猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2009年12月30日(水) 帰ったよ

 今お昼の1時半。30分ぐらい前に帰ってきました。昨夜一緒に飲んだ皆様方、お疲れ様でした。

 とりあえずこれから今回落選分の返金をしに郵便局へ行って旅行の荷物片づけたら、またひたすら執筆です。3日まではみっちり書いて、4日に読み直し、5日に出力&入稿となれば・・・。ああもう年越し気分ゼロ。こんな風に原稿抱えたまま年を跨ぐのは初めての経験だよ。二度としたくねえだよ(ボカ〜ン)。

 みなさんは、よいお年をね!




2009年12月28日(月) 明日はおやすみ

 毎日泣きそうなバンビですよ。でも明日だけはコミケに行きます。みんなとごはんも食べます。

 今日は表紙を入稿してきました。いやあ、マアタさんにはいろいろご無理を言って申し訳なく・・・。んで、受付のお姉さんに「この厚みだと何ページぐらいまで可能なんでしょ」と尋ねたら、「そおですね(電卓パチパチ)、250ページぐらいまでなら大丈夫ですよ。でもそれを越えると絵が切れちゃいますね」と言われました。いや、私もそんなページ数は嫌です。さて、実際何ページの本になるのかは1月10日のお楽しみ(をい)。少なくとも前回より厚くなることだけは確実です。本文レイアウトを前回と同じにしたとしてもねっ。

 ただなあ。今回ページ数のわりには展開が地味なんだよな。もうねえ、ほんとに淡々としてるの。て言うか第一話がイロイロありすぎたんだよ。こりゃ読者さん、読んでてダレちまうかもな。はあ。とは言えどのエピも切れそうで切れない・・・。

 印刷屋さんが矢場町だったので、松坂屋の本屋さんで今日発売のコーラスを立ち読み。今回で「プライド」も最終回・・・。って、ええっ!! このオチでいいんですか! そりゃ何もかも綺麗に片づいたけど、いくらなんでも片づけすぎだろ(笑)! うーん、萌はマルチェロとくっついて欲しかったなあ・・・。

 他、最近読んだものまとめ。

24日モーニングの「へうげもの」・・・「聖☆おかあさん」にまず吹いた。てなわけでガラシャ登場。いやあ全然出てこないからこのまんまスルーかと思っていました。なんせこの漫画、お市の扱いだってあれだったし。それにしても降誕祭の日に初登場とは粋ですね。おかあたま、目が父親似、眉毛は母親似なんだ。そんでもってホヒョンとの間に生まれた娘は夫似(笑)。それにしても後から来たゲヒ殿のあのセリフ、あそこでホヒョンの寝小便エピを出してくる流れが理解できない(前後のセリフと全然関係ねえ)。それにしてもみっちゃんは相変わらずうぜえと思ってたら、あのいつもそばにいるごつい顔した家来が島左近と判明。激しく動揺。ああっ、こんな三成に仕える島左近は見たくなかった!

26日「ぼくらの」11巻・・・ラスト、です。冊子つきの限定版を取り置いてもらってたんですが、いざ行ってみたら思いっきり山積みされていたんで、取り置きの必要なかったかも。ま、用心に越したことはないけどね。ウシロ戦は雑誌でも読んでたけど、まとめて読むとエグさ倍増です。
 その帰り道にコンビニ寄ったらイブニングが置いてあった。おお、22日に出た奴なんだろうけど、イブニングが三日以上置いてあるのは珍しいね。て、あれ、表紙鬼頭莫宏じゃん。イブニングで新連載やるんだあ。手に取ってみたら表紙だけではなく巻頭カラーでした。なんたる盛り上げっぷり。ちなみに自転車漫画みたい。ああそう言えば公式サイトで最近自転車にはまってて、「弱虫ペダル」とか読んでるって言ってたな。タイトルは「のりりん」。これまでとはちょっと違うタイプの作品になりそう。
 同じ号に「少女ファイト」が載ってたけど、うーん、キャラ同士の善意の押し付けがあまりに多くてちょっとなあ・・・。この人の作品の「本当は相手を思ってしたことだった」っていうパターン、今までのだと感動的に作ってあったんだけど、少女ファイトのそれってなんかもうあまりに恣意的なのばかりで、感情移入しづらいよ。

27日「こんにちは アン」最終回・・・アニメのね。もう全然見てなかったけど、今回だけ録画して早送りして見ました。えっ、マシュウ登場せんのかよ! それだけが楽しみだったのにい!




2009年12月20日(日) いきなり寒い

 ひどい時だと最高気温15度なんていう日もあったんだが、木曜辺りからやっとこさ冬らしく最高気温10度ぐらいになった。で、金曜に仕事が終わった後、職場の人たち十人ぐらいと一緒に、菰野町にある会社の保養所に行き、そこで食って飲んで歌って風呂入って一泊してきました。お前この時期にって感じですが、まあ10月ぐらいから「12月中旬に忘年会も兼ねて保養所へ」ということは決まっていたことなのでね。やあ、あたしだってね、まさかこんな日になってもまだ原稿がやばい状態だなんて思っていなかったですよ(ボカ〜ン)。あ、でも旅行自体はとても楽しかったです。久し振りに会えたOBの人もいたしね。あと夕食のすき焼きがすんごくおいしかった〜。なんかもう一生分ぐらい旨い肉を食べたって感じ。

 まあしかし御在所はやっぱ寒かった。天気はよかったんだけど、終始冷たい風がぶんぶん吹いていて、時折雪がちらついたりも(保養所ん中はあったかい)。翌朝8時にニュース見ながら朝食食べてたらに名古屋雪降ってやがる。はたして帰り道では名古屋に近づくにつれ雲が多くなっていった。まあそれでも家に帰ってみたら(9時40分ぐらいに着いた)、雪はもうほとんど消えてたけどね。ともあれやっと身の引き締まる寒さを覚えることができ、本当の冬が来た! と冬好きのバンビとしては嬉しい限り。とは言え急激な冷え込みと前日の寝不足ですっかりくたびれておったので、一時間ぐらいは部屋ぬくぬくにしてうたた寝しとりましたがな。

 それで明日の月曜は月曜で前の会社の子とドイツ料理を食べに行きます。ええこれも前々から決まっていたんです。やあ、あたしだってね、まさか(以下略)。

 あ、あと21日以降TOHOシネマズでは朝一回になっちまう「イングロリアス・バスターズ」ですが、ありがたいことに祝日の23日からミリオン座でも上映決定! こちらも一日一回だけの上映だけど、19時40分からというのが勤め人にはありがたいところ。それと前にも書いたけどスターキャット系列劇場の会員特典が余りまくりなので、これで多少は消化できるのもありがたい。23〜25のうちにちゃちゃっと見てきます。

 さて先日インテのチケットが届いたので、スペースをお知らせしておきます。いずれ同人コーナーにも上げときますが、まずはこちらで。6号館Dゾーン・み10−aです。当日新刊があったら奇跡が起きたと思って下さい(ボカ〜ン)。

 まあそんなわけで25日に仕事が納まったら、年明け5日の通常入稿目指してひたすら原稿原稿。今年は冬祭りも29日に一泊したら翌日30日にすぐ帰る予定。30日も買い物するかどうか・・・。ああ本当は31日こそ買い物したいんだけどねえ。原稿がねえ。

※21日の中日スポーツ読んでたら、この寒波で20日、バイエルンのどっかでマイナス33.6度になったとの報が。南極かよ!




2009年12月16日(水) えっ? もう出てたの>朗読イベントDVD

 26日発売じゃなかったっけ? いえね、いい加減コミケカタログを引き取りにいかにゃならんだろうとアニメイト名駅店に行ったんですよ。んで三階のAVフロアにある予約カウンターに問い合わせたら、「ああ、はいはい16日発売のものでございますね」と言うじゃありませんか。えええ。なんだかしんないけど早まったの? で、発売日いきなり在庫ゼロとのことだったので取り寄せを頼んでおきました。

 で、それと一階でコミケカタログの引き取りをしたわけなんだが、なんだかこれまでと引き取りの感じが違ってたよ。基本的にアニメイトの予約商品は発売日から一週間のみ取り置きで、客が特に延長を連絡しない限り、期間を過ぎたものはキャンセル扱いとなって商品は店頭に戻るということになっている。とは言えオタクを怒らせると厄介なので(笑)、なんだかんだで予約分は延々レジ裏に留め置かれるというのがこれまでのパターンだった。

 んが、今回それが見事にマニュアルどおりになって商品はすでに店頭に戻されていたのであった。キャンセル扱いだったので、一旦内金を返金して、であらためて代金を払うという、ちょっとややこしいことに。お店の人、ごめんなさい。まあコミケカタログは全額内金なので、お釣りがどうこうみたいなややこしいことはなかったけどね。

 私自身こうやっていつまでも引き取りに来ない不真面目な客なわけだが、引き取りに来ない商品をいつまでも置いとくのは店にとって非合理的だよなあ、すぐ戻しちゃやいいのに、と思っていたので個人的には「やっと決断してくれたか!」という思い。思えば先日の予約の際、取り置きの説明がやたら長いなあとは思ったんだ。しかも予約レシートにわざわざその説明書きをホッチキスでくっつけてたしな。なーるほど、こういうチェンジがあったのね。

 しかし私ゃよっぽどひどいことされない限り、店屋には絶対文句言わないんだけど(例えば間違ったメニューが出てきても文句言わずに食います。はい)、中にはやっぱうっとうしいのがいるんだろうなあ。ああ店員さんは大変だよ。

 店を出てから「しまったさっきのDVD、通常と初回限定を特定し忘れた」と思い出して再び三階へ。行ったら「あ、はい、こちらの商品は限定版のみのお取り扱いですので大丈夫ですよ」と言われた。ああよかった。




2009年12月13日(日) えっ、ギアスが新シリーズ?

 ちょっと原稿をさぼってネットを徘徊していたら、よく見るmixiの日記でこんなことが!

・新コードギアスは少年エースで連載、舞台はお江戸
http://natalie.mu/comic/news/show/id/24978

 そ、それヒヲウ戦記!? いずれまたテレビシリーズでやるんでしょうかね。今のハガレンの後番とか? どっちにしても楽しみだなあ。

 今年もカルチェでシュトーレンを買ってきまして、今日早速紅茶と一緒にいただきました。ああしかし一太刀目で砂糖がおもいっきし散乱してしまったよ。ま、それも含めておいしくいただきましたがね。




2009年12月09日(水) 戦場でワルツを(仮)

 久し振りの映画でした・・・。映画見たのってセントアンナ以来? て、また戦争映画かよ。

 上映前の予告がたった二本、それも「誰がため」と「カティンの森」でした。濃い! 「カティンの森」、予告を見る限り大いに期待できそうだ。帰りに前売りを買っていったさ。しかし「チェンジリング」ばりにダメージを負いそうな内容。決して帰ってこない者を待ち続けるという意味では同じだし。

 肝心の「戦場でワルツを」はこれまた期待以上の見応えでした。原稿もあるし、地味そうな映画だからレンタルでもええかななんてちょっぴり思ったりもしましたが、足を運んだ甲斐は大いにありました。見る前は静の画面中心かと思ってたんだけど、実際には銃撃戦がたっぷりあって、しかもそれがいちいち爽快感ゼロで、この見終わった後の重たさは、「戦場のピアニスト」以来でした。サントラが欲しい。




2009年12月05日(土) 見たい映画がいっぱい

 今年の下半期はほんとうにろくすっぽ映画を見られなかった。スターキャットの会員特典、ほとんど無駄になること決定(涙)。

■「カティンの森」
 海外情報ニュースやNHKのアンジェイ・ワイダの特番とかで頻繁に取り上げられつつも、日本じゃいつやるんだかさっぱりだった「カティン」が、「カティンの森」という邦題で今日から順次公開。名古屋にはいつ来るんだろう。
 ちなみにこれの絡みなのか、BS−2で7日深夜に「灰とダイヤモンド」、8日深夜に「夜の終わりに」、9日深夜に「約束の土地」、10日深夜に「大理石の男」をやってくれます。いえーい、録るぞ〜。
 それにしてもNHKのBSセクションにはアンジェイ・ワイダのファンでもいるんだろうか。やたら好きじゃね?

■「戦場でワルツを」
 これも前から楽しみだった。今日から名演小劇場で公開。前売りも買ってある。

■「イングロリアス・バスターズ」
 先週から公開中。先月19日か26日に発売された文春で、中野評おすぎ評共に五つ星! とは言えタランティーノはどうも苦手なんだよな。あんまり戦争モノでいつものスタイリッシュな遊びや、くどい悪乗りをされるのは個人的に困るのだが。まあ今までとは大分感じが違うみたいであるけれど。なんにしても早く行きたい。

■カールおじさんの空飛ぶ家
 まあ言うまでもなく。

 で、問題はいつこれを見に行くかということ・・・。

 それはそれとして、昨日ボーナスを貰いました。ありがたいことです。しかし今月、仕事納めが25日というのはちときつい(臨休と公休が被りまくり)。ちゃんと終わるのかな。それに原稿もなあ。もう冬休みも冬コミ以外は原稿執筆決定ですよ。ええ年が明けても書いてますよ(ボカ〜ン)。




2009年12月04日(金) 下天を謀る

 春まで中日新聞で連載されていて、この日記でも一度取り上げた安部龍太郎の「下天を謀る」が単行本化されていた(11月27日発売)。感想書いている暇はなかったが、大好きだけど今一つマイナーな藤堂高虎の一代記ということで、これでも一応連載は毎回読んでいた。今のところ単行本は未読だが、まあこれを機会に連載分を読んでの感想を書いておこうかと思う。歴史モノなのでネタバレもへったくれもねえのだが、まっさらで読みたい人は以下読まないでね(まあ前回の感想と大きく変わるものではないが)。


 最後まで面白くありませんでした、終わり(ボカ〜ン)。て、これじゃあ身も蓋もないので、もうちょっと。

 「下天を謀る」のつまらなさについて述べるのは、ある意味現代のNHK大河ドラマのつまらなさについてぼやくのに似ている(『坂の上の雲』はまだチェックしてねえです)。もう主人公の高虎からして“十代の頃から腕一本で武功をあげ続けた剛の者、誰に対しても義理堅く、正室に遠慮して女も断ち”なんて、毒にも薬にもならねえ奴なんですよ。七たび主を変えた苦労もしたたかさも、いたってあっさり描写。そんなもん戦国武将かって感じです。

 で、そんな主人公マンセーなもんだから、自然と高虎サイドの人もみんなマンセー状態。家康なんてほんと、きこりの泉から出てきたような「きれいな家康」なんです! 当然野心なんかありません。天下統一は全て太平の世のためです。豊臣家を潰す気もなければ、秀頼を殺す気もありません。関ヶ原にしても、悪いのはみんな三成と淀君なんです。例の「国家安康」のいちゃもんづけにしても、「淀君があまりに強情で、諸将を扇動して再び乱を起こそうとしている」のを止めるため、やむなく、なんです。高虎も東軍の諸将もそんな立派な家康様が大好きで、彼のためにひたすら滅私奉公なのであります。

 三成はほんとに単なるやな奴で(とにかく人間がちっちゃい)、高虎や清正が良かれと思ってやったこといちいちにケチをつけてきて、しかもそれを秀吉にちくったりします。いいところは一切ありません。うーん、この辺せめて「へうげ」のみっちゃんのように、憎まれ役を極めていればまだ魅力があるんですけどねえ。

 ちなみに豊臣が滅亡するもう一人の元凶淀君にいたってはろくにセリフすらありません。秀吉ほどの男を狂わせた淀君とは一体どんな女だったのか、彼が彼女に惹かれていったのはなぜなのか、お互いに愛はあったのか、という部分は戦国ものをやる上で肝の一つであります。そもそも高虎はもともと秀吉の弟、秀長の寵臣。跡継ぎのない豊臣宗家の行く末は、秀長の大和大納言家を預かる高虎自身にとってはとてつもない大問題です。なのにその辺は「秀吉も老いらくの恋で狂った」てな感じでごく簡単に、ほとんど説明だけで済まされます。大和大納言家は紆余曲折を経て秀吉によって取り潰しにあいますが、その辺は「我が子に豊臣を独占させたい淀君の偏愛・それを利用する三成・で二人に言いなりの秀吉」ということが、また例によってごく簡単に、ほとんど説明だけで済まされます。本来だったらこの辺もぞっとするような心理戦の描写があって然るべきなんですが。

 ちなみにこの小説では秀頼は秀吉の子ではないということになっていて、しかもそれが両者の間で公認なんですね。茶々が子供欲しさに「別の誰かとヤってもいい?」てなことを秀吉に頼んで、秀吉もそれを承知してどっかの武将との間に子を作らせるんです。これはこれでちゃんと描けばかなり面白いはずなんですが、安部先生はよほどの不精なのか、その辺はまた例によってあらすじ書き程度の簡単な文だけでおしまいです。

 つ、つまらねえ。「下天」はともかく「謀る」はどこだよう! なんかもうほんとに最近の大河みたい。「天地人」を一つの単位として基本を1とするなら、これは0.9ぐらい。や、もうマジで大河の原作にする気じゃね? うわあでもこんな藤堂高虎で一年やられてもあたしゃ全然嬉しくねえですよ。はあやっぱりまっとうな歴史ファンはヤンマガで「センゴク」、モーニングで「へうげもの」読んでりゃいいんですよ、ええ。



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