猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2005年12月27日(火) 明日から冬祭りに行ってきます

 ふー、今日は仕事で寿命が縮んだよ。この年末にえらいへまをしてしまったのだよ。上司様のおかげで解決したが、まったく情けねえーっ。他にも小っちゃい心配がちょこちょこあるのだが、まあ振り返るまいよ(ボカ〜ン)。明日の昼過ぎには家を出ます。しかし休みは29、30で申請していたのになんで28日もくれたのかなあ。いいのか三連休なんて。まあ貰えたものは貰っておくけどさ。おかげでぷらっとこだまもとれたしね(先月買った。やはり一ヶ月前だとすんなり買える)。明日はホームできしめん食べようっと。で、もう時刻は11時過ぎてんだけど支度なんもしてないよ。スパチャンの年末年始一挙放送で録画したい奴が一杯あるのにこっちも何もしていない。サークルチェックもなんだか半端にしかやっていないし。あわわわわ。

 今日は帰宅したらBBとキングピンのDVDがアマゾンから届いていました。発売日は23日だったってのに到着遅かったよなあ。注文したのは早かったのに。これも雪のせいなのかね。BBの方は我慢できなくてさっきちょこっと見てしまいました。二枚組のうちDisk1は劇場公開版+コレクターズエディションに入っていた特典映像、Disk2はディレクターズカット版+最近作ったインタビュー集、という構成。ディレクターズエディションは本編が始まる前にダンのメッセージ映像がつく。ダン、相変わらず痩せないなあ。まあでもお姿を見られるだけであたしは幸せですよ。キングピンは予告編以外、おまけは一切なしというのは先刻承知なのでこれは帰ってきてから見るとしよう。ああそういや種デスのスペシャルもまだ見ていないや。まあいいや、来年見よう(ボカ〜ン)。

 というわけでこれが今年最後の書き込みとなります。なお、今日の分と一緒に、17日の「ロード・オブ・ウォー」の感想も一緒にアップしておいたんでよかったら読んでね。冬コミやそれ以降の分の日記は来年のアップになります。また来年もケチなペースでしょうがよろしくおつきあい下さい。まあ、よいお年を。




2005年12月23日(金) 訃報

 砂本 量(すなもと・はかる=脚本家、本名鈴木良紀=すずき・よしのり)21日、大腿骨悪性骨腫瘍のため死去、47歳。神奈川県出身。葬儀・告別式は24日午後0時半から、横浜市金沢区釜利谷東2の13の12、セレモニーホール金沢文庫で。

 と、今朝の中日新聞に載っておりました。相棒ファンには言うまでもない、第一シーズンからドラマを担っていた脚本家のお一人です。第四シーズンでも執筆していたのでまさか病気とは知る由もありませんでした。非常に残念です。個人的に第一シーズン第六話「死んだ詐欺師と女美術館長の指紋」(ゲストは根岸季枝、モロ師岡)、第二シーズン第四話「消える銃弾」(ゲストは下條アトム)、それと第三シーズン第七話「夢を喰う女」が好きだった。特に「消える銃弾」は相棒シリーズでもベスト5に入る名作だったと思う。

 でも何が悔しいってこれ、相棒3の前にやってた再放送で間違ってLP(二倍速)で録画してしまったことだ。いつもならSP(標準)で録画していたのに・・・。4の前にやっていた再放送で補完するつもりだったけど、すっかり忘れてしまっていたし・・・。やっぱり土ワイ時代も含めてDVD化して欲しい。

 話は全く変わるが、昨日の朝から今の今まで光が全然繋がらなくて大変困っておったのよ。直してもらおうとカスタマーセンターに電話してもちっとも繋がらんし(原因はNTT西日本のメンテナンスらしい)。しゃあないのでニフの回線を使ってネットサーフィンしていたんだけど、光の速さに慣れちゃってる身にはもう遅くて遅くてイライラ死にしそうだった。ちなみに今はもうすっかり元通りになっております。




2005年12月17日(土) ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人と呼ばれた男

 先日10日の日記ではユーリーをソ連人と書いてしまったが、本編見たらウクライナ系アメリカン人だった。失敬失敬。というわけで初日から行って参りました、「ロード・オブ・ウォー」。しかし4時からの回を目指して行ったくせに(ちなみに場所は109シネマズ)、起きたのが1時半で、その上支度でのんびりしていたもんだから劇場内に入った頃には予告編が始まっていた。この間の「そして、ひと粒のひかり」の時といい、最近たるんでるぞ。

 いやー、でも映画は最高に面白かった。あと不遜な感想になるけど、作品への感動とは別に自分の中で作ってきた009の登場人物像に確信を持てた。「あ、やっぱりこれで合ってたんだ」みたいな。

 冒頭の、銃弾が工場で作られてやがて一人の頭に命中するまでを辿った映像のキャッチーさから、もっとブラックコメディになるのかなと思っていたんだけど実際はもうちょっと真面目な作りだった。まあ、アンドリュー・ニコルだからなあ。私としてはこういう題材はほどほど真面目な方が好きだ。戦争や戦争にまつわるものを題材にしたブラックコメディって好きじゃないんだよ。なんでって、ブラックコメディっていうのは題材を誇張して、そこに作り手の悪意(誠意)に満ちた客観性を入れることによってできてくるわけなんだけど、戦争という題材は華も毒も他のものとはケタ違いなもんだから、どんなにブラックにユーモラスに作ろうが、大したことないって思えちゃうんだよな。戦争という素材ははドキュメンタリーこそ最も的確な調理法、という気がする。そういう理由で「博士の異常な愛情」ってのは私にとってはつまらん映画なのだ。まあそれはそれとしてこの映画、邦題をつけるとしたら「オルロフ氏の異常な商魂 または私は如何にして心配するのをやめてAK47を・愛する・ようになったか」がぴったりだな(笑)。あ、あと16日の夕刊に載っていた映画の広告で、「武器商人版『グッド・フェローズ』」という映画評も寄せられていたが、これもある意味ぴったりだった。殺戮とエイズのアフリカと、そこから派生した主人公の豪勢な暮らしぶりってのはいかにもベタな対比なんだけど、この主人公がどこのどんな場所にいようが絶対にびしっとスーツ着てるってのが、麻薬とトマトソースを同列に考えるレイ・リオッタを髣髴とさせる。

 ただ散々戦争や殺人の場面が出てくる割にはあんまり戦争って感じはしなかったのが事実。どちらかというと、人の幸福の裏側を描いた作品、という印象が残った。何の気なくかわいいとか素敵とか思っているものも、辿りに辿っていけば誰かの苦しみや憎しみが関わっているかもしれない――誰をもそんな不安に染める作品である。パンフレットにある監督インタビューや各解説も必読。

 余談だが、イーサン・ホークは予想に反して非常にはまっていた。まあ見れば分かるのだが、この役はケビン・ベーコンには似合わない。ケビン・ベーコンがインターポールならニコラス・ケイジは一番最初のガサ入れの際に捕まっている。

 終わった後は同じ建物内にあるモスバーガーで晩飯・・・にすればよかったんだが、なんとなくその気になれなくて駅の地下まで戻ってしまったもんだから、案の定安い所は全然なくて、結局大名古屋ビル方面の地下にあるドトールで済ませる羽目に。まあ、ここのレタスドッグ好きだからいいんだけど、映画の後のメシにしては寂しすぎるわい。




2005年12月14日(水) 悲しい知らせ

 オン書きです。
 たった今、ゴールデングローブ賞のノミネートを見てきました。ビル、影も形もありません。去年の「ライフ・アクアティック」の時は最初から諦めていたので何のダメージもありませんでしたが、今回はかなり期待していただけに、無念極まりません。ああ、素のビルをテレビで見られるのは今度は一体いつなのか・・・。

 で、何が余計に残念って“The Squid and the Whale”が作品も主演のジェフ・ダニエルスもノミネートされているってことですよ。これ当初はビルが主演する予定だったんだよおおお〜〜(ちなみにこの作品の監督・脚本は『ライフ・アクアティック』でウェス君と共同脚本だったノア・ボーンバッハ)。

 今は取り敢えずこれだけ叫ばせていただきます。今回のGGAに関する極私的お楽しみどころはまた日を改めてアップします。




2005年12月13日(火) イン・ハー・シューズ

 これも今週で終わるんだろうなあ。まあ、先週で終わっちゃうだろうと思っていたのがまだやってくれているだけ、ありがたいんだけど。ちなみにTOHOシネマズではもうすでに1番スクリーンで20時15分の回からだけ。明日がレディースデーだからそっちで行きたかったけど、明日は仕事なんだよな〜。仕事後のへろへろの体で行って途中で寝ちまうのは嫌なので今日決行。ま、この回ならレイトショー料金だから1200円で済むしね。

 ちなみにこの日はチケットを買う前にTOHOシネマズのシネマイレージの交換をやった。今んとこ2504マイル持っているんだけど、今年一杯で999マイルが消滅してしまうのでその前に景品と交換というわけ。前から欲しかった2000マイル分のプレミアスクリーンご招待券をもらったよ〜(ちなみに普通のスクリーンでもOKだそうだ)。これで「ロード・オブ・ウォー」を初日に見るぜーっと思っていたんだが、調べたらTOHOシネマズではやらんそうだ。くそう。まあいいや、「キングコング」を見よっと。

 いやあ、しかし見てよかったよ、「イン・ハー・シューズ」。いい加減映画でばっかりで休日が潰れるのもなあ、第一これDVDで見ても構わないじゃん、そんな要大画面なビジュアル系大作ってわけでもないし、と思っていたんだけどさ。キャメロン・ディアスとトニ・コレット(『シックス・センス』でオスメントのママやってた人。あとビル・マーレーの『知らなすぎた男』でセクシーなヒロインを演じていた)が目当てで行ったんだけど、二人にとって本当にいい作品だと思ったよ。姉役のトニ・コレットも妹役のキャメロン・ディアスも、いわゆる美女として描写されることはなくって、どっちかっつうとオバハン、もしくはオバハン一歩手前って感じなんだけど(まあ実際のお二人さんもそうなわけですが)、なんだかとてつもなく美しく見えたよ。

 大雑把に言うと姉妹愛の物語なのだが、それと同時に、その姉妹愛の遥か上流にある悲しみに満ちた親子の愛を描いた物語なのである。いいことも悪いことも経験した人たち、それぞれの人生が包容力ある演出によって非常に綺麗に描かれていた。脇役だが、故あって姉妹と疎遠になっていた彼女らの祖母を演じるシャーリー・マクレーンの演技が私には特に印象的だった。己の人生に間違いがあったことを認め、一人の人間が成せることは実に小さなことだけなのだと静かに諦めつつ、それでいて一日一日を楽しんで生きている素敵なおばあちゃんを作り出してくれている(14日に知ったが、今度のGGA助演女優賞にノミネートされた。おめでとうございます)。

 ちなみに映画の舞台はフィラデルフィア。なので、ロッキーがジョギングした階段が出てくる。て言うか、最初の頃のセリフで「シカゴは寒いからいや」とか「ニューヨークに行く」とかいうのがあって、じゃあこの話の舞台はどこなんだ? と気になっていた時にこの階段が出てきたおかげで分かった(あとコロンブスの像も出てきたな)。でもフィラデルフィアだって充分北の町だよなあ。ドラマの中で雪がいっぱい降ってたし。

 全然関係ないけど、この日夕方の5時前くらいにNHKの総合を見ていたらみんなのうたにのっぽさんが出ていた。のっぽさんはバッタの格好でちょっとシャンソン風な歌を歌っていた。タイトルは「グラスホッパー物語」。んー、なんかちょっと前に民放にのっぽさんが出てきて「今度歌を歌う」みたいなこと言ってたけど、これのことなのかな。今度アニメージュで放送時間をチェックしてみよう。




2005年12月12日(月) 年末の予定

 というわけでいつになくのんびりとサークルチェックをしている今日この頃。ああこんなにぐだぐだしていていいのかしら。ま、このツケは五月に払うんでしょうけど。

 さて先日、「珍しく書きモード」とか抜かしておりましたが結局全然書いていません(ボカ〜ン)。自分でもちょっぴり予想はしていたけど、本当にその通りになっちまったよ。まあ、バイトが忙しいせいでもあるんだけどさ(言い訳すんなよ)。ほんに、いついかなる時も予想の斜め下をいく己の怠け癖がいやになりまする。

 さて、来たる冬祭りですが前々から申しております通り、猪面冠者はサークル参加なし、新刊なし、でございます。ペーパーもなしです。私ゃマアタさんとこに座らしてもらって、あとはお買い物するだけです。在庫を委託とかで置かしてもらうとかもありません。ひたすら私にとって楽ちんな冬なのであります。取り敢えず、気を抜きすぎてせっかく会場に行ったにも拘わらず申込書買い忘れてたなんてことだけはしないように気をつけます。




2005年12月10日(土) 皆さん、「ロード・オブ・ウォー」を見ましょう

 今日は冬コミパンフの発売日(紙の方のね。ROM版は17日だってよ)。というわけで早速買ってきた。ちなみに発売日に買うのは多分初めて。普段発売日なんてそんなに気にしないからなあ。それに実際に本を出す場合は、パンフの発売日の頃なんてまだまだ決死の悪足掻き中だからな(ボカ〜ン)。まあでも10日ともなると印刷屋によってはもう収めたって人もいるんだろうけど。うーんしかし今んとこ私のまわりではいないな(ボカ〜ン)。

 あと今日はヤマギワのトリプルポイントサービスデーだったので名駅前でCDを三枚買った。コロムビアの世界名作劇場メモリアル音楽館というシリーズから出ている「母をたずねて三千里」と「小公女セーラ」。まあ名劇ファンなら義務ですな。ボーナストラックもちょこちょこあるしね。あと、中島みゆきのニューアルバム「転生」。さて、今度はどんなもんでしょうかな。聞くのが楽しみだ。

 帰宅後早速サークルチェックってとこだったが、その前に中日新聞の夕刊をめくっていたら、芸能欄にどっかで見たような顔が。をを? こりゃアンドリュー・ニコル監督じゃありませんか! どうやら新作について語っているらしいよ。いつのまにか「シモーヌ」の次を完成させて、もう日本でも上映だってのかい。そんな情報思いっきり見落としていたよ。ファンの癖に超不覚。

 その新作「ロード・オブ・ウォー」は実在したある武器商人の物語である。主人公ユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)はソ連人。彼は連邦崩壊後、国内で大量に余っている軍の武器を諸外国へ売りさばくビジネスを始める。時に戦地の真っ只中に首を突っ込み、また時に恐怖の独裁者のもとに営業に行き、口八丁手八丁で大儲け。当然、世間では死の商人と非難されるが、彼は平然と反論する。
「自分は誰かの頭に銃口を突きつけたことはない」
 そう、「誰かの頭に銃口を突きつける」人々はあくまで彼のお客様の方なのである。

 うーん、楽しみ! これが映画秘宝2003年11月号の長谷川町蔵インタビューで「『ガタカ』が美しかったのと同じくらい汚い」と語っていた作品なのか! で、17日からってもうすぐじゃん! うわわ、前売り券、前売り券! で、新聞のインタビューによるとこの映画、ハリウッド資本ではないんだそう。何でだろうと思うが、「脚本を提出したのがイラク戦争勃発の一週間前」って辺りに理由がありそうですな。まあ、何より内容が内容だからなんだろうけど。

 しかしニコラス・ケイジが社長のブラック・ゴーストって・・・。なんかえらいマヌケそうな感じがするなあ。ある意味漫画の中のブラック・ゴーストに近いって言えるけど。でもってそのニコラス・ケイジを追跡するインターポールを演じるのがイーサン・ホークなのね。「ガタカ」の縁で出てるんだろうけど、イーサンがやるなら追跡する側じゃなくてされる側って気が。どうせならケビン・ベーコンにやらせりゃいいのに。あと、これはあんまり知っている人いないだろうけど、アフリカ某国の軍事独裁者を演じているイーモン・ウォーカーって、「OZ」で反差別の闘士、カリーム・サイードをやっている人じゃん。うわあ、あのサイードが血の独裁者・・・。ううん、これも見ものだわ。

 ちなみに予告編が以下のサイトで見られる。
http://www.walkerplus.com/movie/special/low/?identifier=pickup3

(12月25日号のサン毎で中野翠もこの映画をプッシュしていたぞ。ちなみに翠先生も『あの役はイーサン・ホークよりケビン・ベーコン』と書いていて笑った。ついに私も翠先生と完全シンクロですよ!)




2005年12月08日(木) そして、ひと粒のひかり

 去る11月17日に妹から「『そして、ひと粒のひかり』っていう映画を見たんだけど、すっごくよかったよ。名古屋に来たら是非見て」というメールが来た。ふっ、そのタイトルなら町山智浩のブログで知っているさ。無論、前売り券も買ってあるとも。ところで妹よ、東京ではまだ「亀が空を飛ぶ」がやっておるな。メシ代を削ってでも見に行け。行かねば後悔するぞ。てな返事を妹にしておいた。ちなみに妹は律儀にも見てくれ、大変感動したと言ってくれた。で、10月31日の日記で「亀が空を飛ぶ」を見にきていた客がジジババばかりだったと書いたが、これは東京の岩波ホールでも同様だったらしい。なんでだろ。

 さてそんなことより「そして、ひと粒のひかり」である。名演小劇場で上映が始まったのは先月の26日からなのだが、昨夜新聞を見てみたらなんともう今週で終わりだっちゅうじゃありませんか。そ、そんなあ! 9日は仕事だから行けるのは休みになってる8日だけ。何が悲しくて前売り券買ってあるのにレディースデーに見にいかなならんのよ。ガラガラの日、ガラガラの時間帯に優雅に見たかったのに。うくく(涙)。

 というわけで3時からの回で鑑賞。レディースデーの割にはあんまり混んでいなかった。それでも一応整理券は配布していた。劇場に入ったのは2時15分頃だったので整理番号も早いのを貰えた。004。まあ素敵。が、時間があるということに油断して劇場から出て地下街をうろうろしていたら開場時間の2時45分に間に合わなくて、12番、13番の人に混ざって入場する羽目に。くそっ、縁起の悪い数字をひいたせいだ(八つ当たり)。

 トイレを済ませた後、座席が暗くなるまでの間に劇場の上映案内チラシを見る。うわあっ、「砂の器」のデジタルリマスター版が1月28日からやるって!? んーどうせならもっと大きい劇場でやって欲しかったけど・・・。でもいいや、嬉しいことに変わりない。ああなんと長い間待ったことか・・・。前売り券はもう売っているんだなあ。そのうちどっかで買おう。って、おお、「ホテル・ルワンダ」もここでやるのか!? ふんふん、2月25日から。まだまだ先だなあ。でも楽しみ。

 今年の二月だか三月にやったアカデミー賞の主演女優賞ノミネートのうち二人が「自らの境遇から必死に這い上がろうとする貧乏娘」であった。一人は言わずと知れた「ミリオンダラー・ベイビー」のヒラリー・スワンク。もう一人が本作のカタリーナ・サンディノ・モレノ(コロンビア人)である。国こそ違えどこの二人の環境はとても近い。「そして、ひと粒のひかり」のマリアはボクシングに出会う前のマギーである。生まれた頃から貧乏しか知らない。つまらない上にただただきつい仕事をありがたがってこなす以外に生活する術がない。家族はいるが誰もが人生と生活に疲れきって、顔を合わせれば八つ当たりが始まる。家族だけではなく、見渡せばどこもかしこもそんな感じで、誰もが汚い巣に何人も身を寄せ合って少ない餌を奪い合っている。もっといい所へ行きたいと願ったところで、それは思うだにばかばかしいことだ。

 そんな折、マリアはとんだへまをしてしまう。大して好きでもない男の子供を妊娠してしまったのだ。おまけに職場で上司と喧嘩して辞める羽目になってしまう。この成り行きを誰かに嘆きたくても、家族も誰も自分に同情してくれない。ああ一体どうしたら・・・、と思っていたらとてつもない儲け話が転がり込んできた。麻薬を詰めた親指ほどの大きさのゴム袋62個をお腹に飲み込み、旅行客の振りをしてアメリカへ運ぶ。そうして現地にいる売人に無事に届けることができたら、家が一軒建つほどの報酬が貰えるというのだ。危険な仕事である。いくらお腹にあるとはいえ薬が税関で引っ掛かる可能性はゼロではない。それに人間の消化器官の構造上、どう足掻いても飲み込んでから数時間後にはお尻の穴から出てきてしまうのだから、薬詰めのゴム袋62個を飲み込むのは最低でも二回。それ以前に、何かの拍子にこの袋が体内で破れることだってある。そうなったらその時は死を待つしかない。

 前半のマリアの生活描写はとても丁寧。というより生々しい。朝もやの中出勤していく時のぐったりとした表情、工場の手作業で絆創膏だらけの指。まずそうな食事。誰が見ていても「薬でも何でも飲み込んでやらあ。違法? それがどうした」というマリアの気持ちにシンクロせずにはいられなくなる。

 しかしそのようにマリアが愛すべき貧乏娘であったとしても、現実は誰に対しても平等に過酷だ。コロンビアから飛び立ったマリアに、次から次へと危機が訪れる。彼女はそのほとんどを勘と運だけでかわしていく。そんな奇跡がいつまで続くのかと思っているうちに、やがてマリアは小さな自由を手に入れる。

 これはハッピーエンドと呼ぶべきなのだろう。しかし、笑っている人間は誰もいない。静かで寂しいハッピーエンドだ。見えない未来だけがただ一つの希望である。

 終演後はいつもの通りペギー喫茶店でカフェオレとケーキ。この日は梨のケーキを選びました。いつもながら映画を見た後パンフレットを読みながら過ごす喫茶店は最高ですな。




2005年12月07日(水) いつかは録り逃すような気がしていたが

 毎シーズン、絶対コンプリできないのはどうしてか。もう自分がいやになります。

 うええええん、今日の「相棒」セットするの忘れちゃったよ! しかも今2ちゃんねるチェックしたらみんな今週マンセーでやがる! わああああぁ〜っ。




2005年12月04日(日) 大阪

 今日はなき009会議室の面々で大阪に集っておりましたの。取り敢えずファーストの悪口と石ノ森全集に対し言いたいことを言いたいだけ言ったので満足よ。ここだけの話とばかり人権もへったくれもないことを言いまくっておりました。ああ楽しかった〜。「黄色いバカンス」も歌えたし。今日は冷たい雨が降ったりやんだりしていたのだが、我々が外に出ている間は大概やんでいてラッキーだった。

 11頃帰宅したらジョンの伝記が届いていました。そおなんですよ、今また新しくジョンの伝記が出されたんですよ(アマゾンにある発行年月日は今年の11月1日)。タイトルは“Belushi a biography”。ただしいわゆる評伝ではなくジョンの身近な人々へのインタビューのみでの構成となっています。もちろん、ダンの発言多し。ふふふ。ビルも意外と喋ってくれています。

 正直言うと評伝形式の方で出して欲しかったけど、まあそれは今生きている彼らの心理では無理なんでしょうな。前のボブ・ウッドワードの伝記でいろいろと問題が起こったしね。

 中はとにかく写真が一杯! 今までに出た物と比べてもとにかく豊富です。単に量が多いだけではなく、印刷も綺麗。カラー写真だったものはちゃんとカラーで載っています。今までずっと白黒だと思っていたあんな写真やこんな写真がカラーで見られるなんて贅沢〜。

 今夜はさっさと寝るつもりだったのにこの本のおかげで結局夜更かしをしてしまった。嗚呼。



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