ミリオン座にて。本日でスタンプが満タンに。ぎりぎりながら更新も無事できて、ほっ。満タンになったカードは次回招待券として一回使える。ふふーん、楽しみ。
まあしかしそんなに浮かれてもいられない。今日の映画は憂鬱な映画だ。結末に救いがあるのは分かっているけど、そこまでが辛いんだよな。「プレシャス」ってタイトルだけだと気づかなかったけど、ストーリーとかよくよく見たら、サファイアの「プッシュ」じゃないか。あのハーレム版ファザーファッカーの。もうずいぶん前に読んだな。まさか今さら映画で見る羽目になるとはねえ。
で、やっぱり、な内容。あの神様みたいな先生が登場するまでが辛かった。主人公のクズ母を演じたモニーク、ほんとにうまい。これならそりゃアカデミー賞だよ。だけど私、もし道でモニークに会ったら、役と本人の区別がつくかどうか不安だよ。うっかり石投げそう（ボカ〜ン）。
そんなわけでモニークが凄かったんだけど、先生役の女優さんも素晴らしかった。なんなんだ、あの神々しさは。本当に救世主降臨だよ。何をどうやったらああいうもんを演技で表せるのか。それとノーメイクで出演のマライア・キャリーが意外にいい演技。モニークのクズ母が露骨な本音を目の当たりにして、無表情のまま涙を流すところなんてぐっときたよ。
| 2010年04月26日(月) |
世界選手権エキシビション他いろいろ |
殿、結局カナダのコーチに戻るみたいだね。いろんな噂を聞くにつけ、カナダはむしろナシかなーなんて思ってたけど、まあいい鞘に戻ったのならそれでよし。
５日にＢＳフジで放送されたエキシビションではコンテもコストナーもカットされてたので、今日の２０時からＣＳでやる放送をそれはそれは楽しみにしておりました。ちなみにこれが初回放送。ＢＳフジの放送時間は二時間弱だったけど、こっちは二時間半弱なので、そりゃもうたっぷり楽しめるというものですよ。
あらかたの雑事を済ませてテレビ部屋へ。今日の夕飯は母が多忙と言うことであらかじめ買っておいたレトルトのハンバーグをあっためて食べるだけなので、テレビ鑑賞もマイペースでオケ。
冒頭でイタリア国歌が流れます。コンテ、コス、ファイエラ＆スカリ等、イタリア選手は他選手よりちょっと前に。イタリア人ギャラリー総立ち。いいねいいね。来年は代々木に小塚君や�盒況�がいて、真央ちゃんがいて、その中で君が代が流れるんだなあと思っただけで右翼のようにわくわくしてしまうよ。
今日のエキシビ、コンテスティのウェスタンが一番楽しみだったんだけど、カメラワークが相変わらず残念だった。まあ、男子シングルん時よかましなカメラだったけどさ。あのウェスタン、ジャッジに向かって顔芸しながら横にバキューンするシーンがあるじゃない？ よりによってその部分を背中から撮ってやんの！ 意味ないじゃん！ ちなみに昨シーズンにヘルシンキでやった欧州選手権の時もこのシーンは背中撮りだった。ロスの世界選手権の時はちゃんと正面から撮ってくれてたけど…。ああもう、ヨーロッパのフィギュアの撮り方ってみんなこうなのかい？ まあ肝心のコンテさんは元気そうだったのでいいんだけどさ（ショートの後気分が悪いとかでインタビューみんなパスしたって聞いてたから心配だったのよ）。
しかしコンテスティって今期で引退しちゃいそうだな。年ももう２７だし。去年の欧州で二位に入って、今年は大目標だった五輪に出て（演技ボロボロだったけどｗ）、世界選手権にもこれで二回出て、しかも因縁のトリノで滑って、もうやることはやった！ んだろうけど二シーズン棒に振った分もうあと二シーズンやってたもれ。
ミキティのレクイエムも相変わらずようございましたわー。ただ今回のエキシビで一番よかったのはアボット。音合わせ半端ねえのはいつもながらなんだけど、今回は凄く気持ちが入っててじーんとしちゃったよ。最後のジャンプでこけてたけど、まあいいや。
ここでちょっと脱線して去年のフェスタ・オン・アイス。練習の合間にキム・ヨナたちと遊ぶアボ。
http://www.youtube.com/watch?v=SbbrcLj8AjY
かわいい、かわいすぎる。あんた本当にライサチェクと同い年なのか？ あとキム・ヨナがなんだか妙にかわいいじゃないか。
ジュベールに限らず、キムヨナショーは練習とかきついからみんな大概ぐんにょりして帰っていくんだけど、アボは別の動画でも仁川空港で「韓国楽しかったあ。また来たいなあ」なんてニッコニコで帰ってった。つええ。いや鈍いのか。
アボと言えばこんなのも。これは全く知らなくて、検索して見つけた時はびっくりした。
「世界を変える１００人の日本人」で佐藤有香
http://www.youtube.com/watch?v=PvtwGd2Wwd4&feature=related
アボも出てくるんだけど、吹替の声が合ってねえ。なんだよこの美形声。それと信夫先生の自宅でのスイッチオフ具合にはもう･･･（笑）。ま、それはともかく有香さんがアボコーチしている様子は今まで見たことなかったので、凄く嬉しい。アボ、来期は特にお前を応援しているよ！
各誌で高い評価を得ていた韓国映画の一本。ストーリーも面白そうだったから行く気満々なところへ、この間いしかわじゅんも日記で絶賛していたので、よけいわくわくしながらシネマテークへ。ああしかし日曜日な上に評判の作品なだけあって、大変な混みよう。これは本来なら名演かミリオンでやるべきだよなあ。
暴力的な日常を生きるヤクザ男と、ふとしたことから彼に関わることになる中学生の女の子が主人公。ぱっと見なんの共通点もない二人だが、それぞれ、家族が引き起こしたどうしようもない悲劇によって人生を狂わされていた。これから先どこでどう生きようが断ち切れない絆。
二人はいつもなんとなく待ち合わせて行き当たりばったりに出かける。デートと言うほどの色気もない、他愛もない時間。ただ楽しく、楽しく（会話のテンポがまた素晴らしい）。二人が互いの過去を吐露するといったベタな場面はない。でも、並んで歩いているだけの場面でも、なんだか空気が濃いのだ。この二人が無意識のうちに共鳴しているのが見ていて伝わってくる。主演のヤン・イクチュンは脚本と監督も兼ねているという。すごい表現力だ。あのキム・キドク以外にも韓国映画界にはまだまだ鬼才がいるんだな。羨ましい。そして女の子役のキム・コッビの魅力的なこと。これが初の大役らしいが、とてもそうは見えない演技だった。頭の狂った父親と相対する時の張り詰めた表情、それと正反対に主人公とくっちゃべっている時のはすっぱなかわいさ。もちろん、この濃密な作品によって開花した部分もあるんだろうけれど、今後の活躍が楽しみな子だ。
本当は昨日見るはずだったのよ。最近は前売り買って、レディースデー以外で見るというのが定番なのさ。だけどその昨日、栄でその日発売のＷＦＳ４３号を探していたら時間食っちゃって、途中からもう間に合わなくなり･･･。ＷＦＳは結局丸善で発見できたんだけど、その頃にはもうどう足掻いても間に合わない時間になっていた次第。ま、しかし表紙の�盒況�の満面の笑顔を見ていたらどうでもよくなりましたけどね。ジュベールのインタビューチラ読みしたら１２０パーセント「映画なんて明日でいいじゃないか」という気持ちになり、そのまんま隣のケンタッキーで食って帰ってきてしまった（ボカ〜ン）。ジュベールも�盒況�も今度の東京で金取るつもりなんよなあ。当たり前か。ああだけどお前さん方、お願いだからその金は今度はアボットに取らせてやってくれんかのう。
というわけで今日こそ「フローズン・リバー」。前売りを千円の日に使うのはやはり悔しいが、まあいいや。そうじゃなくたって明日で上映終わりだし。
カナダとの国境に程近い町。プレハブ（だよね？）暮らしの貧乏主婦が、冬でも寒くない断熱材の入った新しいハウスを買うために、お金をためておりました。がしかし、ろくでなしの旦那がその虎の子を持って蒸発してしまいました。どうしよう新居は現金取っ払いじゃないとだめなのに。そんな折も折、ひょんなことから儲け話が転がり込んできた。カナダへ行き、車のトランクに密亡命者を隠してアメリカへ渡らせるという。どうやって？ 検問があるのに。なんの、夜中に凍った川の上を通ればいいのだ。ここなら警察も見張ってないから。今の季節ならしっかり凍ってるから車一台通ったって割れやしないのさ。なーるほどね。いざ、夢の貧乏脱出大作戦！
もうやだこんな話！ こんな設定、闇金ウシジマくんでたくさんだよ！ はたして貧乏人描写がウシジマなみに念が入ってる。よく貧乏なくせに最新の携帯持ってたり、１００均で買ったっぽいものが部屋に散乱してたりするのがあるじゃない。あんな感じなんだよ。ここん家も貧乏なくせに壁一杯ぐらいある大画面テレビ置いてたり、クリスマスプレゼントに流行りのおもちゃ買おうとするの。庭にはどこで手に入れたんだか分からない、変な遊具が置いてあるし。でもってそれ壊れてるし（ボカ〜ン）。頼むよ、頼むから身の程に合った買い物をしてくれ。
んでまたお金のしまい方がルーズで、車の物入れを金庫代わりにしてるのな。ああ、そりゃあ旦那も盗るの楽だったろーね。て言うかもうなんなんだよ、頭悪っ！ いらいらするわ、この馬鹿の積み重ねには！ こんな馬鹿だから貧乏脱出できないんだよ！ 同情の余地なし！
なんて腹立つばかりなのだが、このヒロインも心根は善人なんだよな。仕事はちゃんとやってるし、息子たちに対して犠牲も厭わないし。くそっ、ある意味たちが悪いわ。
サスペンスの要である夢の貧乏脱出大作戦も、はじめは「うそマジ？」ってぐらいうまいこといくんだが、それはもちろん、後のハラハラドキドキの伏線に決まってる。まあ結末は言わんときますけど、地味に嫌な展開がペキペキと続くよ。これから見る人は楽しんでね。
んー、ただ最後の最後を人情で落としたのはちょっと腑に落ちないものがあったな、とだけ言っておく。
| 2010年04月18日(日) |
スターズ・オン・アイス他 |
先週の今日、テレビ愛知でやってたのは録画したんだけれど、「１８日にＢＳジャパンでも放送します」てなテロップが出たので、地上波のは消して今日の放送を録画した。放送時間もこっちの方がたくさんあったし。
荒川静香は相変わらず綺麗だし、本田武史もハードスケジュールの中頑張ってたし、他のみんなも「今日は競技会ちゃうのに！」と突っ込みたくなるほど、盛りだくさんの演技で大満足。
嬉しかったのはカート・ブラウニング登場の時の紹介が小塚君だったこと。小塚君、かなり緊張しててかわいかったわ。んで、小塚君登場の時はあべこべにカート・ブラウニング。うおう、粋な計らい。ただねえ。これがちょっとねえ･･･。いや、カート・ブラウニングが紹介してくれたこと自体は嬉しかったんだよ･･･。「彼は素晴らしい才能を持っている」って小塚君のスケーティング、ジャンプ、音楽性を褒めちぎってくれたし･･･。ただ、ただね･･･。最後に「それに髪だってふさふさ！」っていうのは･･･。いや事実ですけどね、ただその･･･、カート・ブラウニングに言われるのはなんか縁起が悪いなあって･･･。あ、いや、すみません。
こんな感じで世界各地でアイスショーが開かれているわけですが、アイスランドの火山噴火で、欧州のアイスショーはピンチですね。特に誰が大変って、韓国のフェスタ・オン・アイスに出ている面々が欧州に帰れなくなっているってこと。ええそうです、ジュベールとトラとキーラ・コルピたんですよ。
ちなみに韓国のアイスショーは基本的に「キム・ヨナと愉快な下僕たち」なのさ。うっ（涙）、そんなショーに出させられるだけでも充分不幸なのに、この上疲労を抱えたまま不潔で不便な韓国（今回はどうだか知らんが、韓国でアイスショーをやる地域というのはアレな所が多い）に閉じ込められる彼らを思うと、涙が止まりません。ジュベールは２２日にウクライナでやるＫＯＩに出る予定だけど、無理だねこれじゃあ。ウクライナのＫＯＩにはアモディオも出る予定だけど、今の様子じゃ欧州内の移動だって難しそう。鉄路もぎゅうぎゅうだって言うし。ああ神様、火山を止めて！
真央ちゃんと�盒況�、今日は陛下とご対面。でも、もうちょっとあったかい日だとよかったのにね。
怒涛のアイスショーシーズンであります。いっちょ行ってみたい気もしますが、私が是非見たいのはこちらのアイスショー。半端なくすごすぎる面子です。
３月３０、３１のＫＯＩ。場所はモスクワ。メインはなんとプル、ランビ、ジョニー、ジュベ。おいおい豪華すぎ！ あ、ジュベールはトリノから直接モスコーに行ったんだって。お疲れ。
http://www.youtube.com/watch?v=ropNi8NZ7DE
このジュベールばっかひたすら追うアングル、撮影者はジュベールファンだな。はあそれにしても誰が踊れない人かひと目で分かっちゃいますねー。ジョニー･ウィアーの衣装、背中が無意味にセクシー。
それから４月３日、ベルシーのＡＯＩ。こっちはプル、ジュベ、アモディオ。そしてなんとストイコ！！
http://www.youtube.com/watch?v=0CKoM6U3Cug
テレビ放送版なので画面が安定しております。プル、動きキレキレ〜。アモディオも「踊れちゃうもんね」とばかりにいい動き。
同じくＡＯＩからアモディオのピンを。おっ、これは初めて見るエキシ。タンゴだあ。ラテン音楽はいつかやって欲しいと思っていたのでこれは嬉しい！ いやこいつがタンゴやるのはベタすぎますけどね。うー、かっこいい！ 踊りもいいんだけど、表情がとてもいい。ああ好き好き。
http://www.youtube.com/watch?v=sUYbJauxPfw&feature=related
二番目はいつものマイケル・ジャクソン。スタート前の「にっ」がかわいい。
http://www.youtube.com/watch?v=KVzZe3dv4tc&feature=related
ちなみにジュベールは今韓国のアイスショーに行ってて、そっちではキム・ヨナと一緒に･･･、あああっ、もう考えたくない（号泣）。トラと一緒なのがせめてもの救いよ。
３月下旬から４月前半までの日記はまたぼちぼち埋めてきますんで、待っててね。て、スケートの話ばっかりになりそうだが。
なんかもう、衝撃のニュースが二日連続しています。しかし今日は昨日とは比べ物にならない。
朝っぱら、仕事が始まる前にこっそりネットを眺めていたら、ヤフーに「織田信成 中学同級生と結婚へ」などというトピックスが（４月１４日７時２分配信 スポニチアネックス）。はあっ？ ええっ！？ ええええええーっ！！？？
記事によれば、例の酒気帯び運転で捕まった時に支えてくれた人、とのこと。ん？ でもその子とはもう別れて違う子とつきあってたんじゃなかったっけ。よう分からん。記事によればさらに「女性は妊娠４カ月との情報もある」だって。ま、これはほんとかどうか分かりませんが、ほんとだったら本田武史と同じパターンということに（笑）。
なんにせよ朝からびっくりしすぎて目が覚めたよ。まったく殿の行動は予測がつきませんね。
昼休みにネット見てたら、ヤフトピでこんなニュースが。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「アルプスの少女ハイジ」原作に盗作？疑惑
4月13日10時51分配信 読売新聞
【ジュネーブ＝平本秀樹】スイス人女性作家ヨハンナ・シュピリが１８８０年に書いた小説「ハイジ」が、その５０年前にドイツ人作家が書いた別の作品によく似ていると若手文学研究者が指摘、スイスメディアは、「ハイジの“父親”はドイツ人だった」などと大きく報じている。
この小説はアニメ「アルプスの少女ハイジ」の原作で、騒ぎのきっかけは、ドイツで活動する文学研究者ペーター・ビュトナー氏（３０）が、ドイツ人詩人・作家のヘルマン・アダム・フォン・カンプが１８３０年に発表した「アルプスの少女アデレード」と題する作品を偶然見つけたこと。
この作品の主人公の名前アデレードは、ハイジの本名（アーデルハイド）とそっくりなうえ、作品の筋書きや描写もシュピリの原作小説と酷似しており、シュピリが、この作品を下敷きにした可能性が高いという。
スイスのフランス語紙「バン・ミニュット」は、「ハイジは盗作。神話は崩壊した」と報じるなど、スイス国内で波紋が広がっている。 最終更新:4月13日10時51分
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
このニュース、新聞にも載ってたけど、その中だとビュトナー氏は「過去の作品からヒントを得るのは、よくあることだから、別に盗作とは言えない。こういうことはゲーデだってシェイクスピアだってやっている」てなことを言っていました。ま、そりゃそうだ。個人的にはそのドイツ版ハイジも読んでみたいな。クララは出てくるのかとか、気になる。
| 2010年04月11日(日) |
マイレージ、マイライフ |
センチュリーホールで三時からの回。超ギリギリで入ったんだけど、整理番号は０３８。中に入ってみると、はたしてガラガラ。大丈夫か。
ううん。面白くなかったです。あんなに期待してたのにい。ジョージ・クルーニーはすげえよかったんだけどねえ。この人はほんと、こういう大人のコメディが似合いますな。でもよかったのはそこだけ。ジェイソン・ライトマンにしては冴えなかった。これじゃアカデミー賞取れないよ〜。
スターキャットの会員、今期の有効期限は四月末なんだけど、まだ一マス余ってる。まあこのまんま継続しちゃってもいいんだけど、今年はほんと行かなかったなあ。
帰宅したら受付確認ハガキが届いておりました。一応ちゃんとした番号だったぜ。
夏に出す本ですが、久し振りにサイボーグ連中のお話です。前回のドイツ話があんな変なとこで終わってるので、ほんとだったらそっちの話をやるのが筋だし、私も早いとこ続き出したいんだけどねー。までもやっぱあのシリーズは一冊ごとに一年間隔あけないと無理だなと思ったので、今回はサイボーグの話にします。まあ短めの話でね。無限分割の続きも同時進行でやるつもり。こっちは冬には出したいです。
ここ一ヶ月フィギュアで満喫しまくったので、２４日あたりからはカシカシ進めます。
今日は復活祭なのでそれ関連のドイツ画像でも漁りたいとこですが、そんなめでたい気分を振り切って、敢えてこの寒くて辛い映画を見にミリオン座へ行ってきました。戦前のドイツでスイスのアイガー北壁に挑んだドイツ人青年の悲劇を描いた映画。
１３時１５分からの回だったんだけど、結構人入ってたなあ。まあ一番ちっちゃいミリオン３（６７席）だったから、結構入ってなきゃまずいんですけど。
最初のごく短い尺の間に彼らの暮らしぶりが（バイエルン♪）さくさくと描かれて、そっから後は怒涛の山岳シーンが延々続く次第。山の高さ、足場の不安定さがこれでもかと描かれている。高所恐怖症の人は絶対見ない方がいいよ。でまた痛いシーンが多い。昔の装具ってば今と比べて驚愕のしょぼさだから、ちょっとよろけて岩肌にガガガといっちゃうと、もうねえ･･･。そして高山と言えばなんと言っても寒さが最大の敵なんだけど、これがまた見ているこっちの体が痛くなるほど、素晴らしい描写で･･･。まあ勉強にはなったけどさ、いろんな意味で。そんな感じで、すごい！ 寒い！ 痛い！ どうやって撮ったんだ！ 取り敢えず山なんてヤダ！ と絶叫している間に終わってしまった。もういい加減あったかい日が続いているのに、映画館を出てしばらく、体の芯が寒かったのなんの。
自然描写もさることながら、人間描写も同じくらい容赦なく、さすがドイツ映画という重さ（架空のヒロインとのうざい恋愛沙汰も出てくるけど、まあこの辺は無視）。主役のドイツ人二人組は最後までどうにか友情を保ってくれるんだけど、途中から行動を共にするオーストリア二人組との命のやり取りは、極限状況だから当然とは言え、見ていてなんとも辛かった。結末は史実どおり四人とも死んでしまうわけだけれど、彼らがこの冒険を生き延びたとしても、この後の戦争を考えると、どちらにしても彼らに未来はなかったのだな、と切なくなった。
ドイツ人二人組の片っぽは「グッバイ、レーニン！」で映画オタクの子やってた人だよな。もう片方の人は知らないけど、ええ男だわ〜。「戦場のアリア」に出てるって？ よしよしチェックせねば。
終わった後はペギーへ直行してあったかいカフェオレをいただきました。
|
|
