猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2006年03月31日(金) ウォーク・ザ・ラインのDVD

 パンフには初夏発売予定としかありませんでしたが、どうやら最近発売日が決まった模様。5月26日発売だそうです。早速アマゾンで予約しちゃいました。特典映像とマンゴールド監督の音声解説が楽しみです。

 そして嬉しいことに吹替つき。なっちの字幕では今一つ分かりにくかった部分を補完できたらいいなあ。しかしホアキンが小山力也でロバート・パトリックが内田直哉とは。ERのダグとロマノが親子かよ!

 ちなみに今夜は「コンバット!」の第16話「小さな義勇兵」を見た。家族をドイツ兵に殺されちゃった13歳の男の子が、復讐のためにサンダース軍曹の部隊に志願してくるっていう話。前に放映された時に見たい見たいと思いつつ見逃してしまったので、今回の再放送で見られて嬉しい。しかしこの回、監督がロバート・アルトマンなんだね。あのお爺ちゃんはこんな時代から現役だったのか。アルトマンと言えば、今回のアカデミー賞で功労賞を受けておりましたな。これほどの監督に功労賞はねえだろって思ってんのは私だけじゃないだろうが。でもやっぱり受賞のところは見たかった。NHKのBSではカットされてるんだよ。見たかったなあ・・・。




2006年03月30日(木) ホテル・ルワンダ

 もうすぐ4月だってのに朝から冷たい雨が降っていた。10時頃に雪になったけど、またすぐ雨に戻った。個人的には雪の方が濡れなくてありがたいんだけど。どっちにしても名古屋じゃ考えられん天気だ。昼頃には上がって晴れ間が覗いていたが、寒さは二月並み。で、今夜はやっとこさの「ホテル・ルワンダ」である。名演小劇場1の19時30分の回で行ってきた。今日がレディースデーであったせいもあるが、このミニシアターにしては人がかなり多かった。1の105席はほぼ満杯。凄いねえ、もう上映が始まってから一ヶ月たってんのに。

 前々から期待してはいたが、心の端っこに「主張は立派だけど地味でつまんない映画だったらどうしよう」という不安もあった。ついでに言えば、原稿もあるのでレンタルにしちゃおうかな、とも思っていた。そうしていざ見てみれば、これはもう凄い映画。例え徹夜明けの状態で見に行ったとしても、最初から最後まで百パーセント集中して見ていられるだろう。さらに言えば、劇場で見るべき作品だと断言する。つくづく署名してよかった。

 実話ではあるが、全編ほとんど終末オカルトかホラーの乗りである。主人公を演じるドン・チードルからしていかにもホラー映画の主人公のような、何かに巻き込まれそうな顔だ。

 ルワンダにはかつての支配国ベルギーが巧妙に作り上げた民族対立が今もなお根深く残っている。きな臭いのは何も今に始まったことじゃない。だからある日「今度こそ終わりがくる。逃げられるうちに逃げなければ」という噂を耳にしても信じられない。何を今さら。しかしそれからしばらくたったある晩、突然何の停電なのか、町から灯が消える。主人公が仕事を終えて家に車で帰る途中ラジオをつけると、奇妙な不協和音と念仏のような不気味な声がひっきりなしに聞こえる。家の近くまで来ると、近所一帯はどこもかしこも血祭りだ。その辺に住んでるごく普通の人々(フツ)が刃物を振り回しながら、やはり同じごく普通の人々(ツチ)をめった打ちにしている。なんてことだ。僕の家は? 妻はツチ族なんだ。子供たちはどうなっている?

 ホラーである。でも実話。

 主人公ポール・ルセサバギナを演じるドン・チードルがいい。「未来世紀ブラジル」のジョナサン・プライス的な、いかにも冴えない顔(パンフレットの表紙にもなっている、雨の中立ち尽くす表情を見よ!)。奇跡でも起きない限り、英雄にはなれない平凡な男。だからでこそ、恐怖の中で必死で家族を守り、生き延びようとする彼を誰もが応援せずにはいられない。だが本物のポール・ルセサバギナの外見はパンフレット等の写真を見る限り、サミュエル・L・ジャクソン風のタフガイである。脚本と監督を兼ねたテリー・ジョージは、敢えてこの作品の主人公を実際とは異なる、弱さを持った男として脚色し、それに合わせて役者もドン・チードルを想定したのだという。映画としてこれ以上ないくらい正しい嘘だ。映画の観客の九割がこの歴史的事件から遠く離れた人々であることを思えば、主人公は観客とシンクロする存在でなければならないのだから。

 しかし平凡とはいえポールは外資系超一流ホテル「ミル・コリン・ホテル」の支配人なので、ルワンダ軍の将軍に少々コネがあったり、物語の中でホテルの金庫の中身を賄賂に使って危機を切り抜けたりする。結構何かと有利じゃないか、そりゃ他の人を助けることだってできるよ、と言いたくなるが、これがそう役に立つもんでもないのだ。確かに賄賂を渡せば民兵は一旦引いていくし、外資系の高級ホテルとなれば、民兵も迂闊な手出しはしないから、ツチの家族や隣人を安全にかくまうことができる。だが所詮虐殺が後回しになるだけのことで、またいつホテルに乱入してくるか分からない。そのホテルの中にしたって、フツのホテル従業員はフツでありながらツチをかくまう支配人に反感を抱いており、彼らのうち誰かが民兵に密告しかねない状況だ。頼みの綱は国連や西側の大国だが、国連軍は平和維持軍なのでフツの民兵がどんな蛮行をしていようが発砲できない。西側の大国は「所詮、土人同士の殺し合い」とばかりに、見て見ぬ振り。数少ない心ある白人たちは教会の関係者や赤十字の人たちだが、彼らとて武器を手にした民兵たちの前にはなす術がない。もうひたすらどうしようもない。

 ポールが死なないことだけは誰でも知っている。だってこれは実話だから。しかし彼の中にどんな葛藤や恐怖があったのか、いかなる強靭さがあったのかは誰も知らない。テリー・ジョージは説明や啓蒙的なセリフを極力そいで、役者たちの演技に全てのテーマを委ねている。惨劇の中、なす術のない人々がどのようにして前へ進んでいったのか、是非全ての人に見てもらいたい。




2006年03月28日(火) 新シーズンのBSアメドラ、日本橋ヨヲコ「少女ファイト」

 BS−2で4月3日月曜日から「ERXI」、4月5日水曜日から「FBI 失踪者を追え! 2」が始まる。私は見てないけど「名探偵モンク3」も4月4日から始まりますな。正直ERは登場人物の人格が貧しくなる一方なんであんまし楽しみじゃないんだけど、ルカがどうなるのかやっぱ気になるし、ウィーバーの親権がどうなるのかも気になる。あと唯一まともなキャラをやっているニーラとガラントもこれから先どういう成長を遂げるのか気になるからな。

 そこいくとFBIの方は純粋に楽しみだな。見るようになったのはBSからじゃなくて、後から始まったスーパーチャンネルの方からだったけど、なかなか面白いので、毎週とまではいかないにしろ、気がついた時はちょくちょく見ている。捜索願が出た人物を、失踪から48時間以内に発見する(それ以上経過するとほぼ死亡しているから)、というのが毎回の流れ。失踪者の捜索という、陰惨にしようと思えばいくらでもできる題材なのだが、その辺は大分あっさりと作られている。レギュラーであるFBIの面々にしても全員頼もしいプロフェッショナルなので、見ていてイライラすることが少ない。ま、その辺はプロデューサーがブラッカイマーだからなんだろうけど。とはいえ物足りないということはなく、時が迫ってくる緊迫感や、様々な証言から失踪者とその関係者の意外な秘密が浮き彫りにされていく様が面白い。

 それと何より主人公のアンソニー・ラパリアがかっこいい。あおい輝彦の吹替がこれまた渋くはまっているんだよね。この吹替が合ってる合ってないっていうのは私にとっては本当に大きい要素だ。ホワイトハウスもモンクも、主役の吹替がどうしても聞くに堪えなくて見るのをやめちゃったからなあ。

 そう言えばスーパーチャンネルの「シックス・フィート・アンダー」もそろそろ第三シーズンが始まるなあ。原稿があるからここ数話は録りっぱなしになっているけど、これも楽しみだ。

 全然話変わって講談社のイブニングで連載中の「少女ファイト」の連載第四回を今日読んだ。これは日本橋ヨヲコの新作で、去年の12月27日発売のイブニングから始まっている。イブニングは毎月第二、第四火曜日発売だけど、「少女ファイト」の掲載は第四火曜日の方のみ。

 日本橋ヨヲコは前作「G戦場ヘブンズドア」ではまって、他作品の単行本も全部揃えちゃったくらい好きになった。G戦場は単行本で読んだので、次どこかで新連載が始まったら掲載誌で読もうと思っていた。今度の作品もこれまで同様めちゃくちゃ面白くて、掲載号は今のところ欠かすことなく読んでいる。しかし相変わらず登場人物の心理描写が丁寧で丁寧で(笑)、月イチ数十ページですら読んだ後はその日ずっと重さが抜けない。この人の作品って励まされる部分が大きいんだけど、そこへ辿り着く以前に打ちのめされる部分がでかかったりするんだよな。

 ちなみに今日読んだ四回目でもうすでに主人公の大石練(ねり)がG戦場二巻後半から三巻前半辺りの鉄ちゃん状態になっていた。うへえーっ、話はまだほんの触りだと思うんだけどもうここまでいっちゃうのかよ! 連載で読むって決めたけど、ここから先を月イチの細切れで読むのは恐いっ。




2006年03月27日(月) 予告編とプレスシート

 ナイト・シャマランの新作“Lady in the Water”だが、以下でトレーラーが見られる。ただし再生にはQuick Timeが必要。
http://ladyinthewatermovie.warnerbros.com/
はあ・・・。なんかいい意味でぞわっとくる予告編だわ。本編がこれを裏切らない出来なら今年のナンバーワン作品になるかもしれん(現在のところ今年のナンバーワンはウォーク・ザ・ラインだが)。ポスターが二種類共とてもステキだ。暗いフロアに水の足跡がついている方が特に好き。もう一枚のブライスちゃんの顔アップも、これまで見たことのない表情を見せていてうっとりだ。

 ナイト・シャマランと言えば、最近「サイン」が見たくて仕方がない。私はシャマランの作品が好きだし、これにはホアキンも出ているからちょっと見たいなあとは思ってたんだけど、ちっともいい評判を聞かないので今まで見ようとしなかった。それがなんで最近急に見たくなったかというと、ネットでこんな写真を見たからだ。
http://movies.yahoo.com/movie/contributor/1800018579/photo/439143
かわいい。かわいすぎるよ。

 ところで先日「ブロークン・フラワーズ」のプレスシートを入手した。こういう物を本編見る前に読むのはよくないと思いつつも、ついつい中身を見てしまって、案の定プチネタばれに遇う羽目に(ボカ〜ン)。まあ、「シックス・センス」のラストをネタばらしされたってほどじゃないからいいさ。むしろこれを知ってますます見る気が高まったよ。ビルの作品でこんなものが見られるのはこれから先まずないだろう。ああ楽しみだーっ!




2006年03月23日(木) SPL 狼よ静かに死ね

 オン書きです。SPLの感想は後日に。取り敢えず最高の映画だったと言っておく。

 今アマゾンで検索したら、ビルが監督したクライムコメディ「クイック・チェンジ」が4月14日に出るとあって小躍りしております。ちゃーんと日本語吹替も入っている(笑)! あのビルの声を池田秀一があてております。必聴(ボカ〜ン)! 


(以下再アップ分)
 今週の上映は20時からの一回のみで、上映は今週まで。しかしどうせならシネマスコーレみたいな50席そこらのミニシアターじゃなくてもうちょっと大きい所で見たいよなあ、アクション映画は。まあ男映画の扱いなんて近頃はこんなもんかねえ。しゃあないか、どう考えてもデート向け映画じゃないし。今日にしたってレディースデーなのに男の観客数が九割九分だもんなあ。しかもその男のほぼ100パーセントが社会に居場所がなさそうな面の奴ばっか(ボカ〜ン)。なんなんだ。今日は祭り三日目か? まあしかし私も傍から見ればこいつらと大して変わらんのかな。変わらんのだろうな。

 しかし凄い内容の映画だったわ。AVで言うならドラマも前戯も全部省いてひたすら抜き所だけっ! て感じ。これに比べりゃチャウ・シンチーですら普通に思える。まず、物語の背景説明が絶無。サモ・ハン演じる裏社会のドンと彼を逮捕してなんとか公の裁きに引っ張っていこうとする刑事たちとの戦い、というプロットはあるものの、ストーリーやディテールが存在しないのである。本当、本当にそうなんだよ! いや、あるにはあるけど私らが普通に考えるようなきちんとしたもんじゃないのよ。

 一応発端として、サモ・ハンが犯した悪事の証人とその妻が殺される。で、死んだこの夫婦と残された幼い娘のために刑事たちが立ち上がるんだけど、じゃあ、「彼の証言さえあれば終身刑にできた」っていう、サモ・ハンの犯罪がどういうもんだったのかっていうのが、最初から最後まで一切明かされない。て言うか下手すると最初から考えられていない。要の部分からしてこれなんだから、あとは推して知るべし。こんなん、並みの映画なら突っ込みを入れているうちに段々冷めてきてそのまま飽きてしまうだろう。しかし、この映画に関してはそんなことは全くない。例えるなら「アストロ球団」である。無茶であればあるほど、映画としては高まっていく。そのボルテージの高さはとにかく半端じゃない。で、いい加減さも半端じゃないわけだが、でも心にいい。実にいい(ボカ〜ン)。

 映画館内の観客たちも私と同じような感情でいたと思う。ハコん中の空気がなんだか妙に一体感があったから間違いない(キモいって)。ちなみに、映画の中でとんでもなくキモいオタクが出てきて、こいつが刑事たちにとってまずいことを目撃してしまったがために口封じとして刑事の一人にボコにされるんだけど、「このキモいオタがあっ!」とか怒鳴りつけられながら部屋の中のコレクションを蹴っ飛ばされる場面だけは館内の空気がドーンと沈んでいた。

 まあ、この場面を別とすればどのシーンでもみんな、熱くなっていたなあ。いやそりゃ心の端っこではちょっぴり笑ってしまっているわけだが。ああ、いいもんが見れてよかった




2006年03月21日(火) ブロークバック・マウンテン

 18日に始まったはいいんだが、いろいろ話題になっている割にはTOHOシネマズのスクリーン10で一日三回(11:50〜、18:00〜、21:00〜)の上映って、なんだか地味な扱いだなあ。まあ、ナルニアやドラえもんみたいなお子様向けドル箱作品が上映中だからこの手の奴が脇へ追いやられるのはしょうがないのか。というわけで春分の日の今日、11時50分からの回で行ってきました。火曜日なんでTOHOシネマズ会員は男女問わず1300円で見られて、その上今日は祝日だから、客はかなり多いかと思いきや、ブロ山に関しては少ない。しかも見に来ているのは女性ばかり。さては全員腐女子か(ボカ〜ン)。

 楽しみにしていた作品ではあるが、興味はもっぱらヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールの二人で、内容に関してはあんまし期待していなかった。だってアン・リーのこの前って「ハルク」だし。で、いざ見てみたらその予想は半分当たっていた。とにかく前半が薄い。淡白な表現というのは好みではあるんだけれど、淡白さの中にいろんな出汁がうまい具合に入っていなければ単に薄いだけである。で、内容が薄い割には主役二人の演技は中身ぎっちりなのでどうにもバランスが悪い。単純な言い方をすれと、二人のリアクションが大袈裟に見えてしまうのだ。とはいえ後半、主役二人がそれぞれ親になり、生活が複雑になっていくに従ってお互いへの思いが変わってくるようになる辺りから、話は面白くなる。

 会話の端から伺えるに、彼ら二人の生い立ちには少年時代というものがない。「ブロークバック・マウンテンの羊番でお金がたまったら結婚するんだ」というような年になってから始めて、この二人は「スタンド・バイ・ミー」なシチュエーションを経験したのだ。もちろん傍から見れば二人が過ごした日々の中に大したものは何もつまっていない。でも何もない山の中と、何もなかったこれまでの日々からすれば充分な日々だったのだ。山を降りたらまた大人の毎日が始まるが、今さら戻るということが彼らには重ったるくて、だらだらと関係にしがみついてしまう。しかしコメディでもない限り、男同士の愛が成就することはないので、当然この物語の二人にも苦い結末が訪れる。しかし二人の別れよりも、ヒース・レジャーが自分の娘から結婚を知らせられるところの方が、私にとっては真の結末であるように思えた。ヒース・レジャーは娘の結婚によって自分がかつて妻にとってどういう男だったのか、省みずにはいられなかったはずだ。現実を今さら思い知ったヒース・レジャーの複雑な表情は、見ていて泣けた。

 と、ここまで概ね誉めておいて何だが、今年度の各賞をここまで総なめにするほどの作品ではないと思うぞ。あと、折角雄大な景色を舞台にしているんだから画面はシネスコにして欲しかったなあ。

 ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホール以外には特に好きな役者は出てないなあと思っていたんだが、ちょい役でランディ・クエイドとアンナ・ファリスが出ていた。が、テロップ見るまで全く気づかなかった(ボカ〜ン)。ええっと、ランディ・クエイドの方は、ブロークバック・マウンテンでヒース達の雇い主になる人で、アンナ・ファリスはジェイクの奥さんのひっきりなしに喋る女友達の役で出ていたんですな。

 さあて、木曜はサモ・ハンだ〜!




2006年03月19日(日) アカデミー賞

 昨日BS−2で見たばっかりだというのに、今日のハイビジョンでの放送もしっかり見てしまった(ボカ〜ン)。いやー、リース・ウィザースプーンのスピーチには感動したよ。ホアキンのことも実に熱く讃えていたところなんか特に。そん時のまわりの反応も一瞬熱くて、なんかもうホアキンも賞をとったと同然だったよ、私の中では。「クラッシュ」が作品賞をとった時の反応もよかったなあ。「クラッシュ」って出演者がたくさんいるから、例えばプレゼンテーターとして来ているサンドラ・ブロックとかはクラッシュご一行とは離れた席に座っているんだけど、そういう人たちも受賞の瞬間お祭り騒ぎで、見ていて微笑ましゅうござった。しかし個人的には「クラッシュ」が作品賞とったことより、“Hustle & Flow”の主題歌“It's Hard Out Here for a Pimp”が主題歌賞をとったことの方が驚きだった。この手の歌が賞とるのって初めてなんじゃないか? あ、そんなこともないか。エミネムが「8 Mile」で主題歌賞とったんだった。

 もう一人のお目当て、ストラザーンはただただ渋かった。いつ映っていても実に淡々とした佇まい。GGAのレッド・カーペットでのインタビュー(スーパーチャンネルでやってた奴)でも「係りの人が案内してくれるから迷わなくて済んだよ」とか、言ってたしなあ。これってよっぽどリラックスしてないと出てこない発言だよ(笑)。なんでもすんなりと演じてしまう人は違うねえ。

 ちなみにホアキンはお母さん同伴でした。彼女いないのかって感じだが、昔雑誌に「(彼女はいるけど)マスコミや芸能界にさらしたくないので、プレミアとかには連れてこない」って言ってたからそういうことなんでしょうな。ちなみに今のは「ヴィレッジ」の頃の話なんだけど、この当時つきあっていた大学生のトパーズさんとはまだ続いているんだろうか。て、余計なお世話か。

 見終わった後、雑事の合間にIMDbの「ウォーク・ザ・ライン」のページを覗いていた。トリビアの項目を読んでいたら、パンフレットにも日本の映画雑誌にも載っていなかったようなことがいろいろあって面白かった。中で衝撃的だったのは、ライブの後ジョニー・キャッシュが舞台裏で暴れる場面が実は脚本にはなく、ホアキンのアドリブだったということ。えええええーっ。じゃあ、美術さんもあの洗面台は壊すことを想定せずに作っていたってことになるよね。それを壊したのか、ホアキン(いやそれはこの際どうでもいい)。

 あそこは感謝祭の場面に次いで禍々しさに満ちた所なんだけど、あれがアドリブとはねえ。やっぱホアキンておかしいわ(ボカ〜ン)。ジョニー・キャッシュの自伝を読んだ時にホアキンは「明らかにこの男は正常じゃないって思う箇所があった」って言ってんだけどさあ・・・。言わせて貰うけど、私も今までホアキンの演技を見てきて「明らかにこの男は正常じゃない」って思ったことはあるぞ。それも一回や二回じゃ効かんくらい(ボカ〜ン)。君、人のこと言えないよ。まあただホアキンの場合、そういう所があっても「何か理由があるんだろう」っていうのが伝わってくるから、そう嫌じゃないけどね。これがショーン・ペンとか若い頃のハーベイ・カイテルとか、あるいはビートたけしとかだと、同じ禍々しいでも得体が全く見えないもんだから、見ていて嫌なものしか感じないんだけど。

 さてそんなホアキンですが、次回作が早速楽しみであります。今年公開予定でタイトルは“We Own the Night”。主演はなんとロバート・デュバル! 共演者は他にクリストファー・ウォーケンが! こんなに豪華でいいんでしょうか。なんだかもう右手にビフテキ、左手にカツレツって感じですよ。中身がどんなんかまだ分かりませんが、この役者陣なら多少ヘボくても構わんよ。ああ楽しみ〜。




2006年03月16日(木) 「相棒」がDVDになりますよ

 朝の六時二十数分、ベッドの中で「ああそろそろ起きなきゃ〜」とぐずぐずとしていたら、いきなり地震。嫌でも起きた。低血圧とはいえ寝起きはいいのに、こんな過剰な起こし方をされるとは。ニュースによればこの近辺は大体震度1か2だったみたいだ。とはいえ私の部屋は揺れやすいので体感震度は3か4くらいになる。

 今朝のめざましテレビは木曜恒例DVD売り上げランキング。DVD紹介で川口浩探検隊のDVDBOX第三弾が紹介されてて、朝っぱらから笑わせてもらった。いやー、田中信夫のナレーションがいいねえ。

 DVDといえば昨日の相棒4の最終回スペシャルが終わった後、相棒がDVDになるっていうのがちらっと出た。なんせ出たのがほんの一瞬だったんで「えっ?」って感じだったけど、いやあ、ずっと待っていたので嬉しい。後でネットをチェックしたらちゃんと土曜ワイド劇場時代の三作品も入れてくれるとのこと。うーっ、こっちが一番見たかったんだ! なんせ土ワイ時代の話は病院が登場する話一個しか見たことないもんだからさ。これと1stシーズンのDVDは是が非でも買わねば。あと個人的にはサントラを出して欲しいなあ。クライマックスの時にかかる音楽が凄く好きなんだよね。

 待ちに待った発売と言えば、「ファイブスター物語」の12巻が4月10日に出る、というのをニュータイプ4月号(21周年記念号とかでアイシャとちゃあが表紙のやつ)で知った。前の巻からの空きは三年と、これまでで最長。本当にこういうことはこれっきりにしていただきたいものだ。まあ本音を言うと連載再開を一刻も早く見たいんだけどね。

 ところで結局、「ウォーク・ザ・ライン」は四回も見てしまったよ(ボカ〜ン)。ちなみに今日、伏見ミリオン座で見てきたばかりだ。109の方が設備がいいからそっちで見たかったけど、18時5分からと21時からの回のみの上映で、これじゃあ早すぎるわ遅すぎるわで行かれない。それでも金曜だったらどうせ次の日休みなんで21時からの回で行ったんだが、今週の金曜は仕事がちょっと遅くまであるんでそれは無理。というわけで、今日ミリオンの20時20分からの回で見てきた。ああ、今日いくことになるって分かってたらこの間のスターキャットの券買わなかったのに。有効期限があってそれが今月一杯までなんだよね。でもそんな300円の損よりか、この日の暴風雨をどうにかして欲しかったなあ。

 映画館に着いた時はまだ六時半頃だったので、整理券を貰った後は近くで夕食を食べ、さらにマナハウスまで歩いていって、中をちょっとだけ見てまた映画館に戻ってきた。マナハウスでは岩波新書の赤から出ている森達也の「悪役レスラーは笑う」を買って、上映が始まるまでロビーで読んでいた。なんか「力道山」を見てから無性にこれが読みたくなったんだよねえ。

 スクリーンは意外なことにミリオン1。しかし、いざ入ってみればミリオン座で一番座席数が多いという割には、かかっているスクリーンがあまり大きくない(ま、多いっつってもたかが169席だが)。さらに、シネスコサイズを上映する際、TOHOなら先日の日記で述べたようにスクリーン横の黒幕を左右に広げてスクリーンを大きくしてくれるところを、ミリオン1ではスクリーン上の黒幕を下げる、という風にやるのである。そのため、座席がまあまあ広い割にはスクリーンがとても小っちゃく感じられてしまう。音響の方はと言えば、109のドルビーデジタルしか入っていないハコよりしょぼく感じた。まあ、あっちの音がでかすぎるのかもしれないが。にしても四回も見て四回とも全くおんなじ箇所で泣いてしまったわ。んでもって、湖畔の家でやる感謝祭の場面は何回見ても「早くここ回してくれーっ」と思ってしまった。まあでもこの場面を乗り越えればこそ、後の感動があるわけなんだが、見ているだけの私がこれなんだから、演ってる人たちはもっときつかっただろうよ。

 ちなみに東京の方では来週もまだやるらしい。しかも340人収容で音響スペックもなかなかのテアトルタイムズスクエアで(て、行ったことないけど)。いいなあ。暇さえあればこのためだけに東京に行きたいよ、あたしゃ(ボカ〜ン)。




2006年03月14日(火) 「秘密の絆」を見てみたい・・・かも

 10日の日記で「ブライス・ダラス・ハワードちゃんの新作がトリアーだなんてギャー」とかわめていた私ですが、IMDbで新作をチェックしたら救われたよ。今年シャマランの新作に出てくれるのだね。タイトルは“Lady in the Water”。しょぼくれ中年ポール・ジアマッティと彼が経営するプールにやってきた人魚のお話で、ブライスちゃんはもちろんヒロインの人魚をやる。・・・て、「スプラッシュ」かい! ロン・ハワードの娘なだけに! まあどっちにしても非常に楽しみだこと。早く見たいわあ。しかしシャマラン、「シックス・センス」のヒロインはほとんど響子さんみたいな感じだったし、「ヴィレッジ」のブライスちゃんなんてほぼ宮崎ヒロインだし、もしかしなくても魂はオタクだな。これからシャマラン作品のヒロインの吹替は全て島本須美か信沢三恵子にやらせるべきだね。

 話変わって、ムービーウォーカーの「ゴシップ&ニュース」の本日更新分に、ビルの新作情報が載っていた。昨年二月に自殺したハンター・S・トンプソンのドキュメンタリーにトンプソンゆかりの人物の一人として登場し、トンプソンについて語ったりするんだそうだ。うーっ、楽しみ! いわゆる主演と言うわけではないけれど、最新作が「ガーフィールド2」ってんで、非常にがっかりの今日この頃だったので、ちゃんとした大人の映画に出てくれるのがとても嬉しく思える。しかもドキュメンタリーってことは素のビルが拝めるというわけで、ますますもって楽しめそう。今年の夏には完成するらしい。ああしかし日本での上映はあるのだろうか。「ラスベガスをやっつけろ!」の絡みでジョニー・デップが出るから、多少望みはあるけど。

 話はぱたっと変わって。Cut97年11月号の特集は「カップルズ2」(2の三年ちょっと前に1をやったのね)。まあ、あちらのセレブさんたちのカップルが対談してお互いを誉め殺し合うという気色悪い企画対談ですわ。で、この中になんと当時つきあっていたホアキン・フェニックスとリブ・タイラーが出てくるのだな。もちろん、二人のツーショット・フォトもあるのだが、なんとも気持ち悪いものが誌面からにじみ出ていて余程の酔狂でない限り、読むな見るなと言っておきます。

 しかしホアキン、彼女いたこともあったんだね(失礼やな、おい)。だってホアキンってトビー・マグワイヤ同様、雰囲気が童貞だからさ(ボカ〜ン)。しかしIMDbで拾った情報によると、「デートに誘ったのは彼女が初めて」だとか。ちょっと待て、リブ・タイラーと知り合った頃ってもう22か23でしょ。いや所詮こういうのってリップサービスだよ、本気にしちゃだめだめ。はあ、でもなんかホアキンの場合妙にリアリティがあるよ、どうしよう。・・・まあ、十代後半でいろいろあったからねえ。青春を棒に振ったな、ホアキン。

 二人が知り合ったのは97年の映画「秘密の絆」での共演がきっかけである。監督のパット・オコナーはよく知らないけど、プロデューサーはあのロン・ハワード。ホアキンとは「バックマン家の人々」(この映画好きーっ。『スプラッシュ』も好きだけど)で一緒に仕事していますな。映画の中身に関してはビデオパッケージにある解説文を以下に引用する。

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 高校の同級生同士のパメラとダグ。二人は想いを寄せ合いながらも、互いの気持ちを上手く伝えられない。パメラは富豪アボット家の美人三姉妹の末っ子で、ダグは母子家庭ボルト家の二人兄弟の次男。境遇の違いが二人を友達以上恋人未満のはがゆい関係にさせていた。一方、ダグの兄ジェイシーは父親の死の原因がアボット家にあるものと思い込み、その憤りをアボット家の娘たちと肉体関係を持つことで晴らしていた。異なる家庭環境に生まれた姉妹と兄弟の複雑な恋愛模様と暗い過去。やがてパメラとダグの仲も周りの人々にかき乱されてしまう・・・。
 本作での共演がきっかけで私生活でも結ばれた、若手注目スター、リブ・タイラーとホアキン・フェニックス。二人が演じる主人公の不器用で一途な愛が、爽やかな共感を呼ぶラブ・ストーリーの秀作。
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 なんだかベタな展開の映画だなあ。だからかどうか知りませんが、DVDにはまだなっていません。そのうちレンタルで見ようかしら。いやしかし、見たいような見たくないような。

 さて、賢明な読者諸君は最近私の日記更新が実に熱心であることにお気づきであろう。まあ、今は傑作シーズンなので一刻も早く新作映画をチェックして、その感想をアップし皆さんに宣伝したく、ガシガシと上げているわけですが、モチベーションの半分は原稿逃避だったりして(ボカ〜ン)。なんか小説書いていると、この手の雑文が書きたくてしょうがなくなるんですーっ。とは言え、もうかなりスケジュールも詰まってきているので、18日からやる「ブロークバック・マウンテン」と23日に見に行くSPL(やっぱ今週はやめた)、それとその次の木曜に見る「ホテル・ルワンダ」以外の更新はなるべく控えようと思います。なるべくね。




2006年03月13日(月) 小林よしのり「目の玉日記」

 昨日の「力道山」だが、伏見ミリオン座のスケジュールをもう一度チェックしたところ、24日までやっていることが分かった。ただし18日からは一日一回、19時45分から22時20分までの上映のみとなる。見たい方は是非どうぞ。
 
 今日は確定申告を提出してきた。所得税は15日までだってのにギリギリもいいとこである。ま、ややこしいのさえなけりゃ税務署のホームページで入力してプリントアウトしたのを提出すりゃオッケーなんで、焦らずにきてしまったわけだが。

 というわけで自転車で熱田イオンまで行ってきた。イオンといっても確定申告コーナーは東側駐車場のはずれにあるプレハブ小屋で、私は西の線路側の方向から入っちゃったんでえらい遠かった。そしていざ小屋の前に着いたら長蛇の人だかり。そりゃ三区合同なのにここ一ヶ所だけなんだもんなあ、混んで当然だよ。こりゃ入るだけで二時間は軽くかかりそう。

 昨日、一昨日とは打って変わった寒風吹き荒ぶ天候もあって、群衆の疲労とイライラは頂点の極み。「いつまでかかるんだーっ」と声を張り上げるジジやババがそこかしこ。もうとにかく凄まじい毒電波が辺りに充満していて私のような繊細な人間はこの場にいるだけで気違いになってしまいそうである(ボカ〜ン)。ああ〜、こんなとこ早く帰りたい〜。私はもう出すだけなんだけど、それでもここに並んでなきゃいけないのかしら〜っと思いつつ係員に聞いてみたら、「そういう方はあちらに提出コーナーがありますので、そちらでお願いします」とのありがたいお言葉。ああよかった。提出コーナーも並んでいたけどせいぜい四、五人で、手前の地獄とは大違い。さっさと出してハイ終わり。

 その後はイオン内を適当にぶらぶら。本屋に入って新刊コーナーを見てみると、ゴー宣じゃない小林よしのりの新刊があったのでへえと思い、手にとった。タイトルは「目の玉日記」(小学館A5サイズ)。しかし帯にある内容を目にしてびっくりした。最近全くゴー宣を読んでなかったので本人の近況を知らなかったのだが、なんと小林よしのりは最近白内障を患い、一時期失明寸前にまでなってしまったのだ。幸い、手術して現在は快癒したとのこと。で、最初に目に変調が表れてから最後に手術がうまくいって元の日常に戻るまでの経緯をいつもの脂っこい調子で漫画にしたのが本作というわけである。ゴー宣同様本人が出張っているわけだが、ゴー宣と直接関係ない小林よしのりの漫画なんてここ十年以上ほとんどなかったのですぐ買った。他にこうの史代の新刊「さんさん録」の一巻も出ていたので買った。帰りは相変わらず風が冷たく、その上時折小雪がぱらついていた。あの会場前の人々はどうしているのやら。考えるだけでも恐いわい。

 帰宅して早速「目の玉日記」を読み始めたのだが、あまりの面白さに最後まで一気に読んでしまった。視力という、誰にとっても失うのが恐怖の題材を扱っているせいもあるんだけど、本人の大袈裟かつ下品な(笑)リアクション描写にいちいち共感して、どんどん読み進めてしまった。昔の漫画やドラマなんかでよく、目が不自由で貧乏な女の子が、手術して目が見えるようになって感動、みたいな展開を自分で実感している辺りなんか笑えた。

 こうしてたまに面白さを発見すると、やっぱ小林よしのりは衰えてないなあ、と思う。まあ私なんかももうゴー宣読んでないからあれだけど、この年になっても意欲だけはその辺の作家の倍くらいあったりするから、書く題材さえずれてなけりゃ今でも充分面白い物が描ける人なんだよね。しかし本当に失明しなくてよかった。ゴー宣は高校の頃、扶桑社版の単行本二巻が出たちょっと後くらいからずっとSPA!で読んでて、それから教科書問題の途中までずーっと連載も単行本も欠かさず追っかけてたくらい好きだったし、漫画も作者も「おぼっちゃまくん」から好きな人だったからさ。ああなんか久し振りに「厳格に訊け!」とか読みたくなっちゃったよ。

 いやあ、しかし身に沁みる話の多いことよ。普段何気なくやっていることの中で、実は目にとてつもなく悪いことが本当に一杯あるんだなあ。パソコンで文章打っているだけの私ですら「ほおお」と思う所が山ほどあるのだから、漫画描いている人なんて余計だろうなあ。まあ、目は気をつけよう。




2006年03月12日(日) 力道山

 めざましテレビで紹介されていたのや、eiga.comのソル・ギョングインタビューなどを目にして、面白そうだなあとは思っていたのだが、まあいろいろ押しているから(苦笑)レンタルで済まそうと思っていた。んでも結局見ることにした。見るならレディースデーの木曜日にしときたかったんだが、木曜日はシネマスコーレで「SPL 狼よ静かに死ね」(サモハンだよ、サモハン!)を見たいので、「力道山」は本日決行。なんせ地元でやってるのは伏見ミリオン座のみで、それも17日で終わりだからな。ちなみに前日は予習を兼ねて「男の星座」の前半を再読。うわあああ、面白すぎ! でもこういう部分は描かれないんだろうなあきっと、と思っていたらやっぱりそうだった(その辺への感想は後述する)。

 話はちと逸れるが、今朝起きた時間がちょっと遅かったので、金券屋でスターキャット直営館共通ご招待券をゲットしていく暇を得られず、定価での鑑賞となってしまった。が、今となっては全然惜しくない。もうすぐ終わるので今すぐ行けっつっても無理があるんだが、それならそれでレンタルで是非チェックして欲しい。たった一度の人生を、生きると言うより生き抜くという形でしか歩めなかった力道山の壮絶な孤独のドラマである。

 言うまでもなく力道山というのはそれだけの人ではない。セコい話やドン引きするような所がそれこそ山とある人である。が、本作ではそういう部分は軒並みカットされていて、あくまで「朝鮮人・力道山」を濃縮描写したドラマとなっている。だから馬場や猪木が登場しない一方で大木金太郎へはかなりスポットが当たっている。実子たちの存在もない。もちろん岸恵子も出てこない(ボカ〜ン)。力道山が主演している映画の撮影シーンなんてのも出てくるが、「チャンピオン太」の死神酋長とかは一切登場しない(出てくるわけねえだろ!)。その他、いろいろ削られていたり変えられていたりする部分が山ほどあるのだが、まあその辺は映画としての正しい嘘と呼べる範囲になっているし、そういう考証レベルはともかく、ドラマとしてここまで完成度の高い「男のドラマ」はまずない(てゆうか今の日本じゃ作れん)。

 でも贅沢言うと、ハロルド坂田が出てくるんならちらっとでもいいからグレート東郷を出して欲しかったなあ。そんでもってアメリカに来た力道山に「リキよ他人の足の裏をなめてもマネーをつかめ」とかますところを見たかったな。

 映画館を出た後は栄の金券屋に行って、先々のためにスターキャットの映画券を一枚購入。その後、通常のチケット屋にも寄って何か新しい前売り券が出ていないかチェックする。おお「ホテル・ルワンダ」、名演小劇場で4月14日まで延長上映決定と! やあよかった〜。これでもうちょっと余裕を持って見に行けるな。




2006年03月11日(土) ミュンヘン二回目

 一回目はほぼまっさらな状態で見たのだが、町山智浩の文章をいろいろ読んでいたらやっぱもう一回見たくなった。まあ、それがなかったとしても二回見ただろうけど。一回目の時、ラストで世界貿易センタービルが映ったのに気がつかなかったのでその辺のリベンジも兼ねての再見となった。で、なんでか分かんないけど、両親も一緒に行く羽目に(もちろんこの二人は夫婦50割引利用)。ま、誰が見ても見応えを得られる映画だからいっか(実際二人とも感動してた)。

 上映開始からもうかなりたっているせいで、TOHOシネマズの中でもやっているのは全97席の8番スクリーンだけで、しかも12時40分からの一回のみ。最初はこんなちっちゃい上にドルビーデジタルしか入っていないとこで見てもなあ、と思っていたのだが、実際に中で見てみれば確かに席数は少ないとはいえ、8番スクリーンのスクリーンはコンパクトなハコの中にギリギリまででっかく張ってあるので、スクリーン自体は他のハコと比べてそれほど小さいわけではないのであった。おまけに「ミュンヘン」はシネスコサイズなので、本当にハコの左右一杯まで画面が伸びていて、かなり大きく感じた。音の方も映画館の構造そのものがいいせいか、THXなしとはいえかなりの迫力を味わえた。しかしまあそれより、二回目は殺される側とその後残される人たちにかなり感情移入しつつ見ることができたのがよかった。




2006年03月10日(金) ヴィレッジ(DVD鑑賞)

 例のアレで萌えたさに早速見てしまいました。感想は何書いてもネタバレになってしまうなあ。傑作、と言い切ってしまうのにはためらいがあるし、「素晴らしい、感動した!」なんて言おうもんならバカに見られそうだが、まあいいや、バカだし。なんせ私はミステリーとか何回読み返しても登場人物・設定・伏線が頭に入らない奴だからさ・・・(全く同じ理由でSFもだめ。あたしに理解できるのは星新一とF先生までだ)。こういう読書障害者(てゆかジャンル物障害者か)がこういう感想を書いているという時点で中身の次第を察して下さい。それから、見た後は「長谷川町蔵の文章」の2004年9月11日と20日の分を読むのをおすすめしておきます。

 というわけで個人的には非常に好きな作品だ。最後まで見てからもう一度見直した時さらに感動したし。それもこれもシャマランの泣かせ力ゆえである。かつての高畑勲や「ファンタジックチルドレン」のなかむらたかしも持っている力だが、小さな表現で見る者の心をグッサリ刺す。

 そんでもやっぱ同じシャマランの「シックス・センス」に比べると謎の隠し方と開け方が雑だなあ、と思った。特に隠し方の方はかなり大雑把。それと例のアレの作りはいくらなんでもショボすぎないか。あと前半がちょっとダレがち。まあそれやこれやも108分という短めの尺ならそう腹も立たんですわ。

 役者の演技はどれも大変な好演で、シャマランの泣きの演出と相まって中盤以降はいろんな意味でほとんど別の映画である。肝心のホアキンは、一応主演となってはいるが、主演てほど活躍しないのでその点ではがっかりだった。でも演技の方はやっぱ凄い。てゆうかこの主人公が凄すぎる。小さい村でまわりはみーんな馴染みだろうに、そういう人たち相手に全くコミュニケーションができないのだ。人の目を見て喋るってことができなくって、視線は常に斜め下45度。喋り方も小さい声でぼそぼそなので、こいつ一人のためにテレビのボリュームを上げねばならん。母親のシガニー・ウィーバーとはまあまあ普通に喋ってるけど、なんせシガニー・ウィーバーなので息子よりガタイがいいってとこが寂しい。閉鎖的な村に疑問を抱き、村を仕切る大人たち十人ばかしを相手に物申しに行って、一寸の虫にも五分の魂ってことを思わせてくれたりもするんだが、その本番もカンペ持参にどもりながらなのだ。内向的っつーより引きこもりだよ(ボカ〜ン)。役じゃなくて単なる実生活なんじゃって感じだが、まあそんなこんなを含めてもなお、いや、含まれているからこそホアキンは大層かわいかったので、余は大いに満足じゃ。

 ホアキンに一途な盲目のソバカスヒロイン、ブライス・ダラス・ハワードは、外見アン・シャーリー、中身アロアとフィオリーナで、名劇好きなら萌えずにはいられない。中盤以降の凛々しい姿は、映画の欠点なんぞ軽く忘れさせてくれる。ちなみにロン・ハワードの娘なんだそうだ。ああ、あのつぶらな瞳にソバカスは確かにロン・ハワードですな。ロン・ハワードのお父さんもあんな顔してたよなあ。「つぶらな瞳にソバカス」というのはよほど優性の遺伝子なのだろうか。まあ何はともあれ一気に彼女へのアンテナが立ってしまった私なのだが、彼女の最新作はなんとラース・フォン・トリアーの「マンダレイ」。よりによってトリアーかよ! 監督は選べよ!

 吹替え陣も生の役者たちに負けずの好演。つか、特にこだわりがないのなら吹替え版鑑賞をおすすめする。シガニー・ウィーバーがお馴染みの駒塚由衣で実に安心して聞いていられる。うん、やっぱシガニー・ウィーバーは弥永和子か駒塚由衣だな。しかしホアキンの声が森川智之ってのは、無駄もいいとこだ(ボカ〜ン)。エイドリアン・ブロディには金曜ロードショーの「グラディエーター」でホアキンを当てていた宮本充。パーでキチガイのブロディを実に活き活きと演じている。この人はアニメでも吹替えでも変な役をやると本当に巧いなあ。




2006年03月07日(火) シリアナ

 朝、めざましテレビを見ていたら早速アカデミー賞の映像を流してくれていた。朝から華やかなものが見られて嬉しい。今日は「シリアナ」を見に行くつもりなんで、ジョージ兄貴の助演男優賞受賞の模様が見られたのは実にタイムリー。「リターン・オブ・キラートマト」から苦節18年。あらためておめでとうございます。

 というわけで18時40分からTOHOシネマズにてという、間に合うかどうか相当ぎりぎりな回で見に行って参ったよ。しかしこの作品はいつものような感想が書けないなあ。感心する所は多かったんだけど、作品に感情移入することができなかった。まず、登場人物が多い上にそれぞれの関係(利害、理念いろいろ)が複雑なもんだから、前半は何が何やらさっぱりで、これでかなり焦れてしまった。後半になると筋が一本に絞られてくるので大分見やすくなったが、まあどっちにしてもあんまし好みの作品じゃなかったな。私でさえこれだったんだから、横にいたいかにも一般人なカップルは楽しめたんだろうか(ボカ〜ン)。「トラフィック」って見たことないけど、スタッフが被っているからこれもそんな感じなのかな。

 役者陣はワシントン側もベイルート側も凄くよかったから、その点だけは楽しめる。しかしクリス・クーパーがえらい腹が出ていたのにはちょっとショックを受けた。

 全然話変わりますが、ホアキン熱がやばいことになっているワタクシ、とうとう「ヴィレッジ」のDVDを買ってしまいました。なぜ「ヴィレッジ」? いえ、ネットでこんな写真を見つけましてね。
http://www.imdb.com/gallery/ss/0368447/TVC-C41-07A.jpg?path=pgallery&path_key=Phoenix,%20Joaquin&seq=6
 あまりのかわいさに一分間声を出して笑いました。なんかもうこれ見たら、「ヴィレッジ」が見たくてたまらんくなったんです。

 ところでこんなに映画ばっかり見ていてお前原稿は大丈夫なのかと言われそうだが、うん、確かにやばい状態だよ(ボカ〜ン)。一応、今日の段階で前回書いたのと同じ量には達したんだけど、それでもまだ予定の半分ぐらいなんだ(ボカ〜ン)。また毎度のように入れたかったシーンを一杯削る羽目になりそうだよ。それでも今のこの傑作シーズンに映画見ないと私は死んでしまうよ! 「単騎、千里を走る」はもう諦めたけど、「ウォーク・ザ・ライン」は公開が終わるまで、見られるだけ見なきゃ死んでしまうし(ちなみに109は17日までらしい)、「ミュンヘン」だってもう一回見なきゃ死にきれんし(もう死ねよ)、「ホテル・ルワンダ」もこれから見なきゃいけないし、「ブロークバック・マウンテン」は今月からだし。アニメは「練馬大根ブラザーズ」を見よう見ようと思いつつまだ一回も録画していないんで、せめて一回くらいはチェックしたい。わーんそれなのに、仕事の都合で休みが二回潰れるんだよ、それも四月に(涙)。ああ、どうなるのかなあ〜。




2006年03月06日(月) アカデミー賞(仮)

 オン書きです(03/06 22:00頃)。
 お昼の一時半ちょっと前。主演男優・女優賞は最後の方にやるから発表はそろそろ。結果が気になって私はどうかなっちゃいそうでしたよ。で、仕事場のパソコンからこっそりネットを覗きました(ボカ〜ン)。おっ、助演男優賞はやっぱりジョージ兄貴だったかー。プレゼンテーターは二コール。二人でチユーしたらしい。おめでとう〜。そしてマット・ディロンは残念さんでした。・・・で、主演男優賞はどうなった!?

 ・・・フィリップ・シーモア・ホフマンでした。ああ残念だったなあ、ホアキン(涙)。なんか私が「とってくれ!」と思った人は大抵とれないね。あ、いやティムちんはとったか。まあ、フィリップ・シーモア・ホフマンがとれたのは、それはそれでとても嬉しいよ。この人もマニア評価は高いけど、目立ったご褒美は今まであんまりなかったからね。スピーチの時は学生時代の賭けを果たして、犬の鳴き声をやった・・・かどうかはまだ分からない。ちなみに主演女優賞はリース・ウィザースプーンでした。おめでとう〜。ギャラがジュリア・ロバーツを越えて女優トップになったというし、もう今年は我が世の春ですな。あとはヒラリー・スワンクみたいに離婚(あ、いやまだ別居段階ですが)しないことを祈るばかりだ。ライアン・フィリップとは超ラブラブみたいだけど、ヒラリー・スワンクとチャド・ロウだって仲はよかったのにああなっちゃったからなあ。

 で、帰宅した今はeiga.comにアクセスして全部門の結果を見ておるところです。あら作品賞は「クラッシュ」だったか。てゆか「クラッシュ」って作品賞にノミされてたんだ。あれ、「ウォーク・ザ・ライン」って作品賞にも監督賞にもノミされてなかったんだ(今さら)。へええ。ま、いいや。取り敢えず18日と19日の衛星の総集編を楽しみに待つとして、今はネットの写真を堪能すると致しますわ。




2006年03月05日(日) 日本時間だといよいよ明日だねアカデミー賞

 なんか近づくごとに主演男優賞の結果にハラハラのわたくし。こんなにどきどきするのはビルがノミネートされた年以来だ。つか、なんだかんだつって毎年そんなに気にしていないからなあ。まあ今年何が気になるってホアキンとストラザーンなんですけどね。まあ、ストラザーンに関しては出てくること自体がもう嬉しすぎなので、それ以上のことは望まないんですが、心配なのはやはりホアキンですわ。賞の結果もハラハラだけど、それよりやっぱこの人は精神状態がねえ。奴の性格上、今まで出かけは酒を飲んでカバーしてたんでしょうが、酒が飲めない今となっては、やっぱ精神安定剤をキメてくるんだろうなあ。邪推しすぎだろって言われそうですが、あのダスティン・ホフマンですらアカデミー賞は「精神安定剤なしに楽しむことは難しい」と言っているんですよ。そんなんホアキン、お薬飲まなきゃ絶対無理。トイレで手をガクブルさせながら薬を飲む姿が目に浮かびます(ボカ〜ン)。

 とまあこんな不幸な妄想が止まらないのは、昨日、その昔ヒストリーチャンネルでやってたリバー君のバイオグラフィーを見返してしまったからだろうな。ふふふ、実に可哀想なバイオグラフィーだったよ(涙)。

 ところで式は誰と一緒に来るんでしょ。「グラディエーター」の時は顔と髪型が恐いお母様と、かわゆい妹のサマーちゃんが一緒だったけど。サマーちゃんはもうケイシー・アフレック(ベンアフの弟)と結婚して子供もいるから、来ないだろうなあ。てなるとあの母さんと一緒なのか(GGAの時も確か母ちゃんだった)。個人的にあの母ちゃんは嫌いなんで、どうせ家族を連れてくるんなら美しいレイン姉さんにしていただきたいものだ。

 などとホアキンが親戚の子のように心配で、下らんオン書きをしてしまう私であった。ちなみに明日は前のバイト先の子たちと一緒にカラオケに行くので、賞の結果も知るのは夜遅くになりそう。ああどうなるホアキン。




2006年03月04日(土) イノセント・ボイス 12歳の戦場

 やっと行ってきたよ。でも今日から上映時間帯が変更だっつうからちょっと不安だったわ。そもそも最初っから他の作品との変わりばんこ上映だったから、もう今週なんて朝一回だけとかになっちゃうんじゃないかと。でもまあ実際には1時開始だったのが1時10分に変更になった程度だったんでよかった。

 さて、初めて行く伏見ミリオン座である。場所は地下鉄伏見駅六番出口を出てすぐにある角を右に折れ、その突き当たりにある。かの御園座のすぐ裏でもある。出口から本当に目と鼻の先だし、御園座があるだけあって近辺の食べ物屋は充実している(つっても御園座なんで圧倒的におばちゃん向けの店ばかりなのだが)。中は一階がカフェになっている。スターキャット系列なんで、内装や雰囲気はセンチュリーシネマに近い。肝心のトイレだが(笑)、女性用は個室が六つに障害者用が一個となかなか理想的。洗面台や化粧直し用の鏡も広めに作られており、かなりよい感じ。難を言えば三階建てでスクリーンが各階に一つという構造でありながら、トイレが一階にしかないという点だろう。ま、この辺は文句つけたら贅沢かのう。ちなみに一番広くて音もいいという一番スクリーンは一階にあり、「美しき野獣」が上映中であった。

 座席は全席自由席。カウンターでチケットを発行してもらうとそこに整理番号が印字された形で出てくる。それから開場の際に係員の誘導に従って整理番号順に入場するというやり方はやはりセンチュリーと同じである。ま、座席は館内に入ってから選ぶのじゃなきゃ嫌っていうタイプの人も多いから、そういう人にはいいんだろうな。私は席はあらかじめカウンターで選ぶ形式の方が好きだけど。

 カフェでは現在上映中ってことで「ウォーク・ザ・ライン」のBGMがエンドレスで流れていて、もう萌え萌え。オリジナルのジョニー・キャッシュの歌も時々流れていて、なんつーかもう至福。サントラの試聴コーナーなんてのがあって、そこにやっぱり「ウォーク・ザ・ライン」のサントラが置いてあったので、開場時間までたっぷり聞いておりました。ああ幸せ。もう一回見に行きたいなあ。てゆか本音を言えば毎週見に行きたいくらいっす。

さて開場。今日入ったのは三番スクリーンだったんだが、百人ちょっとの収容量ながら席の勾配もきっちりついていて、その上スクリーンの高さとのバランスもまあまあいい。先に述べた立地と言い、ミニシアターとしては上々の造りと言える。て、まあ、東京に行けばミニシアターでもちゃんとしたとこなんていくらでもあるんだろうけどね。

 予告編では「ブロークン・フラワーズ」が! ビルーっ!! 予告編自体は大変短かったが、十分に壊れさせていただいた。ああ、早く見たい・・・!

 「イノセント・ボイス」は予想通りの傑作だった。どうしようもない現実を描きながら、そこかしこに詩情とユーモアが溢れている。バフマン・ゴバディやラッセ・ハルストレムにも似た雰囲気がある。主人公のお母さんが凄くよかった。しかしバフマン・ゴバディにしろ、オスカー・トレスにしろ、こういう作品が出てくる世界に生まれ育ったことは、やはり不幸には違いない。だが、そういう中からこういう凄まじい作品を生み出す力を持ち得たことにはひたすら感動する。

 鑑賞後は、ちょっと遠かったが歩いてペギー珈琲店へ行き、パンフ片手にロイヤルミルクティーとケーキ。しかしあんな映画を見た後だとケーキ食うなんて後ろめたいものがあるなあ。でもってこの日の夕食は母親にうなぎを食いに連れて行ってもらったのだが、こんな映画を見た日にうなぎを食うなんて(以下略)。

 家に帰ってからは、HDDの整理をする片手間に数年前ヒストリーチャンネルでやっていたリバー・フェニックスのバイオグラフィーを見る。「スタンド・バイ・ミー」出演以前に、子供番組でレポーターをやっていた映像とか流してくれてもうウハウハ。子供の頃家族と一緒に写っている写真もあって実においしい内容であった。しかし最後がああいう風なので結局どんな萌え映像も悲しく映る。ホアキンと一緒に写っている写真も勿論あった。隣の兄が美しすぎてどうしてもイモっぽく見えてしまうが、子供の頃のホアキンはプクプクしていてかわいかった(髪は茶色かった)。表情や雰囲気が今と違って大層無邪気で朗らかだったのが、見ていてなんだか悲しくなった。昔の写真の中にはお父さんも写っているのだが、目がホアキンによく似ていた。ああ、君はどうやらお父さんの子みたいだ。よかったな(ボカ〜ン)。




2006年03月01日(水) 放送間近! 要チェックテレビ

 今日これからしばらくのテレビ番組をチェックしていたら見たいものがぎっしりありすぎであることが判明した。絶対どれか録り忘れそう。てわけで以下、ほぼ自分用メモとして日付順に書いておく。興味があったら是非チェックしてみてね(ほとんどBS放送なところがアレですが)。

3月3日(金)深夜2:10〜3:00 NHK総合
「ナオミ・ワッツ自らを語る」
アクターズ・スタジオ・インタビューですな。ナオミ・ワッツ自体には全然興味ないんだけど、彼女がリンチの「マルホランド・ドライブ」でブレイクするまでの貧乏暮らしが気になる。

3月4日(土)深夜1:45〜3:40 テレビ愛知(テレビ東京系)
「ブルース・ブラザース」
吹替版だってよ! いやあ待っていればいつかは見ることができるもんなんですねえ! せんだみつお&小野ヤスシ版なのか、バブルガム・ブラザーズ版なのかは分かりませんが、いずれにせよ超楽しみ! 他の全てを見逃してもこれだけは絶対死守だ!

3月4日(土)深夜2:50〜3:40 NHK総合
「ラッセル・クロウ自らを語る」
上のブラザーズと時間帯が被っちゃってるのでこれは録画はせんといて流して見るかな。

3月5日(日)21:00〜21:55 NHK BS−2
「懐かしドラマ夜話 コンバット! その魅力を語る」
6日からまた「コンバット!」と「ローハイド」を集中放送してくれるってんで、その絡みで以前の集中放送の前振りにやっていたこの番組も再放送してくれるってわけです。ゲストに市川森一、田中信夫。前回チェックできなかったんで今度こそ。ちなみに「ローハイド」のドラマ夜話はこの日の16:30から。

3月5日(日)22:00〜24:00 NHK BS−1
「ダーウィンの悪夢 アフリカの苦悩」(二ヶ国語放送。途中でニュースあり)
柳下毅一郎の2005年10月8日〜10日の日記で紹介されていたし、秘宝でもその後ちょこっと紹介されていたので、見覚えのあるタイトルではあると思う。タンザニアのヴィクトリア湖に生きる人々の現状を映した戦慄のドキュメンタリー。見る機会なんてないだろうと思っていたので、非常に嬉しい驚きである。しかしこれはかなり怖いもの見たさだな・・・。相当覚悟がいりそうだ。
ちなみに柳下毅一郎のサイトはこちら。
http://www.ltokyo.com/yanasita/index.html

3月5日(日)24:00〜  NHK総合
NHKアーカイブス「ながらえば」山田太一脚本 笠智衆主演
今さらどうこう語るまでもない。一生分の価値がある名作。数年前に再放送された時ビデオに録ったが、EDロールの最後の方が切れてしまったので今回録画リベンジである。もちろん録画はハードディスクさ。ああしかしどうせなら「今朝の秋」や「冬構え」もやって欲しい。あと「シャツの店」とかもまた見たい。

3月8日(水)15:45〜16:35 NHK BS−2
「シシー・スペイセク自らを語る」
これまた前回放送時に録画しそこねたのでリベンジ。ちなみにこれの前の15:00から「アンジェリーナ・ジョリー自らを語る」がやります。ま、これはそんなに興味なかったり。すまんね、私はシシー・スペイセクの方が好みなんだ。マニアックですまん。

3月9(木)、10(金) 15:00〜16:35 NHK BS−2
「ヘイブン 安住の地を求めて」前後編
先月か先々月にBS−hiで放送されていて、BS−2で今回再放送。ハイビジョンの時見逃したんで今度こそ。終戦後、アメリカ軍によって強制収容所からアメリカへ連れてこられたユダヤ人たちの物語。彼らはアメリカのとある場所に当面の住まいを与えられるのだが、そこは「アウシュビッツよりは遥かにマシではあるんだけど、でもそれだけ」という場所だった。そんな彼らを助けようとした心あるアメリカ人たちのドラマです。



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