猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2008年04月29日(火) アメリカを売った男

 25日にスターキャットシネクラブの会員になった。これでセンチュリー、ミリオン、ゴールド、シルバーの映画館においていつでも1300円で見られる。さらに通常木曜のレディースデーに加えて火曜と水曜も女性は1000円で見られる。でもって六本見ると一本タダ。入会金は3000円で、新会員は二回サービスがつく。スターキャットの映画館ができた時からこの会員制度は存在したが、なんだかんだっつって、大体レディースデーか前売券で見てきたので、入る必要がなかった。ところが犬を飼うようになってから平日の夜はなかなか出かけにくくなった。この間ペネロピを見に行った時、友達に入会を勧められたこともあって、晴れて入会した次第。ま、なんだかんだっつってこの系列はよく使うからなあ。ああ、これからはこの系列の前売買わなくていいんだあ。

 てなわけで早速有効利用と、1000円で「アメリカを売った男」を見てきた。無料分があるけど、折角レディースデーならそっちを活用した方がいいかなと。

 ううむ。なんかさ。今年に入ってから100点満点の映画ってのに一本もあってないような気がするんですけど。て、「俺たちフィギュアスケーター」は100点だったか。でもあれ見たの正月だよ。もう今4月も終わりだよ。例年なら月一で90点クラスに出会えてたと思うんですけどね。それがここんとこずっと5、60点クラスの作品ばかりなのはどうしてだ。私の選択が悪いのか?(『ヒトラーの贋札』と『つぐない』は80点てとこか)

 ちなみに今回のは60点くらい。大好きなクリス・クーパーが主演だってんで多少ボロくてもいいやと見に行ったけど、おいしい題材のわりには物足りなかった。なんかどれも「そこそこ」。この物足りなさ加減、「アメリカン・ギャングスター」を思い出す。俳優はみんなよかったけど。お目当てのクリス・クーパーをはじめ、ライアン・フィリップ、ローラ・リニーといった方々はいずれも最高の演技で、特にクリス・クーパーなんて最後のあの表情だけでアカデミー賞やってもいいんじゃないかと思うほどなんだけど。何が最大の欠点って、追う者と追われる者がどっちも間抜けってとこですかね。FBIってこんなもんなんなのか? なんか二人ともド深刻な顔してアレ隠したりコレ漁ったりしてるけど、よーく見るとザルですよ、はっきり言って。どう見ても「善き人のためのソナタ」のシュタージの皆さんの方が優秀です。主役の二人はどっちもFBIやめちゃうけど(理由はそれぞれ異なるが)、まあそれがええんちゃう〜? と思った。

 ところで今死ぬほど楽しみにしている映画がクロ監督、ヴィゴたん主演の「イースタン・プロミス」なんですが、今回のこれがつまんなかったこともあって、もう期待がいやましですよ。なんと言うか、とにかく「頼む頼むから面白くあれかし・・・!」と叫んでいます。「JUNO/ジュノ」は大丈夫だと思うけど。

※5月8日追記
 映画屋どっとcomを見たら、以前はシルバー劇場にて6月中旬から公開となっていた「イースタン・プロミス」が、ゴールド劇場での公開に出世していた。しかしどうせ出世するならミリオン座に出世して欲しい。まじで。




2008年04月27日(日) 将門いろいろ

 というわけで17日から始まりました、「風と雲と虹と」。できるだけ毎日一本ずつ見るようにしたいんだが、ここんとこ仕事が忙しくて、家に帰ると眠くてしょうがないもんだから、あんまりたくさんは見れてない。ま、でも取り敢えず見た分だけざっと感想を。

第一回「将門誕生」
 いきなり海音寺潮五郎先生がアップで登場。なんの前置きもなく将門についてくだくだとお語りに。15分くらいそんな調子だっただろうか。録画ミスったかと思ったよ。前半は子役、剛様は最後の方で登場。この第一回から玄明(草刈正雄)と田原藤太(露口茂)が登場。なかなかサービスよろしい。将門の叔父にして宗家の長である平国香も登場。とにかく意地悪で強欲で、頭領であることを鼻にかける超やな奴。ま、いずれ将門にぶっ殺されるわけですが。

第二回「恋あらし」、第三回「矢風」、第四回「筑波の楓」
 この辺だと土地の開墾に精を出す将門ちゃんの姿が多い。当然脱いでるので、見ているこちらはたまらない。それにしても草刈正雄、今ならどう足掻いても腐女子の餌食である。将門との絡みはクサすぎる。
将門が父と共に陸奥で蝦夷と戦っている間に、将門の領地の一部が叔父連中のものになってしまっていた。真相を知らない将門は土地からの利益が少ないのを不審に思い国香を訪ねるが、適当にはぐらかされてしまう。将門も身内を疑うことを恥じ、さらなる詮索をしようとしない。バカ、お人よしにもほどがあるよ。
 国香の長男、貞盛登場。親父そっくりのいけ好かない野郎だが、将門とは仲良しである。が、自分が源氏との間に起こした面倒ごとを将門になすりつけたりなど、親が親なら子も子といった感じ。平家の宿敵、源氏の頭領源護登場。演じる西村晃のぞくぞくするような色っぽさがたまらない。ああ、あの目で睨まれたい。それにしても国香役の佐野浅夫といい、こちらでの黄門様方はひどい悪代官である。
 小督に恋した将門ちゃん。ああしかしその小督はもうずっと前から貞盛とできてんですけどね。そんなこと知る由もない将門ちゃんはよりによって貞盛にラブレターの書き方を教えてもらうだが・・・。もうバカすぎていい加減いらいらするよ、将門。しかしちまちまとラブレターを書く将門ちゃんのかわええこと。

第五回「平安の都」
 官位を貰うべく、京へ旅立つ将門(貞盛も一緒)。さあいよいよ純友に出会うんですね! 国香たちのネギカモな将門にイライラしっぱなしだったので、私としてはもう一刻も早く純友に会って将門ちゃんに覚醒して欲しいよ。あー、でもどうせ純友に会ったすぐ後に吉永小百合にハメられるんだよなあ。




2008年04月26日(土) つぐない

 風雨、カンカン照り、どんより曇り空に寒風という全然違う天気が、入れ代わり立ち代り訪れるという、「ふふふ、お前の自律神経を試してやろう〜」な一日でした。こんな日はあんまり外に出たくないなあ。化粧して服着るのも億劫だよ。でも前からこの日にキーラたんの「つぐない」見に行くって決めてたから行くのだ!

 幸い私が外を歩いている時は雨に降られず、実に快適。しかし名演小劇場に着くと「つぐない」目当ての客でえれえ混んでてロビーが蒸し暑い。ハコん中までこの気候だったら辛いぞーっと思ってたけど、スクリーンの中はちゃんと涼しくて助かった。映画の方は予備知識をほとんど入れずに行ったんだけど、予想してたのより遥かにしんどい話で、終わった頃には涙でぐったりだった。まあ、よくできた「コールドマウンテン」かなーなんて思ってたら、大間違いでやんの。なんかさー、こういう文芸メロドラマって、不幸のパターンが大体決まってて、キャラのいじめ加減もある程度予想がつくもんなんだけど、こいつはそうじゃなかった。その辺はやはり、第二次世界大戦が絡むせいもあるだろう。例えば第一次世界大戦だったら、ここまでぐさっとくる悲劇にはならなかっただろうな。

 そんでもってキーラたんが主人公かと思いきや、本当の主人公は語り部でもある妹の方なんですな。彼女の嘘が原因でキーラたんも含めた何人もの人生が狂ってしまうわけなんだけど(だからその『つぐない』なわけだ)、でもなんかこの子が悪いとは思えないんだよな(いや悪いんだけど)。あの年齢にありがちな性に対する潔癖さとか、あの子の家族に対する愛情とかを考えると、ああいう嘘をついてしまうのも仕方がない、という気がしちゃう。ま、犠牲になった人のことを考えるとそうも言っちゃいられねえが。それでも13歳にしてその後の人生をずっと贖罪のためだけに切り刻んでいく様は、なんとも狂おしい。しかも、彼女のつぐないは永遠に終わらないのである。なぜ、どう、永遠に終わらないのかは本編を見て欲しい。いやもうほんとにうなだれるよ、この結末は。

 パンフは買うつもりなかったけど、装丁に惹かれて買ってしまった。800円はちと高いが。その後はいつものペギー。悲惨な映画の後はここのカフェオレが特に旨い。それからパルコのブックセンターで今月の映画秘宝を。とり・みきが広川太一郎の追悼文を書いていた。

 帰宅後ネットに繋いだら、例の瀬尾先生のブログがパスワード認証制に変わっていやがんの。そんなことをしたって2ちゃんやニコ動に行けばお腹一杯読めちゃうのに。正直この先生の文章はいろんな意味で面白いので毎日でも読みたい(ボカ〜ン)。




2008年04月25日(金)

 いやあ、すごいねえ、一部ネットで話題の例の先生。青山学院国際政治経済学部国際経済学科准教授、瀬尾佳美。って、あんまり長い肩書きだから思わずきっちり書いちゃったよ。まあ話題話題と言いつつも、こちとらほんの今日、お昼休みに唐沢俊一の日記読んで知ったばっかりなんだけど。話題の中心になっているのは、この個人ブログ。
http://okame21.blog87.fc2.com/
 4月16日のブログにある、“光市母子殺害事件”のリンクをクリックしたとこにある文章が震源地となっているわけですが。あたしゃ今日も含めてここんとこずっと、去年の数字やら過去の資料やらに埋もれてて、もともと少ない脳味噌がもう融けかけているので、お昼の時も今も、うまく感想が出てきませんわ。不甲斐なき次第。てゆか我ながらこれをどう捉えてよいものやら途方に暮れている・・・。いつになく弱気なバンビ氏。まあ、光市の事件に関してはいろいろ違和感あるけどさ、あたしにも。しかしこの先生の発言、青学にとっちゃとんだネガティブキャンペーンだな。青学だって仮にもメソジストだから余計イメージダウンだよ。

 で、これから日記をアップしようとしたらヤフトピに、
「光市事件の死者は1.5人」 准教授の記述で青山大学長が謝罪
 てな見出しが。あちゃー、ヤフトピなんかに出ちゃったらますます加熱しちゃうぞ。




2008年04月23日(水) 少女ファイト第四巻

 帰ってすぐに寝たいとこだが、そうはいくまいよ。なんせ今日は「少女ファイト」の発売日だ! 何がなんでも特装版をゲットするのだ。そんでもってスーコミのパンフも買いたいからアニメイトへ行くのだ。そしてポイントを稼ぐのだ。てなわけでメイトに行ったら特装版はすでに売り切れ。そんなあ! 発売日なのに(前もって取り置いといてもらえばいいでしょが)。まあ取り敢えずは通常版を籠へ・・・。いやもともと両方買う気満々だったからこれはこれで。んっ、一昨日出たイブニングが一冊残ってるじゃん。これはある意味ラッキー。はあ、しかしスーコミのパンフ二冊とイブニングと少女ファイト。お、重いよ。左手に食い込んで痛いよ。はー、特装版、近鉄なら売ってるかな。あそこは以前ジャンプスクエアの創刊号も多めに置いててくれてたから、あるいは。果たしてあった。わーん、よかったーっ。

 名鉄で夕飯を食べた後、帰宅。ね、眠い。ひとまず特装版の特典だけ触って寝よう。あとイブニングもちょっと読んで(一昨日コンビニで立ち読みはしたけど)。ああ、笛子さん萌えるす。

 雑誌で読んでるからコミックスの感想はあんまりないんだけど、取り敢えず練はうざい。ってもう、これはデフォルトだな。あと、学ちゃんパパのスタンスがよく分かんないんですけど。雑誌の時も凄く気になったけど、単行本で見てもやっぱりなんかなあ。学はお母ちゃんを責めてたけど、わたし的には突っ込むべきはお父ちゃんな気が(まあ誰かを責めても意味ないんだけど)。お父ちゃん、医者だったらもうちょっとお母ちゃんへのフォローはできないのか。あの息子に対しては現状放任ってのがある意味正しいとは思うんだが、お母ちゃんにはもうちょっとさあ、こう・・・。じゃあどうせいと言われても、何も言えませんけど(役に立たねえなお前)。ああしかしなんだ、このじれったさは。もう腹が立つったら。




2008年04月08日(火) 疾風のように去っていく

 同じ日の朝と夕方に巨星の死がくるとはねえ。朝はチャールトン・へストン、夜はご存じあの方である。

 侠気という言葉はこの人のためにあった。合掌。




2008年04月04日(金) 日本人に生まれて

 会社に来てから帰るまでずーっと保険証ばっかり作っております。もう作っても作っても終わらないよ。ああ通常の業務が・・。年度末の業務が・・。

 そんな今日この頃、帰宅後のささやかなお楽しみは串田アキラ。なんでまたって思われるかもしれんが、まずは町山智浩の4月2日のブログを是非! 読んでくれ! ダイレオーンッ!!
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20080402

 日本に生まれたことを誇りに思う。そしてオタクとして育ってよかったと。しっかしジャスピオンもジバンもガキの頃夢中になって見てたはずなんだけど(親にオモチャ買ってもらった)、歌以外見事に忘れてました。情けねえ。

 全然話変わるけど、今月8日に「ミリキタニの猫」のDVDが出るって!? ・・・と思ったら本国版でした。邦版はいつになることやら。「ヒロシマナガサキ」はとっくに出てるのにねえ。



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