猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2014年09月27日(土) イーダ

 名古屋シネマテーク 11:00〜12:20 80分

 もはやすっかり涼しくなった。ほんと、今年は秋が早いね。去年とは大違い。いずれ本格的に秋となろう。そして私はあと何回今年の間に映画を見られるか。そう、地獄はもうすぐそこに(ボカ〜ン)。

 そんな気持ちで今週も映画よ。だが、のっけからぬかった。11時に間に合わないぞ、こりゃ。この時間なら遅れずに行けるだろうと思っていたのに、一体何を手間取ってしまったんだ、私は。シネマテークに到着した時にはすでに五分経過。まあこんなミニシアターじゃ普通は入れてもらえませんが、マスターは「次回からはお気をつけて」とひとことあったものの、向かって右手の出入り口から入れていただけました。すみませんすみません…。

 本編はもう始まっていたが、白黒映画のため、真っ暗で何も見えない。しばらくしたら明るい画面になり、後ろの方の通路側が運よく空いていたので着席。はあ〜、もう今度からは絶対こんなことしないぞ。ううう、しかし走ってきたせいで暑いよ。今、滝汗だよ。でもタオルもうちわも持ってきていない。もう汗なんかかかないだろ、と油断したわ。今日は何もかもだめすぎる。

 60年代の東欧。大戦は遠くなりにけりのはずが、ある日突然浮かび上がるあの頃に起こったおぞましい事件。と、大変好みの題材で、俳優陣もすこぶる好演ですごくよかった。それだけに80分という尺は惜しいなあ。これ、せめてあと30分は欲しい。目立って未消化ということでもないんだけど、あのシーンとかこのシーンとか、「そこ! もっとじっくりねちねちと!」と心の中で叫んでたことは確か。特に「戦争中はレジスタンスに身を投じ、戦後はその功で体制側につき、現在は大衆から恐れられる裁判官」という主人公の叔母ヴァンダは、もっとたくさん見たかった。お仕事である裁判の場面もちょっとしか出てこなかったしな。これ、ちょっとぼーっとしてたら絶対見落としたわ。彼女のスピンオフで長編を撮って欲しいよ。

 映画の後は馬車カレー。買ったパンフレットを読みつつお食事となるはずが、意外に濃い内容だったので、後で喫茶店ででもゆっくり読もうと、食事に切り替え。その後は栄に行き、愛知県芸術文化センターの地下でクラシックのコンサートを物色。以前にここで知った11月24日にしらかわホールでやる加古隆のソロコンサート。今日もちらちら眺めてしまったんだが、結局そのまま買ってしまった。おい、いいのかこの時期に。

 長靴と猫へ行って、アイスカフェオレ。カウンター席にいると、コーヒー作っているのが目の前で見られていいなあ。お湯を注がれた粉がぶわーっと膨らんでくとこを見るの好きよ。到着したアイスカフェオレをちびちび飲みながら、「イーダ」のパンフレットにある監督インタビューを読む。これによると当初はヴァンダを主役としたドラマを考えていたのだそうだ。そのヴァンダのモデルとなった監督の知人女性の経歴というのが「えーっ、それはないわあ!」としか言いようがないもので、本当にこれだけで大長編ができそうなお話。むしろそっちが見たかったかな。

 ロフトで本買ったり歯磨き粉買ったり。今日は3時40分から歯医者でもあったので、そちらへも。終わった後はもういい時間だったが、松坂屋で食パンとストッキングを買いたかったので、それだけ慌てて買って帰宅。




2014年09月21日(日) 柘榴坂の仇討

 ミッドランドスクエアシネマ12:00〜14:10 119分
 なんとまあ、二日連続の映画鑑賞ってすっごく久し振りのような気が。と、映画鑑賞その前に本日は健保が女性向けに毎年やってる健康診断の日で、伏見のクリニックに8時45分に行かなければならない。自分ではしっかり起きたつもりだったんだが、グダグダ支度している間にいつものとおり遅刻…。定刻より30分弱も遅れての到着となってしまった。とほほ〜。

 健診は11時前につつがなく終わった。おう、これなら予定通り、12時からミッドランドでやる「柘榴坂の仇討」に行ける! お昼も名駅で食べよっと。

 11時にミッドランドで整理券を貰い、名鉄百貨店のレストラン街へ。健診のため朝から何も食べていなかったから、がっつり食べたくてしょうがない。特に肉が食べたい。前から入ってみたかった洋食屋さんへ入り、ビーフシチューとライスを。ところがいざ出されて食べたらがっかり。肉は脂身ばっかりだし、肉の部分もやたら脂っこくて、数口食べただけでもたれてきた。シチューはおいしかったので、ほとんどそことごはんだけ。付け合せのマッシュポテトやにんじんはおいしかったけど、これがライスつきで2480円というのは、ちょっとなあ・・・。もう一つ牛タンシチューもあるけど、こっちを頼んでいればよかったのか?

 お手洗いで歯磨きし、ドラッグストアでいろはすを買ってぐびぐび。いやもう味が濃かったので喉がからからなんじゃよ。

 映画館に戻った頃にはもう入場アナウンス済みだったので、そのまま入る。客の数はやはり日曜日、がらがらということもなく、そこそこの入り。ただし大半は中高年(笑)。

 感想はもう「素晴らしい!」としかっ。もちろん原作者が浅田次郎なのでいろいろベッタベタなんだがね。だがそこがいい…。やー、もうここ数年日曜夜八時にがっかりしているこちとらとしちゃ、こんなまっとうな作りの歴史劇、もう涙が出るぐらい嬉しいよ、うわーん! あと浅田次郎っていうとどうしても本人が江戸っ子のせいか、バリバリのアンチ明治政府史観になりがちなんだけど、それがやや抑え気味になっていた点も見やすかった。この辺は主人公の主君が井伊直弼という、佐幕派から見ても功罪のうち罪の方が目につく人だったからかもしれない。とは言え、恐怖の独裁者であった井伊直弼が、家中の者たちに対しては非常に気さくで、彦根のお屋敷の中では本来の彼が持っている、風流人の顔を見せていた、という描写はとてもよかった。しかもそんな井伊を演じているのが吉右衛門様だもの。いやあもう、こんな神々しい掃部守様、そりゃ中井貴一も惚れちゃうよ。

 で、これを見終わった後、すっかりるろ剣の後半を見る気持ちをなくしてしまったよ(ボカ〜ン)。やっぱあれ、アクションが無駄に長いよ。繰り返しになるけど、劇中のアクションってのは、人物たちのピークに達した感情の打ち上げ花火なんであって、それがあんなに長いのは興をそぐだけ。柘榴坂にだってアクションはあるけど、配分はもっとちゃんとしていますて。そして何よりるろ剣にとっても最大のテーマである「侍が髷を切られ刀も奪われた明治の今は、侍にとって生きるに値するのか」というものを、一切脇道にそれることなく、シンプルに描き切っていたしな。ま、強いて文句を言うんであれば、妻役の広末は別の女優にして欲しかったな、ってぐらいか。

 ああ、時間さえあればもう一回見に行きたい!

 映画の後はペギーへ。暑かったので、コーヒーフロートを。はあ、うんめい。その後は栄と大須を相次いでぶらぶら。大須ベーカリーでパンを買い、金券屋で多治見の大織部展の前売りを購入して帰宅。




2014年09月20日(土) そこのみにて光輝く

 ミリオン2 8:35〜10:40 120分
 土曜に朝8時半上映開始の映画を目指す…。すません、8時半ってむしろ起きる時間なんですけど。間に合うのかな…。て、まあぎりぎり間に合ったけど。

「おはよう!ミリオン座」という不定期にやってるモーニング上映の枠で、会員に限らずお一人様1100円でコーヒーつきというもの。ただいざカフェ見てみたら置きっ放しのコーヒーだったので、ああこりゃ酸味がきつそう・・と、コーヒーはやめてそばにあったお水にした。なんせ走ってきたからもう喉からからよ。だけどああしまった。トイレ行ってから水入れるんだった、と水がなみなみと入った蓋のない紙コップを片手に途方に暮れる。しゃあないので適当なとこに紙コップ置いてトイレに行ったのだが、戻ってきたら紙コップはなくなっていた。再びカウンターで水を入れていたらスタッフのお姉さんに「あらや だこの人さっきもうドリンク渡したはずでしょ」とでも言いたげな目で見られてしまったよ。

 ばたばたしつつボックスへ。エレベーターの中でお掃除係りのおばちゃんから「まあ、もうすぐ始まっちゃうよねえ」などと心配される(笑)。ええおかげさまで間に合いましたよ。席はかなり埋まっていたが、後ろの方に運よく通路側が一つ空いていたのでそこへ。すでに予告は始まっていた。

 もともとはいつやってたんだっけ。ちょっと忘れちゃったけど、八月ぐらいにやってたんだと思う。久々の池脇千鶴ちゃんだし行きたかったんだが、なんとなく逃してしまった。浜松のイーラでもいつやるのか予定になく、このまんまスルーかなと思っていたら、このたびミリオンのモーニング枠でリバイバルと相成り、一安心。さらにモントリオール国際映画賞で最優秀監督賞とまあ、めでたい。そうしたら、一昨日にアカデミー賞外国語映画部門に出品と一報が出て、もうびっくり!

 しかしながら、映画そのものは全くめでたさのない物語であった。

 人生・家族・仕事。全てが行き詰まり、先も見えない。主人公も彼女も決して怠け者じゃないんだけど、生きていくための努力が、蟻地獄の維持にしか繋がらない。そんな人々をじっと見つめた作品である。

 タイトルが素晴らしい。そのタイトルどおり、場面ごとの光がとても印象的だ。夕暮れ時の薄闇、霧がかった朝の海辺、祭りの明かり、深夜の交番のランプ、そして海に映る黄色い太陽。どれも登場人物の心象風景となっていて、彼らのもどかしい心の内を語ってくれているようだ。終わった後も目の奥にこれらの光がまだちかちかと残って、なんとも切なかった。

 どの役者も好演で、わたしご贔屓の池脇千鶴ちゃんは辛い境遇に生きる女の喜怒哀楽を見事に体現。なかなか本来の技量を発揮でいる作品に当たらなかったのでここ数年やきもきしっ放しだったんですが(あ、『タイトロープの女』はちょっとしか見てないけどよさそうだったな)、これで胸のつかえも取れ申した。弟役はライダーWの人なの? いやもう最近全然ライダー見てないから分からないけど、近年稀に見るDQN演技で、大昔の水谷豊を思い出した。取り敢えずあの、「全然磨いてなくてウンコみたいにヤニがくっついてる」歯はよく事務所が許したよなあ。

 あとはやっぱり高橋和也! いつも脳筋で陽性のイメージが強かっただけに、今回の役は強烈だった。自分的には「銭ゲバ」における椎名桔平を超えるイメージ大転換でした。いやもうすごいよ、頭のてっぺんからつま先まで田舎の下品な親父が詰まってますよ。純度百パーじゃったよ。

 本来なら終わった後あちこちぶらつくんだけど、ラシックのリンツでショコラ飲んで、同じフロアの神戸ベーカリーでパンを買った後は、早々にお帰り。おうちでぐだぐだしてました。




2014年09月11日(木) るろうに剣心 京都大火編

 TOHOシネマズにて20:15〜22:40 139分
 遅い。明後日から後編の伝説の最期編がはじまるというのに、ぎりぎりにもほどがある。いや、何しろ長いもんだからなかなか平日だとタイミングが合わなくてねえ。ほんと長いよ139分。でも佐藤君の剣心を見るためならばと本日決意。

 家の中で食材を探していたらレトルトのカレーがあったので夕食はこれに。いや、正直あんまり胃の調子がよくないんだけど、カレーは別物よ。だが案の定、食後は胃がきりきり。あほだ。

 アクション部分は相変わらずすごい。どうやって撮った? というより、どうやって演った? と言いたくなる、佐藤君と神木君の体技の数々…。なんだけど、アクションに尺とりすぎてないかな。このために肝心の人間ドラマや、今回から新たに加わる面々の背景描写が削られてしまっているような。少なくともドラマの流れが一旦そこで途切れてしまっているのだ。るろ剣は広義のチャンバラ映画では比較してもしょうがないけど、チャンバラ映画におけるチャンバラは、「待ってました!の見せ場」だ。それがここでは「感情移入のクールダウン」になってしまっている。そりゃ素晴らしいアクションだけどね、ぶっちゃけあんまり長けりゃ飽きるのよ。

 ドラマ部分にしてもあれこれ出してきたのはいいけど、文字どおりあれこれ多すぎるわその上時間は限られているわで散漫になっちゃっている。特に今回御庭番衆は必要だったか? 土屋太凰ちゃんのかっとびがかっこいい操や、原作よりかっこよくなってる田中泯のお頭を見た後で敢えてそう言うのもなんだけど 。週刊ペースの原作ならともかく、映画ではもっと焦点を絞って欲しかった。特に蒼紫なんて原作でも持て余されているキャラなんだから、今回の劇場版では思い切って削った方がよかったんじゃないのか。折角出てきてもアクション以外のセリフが『抜刀斎はどこだ』ぐらいしかないし(笑)。まあ中の人が大根なのを考慮しての展開なのかもしれませんが、これだったら伊勢谷君と江口洋介を取り換えて欲しいわ、はー。

 というわけで正直、佐藤君の剣心が相変わらずぴったりで、新たに登場した宗次郎と操、御頭が期待以上に素敵だったからなんとかもったけど、あとは微妙といったところ。次もこんなアクションおてんこもりだったらもうテレビ放送かレンタルでいいかな〜と思っている。ひとまず続編鑑賞は保留。

 橋の向こう、ベイシティのスタバで一服でもしてきたいところだが、、あ、あそこ10時までだっけ。どっちにしても夜遅いのでがしがしと帰宅。




2014年09月06日(土) 思い出のマーニー

 ミッドランドシネマ 15:20〜17:15 103分
 珍しく二日蓮ちゃんで映画鑑賞(ま、昨日のはテレビアニメだけどね)。半端な時間に朝食を食べたせいで、2時になってもおなかがすかない。だがこのまんまだと確実に映画の最中に空腹の絶頂が来てしまう…。ひとまず地下街にあるおにぎり屋さんで梅おにぎりを買ってぱくぱく。その後は上映時刻まで名鉄やミッドランドをぶらぶら。

 最後にいろんな謎が明らかになるということを訊いていたので、あんまり事前情報は仕入れずに見た。ちなみに予告見る限りだと百合っぽいんだが、実際は全然そうじゃなかった(笑)。

 まあそれはともかくとして、感想は「ううん、残念だ」としか。いやあもう、大変好みの題材であるだけに、あとちょっと足りない部分がいちいち気になってしょうがなかった。まあぶっちゃけ、高畑勲で見たかったね。

 多感な年頃の少女が抱える複雑な思い。制御不能の狂おしい感情。それらが形作る少女の心象風景。もう一人の自分。もう「ゲド戦記」とか「十二国記」とか、その手のジュブナイルで腐るほどあるテーマですな。ええもちろん、その手の話は大好物ですよ。ただなあ。米林監督もめいっぱい繊細な描写を目指してはいるんだろうけどねえ、どうにもなんと言うか。シナリオレベルだけをとっても、秘密の開陳に至るまで描写の積み重ねや真実の明示が乏しく、全てが明らかになった時の高揚感が今一つ。前作のアリエッティにはなかったサスペンス部分が荷重だったかなあ。あ、あとアリエッティの時も思ったんだけど、さして重要なキャラでもないのに外見も行動も不快なキャラを出すのはやめて欲しいもんだ。

 画面の方は動きも背景も相変わらずのジブリクオリティで、ほとんどそのおかげで画面がもっている。

 映画の後はどっかでお茶でもしてきたかったけど、太鼓の散歩もあるのでさっさと帰宅。




2014年09月03日(水) Gのレコンギスタ 特別先行版

TOHOシネマズにて21:05〜22:25 70分

 もともとるろ剣を見に行こうと思っていたんだけど、今週が20時半ぐらいのスタート、来週は20時15分のスタートと知り、それなら来週の方が終わりが早くていいなあと思い、今日はGレコを見に行くことにした。お久しぶりの人生ギョーザでラーメンをいただき、そいつをエネルギーにガッシガッシ。通勤と買い物ぐらいしか乗らないケッタ様が、涼しくなったおかげで映画館への往復に大活躍である。もっとも、体は一向に締まらないが。

 しかし店を出てほどなく雨がポツリポツリ。えー、雨は明日からじゃなかったのか。傘はもちろん持っていない。今はまだ全然弱いけど、強くなってきたらバッグがびしょ濡れになってしまうかも。途中、サークルKがあったのでそこでビニール傘を買った。が、自転車の傘縦に取りつけようとする頃にはもうやんでいた。おのれ、早漏(ボカ〜ン)。ちなみに傘は540円だった。

 カウンターで整理券をもらう。今日はレディースデーだから1100円かなあと思いきや、「これは特別料金なので、1300円いただきます」との由。ああ〜、最初っから定価が低いからレディースデー関係ないのね。まあ今日は富野に貢いでやるか。スクリーンはプレミア2。あのふかふかの赤いシート、久しぶりだなあ。整理券をもらった後は、時間までベイシティ上にある犬の家(元ペットシティ)で太鼓用のブラシを購入。ちょっと見たことがないタイプの物だった。歯の部分がソフトな素材で、しかも毛がくっつきやすい質感。しかしこんな券をもらった後は、時間までベイシティ上にある犬の家(元ペットシティ)で太鼓用のブラシを購入。ちょっと見たことがないタイプの物だった。歯の部分がソフトな素材で、しかも毛がくっつきやすい質感。しかしこんなブラシ程度でも千円ちょっとするんだから、お犬様はつくづく金食い虫である。

 適当な頃にボックスの中へ。見渡す限り(て、そんなにたくさん入ってなかったけど)男ばかりである。中にはいたけど、大抵男と一緒。えええ、富野の新作を拝みたいと思うアニメ女はいないのかねえ。て、そんなことより同じ並びのデブ男が微妙に匂う…。席はがらがら一歩手前だし、後でこそっと移動しよう。

 富野総監督による「Gのレコンギスタ」が10月からMBS系列にて放送される。まずはそのお祭りとして、8月23日から9月5日までの二週間、全国13館限定で一話から三話までを劇場にかけるという次第。

 キャラクターデザインが吉田健一で、デザインワークスにも西村キヌが入っている。∀でキャラデだった安田朗がメカデザインに入っているのは意外だけど。まあ絵柄や内容も含めて、全体の雰囲気は∀以降の富野アニメだった。ちりっと嫌味を残しつつも、全体的にマイルド。人類がすでに宇宙世紀も終えていても、ハロだけは依然主人公たちのマスコットとしてお出ましになる点はよい(笑)。

 ただ三話まで見てもこれといって引っかかる部分はなかったなあ。クオリティは確かに平均以上なんだけど、積極的に続きが見たいかというと、そこまででもない感じ。さっき∀以降の富野アニメと言ったけど、本当に∀以降の富野アニメってみんなこんな感じなんだよなあ。主人公たちの性格も、登場人物が背負っているものも、設定だけ見てると重々しいんだけど、実際のドラマ見るとひどくあっさりめ。まあ富野もそんだけ枯れたってことなのかね。

 まあでも久しぶりにというか…。そもそも富野ぐらいの年齢で現役アニメ作家なんてハヤオとイサオぐらいなもんだけど、今のアニメや漫画と比べると富野の世代の書くセリフは、圧倒的に日本語が濃いわ。手持ちの単語の数が全く違うのが分かる。教養レベルにおいては、今の世代はこの世代に絶対に勝てないなあ。ああもっと本読まないと…。



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