大体の結果は昨日の夜テレビで確認したが、いつまでも見ていられないので、今日いろいろ確認した。おお、党首も幹事長も落選か。「草加ざまあ」って感じですが、次期総理大臣がオカルト信者というのも少々困ったもの。
しかし兵庫８区（尼崎市）で康夫ちゃんが受かるとは思ってもみなかった。正直絶対無理だと思っていたのだ。まあ、たったの２３０７票差だったから、かなりギリギリの勝利ではあるが。
あれは七月の下旬か八月の上旬のこと、なにげなーく眺めていたニュース番組が兵庫８区の様子を映していた。ニュースはどちらかと言うと有名人である康夫ちゃんの選挙活動振りを報道していたのだが、「ただこの地区では強力なライバルが・・」と、同じく兵庫８区から立候補している冬柴鐵三の様子を映していた。
この日記で政治を話題にすることがこれまで全くなかったように、私は政治にはとことん無知で、冬柴が公明党であることも、彼が安倍・福田時代に国交相であったことも知らなかった。その後ニュースではこれまでこの地区での公明党の無敵振りが解説された。そうして冬柴が地域一体を足で挨拶して回っている様が映されたのだが、彼の後からぞろぞろ、ぞろぞろ、手を合わせながら何かがついてきているのだ。思わず目が点になった。そのまんま、地元のいかにも零細な感じの工場にも挨拶に行っているんだけど、冬柴を迎える工場の人たちの笑顔は実に全開。
もっと驚いたのはその後。画面が変わって、康夫ちゃんが商店街の角で立って演説をしていると、一人のおばちゃんがすすっと近づいてきて、「あなたみたいな人はこの地域にはいらないんですよ」と言い捨てていったのである。他にも時々やじが飛んできたりして。対する康夫ちゃんは「叱咤激励ありがとうございます」などと返していたが。いやあ、知らなかった。尼崎はいつの間にか関西の信濃町になっていたのだ。あのう、これってあたしが知らなかっただけで、関西では常識なわけ？ 名古屋じゃあんなの見たことなかったから、ひたすらキモかったよ。
（９月１日追記）
１日の夕方気づいたのだが、３１日までそこかしこにあった太田代表の顔入り公明党ポスターが軒並みなくなっていた。そうか、そうか･･･。
ざこびっちがまた･･･。その後の訂正がまた笑える。
http://www.youtube.com/watch?v=Ktiw9-YWm9Q
今日は臨時休業。さあ映画だ映画。百日咳はまだ直っていないけど、咳はあんまり出てないから、マスクつけてきゃ大丈夫だろう。見るのは「セントアンナの奇跡」。物語の核となるのは第二次世界大戦中の１９４４年、イタリアのトスカーナ地方、サンタンナ村で起こったナチスによる村民虐殺。主な登場人物は、部隊からはぐれてサンタンナ近隣のある村に入り込んだ黒人米兵たち、イタリアレジスタンスたち、そして彼らに対するドイツ兵たち。
以前予告映像見た時はあんまし見る気なかったんだけどねえ。「はあ、またどうせナチスが悪でアメリカが正義で万々歳、みたいな映画なんだろー。ついでに黒人兵の活躍にもスポット当てて〜、みたいな」なんて偏見ばりばりだったんだけど、映画秘宝９月号の特集記事がやたらに面白くて凄く見たくなっちゃった。ああまた秘宝に踊らされてるなあ。
だがいかんせん、公開からもう結構たっちまってる。調べたらＴＯＨＯシネマズのプレミア１でやっているが、夜の９時ぐらいからの一回のみ。それも今日で終わり。シルバー劇場でもやっているが、これもやっぱり今日で終わりで、時間は１０時３０分から等。うーん、後者で行くかな。劇場のグレードでいったら一秒も迷わずＴＯＨＯシネマズだけど、映画が終わる頃は夜中だもんな。なんせ２時間４０分の超大作だからして（もう途中トイレ決定）。そもそも金曜の夜じゃ弟が車使うだろうしな。
仕度でもたもたしていたせいで、シルバーに到着した頃はすでに本編が始まっていた。始まったと言っても、物語のとっかかりである「舞台現代、謎の射殺事件」はちゃんと見られたのでまあ、いいや。どうでもいいが、この現代パートでジョン・タトゥーロとジョン・レグイザモが出ていたというのを後で知った。えええ。
しかしなんというかテンポがずいぶんゆっくりだなあ。映画と言うよりはテレビドラマみたい。それも二十年くらい昔のアメドラのテンポ。それでも全然だれないから不思議だよ。まあ本当に丁寧な演出をしていれば、テンポの遅い早いは関係ないということか。戦闘シーンの撮り方もいたって普通。最近よくあるプライベートライアンもどきの撮り方に辟易としている私にはこれまたちょうどいい。
どうせアメリカ寄りだろうと思っていた内容の方は、意外とそうでもなかった。まあ、自国軍に使い捨て扱いされる黒人兵たちが主役なのだから当然か（どのくらい使い捨てかと言うと、黒人兵士が攻撃目標を伝えても信用されなくて、全然見当違いな所に砲弾が飛んでいっちゃったりする）。イタリアの庶民にしても、ファシスト党を支持したか、レジスタンスに肩入れしたかで家族が揉めたり、いろいろある。ドイツ軍にしても虐殺事件を別とすれば、上も下も食うや食わずで、むしろ同情したくなるように描かれている。いやもう、ほんとドイツ軍は可哀相だよ。まあ大戦末期だから本当にこんなもんなんだろうけど、ふたこと目には「腹が減った」「お前のビスケットくれよう」だもん。隊ごと村に押し入って、豚や鶏を奪ってくんだけど、そん時のセリフが、
「久し振りに歯ごたえのあるものが食える」
ですよ。はあ、もう泣けてくる。いっそドイツが勝ちゃいいのになんて思ったりして（ボカ〜ン）。
一応主役は黒人米兵たちなのだが、こんな風にして、誰が主役と言い切れないくらいどの立場の人間もキャラが立っていて、それだけにどんどん死んでいく展開は切なかった。正直２時間４０分では足りなかった。これはできればテレビシリーズで見たい（まさにコンバット）。そんなわけで圧倒的に素晴らしいのは過去の戦争パート。最初と最後の現代パートは蛇足としか思えない。それだけがちょっと残念な映画。
ちなみにこの映画、ハリウッドにしては珍しく、その国の人はその国の役者を使ってるのね。イタリア人はみんなイタリア人でイタリア語を喋り、ドイツ人はみんなドイツ人でドイツ語喋ってんの。てことは本国の上映ですら大半は字幕だったということか。よくやってくれたなあ。
そういやタトゥーロとレグイザモに気がつかなかったと言ったが、なんとララちゃんにも気がつかなかった（ボカ〜ン）。アメリカ軍に向かってネガキャンをするナチスの女子アナ役なんだけど、私は「うわあ、この女優さんララちゃんによく似た声だなあ。顔の骨格もなんか近いしい」と思うぐらいが限界だった。うえーん、だって化粧がけばくてほんと別人だったんだよう。はあ、でもけばいララちゃんもレアでいいね。
部下思いで冷静沈着なドイツ軍将校にクリスチャン・ベルケル。私この人「ｅｓ」の頃から好きだけど、軍人以外の役をやっているのを見たことがない（笑）。で今回始めて気がついたんだけど、ベルケル様は以外に低身長でいらっしゃった。まあ、かっこいいことに変わりはありませんけどね。ああ、本題じゃないとは言えベルケル様が映画の中であの後どうなるのか激しく気になる。
映画の最中はなんともなかったのだが、終わった後外に出たら体ががっくりとだるくなった。読みが甘かったか。ああしかし目の前のアニメイトにだけは寄って行きたい。根性で一階だけ流し見て、へろへろと帰宅。
その後の土日はひたすら家。
金、土は録画の消化や読書などもっぱら家の中で過ごしたので、そのおかげか体の方は元気なもの。マスク着用でいざ東京へ。もうすっかりシーズンオフなので新幹線はのぞみの自由席で楽勝座れるだろうと、券の購入は金山駅で。９時４０分のに飛び乗る。しかしながら車内がなんだか寒い。うーん、先週乗った時はこんなに寒くはなかった気が。やはり外が涼しくなっているからなあ。ああ体がじんわりと冷えていく。
渋谷駅から東急本店へ行くまでの途中、適当に入ったラーメン屋で腹ごしらえ。おいしいんだけど、あんまりがつがつとは食えず（んでも一応完食）。店はせいぜい十人がけぐらいの小さなものだったが、調理君とバイトの女の子が一人いるだけ。狭い所だったし、食券制だったけど、二人だけで回すのは混んでると大変だろう。女の子がすんごい愛想のいい子でかわいかった。途中から知り合いらしい女の子が数人入ってくると、調理君に向かって「うちの先輩〜」などと言いながら応対していた。
センター街をずんずん歩いて東急本店、隣接のｂｕｎｋａｍｕｒａへ。地上をぐるっと回って直接オーチャードホールに入り、チケットを渡して中へ。はっ、しまった、ホールの中には自販機の類がないんだった。今日はまあまあ楽な天気とは言え、歩き回ってもうカラカラだよう。係りの人に訴えると、半券さえあれば外へ出ても大丈夫とのこと。ほっ。
しかしｂｕｎｋａｍｕｒａの地下はカフェばかりで、ペットボトルを売っているような所は皆無。困ったなあと思いながら地下の連絡通路を通って東急に入ると、すぐに自販機があった。ありがたい。伊右衛門のほうじ茶、ちっちゃいサイズを買う。ちなみに今の時点でまだ１２時半。１時の開演までにはまだ少しある。自販機前の長椅子に座ってしばらくはゆっくりと。やあ、ここは涼しいなあ。暑いんだよねえ、マスクつけてると。蒸れるし。冷たいお茶がおいしいぜ。ただ飲みすぎるとまずいので、ちょっとだけをゆっくり飲む。
１０分前に席につく。場所は１階の２５列目。前に変な人もいないし、まず良席。遅れて母も到着。舞台は五分遅れでスタート。演者がぱぱっと出てきて歌が始まる。なんとも言えない高揚感。ああ、やっぱりミュージカルはいいねえ。
まあしかし「コーラスライン」は最初から最後までオーディション会場が舞台であるため、画面の変化が本当に乏しい。歌も踊りもない場面だと、演者がずらっと正面向いてただ喋ってるだけになってしまう（オーディションだから）。てなわけで途中何度か睡魔に襲われたものの（笑）、このストーリーにジーンとしないわけはなし、「愛した日々に悔いはない」が始まるともう涙。ポールはかわいそすぎ。まるで千花ちゃんだよ。
上演中、あんまり咳が出たらやだなあと思っていたが、全然出なくてほっとしたことといったら。幕が下りた後は演出家の意向でアンコールはなしとのことで、そのままホールを脱出。お茶でも飲もうか、となる。とは言えｂｕｎｋａｍｕｒａのカフェはどこも一杯。かと言って近場でどんな喫茶店があるかよく知らない。ま、デパートの中なら何かあるだろうと、東急本店へ入ると、ウェッジウッドのティールームがあったのでそこへ。ちょうど我々が行った頃は空いていてすんなり座れた（直後に行列。やばかった）。母はウェッジウッドブレンドとアイスクリーム、私はセイロンのミルクティーとスコーン。スコーンはジャムとバターがたっぷり添えられていて嬉しかった。セイロンの味も申し分なく。母が頼んだブレンドはちょっと苦かったが、ミルクをたっぷり入れるとかえって美味に。
体調のこともあるのでそのまま散会。渋谷駅までどこにも寄らずぶらぶら帰る。先週の今日も東京だったので、なんだかシュールな気分。母はこれから妹と会うのだが、妹は今日会社のつきあいで富士山に登らされていて（なんだそりゃ）、帰りも遅くなるため、実際会えるかどうかはなんとも言えないようである。本当は今日のミュージカルだって一緒に見に行く筈だったのだが。ったく、お客さんの接待ならしゃあないが、会社のつきあいなんて適当に言って断りゃいいものを･･･。実際あらかじめ断った人がかなりいたとのことだが、それもあって妹は断り切れなかったようだ。間の悪い奴よのう。
渋谷から品川へ行って、新幹線券を買う。と、ここへ来て急にへろへろに。ああ早く帰りたい。帰りの新幹線は結構混んでいたが、一人だったのでなんとか座れた。ただ家族連れの中には座れなかったり、ばらばら座りの人も。例によって車内は寒かった。咳が増える。う、なんか咳した後胸がざわざわする。やばいかも。
６時頃名古屋駅着。ぐったりして、きしめんを食べる気も起きず、そのまんま金山経由で帰宅。録画しておいたたかじんを見る。買っておいたバナナ二本と野菜ジュースを食しつつ、げらげら笑っている間にすっかり元気になった、と思ったら食べた後胃痛が。百日咳の薬と一緒に胃薬も飲んだが、あんまり効かず。ベッドには１０時半頃入ったが、結局日付が変わっても痛みが治まらず、悶々と夜を過ごす。
不思議なもので、朝起きた時はもうなんともなくなっていて、仕事も難なくこなせた。なんだったのか。
| 2009年08月21日(金) |
縞模様のパジャマの少年／ロシア革命アニメーション |
実際に見に行ったのは昨日。折角の夏休み、千円の日。映画見たいの。もちろんマスクは着用。夏にマスクを着けるのは初めてなんだけど、こんなに暑いとは。いやしかしこればっかりはきっちり被ってないとね。
■縞模様のパジャマの少年
１２時２０分からミリオンで。
強制収容所の所長を父に持つ少年が、屋敷の近くにある収容所へそれと知らず近づき、そこにいる同じ年頃のユダヤ人少年と鉄線越しに知り合って、という話。こういう有り得ない設定が、実話ってんなら納得できるけど、この映画の原作になった小説って創作だし。他にもディテールでおかしい所が多すぎて、十分おきぐらいに「嘘つけえ」と突っ込みまくりで今一つ集中できず。いやあな部分は非常に上手に描いているので、この監督はもっとちゃんとした原作を与えたら凄いんじゃないだろうか。って、あ、「リトル・ヴォイス」のマイク・ハーマンだったのか。そんなら、いやあな話は得意だわな。しかしながら、最後のどん底エンディングは、いらなかったんじゃないの？ それ以前にあの最後の展開はいくらなんでも有り得ねえですよ。そりゃ、いつかあの子が親世代のツケを払う羽目になるというのは分かるんだけどね。
と、文句を言いつつも目当てはただただこの時代の男の子たちの半ズボンだったので、もとは取れたさ（ボカ〜ン）。
ちなみにイギリス映画なんで、セリフはみんなイギリス英語だったり。ま、これはしゃあない。
ここで一旦帰宅。だらーっとした後、おうちで一人夕ごはん。その後シネマテークへ。
■ロシア革命アニメーション １９２４−１９７９ ロシア・アヴァンギャルドからプロパガンダへ
短編オムニバスで、１８時４０分からのＡプログラムと、２０時１５分からのＢプログラムに分かれている。私はＢプログラム。内容はこちらのサイトを参照のこと。
http://www.rcsmovie.co.jp/minami/2009/cccp/0731.html
目当てが「生かされない教訓」であることは言うまでもない（笑）。しかしどれもネタとして見るならありだけど、作品としてはしょぼいのう。いや、同じ時代にわが国がどんなアニメ作ってたかって振り返ると、反論できませんけど。実際６０年代まではどっこいどっこいなんだよな。「ツイスター氏」にいたっては、絵柄がチェコっぽくて好みなくらい。あと「株主」がデッサンの塊みたいなカッコいい絵で、これはうっとりと見てしまった。
短いとは言え一日二本はさすがにきつかったのか、帰りはへろへろ。
| 2009年08月20日(木) |
【注意】夏コミでお会いした皆様【百日咳】 |
今日、９時半からの予約で協立病院の内科へ行ってきた。今日は先生から診断結果が下る日なのであった。
「ええっとねえ。百日咳菌が見つかったよ。あとマイコプラズマも陽性」
「えっ、あのお、それって人にうつりますよねえ･･･」
先生はニタアリと笑って言った（ほんとにニタアリと笑っていた）。
「まあ、もしうつしてるんだとしたら、うつしてるだろうねえ」
きゃあああっ！
その日先生から抗生物質としてクラリシッドを、咳止めとしてレスプレンを処方された。
というわけで私は百日咳にかかっていたことが分かりました。ついでにマイコプラズマウィルスにも感染していた。そこで夏コミでお会いした皆様、本当に申し訳ありませんが、もし夏コミ後、咳が続いたり風邪のような症状が出た場合、それは私にうつされた百日咳もしくはマイコプラズマである可能性があるので、お早めに病院へ行って下さい。もし百日咳やマイコプラズマなら普通の風邪薬じゃ治らないんです。病院、それもレントゲン・血液・喀痰の検査ができるような病院で検査してもらって下さい。これネタじゃなくてマジなので、すみませんがお願いします。
百日咳はともかくマイコプラズマはあんまり聞き慣れない単語なので一応説明させてもらうと、ウィルスの一つで、感染して発病した場合、風邪のような症状が起こります。ちょっと重いとマイコプラズマ性の気管支炎・肺炎が起こったりします。まあそこそこ体力があって、発見が早ければ重症化するなんてこたあありませんが、季節が季節だけにへばっている人が多いと思うので、心当たりのある方はとにかく病院へ行って下さい。すみません。
症状の始まりは先月２２日のことだった。朝、仕事を始めるといきなり花粉症のように鼻水がドバドバ出だした。最初は鼻水だけだったのだが、お昼を過ぎた辺りから体がだるくなってきた。咳もちょっとある。おかしいなあ、今朝席につくまではなんともなかったのに。まあしかし明日は年に一度の大事な会議があるから、と大事を取って三時に早退した。薬を飲んで早くに寝た。翌日は大分よくなっていて、会議も無事終わった。
んがしかし、咳だけがちっとも引かない。咳自体は大した量ではないし、しょっちゅう出るわけでもない。痰も大してない。夜寝る時もほぼなんともない感じ。出ても寝るのに障るほどじゃない。ただ完全に引かないのが気がかりではあったので、８日に近所の協立病院へ行った。ここは土曜日でも午前中まではやっているのだ。診断の後、レントゲン・心電図・血液検査・喀痰検査となった。レントゲンと心電図には異常なし。血液と痰は一週間後、となった（痰は病院にいる間ずーっと出なかったので、帰宅してから家で容器に『ぺっ』とやって、それからまた持って行った）。ああしかし一週間後は病院には行けない（苦笑）。先生の担当が木曜と土曜だったので、２０日に予約した。
そして今日こんなことになったのであった。ああ、てっきり犬アレルギーだと思っていたのに。いや、暑くなりだしてから、可哀相だから夏の間だけでも、と小鉢を家の中で飼いだしたのだ。それで犬のフケやら細かい毛やら、今までよりたくさん吸うようになっちゃって、そんでアレルギーにでもなったんだろう、と。あああ、大外れ。百日咳なんて子供がなるもんだろうと思っていたのだが、ウィキってみたら、去年から成人でも増えているんですってよ。･･･まあ結核じゃなくてよかったと言えばよかったが（密かに心配だったんだが、レントゲンは綺麗だったのでホッ）。
とにかく繰り返しになりますが、このような次第ですので、何卒お気をつけ下さい。ああ、ごめんなさい。
ご挨拶が遅れましたが、１５日に当サークルへお越し下さった皆様、ありがとうございました。あの日は二日目にしては来場者が多く、フリーになったのが午後一時という大変な日でした。しかも外へのシャッターのうち、我々のブロックのシャッターがばっちり閉められて、風がなくなるという、レアな試練も･･･。まあとにかくお疲れ様でした。
昨日は帰宅後すぐ寝て、今日は今日でコミケの申し込みと荷物の整理で一日を消費してしまったので、明日から本当にゆっくりしたいです。まあ土日まで夏休みなので、正真正銘、ぐうたらするつもりです。
通販の方は、いずれサイトにも案内を出しますが、メールでのお問い合わせやお申し込みはいつでもお受けしておりますので、遠慮なくどうぞ〜。
| 2009年08月17日(月) |
バーダー・マインホフ 理想の果てに |
楽しかった東京も今日でお別れ。チェックアウト後ホテルで朝食と思っていたが、平日のバイキングは１０時まで。ああ残念。て言うか迂闊だ私。しゃあないので有楽町駅近くにある無印のビュッフェでがっつり食べる。
東京駅に荷物を預けて、渋谷のシネマライズでバーダー・マインホフ、と思っていたのだが、コインロッカーは全滅。地下の手荷物預かりに２０分近く並ぶはめに。とほほ。まあかなり余裕を持って行動していたので、１時２５分からの上映には普通に間に合ったが。しかし渋谷は暑い。ついでに言えば日傘をなくした私（全く記憶なし）。マアタさんに帽子を借りる。
さて感想。んん、あんまり書くことがないぞ（笑）。いや面白かったんだけど。登場人物に感情移入することを敢えて拒んでいるような演出をしているので、見終わってもドンパチバイオレンスが記憶に残るのみ。だが別にそれでいいのかもしれない。二十代か三十代の若造どもがこれだけの犯罪を、ある種の理想に基づいてやってのけたというだけで充分凄い。デパート爆破するは、銀行強盗するわ、白昼堂々有名人を射殺するわ。しかもそれが全部実話だってんだから。もうねえ、日本赤軍とはスケールが違いますよ。
あとはドイツ人ならではの、海水浴で男女マッパとか、日光浴で男女マッパとか、とりあえず風呂とか、西ドイツの警官制服とかに萌えました。
見終わった後、本当は吉祥寺の珈琲散歩に行きたかったのだが、荷物の受取に時間がかかるような気がしたので、新宿の但馬屋へ。ここも久し振りでおいしかった。新宿のど真ん中とは思えない閑静さは、いつ来てもよいもの。ここで大分ゆっくりしたかったのだが、荷物のことを考えて泣く泣く退散。がしかし、手荷物預かり所は誰も並んでおらず、荷物の受け取りはあほみたいにスムーズに終わった。うっ、これが分かっていたらもっと喫茶店でゆっくりするんだったのに（涙）。
マアタさんとお別れした後、そのまんま新幹線に乗って名古屋へ。ホームに着いた途端腹が減ってきたので、荷物をごろごろしつつホームのきしめん屋へ。ああ、ここのきしめんはやっぱりおいしい。旅の帰りは特に、体に沁みますなあ。
帰宅後、小鉢がえらくつんつんしておった。尻尾も振らない。顔も見ない。どうしちゃったのよ。まあ１４日は家人がトイレに連れて行くのが遅かったというから、その辺もあってむくれておるのかの。すまんすまん。もっとも翌朝にはいつもの小鉢であった。
そう言えばお台場ガンダムは結局ゆりかもめから眺めただけだった。暑くなかったら途中下車して間近で見たんだけどなー。
昨日のフリーがあんだけ遅かったので、会場には１時頃入った。この時間だと売り切れが続出しているだろうが、早く入って入場待ちするのは、この季節では勘弁だ。そんなわけで入場はいたってスムーズにいったのだが、案の定目当てのサークルでは完売が目立った。まあでも、買えた所では買えたのでよし。ああしかし、みなもと太郎、新刊落としてる〜っ。サイトに新刊情報がちっとも出ないからもしやと思ってはいたが、はたしてはたして。しかしやはり三日目、帰りのゆりかもめでは入場制限をやっていた。
銀座に戻ったのが三時、と半端な時間だったが、とてつもなく腹が減っていたので、がっつり食事。ホテルに帰宅後はさすがにぐったりとしてしばらくおやすみ。夜は昨日とほぼ同じ面子でまた飲み食いの予定だったので、五時半をちょっと過ぎた辺りで部屋を出て有楽町方面へ。途中の金券屋で「バーダー・マインホフ 理想の果てに」の前売り券を発見。明日見るつもりだったので超ごきげん。即買う。
あら今日涼しくない？ と思っていたのも束の間、フリー後にシャッターが閉じられてからは、じんわり汗をかきっぱなしであった。しかしそれを除けば、お客さんもいつもより多く、楽しい当日だった。心配の腹具合も全く問題なし。直っちゃったのかも。ま、でも薬は忘れんでおこう。
この日は数年振りに昔の名劇仲間に会えた。近況について語り合うことしきり。二人で「こんにちは アン」をクサしたり。ちなみに氏は未見で、興味もないとか。ああ、名劇原理主義者同士でアレを否定できるのはいいねえ〜。氏からは高田明美が明日初参加することを教えてもらう。うおう、買わねば。この日はその後やっぱり数年振りの人にも会えて、たっぷり喋れていい一日だった。惜しむらくは「無限分割 第一話」が途中で在庫切れてしまったこと。ああ、これ分厚いからあんまり数持っていけないんだよねえ。あの日ゲットできなかった方々にはなんとも申し訳なく。
終了後はいつもの面子で飲んで食って喋って三昧。
| 2009年08月14日(金) |
杉並アニメーションミュージアム |
正式なお盆休みは明日からだが、今日は臨時休業ということで、事実上本日から夏休みである。というわけで１０時１０分の新幹線に乗って上京。とは言え一昨日から体調がよろしくない。胃が痛いし食欲にもばらつきがある。でもって下り気味。昨日、診療所で貰った薬を飲んで以来、多少持ち直してはいるが不安だなあ。新幹線だって、本当はもっと早いのに乗って一日目のお買い物に行きたかったくらいなのに。トホホ。
ホテル、本来のチェックインは３時からだが、運良くすでに入れる状態ということで部屋に直行。で、これからの予定で迷っているのが、杉並アニメーションミュージアムでやっている世界名作劇場展（５月２６日から８月２３日まで）に行くか行くまいか。心では行きたいけど、明日のことを考えると下手に歩き回って体力を消耗するのは避けたいところ。しかし部屋で１０分ばかし横になっている間になんだか元気になってきたので出発。
おなかがすいていたので、西荻窪駅でゼリー食を二つ買って腹ごしらえ。ミュージアムに行くのは初めてだったが、そんなに迷うこともなく到着。道が日陰がちだったのもありがたい。それにしてもミュージアムと言うから建物全体がそうなのかと思いきや、この上品かつ昭和臭漂う白い建物はあくまで杉並会館で、ミュージアムはここの三階なのであった。しかし建物の壁にいろんなアニメのキャラの顔がはまっていて楽しい。展示物はそれほど大したものではなかったが、名劇関連物は見ていて嬉しいもの。
会場のテレビで歴代ＯＰ映像が流れている。ＤＶＤが家にあるのについしみじみ見入ってしまう。名劇クイズにも挑戦。ほとんどの問題が楽勝であったが、ラスカルの好物の三択では迷ってしまった。ラスカルってディテール全然覚えていないんだもん。クイズの答えを受付へ。どうにか全問正解でぐるぐる丸を貰う。ちなみに子供の全問正解者は花丸を貰っていた。私も花丸が欲しかったなあ（ボカ〜ン）。
受付にある白い大きな柱には、アニメーターや漫画家からの寄せ書きがあって、思わず一個一個見てしまう。アニメーションミュージアム、ということでアニメの製作工程が味わえる部屋もあったり。あと富野監督の仕事机が再現されていた。おお。後藤隆幸の机もあったなあ。あと一つあったが、どなたのであったかは失念。
ちなみに８月２３日から１１月２３日までの特集は「スタジオぴえろ 〜魔法少女の華麗なる世界〜」だそうな。うわーん、それもいいなあ。しかしあれだな、もし今の時期にその特集やったりしたら、間違いなく男祭り連中がなだれこんで大混乱ですよ（笑）。
ホテルに戻るとマアタさんがすでに到着。ちょっと早めの夕食にして、あとはだらだらしつつ、１０時半に寝。
昨日の朝五時ちょい過ぎに起こった例の地震、一発で目が覚めて机の下に避難した。死を覚悟すること数十秒（いや冗談抜きで）。しかし収まってみれば、一番不安定な本の山（７〜８０センチ位）ですら崩れていなかった。なんだったんだ。ちなみに朝のニュースで確認すると名古屋は震度４なのであった。それにしても変な時間で覚醒しちまったせいで、その後一日眠かったこと。
で、今朝の朝刊一面。
＊＊＊＊＊＊
「本の下敷き 女性死亡」
静岡市駿河区のマンションで会社員池本美和さん（四三）が百冊以上の本に埋もれた状態で死亡しているのを心配して見に行った母親（六八）が発見した。静岡県警は解剖した結果、胸腹部圧迫による窒息死と判明、地震による死者の可能性が高い。
県は十二日の会議で地震による死者かどうかを最終的に判断する。
＊＊＊＊＊＊
ちなみに同日の夕刊で死者と正式に認定された由。もしかして彼女は我々の仲間だったのではなかろうか。下手するとこの金曜以降、「あそこ」に行く予定だったのではないのか？ いや、遠いにしろ近いにしろ、蔵書が百冊以上って時点で我々の仲間であろう。ご冥福をお祈りします。
| 2009年08月09日(日) |
黄金の中に日日を過ごせり |
たかじんが終わってから何気なくＢＳ−ｈｉに変えたら、あの「ヒロシマナガサキ」にも出ていた谷口稜曄さんの顔が。リモコンで内容を調べたら「ＮＨＫスペシャル 被爆６０年企画 赤い背中 〜原爆を背負い続けた６０年〜」だった。ちなみにもともとは０５年の今日に放送されていた番組であった。ええ、もちろん最後まで見ましたよ。その前に昨日見た「アンネの日記」をもう一回見たりしていたので、なんかもう気分が･･･。
自分用メモ。ＢＳ−ｈｉのハイビジョン特集フロンティアの枠でいろいろやる。
「アンネの日記」
８月１１日（火）２０:００〜２１:４０
「私の戦争は終わっていない 〜米軍少佐心の軌跡〜」
８月１２日（水）２０:００〜２１:３０
「よみがえる第二次世界大戦 〜カラー化された白黒フィルム〜」
８月１６日（日）２０:１５〜２３:４５
他、ＢＳ−１の「ＢＳ世界のドキュメンタリー」枠で、２０世紀初頭に大富豪カーンが世界中にカメラマンを派遣して撮影させた映像をやってくれるので、これも見られるだけ見たい。第一次世界大戦の様子とか当時の人々の暮らしとか、貴重なんで。あと、今夜やる渡辺謙がアメリカ在住の日系人被爆者を訪ねる番組もセット済み。
さて古きよき大河を愛する皆さん。我らが時代劇専門チャンネルがまたも英断を下されました。ちょっと先ですが、９月２３日より「黄金の日日」の再放送が始まります。お昼の１２時と深夜の１２時の放送。わたくしもちろん保存する気満々です。布教を希望する人は言ってね。
| 2009年08月08日(土) |
ドラマ版「アンネの日記」 |
６月２０日のことなのだが、リブロの文庫コーナーをうろうろしていたら、松本侑子版の「アンの愛情」が結構綺麗な状態で売っていた。買おうと思って、レジにもってく途中、ふと「アンネの日記 増補新訂版」なるものが目に入った。は？ 「アンネの日記」って十年ちょっと前に完全版が出たんじゃなかったっけ？ と思いながら裏表紙の解説を読むと、なんかまた新たに原稿が発見されて、０３年に新版が出版されたんだそうな。へええ。
実を言うと「アンネの日記」を通して読んだことがない。いや部分的には読んでるんだけど、全部までは。日記以外のものだったらいくつか読破してはいる。昔てんとう虫ブックスから出ていた「アンネの童話」（アンネが創作した童話を集めたもの）とか、「アンネの青春ノート」（遺稿の中からいくつかを抜粋・編集したもの）とか。伝記なら、児童向けではあったが講談社から出ている小山内美江子が書いたものとか（大好きな伊勢英子の挿し絵がまたいい）。あと偕成社から出ている「少女アンネ その足跡」。まあ、そんなくらいではあるが。
ま、そんなわけでちょっとずつ日記を読んでいる次第。まあ今は他にも読む物が一杯あるので、毎日読むのは無理だけど、気がついた時にちょっとずつ。で、昨日の朝テレビ欄見てたら教育チャンネルで「アンネの日記（終）」とあるじゃないか。へ？ 何それドラマなんかやってたのー？ でももう最終回なんだね。最終回って言っても�イ辰討△辰燭�ら全五話なのか。しかも三十分もの。なんか不安だなあ。
んでまあ一応セットして今日見たんですけど。いや、いい。凄くよかったよ。ああーん、最初から見たかった！ イギリスが製作したドラマなんだけど、役者さんたちがみんな上手くてしかも似てて、ペーターなんか実物よりイケメンで、パパのオットーも写真どおりの素敵な感じで、姉ちゃんのマーゴはメガネっ子で･･･、ええ、私は満足しました。アンネ役の子はちょっと鼻がでかいのが気になったけど、動いて喋ってるとアンネにしか見えんかった。言いたくないが、ドイツが作ってたらこんなにいい役者は揃わなかっただろう（ボカ〜ン）。いやいや、これでも中学時代はアンネの美少女っぷりに胸キュンしていたのよ。先述した小山内美江子が書いた伝記に写真が一杯載ってるんだけど、これがどれもかわゆくてね。だからアンネだけはドイツに触って欲しくないんだよねー。や、アンネ自身はドイツ生まれですけど。あ、あと吹替だったけど、声優さんたちもぴったりだった。
最終回は隠れ家の住人が連行される所まで。最後に一人一人が静止画面になって死亡年月と場所がテロップで出た（ここは泣いたさ、もちろん）。最終回だから当然とは言え、三十分でここまでできるのかという濃い内容で、これなら昔からのアンネファンも納得することでしょう。
余談だが、日記ではボロクソに書かれているデュッセル氏が最後にいい人な一面を見せていて泣けた。デュッセル氏役の人もなかなか男前でその辺もまたよく･･･。まあしかしあれだな、アンネの年齢で５０過ぎのおっさんと狭い部屋で二人っていうのはどう考えてもきついわなあ。デュッセル氏だってやりにくかったに違いない。
あと長年気になっていた、オットーが持っていた将校用の携帯ロッカー（逮捕側がそれを見てオットーが第一次大戦中に将校だったことが分かるっていうアレね）を始めて画で見られたのがちょっと収穫。想像したのよりでかかかったです。
見終わった後「少女アンネ その足跡」をぱらぱらと読み返していたら憂鬱になった。さらにその後、ウィキで隠れ家の人々の記事を読む。私が読んだ伝記は何せ古かったので、ウィキを読んで新たに知ること多々あり。ああ、ペーターって昔の本だと「行方不明」ってなってるけど、マウトハウゼンで死んでたんだね。他の人のもみっちり読んだら、どっと疲れた。
で。ＮＨＫの公式サイト見たら、教育とＢＳ−ｈｉで再放送するんだそうな。よかったあ！ よし、今度こそきっちり見るぞ（そしてまた悲しい気持ちに･･･）。
http://www3.nhk.or.jp/kaigai/anne/index.html
| 2009年08月07日(金) |
ジョン・ヒューズが死んだ |
家族と一緒に夕食を食べてきて、家に帰ってテレビつけたらそんな一報が。「ホリデーロード４０００キロ」、「大災難Ｐ．Ｔ．Ａ．」、「おじさんに気をつけろ！」、「ホーム・アローン」のジョン・ヒューズが。さっきヤフーニュースを検索したら「家族と旅行していた米ニューヨーク・マンハッタンで、朝の散歩中に心臓発作に遭い」とあった。
５９歳はまだ若いが、ランプーン系のコメディアンやコメディ作家は、ダグ・ケニーやらジョン・ベルーシなど不健康に突っ走って早死にする奴や、生き延びてもチェビー・チェイスみたいにカスカスになっちゃう人ばかりだから、そういうのに比べたらこの人は実にまっとうな人生だったとも言える。ランプーンの人とは言え、この人はそういうのとは無縁の人だった。その辺は、あの「ホーム・アローン」そのままの、シカゴ郊外の裕福な町に生まれ育った白人だったからだろう。
覚えている限り、ジョン・ヒューズは黒人やユダヤ系に主役を与えたり、見せ場を与えることがなかった。彼の映画に出てくるマイノリティは常に、豊かで幸せな白人たちにとってのエイリアンでしかなかった。明るいお笑い映画にそういう邪推をするのは野暮だと思いつつも、「ああこの人にとって私なんかはサルなんだろうなあ」とついつい思ってしまって、この人の映画は正直あんまり楽しめなかった。ただこの人の作品の中でジョン・キャンディの笑顔を見ている間だけは、そういう気分を忘れることができた。私にとってジョン・ヒューズは、ジョン・キャンディの偉大さを教えてくれた人であった。それにしても、上記の死に場所と死因は、いかにも良心的なファミリー映画を作ってきた人にふさわしい。映画人にしては案外幸せな人だったのかもしれない。
それにしても今ネットに繋いで、ジョン・ヒューズの死よりショックだったのは、ビルが去年の六月に二番目の嫁と離婚していたこと。それも日本語版ウィキで知ったんだから情けない！ もうファン失格！ あんなの私が編集しなきゃいけないくらいなのに（ボカ〜ン）。
でもって今離婚年月日を確認したくてＩＭＤｂのビルのページに行ったら、ビルの身長がいつのまにか６．１フィートから、６．２フィートに変わっていて、思わずポカン。なんなんだ。
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