| 2010年06月27日(日) |
たった今「逃走中」見終わったよ |
小塚君ＳＵＧＥＥＥＥＥＥＥ！
しかし本田武史があっさり捕まったのには泣けた。でもソルトレイク時代の映像をチラとでも流してくれたのは嬉しかったぞ。
学生時代の友人（この間一緒に厄払いに行った子）と待ち合わせてミッドランドへ。まあしかし土日のミッドランドってこんなに混むの？ １４時２０分からの回を買うのに１３時に行ったら残り１０席そこらって。まあ、いい場所空いてたからいいけどさ。
中島哲也監督は独自の露悪さがどうも苦手だったんだけど、今回の話は復讐譚ということもあって、逆にいつもの毒がマッチしていた。おかげで最初から最後まで違和感なく楽しめた。とにかく全員、揃いも揃って醜悪な人間ばかりで、見ていて心おきなく「いいぞ、死ね、殺せ」と叫ぶことができ、例のエグい結末も「めでたし」と思えて、見終わった後は実にすっきり。
そんなわけで皆さんに大手を振っておすすめしたいところではあるんだけど、学校時代にいじめられたことがある人は絶対見ない方がいいだろう。
食べ終わった後は金山のレ・ザンジュでごはん。食べながら五輪・世選について大いに語り合う。いやー、誰と会ってもこの話題してるな。まあしかし誰と会っても口を揃えて、
「ライサで金は萎える」
という結論にぶれなく達するので、いい加減ライサが気の毒になるな（笑）。
| 2010年06月25日(金) |
五ヶ月遅れの全米祭り |
昨日からＪスポ１で全米選手権の再放送が始まったよ！ 今までネットの動画でしか見られなかったアボットの神演技がおうちのでっかいテレビで見られるよ！ もうこの再放送情報を知ってからこっち、ワクテカしっぱなしだった！
やー、しっかし昨日の男子ショート、アボットのは思った以上によかった。このショートは何度かノーミスのを見てきたけど、全米のが一番の出来だな。てゆかアメリカのカメラワークは素晴らしいよ。演技中の表情から、演技の軌跡（特に足元）、全てがばっちり丸見え。ジョニーのメイクの濃さもすげー分かって苦笑い。他にも「うお、アボここのサーキュラーってこんなにすごいスピードだったのか！」とか初めて分かるものが一杯。去年のロス世選の時もアメリカのカメラワークのよさにびっくりしたけど、いやはやさすが。
惜しむらくはＪスポ１なので画面が４：３だったこと。さすがに本人の演技が切れるなんてことはなかったけど、ショート演技後のキスクラで佐藤有香の顔が半分になっていたのには涙。
そんでもって今日は夕方六時から三時間かけてフリー！ というわけで、録画予約もばっちりスタンバイ。ちなみにフリーはＸＰ録画だよ（ボカ〜ン）。で、待ちに待ったアボットのフリーはと言えば、もう本当に凄すぎる演技で･･･。神演技を通り越して瞬間宇宙人だった（あくまで瞬間だがなｗ）。
これが五輪でできてりゃねえ。
演技の終盤にはスタオベ。アボの家族にいたっては全員号泣。アボ本人もガッツポーズであります（表彰式の前に家族一人一人とハグし合ってたのがかわゆかったぜ）。しかしキスクラでの有香さんが、ショートの時と同様、冷静で恐い。いや、もちろんにこにこしてるんだけど、目の奥が笑ってないんです。これだけの演技をしたら普通もっとはしゃぐのに。外人のコーチって喜怒哀楽豊かな人が多いからクールな有香さんに違和感だ。ま、コーチとしてはとにかく五輪こそゴール、ここは単なる通過点、てことなのかな。この辺のブレのなさはやはり佐藤家の伝統なんだろう。信夫先生も昔っから、キスクラでは演技の結果にかかわらず大体同じ顔だし。
全選手チェックしたかったけど、忙しいからアボとジョニーだけ。あ、そうそうブラッドレイのフリー、モーツァルトメドレーも見たいんだ。とりあえずこの三つだけ。と、それなりに我慢したのだが、結局見る演技、見る演技、リピートしまくりだったので全部見たのと変わらないかもしれない（ボカ〜ン）。
母と外食する予定だったが、母に急用が入ったため、「そんなら映画いっちゃお」というわけで楽しみにしていた「マイ・ブラザー」を。場所はミリオン１で２０：２５の回から。しかし整理券取ったのが８時だったってのに、整理番号が００４って。不入りなのかしら。
賢い兄とダメ弟、次男の方に無理解な父、というエデンの東な基本設定に、そんなできのいい兄貴がアフガニスタンから帰還後、人が変わってしまったというベトナム戦争もののようなプロットが絡む。ちなみに兄貴役がトビー・マグワイヤで弟役がジェイク・ギレンホール。ほとんどこの配役が目当てで行ったようなもんだったけど、それ以上に当たりの映画だった。
戦争を扱った映画ではあるんだけれど、戦争そのものよりも終わって帰ってきた後の長い人生をどうするのか、という部分にスポットを当てているのが好感。それほど長くない描写で、一家の歴史をさらりと説明してしまえる辺り上手い。人物の描写も多面的で、元軍人で、愛国主義と保守主義に凝り固まっている父親が、実は家族の知らないところで戦争後遺症に苦しんでいたという部分にも驚かされたり（世代的にベトナム戦争だろう。まあでもこの親父、ほんとにやな野郎なのであんま同情はできなかったなー。作り手には悪いけど）。
アメリカにいる家族のドラマとトビーがいる戦場のドラマが交互に描かれるんだけど、この辺のギャップも見もの。どっちもリアルに描いてて、それぞれ悲惨な部分があるんだけど、やっぱりどうしたってトビーサイドのドラマの方が悲惨ななもんだから、帰ってきたトビーが全ての人に対して侮蔑の目をしたり、あるいは非常な孤独感に包まれている様にすごく感情移入してしまう。思わず「もうイラっとくるわー。殺っちゃいなよ」なんて思ってしまったり（ボカ〜ン）。まあそれでもそんな兄をどうにか助けてやりたいというジェイクの兄弟愛にはやはり萌えずにはいられぬよ。
で、例によってトビーとジェイクの達者ぶりは相変わらずただごとじゃないね。特にトビー。「カラー・オブ・ハート」や「サイダーハウス・ルール」の頃から、かわいこちゃんだけど目が空っぽで恐いなあと思ってたんだけど、今回はそんな本来の陰性が全面に出ていて、気持ちよかった。
ただなんとなーく納得がいかないのは、兄ちゃんの奥さんであるナタリー・ポートマンが旦那に対してことさら「戦場で何があったのか、私には話して」と言うところ。ううん、アメリカってほんとカミングアウトが好きだよね。私はその手のことが解決の糸口になるとは思わない派なので、ここだけはちょっと納得できなかったな。トビーが仮に打ち明けるとしても、その相手は平和な世界にいる奥さんでは勤まらんだろう。どうも彼女だけちょっと余所者臭い感じがしちゃってその辺が残念だな。まあ、主役はあくまで兄弟二人だからしょうがないけど。
来期のグランプリシリーズのアサインが気になって土日は原稿がほとんどできませんでした（ボカ〜ン）。どうしよう一ページしかできなかった。五ページぐらい行きたかったのに。て言うか皮算用としては七月第二週までにあとがきも含めて全て終わらせ、その後冬の新刊執筆にインするつもりなんですけど･･･。嗚呼･･･。
まあそれはそれとして。
ＮＨＫ杯の面子が大変なことに！ アモが来るうう！！！！ その上アボットもエントリー！！！！ その上まさかのシュルタイス！！！！ はあああ、どうしよう、ぎゃあああ、もう行きたい！ あんまり行きたくて今から死にそう！ 今までスケート生で見たいなんて思ったこと全っ然なかったけど、今回は行きてえだよ･･･！ はうあっ、皆様、何卒この私めにくじ運を！
それにしてもアモディオが現時点でエントリー一つというのは痛いなあ。まあワールド１５位、世界ランキング２９位じゃしょうがねえけど、てっきり自国のエリック・ボンパールに招待されるものと思っていたので、がっかりだ。ＴＥＢにエントリーされているのは現在、ジュベールとシャフィク・べセリエ。べセリエはジュベールのミラクルボディの中で後輩の一人として登場した子ですな。８９年生まれだからアモより一歳上。この間のフランス選手権ではアモ、ぽん、プレオに次いで四位だった。
で、ポンセロがエントリーゼロってのはどういうことなの？ 一瞬見間違いかと思ったぞ。規定では世界ランキング２４位以内なら一試合は招待があるはず。ランキング８位のプレオベールがスケートカナダとロステレコムにエントリーされているんだから、１０位のぽんちゃんだってどこかに入れてもらえるはずでは。て言うか、我が国のすぐりんですら二試合出られるのに、これはちょっとどうなの。せっかく現役続行宣言したのに。うーん、なんかトリノ五輪後のコンテスティ状態なのかこれは。ちなみにコンテもぽんも同じアヌシーのクラブでコーチも一緒だったわけだが、仏スケ連はアヌシー下げが推奨なの？ と邪推したくなる。
まあ、コンテと違ってぽんちゃんが下げられるのはある意味仕方がないことなんだけど。だって０６−０７シーズンのシニアデビューからこっち、表彰台に上がったのが０８−０９シーズンのＮＨＫ杯三位だけ、ヨロ戦でも台乗りなし、世界選手権でもトップ１０内に入ったためしなし、とくりゃあね。その点プレオベールは世界選手権でこそそんなに活躍してないけど、ＧＰシリーズでは何度も表彰台に上がっているからな（ブロンズコレクターだけど）。
何年もできなかったことが今さらできるわけがない。本人比で全力で挑んだ五輪シーズンですらあの結果だったんだから。というわけで彼が捨てられるのは自然なことなんだろうけど、それでも一回ぐらい根性を見せてくれ、というのが正直なところ。
そしてＴＥＢのフランス人枠残り一つはまだ空席のまま。これはアモｏｒぽん用と考えていいのかな。毎年九月にやるフレンチマスターズで上位に来た方をエントリーさせてやるとか？ なんにしろ仏スケ連のやることは謎だ。
話変わって、Ｊスポプラスでの放送こそ終了したけど、Ｊスポ１の方でジュニア、シニアの世界選手権の再放送を相変わらずやっておりまして。ジュニアのアイスダンスで一つ気になっていたのがあったので、それ目当てにちょっと録画して見たんですが。いやー、画像で見た時も我が目を疑ったけど、テレビで見るとまたインパクトがあるわ。エレーナ・イリイヌィフとニキータ・カツァラポフというカップルなんだけど、この二人のフリープログラムがアウシュビッツのユダヤ人をモチーフとしているんですよ（ボカ〜ン）。ちなみに曲は「シンドラーのリスト」。男性のニキータ・カツァラポフの方は普通の衣装なんだけど、エレーナの方がねずみ色のぼろっちい衣装とほっかむりで、いかにもアレな感じ。ちなみにＧＰシリーズでのエレーナの衣装は縞模様だったらしい。ひええ。
こんなプログラムを振り付けたのはどこのどいつだ、まあ大方ロシアのあのお方だろうと思っていたら、はたしてキスクラにはズーリンが。ああ、なんて意外性のない。もう、ジュニアだから大して話題にもならずに済んだけど、これシニアだったらべらぼうに物議を醸すよ（つかこんなのロシアにやられた日にゃ、イスラエルのザレツキー兄妹立場なし）。まあ頭も下半身もフリーダムなズーリンのこと、何言われようがへっちゃらでしょうが。あ、でもこのカップルはオリジナルダンスもよかったね。曲がアルゼンチンの民謡をミックスしたものなんだけど、ちょうどコンテスティのフリーみたいな曲で、二人のインディオ衣装も相まって超かわゆかったです。
で、このカップルはＣＤ・ＯＤ・ＦＤ全て一位。国際試合で久々にロシア国歌を聞くことができた。今シーズンのフィギュアはロシアが元気なかったので、嬉しい。エレーナは９４年生まれ、ニキータは９１年生まれなので、ソチにはぴったりのお年頃。とりあえずズーリンの本気を見た、と言う感じ。次からはもちろんシニアで今度のＧＰシリーズにもばっちり出場。しかもＮＨＫ杯とロステレコム。楽しみだなあ。
| 2010年06月12日(土) |
アラベスクが面白すぎる |
本日は元同僚と外食。話題は例によってスケートのこと。会ったのがずいぶん前だったので、今さらながら五輪やら世選やらのこととなる。彼女、口を開くや「もうねえ、プル様がプル様が大ちゃんが大ちゃんがジュベがジュベが」。五輪の間はずっと会社のパソコンでスポナビの実況を見ていたらしい（笑）。はやる心を抑えるのが大変だったとか。
「でもジョニー、開き直りすぎ」
うん確かに。
ちなみに彼女は今までプルのことはばかにしていて鼻シェンコと呼んでたらしいのだが、今回初めてプルをかっこいいと思ったらしい。なる、それで「プル様」に出世か。しかし今回と今までって、何がどう変わったのか、今一つ分からないが（笑）。でも今回のプルがいろんな意味でこれまでで一番シリアスだったのは確か。
あと金スマの�盒尭箪犬發个辰舛蠍�てたみたいで二人で大いに盛り上がった。それと今彼女は体力増強も兼ねて今バレエを習っているので、この間の金スマはよけいにはまったようだ。今日はバレエ漫画が読みたいという彼女の希望もあって、山岸凉子の「黒鳥」と「牧神の午後」を貸してあげた（ちなみにテレプシは彼女も私と同様、雑誌で追ってる口）。それと今日は、待ち合わせの前にナディアパークのジュンク堂でアラベスク完全版を買ったところだった。読み終わったら貸すね、と約束。
食事の後お茶して最後にパルコのブックセンターを流し見。彼女が探していたキスネバとバロックの新刊を無事ゲットできて、晴れ晴れ帰宅。
その後は家でアラベスク。まだ一巻目で絵柄が子供っぽい頃とは言え、印刷きれー！ 線が生き返っとる！ 帯文句どおり完全再現されたカラー原稿もすごくいい！ 一巻目でこれなんだから後半のどんどん繊細なってった頃なんて、どうなるんだろう。カラーなんて特に目ぇ潰れるんじゃないの。
そして話もおもしれえなあ。昔読んだ時はピンと来なかったのが嘘みたい。こんなに面白かったのか。恋愛とか抜きで、ひたすらバレエをストイックに描いているところがいいよねえ。
ちなみに今発売中のダ・ヴィンチにはこのアラベスクの発売を記念して山岸先生のインタビューが載ってるよ。付録でカラーのクリアファイルもあるよ。
今日は暑かったですね。ここんとこ暑いですが、昨日の夜からなんだかムアっとした感じがして、ああ明日は暑そうだなあと思ったら案の定。あんまり暑くてもう今日は当落の結果なんかどうでもええわい、と萎え萎えでいたのですが。
東地区“Ｔ”ブロック−12b
というメールの一文を読んだらすっかり元気になりました。やるぜ、俺はやるぜ。で、まだ夏だってのに気が早いですが、今年は冬も受かって欲しいです。本当に。
ところでキム・ヨナ現役続行ですってね。もちろん引退して欲しかったけど、続行自体は意外でもなし。どうぞこのまんまヴィットやコマネチのように生きていって下さいよ、と。
そんなことより�盒況�の振付にランビエルがってマジ？
仕事後、名演小劇場へ。大きい方の名演１とは言え、上映開始後初のレディースデーとあってかなりの客数。ま、そんでもなんとかいい場所取れたんでラッキーでしたが。しかし隣のリーマン！ 上映中に靴脱ぐな！ 足臭う！
出来の方はいいとこ悪いとこ入り乱れという感じだったけど、概ね面白かったです。こういう、歴史と政治が絡んだ芸術ものって大好き。でもロシア人の描き方はなんぼなんでも偏見がすぎないか（笑）。あと作者は音楽を舐めていないかと（笑）。ま、そんでもあのチャイコフスキーが流れると、多少のアラはどうでもよくなることは確か。「イングロリアス・バスターズ」で初めて知ったメラニー・ロランがここでもやっぱり超美人だった。
|
|
