ぴんよろ日記
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2004年01月29日(木) それはそれで

ちょっと間が空くはずだった仕事が、ぶっ続けになることになった。
1か月、休みなし。
まだランタンも見ていない。
でも、それはそれで、一気に終わるからいいかとも思う。
またこの、毎日決まった場所に通う、ヤクザものとしてはつらいリズムを、
一から作る必要がないから。
あと一週間、道のりは長いが、それはそれで、気付いたら終わっているだろう。

そのあとは、2〜3日家にこもって、2〜3日旅に出たい。


2004年01月26日(月) 筋肉あたま

さいきん、ものすごく休んでいない。
ずーっと仕事しっぱなしだ。
去年の秋ごろは、大丈夫かというくらいヒマだった。
でも、生活の程度はあまり変わらない。
波があるのもフリーの仕事のうちなのだ。
そして、体が忙しい方が気持ちが安定するとか、
逆にヒマだから充実しているとか、
そういうものでもない。
そして、頭の中にもいろんな部分がある。
筋肉的な部分(単純な思考で解決する仕事用)と、
そうでない、もっと込み入ったグチャグチャが必要な部分など。
いまは、肉体と「筋肉頭」が、がっちり拘束されている状態なので、
いつもは世の中の心の仕組みのことなどを考えている
「ぐちゃぐちゃ頭」がもてあまされている。
普段そこばっかり使ってるので、うずうずしている。
でも、悲しいかな体はひとつなので、眠気には勝てない。

あー、ゆっくり本読んで、古代の神さまのことなんか考えてボーッとしたい〜。
(金曜日までは、まったくムリ…)


2004年01月20日(火) 野良もぎくん。

日曜日、ちょっとした休みだったので、
「オロン」のおいしいパンが食べたくて、茂木に行った。
茂木は、うちの暴れん坊将軍「もぎ」氏のふるさとだ。
パンを買ったあと、もぎ氏と遭遇した廃屋のそばを通り、
(今でも兄弟の亡骸はあるのだろうか…?)
缶コーヒーを買おうと、自動販売機の前に車を止めた。
そしたら、猫がいた。
すごく汚れていて、寂しそうで、寒そうで、じっとしていた。
いま買ったばかりのパンを2切れ投げたけど、食べようとしない。
車に常備しているドッグフードも、どうかな、と思いつつそばに置いたけど、
やっぱり食べない。
近付くでも、逃げるでもなく、じっと、寒い目をしている。
しばらく話しかけてみる。
体のあちらこちらが、断片的にもぎ氏と似ている。
模様の色や入り方などが、どうしても他人とは思えない。
もぎ氏と会ったところとすぐ近くだし、
たとえ親兄弟じゃなくても、親戚だとは思う。
でも、もぎ氏が真っ白にしている部分は真っ黒に汚れていて、
いつも真ん丸な目は、暗く沈んでいた。
目の前では、結局何も食べなかった。

どちらが幸せかどうかなんて、全然分からない。
雨露をしのぐ心配なんてなく、食うに困らないけど、
自由に外を出歩けもせず、生殖能力まで奪われたもぎ氏。
厳しさと自由さの中に生きる、野良もぎ氏。

だからといって、野良もぎ氏を連れて帰る、というのも違う。

別れてからもしばらくは、ずっと考え込んでしまったけど、
いっそうもぎくんを大切にしていくしかないと思った。



2004年01月14日(水) 15年前の声

ボガンボスの、持っていなかったCDを買った。
15年前のライブ盤だ。
時々使うネットのお店で、なんとなくボガンボスを検索したら、
それが出てきて、すぐ買った。
パスワードを忘れていたので、新しく登録してまで。
それが昨日届いていて、寝る前に聴いた。
どんとの声やしゃべりは、やはり強烈にどんとで、
疲れていたせいもあって、泣きそうだった。
やっぱり生きてる時に、生のライブを見たかったな、と思った。
その声は、15年前のものなのに、今の私に強く歌いかけてくれる。
よく考えるとすごいことで、気が遠くなる。
今はもう、死んでいる人の、15年前の声を、今、自分が聴いている。
奇跡じゃないのなら、何?



2004年01月05日(月) もっともっと簡単でいい

これは、ここ数カ月の間で、私が思い付き続けていること。
料理にしても、仕事にしても、いろんなことを考えるにしても、
もっと簡単でいいんだ!ということの連続。
手を抜くとか、考えないとか、シンプルイズベストとも違うのですが、
意識的に「枠組み」を見ようとしている感じです。
これまでは細部から攻めていたので。
なかなか難しいですが、だいぶ楽になりました。


2004年01月04日(日) あたたかい方へ

昨日は親戚の新年会だった。
全員は揃わなかったけど、揃いたい人は揃って、楽しく飲んだ。

そのうち、私のおじさんにあたる人が、
(彼はハハの弟で、小学生の時から私のおじさんになってしまい、
だから、私は「兄ちゃん」と呼び、おじちゃんと呼んだことはない)が、
生年月日などを入れて寿命まで分かるというパソコン占いをはじめた。
こういう場では、なんだか妙に盛り上がる。
でも「何年何月何日にどうやって死ぬ」ってとこまで出すのが怖い。
それぞれにワーとかキャーとか言いながら占ってもらった。
私は意外に長生き(87歳)で気が抜けたが、
他のだれにも出なかった項目が出てきて、みんなから笑われた。
細かい言い回しは忘れたけど…

「52歳 あなたは犯罪に手を染めてしまうでしょう」

親戚唯一の犯罪者…。トホホ。
でも「きっとお金持ちになって脱税してしまうんだ!」と宣言しておいた。

しばらくして中学生のいとこが、
心理テストをしようというので、神妙に受けてみた。
数字と人の名前などの組み合わせによって、
大切な人だとか、理解してくれる人などを当てて(?)いく。
まぁ、そのあたりは、ダンナとか家族とかで、いい感じに落ち着いていたが、
歌の名前を書くというのがいくつかあって、
「あなたの人生をあらわす歌」がわかった。
私は、その欄に、どんとの「あたたかい方へ」を書いた。
他の歌も、全部どんとの歌を書いたんだけど、
「あなたの人生をあらわす歌」が、その歌だったということに、
とても感慨深いものがあって、しばらくうなっていた。
(しかしこれが「トンボのめがね」だった人もいるので真偽のほどは…)
どんとが華やかなバンド生活を捨てて、沖縄へ行って、
初めて作ったCDの、いちばん最初に入っている歌。
それはこんな歌です。

 誰もしらない所まで 船を出していこう
 何も持たずに行くんだ 生まれた故郷へ
 ここはにせものばかりの ガラクタ森の中 寒い世界のこと
 あの雲はどこへ あたたかい方へ

 海に体を浮かべて 声高らかにうたう 
 それは夢だと言うのか 滅びる運命か
 空よ本当にあるのか もうすぐ秋の空 寒い季節がまた
 あの雲はどこへ あたたかい方へ
 かえりたい早く あたたかい方へ ほうへ


あけましておめでとう。いい年になりますように。




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