猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2007年02月26日(月) アカデミー賞/イカとクジラ

 去年同様、仕事中にネットを覗いておりました。ごめんなさいごめんなさい。でもよかったねえ、スコセッシ。やっと監督賞貰えたねえ。「ディパーテッド」ごときでっつーのがあれだけど、貰うべき時に貰える人とそうじゃない人がいるのは毎度のことですからねえ。そしてエディ・マーフィーは残念だったけど、アラン・アーキン助演男優賞おめでとう! ああ式の放映が楽しみだ!

 さて本日は名演小劇場で19時20分の回からの「イカとクジラ」を見てきた。見に行った基準は、

一、「ライフ・アクアティック」でウェス君と共同脚本だったノア・ボーンバッハの初監督作品で、プロデュースがウェス君だから。
二、次男役がケビン・クラインとフィービー・ケイツの息子、オーウェン・クラインだから。
三、お父さん役はもともとビルだったから。

 の、三点であったのだが、二番目以外は特に満たされることのないまま映画は終わってしまった。まあ、多少面白くなくてもたった80分の映画だから、そう腹も立たんけどさ。どうでもいいけどノア・ボーンバッハってボーンバッハなのかバームバックなのかはっきりしてくれ(今作ではバームバック表記)。

 やはり少し前に「リトル・ミス・サンシャイン」を見てしまったのがいけなかったのかもしれない。あれも相当なダメ一家の話であったが、それなりに感情移入できるように描かれていたし、重たい部分もきれいに引っ繰り返して笑えるようになっていた。「イカとクジラ」はその引っ繰り返しの加減がどうにも拙い。監督がまだ若くて、しかもそんな若い作り手の自伝的物語であるせいだろうが、コメディにしては生臭く、かつ一本のストーリーとして詰めが甘いのである(だって実話だもん的な雑さがある)。特に両親の身勝手さは腹が立つばっかりで、とてもじゃないがフィクションとしては楽しめなかった。ま、でもこの監督センスはあるから、次回作に期待したい。

 映画館を出るとまだ9時前だったので、ちょっと早足でパルコまで行ってセンチュリーシネマで「善き人のためのソナタ」の前売り券を買った。そう言えば今回のアカデミー賞の外国語映画賞はこれだったな。




2007年02月24日(土) テレビメモ(25日放送分)

 毎週日曜日午後11時のNHK総合はNHKアーカイブス枠となっているが、明日25日の分が気になるので予約しておく。この間境港に行ってきたばかりなので二本目は特に見たい。境港旅行の日記はもうちょっとお待ちを。

■「生還者 硫黄島1969」1969年放送分
■「妖怪たちはどこへ行った・水木しげるの“ねぼけ”人生」1989年放送分




2007年02月18日(日) ゲゲゲの境港二日目

 8時半頃起きてみんなで妖怪パンを食べた。一反木綿のデニッシュはなかなかおいしゅうございました。どれもおいしかったけど、三個は食いすぎだった。あと久々に関口宏のサンデーモーニングも見た。昔だったら日曜は大抵これと日本テレビの「いつ見ても波乱万丈」を見てたもんだけど、もう最近は日曜となると昼まで寝ているのが当たり前なので、午前中の番組なんて旅先でしか見ない。サンデーモーニングだってこの前に見たのは冬コミのホテルだったし。

 再び水木ロードでちょこちょこお買い物をした後、全員でタクシーに乗って境港さかなセンターへ行き、しばらくの間海の幸をお買い物。なんかもうどこ行ってもでかいカニがいる。その後はさかなセンターのすぐ隣にある市場食堂で昼食。ここは食券を先に買って頼むというシステムだ。内装など見る限りドライブスルーにある食堂っぽいが、実際のメニューは海産物盛り沢山の豪勢な料理ばかりである。エビとかタコとかがやたらのっかったラーメンとかがあってちょっとそそられたが、あいにく朝食がまだもたれていた。何も食わなくてもいいくらいだったが、それじゃ寂しいのでうどんにした(結構うまかった)。ちなみに豪勢なラーメンは別の方が食べておられた。うーむ、今度は私も食べたいなあ。

 帰りの時間について調べてもらうと、米子空港はここからタクシーで10分かそこらの所で、タクシー代も1000円かそこらで済むという。うーん、妖怪列車はもう一回乗りたいけど、相変わらず外は雨だし荷物も重くなってきたし、ついでに言えば値段的にも名古屋組は二人だからタクシーの方が絶対リーズナブルだ。というわけでタクシーで帰ることにした。

 お昼を食べた後はセンターそばにある夢みなとタワーへ。(サイトはこちらhttp://www.yumeminatotower.gr.jp/)一階には鬼太郎の家が展示してある。屋根はちゃんと藁葺きで、木のはしごもあるがアニメの背景で見るあれに見慣れているせいかやけにちっちゃく見え、なんだかとてもメルヘンチックな印象を受ける(注 中には入れない)。まあ鬼太郎の身長は130センチというから、こんなもんなのか。一階はこの他に水木先生のマネキンも飾ってあるのだが、こいつがやけにリアルで恐いのなんの。むしろこれが妖怪。タワーのてっぺんにも上ったが、天気のせいか景色は今一つ。ああせめて晴れていたらなあ〜。

 続いて三階でやっている「OH!水木展」を見る。内容は記念館と多少被っている部分もあるが、こちらは自伝漫画の方を重点的に展示している。中でも貸本や紙芝居をやっていた頃のことを書いた漫画原稿のパネルがかなりたくさんあった。この頃の話(家の貧乏話や貸本業界の因業話)は凄すぎて、ひたすらぐいぐいと読み耽ってしまった。

 展示会場を出てからしばらくは四階のレストランで一時間ほどお茶を飲み、そこでお開き。名古屋組以外はレストランからタクシーを呼んで境港駅へ行き、こちらの方は一階の「みなとまち商店街」を小一時間ほど物色した後、タクシーを呼んで米子空港へ走った。タワーから空港はほんとに近い。料金は1200円くらいで済んだ。

 米子空港はちっちゃいが、一応マッサージ店が入っている。あああ入りたいいぃ、と思いつつ、「待ち時間20分」という札を見て二人とも断念した。しかし時間は半端に余っていたので空港の喫茶店でカフェオレを飲んで時間を潰してから搭乗した。飛行機が名古屋に近づくにつれ雲間が切れ切れになり、セントレアに着陸した頃には完全に晴れて夕焼けが綺麗だった。いやあ、楽しい旅だった。皆さんありがとうございました! 明日からまた仕事だけど、水木ワールドに思いを馳せつつのほほんとこなしていこう。




2007年02月17日(土) ゲゲゲの境港一日目

 水木しげるの郷里、鳥取県境港市には水木しげる記念館があり、周辺の商店街には水木ロードなるものがあって、ブロンズ製の妖怪オブジェがさながら道祖伸のように並んでいる。以前からニフティの009仲間の間でいつかみんなでここへ行きたいねえという話があったのだが、いざ実行とならないまま月日は流れていった。が、今年の秋になって大阪でオフをした折、今冬こそ妖怪の里へ行くべしとなり、幹事殿の手際の早さも相まってその後はトントンと進んでいった。大雑把な行程としては「17日米子駅に現地集合→米子駅からJR境線で終点の境港駅へ→民宿でチェックイン→水木ロード及び記念館→風呂→カニ→翌日帰」といった感じである。

 米子集合なのは全員の出発地がてんでばらばら(東京・中部・関西)だからである。名古屋発は私を含めて二人。今回米子までの交通手段は飛行機である。新幹線と在来線を使っても行けるが、時間がかかる。飛行機は確かに電車より高いがネットでANAの超割を使えばそれほど差は出ずに済む。ちなみに中部国際空港・米子間の航空便はANAしか運航していない上に、本数も少ない。ついでに言えば50席そこらのプロペラ機なのでちょっとした時期だとすぐに満席になってしまう。予約はとにかく前々からやることをおすすめする。

 今朝はあいにくの雨であった。予報では山陰も雨だという。ううむいっそ雪の方が。雨は冷たくてやだよう。飛行機は10時50分発。家を8時半に出て金山から名鉄に乗って中部新国際空港駅(セントレア)へ。乗り換えなしの一本で空港まで直結しているってのは有り難いね。小牧じゃこうはいかなかった。小牧の空港へは名古屋駅から名鉄バスに乗って30分くらいで行くんだけど、あれは途中の道路で詰まったりしてあんまし便利じゃなかったんだよな。ちなみにセントレアまでは名鉄の急行か特急で行ける。金山からだと片道790円だ。急行を使えば45分、特急ならたった30分だ。特急と言っても特急料金が必要になるのは特急席を取った場合のみで、一般席(自由席)で乗る分には通常料金で構わない。

 境港も楽しみだがそれ以前に地元でありながらセントレアへ行ったことがなかったので、これもまた楽しみにしていた。常滑の海を埋め立てて造られただけあってセントレアはとにかくでかい、広い。トイレも大きいのがそこかしこにあるし(これ重要)、段差がないからカラコロも車椅子も平気だ。階上にあるごはん屋とショッピングも非常に充実しており、ほとんどデパートに近い(あー、ごはん家で食べてくるんじゃなかった)。リクライゼーションのお店もあるから、旅疲れも癒せて万々歳だ。そのうちもっとゆっくり見に行きたいなあ。まあ、また数ヵ月後に飛行機でまた出かけるから発券がてら遊びに行こうっと。

 クレジットカードで搭乗手続きをし、ちょっとぶらぶらしてから搭乗口へ。飛行機は10時50分発だったので20分前くらいに搭乗口へ行けば充分間に合うだろうと思い10時半に搭乗口へ行くと、10時50分発米子行きの便にお乗りの方は出発30分前に搭乗口をくぐれという表示が出ているではないか。あー、そうかプロペラ機のマイナー路線だからどっか僻地からしか出ないんだ。ちっちゃいバスか何かでそこまで行かなきゃならんのだ! はたして搭乗口からエスカレーターで降りた所に今や遅しと満席のバスが止まっていた。私が慌てて乗り込むとバスは発車した。バスの中に名古屋発のもう一人の人を探したが、いなかった。機内にもいなかったので変だなあと思っていたら、後からバスがもう一台来てそっちの方に乗っていた(ボカ〜ン)。それから間もなく離陸。雨なので飛行機からの景色はどうでもよく、小一時間のフライトはただうとうととしていた。

 予定の12時着より5分遅れて米子空港に着。米子空港はいかにも地方の空港という感じでセントレアと比べると縮小率はかなり激しい(昔行った青森空港よりはでかかったが)。米子空港の最寄駅は米子駅ではなく中浜駅で、空港から歩いて15分ほどの所にあるのだが、米子駅へは空港から連絡バスが出ているのでそっちを使った方がよい(バスの路線は他にも何本かある)。バスは飛行機が着陸してから大体10分後に発車するようになっている。小さい空港なので余程の勘違いをしない限りこのバスに乗り遅れるということはない。ちなみにバスの券売機はバス停のすぐ前にある。40分ほどバスに揺られた後米子駅到着。雨はやっぱり降っている。1時ちょっと前にほぼ全員集合して駅の傍にある食堂で昼にする。テーブル席にのぼりの形をしたちっちゃいポップがあったのだが、見ると鬼太郎ビール。をを旅の気分が高まるのう。向かいに座ったP氏は早速頼んで飲んでいた。電車が来るのが1時55時分なのでしばらくはのんびりと過ごす。

 店を出て駅へ。駅構内からしてすでに妖怪グッズまみれであった。ホームにはすでに電車が着いていた。我々が乗るのは目玉の親父電車。外側は勿論のこと、車内にも親父や鬼太郎の絵が入っている。列車は一両編成の各駅停車。外の風景もいかにも田舎のそれなので誰もが一瞬鉄になる。境港までの各駅には妖怪の絵看板があってこれまた一駅ごとに萌える。なおこの電車は一両ながらちゃんとトイレがついていたのだが、トイレの中にまで絵が入っているかどうか、確認するのを忘れてしまった。嗚呼。

 境港到着。駅の中からちょっと遠くに目をやると我らが目指す水木ロードが見える。広場にある電灯の球が親父の目玉になってて笑えた。さてまずは駅横にあるみなとさかい交流館へ。ここの観光案内所に妖怪のポストとスタンプが置いてあるのだ。このためにはがきを持って来た諸氏もおり、早速裏にスタンプを押してポストから出していた。ううん、このポストとスタンプは確かにおいしい。近郊駅の時刻表が一通り貼ってあったので帰りのために一応チェックする。

 案内所の隣にあるお土産屋をちょっと覗いた後、駅から徒歩5分ほどの所にある民宿「美佐」へ。宿と言っても美佐のメインは宿の向かいにある居酒屋であり、宿はついでで作ったようなものなので部屋数は非常に少なく、布団とタオルを用意しておいてくれる他はお構いなしである。余計な世話のない宿が望みならば、申し分なしの宿と言えよう。ちなみに一応お風呂もあるが、ほんとに家庭用のそれと変わらないようなもの。もっとも駅ビルの上に「さかいポートサウナ」という施設があるので、旅らしく大浴場に浸かりたいという人はそこへ行けばいい。この「さかいポートサウナ」と水木しげる記念館の入場券がセットになった共通チケットもあり、観光案内所等で売っている。その他いろいろ境港の詳しいことは境港市観光協会のサイトを見るといい。
http://www.sakaiminato.net/

 宿を出て水木ロードを行く。ブロンズ像はどれも思ったより小さかったが、本当に見事な作りで惚れ惚れ。個人的には魔法陣を足元に立つ悪魔くんとメフィストの像がよかった。悪魔くん好きとしては嬉しい。まあ私が好きなのはアニメの悪魔くんなんでちと邪道な「好き」ではあるが。ブロンズ像には果獣やピクシーもいたが、一番好きなユルクはなかった。ま、当たり前か。

 ロード沿いにある土産屋を覗き覗きしながら水木しげる記念館に到着。一階は主に先生の波乱万丈人生の解説。のんのんばあや河童の三平、一連の戦記漫画と共に解説されていて分かりやすい。戦争時代の部分は知っててもついつい見入ってしまうなあ。一階にはこの他にもいろんな妖怪のオブジェがあって楽しい。中庭にあるねずみ男の小さな像が「後ろから見ると道祖神に似ている」とは同行者の一人の談。うん、確かに。

 二階はこれまで出た水木グッズが展示されていた。カラー二作目の鬼太郎(夢子ちゃんが出てくる奴)世代なのでそれのグッズは見ていて実に懐かしかった。唐突に思い出したのは小学生の頃行きつけの美容院でそこのお姉さんと鬼太郎の話をしたこと。こっちは再放送で古いカラーの鬼太郎も知っていたので「昔の鬼太郎って恐いよね」と言ったら、お姉さんは「うん、恐いよね〜。でもねー、あたしが子供の頃に見た白黒の鬼太郎はもっと恐かったわ。あれはほんっとに恐かった」と私に語ってくれたものであった。いやあ、実際どうだったのだろう、モノクロ鬼太郎。ちょこちょことしたあらすじくらいなら聞いたことあるけど。

 記念館を出た後はロード沿いにあるパン屋「神戸ベーカリー」へ入り、みんなそれぞれ翌日の朝食を買った。普通のパン屋さんだが、鬼太郎や猫娘など妖怪キャラの顔をしたパンが売っているのでその点でちょっと有名な所である。私は一反木綿のデニッシュ、猫娘のメロンパン、それと普通のアップルパイを買った。ちなみに500円かそこら以上買うと鬼太郎のイラストがついた紙袋に入れてくれるらしい(確かな値段は忘れてしまった)。

 一旦宿に戻った後はポートサウナでお風呂。ああやっぱり旅は大きいお風呂がいいねえ。自販機に牛乳がなかったのが残念だけど。と、いい感じに暖まったのはよかったが、どっちにしてもこの後宿まで雨の中を帰らなければならないので寒い寒い。ちなみに駅の駐車場の向こうに夜10時ぐらいまでやっているスーパーがある。この付近はマジでコンビニがないので飲み物や食べ物はここで調達されたし。

 7時半から居酒屋の美佐で焼きガニとカニ鍋。カニは食うのに手間がかかるせいか、経過時間の割にお腹が一杯にならない。なんだか食っても食ってもカニがあるようで幸せである。カニ鍋は鍋にカニ味噌を混ぜてゆで、あとはぽん酢も何もつけずに食べるという見たことのないやり方であった。カニ味噌が入ってたらそりゃうまかろうと思っていたが、予想以上にうまかった。

 10時ごろ宿に戻った後はスーパーで買ってきた飲み物やつまみを手にしつつオタ話や新婚のP氏の話でだらだらと過ごした。なんだかんだで1時頃就寝。




2007年02月16日(金) 明日土日にかけて

 妖怪詣でに行ってきます。あとはカニをカニ腹になるまで食ってきます。



2007年02月12日(月) 岡田斗司夫×竹内義和トークライブvol.2

 7日かそこらのこと、大阪日本橋にあるオタ向けショップ「おたくの殿堂」にて上記のようなイベントがあることを知った。うわ、当日まで一週間切っているじゃないか。急いでチケットを取らねば。しかしそれはそれとして、折角大阪に行くんなら姐さんたちにもちょっと会いたいなあ、ということでだめもとで姐さん方に電話をしたら、ありがたいことに「その日空けとくよ〜」とのお返事。イベントにも誘ってみたらそっちも行くとのことですぐさまお店にチケットの予約を入れ、無事整理番号をゲットした。サイキック青年団のイベントは前に行ったことがあったけど、オタキングとのコンビを聞くのは初めてなので超楽しみだ。

 「おたくの殿堂」というお店は竹内兄貴がプロデュースしており、サイキックの中で何度か宣伝もしていたので知ってはいたが実際に行くのは初めてだ。でんでんタウンに来ること自体からして約一年半ぶりである。あれは2005年の10月で、オタクアミーゴスのトークイベント目当てだった。当時に比べるとまた一段とオタク店率が上がっている。おたくの殿堂もそれらの新興オタ向けショップの一つで、マニア向けのおもちゃやフィギュアがメインとなっている。だがそれに引き換え昔からあったヤマギワが撤退していたのは意外だった。

 チケットを引き取ってから三階の書籍コーナーに行くと岡田斗司夫の同人誌が並んでいた。ここ最近三日目に行かないことが多いので、買ってない本が結構ある。取り敢えず「マンガ夜話記録全集」を買う。「オタク・イズ・デッド」も買いたいけど、これは今度にしよっと。

 イベント開始時刻は1時だったが、十分ほど遅れて開演。竹内兄貴の「宇宙猿人ゴリ」、「スペクトルマン」再評価トークに初っ端から会場は爆笑の渦に包まれた。もっともオタクらしい会話をしたのはここまでで、あとはほとんど人生論だった。異性とのつき合い方、自分の老いとの向き合い方等々。そろそろ耄碌が来始めた近親者話では岡田斗司夫が実にクールでかっこよかった。

 私にとっての白眉はオタキングが使っているというとあるアイテムだった(事情によりそれが何かは明かせない。嗚呼)。いや、これはもう魔法ですよ。本当にその通りの効果が万人にあるかどうかは分からないけれど、もしうまく使うことができればこれはオタにとってパソコンとインターネット以来の革命になるのではないか。大袈裟に言っているんではない。他の観客も「はっ、これは天恵!」という顔をしてそのブツを食い入るように見つめていた。入手方法はちょっとややこしそうだけど、これはすぐにでもゲットして試さねば。

 トーク終了後は岡田斗司夫のサイン会に並んだ。岡田斗司夫にサインを貰うのは今回が初めてのような気がする。んー、前にも一回あったかもしれないけど、思い出せないや。聞けばオタキングは例の物を夏コミでも使うらしい。私もそうしたいなあ。

 しばらく三人で店内を物色した後、日本橋駅前まで歩いていって喫茶店で軽食をいただきつつ四方山話。その後は河岸を大阪駅前に変えて居酒屋で延々とバカ話に花を咲かせたのであった。新幹線があったので、9時にはお開き。ああ楽しかった。




2007年02月11日(日) CSの時代劇専門チャンネルで

■NHK大河ドラマ「花の乱」
3月7日(水)スタート 月〜金9:00〜 一日一話ずつ放送 再放送はその日の21:00〜。
 日本で一体何人が喜ぶか知らないが、私はすごーくすごーく嬉しいぞ。リアルタイムでは打ち切りになったし、大河好きの中でもこれが好きだと言う人にはついぞお目にかかったことがないが、「花の乱」は私が毎週食い入るように見ていた最後の大河ドラマだった。例によって不人気だったためDVD化の兆しもなく、ただひたすらCSでの再放送を待ち望んでいたのだが、今回ついにそれが叶った。全話みっちり録画するぞ。

■「おいね 〜父の名はシーボルト〜」 ※単発ドラマ
3月7日(水) 15:00〜16:40
 大河でやって欲しい題材は学生時代からずっとあれこれ妄想しているのだが、その一人がオランダおいねだった(なんて地味な)。おいね役は絶対宮沢りえだ、と妄想してやまなかった。が、なんと私が知らない間に単発ドラマという形ではあるが、実現していたのだ。それも市川森一の脚本で。2000年に放送されたというものを今になって気がついているんだから全く間抜けなことだが、何にせよ嬉しいことに変わりはない。どんな描かれ方をされるかとても楽しみである。

 今日の「風林火山」だが、仲代達矢が今までほど変じゃなかった。今日の撮影分は仲代達矢に「何か」が起こる前に撮った分なのかな? それとも編集さんの努力によるものなのか。しかし仲代達矢はともかくとして二話以降の「風林火山」は本当に面白い。勘助は主役とは思えないほどの踏んだり蹴ったりだが、どれも不可避なものとして描かれている所も好きだ。




2007年02月09日(金) 元勤め先の同年三人と飲み会

 最初に就職した会社には同年の女子が三人いた。うち一人は短大卒なので社会人としては二年先輩だ。2000年の4月、まあまあ大きい会社だったのに入社したのは私以外に女子はたった二人で、男子の採用はなかった。同期二人のうちMさんは二年ちょっとで辞めて、私は三年と三ヶ月で辞めた。短大卒のKさんもそれから一年かそこらで辞めた。Hさんは今でも当時のまま勤めていて、会社の女子の中では二番目に最年長になっていた。

 で、今度Mさんが結婚することになったのでささやかながら飲み会をすることとなった。辞めてからみんなとはほとんど会ってなくてたまに携帯メールをやりとりするくらいだったので、顔を合わせるのは本当に久々だった。見た目も性格も変化なしというのが共通項だったが、見えない部分で老化が始まっているというのも共通項で、揃いも揃って漢方やら整体やらのお世話になりまくりで毎月の健康維持費がえらいことになっているのであった。しかしラッキーなことにHさんから保険がきく上にケアもばっちりという漢方の病院を教えてもらえた。よーし、今度行ってみよう。あとHさんは以前歯列矯正をしていたのだが、今日会った時はもう外れていた。まだ部分的に器具はつけているそうだが、大きなものはもう外れたという。結局二年ちょっとやっていたことになるのか。やっぱり矯正するといいの? と聞くとそりゃもう快適! とのお答え。私も昔から歯列矯正をしたいと思っていたものの、金と時間が惜しくてスルーしてきたんだよな。しかし最近は金より時間より磨きやすい歯並びの方が欲しい。よし決めたぞ、今月中にでも歯医者に行って相談だ。

 居酒屋は名駅にある心月という所。肉料理や温野菜が多めで私としては嬉しいお店だった。グラスワインの量が多めなのもありがたい。

 Mさんの近況やら未来の旦那との出会いやら話はとにかくはずんだ。他、Hさんから現在の会社の空気、おもにとある氏の境遇についてもいろいろ聞いた。あと数年で定年となる某氏は現在半分倉庫のような部屋にいさせられ、電話は内線以外一切許されず、部屋のドアには紙が貼られて外からも中からも見えないようにしているというのだ。いやあ、男の間のいじめってほんとに凄まじいね。最近じゃパワハラとか言ったりするけど、この手のことって男の方が女より執拗だ。男のいじめには会社の損得とかいった社会的な大義名分がある分、やられる側は手の出しようがなく、悲惨になる一方。まあそうならないために、全ての人々は必死こいて会社に必要とされる人間、上司や同僚に気に入られる人間になろうとするわけだが。

 で、私がこの被害者氏に同情しているのかと言えば全然そんなことはない。言っちゃなんだが仕事がそんなにできる方じゃなかった。性格も気まぐれでイラチになりやすく、そのくせプライドだけはやたらに高いので簡単な用を頼めばあからさまに「なんで俺が」という顔をする。そしてこの手の人の常として後輩の世話がどうしようもなく下手であった。確かに今の境遇はちょっと可哀相な気もするが、まあしゃあねえわな、というのが正直なところである。




2007年02月07日(水) 視聴済メモ

■マンガノゲンバ 2月6日 深夜0:15〜0:55 NHK BS−2
 特集は「少女ファイト」と男塾(今やってるエピソード)。残念ながら日本橋先生ご本人のご登場はなし。でもG戦場がちょこっと紹介されていたのは嬉しかった。
 マンガノゲンバとは違うけど、ちょっと前に同じNHKの「プロフェッショナル」で浦沢直樹の特集をやっていたねえ。これまでの漫画人生に加えて「20世紀少年」が唐突に切れてしまったことの理由とか語っていました。「PULUTO」の下書きやペン入れの様子はさすがと、惚れ惚れ致しました。いやー、しかしこの人って本当にあの絵柄の通り、心に何の臭みもない、いい人なんだねえ。こんな心根の真っ直ぐな人が漫画なんか描いてていいのかしらと思うほどよ。

■その時歴史が動いた「完成・戦国最強軍団 〜武田信玄・苦悩の生涯〜」
 今日の夜10時からやってて、「相棒5」の流れで視聴。「風林火山」の予備知識として見たのだが、再現映像のほとんどが「武田信玄」からの流用なもんだから無駄に萌えて仕方がなかった。さすがに今の大河に配慮してか、使われていたのは遠目の映像ばかりだったが、分かる奴には嫌でも分かっちまうって。それにしても残されている絵を見る限り、山本勘助はうっちーとは似ても似つかないなあ。「武田信玄」だと西田敏行がやってたけど、外見的には断然こっちの方が近いね。

■ダ・ヴィンチ3月号
 テレプシコーラ第一部完結記念特集ということで山岸凉子へのロングインタビューが掲載。もう鼻息荒くして読ましていただきましたよ。よしもとばななや萩尾望都といった他作家のテレプシへのコメントもあって読み得です。ちなみに来月号の「ヴィリ」は休載とのこと。えっ、でもなんかえらいところで切れているんですけど! これを二ヶ月我慢しろと!?




2007年02月04日(日) 仲代達矢は大丈夫か

 昨日のGGAでは助演女優賞のプレゼンがなんとホアキンで、一瞬脳内がド祭りでした。受賞したのはご存知「プラダを着た悪魔」のメリル・ストリープ。しかしホアキン、メリル・ストリープと身長がほとんど一緒なのはちと悲しいもんがあったぞ。

 5話まで来たところだが今のところ面白いね、「風林火山」。今回千葉ちゃんの出番は少なかったけど、勘助の兄との別れが泣けたし、品川徹の氏綱も出てくれたし、お腹一杯だった。今川家の内紛も面白かったな。今回今川義元を演じているのは谷原章介なんだが、これがめっちゃはまってる。義元は「武田信玄」での勘三郎(当時は勘九郎)のイメージが強かったけど、谷原章介のは飄々とした中に邪悪さがあってよいですな。これまた黒い今川家軍師の雪斎(デスラー)とペアで末永く楽しませてくれそうだ。三傑抜きの戦国もいいものですわ。男臭い大河は率が取りにくいだろうけど、なんとかこのまんま頑張って欲しいものよのう。時宗みたいに途中でボキっといかないことを祈る。

 そんなわけで概ね楽しんでいる「風林火山」だが、一話からすごーくすごーく気になっている部分がある。晴信の父、信虎を演じている仲代達矢だ。どっかおかしくないか? 取り敢えず特に気になる二点を列挙してみると・・・。

1、台詞回しがあやしい
 なんだか妙にのったりくったりとしているんだよな。「武田信玄」における平幹二朗版信虎が単なる粗暴な武将だったのに対し、「風林火山」は半キチっぽい設定なので、これはこれでいいんだろうけど、いつ何回聞いても演技でそういう風に喋っているんじゃなくて、ほんとにああいう風にしか喋れないように聞こえる。

2、ほとんどのシーンが別撮りでは?
 よほど共演したくない人でもいるのだろうか。いやそういう問題じゃなくて。あの虚ろな視線はカンペ見て喋ってるせいじゃないのか? マジで。

 以上の点から仲代達矢「リアルでアルツなりかけ」もしくは「公表はされていないが実は脳梗塞をやっちゃって呂律が回らない&セリフが覚えられない」説を提唱する次第(ボカ〜ン)。「風林火山」未見の方には一人でも多く実際に仲代信虎をごらんいただき、ご意見をお聞かせ願いたい。みんなで一緒にハラハラしようぜ(ボカ〜ン)。

 しかし「風林火山」を見ているとやっぱり「武田信玄」を思い出さずにはいられないな。最近毎日のようにYouTubeで「武田信玄」のOPを見てはジーンとしております。あああDVDボックスが欲しいぃ〜。




2007年02月03日(土) 今日GGAの放送日じゃん

 すっかり忘れていたが(ビルもホアキンもいないとそんなもんさ)、明日はゴールデングローブ賞授賞式の放送日だったわ。あ、いやもう今日か。エディ・マーフィーとアラン・アーキンのためにも明日早いうちにどっかでD−VHSテープを一本買ってこよう。まあどこにも売ってなきゃHDDで我慢するけど。なお放送時間は以下の通り。

「第64回ゴールデングローブ賞授賞式のすべて」
2月3日 20:00〜22:30 NHK BS−2

 それと来月BS−2でアクターズ・スタジオ・インタビューが放送されるんだが、久々に超大物がご登場でこれまた楽しみです。

「ダスティン・ホフマン自らを語る」前後編
3月28日 深夜0:00〜 NHK BS−2

「アル・パチーノ自らを語る」前後編
3月29日 深夜0:00〜 NHK BS−2

 でもいつになったらクリス様の分は日本で放送してくれるのかしら。

 あとやっぱりBS−2で気になる映画作品が一本放送されるのでこれも見ようかな。
「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」
2月5日 深夜1:05〜3:09
 主演はロバート・デュバルで共演はリチャード・ハリスとシャーリー・マクレーン。いやあ、老け専にはたまらんねえ。しかし全く聞いたことがないタイトルだよ。93年の作品だそうだけど、東京の単館でのみ上映か、あるいはビデオスルーのみだったのかな? 内容はBSオンラインの紹介文からそのまんま引用すると、「仕事を引退し、悠々自適だが孤独な暮らしを送るふたりの老人が、偶然の出会いから生まれた友情によって再び人生を輝かせていく様を描いた感動作。」てなもの。何? 素敵なジジイ二人のカップリング話なのか(ボカ〜ン)? にしてもロバート・デュバルとリチャード・ハリスじゃ生活力も社会性もなさそうだな。



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