長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2008年06月16日(月) 空白の 夏

 未だ 夏 とは言わないらしいけれども、私にとっては十二分に 夏 。

 ワークショップは早くも三回目を終えて、さくさく進んでゆく。何だろう、周囲と自分との心意気が異なるのは仕方が無いけれども、其の差が大きければ大きいほど微細な齟齬を感じずにはいられない。否、本当に。全12回(+1回)の内、1回は仕事の都合で、1回は非常に個人的な理由で、合計2回は休まなければならないことが既に決まっている。其の代わり、と言ってはなんだけれども、夏期集中特訓みたいな2泊3日の合宿講義に申し込んでみた。支払いも済ませてきた。あー……微妙に自由になるお金があるって怖いな。

 上の、非常に個人的な理由で休む1回分。非常に個人的な理由、――気になる声の主。
 今月頭に、丸一カ月振りに其の声を聴きにお会いしに行って来たわけだけれども。……嗚呼、何だか自己嫌悪に陥る。声を聴くだけで泣けてくる、其の理由を探して、私はまた其の声を求めてしまうのだろう。

 帰路、家の近くのお寺の前を通った途端、ふわりと香りが夜風に舞った。ラヴェンダーの匂い。……何処から漂って来たのだろうか。辺りは真っ暗で、紫色なんて判別出来なくて。明日の朝、少し気を付けて歩いてみようか。



2008年06月01日(日) 翼の行き着いた先は

 終業後、渋谷までの道程を電車には乗らずに歩くようになって、どのくらい経つだろう。週末を利用して京都に、鞍馬に行った辺りからだから、弥生からか。夜遅くなろうとも雨が降ろうとも、此のところは欠かさずに歩いている。青山通ばかり通るのも味気無いものだから、原宿を抜けたり表参道を通ったり、大回りして明治通りを行ったりもする。キラー通りは毎日通るか横切るかはする、何と無く。

 翼は何処へ行き着いただろう。
 片翼で空を飛ぶには限界があって、仕方なく私は大地を歩いてはいるけれども、地に足が付いているとは決して言い難く、ふわふわと浮遊している。失った片翼の代わりも、支えてくれる何かも持っていはいない私は、此の浮揚感を誤らず正しく理解し受け容れていなければならないのだ、きっと。










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