長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2004年05月30日(日) 今日は休息日

 用事があったので朝早くから大通まで行く。序でに映画を一本見る為に札幌駅まで歩く。折角なので駅前の家電屋さんで買物をする。大通まで戻って来てお八つ時に遅い昼食。本屋を彷徨った後、帰宅は夕刻。
 最近は日曜日と雖も外出してばかり。

 平日に全く休みが無いのは自分で決めたことだけれど、何と無く自分自身に対して癪なので月一で映画を見に行くことで其れを解消している。少なくとも映画を見に行く余裕が有るのだと、そう思えば多少は日常が楽になる気がして。今日の映画は『TROY』。三時間くらい。正面やや後ろの良い座席を確保。
 アキレスの横飛びが在り得ない角度になっている気がするとか。メネラオス、お前ヘレンが逃げ出した事にもっと早く気付けよとか。ヘクトル、お前はヘレンが船に乗り込んだ事にもっと早く気付けよとか。ギリシャ軍は兎も角トロイ軍、あのトロイの都にあれほどの兵士が収容されるなんて絶対無理だろうとか。パリスが髪形変えたレゴラスに見えるとか。オデッセウスが其の侭ボロミアに見えるとか。マルタ島は解るけれどメキシコではどのシーンを撮ったのだろうとか。エンディングの『REMENBER ME』は良かったなとか。嗚呼、オープニング前にEDWINのCMに出ているブラッド・ピットが面白かったとか。他にも色々言いたい事は在るけれど、良い映画見たと思う。


 そろそろ休み無しの生活に入って一ヶ月。此の生活に慣れるにはもう少し掛かりそうだけれどまあ何とか。之から宿題とレポートと独検の勉強をしなければ。あー定期試験まで後二ヶ月しか無いし。もっと勉強しなければ。
 来月もまだまだ忙しい日々は続きそう。早く夏期休業にならないかしら。



2004年05月24日(月) 近況2

 一応未だ生きてます。

 そろそろ六月ですが、授業やら講座やら、教師は生徒がそろそろ鳴れて弛んで来る時期だとでも思っているのか、宿題の量が少しずつ増加中。一教科だけ増えるなら問題無いけれど、全教科増やされると此方は大変。言語系を三つ履修している私は悲惨。泣きたいくらいだけれど泣いている暇も無い。

 図書館のバイトを始めて半月……早くも視力低下中。視界が狭くなった事と、視界がぼやける事と。日がな一日請求ラベルと睨めっこしている所為です、きっと。先輩方も図書館でバイト始めてから視力落ちたって言ってたし。――明日も一コマ勤務が入っていたような気が。

 やっと『THE LAST SAMURAI』入手しました。未だ全部見ていないけれど。見る暇無いけれど。少ーしずつ、ぼちぼち、途切れ途切れ見て行く予定。真田広之の殺陣は矢張り凄いと改めて感心中。


 読書日記。『つめたいよるに』(新潮文庫)江國香織著
 児童サービス論四冊目。実際には此の中に収録されている『温かなお皿』が課題の一つだったのだけれど。古本で探したので文庫本で入手。ハードカバーは高いので出来る限り避ける。
 読み慣れている作家の所為か授業の合間を使って一日で読了。読み易い。一寸切なかったり一寸笑えたり。あまり重くないけれど軽過ぎない一冊だと思う。
 残り六冊。



2004年05月17日(月) 近況

 嗚呼――――御免なさい、一寸忙しくて眼が回っています。

 勉強なんて最近は宿題だけしか遣っていないような気がするし。締切間近なのに作品は仕上がっていないし。読まなければならない本は沢山在るのに読む時間があまり無いし。

 猫の手は要らないけれど、其の代わりに時間が欲しい今日此の頃です。



2004年05月10日(月) 睡眠時間は確保したい

 半死状態。というか四分の三死状態。

 机の上に積み重なっていた本を何気無く数えてみると十六冊積んであった。其の横には十二冊積み重なっていた。……よく倒れないものだわ。今日は其の横でいそいそとドイツ語の宿題に勤しむ。形容詞の格変化と名詞化が混乱している。
 五月になって講座が始まったので宿題の量も増えた。……お金で時間を買えるのであれば、買いたい。今は何より時間が欲しい。


 読書日記。『舞姫通信』(新潮文庫)重松清著
 読了。
 感想? 久々にこういう話を読んだ。好きよ、決して嫌いではない。でも久々に一寸重かった。序でに言うと児童サービス論で提示されるべき一冊ではなかったは思う。
 然しまあ、一気に読める本ではあると思う。



2004年05月05日(水) 生と、死と、

 久々に、過呼吸に陥った気がする。理由なんて解らない。何てことは無い、ただ自転車に乗って三キロくらい走って、古本屋へ行っただけのこと。店内に入った途端立っていられなくなった。本屋って壁が無いものね、仕方ないから書架の前で蹲って半刻以上無駄に過ごした。……地下鉄構内じゃなくて良かったと思うべきかしら。
 他人に助けを求めるのって慣れない。此処で言う他人というのは自分以外の人間を差すわけだけれども。如何考えたって痛みも辛さも他者に理解できるわけ無いのに。人間は超能力者じゃない。だから私が死ぬほど呼吸を繰り返して蹲っていても誰もが見て見ぬ振りするわけで、私は其れを納得している上に今日の状態だと声を掛けられたところで答える事すら出来なかったわけだ。

 私の部屋の窓から真正面に見える広い庭で、夕刻、小学生がボール遊びをしていた。多分、高学年。下手に社会を知って、然し其の本質なんて一つも解らずに、曖昧の中で一生懸命日々を過ごしているような時期。
 子供は全部で十五人居た。私の視界には入らないところで、彼等の親がバーベキューか何かしていたらしい。子供達は、私には解らない彼等独自のルールで柔らかいボールとサッカーボールと硬式野球ボールを使って遊んでいた。隣に花壇が在ることなんて御構い無し。何も無いように見える土の中で種や球根が植わっている事なんて彼等は知らないし、其処を踏めば芽が出なくなる可能性なんて考えもしない。咲き始めた水仙やチューリップの首を折ろうと彼等の人生に汚点は残らない。親も、注意なんてしない。
 子供には子供の規則があるようで、花壇にボールが入ると「土下座しろ!」と叫び声が飛び交う。誰に土下座するのだろう。其の花壇の持ち主に? 其れとも花壇に植わっている植物に? 結局、土下座する子供なんて一人も居なかったけれど。
 私は頭痛を抑え込んで、窓から外の様子を睨むようにずっと見ていた。子供達は敏感だから、私がずっと見ていたことに気付いていた様子だった。其れでも私の存在なんかお構い無しにボールは宙を飛び、花壇を荒らす。親達は鈍感だから、背後で行われている「植物殺し」なんて知らなかっただろう。

 私の部屋の窓の下に植えられた菖蒲が一本、死んだ。



2004年05月04日(火) ささやかな抵抗

 何時もの休日通り、私は部屋に引き篭もって食事以外は自室から出ない。時間は、専ら本かパソコンに向かうことに費やされる。パソコンの電源を入れたままにするのは嫌いなので一々点けたり消したりして数分を無駄にもする。眼が疲れてくると丁度目に付いた独逸語の大量プリントに取り掛かり始めたりもする。小泉八雲の『怪談』を和訳しなければと思い立つが、其処までは手が回らなくて後回しにしようとも思う。
 何通かのメェルに返信を書きながら、そう言えば授業の一つに親しくない人への書簡か何かの課題が出ていたような気がすると思い出す。あれって宿題だったかしら。よく覚えていない。けれど時間があったら遣っておこうとは思う。宿題ならば其れでよし、宿題でなくとも授業中に困ることは無いだろうから。
 暫く忙しかったのでまともな読書から離れていたが久々に活字を読み耽って疲れた気がする。図書館から借りている一冊と、友人から借りている一冊も呼んでしまわなければならない。ついでに感想文を書かなければいけない本は忘れないうちにさっさと書いてしまわねばなるまい。遣らなければならないことは山程ある。連休が終われば夏期休業まで休みは無いだろうし。夏休み中は如何しても何処か旅行したい、と言うか遠出したいので、其の為にはお金を貯めなければならないし。

 日中は執筆する気にならないのでCDを少し大きな音量で流す。そうすると国道から50メートルの我が家だって車の走る音を多少軽減される、様な気がする。少なくとも隣室から両親の声は聞こえない。
 成程、今になって私は思う。私は音楽を大音量で聞くことなんて無かったから兄が如何して隣室に響くまで音量を上げて音楽を聴くのか解らなかったのだけれど。大音量の中で集中力は低下するだろうけれど、周囲から切り離されるような観はある。周囲と関わりたくない時には最高の遣り方かも知れない。

 友人同士の会話の中で進路のことが話題に上る回数は昨年度より多くなったけれど、友人の多くは道内から出たくないという。地元が良い。親元なら猶良い。そんな話。
 私は、さっさと親元離れて一人暮らししたいけれど。


 読書日記。『兎の眼』(角川文庫)灰谷健次郎著
 昨日に引き続き児童サービス論で提示されたうちの一冊。児童書ではあっても児童文学ではない。児童について書かれた本と言うべき。
 所々泣けてくるような、灰谷健次郎らしい本。批判的に、と言うか皮肉的に、見ようと思えば幾等でも皮肉は出てくるのだけれど、素直に読む分には感動の一冊と言えると思う。子供と大人の関係が、先生と生徒という関係が、多分此処まで極端ではなくても上手くいかないのは当たり前で、其の付き合い方と言うか、そういう関係が上手く描かれていると思う。共感出来るから感動も出来る。
 ……でも矢張り如何考えても之はフィクションなのよね。



2004年05月03日(月) 昨日は太陽に綺麗な傘が掛かっていたので今日は雨

 全く便利な身体。連休に入った途端に体調を崩すのだから。……予定ぶち壊し。

 其れでもまあ一日寝込んで随分と回復してきたので家族奉仕する。
 鉛色の海を見た。春の日本海って暗い。太平洋は青の色彩だけれど、日本海は青と緑の色が入り混じっている。オホーツク海なんて最悪の色だけれどね。あれは絶対水銀の色だと私は思う。
 オホーツク海と日本海と太平洋の違いって、北海と大西洋と地中海くらいには違うと思う。……実際に見たことは無いし大西洋の色なんて知らないけれど、イメェジ的に。

 連休なんてあっという間に過ぎてしまう。宿題も残っているし、読書もしなければならないし、……締切近いので執筆もしなければならないし。遊ぶ暇どころか休み暇も無いけれど。あー久々にまったりしたい。


 読書日記。『りかさん』(新潮文庫)梨木香歩著
 児童サービス論という授業の中で提示されたうちの一冊。だからきっと児童書。数年前に出された『からくりからくさ』に通じる一冊。『からくりからくさ』は絶対に児童書とは言えないと思うけれど。
 梨木香歩は好きなので私の中では文句無し。梨木香歩らしい一冊だと思う。『からくりからくさ』を先に読むべき……なのかな、多分。
 ……然し今のところ私が梨木香歩の本で一番好きなのって『春になったら苺を摘みに』というエッセイなのよね。

 ところで、此の授業では後九冊も読まなければならない。其々感想文400字。……書籍代が莫迦にならない……。










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