猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2013年04月29日(月) 天使の分け前

 待ちに待ったローチ先生の新作であります。ミリオン座2で12時25分から。というわけで伏見に行ってきたんだが、びっくりなことに11時半ちょっと過ぎに着いたら映画館の外まで人の列が! あー、そうだ今日は月曜日だからスターキャットシネマ会員のダブルポイントデーだったんだ! そりゃ混むよね、休日だし。うっ、それにしても日差しが辛い。今日日傘忘れたんだよう。そうして20分ばかし待ってようやく整理券ゲット。番号は084・・・。こ、これはまともな席に座れるのか・・・。「ムーンライズ・キングダム」の二の舞になるかも。とほほ。

 不安で一杯だったが、ミリオン2はミリオン1なみに大きいボックスなので、わりとまっとうな席に座れた。あー、そうそうそれと忘れてないよ。決して後ろの方には座らないことってね。位置が高い分クソ暑いからねー。特に今日みたいにカンカン照りの日はだめ、絶対。

 そして今日も今日とて飲み物をカフェで頼んじゃう私。しかもアイスコーヒー。大丈夫かいな。いいよもう暑いから。それに映画、101分だし。

 やっぱりローチ先生は素晴らしいね。面白かったよ今回も。貧困層のある青年が実は秘めたる才能の持ち主で、というのはローチ先生の作品ではしばしある。「ケス」の少年ビリーがまさにそうだ。「ケス」では貧困ゆえに人の不幸がまた別の人の不幸を呼び、ビリーはその才能を開花させられなかったが、「天使の分け前」では逆に同じ境遇の者同士の繋がりから、うまい具合に偶然的出来事が発生し、主人公ロビーには幸福が訪れる。ハッピーエンドという意味では「天使の分け前」は明るい話だ。でも、ロビーがビリーより優れていたわけではない。二人とも本人の努力だけでは何も変えられなかったのだ。両者はまさにコインの表と裏だ。

 ウィスキーが主題の映画だけに後味はよかったけれど、やっぱり私にとってローチ先生は「ケス」なので、その「ケス」の結末についてローチ先生がかつて言っていたことが頭から離れず、なんだか複雑な気分だった。(ビリーになぜあのような結末を与えたのかと言う質問に対し)「ビリーに幸福を与えると言うことは、別の誰かが彼の境遇に落ちるということだ」

 今朝はたくさん食べたせいで、映画開始前はおなかがすいていなかったんだが、今やすっかりぐーぐー。なんとなく名駅地下街を覗きたかったので、名駅へ。なぜか豊田ビルの地下街にふらふらと。すでに2時半近く、空腹が限界だった。結局、なんとも昔風の喫茶店にぷらっと入ってオムライスを。出てきたそれは昨日のラケルとは大違いの、もう本当に古風なオムライスだった。ふわとろじゃない、しっかりした薄焼き卵。なかなかおいしかった。ま、750円だしね(ちなみに昨日のは819円だった)。

 特にいいものもなく、そのまま栄へ。どこまでも今日はレトロ舌なのか、なぜか唐突に中日ビルのアイスクリームが食いたくなった。そこは本当に昔ながらのコーンアイスを売っている数少ない店なんである。店の傍の椅子に座ってマーブルチョコをむしゃむしゃ。あー、おいし。だけどここのアイスって食べている人ほとんど見たことない。ちゃんと消費されているのかなあと、人事ながら気になった。

 その後は大須へ。金券屋で図書カードを買ったり。適当にぶらぶらした後商店街を出かけた時、新しい金券屋を発見。ああここ、前本屋さんだったとこだよね。まあもともと流行ってなさそうな本屋だったけど、変わっちゃったのか・・・。ん? なんだよここの方が図書カード安いじゃん! ちょっとだけだけど! なんか悔しい!

 そのお店でぴあの名古屋ミニシアター回数券を一枚発見。定価1330円のところを1380円で。もちろん買い。シネマテーク、シネマスコーレ、名演小劇場で使える。よしよし。有効期限は五月末までとあったが、GWだし、余裕で消費しますよ。

 それから行きつけの本屋さんで藤子全集を引き取り。いよいよ最後の第四期。はあ、でももういやー! 置く場所がないーっ。




2013年04月28日(日) リンカーン

 いよいよゴールデンウィークだわね。去年と違って涼しくてお出かけするのに楽だこと。ちなみにこの間の木曜日に「ゴールデンウィーク特割ドニチエコきっぷ」ってのを買ったよ。四枚組で2000円。27日から5月6日まで、土日祝は一枚で一日乗り放題なのだ。一日当たり500円だよ、こりゃお得だね。

 というわけで満喫すべく午前中からぶらぶらして、センチュリーシネマへ。12時15分からの「リンカーン」の整理券を貰う。11時時点で010番ですか。お休みにしては控え目な番号だなと思いつつ、西館のレストラン街に行ってお昼。正直ここのレストラン街はおいしいとこがないからあんまり行かないんだけどね。でも他所へ食べに行っている時間がないのでここで済ませるのよ。オムライスのラケルがたまたますいていたのでそこへ。煮込みオムライスを頼んだ。ライスは白いごはんで、そこにビーフシチューがかかっているというもんでございます。まあまあだったかな。

 センチュリーのカフェでオレンジジュースを買ってごくごく。ええなんせ150分なんでどうせ途中でトイレ行くに決まっているんで遠慮せず水分補給していますよ(笑)。

 内容はスピルバーグなので、あくまで良心的な作りに徹していて、はずれなし。150分がちっとも長くない(まトイレは一回行ったけどね)。もちろんあくまでスピなのでこれは「立派な人の立派なドラマ」、それ以外の雑味、苦味は一切ない。共和党側のロビーストが修正反対派の議員を買収していく部分もゲーム感覚のようなさわやかさである。濃ゆい俳優で固めたキャスティングのおかげで歴史物らしい重厚さは十分に味わえる(大好きなデビッド・ストラザーンがおいしい役所であたしゃもうこれだけで大満足よ)。あと歴史ものだとどうしてもあれもこれも盛り込んで物語がパンクしがちなんだが、焦点を憲法の修正のみに絞っているおかげで歴史素人でも無問題だ。

 映画は修正の可決、そしてその後のリンカーンの暗殺死で幕を閉じる。実際にはリンカーン遺族はこの後末の息子まで早世して未亡人が精神を病んでしまったりと(劇中でもすでに病んでいるのだが)、後々まで疫病神に祟られるのだが、その辺は知っている人だけ分かればいいという感じで、映画自体はあくまで一人の英雄の死で終わる。今後地上波で放送されたら家族で揃って見るのに向いているだろう。

 いつもだったらもっといろいろ寄りながら帰るところだけど、もう三時近い。これだから長い映画は嫌よ。ま、明日も映画行くからね、今日はあっさり帰宅でいいさ。この後は大須まで足を伸ばし、大須ベーカリーで角食パンを買っただけで帰った。




2013年04月20日(土) マアタさんと一緒にあっこちゃんを名古屋城に見にいったよ

 年に一、二回しか南下しないマアタさんが、ななななんと、昨日からご来名でございます。別に何か用事があってとかじゃなく、単にうまいものを飲み食いし、だらだらするためだけにご来名。ちなみに昨日は金山で待ち合わせて鶴舞の気晴亭でとんかつをいただきました。ええ、間違っても矢場とんになんか連れて行きませんよっ。私にとっても久々の気晴亭でうまうま〜。注文したのは二人ともひれお手前とんかつで、マアタさんは味噌、私はソース。もちろんマンザ(餃子みたいなもん)も一緒に。しかし気晴亭もあれなんだよね、金曜とか土曜とかでもあんまりお客さん入ってなくて、正直今の女将が亡くなっちゃったらもう閉めちゃうんじゃないかって不安でしょうがないよ。私が定番にしているソテー(焼きそば。野菜が一杯入っていておいしい)も相変わらず復活していなくて、その辺にはがっかり。代わりにもやしの炒めを頼んだんだけど、これがソテーに入っていたもやしと味がそっくりだったんだよね〜。おおお前、ここで生きていたのか!

 その後この日の我々は、何かスイッチでも入ったかのように爆食していた。だってこんだけ食べた後でも、ラーメン一杯を半分こして食べてたしね(ボカ〜ン)。食事が終わった後はそのままマアタさんが泊まっている金山のホテルに戻ったんだけど、ホテルに帰る前に寄ったあすなるのサンマルクでだって、うっかりシュークリーム買いそうになったし。やべえよやべえ。ちなみにテレビで「テルマエロマエ」がやってたわ。上戸彩のなんちゃって漫画家ファッションには二人して苦笑。

 変わって20日。あちこち行くので二人でドニチエコきっぷを買ったのは言うまでもなく。まずは朝から円道寺商店街にあるブルーデルの喫茶店で朝食(国際センター駅から結構遠い。30分近く歩くよ)。っと、お馴染みのドイツ風パン各種はケースになし。あ、パンは昼からしか来ないんですね・・・。でも朝食のセットでトーストならあるよということでお互いにトーストを。でもってガラスケースの中のケーキ各種を我慢できるはずもなく、いえ元よりケーキも食う気満々で入ったので一秒の躊躇もなくケーキも頼みました。私がエクレアで、マアタさんはザッハトルテだったかしらん? やあ、ここも久々だったけど、おいしかったわ〜。生地そのものが旨いんだよね。正直表面のクリームとかチョコがなくても旨いんじゃないかと。あと、お店のコーヒーも意外においしかったんですわ。そりゃもう、コーヒー好きのマアタさんもまずいとは言わなかったので、おいしいんじゃないかと。どんな豆を使っていたかは見落としちゃったけど、缶を見た限り、そんなちゃんとしたコーヒーじゃなかったんだよな。例えKEYコーヒーでも新鮮な物を上手な人が淹れればおいしいって聞いたことがあるけど、そういうことなんでしょうかね。

 その後は名古屋城へ。当初は地下鉄で行くつもりだったんだけど(桜通線ですぐ隣が丸の内駅なんで)、店を出てすぐの所にある橋に、名古屋城はこっちよ、という矢印が出ており、なんとか歩いて行けそうだったし、朝っぱらから摂りまくった糖質も何とかした方がいいよね、ということで徒歩でお城へ。少し行くともう天守閣は見えたものの、やはりああいう大きな建物は正確な距離感が分かり辛い。結局結構な距離を歩いたかと。まあ、朝食が利いて疲れるほどのことはなかったわ。道端の新緑も綺麗だったし。

 まあそれにしても名古屋城。遥々札幌から来たマアタさんを巻き込んで(笑)、こんなベタな所に行くことになったのはなぜか。実は今日、完成間近の名古屋城本丸御殿にちなんで、あっこちゃんが一日PR奉行になるのだ! さらに、「鈴木明子選手 一日PR奉行就任セレモニー&トークライブ」なるものも催されるのだと! や、もうこれは行くしかないでしょう。そしてついでにお城も見学してこればベタな観光にもなってよい感じ、というわけだ。

 ブルーデルからほぼまっすぐ歩いて、別の施設(当初こっちがお城の入口かと思って無駄に滞在)を越して、お城の門へ。券売所もここにあるので一人一枚買う。ちなみにドニチエコきっぷを提示すると100円割引で買えますのよ。門の前で入場券を切ってもらっていざ入場しようとした矢先、本日のイベント告知ポスターが門に貼ってあるのが目についた。もちろんあっこちゃんの告知ポスターも貼ってある。こりゃいいやと記念にパチ。が、そこでイベントが1時半からであることが判明(イベント場所も天守閣前広場から西之丸広場『きしめん亭』横へ)。えええ、まだ11時半だよ。二時間もあるじゃないか。こりゃ城は後回しにしてどっか他で時間を潰した方が、と思ったんだが、ついさっき入場券を切られていることに気づき、がっくし。するとマアタさん、「先に城ん中ぶらぶらして、その後は早めにイベントの場所に行って並んでた方がいいんじゃない」と。うーん、そうかなー。真央ちゃんならともかくあっこちゃんのイベントでそんなに人来るかなーと、ファンの癖に卑屈なことを考えていたんだが、どっちにしてももう券は切られていることだし、このまま行くしかないか、とおとなしく城の見学へ。まあそれにしても名古屋城なんて久し振りだなあ。もう何年も前に桜を見に行って以来じゃないか。

 敷地内は多くの植物が植わっているものの、もうソメイヨシノは終わっているし、かと言ってつつじには早いし、とちょっと残念な時期。八重桜が満開なのがせめてもの救いである。しかし今日雨が降るとかいう予報が出ているんだよなあ。くそっ、よりによってあっこちゃんのイベントで雨だなんて許さん、許さんよ!!!! と激しい電波を飛ばしつつ、マアタさんとお城をぐるぐる。うーん、敷地から間近に見るとやっぱり大きいし、立派ですな。こういう戦後観光目的だけで建てられたお城に、例えば松本城のような古色蒼然を求めてもしょうがないけど、ここはここでよいものです。

 お城を出ると12時半。ひとまず様子を見てみるかと二人でイベント場所へ足を延ばすと、うわわ、もう十人ぐらいの人が集まってきているじゃないか! って、ちっちゃい折り畳み椅子持ち込んで座っている人までいるよ。あっちじゃレジャーシート広げている人もいるし。ああ、私もそういうの持ってこればよかったかな(笑)。何はともあれ抜かったわ。マアタさんの読みが正しかったとはね・・・。というわけでそのままその場で開始時間まで私は待つことに。そしてマアタさんはその間ぼっちで近辺をぶらぶら(申し訳ない・・)。空は今んとこどんより曇っているが、今すぐ雨が降りそうというような気配はない。かえって日焼けもせず、涼しくていい。

 時がたつに連れて人の数は増える一方。こりゃ後からマアタさんがここへ来ても私の所まで辿りつけないぞ、確実に。それにしてもお客の大半はスケオタと思わしき女性だけど、男性も結構な割合だわ。男性の方はカメラ率、それも本格的なカメラを持っている人の率が高い。写真オタとか鉄オタなのかな。それにしても腹が減ってきた。つってもまだスタートまで30分はあるわ。ふうう。

 そうこうしている間にスタッフが何やら平べったい箱を持ってきた。見ると中に字の入った白いたすきと、朱色の陣羽織が。きっとイベントの中であっこちゃんが着るんだろうなあ。わくわくしてきたぞ。1時15分頃にはメ〜テレのカメラもやって来てますますわくわく。

 そうこうするうちに姫様ご到着〜。ひとこと挨拶をなさってからスタッフに陣羽織を羽織らせてもらい、たすきを首からかけてPR奉行のできあがり。本来なら奉行任命は城主である市長が行うのですが、明日まさに名古屋市長選挙ということで現在城主は空位であるため、代わりにその後は名古屋市の職員という若い男性が司会となってトークの始まり。あっこちゃん、ここへ来るまでにその職員さんの案内でお城の見学をしたそうで、そのことや、小さい頃一度だけ名古屋城に行ったことがあったこと、日本史が一番得意だったことなどをお話。おお、ちゃんと自身のこととお城のことを絡めて喋っている。いい感じよ、あっこちゃん。あと今司会をしている職員さん、ほんとにただの職員で別に玄人さんでもなんでもないんだけど、聞き方が上手だわ。さりげなく、「てことは邦和に行けば鈴木選手の練習に遭遇できるかもですね」と、邦和リンクのアピールもしてくれたし。スケートは普段見ないって言ってるけど、あっこちゃんが世界ランキング二位ということもちゃんと触れてくれてるし、いいじゃないの(あっこちゃん本人は『二位ですみません』などとご謙遜)。いえね、どうもあっこちゃんがテレビに出ると、安直に真央ちゃんや美姫ちゃんを絡めてくるケースが多くてね。「真央ちゃんのことは真央ちゃんに聞けよ」とキレたくなることしばしなのよ。今回もそういう運びだったらやだなあと思っていたんだけど、取り越し苦労に終わってよかった。途中からはおもてなし武将の利家殿も加わって、よい感じに盛り上がり。そして三人は、スタッフの方が持ってきた、お城の敷地に植えられているカヤの実を食べて戦勝祈願ということに。まあしかしこのカヤの実、味の方は微妙だったらしく、あっこさんは「すみません、ちょっと感想がなんとも言えないです」と苦笑。備え付けのペットボトルのお水をソッコーで飲んでいた辺り、普通にまずかったのかもしれん。

 イベントの方は心配していた雨にもあわず無事終了。この後握手会があったのだが、それはパスした。なんか、芸能人ならともかく、アスリートにこういうことしてもらうのは申し訳なくて。

 あっこクラスタの人ごみの中、マアタさんを発見(笑)。いやいや申し訳なか。と、ここで我々二人ともすっかりおなかが空いていたので、二人して目の前の「きしめん亭」できしめんを。思いもかけず名古屋名物を食する我々。もっとも昨日の爆食がもはやスタンダードなので、この程度では腹五分目ですよ。

 そこから歩いて市役所駅までてくてく。そこからちょっと遠いけど池下のペギーへ行き、さらにそこから東山動植物園へ行ったのですが、ペギーでうっかり長居しちまったせいで、動物園へ入ってほどなく追い出しのメロディーがかかってしまいました。ああすまぬ。ええでも、名物(?)の恐竜のオブジェはちゃんとお見せすることができましたよ。動物園と植物園の間にある門から出て、そこから東山動植物公園駅まで二人でてくてく。この辺は遊歩道でもあって、緑が多くて歩くと気持ちいい(だが一度道からそれてハイキング用の歩道に入ったら、思いっきりぬかるんでてひどいめに・・)。駅前の交差点に辿りついた時点で五時ちょっと前だったのだが、雨がついにぽつぽつと降ってきた。あちゃー。二人ともここから日傘が雨傘代わりに。まあ雨があっこちゃんのイベントの最中でなくてよかったな。

 その後は本山、新瑞橋で乗り換えてヴェルデへ。昨日に引き続きの爆食でありました。デキャンタの赤ワインと共に散々食べ散らかした後で、きのこのソテーをグラスワインの白でいただいた私たちでありました。もうおなか一杯です。

 が、この翌日も我々は昼にかの「しら河」でうなぎを食すなど、悪行の限りを尽くしたのであった(ボカ〜ン)。ついでに空港でもカフェで甘い物食ってました。うへへ。ちなみに帰る前に我が家へもおいでいただいたマアタさん。聞けば私の汚部屋を見たかったそうだが、私の巧妙な作戦により、あえなく不発となりました。けけけ。




2013年04月14日(日) 東京散策、ジェレミーファンミ

 8時時起床。最後のスコーンをいただきつつ、牛乳をごくごく。朝の番組で朝刊フラッシュを見る。て、スポーツ誌はどこも「真央引退」一色。はー、これで今日のEX放送はずたずたになるな。彼女には責任のないことと思いたいんだけど、もうちょっとタイミングを考えて発言して欲しい。

 支度をしながら「今日の当日券はどうかなあ・・」とだめもとでツイッターを漁っていると、ああやはり本日もすでに長蛇の列とのことで、あっさり諦める。ぐすっ、今年は去年と違ってジェレミーもEXに出られるのに。見たかったなあ。こんなことなら最初から買うべきだったか。

 そんなわけで今日もほぼ一日フリー。最後に6時からジェレミーのファンミが新宿住友ビルであり、その後新幹線に乗って帰る予定でいる。しかし荷物をどこに預けるかが悩むなあ。そりゃホテルに預けりゃ済む話だけど、住友ビルは西口側だから、ホテルに預けるのは不便だ。どうせ帰り際はばたばたしている。できれば西口側のコインロッカーに入れたい。あと心配なのが帰りの切符。もちろんエクスプレス予約でもう買ってあるんだけど、帰りの方はチケットレスで、これの使い方が今一つ分からない。ICカードがあって、これを改札に当てればいいそうなんだけど、座席がどこなのかはどうやったら分かるんだ? あとできれば時間帯を変更したいんだけど。とは言え何はなくともまずはロッカー。ホテルを出てカートをゴロゴロさせて西口側へ。昨日ホテルと西口の間を試しに歩いたはずなんだが、昼間荷物を持って歩くとまた勝手が違う。て言うか遠いです。外は涼しいのになんだか暑くなってきました。

 コインロッカー、できれば新宿駅の改札近くのものに入れたかったのだが、そこは空きがなし。ほんのちょっと離れたロータリー側の方へ行くと、そこにはいくらでもあった。よしよし、ここにしよう。と、その前にその辺の売店で会社用のお土産を購入。時計を見ると11時ちょっと前。おお、半には漢珍亭が開くじゃないか。急がないと。お土産と一緒にトランクをロッカーへ。そして今日要る物はちゃんと手元にあるか確認。ファンミへはいろいろ必要な物がある。中でも大事なのは旗! これは今回の主催者、みのりさんのご提案で、しめさばさんという方が描いたジェレミーのイラストを各人がA4サイズで出力してそれに割り箸などをくっつけて作る物。私も名古屋にいる間にサイトから絵を出力して旗を作って持ってきている(もちろん金曜日の観戦の際も持っていって振ったさ)。で、今日のファンミではジェレミーがお店に入ってきたらみんなでこの旗を振ってお迎えしようという次第だ。んふふー。というわけでこの旗がちゃんと手提げに入っているか入念に確認。そして自分で持ってきたプレゼントも超確認した後施錠。

 それから駅の窓口の人にエクスプレス予約のことを尋ねたのだが、これはJR東海の物なので、東日本であるここらでは細かい説明はしかねるとのこと。がーん。は、そういや窓口に「エクスプレス予約の変更などは承っておりません」って出てるわ。あ、でも東京駅なら大丈夫だって。そんなら後で行ってみよう。できれば時間も変更したいし。まずはもうお昼だ。漢珍亭に行こう。

 荻窪の漢珍亭を知ったのは、つい最近届いたアニドウのメールから。なみきたかし曰く、炒飯が絶品なのだが、残念ながらまもなく4月29日で閉店となるので、それまでに皆さん是非、とのこと。折角上京するなら行っておくか、と思った。

 荻窪駅に着いたのは11時20分頃だったのだが、駅のほぼ真横だと言うのに無駄に迷ったおかげで結局ほぼ開店の時刻に着いた。ビルの小さな階段を上がると、狭い店が。席はカウンターのみ。12、3席ほどだったか。入って左手に棚があって、客はそこに荷物を置いていたので、私も。私が座るとそれでもう満席だった。店には初老のご主人とその奥さん、手伝いであろう小太りの女性が一人。開店と同時に満席で、すでに粗方の客が注文をしたとこだったので、お店はばたばた。当初ラーメンと炒飯を頼むつもりでいたのだが、あんまり忙しそうだったので炒飯と餃子ザだけに。生ビールも欲しかったが、ここは瓶だけとのことだったので、やめにした。しばらく待っていた頃、ふと後ろを見ると店の外の階段に人がずらーっと並んでいる。うわあ、私はかなり際どいタイミングだったんだな。昨日のうえ山といい、こういうツキなら大歓迎だ。餃子は早めにきたが(おいしかった)炒飯は少し待ったかも。でも評判どおりぱらぱらのおいしい炒飯だった。もっとも香蘭園の炒飯ほどじゃなかったがね。ふ。量がかなりあったので、ラーメンと一緒に頼まなかったのは正解だった。お店は12時頃に出。客は階段どころかビルの外にまで並んでいた。うひい。

 荻窪から今度は地下鉄有楽町線護国寺駅へ。前から一度見たいと思っていた関口教会(東京カテドラル聖マリア大聖堂)へ。昔美術の教科書かなんかに載ってて一度見てみたいと思っていたんだよねえ。ええもう、こんな観光モードでないとまず行く気が起きないようなアクセスの悪い所で(笑)。荻窪から護国寺までも相当ややこしいしね。どうやって行ったのかもう覚えていない(笑)。大方中野と飯田橋で乗り換えたんだろうけど。また駅からが遠いしねえ。最後は坂道を登るという素敵なおまけもついているしな。駅と教会との行き来で昼のカロリーは消費したような気がする。ところで講談社って護国寺にあるんだね。出口でてそのまんま歩いていたらえらくゴシックな建物に出くわして何かと思ったら講談社とあったのでびっくりした。ガラスケースの看板の中に発売中の雑誌が陳列されている。なかなか壮観ですね。

 やっとの思いで辿り着いたんだが(笑)、敷地の中に入ってから教会の出入口までがまたちょっと歩かされ、ふうふう。今日は時たま強い風が吹いているおかげでいい熱冷ましになるけど、そうじゃなかったら滝汗かも。ようやく目の前に現れた関口教会は欧米のでっかい教会を思わせるでかさ。さっきまで坂道で、しかも緑がそこそこ多かったせいで外観がほとんど見えなかったもんだから、突然バーンという感じでよけいびっくり。ああしかし聖堂の出入口までがまた遠い。聖堂、今の時間帯ならがらんとしているかと思いきや、なんとミサの真っ最中。ただしハングル語。外国人信者向けに、英語のミサとかタガログ語のミサとかも用意しているのはここ最近どこの教会でも当たり前と聞いたけど、ハングル語もあるのか。ひとまず場違いなので一旦退散、売店や敷地を眺めたり。聖堂の出入口にこれまでの聖堂の外観と、現在の外観が写真で展示されていた。そうそう、ここって真上から見ると十字型になっているんだよねえ。中世ヨーロッパのでかい教会がこのタイプ多い。ただそれでも外観の印象はモダン。さっきちらっと見た限り、内装も凄くモダンなんだよな。形は古いけどデザインはモダンというギャップがここのデザインの面白いところでもあるけど。あと十字型と言っても十字ブロックがどかんという風ではなく、富士山のようにてっぺんから末広がりになっているところも綺麗。そういや同じ丹下健三設計による代々木第一体育館もそんな感じですな。正直彼のデザインセンスは全く好きじゃないんだけど、この関口教会だけはなぜかとても好きである。

 敷地の端のルルドの方は古いヨーロッパそのまんま。ま、これは個人のセンスを入れていいタイプのものじゃないから当たり前。んが、よく見るとルルドの外側にごみが散乱しておる。誰かが捨てたというより、強風で運ばれてきちゃったんだろう。ひとまず適当に拾って捨てておいた。それから聖堂から人がぞろぞろ出てきて、駐車場の観光バスに乗りこんで行った。近隣の信者というわけじゃなかったのかな。結局どういう団体だったんだろう? ひとまずミサは終わってそうだったので、今度こそ聖堂内へ。おー、昔写真で見たまんまだ。正面の十字から外の光が差し込んでいる。壁は剥き出しのコンクリートだけど線(性格には細い溝)が入っていて、その線が十字窓からの光と合わさるとあたかも建物全体が後光で満たされているかのような印象となる。すごーい。

 でもこの教会、べらぼうに広いわりにはあんまり数入らないね。そういう意味ではかなり見掛け倒し(ボカ〜ン)。

 再びえっちらおっちらと歩いて護国寺駅へ戻り、ぐるっと回って東京駅へ。駅の人に聞くと、チケットレスは改札機に当てると、改札機出口から自動的に座席の票が出てくるんだそうだ。なあんだ。さて東京駅までわざわざ戻ったのは時間帯を変更するためでもあったのだが、なんとなくやっぱり変更しない方がいいか・・と思えてきたのでやめた。ま、そもそもスマホから変更できれば済む話なんだけどね。ええ、ログインパスワードを覚えていないの(ボカ〜ン)。

 東京駅から中央線に乗って吉祥寺へ向かい、珈琲散歩へ。やはりここへ寄らねば。はあしかし乗る電車を間違えていささか遠くまで運ばれてしまったわ。このせいで20分ほどのロス。おお・・・。お店ではカフェオレとパウンドケーキを。いつ来てもおいしいなあ。もうこの後はどこへも行かずに新宿へ戻るだけなので、お店ではひたすらまったり過ごした。

 新宿駅へ。帰りのためにも会場と駅のアクセスをしっかりと頭に入れておくように歩く。住友ビルに近づくと、同族と思わしき方々が何人も(笑)。会場である本日貸切のお寿司屋さんに入るとみのりさんがいらっしゃったのでご挨拶し、自分の席へ。去年新宿でやった際、座席はファンミスタッフのみ指定席であとは自由席だったのだが、今回は全席指定。ジェレミーがよく見える位置だといいなあと思いつつ、指定の席へ。座ってスタッフさんから貰ったアンケートを記入。ああそれにしてもアンケート、一番好きな衣装は? とか、一番好きなプログラムは? とか、質問難しすぎ(笑)。

 まずはお店から各人へ飲み物が。ちなみにアクシデント防止のため(笑)、アルコールは禁止となっております。後から来るジェレミーたちはもちろん何を注文してもOKだけど。飲み物の後、お寿司も揃ったところで主賓様ご到着(みのりさんが京王プラザホテルまでお迎えに行った)。場内発狂(笑)。ちなみに今回はジェレミーのマネージャー(IMG)、それとスケオタにはお馴染みのスケート記者タチアナ・フレイド女史もご同席。ジェレミーは自分から実にアクセスのよい場所にお座りで、私はもう眩しいばかり。いつ死んでもいい。この日はうっすらと模様の入った淡いグレーのニット(相変わらず腕まくりしていた。伸びるぞ)、ブルージーンズのパンツ、靴は紺のコンバースといういでたち。毎度のことでありますが、私服で大外れがないというのが、ジェレミーのいい所です。それにしても、ジェレミーのマネージャーさん、特に名乗るまでもなく、パンピーじゃないのがすぐ分かる独特の雰囲気があるわ。

 そこからは当分ご会食タイム。私は自分の寿司をさっさと平らげると、ジェレミーの方ばかりガン見。当のジェレミーは左隣のタチアナさんと喋っていて(気楽に飲み食いしながらのインタといったところ)、注文する時は右隣のみのりさんに手伝ってもらっていた。ジェレミーはガリが好きなのか、追加してもらっていたんだけど、その追加した分ってのが小鉢にドンという感じ(笑)。私は「いやさすがにこんなにいらんだろ」と内心思いつつも、当のジェレミーは満足げにガリを食べまくっておりました。私は正直何も食べなくてもジェレミーを見ているだけで満腹ですっ。お酒の方はと言えば、去年アルコールなしだったジェレミーも今回は生ビールをご注文。ちなみにこのお店のビールはサッポロ(住友ビルならアサヒにしろやと思いますがw)。ジェレミーはもともと酒に弱く、またアスリートとして節制しているせいもあるのか、飲むペースはいたってゆっくり。そして飲み始めてからほどなく耳が真っ赤。顔もだけど耳もちっさいなあ・・。あ、今日は両耳ともピアスしてないのね。その後意外や、ジェレミーは二杯目を注文しておった。みのりさんに教えられて、「サッポロ」とお店の人に言う時のジェレミーのかわいかったことよ。

 それにしてもタチアナはよく喋ってるなあ。さっきから大体ジェレミーと話しているんだけど、そうじゃない時はジェレミーのマネージャーと喋っている。とにかく黙っている時がないんだけど。この辺は記者ゆえかね。

 この日の料理の最後にはデザートもあり。手のひらほどのお皿にカットされたシフォンと、あとは苺とグレープフルーツを切った物が添えられていた。どの席にもデザートには小さいフォークがついていたのだが、なぜかジェレミーにはなし。そして気がつけばジェレミーは寿司に使っていた箸でそのまんまデザートも食べだしていた(笑)。ありゃりゃ。周りの人がお店の人にフォークをもう一本頼もうとしていたんだけど、ジェレミーはただただご機嫌で、「いいよ僕これで〜」とそのまんま最後まで箸でデザートを食べちゃったのであった。「おいしかった」とな。

 食後は出席者の中から抽選で質問タイム。この中でサプライズ! 来季のプログラムはなんとSPはロビン・カズンズの振付! もともとカズンズに憧れてこのスポーツに入ったジェレミー。自身の集大成を憧れの人に託したのでした。なお、フリーは11−12シーズンに使ったエクソジェネシスを再び。これはジェレミー自作のプロだけど、「とても思い入れがある」とこれまでよく語っていたし、ひょっとしたらまた使うかもということはどこかで言っていたので、ああそれが五輪シーズンに来たかという感じ。ちなみにプロの情報解禁はこのファンミが初だそう。来季のプロについてはお母さんにも明言はしていなかったそうなので、なんとも凄いことですわ。

 それから去年同様、ジェレミーが席を回ってひと塊ごとに撮影会。私たちの席の撮影は後ろの方。時間が押しているそうなので、なるべくささっと・・といきたいところだったけど、今回もやはりいろいろ長引いてしまっていた。まあしょうがないのかな(苦笑)。私はと言えば緊張してほとんど何も言えず、握手だけ何とかできたという程度。あの美しいお手手と握手できるだけでも幸せすぎることだし、むしろそれ以上のことなんて想像もつかんわ。ま、英語でもできりゃ気の利いたことも言えたんでしょうけどね。あ、プレゼントは無事お渡しできました。

 もうそろそろ行かないと、というわけでジェレミーは大いに感激しながら皆さんにご挨拶。「みんな本当にありがとう。胸が一杯だよ」というようなことを語りつつ、さようなら。みのりさんはジェレミーに付き添い、マネージャーとタチアナもこの時点で一緒に帰っていった。ちなみにジェレミーの席上には二杯目のビールがまだ三分の一ほど残ったままだったのだが、ジェレミーは挨拶する前ぐらいにちゃんと飲み干していった。偉い。いやそのまんま残してってもよかったんだけどね。べ、べつにあたし変なこと考えてないからねっ。

 その後はしばらく近くの席の人たちと喋っていたのだが、ふと時計を見ると八時半過ぎ。明日も仕事だしそろそろ帰った方がいいかなあという気分に(なんせうちの会社始まるの早いからね)。みのりさんが帰ってきたらいろいろお話したいなあとも思っていたのだが、今日はもう帰ろうか、と皆さんにご挨拶して退散。

 住友生命ビルを出るとあたりは当然真っ暗。確かここを通ったな、とビル前の広場にある階段を上る。が、するとなんだか来た道と違うような感じ・・。うう、去年ほどじゃないけどやっぱりこの周辺ってビルばっかでわかりにくいよー。とりあえず道路を渡って京王プラザホテル前まで行ってみよう、と横断歩道を目指す。うーん、このタイミングで横断歩道渡った覚えがない。やっぱり最初の階段で間違えたのかもと不安に思いながら小走りに駆けていると、みのりさんとお母様に遭遇。わわわっ。挨拶しそびれたまんま退室してきたので、思わず声をかけて今日の御礼のご挨拶を。みのりさんにはいつもこんな風に落ち着かない場でご挨拶してばかりで申し訳ない。しかしながらみのりさんもお母様も実にお優しく、遠方から来た私を気遣って下さった。ああ本当にただただ恐縮であります。

 その後道路を渡ったら渡ったで、この後どう行ったらいいか分からなくなり、数秒間きょろきょろ。覚えているビルの形やら何やらを思い出し、ふと下を見ると来た時に通りがかったロイホが見えた。あああ、そっか! さっき階段を上らずに、あのまんましばらく歩いてりゃよかったんだ! えーん、ばか! 行きの時あんだけ気をつけて歩いていたのに意味ねえええっ、と思いつつ、小走りにかけることしばし。やがて見覚えのあるビルに突き当たり、このビルの地下に入ればそのまま新宿駅西口のターミナルに繋がることを確信。ただビルに入ったら入ったで、登山帰りの団体さんが目の前に来ちまって進めなくなり、あたふた。それからなんとかターミナルへ。コインロッカーへも迷うことなく辿り着き、改札へ。当初中央線快速で帰ろうと思ったが微妙そうな発着だったので、山手線経由で品川から入ることに変更。が、いざホームへ上がってみたら山手線は目の前でさようなら。あんぎゃー、やっちまった! この後来る奴もうぎりぎりだよ! うわーっと思っていたら、次の山手線が意外に早く到着。あらそんなに時刻表どおりじゃないのね。特にアナウンスはされていないけど。

 品川駅でダッシュしたおかげもあって、品川21時37分発のひかりに間に合った。不安だったチケットレスもスムーズに(まあ本当はこの一本後のに乗る予定だったんだけど)。のだが、今度は自由席に並ぶか、指定席に並ぶかで迷いが。指定席に並んでも、もう空いている席がなかった場合、後で自由席に移ってももう席が残っていない可能性があるよなあ、という不安が捨てきれず、自由席に並んだ(この辺、もうちょっと早く着いてりゃ窓口とかで指定を変更することもできたかもしれんが)。自由席の列も結構長くて不安だったのだが、やはり一人だったせいか、なんとか座れた。三列の真ん中の席だったけど(笑)。

 そのまま無事名古屋に着き、在来線も思ったよりスムーズに乗り継げたおかげで11時半には金山に着いていた。地下鉄を降りて家に行くまでの間、「そうだ、新聞の国別記事チェックしなきゃ」と思い出し、コンビニで中日スポーツと中日新聞を購入。帰宅後そのまますぐ寝ればよかったのだが、中日新聞に載っていた記事がよかったので、スマホで撮ってツイッターにアップしていたらすっかり遅くなってしまった。ばか〜。




2013年04月13日(土) オズ はじまりの戦い(3D字幕版)

 8時起床。朝のニュースを横目にスコーンを二個食べ、牛乳をごくごく。このスコーンおいしいなあ。一日たってもこんだけおいしいのなら、できたてはさぞかしおいしかろうねえ。

 今回は金曜以外は東京観光に集中すると決めていたのだが、心の片隅で「あっこちゃんのOが見たい」という思いも確かにあり。彼女のシーズン最後にいい演技をする所が見たい。木曜のSPの出来を見る限り、とても期待ができそうだし。しかしツイッターで当日券の列の写真を見て、あっさり諦め。まだ早いのにこんな長蛇の列とか有り得ない。しかも今回荷物になるからって日傘持ってきていないし。ええい、潔く観光するさ。

 残る今日と明日、ファンミ以外で東京でやりたいことは、以下の四つ。
・うえ山の唐揚げを食べる
・漢珍亭の炒飯を食べる
・銀座のペンクラスターに行く
・時間があったら珈琲散歩に行く
 できればこの上、映画を一本見たい。一応TOHOシネマズのチケットも持ってきているからできればそっちで。都内のTOHOシネマズの上映時間やその他諸々を考慮した結果、今日はまず銀座へ行きTOHOシネマズ日劇でオズの整理券を買い、早めのお昼としてアンリシャルパンティエでクレープ。そこからペンクラスターに行って万年筆の調整をしてもらう。そして映画館へ戻って13時半からのオズを見、その後は銀座をぶらぶら。それから早めに蒲田へ行って「うえ山」でごはん。よし、これで決まり。

 ホテルを出て新宿駅へ。地下街にある本屋さんで昨日は読めなかったファイブスターを立ち読み。いよいよ本格的にデコーズたちが攻めてきてアトールどうしようという、本当に前回(もう何年前だ)の続きから。ストーリー運びはブランクを感じさせないものだったが、ファティマやモーターヘッドなどの名称を変えてきているのには複雑な気分。別に嫌じゃないんですけど、正直「それが一体何なのかと小一時間・・」という疑問が頭から離れず。ええでも別にいいです。続きが読めりゃいいんですっ!

 11時ちょっとすぎに有楽町マリオンへ。13時半からの「オズ はじまりの戦い」の整理券を。場所やら時間やらちょうどよかったのが3Dしかなかったことは不本意だわ。メガネ代400円は払わなきゃいけないんだもん。さすがに3Dメガネまで用意してきてない(笑)。まあいいや。地元だといつオズ見にいけるか分かんないしねー。

 早めのお昼、とアンリシャルパンティエへ。前から食べたかったクレープ、あの席の真横で焼いてくれるクレープをお昼ご飯に。クレープキャラメリゼは季節限定で苺が載ったものが出ていたのでそれに。それと紅茶でウバエルドラド。待っている間にツイッターをちまちま覗いたり。そう、ツイッターのいいところはこうやって無為な時間を潰せることだけれど、このおかげで何かを漫然と考えるということをすっかりしなくなってしまったなあ、ということに最近気がついた。実はこういう時にこそ本のネタが浮かんだりするから、それをツイッターで消費してしまうのは本来よくないんだよなあ。というわけであんまりスマホいじるのはやめようと思うんだけど、やめられない(笑)。

 待ちに待ったクレープ焼きなんだが、トンマなことに私の席だとホットプレートのコンセントの長さが間に合わず、そのため本来席のすぐ横で焼くはずであるクレープは、半端に離れた所で焼かれる羽目に。や、まあいいんですけど(笑)。できあがったクレープはさすがのおいしさ! ・・・なんだけど、苺のソースがでら甘なのと、クレープの生地が相当に油ジュクジュクなため、半分ぐらい食べた辺りから辛くなってきた(笑)。一緒に頼んだウバは相変わらずの上品なお味。これのおかげでクレープのくどさはかなり中和された。

 例の本棚使用のトイレを堪能することも忘れず(笑)、12時ちょっと前にお店を出た。今度は銀座の端にあるペンクラスターへ。この間、使っている万年筆のペン先をうっかりパソコンの側面にぶつけてしまったので、その調整のため。場所はもうすっかり頭に入っていて無事着いたのだが、お店がまだ開いていなかった。開店は12時からだと思っていたんだが、本当は半からだった。ああ勘違い。仕方がないので付近をぶらぶら。なんとなく入った北欧家具の店を覗いたり。お店は二階にあって、40ちょい前と思われる男女が店員でいた。いかにもこの手のお店らしいシックなおしゃれさが光るお店だが、こういうお店っていつも思うんだけど、覗く人はいても買ってる人って見たことがない。ちゃんと経営成り立ってるんだろうか。ま、よけいなお世話ですね。食器も売ってたんだけど、コーヒースプーンが前から欲しかったタイプの物で、ちょっと手に取ってみた。それでびっくり、値段を見ると1700円! がしかし旅の勢いというのは恐いもので買ってしまった。店の女性はその後、たかだかスプーン一本を恐ろしく丁重に包んでくれたのだが、それだけではなく、なんとも綺麗な領収書を起こしてくれた。ここにはレジがないので当然レシートもないのだが、それだからってこんな小さな買い物にわざわざ領収書を起こしてくれたのは驚いた。領収書は古めかしい世界地図の絵が描かれたもので、これ自体がとても素敵だった。

 お店を出て時計を見るとまだ12時20分。仕方がないのでまたうろうろ。この辺も結構おいしそうなお店がありますな。いつか来たいけど駅から遠いからねえ。うろうろしてても10分はなかなか潰れなかった。ペンクラスターの前にある小さな公園をふと見ると、八重桜が咲いていて綺麗だったので、しばらくプチ花見。そう言えば去年も国別で上京した時、八重桜が綺麗だったな。あん時は馬かんべえのラーメンを食べ損ねて、その近くが八重桜が一杯咲いてたんだっけなあ。

 時計がきっかり12時半になったところで、小さなビルの狭い階段をえっさえっさと上り、ペンクラスターへ。調整はあっさり無事済み。ちなみに本当は保証書見せなきゃいけないんだけど、忘れていた。や、ちゃんと持ってはきたんですけどね。手提げから出すのを忘れた(笑)。保証書もないのに修理頼んだりして図々しい客だと思われたかもしれん・・・。まあいいや。修理したものに、店先に試し書き用に置いてあるペリカンのブルーのインクを入れてもらった。ブルーブラックはよく使うけど、ブルーは初めてなので楽しみ。ああそれにしてもお店の中は素敵なペンで一杯。いやいやいや、しばらくは何も買わないよ!

 マリオンへ戻り、エレベーターで日劇へ。まだ開場していなかったので、トイレへ行ったり化粧を直したり。開場後、中へ入って着席。階段を使わずなだらかな坂のみで傾斜がついているここの造りは、昔の名鉄を思い出すなあ。トイレ脱出の時もつまづかないから安全だし(笑)。今日の尺は130分と、長いってほどじゃないけど油断もできない長さなので、まあその辺は上手い頃合で(笑)。

 ここんとこずーっと重い作品ばかり見てて、今後の見たい映画も大半はそんなんばっかなので、オズはどうしても見ておきたかった。またこういうウェルメイドな作品であっても、サム・ライミの場合嫌味がないから、すっきり楽しめるだろうしね。

 おお、始まった。と、映像は当然3Dなんだが、なんと白黒スタンダード。スタッフやキャストのクレジットがかわりばんこに出るOPが、ロゴや雰囲気が30〜40年代のハリウッド映画みたいで楽しい。物語はカンザスで興行に明け暮れるも、うだつの上がらない青年オズのすったもんだから始まるわけなんだが、ここもやっぱり白黒スタンダードで、39年製作のMGMミュージカルに対するオマージュがおてんこもりなのであった。もちろんあのMGM版同様、オズの国に行ってからは画面は色鮮やか、ついでにシネスコになる。いいね、こういうの。

 原作にあるオズ大王の物語は「カンザスの奇術師であったオズは、竜巻事故でオズの国へ飛ばされるも、その奇術によって悪い西の魔女と東の魔女をエメラルドの都から追放し、その功績によってオズの人々から大魔法使いとして崇められ、大王としてエメラルドの都に君臨した」とある。この辺はドロシーが旅の途中で人々から見聞きしたり、また最終的にオズ大王から彼女が直接聞かされたりしたことで、オズ本人の具体的なストーリーというのは原作にはない。ま、原作はあくまでドロシーやオズマ姫の物語だからね。今回は原作の空白部分を映画にしちゃったよ、というわけだ。しかしこの辺って面白い話だと思うのに、なんで今まで映像化されなかったんだろうね。80年代辺りに当時のSFXを駆使してやったらさぞかし面白かっただろうに。や、現代のCGでも充分面白いですけどね。

 映画は思ったとおり、どこもかしこも楽しめるハリウッド。よい子の「オズの魔法使い」とは言え、この外伝は登場人物が全員大人なんだから、もうちょっとドロドロしい話になってもよさそうなもんだけど、やっぱりあくまでサム・ライミなので、男女のドロドロもどこか甘酸っぱい。なんしろあのダークマンだって大の大人同士のデート先が遊園地だからね〜。ただそれだけに魔女役が揃いも揃って濃いご面相なもんだからドラマの風味と合わないこと合わないこと(笑)。エルファバが「オズに騙されたーっ! きーっ!」てなった後、ダークサイドに堕ちるんだけど、その辺がもう見てていたたまれない。あんたいくら失恋したからって見た目は少なくとも熟女なんだよ。それでその反応はいたいからやめときな。「ピンクの象たんよこせ!」ってキレてたリーアム・ニーソンとおんなじレベル。・・・などとまあ、他愛もない突っ込みをしながら楽しめる映画です。

 後半のオズの大作戦はまっとうな娯楽映画のまっとうなクライマックスで、大いに楽しかった〜。あの陶器美少女にも萌えたし。彼女かなりおいしい役どころだったね。この美少女とのやり取りでもって「舌先三寸のオズさんも本当はいい人なんですっ」ということにしているのだ。ずるい〜。ずるいけどこの辺の描写がどっこにも嫌味がないので素直にほっこりするしかありませんわ。この映画、続編やる気満々なエンディングだったけど、そこにもちゃんとこのフィギュア娘は出るかな? 大いに出て欲しいぞよ。もちろんあのまんま成長して欲しくない(ボカ〜ン)。

 フィギュア娘が萌え担当なので、他の女にはぐちゃぐちゃ言いたくないのだが、やっぱり言う。ミシェル・ウィリアムズがよい魔女グリンダというのは納得できぬ。私の中ではグリンダってまばゆいばかりの美女ということになっているんだよ(それこそまさにキーラ・コルピさんのような)、それがどうして倦怠期の奥様にしか見えないミシェル・ウィリアムズなのか。あのファンタスティックな衣装込みだと悪質なイメクラにしか見えねえぞ。金返せ(ボカ〜ン)。

 銀座をぶらぶらした後は、蒲田へ。ネットから出力した地図を片手にうえ山を目指す。倍率の関係で見やすい地図にならなかったせいもあり、当初は本来とは逆の出口から出てしまったりしたが、いろいろひっくり返しながらなんとか現在地を把握し、最後にはすんなりと辿り着けた。しかしいかにも昔ながらの商店街やらお店やら、時々グルメ番組なんかに出てくるまんまだな、蒲田って。

 去年の7月8日にやってた日曜ビッグバラエティ激セマ店特集で見て以来、いつか行きたいと思っていたうえ山。マンガ肉のようなでっかい鳥の唐揚げがうまそうでうまそうで。でもテレビで見た印象だと凄く大きな唐揚げだったので、疲れ切った夏コミの胃ではとても太刀打ちできなさそうだったし、冬は冬で年末年始はどうせこの手の店はやっていないだろうと、最初からルートに入れていなかった。その点今は四月、大抵の店は開いている。この機会に行かないともう永久に行く気を失くすような気がしたので、今回しっかりルートに入れてやったという次第。

 ドアを開けると、激セマ店らしく、すでに一杯。つってもカウンターが六席ばかし、あとは二人がけのテーブルが二つという有り様だからして。カウンターが一席空いていたのですばやく着席。しかしほんとに狭い。小柄な私ですら窮屈に感じる。この私が座った時点ですでにカウンターは満席。ちなみに他のカウンターは近所の常連と思わしきおっさんばかりで、店主とその奥さんと親しげにお喋りしていた。このおっさんたち、まだ五時半をちょっと過ぎたぐらいだというのにビールと唐揚げですでにほぼできあがっていた(笑)。まあ土曜日だけどね。そして私が座った直後、いやもうほんとに直後に男性客が一人やって来たのだが、お店の人から「すみません、満席ですんで」と断られていた。テーブル席の方は一応空いていたんだけど、ここはお一人様には使わせないようだ。この人には悪いけど、私はラッキーだったのだ。

 店の外にもメニューがあるが、店内にも看板がかかっていて、まず唐揚げが胸とモモの二種類がある。それぞれ600円で、胸とモモをセットにもできるが、なぜかセットの値段は1200円とセットとしての体を為していない(笑)。他には手羽とかあるけど、ほぼそんだけ。シンプルだのう。セットを食べたいところだったが、一人で食べきれるかどうか不安だったので、ひとまず生ビールとモモの唐揚げを一つ注文。すると奥さんから「こちらにあるつきだしを三つ選んで下さいね」と。確かに目の前に大きな丼がいくつもあってそれぞれ違う何かが山盛りになっている。厚焼き玉子、野菜の煮物、他にもいろいろ。私は厚焼き玉子と切り干し大根、それといわしの煮付けを取った。つきだしはどれもおいしかった。切り干し大根はにんにくの風味がついていて変わった味だったが、これもおいしかった。一番おいしかったのはいわしの煮付け。最初にこれを見た時「カーネーション」で糸子のおばあちゃんが作っていたのを思い出して、なんとなく皿に取ったんだが、大当たりだった。本来いわしはそんなに好きじゃないんだけど、これはもっと食べたかったぐらい。

 つきだしを食べている間にもお客さんが二、三人入ってきたが、いずれもお一人様のために断られていた。こりゃ長居はできないなと思うんだけど、まわりのおっさんはそんな空気を読んでなさそう(笑)。それにしても真正面に窓があって、それが西向きなもんだから、西日がダイレクト。おおう、はよ沈め。

 お待ちかねの唐揚げは、やっぱり見た目どおりおいしかった。絶品美味! というほどではないんだけど、また食べたいな〜と気楽に思える味。こういう味が常連を生むんでしょうな。しかしさっきからおっさんたちの話、隣近所や自分の同級生のスキャンダルばっかりだ。いいね、気取らない店で。

 やはりモモだけでは満腹とはならず、かと言って胸を一個食べられるかも不安だったので、手羽先を注文。他に鶏がらスープも。スープは正直頼むまでもない味だったが(笑)、手羽はやっぱりおいしかった。この次また来ることがあったら、きっと胸とモモをセットで頼もう。

 唐揚げを半分食べた頃から正面の西日は窓から消え、居心地よくなった。唐揚げも手羽先も骨までしゃぶらんばかりにおいしく頂き、お店を後にした。結構たくさん食べた感じだが、がつがつ食べたせいでそれほど満腹でもない。商店街を歩きながら、どっかでラーメン屋にでも入るかと思ったが、理性で我慢した。電車に乗る頃には満腹を自覚してきた。やはりあれ以上食わなくてよかった。

 店を出た時点でまだ6時かそこら。とは言えこれ以上特に行きたい所もなかったので、そのまま新宿へ。西口側からだとホテルへはどう行くことになるのだろうと思い、西口から出て横丁を通ってホテルへ。すると横丁の入口辺りになんと但馬屋珈琲店が。同じ新宿に支店があるとは聞いていたが、まさかこんな近くにとは。ううう、昨日も行ったけど、こうして看板見ちまうとまた行きたくなってきた。8時か9時ぐらいに行けたら行きたいなあ。

 西口からホテルへは案外近かった。これならホテルから珈琲店に行くのも簡単だなー。ツイッターを覗きながら国別の放送を見る。今日は女子フリー。ただ女子はどうしても見たいと思わなかったので(家に帰ってから録画見られりゃいいや、という程度)、途中で部屋を出て珈琲店へ行ってしまった。唐揚げとビールが頭をよぎったので、ケーキやトーストはぐっと我慢(笑)。店の内装はあっちの店と似たような感じだ。ああそれにしても、昨日の100円割引券、もらっておけばよかったなあ。

 冷たいカフェショコラはおいしくて一瞬で飲み干してしまった。もったいねえ。そのまんまホテルへ帰り、風呂して就寝。明日もほぼフリーだけど、なんといってもジェレミーファンミですよ。うおおお。




2013年04月12日(金) 国別対抗戦2013ペアSP、ダンスFD、男子フリー

 このところ遠出するとは、「前夜のパッキングのスタートが遅い→睡眠時間が削られる→寝坊→出発が遅れる」という流れが鉄板になりつつあるんだけど、今日も今日とてこのパターンで寝坊して、その上朝の支度にも手間取って、当初11時53分ののぞみに乗る予定が13時3分になっちまいましたよ、とほほ。もちろん大好きなホームのきしめんを食べている余裕なんぞなかったわ! 一応平日だけあって新幹線はすいていて、自由席でも苦もなく座れたのはラッキーだったけど。

 座って五分するかしないかのうちにワゴン販売がやってきた。余っているコーヒーチケットでホットコーヒーを一個買ったら、限定のかわいい紙コップで出てきて、思わずパチリ。桜のイラストと、鉄道が敷かれたばかりの横浜の町のイラスト。中身は相変わらず安味のコーヒーだけど、こういうのはいいね。

 のぞみは定刻通り14時43分に東京へ到着。中央線で新宿へ。お宿の新宿プリンスホテルは西口から目と鼻の先、おまけに西武の上にそのまんまあるので分かりやすかった。横断歩道が面倒で地下から行ったのだが、これも案内がでかでかとあったおかげで迷わなかった。ちなみに今回の宿は大分前に会社から貰った勤続五年祝のJTB旅行券三万円分を使ってJTB窓口で予約したので、自己負担額はゼロ。んふふ、やっぱり遠出にはせめてまあまあのホテルを使いたいもんね(新宿なら新宿ワシントンにしてもよかったけど、あそこは駅から結構遠いんだよね)。

 絶賛空腹中。とは言え試合があるのでほんとはそのままホテルを出て、昼食は駅前かどっかで適当に調達してさっさと出かけるつもりだったんだが、フロント階にある軽食コーナーのオムライスにふと惹かれ、ふらふらと空席に着席。オムライスのお味はまあ、普通。でも折角の東京、朝食ならともかく、昼や夜に片手でぱくつくような物は食べたくなかった。だから満足。

 4時頃ホテルを出る。地下の出入口を出てすぐにボンラスパイユという自然食品のお店がある。試合は夜まで続くので、途中でお腹が空いた時のために小さいパンでも買うつもりだったが、パンで欲しいのは特になかった。ただハンドクリームを忘れてきたので、ここで購入。天然成分で作られているとかでちょっと高かったけど、サンプルの使い心地がよかったので買った。地下街を通って西口へ。地下街の本屋さん、店頭に発売されたばかりの月刊ニュータイプが平積みになっている。あーっ、そうだ! 今月号からファイブスター物語が再開になったんだったあああ! うえーん、読みたい。でも行かなきゃ・・・。

 パンをどうしようかなあと思ったのだが、さっき通った西口にルミネエストというスコーン屋さんがあったのを思い出し、スコーンを三個買った。味はバニラ、紅茶、かぼちゃ(他にもいろいろあった)。

 山手線へ。結局会場に入れたのは4時半。席はスタンドS席のジャッジ側。だが席についてがっかり。よりによって私の前に男が座っているーっ!! そんなあ、スケートなんて客の大半は女性だからスタンド席なら前の人の頭で前が見えないなんて、まずないのに・・・。さすがにリンク全面とまではいかないけれど、向かって右側に巨大なブラックホールが。ううう(涙)。

 結局、ペアで見られたのはデュハメル&ラドフォードとボロソジャール&トランコフだけだった。ペアのお目当てさんはこの二組だったからいいけど、やはりもったいなー。ボロトラのゴッドファーザーは一度生で見れたらいいな〜と思っていたので、あのマックスの顔芸をジャッジ側からたっぷり見られたのは嬉しかった。試合プロなのにエキシみたいだよねえ。それでいて決めるジャンプはダイナミックだから凄いわ。このペアは今一番安心して見られるペアだな。失敗しても次に引き摺らない強さもあるし。あと男女どちらも上手いというのもね。私は川スミがあんまり好きじゃないんだけど、スミがいつも足引っ張ってるとこがやなんだよね。あとあんだけガタイいいのにツイストが低いとこもいや。話変わってデュハラドはもうすっかりトップグループに場慣れしたね。この二人を覚えたのってやっぱりあのエリックがツイストで事故って鼻血ふいてたモスクワ大会なんだけど、あの頃の垢抜けなさはもうないわ。それより何よりエリックの足の長さ〜。あー、もういつ見ても彼のスタイル素敵! ペア選手ではアントン以来のスタイル番長よね。

 製氷を挟んで5時25分からはアイスダンスFD。どうでもいいけど、休憩中に物販覗いたらあの「スケオタあるある」が並べてあって、しかも推しアイテムみたいになってたのには笑ったわ。買わないけどね。だってアボオタあるあるは載ってないっていうし・・・。さてダンス。テサモエもメリチャリもなし、ロシアで当初エントリーしていたボブロワ&ソロビエフも怪我で、重症ではないながらも大事をとって欠場、フランスのペシャブルもまだ怪我がしっかり治っていないファビアンのために大事をとって欠場と、全体的にやや寂しいエントリーとなった。でも正直、テサモエの代わりにウィーポが来てくれたのはかえってありがたい(笑)。スコット、去年態度悪かったからねえ。まあ私はしょうがないかなと思うのね。世選で完全燃焼した後に、こんな遠方で露骨に客寄せ候な大会に引っ張り出されて、そりゃそうそうニコニコしてもいられないだろうと。ただこの競技って選手もファンもお行儀いいから(今の時代は特に)、ああいうのって無駄に目立って心象悪くするよなーとは思う。というわけで彼個人に対してどうこう言う気はないんだけど、ああいう態度を取ることで周囲が無駄にざわざわするのがうっとうしいので、今回テサモエではなく、日本に来る機会が多くて彼ら自身も日本を気に入ってくれているウィーポが来てくれたのは嬉しかった。今季の彼らはプロも過去最高に素敵だしね〜! それなのにケイトリンの怪我もあって披露する機会が少なかったので、こんなタイミングの悪い大会とは言え、滑る機会が増えてくれてよかったなあと。ま、思いっきりファン視線の私見ですけどね。

 で、フリーダンス当日はケイトリンのお誕生日ということで、ツイッターの方でスケオタの皆さん方が「演技後、リンクサイドに二人が引き上げてきた頃に『ハッピバースデー、ケイトリン♪』と歌ってあげよう」という企画が持ち上がっており、私もそのツイはRTで目にしていたのでこれは素敵なアイデアと、歌いだすタイミングをじっと待っていたのでありますが・・・。なんと、まさに我々が歌いだそうとしたタイミングで放送のスピーカーから「ハッピバースデー、ケイトリン♪」とかかったじゃないか!! あちゃー、テレビ局さんが用意しちまったんかい・・・。いや、いいんですけど。ケイトリン喜んでたし。でもやっぱ自分たちだけでやりたかったなーっていう・・・。ぶつぶつ・・・。

 演技の方は超神演技だったロンドンほどではなかったけど、このプロの素晴らしさを十二分に伝えてくれる、素晴らしい演技だった。もちろんスタオベ。ウソワ&ズーリンの四季を髣髴とさせるプログラムだけど、正直彼らがここまで芸術性のあるプロをモノにできるとは思ってなかった。来季が楽しみ。

 あ、あとフランスのペルロイが意外によくなかった? 客席の反応もよかったような気がする。私はいつもロイドの下手糞さにイライラしてたんだけど、この間のワールドといい、ようやくペルネルちゃんの苦労が報われるようになったのかしら。ほんとしっかりしろよ、ロイド。

 ところでペアの最中だったか、ダンスの最中だったか忘れたけど、私のすぐ隣のブロックで女の人が一人、倒れていた。体調が悪かったのか、スタッフが来るまでの間に一度失神してしまったり、見ているだけのこちらもはらはら。ここんとこまた寒い日が続いているから、体調を崩しやすいのかもしれない。

 7時からはお待ちかね、男子フリーでございます。なんと言ってもお目当てはジェレミーのレミゼ。すでにTEBで観戦済みではあるけれど、あの時は反ジャッジ側の席。どうせならこの素晴らしいプロをもう一度生で、なおかつジャッジ側から見たいという、やむにやまれぬ思いでチケットを確保した次第にございます。もうこれを見られればあとはいらない・・・。エキシビションも出られるかもしれないけれど、ちょっとそれにはお財布が・・・。まあ一極集中してこの目に焼き付けたいのは何はなくともこの男子フリーの方、というわけで今ここにいる次第(前置き長っ)。

 ジェレミーが気になりすぎてその前の無良君に今一つ集中できなかった。ごめん。折角四回転決めたのに。。さてジェレミー。あああ冒頭の四回転が抜けて二回転だよ。とほほ。まあそこから先はジャンプをひたすら息を殺して見守り、ステップではうっとりと見惚れていました(←ステップはジェレミーでは唯一の安心ポイントです)。ただやっぱりジャンプ・・・。この時のスタオベ率の低さを物語るジャンプの家出っぷりですよ。そんなわけでとうとう完成形は見られなかったレミゼですが、これまでで一番完成形に近かったんじゃないだろうか。少なくともあの全米が最後の大会にならなくてよかったと思う。あの全米だってエキシの演技を見る限り、本人は前向きな気持ちでいるのが伝わってきたし、演技前に「今日の演技はアリッサに」と言っていたのも感動したし、少なくとも2011年の全米に比べればずっと明るい気持ちで見ることができた全米だった。でもやっぱりニコニコして終わって欲しいからねー。今回の大会にジェレミーが出ると聞いた時は「腰のこともあるし、試合なんか入れないで五輪の準備に集中した方がいいんじゃ」なんて思ったりもしたけど、やっぱりジェレミーとしてはここへ来てよかったのかな。

 ああでも点数低い・・・。暫定四位・・・。マックスより下! 無良君より下! これだってSPの稼ぎでなんとかなっただけで、フリーだけなら何位よ? えーん、考えたくない(涙)。

 などとぐちゃぐちゃ考えつつ、キスクラのジェレミーを双眼鏡で眺めながら「んふふ、明後日にはファンミでもっと間近に見られるんだわ」とニヤニヤしていたキモい私であった。

 しかしその後のメンショフさんがねえ・・・。冒頭の4−2を着氷した時は「よっしゃ昨日の勢いそのまんま! このまんま行ったれ!」って思ったんだけどね。その後の単独四回転がオーバーターンになったまではよかったとして、その後の3Aであのアクシデント。こちとらジャッジ側だったので飛んだ瞬間メンショフさんの背中が見えていたんだけど、飛んだ瞬間からすでにバランスが崩れていてこりゃ転倒するなとは思ったんだけど、大きく転んだ後なかなか立ち上がらないメンショフさんを見て、「え、まさか脱臼した?」と思い、メンショフさんが立ち上がった瞬間左手で抑えている右肩がぶらんとしているのを見て推測が確信に・・・。大抵の選手にとって今日の大会は、真剣勝負とは言えシーズンのおまけ。でも今季好成績を挙げつつも連盟に認めてもらえず、ユーロにもワールドにも派遣してもらえなかった彼としては、ようよう派遣されたこの大会でなんとしても結果を出す必要があった。

 息詰まるような空気の中、リンクサイドでコーチや連盟の関係者と話し合うメンショフさん(もちろんずっと痛そうな顔)。彼がリンク中央に再び出てきた時、「再開できる?」なんて思ったりもしたんだけれど、結局と言うかやっぱりと言うか、メンショフさんは観客に向かって丁寧に頭を下げると、そのまま再びリンクサイドに戻って会場をあとにしました。ああ、メンショフさん。どこまでもついてない・・・。来季、どうか浮かぶ瀬がありますように。

 波乱の二人が過ぎたことで、あとの大ちゃんとPちゃんはかなりフラットな気持ちで見ていられました。もー、ほんとに気楽に(笑)。あ、でも大ちゃんの演技前に真向かいのアリーナ席からガターンって音がしたんだよ。何? って思ったらその方向でスタッフがばたばたと動き回っていて、誰かを運び出していたんで、お客さんが倒れたんだろうね。スタッフが動いていた頃はもう演技中で、音楽も鳴り響いていたから席の近辺以外は大して影響はなかったと思いたいけど。なんかさっきの私の近くで起こったことといい、体調不良の人が多いのかな。

 それはそれとして演技の感想。うん、大ちゃんジャンプが戻ってきているんじゃない? やっぱだめだよ、モロなんかにジャンプ見てもらっちゃ。で、敢えて言うが、Pちゃんはやっぱすごかった。ええ、あの出来で? って言われそうだけど、私はむしろ最低の出来でもここまでできて、なおかつこれだけの点数が出るんだな、やっぱすごいって思ったよ。近くにPちゃんファンと思わしき人たちがいて、Pちゃんの演技が終わった後「もーっ、何やってんのよーっ」とリンクに向かって叱咤しておいででしたが(笑)。ジャンプめためたでも、むしろめためたなだけにスケートの凄さがよく分かったけどね(今季のJOと一緒)。大ちゃん勝ったって言ったって全然喜べないじゃん。要は大ちゃんがいい演技をした上でPちゃんがめたくそに失敗しないと勝てないわけで。まあ大ちゃんに限らず日本男子はみんな、五輪でどううまくやるかより、そもそも五輪に出られるかっていう部分が一番難しいんだけどさ。

 とにかくジェレミーのレミゼが見られてよかった、やっぱり来てよかったと思いつつ、代々木を発って新宿へ。もう9時過ぎだけど余韻に浸りつつお茶したい。久々に但馬屋珈琲店へ行きたくなった。近頃新宿はもちろん、この喫茶店とも本当にご無沙汰なのだ。はっきり覚えているわけではないけど、もう何年も行ってない。以前は上京のたびに行ってたのになあ。東口から行くのは覚えていたので途中まではすんなり行けたのだが、地下の様子が変わっていたせいで、ちょっと分からなくなり、一旦地上へ出てヨドバシカメラをうろちょろするはめに。なんだかんだでヨドバシカメラのビルのエレベーターに乗ってなんとかビンゴ。よかったー。まさかここは潰れないとは思っているけど、東京は栄枯盛衰が早いからねえ。

 但馬屋珈琲店が入っている地下一階の様子は全く変わっておらず、なんだかほっとする。店に入った時は9時20分頃で、お店の人からは10時閉店ですけど、とひとこと言われたが、こちらは「いいですいいです」と着席。見回してみたが、メニューの帳面も店の内装も変わっていない。いいねえ。注文はカフェカプチーノだけにしておくつもりだったのだが、小腹が空いていたのでシナモントーストも一緒に。まずいよこの時間にとは思ったけど、コーヒーもトーストもすんごくうまかったです。終わりよければ全てよし。会計後に100円の割引券を渡されたのだが、有効期限までに来る予定ないからと辞退。ほんと次はいつ行かれるかなー。

 帰り道にボンラスパイユで牛乳を買う。そう言えば夕方に買ったスコーン、結局食べなかった。明日の朝、この牛乳と一緒に食べよう。

 報道ステーションのスポーツコーナーで今日の振り返りをちらちら眺めつつ、お風呂入って就寝。さて明日は一日フリーだ。




2013年04月07日(日) 名古屋フィルハーモニー管弦楽団/エマニュエル・スヴィエルチ/シャーリー・ブリル/宮田大

 今日は午前中、職場のイベントへ。ただ昨日と違って今日のは私の職場は開催側とはちょっと違うので、のんびり参加。貰ったクーポンが千円もあったおかげで八海山が870円で買えたわ。

 その後は一旦帰宅してまたお出かけ。香蘭園で炒飯を食べ、矢場町・栄をぶらぶらしながら、愛知県芸術劇場コンサートホールへ。今日もコンサートであります。開演は3時から。先日の感動もさめやらぬうちに今度はオーケストラだよ! ちなみにスヴィエルチがピアノ、ブリルはクラリネットでございます。曲目はラヴェル「ピアノ協奏曲ト長調」、モーツァルト「クラリネット協奏曲イ長調K622」、ドヴォルザーク「チェロ協奏曲ロ短調Op104」。

 なんの根拠もなく期待しまくっていて、実際前半の二人は本当に素晴らしい演奏で、特に二番目のシャーリー・ブリルによるコンチェルトは目から鱗だったのだが・・・! 最後の宮田君のがさっぱりよくなかった。「オーケストラの中に同じ楽器がある協奏曲は、ソロの音がオケの音に埋もれてしまって退屈になりやすい」とよく言われるけれど、うーん、それならブリルの感動は一体。あるいはチェロは低音であるがゆえにより埋もれやすいということなのかしらん。何はともあれ締めが締まらなかったことは残念だったわ。

 コンサートが終わった後、栄のラシックへ。一度行ってみたかったラシックのリンツのカフェに行ってきた。早速アイスチョコミルク。その場でポイントカードを作ることを求められたんだけど、お断り。幸い店内の席が空いていたので(地下はフードコートがあるので店出て目の前にテーブルはいくらでもあるけど)陣取り。そして一口。うめええええ。そのまま吸い込むように平らげてしまった。しかし一気に平らげるとどんなに高カロリーな物をとっても満足感が今一つで、ついまた余計にまた高カロリーを摂取してしまうという恐るべき罠のことを皆様はよくご存知のはず。ええ、はたしてこの後すぐ「口直し」などと己に言い聞かせてホットチョコレートを頼んじまった私です(ボカ〜ン)。らめええええ!

 それからロフトまで足を伸ばし、紀伊国屋で立ち読み。出たばかりのスケートの女子本を読む。みんなソチへ向けて臨戦態勢だなあ。ミキティも含めて・・と言いたいところだけど、相変わらずコーチも決まっていないみたいで、新横かどっかで自主練の日々であるようだ。ううむ。

 夕食中、BSフジで世選女子フリーの再放送をやっているのを思い出し、チャンネルを合わせる。ちょうど女子の最終グループだった。やはりどう贔屓目に見ても今の実力はヨナ>カロリーナ>>>真央、だよなあ・・・。特にトップ二人と真央ちゃんのスピードの差が痛い。いやもっとそれ以前に、ヨナとカロの方がスケートを楽しんでいると感じる。真央ちゃんの演技からJOYを感じられない日がこようとは・・・。来季どうなるかなあ。彼女のことだから国内の選考は突破するだろうけど、五輪で本人が納得のいく演技ができるかどうかとなると、現時点ではとても・・・。




2013年04月06日(土) 岡崎でウォーキング

 春と秋はウォーキング大会があって、我が職場はスタート地点にブースを設けて受付を担当するのが毎回の慣わし。今回の場所は岡崎公園とその周辺。というわけで五時起きして行って参りました。

 春は四月の頭、秋は十月の頭にやるのが恒例なので、紫外線対策は必須。もっともこの日は朝から曇り空。前日の予報からして「はじめ曇り、のち嵐」「爆弾低気圧」などと言われていたので、申込者の中には昨日一昨日のうちにキャンセルの申し出があったほど。今日の日傘はむしろ雨傘になるかも(いや嵐になっちゃ傘は役に立たないか)。実際朝から時折強い風が吹きつけて、よそのブースではテントが揺れている所もあったり。それでもキャンセル者以外の人は結局全員来て、こちらも予定時刻通りに撤収が出来て助かった。しかしスタート地帯のトイレがちっちゃい公衆便所だけだったのには往生した。受付を他の人に頼めたからよかったものの、20分も並ぶ羽目になるなんてえ。

 さて岡崎公園と乙川周辺は桜の名所として有名なわけで、ここが春のウォーキング開催地の常連であるのも「歩きながら桜を楽しめる」という所なんだが・・・。ええ、先日の犬山の日記を読んだ方はもうお分かりですね。いずこも八分散りでございます(ボカ〜ン)。まあここに限らず春のウォーキング大会が桜の咲き具合とばっちりシンクロする確率って、過去の例を見る限り五分五分なんだよねえ。これはしゃあないね。

 さてこの後は我々も他の参加者同様、コースをみっちり歩いて・・と言いたいところだが、「花もまばら、風も強い。爆弾低気圧も来るというし、もうショートカットしていこう」という意見で一致した我々は、ゴールまでほぼ直線の道順を直進というコースを取って、光の速さでゴールを果たしたのであった(ボカ〜ン)。途中の写真が必要だったので、あちこち適当に写真撮ったりはしたけど、それにしても岡崎城とその周辺の写真がやたらに多いのには、後でいろいろ言われそうだ(笑)。

 さあさあ雨が降ってきたりしないうちに、と金山へ。あ、この駅普通しか停まらないの? おんじゃ知立まで各停かー。ああ、これだったら反対方向の電車に乗って一旦岡崎まで戻って急行に乗っちゃえばよかったか。まあ大して変わらんかな。

 金山駅には11時頃到着。で、同僚の一人が知っているというイタ飯屋を目指したのだが、あいにく開店が11時半から。まだ空は曇っている程度だけど今後の悪天候を思うと、どこでもいいからさっさと済ませたいもの。ラッキーなことにもう一人の同僚が知っているというイタ飯屋がすぐそばにあったので、そっちへ。なかなかのお味。私はナスのパスタと赤のグラスワインを頼んだんだけど、珍しいことに飲んでいたのは私だけだった。なんでじゃ、イタ飯屋でランチだというのに。

 ほどなく散会。この時点で雨がポツリポツリ。さっさと帰ればいいものだが、恐ろしいことに私はなんとなく食べ足りず、その上金山にはミスタードーナツというお店があった(ボカ〜ン)。ええ、行ってしまいました。コーヒーと一緒にチョコ系のドーナツ二つ食べちゃいました。我ながらやばい。ここんとこほんと食欲旺盛なんだけど、これって別に体調がいいとかそんなんじゃなくて、慢性的睡眠不足の人にありがちな食欲増加だと思うわ。もっと寝ないと。自分のウェストのためにも。

 帰宅した頃、いよいよ雨が本降りに。お腹ぷくぷくのまま、疲れてソファにごろん。この日はほぼこのまま、太鼓の散歩以外はほぼ何もせず。あ、「龍馬伝」の再放送は見たよ。今日からBSプレミアムで毎週土曜夕方6時からやってくれてんの。見逃した回もちょくちょくあるから(大泉洋が死んじゃう回とか見てないんだよ)、できるだけ毎週見ていこう。しっかしあらためて見返すとあれだな、これ徹底的にキャラクタードラマだよなあ。最初の頃ドラマの幹の弱さがあまりにも目について、同時期にやってたJINの方を熱心に見ていたものだけど、数年を経ても当時の印象は変わらんねえ。ドラマ自体がだんだんのってきて、弥太郎とか武市さんとか個々のキャラに感情移入するようになってからは、ぐっと面白く思えたけど、結局「大河というよりキャラクター萌え」の部分はそのまま、「大河」としての貧弱さもそのままだったもんだから、最終回が近づいてキャラが減ってからはつまんなくなったんだよね。それでも大政奉還の前は面白かったけど。あの最終回はとても大河の最終回とは思えないほど、ほんっと冗長でつまらんかったわ。あれなら75分も要らなかっただろう。折角いい部分もいっぱいあったドラマなのにあの最終回のせいでかなり幻滅したわい。ああ今思い出しても腹が立つーっ。

 八重たん! 八重たんだけはボクを裏切らないでね(ボカ〜ン)!




2013年04月03日(水) またまた犬山/ジョルジュ・プルーデルマッハー&フィリップ・ミュレール

 公休日である。世間があくせく働いている中で休みって最高〜。とは言え来るべき国別対抗戦の放送に向けて、現在きつきつのHDDの容量をなんとかこじ開けねばならないし、ドラマやアニメの未見も結構たまっているしで、家庭内手工業に追われることになりそうである。でもまあこの際それらは土日に回すとして、本日はひたすら休日仕様だよ。

 さて今日も犬山へお花見。今日は犬山駅側から行く。途中、近くに座っていた老夫婦から犬山モンキーパークへの行き方を尋ねられたので、スマホで検索して地図をお見せしたのだが、モンキーパークって潰れたんじゃなかったっけ? 確信が持てなかったのでおじいさんたちには言わなかったけど、なんともモヤモヤ(後で調べたら潰れてはいなかった。ほっ)。

 犬山には11時46分に着。この間来た時より暑いな。日傘持ってきて正解だ。商店街を通り抜け、城下町に入ってすぐにある城下町カレーのお店へ。早速城下町カレーを頼んだのだが、うーん味としては可もなく不可もなくといったところ。特に今後も熱心に食べに行くことはないだろうなあ。たった700円であることを思えば、相応だろうけど。

 その後城下町をぶらぶら。ソーセージを焼いている店を通りかかる。ドイツ風の白くてぶっといソーセージでなんともおいしそう。ふらふらと一本買い。いやしかしソーセージだけではさびしいわいと、ビールも購入。で、ソーセージは350円でビールは500円って、非飲兵衛としちゃなんだか釈然としませんが。店の中にあるベンチに腰かけ、むしゃむしゃ。途中家族連れが通りかかって買っていたが、ベンチが狭かったので、そのまま食べ歩きをしていた。なんだかすみません。

 すっかり満腹になってあとはのんびり歩く。そうして去る30日に感嘆した駐車場の桜の木が見えてきたのだが、もうすっかり散ってしまって見る影もなかった。31日の風雨が致命的だったのだろう。今日も強い風が吹いているし。ああ本当に30日に行ってよかったと思うと同時に、あまりの儚さに切なくなった。神社の桜も同様で、もうすっかり見頃は去っていた。けれども子供は地面に山盛りになっている花びらが面白いようで、どこの子もあれを両手に掬っては散らして遊んでいた。

 花はなくとも新緑は美しい。新緑と言っても小さい芽がちょっと顔を出している程度だが。もうしばらく後に来たら綺麗だろうな。神社の中腹をひとしきり眺めた後、川沿いの道へ。さっきの駐車場の桜ほどじゃないけれど、こちらの桜も大分すかすか。ううん、30日に来た時はまだ八分だと思ったんだけどなあ。春は天気が変わりやすいから花見のタイミングも難しいね。

 遊園駅から帰って金山に着いたのは2時頃。そう言えば今郵便局で「季節のおもいでシリーズ 春」の第二集としていわさきちひろの切手シートを売っていたことを思い出し、駅中の郵便局で二シート買った。まあどの絵も素敵だこと。使うのもったいないわ。帰宅後は銀行へ行くなどして平日をフル活用。ちなみに今日は7時から栄のコンサートに行ってくる。太鼓には悪いがちょっと早めの散歩へ。それにしても行きつけの公園へ行って驚いた。ここはもう若葉がすっかり開いている。公園の木はけやきが主なのだが、土日の時は小指の先ぐらいの若葉がぽつぽつ見えただけだったのに、それがもう今日はしっかり開いた葉っぱが上から下まで生い茂っている。今さらながら春の息吹の勢いに驚嘆するばかり。

 中華そば桜でラーメンを食べ、そこから歩いて宗次ホールへ。7時開演の「京都フランス音楽アカデミー招聘演奏家コンサート ジョルジュ・プルーデルマッハー&フィリップ・ミュレール」。前者がピアノ、後者がチェロの奏者。料金は一般3000円、学生1800円。ちなみに宗次ホールのコンサートはこれに加えてハーフ60という特別割引もある。これは休憩を挟んだプログラムの後半のみ見られるチケットで(仕事などで前半見られない人向けと思われる)、定価の60パーセント価格になっている。ふとクラシック聞きに行きたい! とネットを適当に漁ってチケットを買ったのは一カ月ほど前のこと。本当はピアノソロかオーケストラのコンサートに行きたかったのだが、好きな曲が揃っていたし、値段もお手頃だったので買った。ちなみにプログラムは以下の通り。
バッハ「無伴奏チェロ組曲第一番ト長調 BWV1007」
ラヴェル「夜のガスパール」
休憩
ベートーヴェン「モーツァルトの『魔笛』の『恋を知る男たちは』の主題による七つの変奏曲変ホ長調 WoO.46」
ドビュッシー「間奏曲 L.27」
ドビュッシー「チェロソナタニ短調」

 しょっぱながバッハの無伴奏チェロ。チェロのミュレールは写真の通り、クリストファー・リー似のナイスミドル(46年生まれじゃもうおじいちゃんか)。この曲、同じようなメロディーの繰り返しなので早速寝てしまったらどうしようかと思ったけれど、もうこの時点で摑まれてしまった。おおう、こりゃ続きも大いに期待。続いては御茶ノ水博士似のプルーデルマッハーによる夜のガスパール。これ好きー。今日はこれが目当てだったのよね。はっ、よく考えても見ればテレビ以外でラヴェルの曲を聴くのって初めてだ。こういう難易度の高い曲はミスタッチがあるというけれど、ええあたしゃそんなのが分かるほど耳は肥えていませんです。ああもうひたすらうっとり。この後のベートーヴェンはチェロとピアノの競演だよ。ああ楽しみ。

 夜のガスパールが終わったところで休憩。ちなみにここ宗次ホールはカレーのCoCo壱番屋創業者宗次徳二が私財で建てたホールである。監修はあの三枝成彰。行くのはこれが初めてだったんだけど、今んところ小さいながらとっても雰囲気のいいホール。早速トイレも利用したけど(笑)、個室はたくさんあるし、手洗い場も広い(逆に芸術劇場はキャパのわりにトイレが少ないっ)。ロビーにドリンクカウンターもあって、いかにもクラシックのホールだ。外人のお客さんもちらほらいるけど、関係者なのかな。休憩中は何も取らないつもりだったけど、ラーメンのせいで凄く喉が渇いていたので、オレンジジュースを買った。ちなみに300円(他にちっちゃいバウムクーヘンとかも売ってた)。まあこの手のホールのドリンク料金としちゃ普通かね。ああ、ワイン飲んでる人もいる。いいなあ。私も飲みたいけど、次の回でうっかり寝ちまったらやだから我慢。

 休憩を挟んで始まった魔笛は、二つの大きな川のうねりを思わせる、素晴らしい演奏だった。これが熱すぎてその後のミュレールのドビュッシー二曲は逆にいい熱冷ましの効果を発揮したのはご愛嬌でありました。

 ここでおしまい(アンコールはなし)。今日は客層もよかったし、大いに満足。やっぱり生演奏はいいなあ。日曜日のコンサートも楽しみだ。

 ※記憶違い。アンコールはあった! それも素晴らしいアンコールが。ただ当時曲名をメモしとくのを忘れた(ボカ〜ン)。



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