猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2007年03月31日(土) ラストキング・オブ・スコットランド

 面白くなかった。こうなったら近いうちに「食人大統領アミン」をレンタルしてこようかな。今回これで予習しておくつもりができなかったし。

 歴史上の悲劇がバックにあるので、二時間強を見続けることには耐えるが、一個のドラマとしてはあまりに物足りない部分が多かった。そもそもこれ、アミンがあんまし出てこないし。いや吃驚だけど、ほんとにそうなんだもの。これを見に行く人の大半はこれがアミンの話だと思って見に行くだろうけど、主人公はアミンじゃなくて、棚ボタでアミンから気に入られたヒヨっ子スコットランド人医師なんだよ! もうこの時点でかなり期待外れよ。まあ実在のビッグキャラクターを架空の第二者や第三者の視点から描くというのはよくある手だし、その中で面白いのは一杯あるからそれ自体は別にいい。だけどこの白人のボンボンが実につまんねえ奴で描かれ方もまたつまんねえもんだから、まったくイライラした。でまたこいつの、余計なおせっかいとしか言いようがない行動のせいで、真面目で善良な人がボコボコ死んでくんだもん、あたしゃアミンよりこいつの方が許せねえよ。ああそう言えば週刊文春の映画評でおすぎが「イギリス人青年に最初から最後まで腹が立ってしょうがなかった」って言ってたなあ。まさにこれのことだったのね。

 そんなドラマの中で、一応は主要キャラであるアミンさんはどんな描かれ方であったのかと言えば、もう私の感想をここまで読んだ時点で自ずと察しがつこうが、やっぱりつまんない。ドラマの中の彼は単に気まぐれなガキ大将。アミンがその程度の奴であるはずがなかろうに、この映画の作り手はその辺の突っ込みを思いっきりさぼっている。フォレスト・ウィテカーの演技が辛うじて真ん中に刺さっているが、役者の力だけで一人の人間(それもアミン)を作り上げるにはやはり限界というものがあろう。せめて主人公があのボンボンじゃなくて、アミンの元主治医というウガンダ人医師だったなら、これよりずっと締まりのある作品になっていただろうに。例えるなら、大元の話には魅力的な主人公がいるのに、別媒体になったら作者の独善的思い入れ過剰なオリキャラが主人公になってて、大元の主人公はどっか片隅に追いやられてたって感じ(アニメ版『十二国記』みたいだ)。




2007年03月27日(火) プロフェッショナル 仕事の流儀「映画を創る 〜宮崎駿・創作の秘密〜」

 NHK総合で毎週火曜の夜10時からやっている「プロフェッショナル 仕事の流儀」。今週は我らがハヤオ。

 NHKなら民放の宣伝番組よりうんと濃ぃいもんが見られるのではと期待していた。もちろん天下の公共放送、それも地上波だからなんだかんだっつっても仕上がりはソフトであろうことは承知の上。ただ民放だとこの手の密着番組にはほんとに上っ面の上っ面しか出てこないため邪推のし甲斐がないのに対し、NHKの作りはこちらに多少の視力があれば、とんでもなく真っ黒なものが拝める。そこがいい。ふふふ・・・。ちなみに今日は裏のBS−2であしたのジョー特集をやってて、そっちには唐沢俊一が出ていた。先生の力石徹論も非常に面白かったのだが、その面白さが軽く吹っ飛んでしまうほど地上波のハヤオは面白かった。我が不幸マニアレーダーの感知に狂いのないことをあらためて確認した次第である。

 前置きが長くなったが、見所を以下に。

■「ゲド戦記」初号試写にて。上映から一時間後、席を立つハヤオ。その後また席に戻るが、終了後は「ええ年こいてここまで不機嫌にならんでも」と思うほどの不機嫌っぷり。それでもカメラを向けるディレクター(らしき人)に向かって煙草を吸いつつ「何が聞きたい?」と呟くハヤオ。その後も陰々滅々たる呟きを繰り返すハヤオ。ほとんど原一男のドキュメンタリー映画である。

■自分用のアトリエにて。近所の子らしいいたいけな幼女が傍に寄ってきて「ハウルつくってくれてありがとう」とハヤオにのたまう。ハヤオ、満面の笑み。幼女が「立派なおひげ〜」と言うと、己のひげを幼女の顔にこすりつけるハヤオ(ここでも満面の笑み)。無論心あるオタクなら、これは恐れおののくシーンである。

■とまあ意地悪な突っ込みをしている私だが、これでもハヤオの説教は昔からとても好きである。いや本当に。高校時代、古本屋でナウシカのガイドブックを買った。そこにある若者へのメッセージやプロとしての在り方などは、もう何十回と読んできたが今読んでも非常に力づけられるものがある(エコ関連や政治関連はパスだが)。今回もいいことを言っていたので、自分向けメモがてら書いておく。
「正直につくんなきゃいけないんですよ。裸になって。本当に。これはもう娯楽映画だからってつくっていても、実はその人間の根源的な思想がよく出てしまうものなんです。出すまいと思っても出ちゃうんですよ。それで隠してつくるとそのしっぺ返しは本人だけに来るんですよ。どういう風に来るかってったら、やっぱり正直に映画つくらなかったというしっぺ返しがくるんです。自分にダメージが来るんですよ。だから映画つくれなくなりますよ」
 それってハウルでロリコン卒業しようとして婆をヒロインにしたものの、劇中で結局娘に戻しちゃったりしたことを指して言ってるのかな。いやいやいや。まあそんな余計な邪推はともかくとして、上の言葉はずしっとくるなあ。で、あともう一個。
「理想を失わない現実主義者にならないといけないんです。理想のない現実主義者ならいくらでもいるんです。理想がない現実主義者って最低ってことだからね。そういう現場にしたくないですよ」

 取り敢えず私は「崖の上のポニョ」を見に行くでしょう。骨は拾わなきゃね。




2007年03月24日(土)

 1月3日の「プラダを着た悪魔」と1月4日の「麦の穂をゆらす風」をアップしたんで、よかったら読んでね。

 振り返れば、短いスパンで二度も東京へ行ってきてしまった(ボカ〜ン)。明日はゆっくりしたいけど、そろそろ「ドリームガールズ」が終わりそうだから行きたい。すでにベイシティじゃ朝・夜・深夜しかやってないよお。「善き人のためのソナタ」は4月の第一週まではやってくれるみたいだけど、ぐずぐずしてるとスルーしかねん。前売り買ったのにぃ。




2007年03月22日(木) また上京

 火曜日の朝、今週の木曜日に仕事で東京へ行くことをいきなり命じられてしまった。思わず「えーっ」って言っちまったよ。まあそれぐらい言うのは許して欲しいわ。上司が参加するはずだったセミナーが、本人に別件が入って行けなくなったので、代わりに参加してっつうことなのだ。正直私には入門者向けのセミナーなんて今更なあって感じなんだが、参加費が3万いくらもかかっているし、新幹線も往復分買っちゃってるから、まあ行くしかないのよね。例え私自身はこの間行ったばかりだとしてもね・・・! 何が嫌ってセミナーが朝の10時から夕方5時までだっつうことよ。それもう行って帰るだけじゃんよ。間に合うように行くとなると新幹線は遅くとも朝7時半ぐらいのにしないとだめだし。逆算すると5時起きか。うわああん(て、そんなこと営業マンは日常茶飯事ですよ!)。

会場は千駄ヶ谷だから、東京駅からそれほど時間はかからない、というのが唯一の救いであった。しかしバカなのは四谷じゃなくて御茶ノ水で乗り換えちゃったこと。いつも秋葉原に行くから「中央線から総武線への乗り換えは御茶ノ水」という形が染みついてしまっていたのだ。別にまあ御茶ノ水で乗り換えてもそうロスタイムになるわけじゃないけど、なんとなく己の行動パターンが嫌になった一瞬であった。

 てわけで一応行ってきたんだけど、午前中はほとんど寝てしまった(ボカ〜ン)。途中よっぽどブッチしようかと思ったけど、全10人のセミナーの中でそんなことをする度胸が私にあるはずもない。セミナーの内容自体はまあまあよかったんだが。終わってからはグダグダであったが、このまんま帰るのも癪だったので、王民でメシを食おうと中野へ向かった。電車内は東京とは思えないくらいガラガラだった。千駄ヶ谷→中野っていう方向はこの時間帯だとすいているのかな。帰りラッシュ前だからかなあと思ったが、反対路線の電車は結構一杯入っていた。そういや行きに東京から千駄ヶ谷へ向かう時もすいてたなあ。朝9時過ぎるとやっぱひくのかね。

 ずっと天津飯だったので今日は違うのにしようと思い、醤油ラーメンと餃子を頼んだ。本当は生ビールもつけたかったけど明日も仕事だし、火曜に家族とうなぎ食べた時、日本酒飲んだりしたので本日はあったかいウーロン茶にした。餃子も醤油ラーメンも味は普通だったが、すっきりしていておいしかった。店の中は有線が流れているのだが、食べている間にミドリカワ書房の「OH! Gメン」が流れて嬉しかった。この歌好きなんだよな。ちょっと前に犬の胴輪を買いに行った時に店内の有線でたまたま聞いて知ったばっかりなんだけど。その時「なにこの歌」と思って帰ってからうろ覚えの歌詞をネットで検索して、なんだかんだでアルバムをアマゾンで注文してしまった。注文した時は一、二週間待ちだったから、明日か明後日辺り届く頃だなあ。ああ楽しみ。

 お腹一杯も手伝って尚更ぐだぐだしつつ9時半頃帰宅。すぐ寝るつもりだったが、ごちゃごちゃやっている間に1時近くの就寝になってしまった。嗚呼。ちなみに翌日会社の偉い人からセミナーに行ってきたことを聞かれたので話したところ、「そんなのワシだったら昼飯のすぐ後にでもさぼったるけどな。ワハハ」と豪快に返されてしまった。うっ、私の本心をずばり当てられてしもうたわ。自分でも知らない間に顔に出ていたのかな。うん、きっとそうだろう・・・。




2007年03月21日(水) 先週の風林火山

 第11話「信虎追放」は休日を使ってやっと見られた。いやあ、面白かった! なんかもう映画一本見た気分だった。今川の御三人も相変わらず黒くていい感じだったし。ただ、今川にはめられているとは知らない信虎が「晴信をよろしく」と義元に言った時、義元はちょっと罪の意識を覚えたような顔をしたけど、デスラー雪斎はにべもない顔をしていたのが笑えた。一方の相模では北条氏綱様が今回でお隠れ。寂しいなあ。今後の北条は息子の氏康と、テリー伊藤の息子(後の北条綱成)が主要キャラになるのかな。綱成役の人は「北条時宗」で北条時輔(渡部篤郎)の少年時代をやっていたわねえ。当時、年齢の割りには感情表現が上手くて印象に残ったんだけど、あれから朝ドラの「わかば」にもレギュラーで登場したりして、私としては嬉しかった。「風林火山」でも活躍して欲しいぞ。

 今回とにかくキャラ総出演だったし、さながら「第一部完」であった。晴信の弟信繁がとても深みのある人物として描かれていたのもよかった。晴信とのやりとりは見ていて涙が出たよ。

 信虎様も今回でほぼ退場なのだろうか。実際の信虎は追放されてからも超元気だったというし、「武田信玄」の時だって平幹は追放後もちょくちょく出てきたから、できればこれからもたまに毒々しい姿ご披露いただきたいんだけどなあ。まあね、出てくるたんびに変な意味でハラハラさせてくれたけど、最近はあたしも「これはこれで新たなステージにおのぼりあそばされたということなのやもしれぬ」と考えるようになったもんだからさ。仲代達矢様にはまだまだ、並みの者にはない何かを見せていただきとう存じまする。




2007年03月19日(月) フルーツバスケット23巻

 昨日食いすぎたせいもあってさすがに胃が苦しい。朝は茶碗にご飯をちょこっとと、海苔と梅干で済ませた。しかし最近胃の調子がやけに上がっていて、食欲が旺盛なることよ。おかげで二キロも太っちまったよ。夏買ったGパンも腹巻をつけた状態ではくとパッツパツだ。まずいなこりゃ。普段の食事は腹八分目が肝要なるぞ。食事と共に酒をとるのもよろしくない。夕食前にポテチ一袋食うなんてもってのほか。仕事中のチョコ食いも禁止だ!

 まあそんな私の肥満化一直線はどうでもいい。今日はフルバ最終巻の発売日なのだ。仕事場用の腕時計を買いに矢場町へ行ったついで、パルコのブックセンターで購入した。平積みになった中、表紙のお母さんの笑顔を見ただけでもうるっときちゃったよ、うわーん。お母さんの最後の言葉こそフルバの集大成だったなあ。思えばこの話は今日子さんと勝也の物語だった。はあ、しかしこうやってフルバの単行本を買うのも今回が最後なんだな。寂しい。寂しいので特に買う気もなかったキャラクターブックもそのうち買ってしまうだろう。




2007年03月18日(日) 春コミ(日帰りナツナ極楽ツアー)

 びっくりしたよ。春コミの一般参加がこんなに大変なものだったとはね。会場着いたのは10時半だったんだけど、中に入れたのは11時半過ぎだった。約90分、寒風吹き荒ぶ中ほとんど微動だにせず立っておった(風が強すぎてパンフも読んでおれず)。風は冷たくとも日差しの方がぽかぽかだったので体全体が冷えることはなかったけど、手袋なしの手がちべたかった。もう寒くないから手袋要らないだろうと思っていたのに、ぬかったわ。

 入場後はすぐファンチルスペースへ行った。正直三月なんて半端な時期にそうそう新刊なんてないだろうと思っていたんだけど、結構皆さんまめに本を出しておられた。オンリーだから頑張ってくれたのね。あとオンリー向けのアンソロが出てたんだけど、最後のページがシールパズルになっていて、各サークルさんからシールを貰って貼って完成させるという楽しい作りになっていた(もちろんシールはコンプリしたさ)。他、冬コミで回りきれんかったジャンルに足を運んだりして、お買い物的にも非常に楽しめた。

 その後は中野へ。こちらはそこそこ収穫ありで来た甲斐もあった。アーケードを出た後は中華居酒屋「王民」へ。去年の10月、009のオンリー前日に食べた所だ。この間の天津飯をもう一回食いたかった。あの時はすげー苦しくなったけど、今度は無事にいきそうな気がする。二度目となる蟹玉の味はやっぱりうまかった。そしてこの間より遥かに楽に食べきれた。おお我が胃袋の青春再び。ゆっくり座っていたかったが、日曜日ということもあって店が混んでいたので早々に出立。その後は新宿の喫茶店でお茶とケーキを平らげた。ううむ、我ながらちょっと食いすぎたかも。

 喫茶店を出た後は新宿駅で帰りの指定席を確保し、東京駅へ。ほとんど買い物に終始してしまったが、なかなかに楽しい旅であった。




2007年03月17日(土) 突然上京

 ふと思い立ち東京へ行くことにした。18日は春コミだが、同時にファンチルスペースで「日帰りナツナ極楽ツアー」というやどかりオンリーが開かれる。前々から行きたいなあとは思っていたんだが、経済状況ゆえに半ば断念していた(歯列矯正代が莫大でねえ)。しかし木曜日かそこらになって「土曜日に18切符使って行って、妹ん家に泊まっていって次の日新幹線で帰ればいいじゃん」と実に都合よく考えるようになり、本日の昼にはいざ帝都へと旅立ったのであった。

 しかしながら浜松から熱海までの鉄路は変な鉄に絡まれて実にいやーな旅路であった。浜松で電車を降りて向かいの興津行きの電車に乗り換えた時、急に走ったり歩いたり、ジグザグになったりと変な進み方をしている鉄とぶつかっちまったのが運の尽き。後から思うにこの鉄は変な歩き方をすることで近辺の群集の動きを制し、次の列車における己のベストポジション(いわゆるかぶりつき)を取りたかったのだろう。が、それが私とぶつかっちまって目算が外れちまい、相当に私へ恨みを抱いたようであった。かなーり歪んだ性格の持ち主であるこの鉄は(まあ一部の鉄にはこういうのがよくいる)、その後座っている私の前に荷物を押しつけてきたり、咳をかけてきたりとプチ嫌がらせをしてきやがった。あのなあ、あんな歩き方してたら普通ぶつかりますよう。第一あたしもあんたに足踏まれて痛かったんだけど。よっぽど文句を言いたかったが、下手に仕返しするとこの手のキチは何してくるか分かったもんじゃないので、私の方から遠ざかることにした。鉄の方はかぶりつきを執念深く狙っていたのだが、性格は悪くても気は小さいこの鉄は、なかなかベストポジションを取れないでいた。ざまみろ。席を離れてからは私に近づいてこなかったが、興津駅で降りた時も鉄はずーっと私を睨んだり、たまたますれ違ったりすれば咳を駆けてきたりした。ああくそう、こいつ死ねばいいのに(ボカ〜ン)。

 で、気を取り直して。熱海からは隣に気立てのよいおばあちゃん&孫娘が座ってくれたので、大変居心地がよかった。景色もよかったし、車両もぐんと長いおかげでそんなに混まなかったのでなおさら快適であった。しっかし、イタい鉄って噂には聞いたことあったけど、己がばっちり遭遇する羽目になろうとは思ってもみなんだわ。

 東京駅に着いた後はメシを食って渋谷のまんだらけに行った。ただし収穫はなし。その後は妹のアパートへ。ネットをやったり茶ぁ飲んだりテレビを見たりしたが、明日があるので早めに就寝。




2007年03月12日(月) アップ報告

 取り敢えず1月2日「硫黄島からの手紙」、3日「007/カジノロワイヤル」、28日「リトル・ミス・サンシャイン」をアップした。残るはプラダと麦穂。あ、でも去年の(仮)放置がまだあるか。まだこれから三、四本見るんだけど、どうしたものか。義務とかじゃないけど、見たら書かないと気持ち悪いんだよな(ボカ〜ン)。



2007年03月04日(日) ゴーストライダー

 今日お昼の1時に何気なくテレビをつけてBS−2を見ていたら「日曜シアター山川静夫の新華麗なる招待席」が始まった。ほほう、今日の演目は? え、なに?
「サクラ大戦歌謡ショウ ファイナル公演 新・愛ゆえに」
 思わずうどんの汁を吹きそうになった。いやあまさかNHKの、それも山川静夫の番組でサクラ対戦歌謡ショウを見ることになるとは夢にも思わなんだ。NHKもまた血迷ったことを。山川静夫も若干物言いにこわばりが見られるような・・・。「非常に珍しい」という山川御大の言葉が印象的であった。フロアには誰が作ったのか、光武まで安置されてあった。そのうちゲスト登場となって現れたのは、赤い国の王子様。個人的には公平先生の方がよかったなあ。いやまあいいけど。5分ほど山川静夫と広井王子が対談した後は、こんな方々も見ています、と業界のちょっとした人の感想インタビューが流れたのだが、その中に山田洋次がいたのが何とも異様であった。本編も30分ぐらい見ちゃったんだが、ちさタローのタップがなかなか上手いのには驚いた。

 て、それより今日はTOHOシネマズに行かねば、と慌てて洗濯物を片づけた。しかし歌謡ショウをだらだらと見てしまったツケはしっかり回ってきて、本来なら15時35分からの「ドリームガールズ」に行くはずが、道が混んでいたこともあって間に合わず、やむなく16時からの「ゴーストライダー」を見ることにした。まあこれもいずれ見るつもりだったことだし、変に間があくこともなくてよかったか。

 ううむしかしつまらんかった(ボカ〜ン)。110分というコンパクトな長さの割に妙にダレの多い映画だった。アクションもしょぼかったし。見る前から不安だったニコラス・ケイジは案の定と言うかなんと言うか、とにかく奴が出てくるたんびに笑っちまうのには困った。主役が率先して観客の気を散らしてどうするや。ニコラス・ケイジの熱意あったればこそ実現した映画であるから、こう言っちゃ悪いんだけど・・、あんたのこと嫌いじゃないけど・・、やっぱあんたヒーローには向いてないよ・・・! ま、でも鑑賞の第一義であったピーター・フォンダはとてもよかったので、あたしとしては金を払って見ていい映画だった。

 関係ないけど帰り道に左折した際いきなり運転席のドアが開いてびびった。半ドアになっていたのに気がつかなかったらしい。ばかっと開いた後反動で戻ってきた時に思いっきりガッとつかんで閉めて即ロックした。ああよかった事故にならなくて。車の運転をするたびに守護霊の存在を信じずにはいられん。




2007年03月03日(土) 近日公開映画メモ

 結局「あるいは裏切りという名の犬」は行けませんでした。1日がラストチャンスだったんだけど、混雑必至のファーストデーに行く気にはなれなかった。50席そこらの名演の一階じゃあねえ。って、もっと早いうちに行かなかったあたしが悪うございます。「墨攻」も行けなかったしなあ。しかし以下の作品だけは逃さぬようにせねば。

■「ドリームガールズ」
 TOHO他で上映中。名作ミュージカルの映画版。などと言いつつミュージカル版はよく知らない。何はなくともエディ・マーフィーである。ぬるいファミリー作品に出るしかなくなった彼に、同情しつつもどれほど歯痒かったことか。鬱憤を晴らしてくれることを祈る。

■「ゴーストライダー」
 今日からTOHO他で上映中。何はなくともピーター・フォンダを楽しむことができれば幸いである。

■「善き人のためのソナタ」
 今日からゴールド劇場で上映中。見る気満々っぷりはこれまで日記で書いた通り。

■「ラストキング・オブ・スコットランド」
 3月10日からTOHOシネマズで公開。ウガンダの独裁者アミンの伝記映画である。映画らしい非業三昧に浸れることを祈る。しかしどうせならこれを見る前に「食人大統領アミン」で予習もしておきたい。

■「ブラックブック」
 3月24日からTOHO他で。舞台はナチス占領下のオランダ。両親をナチスに殺されたユダヤ人歌手ラヘルは、復讐のためにレジスタントとなる。やがて一人のナチス将校を罠にはめる任務のため、ラヘルは名を変えてその将校に近づくのだが、彼女はその将校に次第に惹かれてしまう。
 監督は我らがバーホーベン様。久々にこのお方のエロ・バイオレンス狂い咲きが見られそうだ。バホ自身がオランダ人で、少年時代にナチスの暴虐を散々見てきただけに、いろんな意味でありのままの描き方をしてくれるであろう。これでルトガー・ハウアーが出てくれてたら完璧なんだがな。



 < 過去  INDEX  未来 >


バンビーナ [MAIL] [HOMEPAGE]