパゲティなんて、何年ぶりだろう。急に食べたくなったのだ。
明日は福岡に玉三郎を観に行く。そして本屋にも行きたい。
昨日は急な打ち合わせなどが入り、 なによりビックリするほど蒸し暑くなってしまったので、崇福寺には行かず。 今日までなので、今日は行くが。 カメラのフィルムだけは買っておいた。 カメラ屋さんと 「さいきんこのフィルムが時々売れるんです。ないと怒る人もいて…」 「ちょっとはやってるらしいですよ」 「昔はプリントもうちでやってたんですけどねー。」 なんて話をしながら。 キタムラと比べたら、1本100円近く高かったが、 楽しく会話したのでいいのだ。 値段を値段だけ見て買い物するのは、なんか疲れる。 値段の中に入ってない勘定もきっとあるはずだ。
突然バタバタと仕事をしなくちゃいけなくなったが、 このひと月は、腹をくくっていろんなことをやり抜こう。 そして稼げるものは稼いでおこう。 そしたら次にはまた、抜き差しならない違う世界が…。
朝はハムサンドとレーズンパン、桃、豆乳。
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ハハとアフタヌーンティでお昼を食べ、崇福寺へ。汗だく。 1時間くらいいるつもりだったが、気づいたら3時間近くいた。 200枚くらい写真を撮った。 ゆっくり行動していたら、人に話しかけられたり、話しかけたりして、 知らなかったことを知ったりした。 そしてKTNのインタビューに応えてしまったりもした。 あんまり断るのも、逆に自意識過剰ちゃんな気がしたので、つい。
この時しか売ってないという、饅頭を買う。 もち米の餡らしい。家でチンしたら、びっくりするくらいフカフカで、 しかも!餡はピンク色だった!これまたびっくり! そして想像をはるかに超えるおいしさだった。
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夜はまた崇福寺へ。 でも笑うしかないことに、デジカメの電池を入れ忘れていた。 お昼、あまりにも撮りすぎて、電池もメモリもからっけつになってたのだ。 そして充電したまま…。 どこまで撮れたか分からないけど、おもちゃカメラで豚や火を撮る。
中国盆の良さをあらためて感じた。 これはまた別のところでじっくり書きたい。
夜はやっぱり中華しかないだろうということで、康楽へ。 エビチリや春巻き、ちゃんぽんなどを食べる。 やっぱりおいしい…。 眠る間際まで、ダンナと「おいしかったね」と言い合う。
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