猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2007年12月31日(月) 冬のシメはシモで

 昨日のお祭り、あったかかったなあ。暖冬もここまできたか、という感じ。まあ寒さに弱い方々にとってはありがたいコミケと言えよう。途中で雨降ってきちゃって搬出がグダグダになっちまったのはアレだったけど。今日は昼ぐらいまでぐでーっとしてたかったけど、今日は今日で買いたいもんがいろいろあるので午前中に起床して有明へ出陣。とは言え今回、祭り直前に体調を崩したこともあってサークルチェックをろくすっぽしていない。定期的に買う所以外、ノーチェックだ。ったく、折角発売日にカタログ買ったんだし、今回はサークル参加してないんだからじっくりチェックする余裕はいくらでもあっただろうに・・・。やはりいついかなる状況であろうとも、物事は早め早めが肝心なんだよ、全くもう。にしても今回ブースにオタキングがいなかったね。鬱に入っちゃったか? それに引き換えみなもと先生は相変わらずお元気そうじゃ。

 他、評論関係などをぐるぐると。今回総じて巡り先は少なかったが、島本和彦の燃えペン総集編が分厚かったせいもあって、紙袋の重さは例年と変わらず。やべえ、このまんま持ち歩いてるとまた夏ん時みたいに膝痛めるかも。というわけで早々に戦線離脱して一旦ホテルへ。紙袋を置いて、歯磨きして化粧直しをする。小休憩後ちょっと出かけてまたホテルへ帰る途中、時間潰しに日比谷にて本屋へ立ち寄る。何気なく新潮45の一月号を手にとってみたり。表紙に“【総力特集】昭和&平成 芸能界13の「愛憎劇場」”などとある。その13のトピックの一つに「ヤモゲラス俳優に殺された『好き!すき!!魔女先生』菊容子」などというものがあって、思わず読み耽る。ああ、菊容子を殺したのっていわゆる売れない役者さんだったのか。しかも仮面ライダーに出てきたヤモゲラスの中の人かよ。内容は典型的な痴情のもつれ&ストーカー殺人。記事書いたのは誰かと思ったら「消された一家」の豊田正義だった。それにしても冬祭りで上京してる最中にこんなもんを拾い読みしてしまうとは、我ながら嫌な巡り合せ(笑)。

 4時半頃、マアタさんと一緒に銀座松坂屋にあるベノア・ティールームにて紅茶とケーキ。デパート内の喫茶店ながら本格的な紅茶とケーキが楽しめる(このごろの喫茶店と違ってケーキのお皿が小さめなのも好感)。内装も何気にお貴族様風。私はロイヤル・アップルバイ(よう考えたら何がどうロイヤルなのか意味不明)で、マアタさんはスコーン。ティーポットが銀製でちょっと吃驚。うわあこれ手入れ大変だろうなあ。ああしかし紅茶もケーキもうんまかったことよ。

 その後は神田でお仲間と集合して居酒屋へ。やたら飲み物のジョッキがでかい店でびびった。中ジョッキ頼んだら大ジョッキが登場すんだもの。私は何の気なしに小ジョッキを頼んだのだが、これがもう中ジョッキ。キンキンに冷えてておいしかったんで、まあいいんだが。しかし飲み食いしながらウンコとシッコの話ばかりしてましたよ。しかもそれが異常に盛り上がってやんの(ボカ〜ン)。中でも「モンサンミッシェルへの旅路でウンコもらした男」と「会社のトイレでウンコができない人」が抜群の盛り上がりを見せ・・って、小学生以下ですよ、もう。

 12時近くになってきたところで私がおねむになったので散会。ホテルへの途中で銀座の交差点を通ると、角に黒山の人だかり。何かと思ったら和光の時計が12時にかかるのを待っているんですな。この際、と私とマアタさんも和光のハス向かいの角で待機。すぐに12時になって鐘が鳴った。これで花火がボンバボンしたら外国みたいですな。通り沿いの店の中に、銀座にしては珍しく開いてる店があって、そこでは店長と従業員が気合の第一声をあげておった。ああ今はもう新しい一年に入っているんだなあ・・・。ホテルに帰ってテレビをNHKに合わせると今年最初のニュース画面。が、若いアナウンサーは「あけましておめでとうございます」を思いっきり噛んじまっていた。ああかわいそー。この人番組終わった後トイレで泣くぞきっと。




2007年12月22日(土) オールナイトでゴッドファーザーI&II

 本日の夜は伏見ミリオン座にて「ワールドマフィアシリーズI」としてゴッドファーザー三部作をオールナイトにて一挙上映(ちなみにシリーズIIは仁義なき。こっちも行きたいけど29日じゃなあ)。いやーん楽しみ! でもやっぱり朝の9時半に間に合うように起きるのは無理だった。なんだかんだで整理券をゲットしたのは11時半過ぎ。ちなみに整理番号は024。おっ、なかなかいい数字じゃないか(ボカ〜ン)。この日は歯医者でワイヤー交換をする日だったのでそのまんま歯医者へ。下の方にややこしい止め具がついていたのがやっと外れてすっきり。と思いきや上の歯にもっとややこしいワイヤーをかけられてしまった。ああこれでまた歯が磨きにくくなるなあ。

 夕ご飯を食べた後いざ出陣。上映30分ぐらい前に着いたのだが、結構な人人人。クリスマス三連休だというのに、全くこやつらは他にやることねえのか(私も含めて)。とは言え全ての客が秘宝系なんてことはなかった。さすがは往年の名作、年齢においても性別においても客層が広い。カップルで来てる人もいたし。

 ボックスに入ってから携帯の電源を切ろうとバッグから携帯を出すと、某氏から原稿入稿のお知らせが入っていた(ボカ〜ン)。いやまあそれはそれとして。予告編の後、ついに上映開始。「アメリカはいい国です」おををーっ、きたきた! いやこの冒頭の場面見たさに今日ここへ来たと言っても過言じゃない。

 最初に映るのは娘を陵辱した相手に報復を乞う葬儀屋の主人。そして彼の願いに耳を傾けるドン。そんだけである。なのにどうしてこんなに重厚なのか。物凄い大河ドラマが始まるということを予感せずにはいられない。その後場面は室内から一転して庭へ。そこではコニーの結婚式が盛大に行われている。次々と挨拶に訪れる縁者たち。この当時のアメリカ、イタリア系、そしてマフィアの表裏が場面から過不足なく伝わってくる。ああなんて映画らしい映画。ここが見られただけでも私は120パーセント満足だ。この後映写機が故障して上映がオシャカになってもニコニコして帰るぞ。

 あとは何と言ってもアル・パチーノ。今じゃ単に顔の濃いおっさんだけど(いやそれはそれで好きだが)、この頃はも〜うっ、最高に綺麗! かわいい! ま、かわいさでいったら「スケアクロウ」のパチが最高ではあるけど、シリアスさも加わったマイケルの魅力はやはり特別。でもやっぱりあたいの本命はロバート・デュバル様よ。いやんもう素敵ったらないわよ。

 そんでもってこの頃のコッポラ演出は本当に神だな。特に恐怖の演出が素晴らしい。例の馬の首も恐いけど、その他もろもろの殺しの場面の恐さといったら。ソニーのあれを除けばドンパチも地味なのが多いんだけど、殺るタイミングが恐すぎるんだよ。もうどれもいやーな緩急がついてて、見ているこっちは汗ダラダラ。ディック・スミスの神業特殊メイクのおかげで痛そうな場面もおてんこもりだ。ああでもこういうのになんとも痺れるのも確か。弾が当たった際の血の飛び散り方とか、体の穴のあき方とか、リアルなかっこよさがある。

 そんなこんなで12時頃I終了。もうすでにかなりぐったりだ。館内が暖かかったせいもあって喉もからから。30分ほどの休憩の間、取り敢えず下に降りてお水を買って飲む。まわりもわらわらと人で溢れ、カフェで飲み物を頼んだり、感想を言い合ったりしている。ああなんかいいね、こういう雰囲気。お祭りみたい。オールナイトってどれもこんな感じなのかな。IIは当日の体力と相談ということで微妙に迷っていたけど、なんかこの空気の中にいたら俄然見る気が沸いてきたぞ。

 というわけでII開始。Iも冒頭が神だけど、IIの冒頭も神だな〜。村での抗争の後、船に潜り込んでアメリカに渡る幼いドン。マンハッタンを見つめる船一杯のイタリア移民たちの姿。イタリア人じゃないのに、ここ見てると自分がイタリア人みたいな気持ちになってじーんとしちゃう。

 II。取り敢えずマイケル不幸三昧。一応敵はロスだけど、マイケルの本当の敵はむしろ身内。よくもまあこんだけ兄弟や妻から理解されないものよ。別にそう独り善がりな真似してるとも思えないのに、どいつもこいつも要求あるのみでマイケルかわいそすぎ。特にケイは何度見てもウザい。てめえマイケルの何がそう不満だってのさ。大体なあ、「五年で組織を合法化すると約束したのに」っつったって、そんなうまくいかんことくらいちょっと考えりゃ分かるだろうが。子供じゃないんだから結婚した時点で腹括っとけよな。お前みたいな我侭女でもマイケルは本気で惚れ抜いてて、浮気の一つすらしてないってのによー。もうマイケルがいじらしくて泣けるわ。ケイが出て行った後、入れ替わるようにコニーがファミリーに戻ってくるけど、マイケルとしては顔ではコニーを歓迎しつつも心の中では「お前じゃねーんだよ。俺はケイに戻ってきて欲しいんだよーっ」と叫んでいたに違いない。

 さてゴッドファーザーの大いなる魅力の一つは兄弟ホモにあるわけですが、IIはその辺がまさに全開ですな。マイケルがヘタレ兄フレドにぶっちゅーする場面は、その後の悲劇的結末も相まって、涙なしには見られません。それにしてもフレドは何やってもだめな子ですな。私も社会に出て数年たったせいか、この手の「いくつになってもだめな人」っつーのを身近に見る機会が多くって、フレド兄たんのだめっぷりがすげーリアルに感じられるよ。マイケル自身はそんな兄貴でも愛してるんだけど、フレドにしてみりゃそういうのも「上から目線」にしか感じられないわけで。人間ちゅうもんは能力は千差万別でもプライドだけは平等なんだよね。まあ真のプライドがフレドにあったら、己の無能さを受け入れてマイケルの下っ端として生きていくんだろうけど、そういうプライドがあったら、そもそも盆暗にはならんわけで。ああバカ兄貴め。

 しかしそんなしょっぱいファミリーとは対照的に敵のロスはなんとも老獪で、マイケルVSロスの化かし合いは実にスリリング。この辺の、DQNな身内と老獪な敵方との対比がまたいいんだよなあ、うん。いやあロス渋い。クレバーで因業でしたたかで、老いた身の内にジューイッシュマフィアとしてのルサンチマンを赫々とたぎらせている男。腐るほどの金と利権を持ち、それらに対して並々ならぬ執着を持ちながらも、「まともに小便ができれば金なんぞいらん」とぼやいたり、イスラエルに帰りたがったり、人間臭いんだよね。彼を演じているのがNYアクターズ・スタジオの創設者にして、ブランドやデ・ニーロ、パチの師匠であるリー・ストラスバーグというのがまた憎いわい。

 敵には勝ったものの、ケイには去られ、フレドを殺してしまったマイケル。兄弟同然だったはずのトムすらマイケルから離れつつある。ああかわいそうなマイケルーっ、てなところでII終了。やはりみんなIで気力を使い果たしたのか、IIでは舟をこいでいる人が多かった。ま、かく申す私も途中で何度か意識を失っておりましたが。IIだって面白すぎるぐらい面白いんだけど、さすがにIから続けて見るとなると相当な気力と体力が必要よ。しかしちゃんと見るのはこれで三回目くらいなんだけど、初めて発見することが多かったなあ。なんせ登場人物が多いもんだから、誰が何をしてそれがどう結びついていくのか、一回やそこらじゃ把握できないんだよね。例えばIでマイケルを匿ってくれていたドン・トマシーノがなんでびっこなのかも今回初めて分かったよ。あー、なるほどIIのこの時に撃たれた後遺症だったのね。いやもうあの体型だからどうせ糖尿か痛風だろうと信じて疑わなかったよ。れっきとした名誉の負傷だったのね、すまんすまん。

 さて、IIIは見ないぞーっというわけでミリオンを退出。この時明け方の4時頃。なんか眠いような眠くないような。タクシーを拾って帰宅。親を起こさないようにそーっと風呂に入り、6時頃寝る。はー、こんなこと三連休じゃなかったら絶対できないよ。




2007年12月21日(金) 善き人のためのソナタ(リバイバル)

 伏見ミリオン座で近作のリバイバルをいろいろやってた中にこれがあったんで喜んで行ってきましたよ。シルバーで二回見たけど、どうせならもっと設備のいいとこで見たかったんで余計嬉しい。時間帯こそちょっと限られているけど1000円で見られるってのもいいよ(ちなみに私が見たのは19時50分からの回。むしろちょうどいい時間帯だ)。まあしかし、三回目ともなれば背景とか小道具に目を行かせたかったんだけど、だめだった。やっぱりどうしてもお話と役者さんの演技に引き込まれてしまう。見る前はたまに眠くなったりするかななんて思ってたけど、全然。もう終始シッカと見続けちゃったよ。やっぱりこの映画は最高だね。間違いなく今年屈指だよ。まあドイツだからってのもあるけど(笑)。

 映画館の広告の中にゴッドファーザー三部作のオールナイト情報を発見。て、明日かよ! ああ、でも一生に一度でいいからゴッドファーザーをスクリーンで見たかったので、勇気を出して前売りを買ったぜ(ちなみに三部作一緒で2000円)。明日の21時から上映開始か、ふむ。て、ええ、整理券を配るのは朝の9時半からじゃとう!? 起きられませんよ、パパ!




2007年12月17日(月) というわけで風林火山が終わったわけだが

 先週、最終回の予告編を見た時はやっぱりぐっとくるものがあった。少なくとも前半は堂々たる大河ドラマだったわけだし。姫以降グダグダだったとはいえ、これでもう勘助とも会えいないんだなあ、と思うとやっぱり寂しい。しかしその辺の名残惜しさを除けば、最終回に対する感慨さしたるほどなし(ボカ〜ン)。本編終了後の「風林火山紀行」で語られたその後の武田家の方が、いろいろ想像してよっぽど泣けたんだけど。まず回想シーンが長すぎたよ。テレビアニメのなんちゃって総集編じゃないんだから、本編がーっと一気に見せて欲しいよ。最後の最後で水増しみたいなことするなよなあ。合戦の場面もやっぱりしょぼいし。最終回くらいは馬も人もバンバンやっておくれよ。まあ、がっくんが走れないのはしゃあないとしてあとの人たちはさあ。

 とは言え諸悪の根源はやはり脚本にありかと。結局ね、晴信に魅力がなかったのよ。ついでに晴信の中の人にも。少なくともミツを殺された恨みを捨ててまで仕えるに値する人には見えなんだぞ、最後まで。晴信がそうなもんだから、武田に行ってからの勘助ってのが「軍師としての出世のためにミツのことをなかったことにした」ように見えてしゃあない。やだよう、そんな主人公(涙)。やっぱり私の中では信虎追放が最終回、長く見ても諏訪家を負かすまでが心の本編だったな。そっから先はできの悪い同人誌と思うしか(ボカ〜ン)。

 ともあれ前半は本当に久し振りに夢中で大河が見られた。それだけでもやはり感謝したい。時専やDVD見りゃいつでも安心して見られるものがあるけど、やっぱり毎週その時間と共にテレビの前でわくわくする喜びってのは、何物にもかえ難い。大森寿美男は今回を踏み台にまた大河に登板していただきたい。

 ところで本編終了後、予告で「篤姫」が流れましたな。ああどうなるかなあ。嫌問題はさらに次の「天地人」だが。




2007年12月08日(土) お宝TVデラックスで「男たちの旅路」

 月一回にBS−2で放送されている「お宝TVデラックス」。まあ昔民放でやってたテレビ探偵団みたいな内容の番組だ。今回は“伝説の男たち”と題して「太陽にほえろ!」、「NHK特集 江夏の21球」、「男たちの旅路」の三作品が取り上げられた。まあ、なんつたって「男たちの旅路」ですよ! 名シーン振り返りとか、当時のプロデューサーによる制作秘話など、もうどれもいい話ばかりで感動! ああこれは録画しときゃよかった。取り敢えず覚えている内容を箇条書き。

・桃井かおり(インタビュー)
 吉岡に看取られながら死んでいく場面を撮影する前日、鶴田浩二から桃井かおりに電話がきた。桃井かおりはその日、歌の収録のため音楽スタジオにいた。受話器の向こうで鶴田浩二は「話の中に入り込みたいから、俺に愛してるって言ってくれ」と桃井かおりに言った。桃井かおりは面食らいつつも言われた通りにした。

・水谷豊(インタビュー 『相棒』撮影の合間にやったのか、なぜか右京さんスタイルだった)
「まあ当時僕らにとって鶴田さんなんて雲の上の人でした。そしたらある日鶴田さんから言われたんです。もちろん付き人かマネージャーさんを通してですけど、『君たちは君たちの好きなように演ってくれ。とにかく何が来ても受け止めるから。合わせるから』って」
「鶴田さんは現場に台本持ち込まないんですよ。セリフから場面から全部頭に入れてくる。で、ある日ふと『鶴田さん、いつもどこで覚えてらっしゃるんです? やっぱりご自宅とかですか』って聞いたら『家には仕事は持ち込まん』って。ええーっ、じゃいつ練習するんだよ(笑)。それである時僕ら若手もね、大先輩の鶴田さんが本持たないのに僕らが持ってるのは申し訳ないだろって、全部覚えて台本持たずに現場に行ったことがあったんですよ。でも途中で分かんなくなっちゃって、めちゃくちゃになっちゃった(笑)」

 鶴田浩二のセリフ覚えに関しては番組内でフォローがあった。鶴田浩二の長女カーロン愛弓が書いた「父・鶴田浩二」によれば、鶴田浩二は仕事の際、必ず台本を二冊要求したのだという。一冊は書斎で練習に使い、傍線と手垢で真っ黒になるまで使う。そして何かの折に人前で持つ際などは未使用の台本を使うのである。随分気合の入ったスタイリストだったのだ。また、このエッセイには「男たちの旅路」製作中のこんな話も載っている。ある日いつものように書斎でセリフを覚えていた鶴田浩二は愛弓を呼んで、相手役を頼んだ。今まで仕事のことで家族を呼ぶなど一度としてなかったので、驚いて理由を尋ねると、鶴田浩二はこう言ったそうだ。
「今度のは特別だからな」

 未来に向かって生きていく人々っていう、普通だったら希望であるはずのものが、戦争を生き延びた人間にとっては物凄く残酷なものだったりする。でもそれに対する怒りというのは、表明したところで当人は悪者にしかならない。どう足掻いても理解されるはずのない苦しみ。反面、理解されてたまるかという思い。とにかく切ない。




2007年12月06日(木)

 木曜日、と言いつつ水曜日の日記ですが5日の日記に追記するのもなんなのでこっちへ。

 7時起床。昨日コンビニで買ったゼリーやヨーグルトをずずーっと食しつつ支度してチェックアウト。8時20分頃に新宿駅へ。すげえラッシュに遭うかと思いきや、案外名古屋とおんなじ混み具合。え? こんなもんなの? もっと凄まじいものを覚悟してたんだけど。それとも今はピーク過ぎなのかな。指定の新幹線にも無事乗れて11時頃には帰宅。昼食はうどんを作ってささっと食べ、そのまんま自転車に乗って出勤。12時前には席につけた。会社の人にはサバを読んで1時頃着と言ってあったので、早めに来れてああよかった。

 しかし東京がちょっと寒かったせいもあって午後はちょっと風邪気味。まあ単なる怠け症状なのだろうが。取り敢えずこの日は風邪薬を飲んで早めに寝た。「相棒」は見たけど。




2007年12月05日(水)

 虎だお前は虎になるのだ・・・。去る30日、中日スポーツの死亡欄に三沢郷死去の報が載ってました。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。それにしてもここんとこずっとアメリカに住んでたんですね。

 ところで来週の相棒、ゲストがなんと秀Gです! こ、これは録画せねば! あと遅れアップになりますが、21、23、24日の日記を書きましたんで、またよろしゅうに。




2007年12月04日(火) オタクアミーゴス 〜World End〜

 ロフトプラスワン阿佐ヶ谷が新しくできたので、そのこけら落としにいろんなイベントをやっている。今回のもその一つ。まあしかし平日ですよしかも夜。当日6時半開場だっていうから、仕事も早退するしかない。んでもってイベントが終わるのは早くても9時。長引く可能性もあるだろうから、その日のうちに名古屋へ帰るのは難しそうだ。そうすっと4日は午後早退、5日は昼出勤つう形にせなしゃあないな。そんなこんなでおずおずと差し出したお休みの許可は意外にすんなりととれ、ホテルも無事とれ、チケットも十番代をゲット。さあてわくわくと思っていたら、同じロフトで2日に原えりすんがシンプソンズイベントをやると知って大いに心が揺れた。シンプソンズの方には太平透もお出ましになり、今回の吹替騒動についていろいろ喋って下さると。うわあ、こっちも行きてえ! でもオタアミだって是が非でも行きたいぞ。そもそも7月の札幌公演だってすっげー行きたかったんだ、原稿さえなけりゃよ(オタアミは基本的に博多や札幌などの方がいろいろやばネタが出て面白いのだ)。しかも今度のオタアミが最後っぽいし。まあ、取り敢えず今回はオタアミに絞ろう。

 月初めに休むとなるといろいろと片づけにゃならんことも多いのだが、今回は全てスムーズにクリア。・・と思ったら3日の夜になって賞与の計算をやっていないことを思い出した! 信じられねえバカ。まあいいか人数自体少ないし、要は数字を入力するだけだし、4日早めに出勤してちゃっちゃと片づけよう。で、まあバタバタしつつ無事にお昼すぎに脱出したのであります。で、後日談なんだが、やっぱり浮かれて&慌てているとろくなことがないもので、数日後一箇所大ミス発見。それを訂正して数日後またまた二箇所、大ミスが見つかる始末。我ながら情けないを通り越して何と言うか。

 タイミングよく2時半前の新幹線に乗れ、5時にはホテルにチェックイン。その後中野でちょっと早めの夕食。折角の中野っつってもどこへ寄る間もなく、そのまんま阿佐ヶ谷へ。南口を出てほぼ目の前にパールセンターという小さいアーケードがあり、ロフトはそこを入ってちょっとの所にある。もろアーケード沿いにあるので本来ならすぐ発見できそうなもんなのだが、看板が小さくて見つかりにくかった。ま、それでもなんとか無事到着。しかしその時でえすでに開場十分前だったわりには特に整列もされないまま、人がうじゃうじゃ。ああ、ここの店長まだ仕切り慣れていないな。結局開場時刻になってから10人ぐらいずつの割合で順番に人を入れる、っていう風にしていたけど、映画館ならいざ知らずこういう狭い場所でン十人が来るイベントなら、前々から番号順に並ばせておいた方がいいような。

 それは別として当日は実に楽しゅうございました。一番前で見られたしね。もうお三方が本当に目の前。ただ前過ぎてスクリーンがちょっと見辛かったな。ぎっしり満席の中、ずーっと妙な姿勢で見ていたせいで、9時半頃にはもう足がパンパンにむくんで痛かった。でもまあそんなのはどうでもいいや。

 当日の内容はこちらをどうぞ。
http://homepage3.nifty.com/mindy/amigos/oa-koen.html
 個人的には昭和40年代のヒーローアニメ「チャージマン研」が一番感動した(笑)。しかし時代の流れか、お三方の嗜好の変化ゆえか、業界人の悪口が皆無だったのは寂しかった。まあなあ、今日びどんだけ注意してもブログや2ちゃんで実況する奴がいるからなあ。あとYou Tubeやニコ動のせいで、こういうマッド映像を流すイベントがもはや存在意義を失っていることも痛切に感じた。90年代は遠くなりにけり。

 イベントは10時半頃に終了。さすがにくたくた。さっさと精算を済ませてホテルへ。12時半頃就寝。



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