ぴんよろ日記
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2002年10月29日(火) 楽しい旅は

沖縄から帰ってきた。
まー、いろいろあったようななかったような。
4日間で660キロ走った。

ひとつ、教訓を得た。
楽しいことがわかっている沖縄、
わくわくすることが分かっている市場、
おいしいことが分かっている朝日レストラン(名護)のステーキ、
楽しいことが分かっている野外ライブなど、
楽しいことが分かっていることが多い旅に、
ひとりで行くのはつまらないということ。

私はトラブルを楽しみながら解決していくことや、
他の人がつらく悲しいと思うことを、そうは思わないことがわりと得意だ。
それをきっかけにして、いろんなことを考えるのが大好きなのだ。
だから、先の見えない一人旅、困難が予想される、綱渡りのような一人旅は、
とても楽しめる。(ずぼらなのでわざわざはしないが)

でも、あきらかに楽しいことは、一人ではつまらない。

ここからはのろけ話に属するのかも知れないが、
基本的には一人が好きな私だが、イヤな言い方をすると、
「唯一、ずっとそこにいても邪魔に思わない人」がダンナであり、
さらに楽しいことやおいしい時間を増幅させてくれる人でもある。
この数年、そういう楽しいことやおいしい時間は、
ダンナによって知らぬ間にターボがかかりっぱなしだったので、
突然ノーマルエンジンに戻されたようにつまらなかったのだ。
これがいいことなのか、悪いことなのかよくわからんが、
そういう事実を確認した。

楽しいと分かっている旅は、もう一人では行かない。

(不透明な旅になら行きたいけど。)


2002年10月20日(日) 大変人エコ野郎

自分で作った石けんが、昨日解禁日を迎えました。
油の配合の関係上、一番最初に作ったのではないのが不思議な感じでしたが、
使えるようになったのは、マルセイユ石けんという、
その道では名の知れたタイプのもの。(私は知りませんでしたが)
それにヒノキの匂いを付けています。
髪も体も顔もぜんぶ洗えるというので、洗ってみました。
もともとデリケートでもなく乾燥肌でもないのですが、
(街頭キャッチセールスのお姉さんに
「お肌の悩みは何ですか?いろいろありますよね?」と聞かれ
「ぜんぜんないです」と答えて嫌な顔をされた)
それでも、お風呂上がりに化粧水をつけなくても平気な感じというのは初めて。
髪も、ちょっと前から液体の石けんシャンプーで洗ってて調子が良かったんですが、
その数倍上を行くツルツル加減です。
こりゃもうびっくり。ムースもいらねぇ。

でも「石けんで髪を洗って、酢でリンス」なんて、
「大変人エコ野郎」だとしか思ってなかったので、
「これで私も立派な変人ね!」と思わなくもない。
いや、でも、髪はボサボサ、顔はバリバリになってまで、
「石けんが地球に優しいのさ」と使うならそれはいやだが、
この使い心地は後戻りできない…。
いいさ、このままエコ野郎と呼ばれても。


2002年10月17日(木) 泣き曲。

「泣き曲」というのがある。
気を入れて聴くと、だいたい泣いてしまう曲。
別にその時、悲しい気持ちなわけではなくても、泣いてしまう曲。
心のどこかにある「泣きツボ」を押すのだろう。
今のところ、登録(?)されている中で危険度ランクナンバー3は、
・ボブ・マーリィ「ノー・ウーマン・ノー・クライ」
・オーティス・レディング「トライ・ア・リトル・テンダネス」
・柳原陽一郎「ハレルヤ」。
特に危険性が高いのは「ハレルヤ」で、
「きっとぼくの歌は きみによくなかったのさ だから一人でうたう ハレルヤを」
という箇所でブワッと来る。
「月や星の歌ばかりうたっているのに また地面の上でねむる」というところも。
どうしてだかは、わかるようで、わからない。その言葉の並びが、ツボを押すのだろう。
(「ドライブスルーアメリカ」というCDに入っているのですが、廃盤です)
「トライ…」は、ボガンボスが、自分たちが大好きな洋楽をカバーしまくったビデオがあり、
そこで「どんと」が唄っていたのを見て、やられてしまった。
オリジナルも「危険」だが、その「どんとバージョン」は、泣き率ほぼ100%だ。

これらの曲は、普段はなるべく聴き入らないようにしている。泣くから。
逆に言えば、なんだか泣きたいときは、見たり聴いたりする。
泣くことで治療できる、暗めの気持ちもあるからだ。

さっきオーティス・レディングのCDをかけて思い出したので書いてみました。
(「トライ…」は、がんばって聞き流した)


2002年10月15日(火) 冬が数滴。

朝起きたら、久々に見る空の色だった。
どうやら空気の中に、何滴かの「冬」が混じってきたようだ。
風が吹く感じも、匂いも、どこか違う。
いつもは開け放っている窓を閉めてみると、
(そのまま暖かい季節が終わりそうで)寂しいけれど、快適だ。
こうやって季節は、少しずつ混じり込みながら、大きな流れを作る。
今日はこの冬の、いちばん源流なのだ。



2002年10月12日(土) あっ、似てる。

これまでいつも自分はジイちゃんに似てると公言してきた。
南方系の顔も、人生に対する計画性があるとは思えない性格も、たしかに似ている。
おいしいものが好き、なんてのも引き継がれている。
だからバアちゃんと「具体的にどこが似ている」と深く考えたことはなかった。
でも、さっきバアちゃん家に行って、似ているものを発見してしまった。

それは押し入れの存在感。
物の入れ方と、散らかり具合。
うまく言えないけど「おんなじ感」がモワーッと漂っていた。

両親と似ているところを探すのは、なんだか「当たり前」な感じがするし、
「しゃべり方」なんてのは、その人から言葉を教わったんだから、
似ない方がおかしいというものだろう。
(私と母は、時々お互いに苦笑いするほど、しゃべり方が似ている。)
ひとつ隔ててなお、存在している遺伝子のようなものを探すのが面白い。
離れて住んでいるのに、それぞれの家に存在する、お互い気付いてもいないようなおなじもの。
そしてけっこう、どうでもよさそうなことが似ていたりするのであった。

…そう思うと、どんどん思いついてきたが、
あまり誉められた部分ではないので、胸のうちに収めておくことにする。
ぷぷっ。




2002年10月07日(月) 久しぶりの一人旅。

沖縄に行くことにした。
4日間。一人だ。
どんとのお祭りに行くのが目的だが、
レンタカーも借りたので、あれこれまわって来ようと思う。
そういえば、純粋な一人旅というのは久しぶり。
旅ものの取材が時々あるので、そんな感じはしないのだが、
取材以外で何日も一人で旅するのは久々だ。
特に結婚してからは。

一人でいるよりも楽しく、楽ちんな人と結婚したので、
実行に移すほど「一人旅をしたい」と狂おしくは思わなかった。
今度も一緒に行こうと思っていたのだが、休みが取れなかったようだ。
とてもうらやましがっているが、致し方ない。
一人でも行くと決めると「そういえば一人が好きだった」ことを改めて思い出した。
今はテレビ局に通うのも止めてしまい、日中は基本的にずっと一人なので、
日々を旅と思えば、一人旅しっぱなしなのだが、
目の前に広がるのがよく見る風景なので、油断すると旅の気分にはなれない。
(普段から自分は旅人だと思って、街を見るようにしているのです)

そんなところへ正真正銘、理屈抜きの一人旅がやってきた。
パックの宿は1日だけ。あとはなんにも決めてない。
うれしいな。こういう状態って。
楽しんでこよう。


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