長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2004年06月30日(水) 纏めて読書日記

 最近読んだ本の数々。


六番目の小夜子』(新潮文庫)恩田陸著
 之は一寸面白かった。NHKでドラマを遣っていたらしいけれど、私は観たことが無い。原作とは随分違うという話を聞いたけれど、原作は良い、面白い、之は人に薦められると思う。ジャンル……最初はホラーかとも思ったけれど、之こそYAだろう。

GO』(講談社文庫)金城一紀著
 一寸イメェジと違った。こういうのも有りかな、といった感じ。悪くは無い。映画版は見ていないので何とも言えないけれど、多分原作の方が良いと私は予想する。自分のアイデンティティを見失った時なんかは、読む価値有りなのかな。

800』(角川文庫)川島誠著
 ……私は個人的にあまり好きではない。まず読み難い。否、人によってはテンポ良く読めるのかも知れないけれど。後半、慣れてくると読み進め易くはなるけれど。もう少し突っ込んだストーリーだと面白くなりそうなのに。江国香織の解説を読んだ後にもう一度読んだら印象違うかしら(今すぐ試す気にはなれないが)。

ナイフ』(新潮文庫)重松清著
 あー重松清だー。と言いたくなるような本。『舞姫通信』も良かったけれど、之も良い。因みに之は短編集。ストーリーの構成が、凄い。素直に脱帽。でもこういう作品が嫌いな人って多いだろうな、とも思う。

裏庭』(新潮文庫)梨木香歩著
 実は高校の時に一度読んだ作品ですが。私は梨木香歩の作品の中では、之、あまり好きではない。ファンタジックと言うよりはメルヒェンな作品だと思うけれど、読みながら時々一寸迷う。読了後に考えさせるという意味では童話として成功しているのかも知れない。然し之が童話かというとまた疑問が……流行の「大人の為の童話」とは一味違う。『家守綺譚』を私は読みたいのだけれど……早く文庫化されないかな。

アフタヌーンティーはコーヒーで。』(日本放送出版協会)多賀幹子著
 趣味です。何と無く、タイトルに惹かれた。一寸古い話も含まれているけれど、私はこういうジャーナリストの著書って興味深いから好き。因みにタイトルから考えて紅茶や珈琲の話かと思って読むと裏切られる。



2004年06月27日(日) 試験会場は「地獄坂」の上

 独逸語検定終了。……手応えが解らないのって一番恐い。久々の検定試験だったしねぇ……結果は二ヵ月後くらいかな。恐ろしい。

 相変わらずレポートに埋もれる。終わらない。序でに此処一、二週間で可也本を読んだけれど、時間が無いので読書日記は近い内に。読書レポートの辛いところは読書しなければ書けないところだと思う。苦痛。偏読しがちな私には特に苦痛。取り敢えず必要冊数は読んだ筈! 児童サービス論十冊も読了! だから後は書くだけ。其れが一番大変なのだけれど……。

 今月は常に日曜日も外出していた訳だけれど、来月もフィールドワークが一つ入っている。図書館バイトが一度入る予定だから……いつ休めるのかしら。最近はスケジュールを見るのが恐い。……レポートの締切が沢山書き込まれている所為でもあるけれど。

 試験会場傍の青い海に白い三角帆が幾つか浮いていた。一寸、羨ましかった。……遊びたいな。



2004年06月19日(土) 少しばかり日常から外れて

 何と無く過ぎた午前中と、何故か忙しかった午後からのバイト。然し16時半には終わったので夜は映画を一本観に行く。なので今日は其の話だけ。


 今月の映画。『VERONICA GUERIN』公式サイトに一応リンク張るけれどmovie.comの方が詳しい気がする。日本語サイトは此方
 観終わった直後の感想としてだけれど……背筋が少し伸びる感じ。多分之が一番私の真情を語っていると思う。はっきり言って、衝撃。そして感動。娯楽映画ではないけれど、一見の価値有りだと思う。
 実は此の作品、観ようと思った切欠は主人公であるヴェロニカ・ゲリン死亡当時のニュースを記憶していたから。否、記憶していたと言うのは正しくないかしら、アイルランドで若い女性記者が亡くなったという内容だけを覚えていただけだから。
 演じ切ったケイト・ブランシェットには脱帽。少なからずダブリンという土地の犯罪を誇張して描かれているような気はしたけれど、其れだけに当時の麻薬犯罪による悲惨さが伝わってくる。何せ実話を忠実に再現しているものだから、感銘を受けずにはいられない。
 マス・メディアに関わる仕事をしている人、目指している人には是非観て頂きたい。ゲリン女史に関しては此方(英語サイト)。



2004年06月18日(金) 日常生活其の参

 疑問。ドコモって長文(何文字かは知らないけれど)受取拒否されたりするんですか?
 パソコンからゼミの課題を送ったら(一応我がゼミの規定でメールはパソコンと携帯の両方に送信することになっている)ドコモにだけ送れなかったのですが……いいや、別に私が悪いわけではないし。悪くないよね? 之で悪いと言われても私はきっと開き直るけれど。

 第一ね、宗教史の本を一週間で読んで感想・疑問点・問題点・意見などを纏めてメンバーにメール送信して次のゼミまでにある程度討論しておけって、其れは教授、無理だと思うわ。第一ある程度ってどの程度よ。ゼミは月曜の一講なのに金曜夜の時点で私が最初の送信者っていうのも無いと思うけれど。御蔭で今日遣る予定だったレポートが明日に先延ばし……。ゼミよりレポートがヤヴァイ。

 今日は暇なのか忙しかったのかよく解らない一日でしたが、多分明日も似たようなもの。尤も今日は数ヶ月振りに19時前に帰宅出来たことに一寸吃驚。
 課題が溜まってさえいなければまったりするのに……。



2004年06月13日(日) 日常生活其の弐

 最近は忙しい所為か単に怠惰なのか特別記すような出来事も無い訳で、否、無い訳ではないかも知れないけれども言葉にするのが面倒な訳で。
 …………。そもそも毎日PCに電源入れられなくなってきたのよ。高校時代に逆戻りした気分。

 近況。
 一。ボランティアで留学生の日本語授業に参加する事になった。月曜四講。前々から遣りたいなーとは思っていたのだけれど、之で空き時間が更に減少。――さて、宿題は何時遣ろうかしらと思案中。きっと睡眠時間が減るのだろうけれど。
 一。風邪。が、治らずにずっと引き摺っている。微熱と扁桃腺の腫れ。筋肉痛と視力の低下は風邪ではないのでさて置き。今月末には検定が在るし来月末には期末試験だし、其の間にもレポートの提出期限は山程迫ってくるし。体調管理って難しい。
 一。今日、の事だけれど。図書館のアルバイトの面々(臨職さん含む)が歓迎会を企画してくれた。実際には理由をつけてアルコホルを摂取して騒ぎたかっただけだと私は思う。そういう理由で生まれて始めて夜のすすきのに繰り出す。何もよさこいの最終日に遣らなくても……と本気で思った。金曜夜でもあるまいに、混み過ぎ。18時半から21時まで、其の後二次会でカラオケに行くとかいう話を断って帰宅。冗談でしょう、明日は一講から演習なんだから。因みに私はアルコホル摂取していない。

 司書課程でレポートが六つくらい?出されているので当面は其方に励む事にする。嗚呼、まだ児童書残り五冊も読み終わっていないし。登下校の地下鉄内で酔いながら読むしかない。……そろそろ夏期休業中の旅行計画を立てたいのに――そう言えば夏期休業中にもレポート課題が二つ程出されるのよね――本当に旅行出来るのかしら。


 ――……今年は可也無謀な事を遣っているのかも知れないと今頃気付いてみる。


 読書日記。『移動図書館ひまわり号』(筑摩書房)前川恒雄著
 司書課程のレポートの為に一冊。1988年初版。日本の図書館界改革の一歩を踏み出したといっても過言ではない東京都の日野市立図書館のお話。著者の前川恒雄氏は図書館界では超有名人。
 興味が有るのなら「へぇー」と連呼すると思う。興味が無ければ最初の一頁目から読めないと思う。図書館界に興味が有るのであれば是非読んで頂きたい一冊でもある。
 ……さて、読書レポートを書かねば……。



2004年06月07日(月) 日常生活

 今の生活に入って一ヶ月と少し。そろそろ身体が悲鳴を上げてきているらしく、微妙に微熱で、微妙に風邪気味で、微妙に身体がだるい、等という諸症状が続くこと数日。
 ということこで、今日は早退してきました。
 早退と言っても五講まではちゃんと出てきましたよ。其の後に控える講座を休んだだけ。然しまあ、無断欠席するのは先生に失礼――と言うか後で自己嫌悪に陥るのも厭なので(寧ろ意地)先生には理由を説明して、確り宿題を受け取って、其れから帰宅。午後七時までに帰宅出来たのも一ヶ月振り。嗚呼、早い時間帯に帰宅できることって何て素晴らしいのかしら。

 そういうわけなので今日は早めに寝ます。未だ手の付けていないレポートが残っているけれど。締切も迫っているけれど。明日は兎も角明後日の宿題が終わっていないけれど。
 ……寝ると言ったら寝る!



2004年06月03日(木) She sells seashells by the seashore.

 今週末の日曜日は演習で朝からフィールドワーク。場所がすすきのというのが何とも頂けない。すすきのでお寺巡りをするというのだから更に頂けないような気もする。
 其れにしてもすすきのに之程数多くのお寺が在るとは知らなかったわ……。取り敢えず六日に梯子するのは三つのお寺。其の後地下鉄で円山の北海道神宮まで行くとか行かないとか。嗚呼、大儀。折角の日曜日だもの、思いっ切り朝寝坊したいのに。

 神社とお寺のこと、「社寺」って言いますか、「寺社」って言いますか?
 後者の「寺社」は明治政府が神仏分離令を出す前までの古い言葉で、現在は前者の「社寺」が正式らしい。私はずっと「寺社」と使っていた記憶があるのだけれど……成程、確かに色々調べてみると新しい版の資料は「社寺」としている。同格だと思っていたのに、神社とお寺にこのような格差が在ったとは。

 「御守り」って、神社のものですか、お寺のものですか? 「護符」と同義ですか?
 疑問符付けておきながら私自身よく解らないのだけれど……護符は中国から渡って来たから仏教? 自供は一切関係無い? それでは御守りは神道? 其れとも仏教の影響を受けて御守りが誕生した?……日本宗教事典に載ってるかな。否、宗教辞典かな。それより百科事典かな……。よく解らない。

 ――大学でまさか宗教学を学ぶ事になろうとは思っても見なかったが……答が無い上に微妙且つ繊細な問題なので取り扱い難い。予習するのも一苦労。


 ところで今日の日記のタイトルは英語の早口言葉。 tongue twister っていうのかな。英会話で久々に遣ったので(高校時代しぬほど遣ったので口(舌?)が覚えていた。決して脳が覚えていた訳ではないと思ふ)懐かしくて書いてみただけ。特に意味は無い。別に北国も温かくなってきたので海に行きたいとか一寸羽を伸ばしたいとか、そういう他意は一切含んでいない、つもり。
 ……どうぞ、発音に気をつけて声に出して唱えてみて下さい。三回続けて間違えずに言えるようになったら sh と s の違いはきっと完璧。


 読書日記。『カレンダー』(講談社文庫)ひこ・田中著
 児童サービス論五冊目。読みたい本が古本では中々見つからない(当たり前だけれど)ので仕方無く見つけたら片っ端から購入して読む事にした内の、一冊目。……大正解。之は中々面白かった。一人称が苦手という人には薦めないけれど、平気な人は新鮮な気分で読める、と思う。何せ京都弁。面白い。
 ということで一気に読了。本当は『お引越し』(講談社文庫)から読んだ方が良かったのかも知れない。ところで何故タイトルが『カレンダー』なのかは一寸謎。否、でっかい謎。然しまあ、中身と全く関係無いところもまた興味深いと言えなくも無い。
 残り五冊。後半分!
 でも暫くは 児童サービス論 から離れて 図書及び図書館史 のレポート作成の為に別の読書をしなければ……嗚呼、大儀。










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