猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2015年04月26日(日) ソロモンの偽証 前篇・事件

ミッドランド名古屋空港 16:00〜18:15 124分

 評判の高さに是非行こうと思っていたら、もう前篇やってるとこが少ないのなんの…。て言うか市内の映画館ゼロだよ。一番近いミッドランド名古屋空港でも16時からの一回のみ。はあ。前篇っていつからやってたっけ。あ3月7日…。すみません、気づくのが遅すぎました。後篇ですら4月11日スタートだったんだから、今から後篇行くにしてものんびりなぐらいだ。それでもせめて先週だったら市内でももうちょっとやってるとこあったかもしれない。それかあれだ、国別で上京した時に見ておけばよかったんだよ。19日なんて観戦もしなかったし、それこそどっかで見られただろうになあ。実はあの時「映画ぐらい見て帰ろうかな」っていう気持ちもなかったわけじゃないんだが、深く考えず「まあいいや地元で見れば」と帰ってきてしまったのだ。もったいないことをした。

 ちなみに間抜けなことについ一昨日までミッドランド名古屋空港をセントレアにあるもんだと思っていました(ボカ〜ン)。違うよ、小牧の方だよ! 小牧かあ…。何年振りだろう、この空港近辺に行くの。もしかして社会人になる直前に行った北海道旅行以来? もう行き方忘れちまったよ。確か名鉄バスターミナルから直行が出ていた覚えだけど…。調べてみたんだがそういう路線は見当たらない。どうやらセントレアの隆盛と共に滅びてしまったようだ。諸行無常。もっとも、ミッドランド名古屋空港のHPでアクセスを調べてみたら、まさに名駅のミッドランドの真ん前にあおい交通高速バスのバス停があって、そこから名古屋空港はもとより、ミッドランド名古屋空港のあるエアポートウォークにも行くバスが出ているのであった(バス停は「エアポートウォーク北」)。バスは一時間に二本しかないけど、まあ16時スタートだし、のんびり行けばいいや。しかしエアポートウォークって何? あ、名古屋空港の隣にアピタができたのね。2008年オープン。もう知らんことばっかりだ。

 あと問題があるとすれば体調だな。ここんとこ季節の変わり目のせいかだるくてしょうがない。昨日から貧血もひどくて一日中フラフラ(おかげで太鼓の散歩もショートカットよ)。おまけに外は暑い。でも今週を逃すと次週は18時頃からの回になっちゃうので、帰りが遅くなる。なんとか頑張っていこう。

 帰りが遅くなるかもしれないので、朝の太鼓の散歩を長めにやってから出発。ちなみに昨日からGW特割のドニチエコきっぷが使えるよ。この間一セット買った。しかし今回は発売のスタートが4月20日と、ギリギリだったな。なんでだろ。ちなみに絵柄は名古屋港水族館のヒゲペンギンでした。

 栄のラシックと三越をぶらぶら。新しい夏の服と、通年用の靴を探すも、特にこれといったものはなし。靴は一足、黒の凄く素敵なのがあったんだけど、三万円台というお値段に怯んだ。だって、三万相応の作りには見えなかったし。

 お昼は三越地下のさらさらカレー(オムレツ)。久しぶりでおいちい。それから地下鉄に乗って名駅へ。疲れてきたのでどっかでゆっくり休みたかったんだが、どこの喫茶店も満杯。ああ、これなら栄で喫茶店行ってりゃよかった。

 ミッドランド地下のパン屋さんで夕ご飯用のパンを買って、バス停へ。バスは私以外は中年の夫婦が一組乗っているきりだった。これ赤字路線じゃないの…。高速バスは速いもんで、15分ちょっとでエアポートウォークに着いた。空港のそばで土地が余っているせいもあるけど、エアポートウォークはだだっぴろかった。ちなみに空港とエアポートウォークは結構離れている。歩けば十分ぐらいかかるかな。夏場とかに行くのは避けたいなあ。

 カウンターで発券してもらってまたアピタをぶらぶら。それにしても暑くて喉が渇くよう。どうしても水を飲んでしまうわ。ミステリー作品で一回でも脱出するのは避けたいけれど…。とかなんとかしているうちに開場時間。

 物語は1990年12月25日から始まる。この時点で主人公藤野涼子を含めた登場人物たちは中学二年生(つまり私より一学年上ということになる。どうでもいいことだが)。涼子は級友とウサギ小屋の掃除をするためにいつもより早く登校する。だが学校に着いてすぐ、同じクラスの柏木の遺体を目にしてしまう。当初は自殺として結論づけられたが、「柏木君は殺された」という内容の告発の匿名文が数名に届き、教師と生徒、保護者を混乱に陥らせることになる。

 舞台が1990年というのが実にいい設定だなと思う。この当時、中学生なら誰も携帯を持っていない。もし携帯があって、ネットがあって、それで殺人疑惑の話などと来た日にゃあ、年寄りがしたり顔で「今時の十代の物語」などと語って、下手するとそれで評価終了である。だが90年を舞台とした理由は、携帯やネットを登場させないためという点に尽きるのかもしれない。映画の中には、例えば「お茶の間のテレビに当時の歌番組が映っている」といった当時でござい描写がほとんどないのだ。大人になった涼子が事件を回想して「あの頃は世の中まだバブルで」と言うぐらいである。

 携帯やネットは、子供だけの絶対領域を作れるツールだ。そういう子供だけの閉じた世界で話を作ってもよかったのかもしれない。その空間の中で邪悪なことが行われて、しょせん彼らは子供ですから、まともな大人がいたらこんなことにはならないよ、という勧善懲悪のミステリーでも、それはそれで面白かっただろう。そして何より、見ている者を、まさかこんな辛い気持ちにはさせなかっただろう。物語が進んでいくにつれ、事件の恐ろしさよりも、彼らの普通さがただ悲しく、辛くなっていく。誰もが十代の頃に抱いたであろうどうしようもない無力感や孤独感。あの時こうすればよかった、なんでもっと上手くやれなかったのかという後悔。成長すれば、大人になればうまくやれるんじゃないかという、切実な憧れ。そういう感情を全部思い出させられて、下手すると自分自身が本当に中学生に逆戻りしてしまうのではないかという恐怖を感じた。

 そう感じられるのは私がもういい年をした大人だからでもあるだろう。そしていい年をした大人になってタイムカプセルを開けてみれば、子供が夢見た「成長」を手に入れた大人としての知恵も、子供であるがゆえのまっすぐさも、ただただどうしようもないものであるという実感だけが、はっきりと分かることなのであった。

 前篇は学校内で生徒たちによってこの事件の裁判を行う、というところで終わり。中学生同士の裁判なんてマンガかよ、という突っ込みをさせない展開の巧みさにはただただひれ伏すしかない。早く後篇に行きたい。

 帰りのバスが上映終了からタイミングよくあり、また復路では栄にも止まってくれるので、実にスムーズに帰れた。バスの中で昼間に買ったパンを食べたんだけど、映画の内容がまだずっしりと残っていて、あんまりお腹がすいていなかった上、二つ買ったうち一つが思ったより脂っこいパンだったせいで、無駄にお腹がふくれてしまった。帰宅後に太鼓の散歩に行ったら、ある程度こなれたけど。




2015年04月12日(日) 妻への家路

伏見ミリオン座3 12:50〜14:45 110分

 はー、もう上海から帰ってからこっち、忙しいです。まとまった文章を書いているゆとりがございません(涙)。

 そして本アップできたのが10月27日だったという…。まあいいや。
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 昨日ゲオで「進撃の巨人」の11巻から15巻までを借りてきた。最近の展開を忘れているから復習も兼ねて11巻から借りてきたのだが、また次回借りる時にやっぱり11巻から借りるような気がする…。

 まあそれはさておき今日は久々に映画。三月はどうしてもスケート漬けになってしまうんだよなあ。ああ楽しかったよ、上海。三泊四日って、めちゃ短いスケジュールだったけど。そして今日また中国映画を見に行くというね。しかし張芸謀の映画をスクリーンで見るのって「あの子を探して」以来だ。どんだけ大昔。

 ちなみに今日と次回は会員更新の時にもらった鑑賞券と、これまた鑑賞券がわりの満タンになったポイントカードを持っていくので、要するにただ見である。

 11時半頃にミリオンへ行き、整理券を貰う。おお一桁台の番号だわ嬉しい。その後新栄に行ってつけ麺桜でラーメンを食べ、また伏見へ。

 物語の舞台は中国の小さな町で、時代は文革の混乱が終わり、それまで投獄されていた主人公が我が家へ帰ってきたところから始まる。時代に翻弄された小さな家族。もう昔に戻ることはできないという悲しい現実が「繰り返し」描かれるのだが、張芸謀は圧倒的な画の力でこのやるせない物語に観客を引き込んでしまう。漫画で捨てコマという言い方があるが、この映画には捨て画面がなく、全シーン是名画である。主演のチェン・ダオミンとコン・リーがまたよく、この夫婦がかつては美しい時を過ごしたのだと感じさせてくれる。

 決して幸福な物語ではなかったが、満足しつつエンドロールで余韻に浸ることができた。

 矢場町へ行ってロフトで歯磨き粉を買い、他もぶらぶら。松坂屋のシェ神戸でシュークリームとコーヒー。なんか「まれ」見てたら食べたくなったんだよね。

 その後は大須に行って、大須ベーカリーで角食パンを買って帰宅。



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