猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2006年09月30日(土) カポーティ

 初日を見にいくなんてことはめったにないのだが、金券屋で買ったスターキャット招待券の有効期限が今日までなので本日鑑賞。昨日ネットで上映時間を調べたら一日に四回しかやっていないことが分かった。それなりに話題作の一週目にしては地味な扱いである。一回目はお昼の一時から。食事は映画の直前にとると眠くなるので11時頃に朝昼兼用を食べた。これで上映時間中は眠くならないだろうが、最近はどっからでも睡魔が襲ってくるからどっちにしても不安だなあ。

 12時半頃にミリオン座に着くとえらく混んでいた。これだから土曜に行くのはやだなあと思ったが、実際のところお客の半分は「フラガール」目当てみたいだった。しかし私が受け取った「カポーティ」の整理番号は53(ボックスは全105席のミリオン2)。こんなしっぽの番号を貰ってしまうくらいなら次の回にすればよかったかと思ったが、いざ入ってみると私のベストポジションがばっちり空いていた。今日は案外ついてるなあ。

 客層は中高年がほとんどだった。やっぱりこの世代の文字読む人はカポーティなのだろう。ちなみに私は一作も読んだことがないのでその辺が悔しい。映画はどうせ面白いに決まっているんだから、できれば著作か伝記の一つでも頭に入れておいてもっと楽しんでこそ正しい鑑賞法というものだよな。

 「カポーティ」は非常に淡々としている。殺人事件より「事件後の関係者たちの思惑」が主題なので、鍵となる殺人事件の描写はほとんど申し訳程度である(まあその辺は映画版の『冷血』でも見て補完してねってことだろう)。だが地味とはいえ静謐な映像と演出が綺麗に重なっていて、非常に堪能できた。どこまでも広がる畑とどこまでも続く一本道。見渡す限りの中にほんの数軒だけの人家。冬の渇いた空気。まるでアンドリュー・ワイエスの絵のような美しさで、いつまで見ていても飽きない。もっともそう思うのは私が日本人だからで、アメリカじゃあ町をちょっと離れればどこでもこんな景色で溢れているんだろう。

 カポーティのペリー・スミスへの接し方はまさにマッド・クリエイターである。トルーマンが食事を受けつけなくなったペリーに自分の手で離乳食を食べさせる場面はなんともぞっとする場面だ。それは両親に愛されなかったトルーマンにとって「して欲しかったけどしてもらえなかった」行為であり、幼少時から積もり積もった彼の悲しみの表れである。だが一方でこの時のトルーマンの目はどこか冷たい。心がこもっているようでどこか冷たいのは、トルーマンが作家だからだろう。彼にとってペリーはやがて市場にお披露目させ、人々の口に振舞う家畜なのである。「同じ人間に対してそんな行為が許されるのか」というモラルがトルーマンの中にないわけではない。だが一流の作家である彼は、命あるものだからこそ最高の味が隠されていることを知っているし、世の読者がそういう「味」を何も考えずに平気で消費していくことも分かっている。こうして彼は心置きなく心をこめてペリーの世話をするのである。

 「冷血」での成功によって彼は作家としては満たされるのだが、人として何かを失う。その欠落の有り様を、泣いたり喚いたりするのではなく虚無的というか抑うつ的な感じにしているのがまたリアルであった。

 とまあ以上は「創作人間の業」という視点で見た「カポーティ」なのだが、一方でこれは「善意の業」についての作品でもある。トルーマンがあれほどまでにペリーに尽くし、そのくせ最後にああして裏切ったのはペリーへの尽力が善意に基づくものだったからではないだろうか。ペリーにどんな優秀な弁護士をつけてやろうがいずれ死刑になることは、トルーマンには分かっていたはずだ。つまりペリーの命はかなり限られている。人間、その場限りの縁と分かっていれば結構優しくなれるものである。それこそどんな冷血漢であっても、だ。とは言え、ひと時でもいいからペリーに幸せを感じて欲しいと思った彼の気持ちに嘘はなかったのだろう。だがそれゆえにこそ、ペリーを裏切った後「それでも死ぬまでにまあまあいい思いをさせてやったんだし」と、自分に言い聞かせて自分の心を守ったのではないだろうか。甘くも醜い偽善である。だがこういうことは作家でなくとも誰の中にもある業であろう。

 帰りにパンフレットを買ったら、萩尾望都が文章を寄せていた。なかなか粋な試みをしてくれるパンフレットである。

 それはともかく劇場を出る頃には猛烈にお腹がすいていた。何食べようか考えながら栄に向かって歩いていたのだが、唐突にケンタッキーが食べたくなったので丸善の近くにあるケンタッキーに入った。サラダもポテトも頼まずひたすらチキン一つとナゲット五ピースを食べた。最近ずーっとまとまった量の肉が食えない状態が続いていたこともあってか、余計に食いっぷりも弾んだ。また腹壊しゃしないかと不安だったが、そんな前兆はなかった。とはいえこれまでの小食のせいで今日の餌が一気に我が身の脂になることはなるべく避けたかったので、その後は二駅分歩いた。はあしかし久し振りに食べるとやっぱうまいね、ケンタッキーは。




2006年09月29日(金) 2番目のキス

 6月にチラシを見たっきり名古屋での上映情報を一向に聞かないので、知らない間に見過ごしたのかと思っていたら、23日から中川コロナでやっているというじゃないか。よかったよかった。まあどっちにしてもコメディはすぐ流されるから早めに見ておくに越したことはない。というわけでコロナのレディースデーに行ってきた。

 中川コロナが夏に新装オープンしたのは知っていたが、行くのは初めて。地上にあった駐車スペースを潰し、建物面積を広げて作ったようだ。コロナの湯は前からあったけど、岩盤浴やエステなど流行りのものがいろいろ新しくできていた。映画館の方はカウンターが前より数倍は広くなって、売店も含めて今時のシネコン風だが、バイトが少ないもんだから明らかに客をさばけていなかった。ボックスの方は大型のものが増えた感じ。そっちの方は覗いていないから分からないけど、「2番目のキス」をやっていた小さいボックスは以前と全く変わらぬ窮屈な作りだった。やっぱなかなかTOHOシネマズみたいなもんはできないね。

 原作がニック・ホーンビィとはいえファレリー兄弟が監督をしているせいか、「ハイ・フィデリティ」に比べればいかにもアメコメ風のギャグが一杯である。それでもやっぱり主人公の一挙手一投足に針のむしろ状態になることしばしだった。特に、クローゼットの中に「大人の場」向けの服が一着もないなんてとこがイテえ。ロックだろうがスポーツだろうがオタクって本当にイタいものですね。でもそんな主人公に激しく共感してしまう自分がとてもイヤ。この主人公を見たら「やっぱオタクって基本的にガキなんだよね。てゆかまずキモいし」とでも言わなきゃいけないんだろうけど、そういう言葉にはうっすら反発してしまうであろう自(以下略)。あ、あと自分の弟がドラキチのせいか、主人公のジミーたんを見ながら弟を思い出してしまってこれまたイタかった。うちの弟はほぼああいう奴だ。

 映画としては文句なく面白かったが、ギャグはファレリー兄弟にしてはかなりおとなしめ。毒気の程度は「愛しのローズマリー」ぐらいである。ザーメンもウンコも出てこない。ゲロだけは意地で(?)出していたがそれも直接描写じゃなかった。鼻クソさえなかったような気がする。体の変な人もいなかったしな。腕とか首に常に包帯やギブスをつけている子なら出てきたけど、その程度じゃぬるいよ、ファレリー兄弟なんだもの。どうしてだろう。今までは何の意味も必然性もなくともそういうの出してたのに。寂しいじゃないか。

 はしごでグエムルも見ようかと思ったが、ハッピーな余韻をとっておきたかったのでそのまま帰宅。今日見なかったら多分もう映画館でグエムルは見られないだろうけど、まあしゃあないや。レンタルで見よう。




2006年09月26日(火) 30日からの自分用テレビメモ

 私の職場には毎週火曜日辺りに某保険会社のおばちゃんがやってくる。おばちゃんはその某保険会社が発行している一週間分のテレビ番組表を毎回くれる。今年に入ってから日記にアップしたテレビのメモはほとんどがそこから目星をつけたものだ。今日もおばちゃんがあ番組表を持ってきてくれたので、取り敢えずざっと見た中で気になったものをアップしておく。ま、見られたら見る。

■9月30日(土)
ETV特集「中国映画を支えた日本人」
NHK教育 15:00〜16:30

「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲」
メ〜テレ(テレビ朝日系) 19:00〜20:54

「渥美清の肖像〜知られざる役者人生〜」
NHKBS−2 21:00〜22:45
※4日にNHK総合のプレミアム10でやったものの再放送。

「スティーブ・マックィーンのすべて」
NHKBS−2 深夜1:10〜2:45


■10月2日(月)
「ライオン丸G」
テレビ愛知(テレビ東京系) 深夜1:43〜
※この時点で私は何も知らない。あのピープロのあの「風雲ライオン丸」のリメイクなのだろうか。冊子には写真も何も載っていなかったのだが、出演者の表記が「声」となっていない状態からして本作は実写なのだろう。まったく意外なものがリメイクされるものである。今に始まったことではないが、もはや現実とネタの間にはなんの境もないというのをつくづく実感。ちなみに同日深夜1:48からはメ〜テレで「イッちゃう戦隊プリンセブン」なるものがやっているらしい。これもちょっと気になるなあ。ムスメットみたいなもんか?


■10月3日(火)
クイズ・日本の顔「藤子不二雄A」
NHK総合 22:00〜22:30




2006年09月21日(木) ユナイテッド93(仮)

 ビル、56歳おめでとう〜。そんでもっていつになったらガーフィールド2以降の作品が出るのかしら(ボカ〜ン)。なんか最近引退をほのめかすようなことまで言ってるし、不安ですわ。ま、いつもの気まぐれだといいんだけど。それはそうと、ニュースを検索していたら珍しくビルのお姉さんナンシー(九人兄弟の三番目で長女。ビルより三歳上)の写真を発見。この人はドミニク会の修道女なんだよね。一、二年前にもニュースで写真を見たなあ。なんか修道会で演劇みたいなことをやってらっしゃるらしい。血ですかな。
http://www.smh.com.au/articles/2006/09/20/1158431782409.html
 前に見た写真はあんまり大きくなかったから分からなかったけど、こうして見るとすげービルに似てる。一瞬ビルが女装したのかと思った(ボカ〜ン)。

 今日は久々にTOHOシネマズへ行ってきました。いやあ、生きてる幸運を噛み締める映画でしたよ。エンドロールが始まった途端にすぐ前に座っていたカップルがいちゃいちゃし始めたんだけど、まあ気持ちは分かる(笑)。詳しい感想は書けたら書きます。なので日記のタイトルは当分(仮)としておきます。




2006年09月20日(水) みんな死んでいく

 鈴置、戸谷の両氏に続き、曽我部和恭さんまで・・・。17日に食道ガンにて亡くなられたとのこと。それと今ウィキペディアで検索して初めて知ったんだが、2000年に引退されていたんだね。もしかしてその頃から病気だったのかな。どんな病気だって嫌だけど、役者が食道ガンになるなんてやり切れん・・・。バンコランとかクンツァイトとか、とにかく美形役の人だったけど、それだけにガンバルガーのヤミノリウスがかわいかったわ。ご冥福をお祈りします。

 今日はフルバと花ゆめを買ってきた。例によってこっから先は雑誌ネタバレしているから、単行本派は読まないでね。最近のフルバはもうほぼエピローグですな。彼らに取り憑いていた十二支と神様は成仏していったわけだけど、紅葉や他のみんなの言葉通り、それで全てが終わったわけじゃないんだよね。なんつーかこういうって、年をとるほど実感できるわ。自分も二十ン年生きてりゃ人の死、あるいはそれに近いものにちょくちょく出くわすことになるからさ。

 幸運にして今のところ、私は戦争も大きな天災もひどい事故も経験せずに済んでいるから、物凄く悲惨な死というものを経験せずに済んでいる(もちろん死はどんなものでも悲惨だが)。だからこれまで経験したことのある死というのは、そんなにドラマチックな死ではない(何やら非常に不謹慎な言い方だが)。そんな中でも全てに共通して言えることは「人は死んだら終わりってわけじゃない」ってことだ。もちろんその人自身の実感とか肉体とかは二度と戻ってこないわけだけど、そういう永久に消えてしまうものとは別に、残っていくものというものも確実にある。消えるものも残るものも、質・量共に決して生易しいものではないというのが命というものの尊い部分であり、厄介極まりない部分だ。今号のリンや、20巻の紅葉のセリフなんかはそのことをよく現していると思う。最近の「テレプシコーラ」とかもその辺を強く実感させてくれるねえ。

 なんてことを考えていたら今日は「オーラの泉」やる日じゃないの。ゲストはスカイライダーだって(笑)。よーし、いっちょ録画して明日ゆっくり見っか。そういや先号花ゆめの「花むしまんが家通信」のお題が「一度で良いから会ってみたい人」だったんだけど、15人の漫画家のうち4人が江原啓之と答えていてちょっと笑った。まあそういうもんだよね。羅川真里茂まで江原啓之と答えていたのにはちと意外だったが。

 あと夜中の12時からやるNHK総合の「世界ふれあい街歩き」がテレビ欄で「壁跡・ベルリン」ってなっていました。これも録画せねばならんな。




2006年09月19日(火) 何を食べて祝いましょうか

 昨日アイロンをかけながらNHKの「介護エトワール」とかいうドラマを見ていたら(実際にはほとんど見てなくて単につけてただけだが)、響鬼さんが出ていました。「義経」以来久々に見る響鬼さんはじら太りしていました(ボカ〜ン)。
 
 この三連休、何をしていたか? 原稿もやらず日記もつけず、寝てました、ひたすら(ボカ〜ン)。なんかちょっと涼しくなってきてからなんだが、もうやたら眠くて眠くて。仕事中なんて最高に眠い。さながら冬山遭難のごとく、「寝るな寝るな」と必死に脳内で己の頬にビンタしつつ仕事をこなしているので、ただでさえのろいもんがなお一層時間がかかるったら。帰宅すると即ベッド直行して夕食の時間までうつらうつらとしておる次第。私の場合、とにかく熟睡できないタチなので、こうやって「長く浅く」という形で春と夏の不眠を取り戻そうとしているのだろう。

 それはそれとして胃の調子が今一つで、油ものとかがあんまり食えません(まあ調子いい日もあるけどね)。エビフライですら小っちゃいの二本が限界。トンカツなんて食えたもんじゃない。この間「たまには甘いもんでも食べて力つけよ」と、生クリームがのっかったケーキを一個食べたらちょっと気持ち悪くなりました。アイスもあんまり食べる気起こらんしなあ。このあたしが(涙)。今日は久し振りにレッフェルクーヘンでも食べたいとこですが、バウムクーヘンをちょっと食うだけにしとこかねえ。というわけでアルベルトお誕生日おめでとう・・・!

 今日コンビニで今週のサン毎を立ち読みしたら中野翠が「ブラック・ダリア」を「今年ナンバーワン! デ・パルマ完全復活!」とベタ誉めしていた。なんだかんだってエルロイ原作物は「L.A.コンフィデンシャル」があるから、どうしてもそれと比べちゃいそうで「ブラック・ダリア」は必要以上には期待しないでおこうと思ってたんだけど、うーん、こんなこと言われると嫌でも期待が上がっちゃうなあ。

 明日は今日買えなかった花ゆめとフルバの21巻を買わねば。




2006年09月16日(土) 松尾スズキの雑誌「hon・nin」

 タイトルはそのまんま「ほんにん」と読む。町山智浩のブログで知って発売日の8日からずっと探していたんだけれど、雑誌のサイズを勘違いしていたこともあってなかなか見つけられずにいた。昨日、最後の親不知を抜いた痕の消毒をしてもらった帰りにパルコのブックセンターへ寄ったらそこでようやく見つけた(ずーっとA4かB5だと思ってたんだけど、A5だったんだね)。はあ、何年ぶりだろ、太田出版の雑誌買うのって。あ、この間「クイック・ジャパン」のあだち充特集号買ったから何年振りってこともないか。

 私にとって「hon・nin」最大の目当てはもちろん町山智浩の自伝である。町山智浩はこれまで幾多の連載・単行本の中で、自分の生い立ち、特に父親について触れてきた。それらの「予告編」をたっぷり楽しんできたので今回の「本編」に対する私の期待はまさにはちきれんばかりだったのだが、はたして期待通り、いや期待以上の面白さだった。因業。実に因業。父親も悪質だが、母親も負けず劣らず人としてもう、きたならしいこと。「バカと貧乏人は子供作るな」という典型ですわ。町山智浩の文章にはいつもどこかしら業がこもっていて、そこが自分にとって好きでもありうっとうしくもあるのだが、今回は題材が題材であるだけに文体と内容が120パーセントシンクロしていて面白すぎるぐらい面白かった。さらに素晴らしいことにこれは連載なので、まだまだ続くのである。ありがとう! そうとしか言いようがない。

 ただ一つ困ったことは、これで満腹になってしまったために、同誌にある他の執筆物を読む気が全く起こらないことだ。取り敢えず今日ようやく安野モヨコの短編を読んだ。うっ、なんかこれも町山智浩とは全く別の意味で心にぐっさりくるなあ。




2006年09月07日(木) やんごとなき方

 昨日ご誕生あそばされたさる高貴な苗字のないご一族のお子についていろいろと思いを馳せておる次第。それにいたしましても一時は熊沢○皇の(ひいては大覚○統)の祟りではと案じておりましたが、こうしてようよう若君がお生まれになって、わたくしほっといたしておりまする。

 ――民百姓は喜び浮かれ、国中が祭りのごとき有り様であった。しかしながら恐るべき大○寺統の陰謀はこれより十数年後、若君元服の折にその真の威力を現すこととなるのである。はたして大覚寺○乾坤一擲の呪術は持明○統の血筋を(以下略)。

 すみません、今たまたま友人から借りている大河ドラマ「太平記」のビデオを見ているもんだから頭の中で勝手にこんなストーリーが! ええだからただの妄想なんですってば! もし悪くたってそれはNHKのせいです!

 今日は近所の本屋さんでダ・ヴィンチ10月号の「テレプシコーラ」を立ち読みしてきました。ひとみちゃんのひとことが重かったです。前半でこれがあるもんだからその後の馬子先生と調子麻呂先生の会話がすげー脳天気に聞こえる。本編は今月号で第一部完の予定でしたが、変更されて来月号で第一部完という形にするようです。空美ちゃん、来月ならひとコマぐらいは出るでしょうか。まあ出ても困りますが。いや何が困るんだって言われてもうまく言えないですけど。




2006年09月04日(月) 秋から冬のTOHOシネマズ(ベイシティ名古屋)

■レディ・イン・ザ・ウォーター(9月30日から)
 前からすっげー楽しみにしていたのでTOHOシネマズでやってくれるのは嬉しい限り。これが見られたら死んでもいい。

■サンキュー・スモーキング
■ブラック・ダリア(いずれも10月14日から)
 タバコ訴訟を巡る話・・だったっけ。なかなかスチャラカそうな話が興味深い。自分がスモーカーだったらより痛快に感動できるんだろうなあ。「ブラック・ダリア」は監督がデ・パルマという点がそそられる。まあでも「ブラック・ダリア」ならジョン・ウォーターズが撮った方が面白いかも。

■スネーク・フライト(10月21日から)
 飛行機に乗ったらでっかい毒蛇が機内にわんさか、こりゃ大変! という「今時こんな映画やろう思う奴は脳みそ小学生」な映画。主演はサミュLという無駄な高級さがバカバカしさをさらに加速させている。これが見られたら死んでもいい。

オマケ
■40歳の童貞男
 これも日記で見たい見たいとわめいたもんだが、一応国内で公開されるらしい。やった! 東京ではもう今月の2日から公開しているが、地方ではどうなっているのだろう。




2006年09月03日(日) あと少し生き延びれば秋

 何もうすっかり秋の風だと? どこがじゃ、ふざけるな。日中最高気温が30度台のうちは誰が何と言おうとただの夏だ。

 うちからも勝手にリンクを貼っているm@stervisionにさっきたまたまアクセスしたら、あの超シンプルなレイアウトのサイトがいきなりトップを模様替えしていてめちゃくちゃびっくりした。いや変わったとは言っても“m@stervision”というサイト名の文字がバーンとでかくなったのと、上映中作品の評価星表示がちょっと小文字になっただけなんだが。しかしそんなことに思わず「うわっ」と声をあげてしまった自分に対しては、数秒後に何とも言えない脱力感を覚えた(よく見たらサイト内のタイトル部分が全部でかくなっていた)。

 まあそんなことより自分こそもっと映画を見てガシガシ更新したいもんなのだが、今映画を見る気があまり起きない。イッセー尾形の「太陽」とか「スーパーマン リターンズ」とか「ユナイテッド93」とか、上映が始まったばかりの頃は見る気満々だったんだが、いざ見に行こうという日に限って体がえらかったり、頭がだらーっとして車を運転するのが危うかったりで、作品は右から左へ流れていくばかり。ま、「カポーティ」がミリオン座で始まる頃には(30日から)いくらか調子が戻っているだろう。それまでは家で録画モノの消化ですよ。

 最近ダンベルをやっているというのは前の日記にも書いた通りだが、これに加えて週一でプールに行っている。どちらもやるのは時間にしてせいぜい20分程度なのだが、たったこれだけのことで階段での息切れとめまいが解消された。さらにブラの肩紐がきつくなった。食欲は相変わらず乏しいのに何ゆえ? 筋肉が微量ながらも増えたからと解釈するべきか、それとも運動したせいで栄養の吸収がよくなって脂肪が増えたからと解釈するべきが迷うところだが、どちらにしても「一体今までどれだけ運動していなかったんだ私は」と驚くやら恐いやらである。下手しなくても「和式便所でウンコしただけで筋肉痛になった岸辺シロー」一歩手前だったのかもしれない。

 ネットでいろいろやっている以上、避けて通れないのが迷惑メール。そんなわけで「学習型迷惑メールフィルター」なるものを搭載しているメールソフト「シュリケン プロ」が以前からなんとなく気になっていた。そんな中、ふと数日前販売サイトにアクセスして、8月29日から10月3日まではダウンロード版の「Shuriken Pro4/R2」を1995円で販売、ということを知った。もともと希望小売価格が5040円でネット販売価格が4200円、ダウンロード版の希望小売価格が3675円である。即買ってしまった(まあ探せばもっと安くていいソフトがあるのかもしれないが、そんな根性ないんだよ、すまん)。まだあのバカで憎たらしいアウトルックをベッキーの片手間にちまちま使っていたけれど、もうこれで完全におさらばだ。手裏剣にはデータの移行機能もついているので、アウトルックに入っているアドレス帳もメールも簡単に引越しできる・・はずなんだけれど私の場合はなんでかうまく作動しなくてサポートセンターとの電話で手動でやる羽目になった。もっとも手動でも超簡単な作業だったな。変換ツールなんてひょっとしていらないんじゃないか?
http://www.justsystem.co.jp/shuriken/

 夜の11時前に「サイボーグ☆オールスターズ」にアクセスしたら、直参60スペースだったのを拡大して80スペースにした、とあった。あ、やっぱ直前で申し込みが増えたんだな。ええこっちゃ。私も原稿を・・。でも今日明日はどうにも書く気が・・。こんなんで冬いけるのかしら



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