猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2012年02月26日(日) TIME

 11:40〜の回をミッドランドシネマにて。この間の火曜に出たサン毎の翠コラムを読むまでアンドリュー・ニコルの新作だっての全然知らなかったよ! わー、もうファン失格だよ。

 や、でも期待した以上に面白かった。うるさ型のSFファンが見るのはすすめないけど(笑)、私はいいと思ったわ。しかしキリアン・マーフィはゲイリー・オールドマン化してってるな(笑)。

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(3/10UP)
 母がミッドランドでやっているシネマ歌舞伎を見たいというので、金券屋でゲットしたミッドランドの鑑賞券をあげたのだが、あいにくシネマ歌舞伎にこの券は使えないということで、自分で使う羽目に。3月31日まで有効なのでそれまでに使わないといけない。まあエドガーでも見にいくかと思っていたのだが、21日の火曜日に出たサン毎の翠コラムで「『TIME』ってアンドリュー・ニコルの新作だけど、『ガタカ』ほどじゃないけどまあまあ面白かった」なんてあるじゃないか。えええーっ、アンドリュー・ニコル新作撮ったんかい! 「ロード・オブ・ウォー」以来ぱったりだったからどうしてたのかと思っていたらまあ。全然チェックしてなかったよ、いかんなあ。て言うか私この映画の予告編、どっかの映画館で見てるんですけど、監督名気づかんかったのか。終わっとる。

 チケットは昨日土曜日に友人と名駅にお出かけした際に映画館でゲット。11時40分からの回。こうやって前日からゲットできるのがシネコンのいい所やね。さてこれで明日はスムーズに映画館に入れるわあ、どうせだから早起きして別の所に寄ってから映画見よう、と思っていたんだが、いつものように寝坊して、結局どこにも寄らずに映画館へ直行(しょんぼり)。でも前日に買っておいたのはやはり正解だった。カウンター、激混みでやんの。

 映画は大変面白かったですよ。ただこの人の映画って、仕掛けがSFっぽいくせに、実態は全然SF映画じゃない。・・・のかな? や、私はSFファンじゃないからその辺分からないんだけど、この人の映画ってなんでかSFファンには軒並み評判悪いんだよねえ。設定が粗だらけだからその辺がマニアには気になるんだろうけど。確かにね、「全人類の肉体に残りの寿命を示す体内時計が生まれながらに備わっていて、25歳までは全員一律25年で増減なしだが、25歳を超えた瞬間に、時計が一秒ずつ減っていく。ゼロになった瞬間に死亡」ってどんな体だよ、とは思う(笑)。

 他にもおかしい所は一杯あったんだけど、私はこの監督との相性がいいのか、全然気にならなかった。「寿命が切れる間際のハラハラ感」とか、細かい部分での引っ張りがうまいし、最初から最後までだれることなく楽しめた。キリアン・マーフィーも面白かったし。今回は刑事役で、ふとしたきっかけで他人から長い寿命を受け継いだ主人公を「さては相手の寿命を無理矢理奪ったな」と疑って追跡する役割。これがまあ例の爬虫類顔で実に執拗に主人公を追い詰めて、楽しませてくれます。「ああこれはちょっと前ならケビン・ベーコンやゲイリー・オールドマンがやったような役だよね」て感じ。ただ最後のあれはちょっと賛否分かれそうだな(笑)。

 終わった後は名鉄デパートのレストラン街にある歌行燈でお昼。ここのレストランは休日はどこも激混みだが、なんとか早めに入れた。ここの天ぷらうどんが大好きな私だ。その後は地下鉄で池下まで行って、ペギーでカフェオレ。ペカペカした表紙のパンフレットを読みつつ、まったり過ごす。




2012年02月05日(日) 全米とユーロが終わったよ

 1月の26日から30日にかけてはユーロと全米がもろ被りという、スケートファン殺しの週末でありました。言うまでもなく私の心臓は全米男子の行く末に今にも爆発しそうだったわけでありますが。ええそりゃもう年明けどころか全日本が終わったその瞬間から「次は全米か、ぐぬう!」だったわけで。今季もCSのJスポーツ4(以前のJスポーツ+)では、ユーロと全米のシングルを生中継。その少し前には録画放送ながら、全加選手権、全露選手権までやってくれちゃって、本当にCSは恵まれてますねー。

 全米もユーロももちろん見ましたが、例によって時差時差なのと、土日に見たい映画があったこともあって、本当にライブで見たのは全米の男女フリーだけ。それもフルじゃなくて、女子フリーではキャロジャンから、全米ではジェレミーだけでした(おい)。全米だけでもライブで最初っから見ろよって感じですが、無理です(ボカ〜ン)。ええ、私の心臓がもちませんわ。ジェレミーとアリッサ、単体だけでもドキドキしすぎて死にそうなのに、彼ら彼女が登場するまでネチネチ見てるなんて何その無理ゲー! あ、ちなみにどちらもペア・ダンスの放送はこれからです。

 というわけで後からまとめて見たユーロと全米の感想をば。まずユーロの女子は、うーん、正直あまり面白味はなかった。ソトニーとタミ子がいない時点で、そりゃカロ圧勝だろうと。や、カロちゃんにそんな安心感を覚えるというのはこれまでのことを思うとすごいことだけど(笑)、とにかくGPS・GPFからさして変わり映えしない大会でした。まあファイナルからそんなに時間たってないしね。レオノワとマカロワが崩れたのはあまり意外性なし。来季のことを考えると二人とも後がないわけですが(ひいい)、レオノワはファイナルから連戦だし、マカロワはこういう大一番に強くない、特にフリーで崩れるという印象ですが、二人ともほんとにそのままでした。もーちょっと裏切って欲しかったかもしれないけど、二人とも「何があろうとこのぐらいは最低限やってのける」ほどの選手ではまだないってことっすね。レオノワは世選で盛り返せるかな。

 男子はプル劇場。まあ最初からそうなることは分かっていたけど、私の予想では「トータルで真の主役はプルであっても、実際の表彰台となるとプルは難しいだろう。取り敢えず今回は存在を強烈にアピールすることのみにとどまるのでは」だったんだけどねえ。や、そりゃあナショナルのあの演技はばっちり録画して見ましたけど、ナショナルとユーロじゃまた別だろうと。しかしながら現実にはそんなお決まりは宇宙人には全く無意味だったというね(笑)。相変わらず体の方は全盛期と比べりゃ劣化しまくっているけれど、そんな現実をねじ伏せて余りあるプルの精神力よ。

 ただそうは言ってもなあ、十年前のプルならいざ知らず、今のプルだったらミハルやハビがある程度の演技をすれば抜かせる存在のはずなんだけどねえ。二人とも全く精彩を欠いた演技で、プルに勝つどころか表彰台にすら行けなかったというのはなんともはや。体調でも悪かったのかなあ。

 でも一方でGPS不調だったフロが三位になったのは嬉しい〜。すごく嬉しい〜。モロゾフのプロは新調後も相変わらず微妙な感じでがっかりだけど(まあ以前よりはましか)、フロがどうにかトンネルの出口付近にまで来れたのは嬉しいわ。モロゾフにはいろいろ文句を言いたいけれど、キスクラで嬉し泣きしているフロとその隣にいるモロを見た時、なんだか東京世選での大ちゃんとモロに重なっちゃって、ああ、今のこの子にはモロが必要なんだな、と思った。もちろん私は大いに癪ですけどね!

 それよりこのユーロはトマシュがマジ空気で泣けたわ・・・。なんかこうやって神演技を夢見ているうちに選手寿命がきそう(涙)。ジュベの方は怪我もあるんで、もとより今回は多くを望んでなかったけどさー。なんかなあ、結局プルがソチの希望の星になっちゃうわけ? それもなんだかなあ。や、もちろんプルには本人の望みどおりソチには行って欲しいですけど、だからって表彰台に乗ってもらっちゃ困るよ、もう何個取ったら気ぃ済むねん(笑)。そこは大輔さんやジェレミーさんに譲って下さいね? お願いします!

 さてさて全米。女子はアリッサが二位に留まってくれてほっとした。あと何年続けられるか分からない彼女のこと、その残りわずかのうちにどうしてもワールドでメダルを取って欲しいので、絶対代表落ちして欲しくなかったのです。ま、最終滑走のアグネスの自爆に救われた感はありありだけどね(苦笑)。いやあ、佳菜ちゃんと全くパターンで負けたんですね、彼女。二人とも2010年のジュニアワールド表彰台組ですけど、年もおんなじぐらいじゃなかったかな? 見た目年齢はかけ離れているけど(笑)。

 アシュリーの優勝とキャロジャンの健闘はもちろん心からおめでとうと思いましたが、未来が残念すぎだわ(涙)。

 んで男子。まあジェレミーが昨シーズンより数段好調であることは見りゃ分かるんですが、どんなセオリーも役に立たない自爆っ子なので、そりゃもう不安で不安。しかも二枠だから三位とかじゃニースに行けない。「おおお頼む〜、頼みまするぅ〜」と拝み倒すばかりのここ数日でしたわ。演技が始まったら始まったで、これまた緊張しっぱなしで、冒頭の四回転が決まった後も「いや、この間のファイナルではこのあと後半で○□×△※」とネガティブ思考が抜けきらず、三分目ぐらいで「ああもうここまでくりゃ大丈夫」と思った頃は思った頃で、徐々に気が抜けていき(笑)、点数が出た辺りでガクッとなり、続いての表彰式もなんだかボ〜ッとしながら見てしまう始末(や、もちろん嬉しかったことは間違いないのだがっ)。

 そんなわけで30日からこっち、すっかり燃え尽きてしまい、こんなんで大丈夫かしらと我ながら不安でおったらはたして、まさに30日の業務でとんでもないミスをしでかしてしまい(自分で判ったのが1日のこと)、愕然・・・。まあ大らかな職場なのでそう何も言われませんでしたが(いや本当は絶対言われてるな・・)、普通だったら本当にとんでもないことで、穴があったら入りたい・・・。ああもうすみません、すみません。

 まあそんなこんなでになっても相変わらずぼーっとしている次第なのですが、肝心のアボは昨日の土曜日、右臀部の故障のため大事をとって四大陸辞退を発表。おおおおおん(涙)。まあ、無良君やまっちーがいるので見所ありありなのは相変わらずですけどねー。残念すぎるわー。




2012年02月04日(土) 善き人

 センチュリーにて14時15分の回から。28日からやってんだけど、なんか時間帯が今いちのような気が。ボックスも小さい方のセンチュリー2って、地味な題材とは言えヴィゴたん主演なのに意味分からないよ! 1の方では「ヒミズ」かあ。こっちの方が人気あるのかね? あとさっき、全日本女子フリーの感想と、「灼熱の魂」の感想、あと全米とユーロの感想をアップしました。よかったら見てね。

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(3/10UP)
 この日は12時から歯医者で定期検診。病院はパルコ(センチュリーシネマ)と同じ矢場町なので、病院に行く前に映画館へ寄って整理券をゲット。歯科が終わった後、本当なら大須の香蘭園でラーメンを食べたかったんだけど(ええおかげ様で最近は毎週食べてましてね)、歯科を出たのが1時過ぎで、まあ急げば隣駅の上前津ぐらい行って戻ってこられないこともないんだけど、バタバタするのも嫌だしなあってんで、結局、雀おどりでおにぎり定食。本来混んでる時間帯なんだが、なんでかガラガラでおかげですんなり食べられた。うん、やっぱりここのおにぎりは旨いなあ。やや煮え詰まったような赤出汁も好み。食べ終わった後はパルコをぶらぶらしつつセンチュリーシネマへ。

 「縞模様のパジャマの少年」といい、「ミケランジェロの暗号」といい、ドイツを舞台とした戦争もので満足できるものがここんとこ少なかったため、これもあんまり期待していなかった。だってセリフ英語だし。なのでヴィゴたんのSS制服ルックに萌えることのみを目的として行ってきたんだが、そんな風にして期待値が低かったせいもあってか、結構よかった。善良かつ無力な一市民が権力に取りこまれて行く恐さがよく描けていたと思う。

 や、ほんとこのヴィゴたんが普通の人なのよね。一応大学の講師なんでインテリではあるんだけど、不況の影響で生活は苦しくて、おまけに家に帰れば病気で寝たきりの母親と、神経を病んだ奥さんがいるというストレスフルな暮らし。まあそれでも、ユダヤ人の友人相手に苦境を愚痴ったりしつつ、どうにか日々真面目に生きている。ただそういう善人ゆえにちょっと意志の弱いところがあって、ふと権力に持ち上げられて、それまでひっそりと耐えてきたものを「あんたはもうそういうの見捨ててちゃってもいいよ」って言われちゃった時の反応がね。なんとも身につまされる部分があった。ユダヤ人の友人の行く末はお約束と言うか・・・。

 当初は全編英語という部分に萎えていたけれど、キャストの大半がイギリスの渋い役者さんばかりで占められていたので、雰囲気はそれほど悪くなかったと思う。ただこの手の題材のわりには、話の密度が物足りなかったという印象は拭えなかった。ディテールもちょっと雑な感じ。リメイク元が舞台作品なら、映画に置き換える際はもっといろいろ作らないと。あとこれは個人的な感想だけど、もう三十分ぐらい使って、戦争が終わる頃に彼らがどうなるかを見たかった。



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