猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2013年07月21日(日) 偽りの人生

 とりあえずヴィゴたんはよかった。

 変則的ですませんが、7月7日、13日、15日の日記を更新しました。よろしく。ふー、あとはセデック・バレと命をつなぐバイオリンと、それとそれと・・・。

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(9月4日アップ)

 ロイヤル・アフェアに引き続き、デン男による「あんたたち、そんな二秒でばれる嘘ついてんじゃないわよ」シリーズ第二弾(ボカ〜ン)。ちなみにセンチュリー2にて10時45分からの回。それにしても10時半ちょい前にカウンターに行って整理番号が002て、ヴィゴたん最近人気あがったり? 不安を抱きつつカフェでマンゴージュースを購入。

 いや、でもこれは明らかにロイヤル・アフェアよりひどい。これこそれっきとした駄作ですよ、ああた。そもそも双子の兄弟を殺して入れ替わるなんて、今時マンガだって恥ずかしくてやらねえよ。それともこんな嘘がいくらか通じてしまうほどアルゼンチンってとこは緩いのか? いやもっと根本的に言って、ヴィゴたんがどっからどう見ても北欧男で、アルゼンチン人に見えない(ボカ〜ン)。スペイン語はもともとペラペラではありますが。

 これだけストーリーがだめならせめてキャストで、と思うものだが、それでもヴィゴたん一人では苦しく・・・。また途中でヴィゴたんと関係を持つ女の子が、ブサで萎える萎える。ちょっともう、南米よ、南米? 美人なんていくらでもいるだろうに、なんであんなのが? あのー、すみませーん、お客様の中にペネロペ・クルスさんはいらっしゃいませんかー?

 そんな女砂漠の中にあっても「瞳の奥の秘密」でイレーネを演じていたソレダ・ビジャミルだけが無駄に良演技。決して美人じゃないけれど、なんとも言えない気品のある女優ですね。好きだわ。

 かなり微妙な映画だったけど、ヴィゴたんはヴィゴたんだし、まあいいかと己を慰めつつ、時刻は一時ちょっと前。新栄のつけ麺桜へ。いつもどおり中華そばを頼むんだったのに、なぜか「中華そば」のボタンがうまく作動せず、つけ麺を注文する羽目に。まあいいけど、つけ麺も一回試して見たかったし。で、おいしかったんだけど、私にはちょっと味が濃かった。やっぱり普通の中華そばがいい。

 二時頃に店を出て、地下鉄で池下へ。まだおなか一杯だったので、ペギーではカフェオレだけ。ただしアイスでLサイズにした。うまいよ、ごくごく。他に豆も購入。その後はまた矢場町へ戻って中敷を購入。へい、今履いてるチエ・ミハラの靴がちょっと大きくてね。チビで足も小さいと何かと悩ましいのよ。ああしかしどの中敷も試してつけてみる分にはいいんだけど、いざまとまった距離を歩くと、いろいろ不具合が出るもので。結局この日は中敷だけで随分と散財してしまった。




2013年07月15日(月) 嘆きのピエタ

 三連休も今日で終わりですか。

 月曜はスターキャットのダブルポイントデーだから、今日はミリオンに行こうかなと思ったりもしたのだが、いつぞや「天使の分け前」の大混雑を思い出し、やっぱり当初の予定どおり名古屋シネマテークの「嘆きのピエタ」へ。名古屋ミニシアター回数券、早速使用。上映時間が12時40分からってのが、ありがたいわ。お昼食べてすぐ見られるし、その後の時間も有効にできるしねえ。

 今日は両親は早朝からゴルフ。私は8時15分に起床しゆっくり支度。朝食にヨーグルトを食べ要と思っていたが、あいにくすでになし。黄色いすいかがまだ冷蔵庫にあったので、それを一つ切って食べ、あとは牛乳を少し。あとは映画の前に馬車カフェでカレーをいただこうか。

 11時半頃に今池に着。家を出た時もそうだったが、土曜辺りから天気は曇りがちで、時折雨になったりしている。おかげでその分気温も30度から33度だ。先週はずっとカンカン照りで気温は36度から37度と殺人的、夜中でも風が生温かいほどだったが、今日はそんなこともない。ああ、これだけで生きた心地がする。もうこのまんま秋突入、以降常冬でも私ゃ一向に構いませんよ。

 整理番号は4。人気のキム・キドクだし、今日は休日だからこの後どどっと来るに違いない。映画館を出てまた駅へ戻り、ガスビル地下の馬車カフェで野菜カレー。その後本屋を少しうろついて、また映画館へ。ほんの30分かそこらあけただけなのに、狭いロビーが人でいっぱい。やっぱりねえ。早めの番号をゲットできてラッキーだったわ。座る所はもうなかったので、ミニうちわをパタパタしつつ立った状態で開場を待つ。ところが12時半を過ぎても開場しない。おかしいなと思っているとスタッフから、前の作品の影響で開場が遅れますとの由。大方前作の時に映写機かなんかがトラブったんだろう。もっともそれだけではないようで、前の作品で客の入りが多くて入れるのに手間取ったようだ。てことは出てくるのも時間がかかるんだろう。前の作品は「ひまわり 〜沖縄は忘れないあの日の空を〜」って、昔沖縄で米軍飛行機が小学校に墜落した事故を題材にした作品だ。題材が題材だからか、出てきた観客の一部が団体連れのようだった。数人、知的障害のある人たちも混ざっていて、どうもこの人らを連れて行くのに引率者が手間取ったようだ。

 なんだかんだで7、8分ばかり遅れて上映スタート。

 あっちの世界に行っちゃったかと思われていたキム・キドクの、久々のフィクション長編映画。血も涙もない暴力の権化の如き一人の男が、情念の権化の如き一人の強烈な女と出会い、壮絶な愛憎劇を繰り広げるという、毎度お馴染みのキム・キドクであった。そう本当にお馴染み。終始気持ちいいくらい暗く、重い。そして救いもない。でも別にこれでいいんだ、半分リハビリみたいなもんだし。いや、リハビリじゃなくたって彼はこういう作品をこれまでもこれからもずっと作り続けるだろう。キム・キドクの場合、確かにいつも同じような作品ではあるんだが、決してセルフコピーには陥っていない。マンネリとリサイクルには天と地ほどの差がある。過去の自作を振り返ることなく、今そこで作っている自作にのめりこんでいればこそだろう。

 で、キム・キドクと言えば視覚的に痛いシーンが十八番だが、これもばっちり。何しろ作品の舞台がソウルの清渓川って、日本で言えば東京都足立区みたいな所で、古い工場(こうじょう、じゃなくてこうばね)がひしめいているんだよ。そんで案の定その機械を使って(以下略)。

 主人公の母を名乗り、翻弄するヒロインを演じたチョ・ミンスが評判どおり強烈。他の出演作を知らないんだが、岩下志麻を髣髴とさせる恐い美女である。敢えてケチをつけるとすれば、その辺のお母ちゃんには見えないというとこか(笑)。や、どう見ても極道の妻だよ。

 それにしても映画を見ていると、大企業が躍進する一方で、それを影から支えている零細企業はどんどん追い詰められていくという経済構造は、韓国も日本も同じだな。

 終わった後は迷わずペギーへ。アイスカフェオレだけにするつもりだったのに、マンゴーのアイスクリームロールなるものに惑わされ、頼んでしまった。旨かったけど。それにしてもここのアイスはレギュラーサイズだと物足りんなあ。今度はLサイズにしよ。

 帰宅後はあまちゃん。久々に北三陸に帰ったアキがユイと夜の海女カフェで罵り合い。ううむ辛い展開だけど、ユイ派としてはやはりそっちの肩持っちゃうなあ。アキの東京でのあまりにも舐めきった働きぶりを見てしまった後だとよけいにね〜。




2013年07月13日(土) 夏特割ドニチエコきっぷを買った

 いえーいっ! 今日から三連休! つってもやることが一杯あってどうしよう。ええ、まだ世界選手権を焼き終わっていません。ペアとダンス、男女シングルは焼くだけ焼いた。インデックスはペア・ダンスまではやった。でも男女シングルのインデックスはまだ。EXに到ってはまだHDDにそのまんま。要するにほとんどが手つかずです。国別なんてもう・・・。

 まあそんなことより。去る10日に「夏特割ドニチエコきっぷ」が発売されましたのよ。7月13日から9月1日までの土日祝日と8月8日に使用可能ですの。四枚入り一セットで2000円。通常一枚600円のドニチエコきっぷが一枚500円! これで一日乗り放題なるとは! 同じ物をGWにも大いに活用させていただいたので、今回も発売日に即買うぜと思っていたんだけど、うっかり忘れてて、今日になって「しまったあ!」と気づいた次第。案の定最寄り駅ではすでに完売していてショックだったのだけど、駅の人に問い合わせたら、まだいくつかの駅では残っており、金山の駅長室にも在庫があるということで、急遽金山へ。今日は映画とかじゃなくて単にぶらぶらショッピングする予定だったんでよかったわ。ただ今日一日は普通のエコきっぷってのが癪だったけど(どんだけケチ)。

 金山では無事ゲット。買った後アンケート書かされましたわ。へえ。ちなみに二セット買っちゃったよ。クソ暑いこの季節にどんだけ歩き回るつもりなんだか(苦笑)。きっぷの表の写真、GWは象だったけど、今回はホッキョクグマでした。かわゆー。

 それから中日ビルのプレイガイドに行ってぴあの名古屋ミニシアター回数券も購入。今買うと9月30日まで有効。こちらもバリバリ使うよ(て、たった三枚じゃん)。まずは明後日にシネマテークへ「嘆きのピエタ」行くわ! その後は栄地下のメルサプラッツでチェックと花柄のついた裾の長いブラウスと、膝丈のパンツを購入。夏物はこれで買い止めだな。敢えてまだ夏物と言えば新しい靴が欲しいところだ。この間妹が履いてたチエミハラのサンダルが欲しいなー。

 ちなみに明日は母方の祖母の三回忌なので、一日どこも行きません。従兄妹の子供達にやっとエリボンのお土産を渡せるわ。いやあ、当初は送るつもりだったんだけどやっぱ直接渡したくて、それでいてそんな機会はなかなかなく、今になっちゃったのよ。はー、なんだかほっとします。




2013年07月07日(日) 犬と猫と人間と2 動物たちの大震災

 12時40分から名古屋シネマテークにて。104分。先週から始まって、先週が三回、今週は二回。シネマテークの回転としてはまあ普通。前作はかなり話題になったが未見(今回監督は別人だそうだが、一応前作でも関わっていた人のようで)。記憶が定かでないが、前作も結構ロングランだったし、終了後もリバイバルでやっていたような覚え。だからそう慌てて見に行くこともないんだけど、夏は出不精になりがちだから、少しでも余力のあるうちはお出かけしなきゃね。

 9時半頃からお出かけ。午前中からすでに暑い。自販機で水を買ってごくごく。早めに整理番号をゲットして馬車カレーで野菜カレーを。それから映画館にまた戻ったんだが、うう、なんかロビー暑くない? エアコンかかってるし、外よりはそりゃあ涼しいけど、あんまりしっかりかけてない感じ。案の定、客席の方もあんまり冷えてなくて、上映中ずっとチケット入れてるミニクリアファイルでぱたぱた仰いでいた。

 先の大震災によって飼い主を失った犬や猫、そしてペットを失った人々のドキュメンタリー。

 震災と動物ということで覚悟はしていたけれど、やはりかなり辛い内容だった。それでも動物に対する人間の様々な意味でのなんとも言えない異様さというか、複雑さが非常に印象深かった。ごく普通に生き物を飼い、あるいは生産している人たちに対してそう思ったのである。中に登場するPETAもどきの人たちの分かりやすい異様さはある意味こちらには見慣れた感じで、むしろ印象は薄かった。まあほんと、異様というか不思議だ。かく言う私も犬を飼っているし、だからこそ例えば汚染地域で衰弱死した飼い犬の死体なんて、それはもういろいろぐちゃぐちゃ考えてしまうわけだけど、それでも向こうは言葉を持っているわけじゃなし、本当のところ何を思っているのか感じているのか、分からない。だからそれに対していろいろ考えることは、果たして意味があるのか、正しいことなのかと、時には自問したくなる。

 ただ、動物たちの内実がどうあれ、ここに登場した多くの飼い主たちは犬や猫と人間の家族同然に共に過ごしてきた。だが現実の世間ではペットの死は多くの人間の死の後ろに置かれる。飼い主たちは大っぴらに嘆くわけにはいかず、解放されない悲しみにまたいっそう苦しむ。その一方で、支給された義捐金で安易にペットを購入し、ほどなく手放す心ない人間も。作り手はそうした一つ一つのできごとを「こんなこともあったんですよ、知って下さいね」という感じで、カメラに収めていく。

 原発事故が生んだ悲劇についても当然カメラを向けている。検問の目をくぐって、さまよう犬たちに必死で餌を届ける人々の姿が切ない。飼育小屋に放棄された家畜たちのことにも話は及ぶ。牛も豚も大半が食肉用であるため、いずれは殺す対象。とは言えそれまでは手塩にかけて育てた生き物たちである。牧場主たちの苦悩は、言わばペットの飼い主たちの苦悩と生産者の苦悩が合わさったものだ。

 相手が生き物である以上、具体的なゴールがあるわけではなく、そこにある問題は互いの命がある限り続いていく。ただそれでも生き物によって与えられる喜びが、救いになるようにという作り手の祈りを感じさせる雰囲気で終わってくれたのはよかったと思う。

 その後は矢場町へ。松坂屋でキャミソールを一着購入。それから大須に行って角食パンを一斤とパイを三個買ってあとは家でのんびり。



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