ロマンティスト・テイスト...jovanna

 

 

峠の風 - 2008年08月30日(土)

THE YELLOW MONKEY最後のオリジナルアルバム「8」の最終曲
「峠」に出会ってからもう8年経った。
初めてこの曲に触れた時の衝撃を今も忘れられない。
重く深く鋭く心の臓に響くサウンドと詞であるのに、
虹に向かって歩いて行く勇気を光を
そっと授けて貰えているような、そういう力を感じる。
THE YELLOW MONKEY全曲のうちで、私にとっては、
とてもとても大切な曲だ。

「峠」という言葉そのものにも敏感に反応するようになった。
柳田国男の「峠に関する二三の考察」という
小論文を知った。
『旅人は誰でも心づくべきことである。
頂上に来て立ち止まると必ず今まで吹かなかった風が吹く。
テンペラメントががらりと変わる。単に日の色や
陰陽の違うのみならず、山路の光景がまるで違っている。』
柳田国男は、数多くの過酷な山道を実際に歩きながら、
「峠」の成り立ち、「峠の裏と表」についての考察を
深めていったのだ。
文中に『峠越えの無い旅行は、正に餡のない饅頭である。』
という記述がある。
『昇りは苦しいと言っても、曲がり角から先の路の付け方を、
想像するだけでも楽しみがある。・・・下りは、
成長して行く快い夢である。』のだそうだ。

先日、渋谷La.mamaでカヴァーイベントが行われたそうだ。
THE YELLOW MONKEYのカヴァー曲も何曲か演奏された模様を
お友達に教えて貰った。
もの凄くツボに嵌るセットリストだったそうで、
体感してみたかったと強く思った。
HEE FESTでヒーセとエマが参加したTHE YELLOW MONKEY
カヴァー演奏されたレポを読ませて貰った時にも感じた。
THE YELLOW MONKEYの曲をヒーセとエマが鳴らしているのなら、
身体は無条件に熱狂するだろう。
身体に沁みついたフレーズをエマのギター、ヒーセのベースが
奏で刻み込んで来るのなら、どれ程の感動だろうか。
麗しい若者がリスペクト溢れる音を奏でているステージを
目に出来たら、どれ程嬉しく楽しく思うことだろうか。
きっと私がその場に居る事が出来たら、
心から楽しむ事だろう。

けれど、それでも、吉井和哉、菊地英昭、広瀬洋一、
菊地英二の4人+三国義貴さんのTHE YELLOW MONKEYを
死ぬほど恋しく想うだろう。

今、私はひとつの「峠」まで来たけれど、
懐かしい故郷が恋しくて恋しくて堪らない・・・
何だかそういう気持ちだ。
「虹」って、雨が降らなければ現れないんだっけ?
「虹」は、遠い。





ALL BY LOVE - 2008年08月19日(火)

しばらくモバへの書き込みが無かったので、
バカンスを満喫されているのだろうって思っていたけれど、
昨日は、次のシングルのデモ作成を為さっていたそうだ。
『和ちゃん最高!』ですって。
相当満足出来る仕上がりなのだろうね。頼もしい!
タイトルの『マニア』と『ポニョる』の意味が
どうも良く判らないけれど。
「ポニョる」とは、
1「崖の上のポニョ」を鑑賞する。

2「崖の上のポニョ」の主題歌が、ポーニョポーニョポニョと
頭の中で無限にリピートされる。またはくちずさんでしまう。

3「崖の上のポニョ」のポニョのような行動パターンをとる。という意味だそうだ。
吉井和哉は、「崖の上のポニョ」を観たのだろうか。
モバBBSで大勢の「ポニョの映画に吉井そっくりのキャラクターがいる」という
書き込みにつられて私も、先々週観に行って来た。
ポニョのお父さん「フジモト」は、ストライプのジャケットを着て、
長髪赤毛で痩身長躯、鼻が高くてちょっとやつれ気味のお顔が、
本当に吉井っぽかった!
でも風体そのものよりも、娘達を深く愛しているのに、
不器用で上手く伝えられずにいる姿、理想を実現しようとする純粋で一途な姿、その危うさ、
そして愛する者達を守る為に奮闘する姿に、
より吉井和哉が被さった。
女性に弱いところも。(笑)


お父様の37回忌である今日8月19日に、
吉井和哉は、父親の病室での思い出と共に
『父さんが大好きだ。』と書き記した。
今、素直に父親への愛を表現出来るとは、
とても切ないけれど本当に幸せなことなのだと思う。
“ただあるがまま ありのまま”
受け止める、受け入れる、包み込む
そういう愛の大きさを感じた。




「別冊カドカワ」を読んで - 2008年08月11日(月)

別冊カドカワ総力特集「斉藤和義」を読んだ。
注目の吉井和哉インタヴューで、斉藤和義さんについて述べて
いたのは、『あの人の佇まいが好き。』
『永遠の大学生みたいでもあり、ボブ・ディランみたいでもある。』
というものだけで、それ以外は、同じ1966年生まれとして、
幼い頃に影響を受けた事柄や音楽を始めた頃のエピソード、
そして40代を迎えた今の心境について、語っていた。
興味深かったのは、周りの30台半ばの多くの方々が
色んな葛藤を抱えているようだけれども、
吉井和哉自身の経験として、『40過ぎて楽になる』そうだ。
『40は“老人の生まれたて”って考えると気が楽だと思う(笑)』と
仰っている♪
“老人の生まれたて”ねえ。
吉井和哉さんより年上の私は、言うなれば、“老人の思春期”?
“老人の青春期”?
いくら「青春」と付けてみても、やっぱり「老人」なんて言葉には、
抵抗があるなあ。
大体以前から思っていたけれど、
吉井和哉って言う人は、「老い」を恐れすぎているのではないかしら。
『人の年老いていくことを、だれか成長と考えるか。
老は成長でもなく退歩でもない。ただ「変化」である。』って
萩原朔太郎が言ってたけれど、その通りだと思う。

『釣りばっかりやってるように思われるかもしれないけれど(笑)
若い世代の人達にとって何が重要なのかを考えている。』
『今の音楽シーンの中でどうありたいか・・・』という問いに、
『「君たちは入ってこれないからね」っていう絶対譲れない場所があって、
 その中で自由にやりたい』
『真ん中に行こうと思えばすぐに行ける“切符”みたいなものは、持ってる』
『常に真ん中にはいたくない・・・正直言うとうんざりなので(笑)』
なのだそうだ。
ジュリアン・コリエルがお父様のラリー・コリエル氏に言われた
『ミディオカには為るな。』という事にも繋がる話なのだろうと思う。
“切符”を持ってるけれど、行かない。
絶対譲れない場所で自由にやりたい。
もの凄く格好イイ言葉だと思うし頼もしい言葉だ。
けれど、THE YELLOW MONKEYが大ヒットしていた時だって、
決してど真ん中ではなかったよね。
一般大衆全てに受け入れられるスタイルや曲じゃあ無かったと思うけれど、
「知る人ぞ知る」という存在では無く、
ちょっと手を伸ばせば曲も映像も容易く手が届く存在だったと思う。
『活動としてはライヴメインでありたい』
その気持ちは、とても嬉しい。
けれど、40代の吉井和哉が対象とするのは、若い人達だけで良いのだろうか
新しい音楽に触れる機会が少なく為りつつある
30代、40代、もっとそれ以上の年代の者達にも
どんどん吉井和哉の音楽を発信していって欲しい。
全国放送のTVやラジオ出演の機会をどうか増やして欲しいと思う。




「ロックロック」と「大御所ジャパン」 - 2008年08月06日(水)

8月4日.5日にZEPP大阪で行われた「こんにちは!Ver.12」のレポを
お友達からうちのBBSに頂いた。
最初にこのロックロックのイベントのLIVEナビゲーターとして
吉井和哉と奥田民生さんが登場すると聞いた時は、
大変失礼ながら、「大丈夫なのかなぁ」とか
些か心もとなく思っていたのだけれど、
蓋を開けてみると、冒頭からパンダの着ぐるみ映像で登場し、
その後も、相撲取りの着ぐるみ、ザ、たっちのお面をつけての
コント等、身体を張ったパフォーマンスの数々だったらしい。
最後の最後に、ステージ上に現れた奥田民生&吉井和哉は、
民生さんがギター、吉井がメインという形で「チェリー」を
歌ったそうだ。
ステージに大変近い位置で見ておられた方のレポによると、
この「チェリー」の時、『吉井和哉の手が震えていた』そうだ!
正に現在「大御所」と呼ばれる程の経験と評価を
積み重ねて来た吉井和哉が、今も「ステージで手が震えている」!
着ぐるみの可愛さよりも、グダぐだユルゆるの奥田吉井コンビの
愛らしさよりも、この事実に“萌え”た!
そんな姿を間近で目にしたら、萌え死んでいたかもしれない。
まだ命が惜しい。危険を冒さなくて良かった(笑)

二日目の登場は、民生さんがバカボンのパパ、吉井が頬にナルトを
描いたバカボン(絣の着物姿)だったそうだ。
頬を更に赤く塗った腹話術の人形、ザ、たっちの「幽体離脱」コント、
奥田・吉井の中年芸人さんコンビは、
ギャラも安いのに(わざとらしく楽屋に映し出されていたそう(笑)、
マサムネさん曰く『伝説に残るパフォーマンス』を披露してくれたのだという。
最終日ラストの赤ジャージ吉井、青ジャージ民生さん、緑ジャージマサムネさんの
「チェリー」は、最高だったそうだ。
素晴らしい夏のイベントになったのですね。
自分自身は、目にする事は出来なかったけれど、こうして
このイベントの様子を教えて頂いて、吉井さんが大勢の素晴らしいお仲間と
スペシャルなイベントを作り上げられていた事を実感出来て、
とても誇らしく幸せな気持ちに為れました。
ありがとうございました!

TBSテレビ「大御所ジャパン!」の方は、
まさかTHE YELLOW MONKEY「JAM」が2位という位置に来るとは、
思っていなかったので驚きでした。
?食べ物の「JAM」
?世の中を混乱させるという意味のJAMMINGの「JAM」
?ポップジャムの主題歌だった「JAM」
『恥ずかしいエピソード』じゃなかった(笑)
ちょっと掠れ気味の声、柄シャツ、金髪長髪で熱唱する12年前の
吉井和哉は、存在感あったねえ。
何だか変な編集で、ブツブツ切られているのが気になった。
“CLAP YOUR HANDS!”から流してくれれば良いのに!
それでも、あの短い映像からでもお茶の間の皆に届いたものは、
大きかったろうと思う。
『昔のオレ』さんのプロモーションお疲れ様でした!




吉田秀雄 琵琶湖スコーンリグ&クランクベイト大辞典」] - 2008年08月01日(金)

DVD「吉田秀雄 琵琶湖スコーンリグ&クランクベイト大辞典」が届いた。
吉井和哉が楽曲を提供しているという理由で、釣りのDVDを購入する事は、
少し後ろめたい気持ちもしたけれど、「Do The Flipping」Instrumentalが
「WINNER」「雨雲」が、どのように使われているのか、
とても興味があったから、通販を申し込んだ。
オープニングテーマは、「WINNER」だ。
琵琶湖にボートを浮かべ、湖面を疾走していく場面、
“愛 噛み締め 今日も怯えずに
 君の勝利は自分で勝ち取れ”
想像以上に、嵌っている。
琵琶湖の波のさざめき、空の雲、
吉田秀雄さんが琵琶湖のそれぞれのポイントを変えて行くにつれ、
少しづつ変わっていく景色、竿を投げる時の「ヒュ〜〜ン!」と
風を切る音が印象深かった。
「Do The Flipping」Instrumentalがとても効果的に使われていた。
大きな当たりが来た時の竿のしなり、
次第に引き寄せられていく水飛沫に興奮した。
吉田さんが釣り上げた大きなビックママは、58cmだった。
画面で観るともっとありそうだったのに、あれで58cmならば、
吉井和哉が釣った60cmオーバーがどれ程凄い記録だったのかと
改めて思った。
吉田秀雄さんの解説は、穏やかで優しいお声で
とても心地好かった。
釣りの詳しい内容は、判らないながらも
「精神的な鍛え方」ということ、「ルアーは、釣り人が演出家」
というお話がとても興味深かった。
エンディングテーマは、「雨雲」だ。
“夢が叶えば夢につぶされ雨雲広がって
 右や左がわからないほど立ちすくむけれど
 少しづつでも日の射す場所へ君とただ向かった
 I LOVE YOU I LOVE YOU”

最後に『みんなの喜ぶ顔を見たい』と仰った
吉田秀雄さんの笑顔は、少年のように
純な素敵な笑顔だった。
琵琶湖とバスと釣り人達が愛しくなるDVDでした。
ありがとうございました!









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