ぴんよろ日記
DiaryINDEXpastwill


2003年07月28日(月) 料理と外食。

料理をするのが好きだ。
いろんな材料を、なるべくおいしくなるように、どんどん仕上げていく。
文章を書くのも好きだし、絵を描くのもわりと好きだが、
料理はもっと生きることと直結していて、
しかも目の前の人が喜んでくれたりすると、単純にうれしい。
食べることが大好きなので、これからも楽しい食事をしていきたいと思う。
そしてそれは、案外きちんと心掛けないとできないことだ。
油断すると、一人のぼんやりした昼食などに、どんべえなどが顔を出す。
しかしその寂しい感じもたまには楽しいと思えるところが、
人間の一筋縄ではいかないところ。

料理をするのが好きで、自分の料理がおいしいと思ってしまうと、
自然と店で食べる時に厳しい舌になってしまう。
正直言って、たいていの店の料理よりは、自分の料理の方がおいしい。
それはでも、そりゃそうで、売るための料理ではないから、
材料費は押さえなくてもいいし(キュウリ一本贅沢してもたかが知れてる)、
調味料も良いものを使える。
塩や醤油ひとつで、どれだけ料理の味が変わることか。
その点、お店の料理とはスタートラインが違うのだ。
(腕もいいと密かには思っているが)

だからこそ、好きな店はとことん好きだし、
店でしか食べられない料理もまた愛している。

真っ当なラーメン、蕎麦、
おいしい焼き鳥、
おいしいとんかつ、
ちゃんとした和食、
ちゃんとしたフレンチ、イタリアン、
ちゃんとした寿司、
などは、家ではできない。あるいはヘトヘトになりすぎる。
そのぶん、食べにいく楽しみが大きい。

…こんなことを真面目に考える、世間的には月曜の朝。
やけに朝顔が咲いている。





2003年07月27日(日) またまた近藤さん。

またまた近藤さんへ電話がかかってきた。
(2003年4月10日の日記参照)
またまた「いつも近藤さんにかかってくるんですけど、
かれこれ3年も、うちの番号なんですが…」というと、
電話の向こうの中年女性は、
「あらー、ごめんなさい。こちら京都からなんですけど、
番号は0958の…ですよね?」
ぜ、0958って、まだ3桁になってない〜!
京都の人が、何年ぶりかに、近藤さんに何の用なのだろう…。
借金取りにしては連絡のスパンが長すぎるが…。
ますます近藤さんの謎は深まる。
こんど掛かってきたら、訊いてみようかな。
「近藤さんに何の用ですか」って。
でもそんなお前は誰なんだ。


2003年07月26日(土) ちゃんとした宿。

昨日一昨日と、ダンナが今月初(!)の連休だったので、福岡に行ってきた。
事件事故の連続で、気が付いたら休みは変更され放題。
自由業のヨメは気の毒に思っておりました。
毎月決まったお金をもらうということは、そういうことでもあるんだなぁ。
あんまりもらってもいないみたいだけど。しくしく。

しかし…今の季節に車に寝るのは暑い。
暑さと蚊の襲撃にあまり眠れず、さらにくたびれた旅となってしまった。
今度からは、たまには、これまでよりちょっとだけでもいい宿に泊まりたい。
こないだの沖縄でも思ったけど、安い宿は、楽しみもあるけど、
基本的な安らぎ条件(シャワーが適温適量出る、虫に刺されないなど)を満たしていない場合が多くて、
連続すると、心と体の芯の方が弱ってくるような気がする。
何日かに一度でも、ちゃんとした(シャワーが適温適量出る、虫に刺されないなど)宿に泊まれば、
そういう部分は充電されるので、それから後の安宿ライフを満喫できる。

それにしても「ちゃんとした」の基準が低すぎるか。


2003年07月22日(火) 小さな思いきり。

何年か前に買って、しばらくはいて、
ここ数年は自分の中で人気のなかったズボンがあった。
なんとなく、裾の長さが今ひとつ中途半端なのだった。
だから思いきって、裾を切ってみた。
ラフな感じに、大きな縫い目で縫い付けた。
そしたら、あっという間にお気に入りズボンになって、
しょっちゅうはいている。
この何年かの、そのズボンを見るたびに感じていた気の毒さは、
たった20分ほどの作業で解消されたのだった。
こんなことって、きっと他にもあって、
ちょっとしたことで晴れやかに解決するんだろうな。


2003年07月18日(金) ものの値段。

使い捨てコンタクトを使っている。
初めは街のメガネ屋さんで買っていた。
2箱で8000円くらいする。
その次は、新聞のチラシで見つけた通販屋さんで買っていた。
ここは何箱かまとめ買いをすると、1箱あたり2500円くらいで買えた。
ずっとそこで買っていたのだが、
最近なくなりかけたので、いつものようにファクスで注文すると、
「値上がりしましたけど、いいですか」と電話がかかってきた。
それが1箱あたり400円もの値上げだという。
何もかもが安くなる、こんな時代に、どうしていきなり400円も上がるんだろう。
「ちょっと他を当たってみます」と言って電話を切った。
街の安売りしてそうなコンタクト屋さんに行って値段を訊いてみた。
すると、1箱3000円以上もするという。
何が何やら。
で、あぁそうか、と思ってインターネットで調べてみたら、
送料もざっと含めて、1箱1800円くらいであった。
わけがわからん。
お店は、店の家賃とか人件費とか、そういうものがあるだろうから、
少し高いのはわかるのだが、
システムとしてはほぼ変わりないように見えるネットと通販が、
どうして1000円も違うのだろう。
電話のお姉さんは「仕入れ状況がどうのこうの…」と言っていたが、
たぶんその店のお客さんはどんどん減るだろうなぁ。
なにか、仕入れ競争とか、そういうものにその会社が負けてしまったのだろう。
野菜とか米だったら、少々高くても、良心的でおいしそうなものを買おうと思うが、
コンタクトは悲しいくらい同じだ。
かといって「当社のコンタクトは物が透けて見えます!」というのも困るし。
何はともあれ、ものの値段はよく分からない。


2003年07月17日(木) ユニクロでそれは。

なんとなくユニクロに行った。
1000円のタンクトップと500円のスカートが、
とっても好きになったので買った。
買う時、隣のレジには大きなおっさんがいた。
ちょっとカタギではないような、でもヤクザほど危険じゃなく、
まぁ、少々あぶく銭が発生する商売をしているような感じの。
その人はジーンズを何本か買っていて、
裾の補正を頼んでいるようなのだが、
お店のお姉さんに「こがん風にはできんとね!」と、
けっこうな口調でからんでいた。
「こがん風」と言いつつ、彼は自分がはいていたズボンの裾を指差していたのだが、
そこには微妙なスリットが入っていた。
お姉さんはもちろん断っていたが、おっさんはなおもからんでいた様子。
仕立て屋さんならいざ知らず、ユニクロでそれはないだろう。
1本2900円、まとめ買いなら2本で4900円といったズボンにそれは。

安い店でいばり散らすのは、高い店でいばり散らすのよりも醜いなぁと思いつつ、
オッサンのバカでかいヴィトンのセカンドバックを見つめた。





2003年07月07日(月) open the door!

同居生物がどんどん大きくなって、
部屋の中だけでは、その体力と好奇心を持て余しているようだ。
ベランダくらいならいいかも、と思っていたら、
ベランダから落ちて死んだ猫の話を本で読んでしまい、
見ている時に、少しだけ出す程度にとどめている。

でも、彼にとっては狂おしいほど外に出たいようだ。
スズメたちを胸騒ぎの目で見つめ、
網戸に爪を立てては、聞いたこともないような声で鳴く。

なんだか気の毒なほど。

昔、ラストエンペラーという映画で、
紫禁城に閉じ込められたも同然の幼い皇帝が、
自分のおかれている立場の不自由さを嘆き、
「open the door!」と叫んで、
飼っていたハツカネズミをドアに投げつけてしまうシーンがあって、
それを思い出す日々だ。

こんどひも付きで(あぁ、それもまた気の毒)どこかにつれていこう。
それで彼のせつなさが消えるはずもないけれど。


2003年07月02日(水) クラゲな体をどうすべきか。

沖縄で2年ぶりに泳いだ。
海で泳ぐのが大好きなのに、
去年はどうもタイミングが合わなくて、泳げなかったのだ。
とても気持ちが良かった。
2年前よりも、はるかに気持ちが良かった。
どうしてか。
それはよく浮いたから。
どうやらこの2年で体脂肪率がかなりアップした模様。
浮く浮く。面白いくらいに浮く。
すーっと息を吸い込んで、ひょいっと仰向けになったら、
そのまましばらくクラゲになっていられた。
ビーチには、色目を使い合う若い男女グループが数多くいて、
でもその横に、水死体まがいの女が一人。
陸地にいたダンナから見ると、けっこう笑えたらしい。
最近ちょっと体が重くなってきていたので、
汗かき散歩強化キャンペーンをしようかと思っていたのだが、
これは、これからの季節、海ではとても便利だ。

しかし…放っておいてよいものか…。
こんど外海の海にでも浮かんで考えるとしよう。




2003年07月01日(火) 玉三郎の余韻。

八千代座で見て以来、玉三郎が好きになった。
好きになったというより、とても親しみがわいている。
もう舞台を見てから何週間も経つのに、
時々、いくつかのシーンを思い出したりする。
とても余韻が長い。
HPもあって、毎月、近況が彼自身の手で書かれている。
他に、歌舞伎などに関する考えも。
その文章がとても良くて、
時々開いては昔のコメントなどを少しずつ読む。
誰も立っていない、孤独な一点に立つ人の、ふとしたつぶやき。
同じ時代にこの人が生きている不思議を思う。


http://www.tamasaburo.co.jp/


トンビ |MAILHomePage