ぴんよろ日記
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明日はいよいよ陶器市の日だ。 うれしい。 一年の中の、特別な日のひとつ。 どんなものを自分が「いいなー。買おう」と思うか、 それを定点観測できるので面白い。 物を見る目や価値観は、ゆっくりとだけど、 確実に変わっていることを実感するからだ。
明日は、どんな器が、私のリュックに収まるだろうか。
2004年04月26日(月) |
玉三郎に背中を押される。 |
昨日の夜、玉三郎さんが太鼓集団の「鼓動」を演出するという番組があっていた。 私は太鼓そのものは、ふだんさほど好きというわけではないのだが、 (あまりにも根元的ミュージックすぎて、入り込むと、とてもぐったりする) 昨日の番組は、見入ってしまった。 玉三郎さんのたたずまいの希有さだけでも、見る価値はたっぷりあった。 途方もない経験を重ね、 ただならぬ空間と考える時間の中に身を置き続けている人が、 ジャンルは違うけれど、しっかり、じっくり表現に取り組む若い人々とともに、 ひとつのものを作り上げながら、大切な心根のようなものまでを伝える姿。 そして、そこからまた、玉三郎さん自身もいろいろなものを受け取っている様子。 …ほかにもいろいろと素晴らしかったのだが、 このところ、心にひっかかっていた、ある懸案事項が、その番組を見ていて晴れた。 やろうかやるまいかと悩んでいた仕事を、ひとつ引き受けてみようと思えたのだ。 さらにその仕事を進める方針のようなものまでも、おぼろげにつかめた。 感謝感謝だ。 感謝の気持ちを伝えたいくらいだ…。 ありがとう玉三郎さん。
ちょっと前から、木々の緑の勢いが、 スペシャルバージョンなパワーで全開だ。 部屋の窓から見える、遠い山や茂みの様子も頼もしいが、 ドアを出て、すぐ裏の山にある木々を目にすると、 まさしく「目に青葉」が飛び込んでくる。ぐいぐい押される気さえする。 素晴らしい風景や風物はいろいろあるけれど、 この季節の青葉が目に飛び込んでくる感じは、他の追随を許さない。 だから「目に紅葉」や「目に白雪」「目に青空」なんて言わないのだ。 生命力そのもののような、押しの強い緑色。 季節が巡ってきたなぁ、と思わされるもののひとつだ。
いろんな人(時に自分も含め)が、 自分が見た夢をさも楽しそうに語る時があって、 でもそんなときはいつも「あぁ、人の夢は案外面白くないな」 って思うことの方が多いのだが、 昨日の夢は、自分が忘れたくないので書いておく。
その夢を、明け方見ていて、あんまりおかしくて、 寝ながら「ぶふーっ」っと吹き出してしまったら、 ダンナがどうやら、悲しい夢を見て泣いていると勘違いして、 「どうした?」と話しかけてきたので、 「いや、違うと、おかしか夢やったと!」と言って安心してもらった。
夢の前後は、もうすでに忘れてるんだが、 とにかく、小林稔侍がヅラなのに、 (現実の彼がヅラかどうかは知らないですが) あの微妙なウエーブのヅラに、 ストレートパーマをかけていて、異様にまっすぐになっており、 しかも耳の横の「びん」の部分が、矢印の形に固められていた。 それがとにかくおかしくて、 また眠って、そこでも思い出して、寝ながら笑っていた。
…オチはないです。ごめんなさい。記録用ってことで。
昨日の夜から、今朝にかけて、見はまり、読みはまった。 「2本」は、先週に引き続き、NHKアーカイブス。 「1冊」は、ノンフィクション269ページ。 読み終わって、眼鏡を外した眼で時計を見たのだが、 たぶん4時過ぎだった気がする。 でも、猫くんは、7時半ごろには、 容赦なく「えさー、えさー、えさくれー」と顔を叩くので、 こうして起きているし、読んだ本のおかげで目はさえている。 (いま、朝の9時前) もちろん、見た夢は、その本の世界のままだった。 昼前には、その人が書いた他の本を買いに行こうと思ってるので、 二度寝はできない。 昨日、昼寝しといて良かった。久々に、たっぷり昼寝したのだ。 夕方起きて、本を買った。その本を読むための昼寝だったようだ。
本には、ただ単に、そのノンフィクションの事件の面白さだけではなく、 いま私が考えている、世の中の大枠の問題が書かれていて、いろんなことを考えた。 そして、小さく悩んでいた、いくつかのことが解消した。
昨日は、面白さにつられて、結構なスピードで読んだので、 これからまたぱらぱらとめくってみるつもりだ。
あー、だから本を読むのはやめられない…。
2004年04月09日(金) |
刺さりそうなんだ、あれが。 |
小さいころから、かすかに怖いなぁ、と思ってしまうものがあった。 なぜか最近よくテレビで見るので、怖い気持ちがスッと気持ちを刺してくるのだ。 それは…前の方が明らかに長くしてあるボブスタイル。 つまりですね、生命保険のCMの長谷川京子さんみたいな髪型です。 なんかあれが、ずーっと前から苦手なんです。 あの先っぽに、オンナの主張がとんがってる気がして。 オバサンのおかっぱでも時々ありますね。とんがってるの。 たとえば何か話していて、ちょっと議論めいたものになったときに、 あれがキラーンと刃物になる気がするんです。 「アタクシはアタクシを曲げないわよ」って。
気にしすぎなんだろうけど、これまでの経験から言って、そうなんだ。 あの髪してた人は友達にいなかったし。
今日はハンバーグを作ろうと思っていたのだが、 なんだか気持ちがすっきりしない。 いい線は行ってるのだが、微妙なずれが心の中に発生していた。 だから、打ち合わせの帰り、バイクで走りながら、自分のお腹の声に耳をすませた。 「本当は何が食べたいのかね?」 そしたらヤツは答えたのだ。 「メンチカツだよ!揚げるのは手間がかかるからって、さりげなく外してただろ?」 私たちは和解した。 「ごめんよ、ちょっぴりの手間を惜しんで無視してしまったね」 「そうさ!ケチャップとマヨネーズを混ぜたので食べようよ!」 「あ、昨日の肉じゃがの残りで作った、昼のカレーもあるね」 「ほらほら!メンチカツカレーだってできるんだよ!」 「まったくだね、まったくだね、やったね!」
まー、そんなわけで、今日はメンチカツです。
おとといNHKでやってた「映像詩・里山」。 あれはちょっとすごすぎた。 そりゃないだろうとすら思えるほど…。
何気ない田舎の風景を一年間追っているのだが、 いったいどれだけの待ち時間とアングル設定、 その他もろもろが必要だったかと考えるにつけ、 頭を抱え込んでしまうような映像が目白押しだった。
人間はもちろんのこと、 魚や鳥たちにも「3,2,1、ハイ飛んで!」 と言ったとしか思えないカットが続々と。 一応、テレビカメラマンのダンナと二人、 「うっそ、うっそ〜」 「何時間待ったとや〜!」 「まさかこの動きの先に…やっぱりおったー!」 と、叫びながらの数十分だった。
ぜんぜんほのぼの見れない私ら。
しかも昨日は、さらに、NHKアーカイブスで、 「マサヨばあちゃんの天地」と「出稼ぎの歌」を見たのだが、 これがまた。 特に、一人で自給自足の生活をしているマサヨばあちゃんのもとには、 放送後、なんと1万人が訪れたのだという。 …ということを、あの落ち着きはらった司会のおばさまが、 さも番組が良かったから、と言わんばかりに仰っていたが、 私は、ばあちゃんはさぞ大変だったろう…と思った。 どれだけの人が、無いものねだりの幻想を持って押しかけたかと思うと。
良くも悪くもNHK。 NHKにしか撮れない感じのものってある。 お金と時間が恐ろしいほどかかっているのだけはわかるんだけど、 でもそれが、撮られた方にとって幸せかどうかは、…わからない。 そして、あれが真実の姿かどうか…それももちろんわからない。
やっぱりNHKのドキュメンタリーは面白いなぁ、 そしてテレビはこわいなぁ、と思った2日間でした。
こないだ麦飯石サウナに行って、 一通りコースを終え、最後の露天風呂から上がって、 大きな鏡を見て、あれ?と思った。 なんだか腹筋が付いているのだ。 全く運動らしい運動もしないし、最近ではモリモリ歩くこともないし、 腹筋を使う職業でもないし…はて、なぜ腹筋が付いたのだろう? でもすぐわかりました。 腹筋を使うことを、近ごろよくやっているのです。 毎日何セットも。 しつこいタンを出すための咳や、これまたしつこい鼻水を出すための鼻かみ。 ふふっ…なんだかなぁ。
最近、スポーツ新聞をとっている。 スポーツ新聞は、実に目覚めがいい。 普通の新聞の一面なんて、だいたいが暗い話題で、 本来なら、朝一番の頭に入れるようなものじゃないと思う。 「死刑」とか「贈賄」とか「殺人」とか「逮捕」とか、 昼見ても夜見てもギョッとなるような言葉を、朝の眼に刷り込むのって、 あまりいい習慣じゃない気が。
ということで、スポーツ新聞。もちろん西スポだ。 ダイエーの活躍を、これでもかと。 負けた試合でも、いいところが一面。
西スポってとこがポイントだ。 私にとっては巨人がどうなろうと知ったことではないので、 その点では、他のスポーツ新聞じゃだめなのだ。
こないだなんか、おかしかった。 松中がホームランを打った翌日だったんだけど、 街に出て、コンビニの新聞売り場に目をやると、 やはり「松」「松」「松」…と、どの新聞も「松」の字があって、 セリーグが開幕してないとはいえ、 よしよし、どこもダイエーに注目するようになったか、と思ったら、 西スポ以外の「松」は、ヤンキース松井の「松」だった。 おかしいなーとは思ったんだ。 「松」の横に「ピンストライプがどうの…」とかいう字が見えたし。
まぁ、いいさ、私は西スポで目を覚ますのだ。
髪を切ろうかと強く思って、 近くの美容院に電話したら、微妙に時間が合わず、 しかし、これで引き下がっては、また電話する勇気がなくなり、 春の日々をうっとうしい気持ちで過ごさなければならない。 だから、そのまま勢いで「明日は空いてますか?」と聞いた。 そしたら、明日は、いい感じの時間に空いていた。 さっぱりしよう。春らしく。旅先で早く乾くように。
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