ぼくは不器用で
ひとつひとつ順番に
やっていくしか
できなくて
　
そのくせすごく
欲張りで
あれもこれもと
できもしないのに
欲しくなる
夢想する
　
一番じゃなくていいよ
二番じゃなくてもいい
三番でも四番でも
五番でなくてもかまわない
　
ただ消さないで
いてくれれば
　
きみのノートの片隅から
消さないでいてくれれば
　
　
---------- こちらは近況報告
　
　月末繁忙期に入ってしまいました。「特集」の準備は着実に進んでいまして、大きな峠を越えたところで団子つまんで一服している感じですけど、渋茶を飲んだ瞬間に新たなアイデアが浮かんでしまい、どうしたものかと苦慮しています。時間がかかることばかり思いついてしまい、困ったものです。
　
　当初、特集の公開は八月末頃と書いていましたが、来月持ち越しとなるのは火を見るより明らかな状況となっています。たまには恋愛や性コラムでも書こうかなぁとは思うものの、どうせお茶を濁す程度のコラムなど、書いたところでくそ面白くもないだろうと気持ちを納めてもいます。
　
　
　今朝、家の前にある仕事用焼却炉の煙突を見上げたら、煙が南へとたなびいていました。北からの乾いた風に女郎花がゆらりと揺れるさまは、秋の到来を予感させるに充分なものがあった気がします。これから涼しくなっていくと、脳みそも少しはその透明度を増してくれるかと期待はするのですが、寄る年波がそれをどう受け止めるかは、僕にもわかりません。
　
　創作の秋を前に、もう一本、団子でもつまみますか。

　先日、亡父と一番親しかった方が逝去された。父よりひとつふたつ若く、仕事仲間であり、かつ競走馬を持つ趣味も同じだったからか、ふたりはいつも連れ立って行動していた。もう十年近く前になるかと思うのだが、その方は大きな病気を患い、父はとにかく親身になって再起の手助けをしていた。しかし、そんな父が先に他界し、目に涙を浮かべて寂しそうにしていたその方の姿が、いまも僕の瞼には焼き付いている……


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　リメイク公開して一ヶ月、手許にストックしてあったものはさっさと吐き出して、事前にお話ししていたとおり更新は順調に滞っています。さりとて何もしてないわけではなくて、むしろコラム更新時以上に充実した毎日を過ごしています。そんな近況とちょっとした予告を……。
　
　
　先月後半から、小説を書いています。前作「神紋」を脱稿したのが西暦二千年の七月ですから、ちょうど四年ぶりということになります。サイトリメイク時に、二年がかりで胸に温めていた物語がふたつあったのですが、温めすぎが書けない理由のひとつにも思えてきて、それは一旦棚上げにし、真っ白な状態で短編を幾つか書いてみようと思ったんです。
　
　既にひとつ書き終えました。まだ初稿ですので、今後修正作業を繰り返して完成させる予定ですが、頭の中では次の物語が動きはじめています。こうなってくると、僕の脳みそは、もはやコラムを書くという命令すら放棄します。いま現在、更新のことなど全く頭にはありません。ですから、新作コラム目当ての方には、本当に……「申し訳ないっ！」としかいえません。
　
　その「小説」ですが、某所への投稿を優先させるつもりでいます。これは昨年後半から考えていたことでして、それら投稿が未公開作品を基本としているからには、そちらの成り行きがはっきりするまではウェブでは公開しようもありません。サイトに掲載するとしても、おそらくは来春以降になろうかと思います。「そんなことやってんだぁ」という程度の認識に留めおき、いましばらくは創作活動を静かに見守っていただければと願っております。
　
　
　一方、写真趣味のほうですが、去る八月一日の日曜日に、デジカメコラム「撮ってもデジタル vol.10」でも紹介している「素人SuperNude KAO」のメンバーサイト「Member's KAO」主催による第二回撮影会が、大阪で開催されました。第一回目は昨年秋に東京で行われまして、もちろん僕も参加したからデジカメコラムで紹介してるんですけど、今回の大阪開催も、気合入れて日帰りで参加してきました。
　
　撮影会もさまざまで、そこで撮影された写真の扱いに対する決め事もさまざまなのですが、ＫＡＯの場合は、原則として主催者の許可なく、あらゆるメディアでの写真使用を禁止しています。理由は察するに、サイトとしての独自性とモデルの肖像権及び安全性を鑑みてのことだと僕は解釈しているのですが、サイト管理者とモデルに直接交渉して、このヲトナごっこも見てもらい作品も眺めてもらって、しつこく付きまとった結果……写真のサイト使用許可をいただきました。やったー！
　
　そこで、それらの写真たちをどのようにして公開するかを考えまして、サイトとして「特集」を組むことにしました。ヌードを含む写真ですので、基本は「Digital写真集」の「Figure」として作品にまとめるわけですが、メインコラム、フォトポエム、デジカメコラム、随筆等にも、写真や撮影会をテーマとしたものをひとつずつ制作し、それらを「特集」として一斉に公開するというものです。
　
　準備に時間を要しますので、特集公開は早くとも今月末頃かと予想しているのですが、ヲトナごっこならではの「特集」となるように知恵を絞りますので、どうぞご期待ください。
　
　
　世間では、もう夏期休暇に入っている人も多いようですが、僕はこの週末土曜日から一週間が休暇となります。例年通り、馴染みの裏磐梯のホテルで家族のんびり過ごしてくる予定でして、カメラ片手に森を散策したり、子どもたちとテニスやフィールドゲームに興じたり、雄大な自然をみながら美味しい珈琲でも飲んでこようかと考えています。
　
　いい写真、いいアイデアが手に入れば、いずれサイトで作品にすることもあるかと思います。リメイク公開時に掲載したコラム「熟してみてもいいですか」でもありませんけど、写真にせよ文字にせよ、今後は外に向けて投稿することを視野に活動するつもりですので、なかなかコンテンツを拡充することもままならないかもしれませんが、まあぼちぼちと、僕の好きな世界をここに作れればと思っています。
　
　更新しないヲトナごっこですけれど、どうぞこれからもご愛顧ください。そして、思い出深い夏期休暇を過ごされますことを、同じウェブの仲間として祈っております。

　南のリゾートアイランドでお決まりの光景といえば、観光客相手に群がる物売りたちの姿だろう。神々の島とて例外ではなく、街を歩けば犬と物売りにぶつかるのが普通だった。けれど彼らは僕に声をかけようとはしない。どうやら僕は、同国人と思われていたらしい……


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