猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2009年03月25日(水) 映画は映画だ

 ああ今日ってスターキャット系の女性会員千円の日じゃん、というわけで、なんとなく「映画は映画だ」を。19時半からのゴールド劇場。まあしかし期待したほどじゃなかったなあ。いや、つまらんてわけじゃないんだけどな。ただ、映画界を舞台にした話のわりには有り得ねえことが多すぎと思っただけで。原案キム・キドクだけど、キム・キドクの世界ってのは、ヤクザや犯罪者(それも一昔前風の)という枠組みの中でしか活きてこないような気がする。まあ芸能界だってヤクザの世界と変わらんけどさ。まあそんな風に余計な偏見がかさんでしまったがための物足りなさを別とすれば、映画自体はとっても面白かった。主役の野郎同志がホモホモしかったのもよい感じ(笑)。



2009年03月23日(月) 父の音楽 〜指揮者スウィトナーの人生〜

 衛星第二の「クラシックロイヤルシート」枠で昨日の深夜に放送されたものを早速。1964年から1989年まで、ベルリン国立歌劇場管弦楽団(シュターツカペレ・ベルリン)の音楽監督をつとめたオトマール・スウィトナーのドキュメンタリー。

 と、番組の前に予習予習と、HMVでスウィトナー指揮の「田園」を買ってまいりました(他にレオノーレ、オペラのフィデリオが入っております)。プレイヤーを買ったせいもあるけど、ブルーレイスペックとか、HQCDとか、高音質のCDがいろいろ出ているのでつい買ってしまう。ちなみにこれはHQCD。で早速視聴。うわあ、普通! あ、いやもちろんいい意味でね。教科書的ということじゃないよ。とにかくこれほど己の特性を出さずに指揮する人は、最近となっては珍しいかもしれん。うんそうだよね、この曲ってこういう曲だよね、と安心して曲そのものに聞き入ることができる。カラヤン先生とは大違いだよ(ボカ〜ン)。

 それにしても音楽監督を二十年というのは長い。音楽監督にしろ、首席指揮者にしろ、大概は四、五年である。まあ一応同じ東側ではライプツィヒのクルト・マズアがやっぱり二十年近くやってましたけど。と言いつつ音楽監督と首席指揮者の違いが今いち分からない私だが(ボカ〜ン)。兼任している場合が多いので、まあいっか。

 そんなこんなで一見すると実直で堅実そうなスウィトナーだが、実生活はかなり好き放題だった。スウィトナーはバイロイト(バイエルン州。もちろん西側)で出会った二十代の学生を愛人にして西ベルリンに住まわせていた。東ベルリンには自分が勤める楽団と本妻が、西ベルリンには愛人と彼女との間にできた息子。壁崩壊までの約二十年、スウィトナーは東西を隔てた二重生活を満喫するのであった。

 通常、東ドイツの人間は仕事で西側に行くことがあった場合、重役クラスであっても単独行動は許されなかった。例えば医者が学会で西側の都市に行く時なんぞ、自由時間だろうが何だろうが、必ず二人か三人で行動しなければならないというのが暗黙のルール。それと、国境を越える時には身の回りを綿密にチェックされる。しかしスウィトナーはこのどちらもフリーだった。東西ベルリンを行き来する時ですら、彼と本妻は顔パスだった。

 まあそれでも一応監視はされてたみたいで、セカンドハウスがあることも当局は感知していた。番組中ではシュタージ博物館から取ってきたらしい自分の記録を見たりなんかも。まあでも、ことがことだけに悲壮感はゼロで、「そうそう、この時支配人を脅して彼女を雇わせたんだよ」という感じ(笑)。ちなみに統一してからスウィトナー+本妻+愛人+息子でたまに食事をしたりしているとか。その様子も映ってたけど、本妻の顔が恐すぎて思わず早送り(ボカ〜ン)。いやあ、なんかここだけ向田邦子ワールドでしたよ。本妻の顔が岸田今日子に見えた。

 とまあこれだけでは単なるいい加減な親父の話になってしまうが、番組では音楽に対する情熱もたっぷりと綴られていて、ここは素直に感動しきり。ちなみにスウィトナーは80年代後半からパーキンソン病を患い、89年、壁崩壊と共に表舞台を去った。現役中は多忙で息子と関われなかったため、現在はその穴を埋めるように二人で過ごす時間を作っている。この辺の親子の触れ合いもしみじみいい。ちなみにこのドキュメンタリーを作ったのは息子自身。だからタイトルは「父の」音楽なんですな。

 番組内では、古くからの日本人クラオタには懐かしい、N響時代のスウィトナーも登場。いやあ、これもよかった。しかしここ、番組の雰囲気がそれまでのドキュメンタリー部分と変わりすぎてて、脳がおかしくなりそうだった。スウィトナーの通訳が超なっち訳をしていたのも気になった(て言うかそん時のスウィトナーの表情が明らかにおかしかった)。




2009年03月22日(日) いのちの戦場 −アルジェリア1959−

 二時半から名演小劇場2にて。友人と二人で見に行く予定だったが、友人の体調不良により一人鑑賞。

 窓口のチケット売り場を見るとエミール・クストリッツァの新作が出ていた。やったあ。タイトルは「ウェディング・ベルを鳴らせ!」。この前売り券の雰囲気からして「黒猫・白猫」のようなどんちゃん騒ぎの話っぽいな。すみっこにバンドが映ってる。ああ、相変わらずチンドン屋が出るのか(笑)。取り敢えず一枚買う。おまけで前売りと同じ画のポストカードがついてきた。キャッチコピーは「み〜んな、しあわせ めでたし、までたし。」。と。さて、これから不幸な戦争映画がはじまるよ。

 1954年から62年まで続いたアルジェリア戦争。その末期、59年が舞台。アルジェリアの山岳地帯に派兵されたフランス軍中尉の運命を描く。

 おお「プラトーン」! や、ほんとに匂いが近い。理想家肌の主人公と百戦錬磨の軍曹なんてまんまだし。最初は人殺しや拷問を躊躇していた主人公が、だんだん戦場の雰囲気に呑まれて虐殺者になってくとこなんかも一緒(まあプラトーンの主人公はそんなにキチガイにはなりませんでしたが)。なーんて思ってたらパンフにも「現代版プラトーン」って書いてあったよ。

 とにかくテンポがいい。フランス映画にありがちなダレ場が一切なく、終始不吉な緊張感に満ちていて飽きない。カメラワークはずっしりかつスムーズ。山岳地帯の情景描写も画面を綺麗に上下させているので、空間がすんなりと脳に入ってくる。あとフランス映画なので、顔がみんな揃ってるよ。主役の中尉はブノワ・マジメルで美形だし。あとこの映画で初めて知ったんだけど、ドニャック軍曹役のアルベール・デュポンテルがもう男性フェロモン全開でたまらん。ああ、この人の他の作品も見てみたいーっ。この人たち以外も男がみんな汗と埃が似合う漢ばかりで、かなりよかったです。

 しかしいかにいい男が揃っていようが、あくまで戦争映画、やることは非道の上にも非道。特に後半なんか、殺す相手は丸腰の民間人ばっかり。時代が1959年なので、第二次世界大戦の記憶を誰もが持っていて、軍の中にも大戦従軍者がいたりするのだが、戦いが進むにつれ、「これじゃ俺たちもドイツ人と変わらない」と誰もが思うようになる。そりゃそうだ。

 栄までの帰り道、ペギーのあった場所を通ったら、別の喫茶店になっていた。そういや改装工事やってたけど、なんだ、新しく入るのも喫茶店かい。だったらペギーにそのまま続いて欲しかったわ。しかしううん、映画見た後だからちょっと一息つきたいわ。ちょっくら入ってみるか。

 で、去る2月12日にオープンしたというこの“TROIS BLANC”なるお店。カフェオレが一杯450円だったか500円だったかで値段は安かったし、ガトーショコラもおいしかったので、取り敢えず及第点ですよ。ただコーヒーも紅茶も一種類か二種類しかないのが残念ではある。あとカフェオレの器がカフェオレボウルというのもねえ。カップに入れてくれよ。椅子がふかふか系ってのも好みが分かれるところだろう。ま、でもこれからもちょくちょく入ろうかな。

 他、HMVでCD買ったり、矢場町のデパートをひととおり見て回ったりして帰宅。しかしラシックを出た後、一時ではあったが雨と風がとんでもないことになってて、春を感じた。しかしこれだと肝心の花が散っちゃうなあ。今度の土曜か日曜に犬山の如庵に行こうと思っているのだが大丈夫だろうか。




2009年03月21日(土) 急げ、「テレビでドイツ語」四月号を買うんだ

 別に今さらドイツ語を身につけようなどと言うわけではないが、ネタになりそうなドイツトリビアが書かれてあったりするので、NHKのドイツ語テキストはちょくちょく立ち読みしたり買ったりしている。

 んで、四月号。毎月18日発売なんで、すでに本屋に並んでいる。取り敢えずざざーっと読む限り、今年ベルリンの壁崩壊二十年と言うことで、それに関するいろんなことが書かれており、当然のごとく即買いで、んで今じっくり読んだりしております。あれ、山田庸子さんのコラム、いつの間にか終わっちゃった? あれかね、ご本人がもうドイツ撤収しちゃったからかしら。好きだったんだけど。

 で、それとは別に新しい連載コラムが始まっていた。自身の東ドイツ滞在記、あるいは統一後の東西ドイツの格差について書かれた名著「ドイツの憂鬱」、「新生ドイツの挑戦」の著者、熊谷徹による「ドイツの『今』を読む」。第一回の今月号では「ベルリンの壁崩壊から20年 ‐記憶の風化に抗して」というタイトルで、ドイツが東西に分かれてからの大雑把な歴史について語った上で、最近のドイツにおける東西分断の悲劇の風化を憂える文を書かれておられます。結構衝撃的な内容だったなあ。最近の若者アンケートで「壁を建設したのは西ドイツだった」だってよ! もっとすごいのが「東ドイツは独裁国家ではなかった」なんてのも。えええ、そんなあ。まだ二十年ですがな。日本で言ったら「八月十五日って何?」的な、ゆとり乙な発言がたった二十年で出てきちまうとは。まあごく一部、なんだろうけどね。ドイツの歴史教科書ってあんなに素晴らしいのにねえ。やっぱバカは何したってもバカっちゅうことですかね(ボカ〜ン)。

 あと70年代後半にベルリン東部で生まれたユリアーネさんによるベルリン案内が必読ですよ、4ファンの皆さん。自身もベルリンっ子であるユリアーネさん、観光客に今いち不愛想なベルリンっ子についてこんな風に語ってます。

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 ベルリーナーは無愛想だと非難されたり、気が短いと叱られることも少なくありません。うるさいとか、容赦ないとか。ほかの町では、親切なサービスと好意によって観光客によい印象を与えようとするのに、ベルリーナーはそういったとても有効な自己PRにはほとんど興味を持っていないようです。(中略)首都の住人ベルリーナーの名誉回復には、よく引用される「一癖あるハート」という言葉が助けになるかもしれません。ベルリーナーは友好の看板は掲げていないかもしれませんが、やさしく誠実な心の持ち主なのです。近づけば、固い殻の下から柔らかな中身が現れてきます。
*****

 私はもう何も言わんよ。言わんでも分かるだろうからね。取り敢えず買いましょう。




2009年03月19日(木) チェンジリング

 「ディファイアンス」は結局見られなかった。残念なり。「ベンジャミン・バトン」も二回目は無理そうな。ふう。まあ今夜ひとまず8時35分からの「チェンジリング」だ。明日から普通に三連休なので、今日は遅い回を見に行っても平気さ。

 隣のベイシティで夕食を食べ、眠気防止にカフェラテを買って館内へ。いかにも悲惨そうな内容を小耳に挟んでいたので、覚悟しつつ鑑賞開始。うわあ。ひい。やっぱり思ったとおりの、いや、思った以上にたまらん内容だった。この映画、タイトルは「ミスティック・リバー2」にしてもいいんじゃないの・・・? 取りあえず子供がいる人は見るのやめといた方がいいと警告。いや警告なんて生ぬるいな、もう禁止だ、禁止。

 舞台は1928年のロサンゼルス。主人公クリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)はシングルマザーとして一人息子ウォルターと暮らしていた。そのウォルターがある日行方不明となる。クリスティンはすぐに警察に捜索を依頼するが、警察は「子供がふらっといなくなるのはよくあること。朝になっても戻らないのなら捜索する」と酷薄な反応。はたしてウォルターは翌朝になっても帰宅することなく、警察の遅ればせな捜索が開始されるが、やはりウォルターは見つからない。それから五ヵ月後、ウォルターをイリノイ州で保護したとの連絡が入る。スキャンダルまみれのロス市警はこの事件解決を好機として、マスコミを呼び込んでの大々的な再会劇を駅で行う。しかし汽車から現れた男の子を見たクリスティンは一目でその子がウォルターではないと気づく。容姿の似た別人だったのだ。ウォルターではないと訴えるが、ミスを認めたくない警察は取り合ってくれない。事件を担当している青少年課のジョーンズ警部は、「お前は頭がおかしい。自分の息子が分からないなんて」などとクリスティンを中傷する。

 ふう。もうこんだけでも十二分にストレスフルな展開なわけですが、不幸展開はその後も容赦なく続きます。一応、ジョン・マルコヴィッチの牧師とかが協力者になって世論を動かしてくれたりもするんだけど、ロス市警の鬼畜っぷりは半端じゃなく、あの手この手でクリスティンの口を封じようとする。悪意のかたまりようなジョーンズ警部を演じるのは、ジェフリー・ドノヴァン。今回初めて知った俳優だけど、映画とは言えあの顔にはもう憎しみしか抱けない。こいつが近所を歩いていたら、絶対石投げる(ボカ〜ン)。

 で、非道なジョーンズ警部はクリスティンを無理矢理キチガイに仕立てて、キチガイ病院に入れちまう(精神科医もグルなのさ)。で、そのキチガイ病院でお約束、裸にされて水ぶっかけられたり、身体検査とか言ってあそこに指突っ込まれたり、電気ショックやられたり、他のキチガイから毒電波貰ったり(他、キリがないので省略)。もうねえ。クリント爺さんの不幸マニアっぷりには心底頭が下がりますよ。て言うかさあ、今回クリント爺さんは監督なんかよりダーティハリーをやるべきだったよ、私のようなココロの弱い観客のためにはさあ。何回、「ああ、こんな時こそダーティハリー! こんな事件、シスコからハリー様がお出ましになってマグナムをちょいとぶっ放したらあっちゅう間に解決するのに!」と思ったことか。まあしかしこの物語はあくまで実話。ハリーは出ないのだ。ふう。ジョリ様にしろ、ジェフリー・ドノヴァンにしろ、ようこんな悪夢のような話に出る気になったよなあ。もう貴様ら間違いなく真性のドMだよ(ボカ〜ン)。

 で、上記のような権力との闘いが進む一方で、ウォルターの失踪事件も意外な展開を見せることに。事件自体は実際に起こった事件なので、知りたい方は「ゴードン・スチュアート・ノースコット」で調べてみてね(殺人マニアならちょっとは聞いたことのある名前でしょうな)。ちなみに私、ノースコット役はブレンダン・フレイザーだとばっか思ってたんだが、パンフ見たら違ってた。いやあ、てっきり新境地を開いたのかと。

 さて本作は実話ベースなので、物語はほぼ現実どおりの終わりを見せる。ただクリスティンが最後まで、そして全てが終わった後もなお、「私は諦めない」と進み続ける人間だったことが救いか。

 当然のごとくどんよりとしつつ帰宅。ああもう、夢に出そうで恐いよう。




2009年03月16日(月) 誠兄さんに何が

 いや、もちろん「誠のサイキック青年団」ですよ。今月一杯で終了というのも「えええ」だったし、8日の放送で誠兄さんが冒頭いきなり涙で喋りを詰まらせてたのも「エエエ」だったが(ネットで冒頭だけ聞いた)、ABC放送のサイキックのサイトが背景真っ白になっていて、お詫びの文章がポーンとあるだけになってて、んでもって「番組はこないだの8日で終了」などとなっていた時は、もうなんか心がついていけない状態で・・・(『探偵ファイル』でも取り上げられてたな)。両兄貴のブログを読んでも詳細はさっぱり。そういや最近、ナイトスクープでも誠兄さんはちょっと元気なさげだったしなあ。余談だが昨日のナイトスクープのゴールデンは最高だったね! 今日早く出勤しなきゃいけなかったので、最後までは見なかったけど、もう数か月分ぐらい笑ったよ。

 思えば去年、三月に予定されていた竹内・北野両氏のイベント名に「サイキック」という呼称が使われることなく「濃い口ミーティング」となどとなっていたあの時点から、全ては動き始めていたのか。そんでもって三月のイベントも「オタクの電脳」関連も含めて軒並み中止。単なる打ち切りじゃないよな、これは。なんか粘着系のやーな圧力を感じるなあ。

 まあ二人とも、特に竹内さんの方は、葛飾区の防犯戦隊フリコマンに反応していたりと相変わらずそうなので安心しているが。いや安心どころか感動したね、あのブログの文には。なんか「窓ぎわのトットちゃん」のラストシーンで、小林先生が空襲で燃えるトモエ学園を目にしながら、それでもなお、息子に向かって「おい、今度は、どんな学校、作ろうか?」と言う場面を思い出した。

 竹内兄貴の童貞に対する愛情、教育テレビに対する情熱は、サイキックを、いま包んでいる炎より、ずーっと大きかった。竹内兄貴は、元気だった。

 私もトットちゃんのように信じよう。いつか、また、すぐサイキックに逢えるんだから。




2009年03月12日(木) 今号のへうげもの

 前回読み終わった時、「次回はどこら辺から始まるんだろう。このまま直後からスタートなのかな。あー、でも本能寺の後いきなり九州征伐みたいに、ワープするかな。次いきなり朝鮮出兵とかだったらウケる〜」なんて思ってたら、ほんとに朝鮮出兵から始まった(ボカ〜ン)。

 三成が甲冑姿で登場。あー、三成の甲冑ってかっこいいよね。でもどんなに鎧がよくても中身は所詮三成、ひげも生やして増々やな奴オーラを放ってますな。秀吉、日焼けも取れ髪も白髪になり・・・。でもファッションだけはノブ様リスペクト。最後の威厳を保とうとしておるその姿や哀れ・・・。肥前名護屋の城下町。もはや宗匠の侘び数奇はすたれ、世は再び華美の流れ。嗚呼。家康、太って再登場。何やらイロイロお考えの由。そしてそして我らがゲヒ殿は・・・。変わってなかった(顔はさすがにちょっと老けたが)。あまりの変わらなさにかえって癒されましたぞ。それがあなたなのです・・・!




2009年03月11日(水) 愛のバトン

 てなバトンがマアタさんとこにあったのでやってみた。

〇ルール〇
このバトンは指定されたキャラを愛しているかどうかを問うバトンです。
・【】内に指定されたキャラを当てはめて そのシチュエーションに対してあなたのコメントを書きましょう。
・ アンカー禁止。

指定【アルベルト・ハインリヒ】 

■夜ぬいぐるみと寝る【アルベルト・ハインリヒ】
 ジョーから貰った熊のぬいぐるみならあるよ。おもちゃ買ってもらったことがないって何の気なしに言ったら、買ってきやがったんですよ。例によってあの押し付けがましい(しかし本人にその自覚はない)態度で贈られて、もらって帰るしかなかったのさ。しかしまあ、気の迷いで自らベッドの横に置いてしまった時は後悔したことだろう。


■大事な話の途中で噛んでしまう【アルベルト・ハインリヒ】
 他の奴らから一斉に「噛んだ!」「噛んだ!」「しっかりせえよ」と突っ込みが入る。気を取り直して言い直すも、最初の失敗でペースを崩したのか、ことあるごとに噛む。・・・はっ、これは草原兄さん(ボカ〜ン)。


■ウインクが出来ない【アルベルト・ハインリヒ】
 ノーコメント。


■トンガリコーンを指にはめて食べる【アルベルト・ハインリヒ】
 素手の状態では小指にすらはまらない。でも人工皮膚手袋なら無問題。そんなわけで一本の指で何個まではまるか試してみた。んだが、途中でジェットに食われて終わり。それからジェットがどうなったのかは知らない。


■チョコレートの『小枝』を真顔で『コワザ』と読む【アルベルト・ハインリヒ】
 それ以前に読めないだろう。


■泣ける映画で人目も気にせず号泣する【アルベルト・ハインリヒ】
 そもそもハーさんは映画を見ん。テレビもニュースとドキュメンタリーぐらいしか見ない。でもたまに日本に行くと夕飯の時間に世界名作劇場を見てしまうのだった。三千里とかいかにもやばそうなのは取り敢えず必死でシャットアウトしたものの、何の気なしに見ていた「南の虹のルーシー」でえらいことに。「トラップ一家物語」にはいろいろ突っ込みを入れそうだ。「オーストリアを美化すんな」みたいな。とは言えザルツブルクが舞台なので、どっちにしても無駄にざわざわしそうだ。


■家の物音一つでビビる【アルベルト・ハインリヒ】
 当たり前だよ。リアルでド反応ですよ。


■相手からのメールの返信が遅いとそわそわする【アルベルト・ハインリヒ】
 他の奴はともかく、グレートは電源切りっぱなしがほとんどな上に、受信しても三日ぐらい平気でスルーするので。


■ツンデレな【アルベルト・ハインリヒ】
 いやもうそういう奴だから。


■猫を見つけると『にゃー』のみで猫と会話を試みる【アルベルト・ハインリ】
 うっかり目撃したフランソワーズは当分夜も眠れないのであった。あまりにも微妙すぎて仲間にも話せないし。


■お風呂で熱唱する【アルベルト・ハインリヒ】
 小さい頃はね。


■掃除が苦手な【アルベルト・ハインリヒ】
 苦手どころか気合満々でやりますよ。ゴム手袋も忘れないぜ。


■海に入る時浮輪持参な【アルベルト・ハインリヒ】
 フツーに泳げるんじゃないの? 原作初期でも泳いでたもんね。だからきっとあれだよ、博士とかが溺れた時のために持ってるんですよ。そういうことにしときましょうよ。

■公園にいる子供達を見て『子供かぁ…いいな』と呟く【アルベルト・ハインリヒ】
 もうなんなんだ、この質問は!(ボカ〜ン)


■指定キャラへメッセージを。【アルベルト・ハインリヒ】
 今年もたくさん書いて、少しでも脳内最終回に近づけたいです。・・・あと十年くらい。


■最後にバトンを回す人をそれぞれにキャラの指定をつけてお願いします。
 ここ覗いた方ならどなたでも持ってって下せえ。あ、章さんどう? て、今それどこじゃないか(ボカ〜ン)。




2009年03月09日(月) ちょっちゅね熊本 其の参

 12時15分の飛行機でお帰りなのでそれに合わせてチェックアウト。交通センターに行く前に清正の銅像と城の石垣をひとしきり眺める。名残惜しいのう。

 10時ちょっとすぎのバスで空港へ。11時半頃に空港到着。お土産も買って荷物検査もしてロビーで搭乗案内を待つ。会社の上司を発見(ボカ〜ン)。必死で身を隠す。

 予定出発時刻を過ぎても搭乗の案内が来ない。そして不吉なアナウンスが。飛行機で交換必要な部分が見つかったのだが、部品が空港内にない。なので他港から取り寄せになるのだが、どの便で到着するか分からないと(ボカ〜ン)。次の18時10分に振り替えか、もしくは13時5分発の伊丹行きに振り替えか、だそうだ。伊丹から名古屋までの交通費はちゃんとくれるんだそうで。じゃ、あたしゃ伊丹行きにするよ。言っちゃなんだがこんな何もない空港に6時までおるのは・・・。

 振り替えにチェックインカウンターへ走る。混んでてなかなかスムーズに行かない。伊丹行きは13時5分発だが、この時点でもう13時。まあ、あっちも事情は承知しているので、振り替え希望者が振り替え終わるまでは、離陸待っててくれるんだけど、こういうのは無駄に疲れるねえ。ま、今回とにかく雨が降らなかったのだから、別にこのぐらいどうでもいいけど。でも、このわらわらしている間に私の顔はバリバリ上司の至近距離に入らざるを得なくなった。ま、見ない振りしてましたけどねっ。

 カウンターで新しいチケットと、交通費として7500円貰う。これなら楽勝で帰れるね。受付のスッチーさんと走って搭乗口へ。しかしこんな時でも荷物チェックはやっぱりやるのねえ。

 伊丹空港から新大阪行きのバスが出ている。新大阪までは35分とな。ただ熊本ん時と違って乗車券をあらかじめ購入しとかないといかんとのことで買う。490円。バスはすぐ来た。渋滞もあったけど、50分ぐらいで新大阪へ。15時27分発ののぞみに乗る。もうこっから先はどう間違っても名古屋に着くはずだ。

 夕食は家でうどんでも作って質素に思ったが、駅で空腹が限界に達していた。だって朝食べたきりだもん。ああでも今回結構散財したしぃ・・・。でもやっぱり腹が減ったので、山本屋本店へ(ボカ〜ン)。おいしかったです。最初に出された漬物、一生で食った中で一番おいしく感じた。

 寝る。アカデミー賞とかたかじんとか、録画分は後日追々消化してきましょ。




2009年03月08日(日) ちょっちゅね熊本 其の弐

 朝8時起床。サンデーモーニングを見ながら顔と髪をいじる。フレッシュバーガーで朝ごはんを食べていざ熊本城。はぜ方門から入る。しかしでかい。でかい・・・! 天守閣の位置、高い・・・! こんな城落とせっこねえ。首取れなくていいから帰りたいです、私が足軽なら。ほんと石垣、どこもかしこもべらぼうに高え。なんか、段々でかさに対する感覚が麻痺してくる。日本じゃないみたい。んでもってあの独自の反り(武者返しって奴)。地元の名古屋城もここと同じく清正の縄張りによるものだが、もう全っ然違うね雰囲気が(あんなとこただの公園ですよ!)。ああ、これなのね、これこそが本物の城なのね! もちろん細川時代に幾度か改修されているし、さらにその後、大部分は西南戦争で破壊されてしまったから今の形は完全元通りではないけれど、それでも充分戦国の香りがするよ。

 感動しながら歩いていると女子二人組が「昔の武士はさあ」などと小声で会話しながら歩いていた。風貌と言い口調と言い、間違いなく同族だ(ボカ〜ン)。

 途中、お庭もあって肥後独自の椿やら梅やらがありました(この辺は細川カラー)。梅はもう散っちゃってて、椿がちょっと咲いてるぐらいだった。桜も一杯あったから、満開の季節はさぞかし美しかろうなあ。

 場内を隈なく回る。当たり前だが場内は石(岩)の階段ばっかりなので、のぼりにくい。スニーカーで正解ですよ。あと朝食きちんと食べないと死にます。

 城を回った後は隣接する加藤神社へ。ここから城の背後が眺められます。これまた絶景。神社では加藤清正を大河の主役に、との署名が置いてあった(笑)。えええ清正、主役には向かんだろ。第一、朝鮮出兵どう処理すんだよ、とイロイロ思いつつも一応署名。

 県立美術館へ。脇の永青文庫展示室で「誕生 肥後細川藩」としていろいろ展示。前回の特集が関ヶ原だったというから、ま、欲を言えばそっちを見たかったけど。清正が秀吉から頂戴したと思わしき「菊桐紋蒔絵徳利」や、ホヒョン直筆の書状などが展示されていた。武蔵の直筆絵なんかもあったり。いいね、いいね。

 街へ戻って市電に乗る。電車は大体、5分かそこらおきに来る。時間の都合もあって、ちょっとの距離乗っただけだったが、もうとっても満足。市電は昔ながらのタイプもあれば、今風の窓の大きいノンステップ型のもあり。ちなみにどこまで乗っても150円。最近のご時勢か、市電のほとんどは広告モノ。チキンラーメンの市電なんかもあったりして面白かった。

 ちなみに雨はほとんど降らなかった。四時ちょっと前に一瞬ぽつってなったぐらい。我が神通力はまだまだ青春じゃのう!

 鶴屋百貨店地下のアフタヌーンティーでお茶とケーキを食した後(欲を言えばホテル日航の喫茶店に行きたかったわー)、ホテルに戻ってなんとなくNHK教育。「ふるさとのうた」とかって、九州の小学校の合唱コンクールみたいな番組をやっていた。ローカル大会だからか、ご当地ソングいろいろ。熊本はやっぱ「あんたがたどこさ♪」を歌わされるのか。本人たちは嫌だと思う。でも「お城は天下の名城で」って、これ初めて聞く歌だけどかっこいいね。その後なんとなくやってたガンダム00を見たり。00、第一シーズンの最初の数話しか見ていないので、何が何だか(ボカ〜ン)。てゆかセカンドシーズンも今月で終わるんだよなあ・・・。

 またラーメン。しかし日曜休みのとこが多くてしょんぼり。しゃあないのでチェーンの味千ラーメンに。そんなに評判良くないけどどうなんでしょ。食券システムというのもなんかねえ。ラーメンと餃子と生ビールの小を出す。あらおいしいじゃないの。お店の人も感じよかった。普段ならこれでお腹一杯だけど、まだ入りますよ。てわけで別の店で餃子と生ビールの小。ああ満足。そして寝る。




2009年03月07日(土) ちょっちゅね熊本 其の壱

 景気の悪化により出向先・出向元共に、新年から月二回の割合で臨時休業日が設定された。大体、これまで公休扱いだった祝祭日がこの臨時休業に振り替えられている。あとはまあ、金曜とか月曜とかを臨休にして事実上の三連休にしたり。まあそんなこんなで9日が臨休だったので、今日から二泊三日で熊本へ。天下一の城、熊本城へ行ってきた。長年の夢でありました。感動だった。他ほとんどどっこも行かなかったけど(ボカ〜ン)。

 往復共にANA。しかし超割が適用される季節がえらく減って・・・。3月も4月も超割なしかい。まあ旅割があるけどさ。

 熊本中部間の便は一日二回。てなわけで7日は夕方、9日は昼で。どうでもいいけど、8日の熊本の天気が降水確率50パーセントですと。許さん許さん許さん。しかし雨以前に気温はどうなのか。九州ってやっぱちょっと暑いのかね。でもまあ一応あったかい上着持ってくか(三日間とも曇りがちで寒かったので、これで大正解だった)。

 城の近くに熊本交通センターってとこがあって、空港から10〜15分おきにそこへ行くバス(リムジン含)が出ている。空港のバス停は空港を出てすぐにある。熊本交通センターまでは50分ぐらいで、運賃は670円。ただ市街は渋滞しやすいので、場合によってはもうちょっとかかることも。ちなみにホテルも交通センターのそばにした。

 しかし飛行機ってやっぱ慣れないね。気圧のせいだろうけど、降りてしばらくはなんかだるいよ。バスん中ではぼーっとするばかり。が、センター到着間近の頃、熊本城の城壁が見えるや覚醒。辺りはすでに暗い。街の明かりとスポットライトに浮かぶ堂々たる城壁。やっぱりでかいなあ。ああ、明日早く入りたいよう。

 今日からひたすらラーメンを。龍虎西銀座店へ。7時過ぎに行ったが客は私一人だった。後から学生らしき男子が数名入ってきたが。お店に「花の慶次」があったので食べながら読む(笑)。狙ったわけではないが、慶次が直江兼続と初めて会う場面だった(遠い目)。生ビールがなかったので中ビンを一人で消化するはめに。でも楽に入りました。餃子は肉があんまり入ってなくて、ほんんどニンニク餃子だった。でもこういうタイプの方がたくさん食べれていいね(結局二皿食った)。酔い覚ましに繁華街をいろいろ歩き回った。ツタヤで立ち読みしていたら、店ん中でずーっと大河のCDがかかっていて気が散ったこと(笑)。レジん所を見たらこの間出た「特選!大河ドラマ名曲集」が手書きのポップと共にちんまりと平積みされていた。まあお店が押しているのだろう。

 ホテルまでの通り道、サンロード新市街をぶらぶら。ここは映画館が一杯。「そして、私たちは愛に帰る」とか「英国王給仕人に乾杯!」がこれからやるみたいで。今は「旅立ち 〜足寄より〜」とかやってるのね。ストーンズの映画がレイトでやってたり。

 帰宅後ニュースの天気予報を見ると、明日の降水確率が30パーセントに下がっている。よしよし、この調子で降るなよ。絶対降るなよ。降ったら許さんぞ。




2009年03月03日(火) 明日から時代劇専門チャンネルで「太平記」

 が、始まりますよ。ああ高嶋弟が! 緒形拳が! りえちゃんが! 鶴ちゃんが! ギバちゃんが! 陣内くんが! そして我らが南朝の帝・・・! ご存じのとおりすでにDVD持ってるけど、ダビング依頼がちらちらと来ているので(笑)、今日からまたシコシコとHDDを気にする日々。無論「太平記」伝道師としては希望者には粛々とダビりますよ。

 なんだかんだでシリーズが再放送されるのは、数年前のファミリーチャンネル以来だから、ネットでの反応が楽しみだなー。やっぱり放送のたびにみんなでああだこうだと言い合えるのがいいね。




2009年03月01日(日) 英国王給仕人に乾杯!

 そろそろ夏の原稿にかかりたいのでアップするかどうかは微妙。今は「チェンジリング」と「ディファイアンス」が見たい。あとベンジャミンはもう一回見たい。しかし時間がなあ。

************
(4月2日アップ)
 本日は友人と一緒に午前中は神社へ、午後からシネマテークで本作を見に行く予定。だったんだが、熱田駅で待っていたら友人から具合が悪くて行けないとの連絡が。この時点でまだ午前十時。せっかくなのでそのまんまシネマテークへ行って昼前の回の整理券を貰い、池下のモスバーガーで早いお昼を食べ、またシネマテークへ戻って鑑賞。

 ううん。期待したほどじゃなかったなあ。パッとしない若造がたった一人で第二次世界大戦とその後の社会主義体制の中を潜り抜けていくというストーリーは大いに好みではあるんだけどねえ。何がいかんて、主人公のピンチがどれも弱いんだよね。「ヨーロッパ・ヨーロッパ」にしても、あるいは「英国〜」と同じくチェコを舞台にした「この素晴らしき世界」にしも、こんなんメじゃねえぐらい絶体絶命のピンチが何度となく訪れるのに。で、その度に主人公が運と知恵でもってかわしていくっていうのが見所なわけですよ。なのにこの「英国〜」の主人公って運ばっかりで、自分の機転で何かを乗り越えるっていう所があまりにも少ない。主人公が味わう喪失体験にしても、それらがそもそも彼自身が棚ぼたで得たものばっかりなので、あんまし可哀相に思えん。

 まあしかし最大の萎えポイントは、主人公とくっつくナチスの女兵士役が、ユリア・イェンチだったことだろう。私ゃこのドイツ娘の顔が生理的にどーーーしてもだめなんだよねえ。おかげで「ベルリン、僕らの革命」も「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」も見られない。「ベルリン〜」なんてまんまDVD買ってあるのに、どうしても見られない(ボカ〜ン)。白バラにしたって、近頃お気に入りのアンドレ・ヘンニッケが出てるからほんとは見たいんだけどねえ。嗚呼。

 ユリア・イェンチのところがララちゃんだったら「この映画、傑作!」って言ってただろうな、うん。



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