猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2011年09月25日(日) ちょっぴり更新したと思ったらまた潜るよのお知らせ

 この三連休の間も最初の一文をまだ書き始めていないという件について(ボカ〜ン)。あまりにもやるせないので、冒頭二、三行だけでもいい、なんでもいいから書いてから今夜寝ます。もう。

 先週の台風一過から大分涼しくなりましたねえ。とは言え今日大須・栄近辺をぶらぶらしていると、まだ汗がじんわり出ます。まあ滝汗が出なくなっただけでも大分ましですけどね。ただ今月の5日もこういう台風後の涼しさがおとずれながら数日で熱帯気候に戻っちゃったんで、まだ油断はできませんよ。それよか涼しくなった途端、体が爆睡を欲してくるのが困る。正午前後とか幽体離脱しまくりだ。まあそれでも頑張って原稿やりますよ、ふん(涙)。とは言え今後の私のスケジュールは恐ろしい。
9月29日 シティーボーイズの舞台
10月1日 ジャパンオープン(埼玉 もちろん日帰り。終日消費か)
10月3日 Cocco先生のライブ
10月27日 エフゲニー・キーシンのコンサート
10月29日 ギエム様のバレエ(東京 泊りがけ・・)
11月3日 ギエム様のバレエ(名古屋)
11月12日 NHK杯(札幌 泊りがけ・・)
 これらを新刊準備と両立せねばならんのです。我ながら言葉がありません(ボカ〜ン)。ごめん、今から謝っとく。今回の新刊は話のキリとか関係なく、とにかく書けるとこまで! ぎゃあ!

 話題変えよう。今日藤子全集を引き取ってきたのですが、私ってば第三期がいつから発売するか全然把握しなくてですね。んで今日も「はー、そろそろ三期の予約しなくちゃなあ」と思いつつ、二期分を引き取りに行く気だったんだけど、それはもう終わってて、今月22日からは三期の発売だったのでした。あちゃちゃ〜。しかし親切な本屋さんは私が三期も引き続き購入するものと踏んでたのか、ちゃんと取り置いてくれていました。あまつ特典申し込み用のハガキも店判押した状態で同封してくれたり。ううう、ありがてえ。は、でも前回引き取りに行った時にひょっとしたら口で「三期もお願いします」とか言ったかもしれん。うーん、どうだったかなあ。ああもう全てが曖昧模糊としている・・・。

 ファンタジックチルドレン終了後ぱったりテレビアニメを見なくなってしまいましたが、ここんとこようやくちょっとだけ見ておるよ。つってもタイバニもピングドラムも録りっ放しで一回も見ていないのだが(ボカ〜ン)。そのくせ毎回熱心に見てしまうのが「ダンタリアンの書架」だったり。自分でも意外だわー。と言っても見始めたのが第六回目からなので、時々展開で「?」てなったりもするんだけど、いやー、面白いです。ガイナックスらしさはあんまりないんだけど、まあガイナだって常にエヴァやグレンラガン級のものを出せるはずもないし、これはこれで充分面白いので私的にはいいかなと。好き嫌いで言ったらグレンなんかより遥かに好みだしね(笑)。第一次大戦後のヨーロッパ、と思しき雰囲気の世界で、ハガレンのような、ローゼンメイデンのような感じの作品です。主人公と関わるキャラが毎回悲惨な目にあったり、不幸な死に方するのがいい(ボカ〜ン)。でもこれ原作つきなんだよねえ。原作ファン的にはどうなのかな(なんせガイナはクラッシャー・・)。

 というわけで元気です。ちなみに昨日は健康診断で、終わったらほぼお昼だったので、会場近くにあるステーキ屋さんでランチして帰りました。健診あるってんで朝食べてなかったもんだから、もーう、おいしかったわあっ。

 というわけで今夜から頑張ります。あ、でも「ミケランジェロの暗号」だけは見に行きたい! 久しぶりにドイツドイツな映画じゃよ。じゅるっ。




2011年09月23日(金) 未来を生きる君たちへ

 今日は祝日っ、ふっふー、おそような起床であります。というわけで軽い朝昼兼用食の後は映画鑑賞であります。センチュリー2にて12時35分の回に鑑賞。券買ったのが上映開始20分前とややぎりぎりながら、13番。まあスタートしてから大分たってるからこんなもんかな。

 スザンネ・ビア監督と言うだけでも期待は膨らむ上に、ネット上での評判も上々なので、とても楽しみにしていたのだが、期待していた以上だった。

 とにかくスザンネ・ビアの映画の登場人物は男も女もみんな善人だ。ささやかな行為の中に、常に優しさや労りがある。一方でスザンネ・ビアは、因果応報の人でもある。どんな理由に基づいた行動であっても、必ず何かしらの報いを持ってくる人である。善人たちが必ずしもハッピーを生むとは限らない。善人ゆえにどこか小さい彼らは、相手の些細な裏切りに傷つき、またあるいは、自分の裏切りを裏切りと自覚できなかったりする。今回の作品は、そうした人物たちが最も深い形で交錯する物語である。

 スウェーデン人のアントンはアフリカの難民キャンプの医者をしている。キャンプの病院は患者でひっきりなしだが、中でもこのところ特に「ビッグマン」とその一味により惨殺される若い妊婦が後をたたなかった。アントンの妻マリアン、それと二人の息子、エリアスとモルテンはデンマークに暮らしているが、スウェーデン人ということでエリアスは学校でいじめられている。エリアスのクラスに転校してきたクリスチャンは、母を病気で亡くし、父と祖母と暮らしている。クリスチャンはエリアスをかばい、いじめの首謀者を手ひどく痛めつけるのだが・・・。

 クリスチャン役のヴィリアム・ヤンク・ニールセンの演技が素晴らしい。映画冒頭の自身の母の葬儀で涙一つこぼさず、自分と母を捨てた(少なくとも当人はそう思っている)父に対しても感情を見せない男の子。エリアスをたった一人でかばってやるのだが、彼のいじめっ子への仕返しが尋常ではない。一挙手一投足に正義感や友情よりも、激しい怒りが見える。しかしその怒りはどこか悲しい(このナイーブさがたまりませんっ)。

 クリスチャンが本当の感情をぶつける相手はいない。本来その相手は父親なのだろうが、そんなことをクリスチャンができるはずもない。話が進むにつれ、このままでは歪んだ恨みがどこかで「爆発」するに違いないと思いつつ、それはやはり現実となる。

 凄惨なできごとを描きつつも、善良な彼らがそのような現実の中でどう振舞うのか? という部分が冷静に語られている。「誰か」を助けてくれる人は、常に「誰か」を助けているわけではない、別のどこかで別の「誰か」を虐げている。当たり前の現実なんだが、見ている間とにかく息が詰まりっ放しだった。

 それにしても隣国同士でどうのこうのってのは、万国共通なんだな。




2011年09月19日(月) はだしのゲンが見たヒロシマ

 シネマテークにて朝10時半からの一回上映を見にいってきた。ちなみに23日で終わり。全77分、ほとんど中沢啓治一人のインタビューで構成されている。少年時代のこと、原爆が投下されるまでの家族の様子、その後の苦心惨憺の日々や、漫画家として自立し始めた頃等々、「はだしのゲン」や自伝で語られたことが本人の口から語られる。

 エピソードとして初めて知るものは特になかったとは言え、何度聞こうがそのむごさは、一ミリたりとも減るものではなく・・・。お母さんが泣き叫ぶ進たちを置き去りにしていくところは何がどうより悲しすぎる。

 それにしても、あと何年、この人のこうやっている姿を見られるのだろうなあ。中沢啓治については07年8月にヒストリーチャンネルで放送された「マンガが戦争を描く時」でも近況が出てきたけれど、結構あちこち病気してるんだよねえ・・・。

 ちなみに中沢啓治は今年初めて自らの意志で8月6日の平和記念式典に参加した。読売の記事が一番よかったので、こちらを貼っておく。

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はだしのゲン・中沢さん、平和記念式典に初参列
読売新聞 8月6日(土)17時14分配信


 自らの被爆体験を基に、漫画「はだしのゲン」を描いた中沢啓治さん(72)が平和記念式典に初めて参列し、「核兵器のむごさをしっかり語り継ぐことが大切だと改めて感じた」と話した。


 白内障のために現役を退いた後、講演会で体験を伝えている。これまで「白いハトが飛ぶようなセレモニーで、原爆の悲惨な現実を隠している」と式典への参加を見送ってきたが、昨秋、肺がんで生死の境をさまよい、「これも広島の一部。自分の目で確かめたい」と考え直した。


 中沢さんは、式典で黙とうをささげた時、負傷者の水を求める声が聞こえ、歩く姿がまぶたの裏によみがえったという。平和宣言に被爆者の体験が引用されたことを「当時を知る人はどんどん減っている。何が起きたのか、伝えていく上で必要だ」と評価した。そして、東日本大震災の被災者を気遣い、「僕たちは66年間、つらい時も自分を奮い立たせ、前を向いてきた。よみがえった広島の姿が、今、苦しんでいる福島の人たちの支えになれば」と語った。

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 まあたまにはこういう9月19日もよいかなと。映画を見終わった後は、前回浜松で食べたまずいうなぎのリベンジと、今池ガスビル地下の「しら河」でうなぎをミニひつまぶしを食べ、その後は久し振りにペギーに行ったりして、それなりに休日らしい休日でした。




2011年09月11日(日) エクレール お菓子放浪記

 8日の日記で述べたとおり、浜松まで見に行ってきた。が、まあ(仮)状態の時に書いたとおり映画そのものは面白くなかったわけでして(苦笑)。ただ代わりと言ってはなんだけど、片道90分の浜松までのJR在来線の旅はとっても素晴らしく、特に弁天島など浜名湖近辺の風景は、いつも新幹線の窓からさーっと見るのとは全然違って、とてもよかった。豊橋までの景色だって意外に退屈しなかったし(むしろ鈍行から見るこの辺りの風景は、小さいころを思い出して妙にしんみり)。シネマe_ra自体も、ミリオン座の機能性と名演小劇場のアットホームさを足したような素敵なミニシアターで、また何かの機会があったら鰻食いがてら是非行きたいと思った次第。

 さて映画自体はそうメジャーなわけではなし、その上一日一回こっきりの上映というスケジュール、でもってここは大都市ならざる浜松とくりゃ、客なんてショボショボだろうと思ってたら、どっこい、映画館のあるビルの三階に上がると、人人人。えええーっ。取り敢えず人並みをくぐって券を購入。すると普通のレジのレシートが渡された。は? これが券なの? 整理番号も何もなし・・・。別で整理券を配ってる風でもなし、特に買った人順に並ばせて入らせるということはしないのか。あ、実際みんな適当にぞろぞろ入っていくわ。私も急いで席取らないと。席を取った後は、トイレに行き、それから売店でパンフレットを購入。あと、提携か何かでミニサイズのバウムクーヘンを売っていたのでこれも買い。

 まあ繰り返しますが映画はヘボンだったわけであります。そもそも冒頭の構成からして変だっつーの。主人公が腹減らかしてるとこに遠藤憲一の刑事さんが現れてパン貰ったと思ったら、場面変わっていきなり「半年後」ってテロップ出て、主人公が感化院から出ていしだあゆみ演じる強欲養母に引き取られていくシーンになって、と思ったらまた半年前に戻って感化院に入る所から始まるのよ。わけわかんねえ〜。

 まあでもその辺の混乱はまだましな方。何が一番あかんて、戦時中というのに人々の「飢え」というものが伝わってこないこと。まあ子役を含めた役者の皆さんの顔色がやけによろしかったり、下手すると普通に恰幅よろしい人がいたりするのはご愛嬌として、何か一つ食べる際にも貴重さが感じられない、食い物を求めてさまようところ一つにしても、真に迫るものがないというのはいかがなものか(貴重な小麦粉使って勝手に団子作ったり、進駐軍からゲットした石鹸をシャボン玉にしてしまったり、他イロイロ。原作がそうなのかもしれないけど、なら変えろよ)。映画見ながら「ま、このシーン撮り終わったらみんなで弁当食べてんだろうな」などと意地悪なことを考えちまったりしたぜ。

そもそも、飢えること、そしてそれが満たされること、というのはこの作品の一番大事なテーマであるはず。もちろん「飢え」は単に食べられないことだけじゃない、人の情けに対する渇望でもある。手塚治虫が昔こんなことを言っていた。「あの時代、食べ物をくれることに勝る温情はなかった」と。そういう時代のお話なんである。おかしいなあ、描いている時代こそ違うけど、「母をたすねて三千里」とか「家なき子(もちろん出崎版ね)」とかは、そういう描写すごかったよ、アニメだけど。なのに本物の人間使ってこれなわけ? ううむ。

 までも一番嫌だったのは、主人公を演じた子役君の演技だろうかね。器用さだけが先走った典型的な子役演技でしょっぱなから最後まで辟易されっぱなし。プロフィール見てみたら、案の定ミュージカル経験があるようで。ああ、まあ、主人公が長く歌うシーンがあるからその辺を買って採用したんだろうけど、本来この主人公を表現するのに必要なのはそこじゃねー(涙)。

 とまあイライラする部分の多い映画だったけど、旅芸人の林隆三とか、強欲養母を演じたいしだあゆみの演技はとてもよかったです。特に林隆三は、そもそも彼が出てくる旅回りのエピソード自体が映画の中で唯一よくできてる部分なだけに、その素晴らしさはひときわだった。林隆三とは関係ないけど、現存していた岡田座にも涙。

 まあそんないいとこもちょっとはあったんだけど、ラスト驚愕のオチで全ては台無しである。どんなオチかはバレになるので書けないが、少なくとも昔の木下恵介版を知っている人間にとってはなんともやりきれん結末であろうよ。

 と、延々酷評しといてなんだけど、作品の内容なんてある意味どうでもいいのよね、この映画にその後起こったことに比べれば(詳しくは先日貼った公式サイトを参照のこと)。映画のラストの方で、席の後ろの方からずっとすすり泣いてる声がしていた。そういや扉から入る前に「私行ってましたもん、石巻に」て喋ってた女の人がいたけれど、泣いているのはその人だったのかも。

 とは言えこの後食べた鰻がまずかったことだけは、どうでもよくないことだ(ボカ〜ン)。ああ、地元でどっかおいしいのが食べたいっ。ちきしょー。




2011年09月08日(木) 「エクレール お菓子放浪記」がとっくに上映終わってた件

 新潟から帰ってきてから一気に涼しくなって・・・と思いきや、今日はまた暑くてうんざりじゃよ。

 いつやるんだろうと思って名演のサイト覗いたら7月24日からの上映でとっくの昔に終わってたよ(ボカ〜ン)。あああ。まあその頃は、映画の上映予定なんてほとんどなーんもチェックしてなかったからなあ。5月か6月ぐらいまではちょこちょこチェックしてたんだけど。

 とりあえず地球のどこかでやってないかしらと検索してみたら、なーんとお隣の浜松にあるシネマe_raでまだやってるじゃないか。朝11時40分からの回だけで、16日の金曜までか。10日は用事あるから、日曜日に行ってこよう。

 ちなみにこういうお話。
http://www.eclair-okashi.com/

 




2011年09月04日(日) 台風の中プロペラ機は恐いお

 6時起床。携帯で運行状況をチェックしてみると、通常どおりとのことでひとまず安心。ちまちまと支度しつつ7時にチェックアウトし、空港行きリムジンバスのバス停へ。外はよいお天気だが、朝早いせいか涼しくて気持ちいいこと。ただ、風が湿っぽいから、あと数時間もすれば蒸し暑くなりそう。私が着いた時は一人しか並んでいなかったけど、出発直前になると、十人ぐらいにはなった。もちろん席には余裕で座れて、スムーズに出発。昨日ヴィドフランスで買ったカレーパンと牛乳で車内朝食。ああ、新潟も信号は縦向きなんだ。雪国だなあ。でも北海道にあるような歩道の目印はないね。雪の量はこっちの方が多いのに。他のとこにはあるのかな。

 小さな建物ばかりの町中を20分ちょっと走ると、いきなり景色が開けてどでかいガラス張りの建物が。えええ、何この立派な建物、これが新潟空港なの? てっきり青森空港や鳥取空港みたいなしょぼいのを想像していたよ。・・・と言っても立派なのは見た目だけで、中身はまあそれほどでもなく。まあ新しげな分、鳥取空港よりはゴージャスだったけど。あ、でも正面天井からかかっている直江兼継の武者絵が描かれた大凧はかっこよかった。と、この時点でまだ7時40分。8時25分発セントレア行きまでは大分時間あり。ううん、こんなことなら朝食はここの喫茶店で取ればよかったなあ。そこそこのカフェオレも飲めただろうし、時間潰しにもなったろうに。本もないし、携帯の電池もぎりぎりだし、何もできないわ。まあいっか、ソファでぼーっとしてよ。

 定刻どおりに出発。フライトはほとんど揺れることもなかったのだが、9時15分を過ぎ、そろそろ高度を落とし始めた辺りになってぐわんぐわん揺れ始めた。大丈夫かなと思っていると、「只今空港周辺の風が強いため、着陸許可を待っております。許可がおりるまで今しばらく旋回を続けます」という無情なアナウンスが。ひいい、この状態でどのくらい旋回してるわけ? 私酔わない方だけど、この状態で一時間とか言われたら無理かも・・・。

 9時30分。本来ならこれが予定の着陸時刻だが、飛行機は相変わらず雲の中で、安定・小揺れ・大揺れの繰り返し。斜め前にいるおばさん、背中丸めて前の席に掴まってる。必死すぎるやろー。ああでもあとちょっとで私もああなるかも。なんせこれプロペラ機だもんなあ。さっきから脳内で御巣鷹山のウィキペディアの文章が浮かびまくりなんだ(ボカ〜ン)。それに引き換え、前の席の男の子は騒がないなあ。まだ二歳かそこらっぽいけど、分からなくても感覚として恐いと思うんだけどな。豚さんの顔がいっぱいついたTシャツがかわいいぜ。機内は他にも子連れが結構いるんだけど、どの子もおとなしくしてるわ。

 いつまで続くのかなー、と思っていると、9時42分頃あっさり雲から抜けて、それから本当にあっという間にどすんと着陸。てっきりもっと続くと思っていたので、なんだかぽかんとしてしまう。飛行機が止まると例の男の子のお母さんが男の子に向かって「面白かったねー」と言っていた。お父さんも似たような反応。ええええ。あ、いやまあ子供を恐がらせないために言ってるのかもだな。ふと外をよく見ると、土砂降りの大雨。あちゃあ。まあ日傘があるからこれでなんとか。一応晴雨兼用だし。

 空港の建物まで距離があるので、飛行機からマイクロバスに乗ることに。さっきの親子三人が近くに座った。このお父さんとお母さん、飛行機関連が好きなのか、目に留まる作業車にやたらいちいち反応してて微笑ましかった。あ、でもタラップ車とか面白いよね。普段は飛行機にくっついてる状態しか見ないから、タラップ単体だけで移動してるとなんともシュール。この夫婦、時には「あれなんだろう、分かんないな。家に帰ったら調べようね」なんて言ってたから本当に好きなんだろうな。

 マニア一家に心和みつつ、空港を小走りで抜けて名鉄駅へ。ん? なんだ改札前のこの人だかりは。
「大雨のため、中部国際空港・常滑間の運行を見合わせております。運転の目処が立つまでしばらくお待ち下さい」
 がーん。そんなこと言ってこんな相変わらず土砂降りの中、目処なんて立つわけないじゃん、名鉄だもん。ちなみに常滑から先は通常どおり運転中なのだ。かーっ、なんだって常滑までだけがだめなんだよー。こっからたった二駅だってのに(涙)。

 しゃあないので下に降りてバス停へ。あうー、しかし市内へ向かうには藤が丘直行に乗るしかないのか。よりによってそんなとこしか行かないのかよ。しかも片道1400円なんて、こっから名鉄で金山まで行くのの約二倍じゃん。でもって一時間に一本て。今10時すぎたばっかりだよ。おお、まさに10時発が行ったばかりだよ(涙)。

 ぶうたれつつバス停前の券売機で切符を買う。うお、このバスターミナルちゃんと上は覆われてるんだけど、この暴風雨の前では意味なしで風雨浴びまくり。エレベーターにに逃げ込んで、セントレアの中へ戻った。名鉄の改札前ではここから常滑まで臨時バスを出すかもという話が出ているみたいだが、お客の人数が多いので、できるだけこのまま再開を待つという方向らしい。ううむこりゃ電車はもう完全に諦めた方がいいなと、またバス停に戻り、雨露の凌げる待合室に入った。さっきまですいてた待合室はもう人で一杯で座れなかった。

 ぼーっとしていたら10時半頃に女性の係員がやってきて「常滑行き臨時バス出ますので、乗車券をお持ちの方はご乗車下さい」と声をかけて出ていった。えええ、臨時バス出るの? そんならそっちの方がいい! でも乗車券て何? 目的地までの名鉄電車の切符を先に買わないとバスには乗せてもらえないのかな。電車の切符は買ってないけどマナカならあるよ。どうすりゃいいんだろと思いつつ、臨時バスが停車。取り敢えず待合室を出てバスの前に立っている駅員さんに聞いてみると、マナカがあるなら乗れるとのこと。さっき買っちゃった藤が丘行きの切符はあっちにいるバスの係員に言って払い戻せばいいんだとさ。おお、確かに券売機の前に係員のお姉さんたちがいるよ。というわけでまずはそっちへGO。お姉さんたちは今時珍しい硬貨が縦に入る箱を首からぶら下げていた。おお、これ「愛を読むひと」で見たぞ。払戻も無事でき、なんか得した気分。

 バスに乗る際運転手さんに「私切符は買ってなくてマナカしか持っていないんですけど、このバスの代金はどうすれば?」と訊くと「300円です。切符がないなら常滑の窓口で清算して下さい」と。そか、このバス内ではお金のやり取りは一切しないのね。ま、取り敢えず乗せてくれるんならなんでもいいや、と席につく。バスは普通の市バスタイプ。てっきりぎゅうぎゅうかと思いきや、大して乗ってこなかった。20人と乗ってなかったと思う。変なの、みんな臨時バスのこと知らんのかな?

 10時43分頃、なんだかんだでやっとセントレア脱出。もうここまで来たら大丈夫と、安心して携帯を使い、ネット見まくり(笑)。途中一駅寄って(誰も降りなかったけど)、常滑駅へ。駅の建物が近づいてくると、バス停の前にすごい行列ができているのが見えた。ああそうか、常滑駅から空港へ行きたい人も足止めされていたんだ。私みたいな帰ってきた人間ならまだしも、これから飛行機乗る人にとっては今日のはとんだ災難だ。まあ、この台風の真の被害規模を考えれば、そのぐらい我慢しないといかんのかもしれんが。

 バスから降りる。今の時点で雨はそんなに降っておらず、建物の中までもすぐだったので、大して濡れずに済んだ。行列は中まで延々続いていて、空港から来た私たちはひたすら人並みの中をくぐっていった。肝心の駅の改札窓口の前は人で一杯で、とても私の清算どころじゃなさそうだった。まあこの際いっか、と窓口はスルーして改札機にマナカをペタ(笑)。時刻表を見ると、じきに特急ミュースカイが来るところだった。んじゃこれに乗りましょ。特急代350円は車内清算すればよか。まあこれで名鉄に貢献ということでバス代はご勘弁を(ボカ〜ン)。

 特急内は実に快適で、外の雨が嘘のようだった。唯一、トイレに入ろうとしたらノーロックでウンコ中のおっさんに出くわしたことを除けば(ボカ〜ン)。ああもう使いたくねえ。トイレは車内でここだけだったので、そのまま我慢することに。ま、いいやどうせ30分もすれば名駅だし。

 別に金山で降りてそのまんま帰宅してもよかったのだが、どうにか余力もあったので、名駅まで行って旅券センターへパスポートの受け取りに行った(受け取りの書類はあらかじめ旅行の荷物の中に入れておいた)。これ、申請に行ったのは夏休み中の23日だったんだけど、30日にはもう引き取りOKだったんだよねえ。なんなの、現代のこのスピード。

 地下鉄駅から長いゴキブリホイホイを通ってルーセントタワーへ。日曜日は受け取りのみのせいか、申請用の窓口各所は真っ暗。印紙購入の窓口へ書類を出し16000円を払うと、印紙をその場で貼ってくれた。へえ、こんな風に貼ってくれたっけ? 十年前のことは覚えてないなあ。センターは子連れも含めてそこそこ人がいたが、書類を提出すると一分かそこらで呼んでもらえた。早いなあ。昔は受け取りすら何時間もかかったのに。真ん中のページにICチップが入った分厚いパスポートと注意書きのしおりをしっかと受け取る。写真の眉毛が消失しててがっかりしたこと以外は満足。終わった後はルーセントタワーのトイレへ。ここは相変わらず綺麗だった(笑)。

 とんでもなく空腹だったので、そのままルーセントタワーの山本屋本店へ。しかしちょうどお昼になったばかりのせいか、席はいっぱいで、案内の人すら来ない。ぶーっ。堀内ビルの方ならすいてるかも、と、渋々ながらユニモールまで頑張って歩く。案の定、こっちはガラガラ(笑)。普通の味噌にこみと白いごはん、さらにフレッシュ元気ジュースも頼んで旅の疲れをしっかり充電。ぷはー。

 家に着くと鍵が開いていて母がいた。
「あれ? 北海道は?」
「結局行かれんかった。四時半のに振り替えたかったんだけど、もう満席で」
 なあんだ。ま、でもあの大揺れ飛行機に乗らずに済んだのはラッキーだわよ。洗濯物をセットした後、ペットホテルへ小鉢を引き取りに。雨がまたひどくなりそうだったので、母に頼んで車を出してもらった。ありがたい。家に入れて繋いでやると、小鉢はじきに寝てしまった。お姉さんたちに一杯遊んでもらって疲れたのね。




2011年09月03日(土) ファンタジー・オン・アイス新潟

 8時過ぎ起床。吹きすさぶ風がよく似合う・・・。というわけで嵐の予感を覚えつつ、台風情報を一通り見る。ここ数日とにかく台風どっか消えろと念じていた甲斐があってか、少なくとも今日に限っては東海道・上越新幹線に影響は出ない模様。ちなみにこんな中、母は今日飛行機で北海道に行くつもり。父が仕事の関係で昨日の朝札幌に行ったんだが、本来なら母は昨日の夜父を追って札幌に行かなければならなかったのだ。んが、昼の3時かそのちょっと前に中部発最終8時の便の欠航が決まったため、その日は行けなくなったのだった。母は会社の仕事で忙しいんだからもうそれで中止にしやあいいもんだが、まあ仕事のことなので、今日16時半の便に振り替えて行くんだって。飛ぶんかねえ。いや、飛ぶにしてもこんな強風の中飛ぶのはこわいお。でも私も人のこと心配してらんないな。今回の新潟、帰りは私も飛行機だからさ。ああ、なんとか月曜に出勤できるといいんだけど。

 10時頃、雨こそ降っていないが、外はすんごい風。昨日の夜も一晩中風が唸っていたしなあ。道端は枝や葉っぱがそこら中に落ちてる。そんな中だが、小鉢をペットホテルへ。小鉢、いつもならドッグカフェのお姉さんたちに夢中で、私が帰る時なんぞ振り返りもしないのに今日はちゃんと振り返って、あんよをガラス壁にくっつけてこっちを見ているじゃないか。・・・これ漫画だったら私の死亡フラグだよ。まさか、まさかね。

 強風の中出歩いてすっかりひどい有り様の私。ああ、化粧まだしてなくてよかったと思いつつ、身支度して出発。新幹線のホームできしめんを食べていると、店のおばちゃんが外を見ては、「天気あかんな」「新幹線も遅れとるわ(←実際には遅れていない)」とネガティブ発言を連発。ええい、黙っておれ。あ、でも雨は確かに降ってるなあ。て、でも降ったりやんだりだな。これなら大丈夫だよね。

 アイスを食べたりしながら東京へ。東海道はいずこも悪天候で、眺めに映る川という川が茶色く濁っていた。その上新横浜から先はやや徐行運転。とは言え大幅な遅れもなく、上越にもスムーズに乗り換え。ホームで週刊新潮を買って、車内コーヒーをちびちび飲みつつ紳助記事に楽しく耽る。新潟までの旅路では天候も徐々によくなり、越後湯沢を通過中は虹が見えた。なんという旅行らしい光景。上越の景色は概ねつまらんけど、越後湯沢周辺の景色だけは毎回見所があるなあ。

 新潟駅は蒸し暑かった。曇ってるけど、雲はそんなに厚くないから、雨はまだかな。ひとまずささっとホテルへ行ってチェックインし、またすぐ出かけて明日朝の空港行きリムジンバスの停留所場所をチェック。ついでに今のうちにおなか一杯食べる。

 またお部屋に戻って、化粧直したりして出発。佐渡汽船行きのバス、去年七月のFaOIの頃に比べるとすいてるな。去年は臨時がどんどこ出てたけど。バス内で携帯からネット眺めていたら、電池が二つに減っちゃったので、電源切。たまには実況めいたことでも書き込みたかったけど、今回は無理だな。

 会場到着後すぐ中に入ろうと思ったけど、思い直して道なりに駐車スペースの方へ。案の定柵の前に人だかりがしてるー。またジョニーが即席サイン会? と思いきや特にそういうのはなし。あ、でも美姫がTシャツ・ジャージ姿でぶらぶらしているぜ。他に誰か来ないかなーと思ったら、関係者用と思わしきドアから大ちゃんが。人々大いにどよめく(笑)。大ちゃんはみんなににこにこ手を振りつつ、どこかへ行きました。ミキティはカメラを上の方へ向けて写真を撮っていた。ああ、また空の写真を撮ってるんだろうな。今日は台風のせいで空気が澄んでて綺麗だよね。その私の近くに男女の二人連れがいたんだが、男の方が「ミキティーッ! 頑張ってーッ!」といきなり大声援(笑)。我ら集団がくすくす笑う中、ミキティは件の氏ににこやかに笑顔を返しておりました。

 大ちゃんとミキティを見られて満足したところで会場へ。まずはお花をひととおり。アボのお花はどれかな〜(一応私も参加したのさ)。最初におおっと思ったのはガチへの花。ゴンドラみたいな変わった形の籠に、青系のお花がぎっしり入ってた。こんな風にでっかいお花をくれるファンたちがもういるのねえ。いやあしかしどの花も素敵だわ。去年もすごかったけど。おおジョニーのは相変わらず薔薇薔薇だな(赤紫色の薔薇がたくさん入った物でした)。ああ、アボの花あった! ちなみにアボのお花は二つあって、どっちも素敵なんだけど、個人的には白百合と紫の花で作った二つ目かなー(写真は公式さんに上がってるのでそっちで見てみてね)。でもってこの二つ目の花のお隣には有香さんへのお花も! わーっ、これも綺麗! 縦長の籠に入ってて、ちょっと苺パフェのようでありました。ご本人たちがこれを見たら絶対喜ぶだろうな。

 当然のごとく携帯カメラで撮影したんだが、お花スペースの真後ろが外になってて、その上壁がほぼ全部ガラス張りだったので、外光ガンガンで本来の色彩が出ず。ううん、こりゃ暗くなってからもう一回撮るべきかな。他、まっちーや遥ちゃん、ペシャブルへのお花を眺めつつ、だらだら過ごす。

 開演10分前になったので、席へ。こりゃ最後まで上着は要らないな、と分かるほどあったかい(去年もそうだったけど)。去年の新潟では北側のSS席だったけど、今年は南側のSS席。SS席と言ってもまあそこは朱鷺メッセなので贅沢は言えない程度。ただ今日の席は出演者用のリンク出入口が結構近い。みんなの出入ばなが見られるじゃん、これは嬉しいな。あとは目の前の席にでかいのが来なけりゃと思っていたら、果たしてガタイのいいおばさんが目の前に。いや、デブってんじゃないんだけど、とにかく他の女性より頭一つ分大きくて肩幅もがっしりで、チビにとっては実にいい迷惑(泣)。

 各人の演技の感想ですが、例によって覚えようと思って見ていないので、ちといい加減です。前半に遥ちゃんやあっこちゃん、さらにタミ子が出てますが、時間ないので感想は割愛。他いろいろスルーしてます、すみません。

 まずOP。群舞ではひたすらアボばかり目で追ってたもんで、全体がどんなだったかあんまし覚えてません。て、もういきなり記憶喪失かよ。あ、リンクサイドで踊ってたナハロダンサーズはかっこよかったです。去年のNHK杯以来の生アボ。おお、楽しそうにやってるじゃないか、よかったわ〜。

 前半ではまずまっちーのドンキにびっくり! ショーでお披露目するんならSPか新EX、あるいは露出の少なかったエアギタープロだと思っていたんで、太っ腹なはからいに興奮。そして音楽が始まるとそこにはランビちゃんがいました。ちょっとスピンが普通になったランビちゃんが。や、もう本当に笑っちまうくらい「ラ☆ン☆ビ」。去年の大ちゃんがアメリ披露した時の比じゃないよ。片腕を上げるドンキお馴染みの振りもラ☆ン☆ビ。いやー楽しかった! これは試合で見るのが待ち遠しいよ。ただ時間がたつに従って、ランビから受けたよい影響がとれてしまうのが心配かな。踊り心は大いにあるとは言え、やっぱりまっちーはまだ雑だからなあ(その辺かなちゃんと一緒やね)。もちろん今の状態からさらに進化してくれたら言うことなし。

 ペシャブルはなんと赤チャップリン! やだもう、いつ死んでもいい(笑)。「シーズンの締めくくりは残念だったけど、サーカスプロみたいにこの赤チャップリンもショーとで使ってくれたらいいな」と思っていたのよ。ま、でも苦い思い出もついちゃったプロだから、リサイクルはないかなと思ってたんですけどね。はあ、嬉しい。ショー用にかなりコンパクトになっていたんで、ファビアンがこける心配もせずに済み、そういう意味でもよかった(笑)。

 前半ではジョニーとランビも早々にご登場。さすが歓声すごい。この時点で登場ってことは、二部でも出番あるってことだよね。いやー毎度FaOIは太っ腹だよ。ジョニーは一部ではパンダメイクでハートブロークン。ジョニー曰く「震災への哀悼の気持ちをこめて」滑るとのこと。それにしてもジョニー、筋肉つけたなあ。もはや完全に野郎の体型。今回黒のぴちぴち衣装のせいで余計に目立つよ。個人的にはジョニーの体型は腰キュッお尻プリッが好きなんだけど。ジャンプはみんな降りてたけど、軸がかなり太くなってしまっていて、その辺だけはブランクを感じた。

 ランビは上海でもやってたラフマニノフ。おおお、これが生で見られるなんて。ああ見とれる。本当にもう、ランビちゃんの動きは異次元だね。もう腕の振りがどうとか、音取りがどうとか、彼の前ではどうでもいいね。表現力のあるなしなんて、結局は「ランビちゃんであるかないか」という意味に過ぎないと思う。あとこのプロ、選曲がいいよ〜。大体スケートでラフっていうと二番か三番だから(たまに鐘とかもあるけど)、それ以外ってのがいいね。

 そうそう、今回ミュージシャンとの生コラボが意外によかった。倉木麻衣とモンキーマジックが出ると知った時はエーだったけど、実際はよかったよ。特に倉木麻衣が作った復興メッセージソングで荒川静香が滑るプロは何とも言えないシンクロがあって、双方共によかったです。ラスト近くで滑った“Who wants live forever”よりこっちのコラボの方が感動したぐらい。モンキーマジックは二部でペシャブルとコラボだったけど、曲の前半ではファビアンがソロで滑ってて、ナタリーは舞台に座ってるという構成。ファビアンのソロなんてある意味贅沢ですわ(後半は普通にホールドしてダンス)。

 一部は19時40分頃に終わり、20分の休憩。お花スペースでアボの花を撮影。暗くなったおかげでさっきより綺麗に撮れた。

 二部はナハロダンサーズでスタート。曲はブエノスアイレスの秋。やっぱ本物のダンスは違うわ〜、と感動しつつ、「この曲からして次は紅葉衣装のランビという流れかな・・・あ、でもひょっとしたら」などと考えていたらアボ登場。リンク中央で始まったのは、もちろんビエホス・アイレス。実際に見る前は「新SPかアデルが見たいなあ」なんて思ってたけど、やはりアボならなんでもいいわ(笑)。それ以前にこのプロ大好きやし〜。てか今回の濃いぃ面子に対抗することを考えればこれがベストプロだわな。

 登場の際は会場も一応盛り上がっててホッ(笑)。こっちも名前を叫んだんだけど、会場入ってから喉がちょっとおかしくて、変な声しか出ないでやんの。う、今の絶叫は敢えて聞こえて欲しくないぜ。ジャンプは全部ソロだったけど、まあそんなことはどうでもええ。スピンのとこでは「今季はレベル取りこぼすなよ」と念を送った。あああ、やっぱりこのプロかっこええ〜〜。ストレートラインステップはテレビ画面でも何度もぞくぞくさせていただいたけど、生だとまた尚更興奮するわ。このプロを試合とショー両方生で見られた私は幸せ者。ま、でも試合の時は靴が心配だったし、そうじゃなくたって試合のアボなんてテレビで見ても死ぬほど緊張するのに、目の前で体感した時の恐ろしさといったら(笑)。

 私は当然スタオベ。「普通の人の反応はどうかな」とはらはらしながら辺りを見回すと、ずいぶんたくさんスタオベしておる。おお、よかった! まあ中には座りっ放しの人もいますけどね。えええこの演技見て立たないとか意味分からない(ボカ〜ン)。「ふふふ、この流れからすると次は有香さんだな」とニヤニヤしながら例の選手用出入口を見ていたら、師弟が麗しの片手タッチを交わしておりました。ええもん見た。

 曲名は分からないけど、有香さんは女性ボーカルのしっとりとした歌で滑ってくれた。衣装は「月の光」ん時のような感じ。新横より広いせいか、美しいスケーティングがより映えます。うーん、これよりもうちょっと静かな曲だったら、彼女のスケーティングの無音っぷりがより分かるんだけどな(まあそんなのアリーナ席じゃなきゃ分からんか、どっちにしても)。終わった後お客さんたちはスタオベ。やはり新潟くんだりまで見に来るような人たちは、こういう演技も好きと見た。

 この後ガっちゃんだったんだけど、正直、有香さんの美麗スケーティングの後だと、元気がいいだけでガリガリした彼のスケーティングは見るに耐えず、「ばあや、ちょっと、これは何!?」と叫びたくなった。彼面白いんだけどねえ。こりゃ順番が悪かったな。

 この後チェスナー夫婦によるお馴染みの恐いアクロバットとか、ガチムチによる白鳥とかランビ二回目とかジョニーのギンギラバッドロマンスとか大ちゃんSPとかいろいろありましたが、省略。ごめん、特にガチムチ。あ、大ちゃん、フレンズよりは調子よかったです。

 フィナーレでも相変わらずアボを追う私。みんなが音楽に合わせながらぐるぐるリンクを回って、なんやかやしてたわけですが、そん中で大ちゃんとアボがたまたまバレエジャンプしてたんだけど、二人がほぼ隣同士、ほぼ同時タイミングだったので、笑っちまうくらい見事な「長さ比べ」になってました。ありがとうございました。

 会場の花々を名残惜しく見終わった後、会場脱出。バス停の方へ行きかけたところではっとなって、今日最初に寄った駐車スペースの方へ。おっ、はたしてみんながバスに乗ってるよ。窓をガン見してたらナタリーがこっちむいてくれた。お返しに手を振る。あああナタリーかわええ。美姫ちゃんも窓側に座っていたので、やっぱり手を振る。おお、隣に座ってるのは、荒川さんやね。

 アボがおらんかったのでまだかのうと思っていたら、おお、きたきた。「どこがあいてるのかなあ」という風に通路をきょろきょろ。かわいすぎるだろ・・・。その後、こっちから見て奥側の列に座ってしまったので、姿はそれきり見えず。ジェレミーの隣に別の誰かが座ったのだけど、顔は見えず(黒髪で角刈りの外人だった。フラフープのペアの人かな)。

 というわけで今度こそバイバイと、道路を渡ってバス停へ。と、バス停に向かうまでの間にさっきの選手バスが出発してちょうど我々の横を走っていった。全開で手を振る。アボがちらっと見えたような見えんかったような。

 ホテルに帰った後は、もうそのまんま歯ぁ磨いて、風呂入って寝。明日早いもんねえ。幸せ一杯でおやすみなさい。



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