猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2005年10月31日(月) 亀も空を飛ぶ

 待ちに待ったバフマン・ゴバディの最新作である。2時半からの回に行ったのだが、平日のこの時間の割りには観客が多かった(もっともハコは50席あまりのスコーレなんで多いと言ってもたかが知れているが)。と言ってもその中のほとんどが、とっくに50を越えていそうな爺さん婆さんばっかりだったのが不思議だった。

 映画は9月29日の日記にある私の予想を裏切らないものだった。相変わらず素晴らしい。もうバフマン・ゴバディは巨匠と形容しても全く構わない人である。それでいてまだまだこれから何本も傑作を撮ってくれる人なのだ。この人の映画の内容やテーマを考えるとあんまり単純に楽しみだとは言えないんだけど、でもやっぱり楽しみだ。

 内容はこれまでとほぼ同じで、クルド人の村を舞台にした人間ドラマ。相変わらず美男も美女も出てこないし、登場人物を取り巻く現実はとてつもなく過酷で、それゆえに映画は絶望に満ち満ちている。だが、なんとも言い難い力が映画の中にみなぎっているのだ。それはいわゆる「明るい」とか「前向き」とは全く違った力である。むしろ怨念に近いかもしれない。こういう物語を昔子供の頃にたくさん読んだものだ。それは何かと言えば戦争ものである。中沢啓治や早乙女勝元の世界である。なぜバフマン・ゴバディが好きなのか、今までずっと分かるようで分からなかったのだが、やっと気がついた。




2005年10月28日(金) 神はこの世にいるよ!/NHKみんなのうた 全12巻セット

 こんな夜中(三時)になにオン書きしてんだって感じですが、NHK衛星テレビのサイトの一角にあるBSシネマオンラインにアクセスしたら冷静ではいられなくなりましたよ。
「アクターズ・スタジオ・インタビュー エド・ハリス自らを語る 11月4日 深夜二時放送 総合」
 おおおこんなに早く再放送してくれるとは!! ゼータク言えば画質のいいBSでやって欲しかったけど(D−VHSで録画して永久保存するつもりだった)、まあ、地上波なら地上波で大勢の方に見ていただけるというよい所がある。なのでこれはこれで大変めでたいことである。ああNHKさんありがとう。あと、シネマオンラインに「再放送して下さい」メールを出して下さった方がいらっしゃいましたら、この場を借りて心から御礼申し上げます。

 さ、安心したところで寝よう。


(以降は28日の昼以降のことです)
 一枚で出ている選集もあるけど、やっぱこれでいっとけ! というわけで買ってしまいましたよ、「みんなのうた DVD全12巻セット」。中古で定価より数千円安く買ったとはいえ、結構な額のお買い物には違いない。ついこの前にはスラムダンクの黒板漫画も(やっぱり中古だったけど)買っちゃったし、来月は財布が苦しくなりそうだ。

 バイトがお休みの日にじっくり見たかったので本日の午前配達にしてもらったんだか、おかげで起き抜けに早速鑑賞。ああなんてうきうきなお目覚めなのかしら。で、まずは「小犬のプルー」。「ひーとりぼっちのぼくと〜」と流れてきた瞬間にもう寒気が。このいかにも「さあこれから悲しい歌が始まりますよ」という歌い出しが、子供の頃に聞いて「ああなんだか悲しい歌だなあ」と思った記憶をまざまざと呼び起こす。これにゾワ〜としない奴はいないだろう。もちろん最後まで聞いたが、なんだか子供の頃に聞いた時より切なさが倍増しになった。まあ、子供の頃は今ほど犬好きじゃなかったからなあ。それにしても詩も曲もそんな取り立てて悲しい内容でもないのに、詩・曲・歌・絵の四方向が揃うとなんでか呪いのようにトラウマビームをゆんゆん出してくるよなあ。ストーリーを変な所でぶった切っているせいなのかな。あ、あと前奏と後奏だけ不自然に明るいのも気持ち悪いよな。いやでもそれだけじゃないよなあ。謎だ。

 お次はやっぱりトラウマになっていた「こだぬきポンポ」。歌手はずっとたいらいさおだと思っていたのだが意外にも下條アトムだった(でもたいらいさおバージョンもどっかにあったような)。これまた話の筋を変な所でぶった切っていて、幼い心をかき乱してくれた歌である。しかしながらうう、今聞いてもやっぱりかき乱されるよ、この歌。成長ないなあ、私。

 いい加減そんなのばかり聞いていてもマゾくさいので、純粋に懐かしい歌をいろいろ。個人的には「雪祭り」を再び聞けたことに感謝したい。今回このDVDボックスを買った最大の動機はこれをもう一度見たかったからと言っても過言ではないのだ。これ、保育園児の頃から小学校低学年の頃にかけて大好きだったんだよー。都会っ子の贅沢と言えばそれまでなんだけど、この歌や絵の中にある北国の冬というものに凄く憧れたんだよな。歌もアニメーションにも味があったし。間奏に流れるシンセサイザーもちょっと神秘的な感じがして好きだったなあ。ただ、ここまで好きだったわりには肝心の歌のタイトルを全然覚えていなかったんだよな。情報めいたものとして頭が覚えていたのは解説ナレーションの「次は〜〜です。歌は〜〜と東京放送児童合唱団です」てとこだけだった。そんなんでどうやって探し出したんだって言うと、通販ページにあるこのセットの収録リストを眺めていた時に「雪祭り」というタイトルの歌があって、歌手が「東京放送児童合唱団」ってあったもんだから、なんとなくまあこれだろうと思っただけのことだったりする(いい加減)。ま、仮にこれがそうでなかったとしても、これだけ思い出のメロディーと映像が詰まっているのだから文句はなかっただろうが。

 その後、「赤い帽子」、「ひげなしゴゲジャバル」、「恋するニワトリ」、「まっくら森の歌」、「ありがとう さよなら」、「勇気一つを友にして」などなど十曲ばかしストライクゾーンを堪能した。これからも当分懐かしさに浸れると思うと嬉しい。

 夜はネットで「小犬のプルー」についていろいろと検索。その中で初めて知ったのだがなんと、「ぼくのプルー」という続きっぽい歌が存在するのだそうだ。作詞は「小犬のプルー」と同じ林權三郎で、バックのアニメーションも佃公彦なのだが、作曲者と歌手だけが違うみたいだ。ネットで歌詞は判明したのだが、その内容はというと、相変わらず街から街への暮らしをしているぼくが、相変わらず「プルー、ぼくのプルー、ああお前は(以下略)」と脳内でポエムっているという、「もうそんなもん何べんも聞きとうない」としか言いようのないグダグダした代物だった。やはり何に限らず続編は鬼門であるな。でも実際に聞いてみると案外引き込まれてしまったりして。聞けるものならいつかちゃんと聞いてみたいなあ。




2005年10月26日(水)

 夜中の一時半すぎなんでもうとっくに日付は変わっているんだけど、まあいいや。今日はバイト先でCDを買って参りました。スタッフ割引で買ったんで20パーオフ。買ったのは本日発売(つっても前倒しで昨日から売ってたのかもね。でも昨日休みだったから分かんないや)である「蒼穹のファフナー」のドラマCDvol.1“Stand by Me”。OPにテレビと同じアンジェラの“Shangri−La”が流れて、この時点でもうなんだかジーンとしてしまった。ドラマが始まったら始まったで、もう死んじゃった子たちが元気で喋っているのが嬉しいやら切ないやら。

 ストーリーはテレビ本編サイドストーリーで、今聞いているドラマの冒頭部分は、みんながパイロットの訓練をし始めるところ。なんか「制服着るのがやだ」みたいなことをみんなが言ってる。「うん、まそりゃ確かにヤだろう、あのデザインは」と素直に受け取っていたのだが、どうやらみんなが言わんとしている意味は違うらしい(笑)。

 続きが気になるけど、もう遅いのでまた改めて聞こう。




2005年10月19日(水) アメリカで一位の表紙

 今日の中日スポーツの芸能欄で知った記事になるのだが、去る17日にアメリカ雑誌編集者協会によって、アメリカ国内で発行された雑誌の表紙の中で最もよかったもの40点が発表されたとのこと。一位はアン・リーボビッツが撮ったローリングストーン誌81年1月22日号の表紙(ジョン・レノンとオノ・ヨーコの写真)だったそうだ。二位は同じくアニー・リーボビッツによるヴァニティフェア91年8月号のデミ・ムーアの妊婦写真。

 アニー・リーボビッツってそんなに詳しくは知らないんだけど、結構好きなので嬉しい。今回のジョン・レノンとオノ・ヨーコの写真も個人的に好きな作品だったのでなお嬉しい(まあそりゃ他にも凄い写真一杯撮ってますけどね)。この人の関連本で持っている物と言ったら95年に日本で開かれた写真展の展示録くらいのものなんだけど(展示録の表紙は今回一位をとったジョン・レノンの写真)、どの作品もエロ、キッチュ、人間ドラマ、その他ごちゃごちゃ楽しく詰まっていてねえ。で、今久し振りにぱらぱらめくっているんだけど、本当にうっとりですわ。ちなみにサイトの初代トップにした青塗りブラザーズもこの人の作品。この他展示録に入っているので好きなのはデフォーたんのビーチク写真と、スティーブ・マーチンが白服にインクをべたべたつけた写真、それとジョン・クリーズが逆さづりになっている写真だな(知らない人にはわけわかんない感想ですまん)。二位のデミ・ムーアの写真はなぜか展示録に入っていないので残念ながら未見。そのうちどっかで見つけよう。




2005年10月18日(火) 2/2とかシン・シティとか

 ほんとにどうでもいいことなんだけど、今日なつかしの「フルハウス」を見ていたら、ジョーイがビル・マーレーの物真似をやっていたのよ。咄嗟に音声を副音声に変えたんだけど、すっげえ似てて大笑いでした。・・・すんません、ほんとうにどうでもよくて。ちなみにサブタイは「タナー家の家族会議」でした。

■サンデー毎日10月23日号の「満月雑記帳」。中野翠が二ページ丸ごと使ってホワイトバンドへの悪口を書いていた。この人がその回全部を悪口に費やすのは珍しい。悪口大好きの翠のおばさんではあるが、同時に品位とプロ意識の人なので、何か悪口を書いても半分はいい話題をくっつけるのに。いやあでもこの回はここ何回かの中で一番面白い文章だった(笑)。私自身はつい最近、騙されてこのバンドを買ってしまったという友人の話を聞くまでこれのことはあんまり知らなかった。なんでって、個人的に嫌いな人間がつけていて、なおかつ人にもすすめていたので敢えて詳しく知りたくなかったのだ。だから「あのイカリングって結局なんなのかね。ま、どーでもいっか。知りたくもねーや」てな感じだった。まあ、そこを翠のおばさんが私の代わりに詳しくお調べ下さり、さらに実に懇切丁寧な悪口を言って下さったので私としては大満足である(ボカ〜ン)。

■最近見た映画の感想を以下大雑把に。
2/2(にぶんのに)
 12日に109シネマズにて鑑賞。みゆきさんの夜会「2/2」の映画化作品。夜会本編は未見。幻冬社文庫の原作も買ったのは何年も前なのだがいまだに読んでいない。なので私が抱いた感想が原作にも当てはまるものだったら嫌だなあ、と思う。いやあ、はっきり言ってだめでした。「これが少女漫画かアニメだったら別になんとも感じないんだろうけど、実写映画でこれはなあ」っていうのが多すぎる。もうケツが痒いやら痛いやら。ヒロインは瀬戸朝香が演じているんだけど、夜会ではみゆきさんが演じたんだよなあ、と想像するとキモい。心からキモい。いや、みゆきさんは歌っている時は紛れもなく神なのだが、喋りに入ると強烈にイヤな霊気をお出しになるからなあ。もちろん私はみゆきさんのキモい部分も愛しまくっているから、どんなみゆきさんも楽しくいただくけど、世間にみゆきさんのキモさがばれるのは辛すぎて耐えられない。まあみゆきさんは言わば放射能なのだよな。歌は言わば原子力発電。歌だけがあのお方のクリーンな使用法なのだ。
 それにしても瀬戸朝香は輝いていた。数年前、大河ドラマ「秀吉」の淀君を見た時にびっくりしたんだけど、この人はいつの間にここまでの演技力と華を身につけたのだろうか。この人がいてくれたのがせめてもの救いだ。が、それと正反対に渡部篤郎は相変わらず最悪。本当にいついかなる作品でも見せつけがましい演技しかできない奴だよなあ。笠智衆を注射にできるものなら篤郎の脳みそに刺してやりたい。

シン・シティ
 17日に109シネマズにて鑑賞。なんでこれTOHOシネマズでやってくれないのかな。ったく。まあそんなことより、ブルース・ウィリス復活! いやあ「ホステージ」を我慢して見た甲斐はあったよ! ああ私はこんなブルース・ウィリスが見られるのをずっと待っていたのだよ(涙)・・・。なんて言いつつ私が好きなブルース・ウィリスはもうちょっとお笑いが入っている方だったりするんだけど、まあそれはそれですよ。
 話も演出もツボだらけっていうか、ツボしかない。だから大味っちゃ大味なんだけど、あくまでいい味なのでどうってことはない。暴力描写は確かに凄いが、基本的にみんな生き生きとバイオレンスしているので、心理的にいやなものは残らない。実に健全な男映画である。原作はミッキー・ロークのマーブの話しか読んだことないんだけど、こうなると他のエピソードも読んでみたいなあ。映画のパート2も大いに楽しみ。




2005年10月16日(日) 25周年キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!

 早速予約したさ。劇場公開版もちゃんと入れてくれているようで取り敢えずほっ。だからってLDは捨てられませんが。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000BIX85U/qid=1129477506/sr=1-2/ref=sr_1_10_2/249-3898164-8226755




2005年10月13日(木) 何もやる気がおきませんわ

 今朝起き抜けに昨日の夕方三時からやっていたエド・ハリスのアクターズ・スタジオ・インタビューを録り忘れていたことに気がついた。「相棒」と「デスパレートな妻たち」のセットをしたところでいっぱいいっぱいになったようだ。嗚呼。今日はおやすみなんでいろいろやろうと思ってたんだけど、もうやなこったって感じです。再放送あるかなあ。取り敢えずメールでも出してみるか・・・。

(以下、18日に追記)
 この日はそれから録画してあった「徹子の部屋」(10月5日放送。ゲストは大竹まこと)を見たんですが、まことさんが世界に一人であるようにエド・ハリスもまた世界に一人である以上、エド・ハリスを失った悲しみはやはりどうしようもなく、心の穴は広がるばかり。こんな哀れな私のために何かしてやろうという方がいらっしゃいましたら、以下のメールフォームからエド・ハリスの回の再放送願いを送って下さい(かなりマジです)。ちなみに私はもう出しました。
https://www.nhk.or.jp/bscinema/message/form.html




2005年10月09日(日) 大阪その二

 時間上は日付も変わっているのでここから先は九日扱いで記述していく。とはいえほぼ映像大会だったのだが。最初はまず私が持参した「ファンタジックチルドレン」のDVD7巻。24話「トーマの真実」、26話「終焉そして始まり」、それと映像特典の五分映像(ベフォールの子供たちが故郷に戻っていくシーンで構成)。24話はタイトル通り、トーマに前世の記憶が蘇る回。リアルタイムで見た時も感じたことだけど、映像も演出もどちらかと言えば地味なのに、この凍りつくような緊張感はどっから出てくるのか。不思議である。最終回が肩透かしに見えるのはこの回が凄すぎるせいもあるんだろう。その後はお風呂を挟んで「仮面ライダー響鬼」のここ最近のを数本と、ちょっと前にこっちの民放でやっていたという五、六年前に作られた実写映画の「フランダースの犬」を部分的に鑑賞。

 それからGさんが「意外に泣けた」という、「雪の女王」のマッチ売りの少女の回。うん、確かにこれは泣けた。出崎統はすでに数年前に自分内で脳死宣告をしていたのだが、どうやらまだ人としての部分が残っていたようである。主人公の少女はあの原作と違って明るくて、誰が見てもかわいいと思う子だ。出崎統が彼女を愛して描いているのが伝わってくる。が、その一方で追いつめ方は容赦ない。その手加減のなさは「家なき子」を髣髴とさせるものがある(そういやナレーションの中村トオルの口調は『家なき子』における宇野重吉っぽい。さすがにあそこまで恐くはないが)。残してくれた愛を信じ、残してくれたモノを信じて生きている女の子。しかしそのわずかな心の拠り所すら現実に侵されて一つまた一つと女の子の手からこぼれ落ちていく。全てを剥ぎ取られて死に吸い寄せられていく過程はとてつもなく悲痛である。日々の貧乏描写も衣食住それぞれにおいてリアルに描かれていて、こうして呑気にテレビで見ていること自体が大変申し訳なく思えてくるほどだ。こういう本当の貧乏を見てしまうと今の我々が経験するような貧乏はしょせん趣味の内だと思わざるを得ない。やはり貧しさというものが死に直結していた時代に生きていた人間にしか描けないのだろう。

 女の子の声は小桜エツ子かと思っていたんだが、EDテロップを見たら大谷育江だった。タママじゃなくてピカチュウだったか。この二人の声って結構似てるなあ。

 「雪の女王」を見終わった時点で5時半を回っていたのだが、その後、「ファンタジックチルドレン」繋がりで「ぼくの地球を守って」話となり、さらにぼく地球以降の日渡早紀のだめっぷりや清水玲子の悪口、それから「この間NHKでやってた橋田壽賀子の『ハルとナツ』はよかったね」てなことを言っている間に朝の七時半に。さすがに寝た。

 昼の1時、Yさんからの電話で起きる(笑)。が、夢の中で「男はつらいよ」の中にいたため、現実ここは関西であるという実感がなかなか戻らず、さらに眠気も手伝って最初はぼーっとした相槌しか打てなかったのだが、最近買ったとある漫画の悪口を言い合っている間に意識がしゃっきりしてきて、あとはひたすらノリノリの会話であった。やっぱ悪口は生の源です。

 一時間ばかりYさんと喋った後、Gさんに用意してもらった朝ご飯を食べる。その後、Gさんのおすすめでブラックジャックの「ちぢむ」を鑑賞(『医者は何のためにあるんだあ!』の回ですな)。Gさん曰く、
「アニメ版のブラックジャックってぬるい改悪が多かったんだけど、これは原作通りでよかった。考えてみれば原作の重要なエピソードってまだ結構やってないのが多い。案外スタッフが視聴者やファンからのクレームがどんどんきて、スポンサーが原作どおりでやるのを了承してくれるのを待っていたのでは」
 と。なるほど、そうかもねえ。・・・ああそれに比べて(以下略)。

 明日の朝出勤時間がいつもより早い、あとまんだらけで狩りにいそしみたいので(笑)、と、おいとま。いやいや、お世話になりました。が、まんだらけでは残念ながら収穫なし。やっぱ今年の同人撃ちはもうやり尽くしてしまったということなのかのう。近鉄の難波駅へは5時ちょい後につけたので5時20分の列車をとれたのだが、奈良の方で停電があったとかで出発できたのは5時35分。名古屋駅に着いたのは7時50分ちょっと過ぎ。んん、なんか損したのか得したのかよう分からん。まあこの二日間久し振りにはっちゃけられたのでよしとしよう。




2005年10月08日(土) 大阪その一

 というわけで楽しみにしていた大阪行きである。まずは朝9時に起きて12時のアーバンライナーに乗る。天気はあいにくの雨。それも時折えらい土砂降りになる。ううむこりゃ何かと面倒になりそうな。

 電車は特に遅れることもなく定刻通りに着いた。難波行きだったが待ち合わせが日本橋の近くだったので手前の駅で降りて在来線に乗り、日本橋駅から地下鉄に乗り換えて恵美須町へ。まず荷物をどっかに預けようとコインロッカーを探したが、この駅では見つからなかった。まあいっか重くないし、とそのまんま地上へ出ると相変わらずの雨。でもってさすが日本橋、アーケードを行き交うのはいかにもなオタクと、電気屋のおっさんばかり。待ち合わせの場所にはまだ誰もいないので、「ああ早く誰かこねえかなあ」と思いながら待つこと数十分、まだ来ない。取り敢えず携帯を持っているYさんの方へ電話をかけてみるが、電気街のせいかアンテナが三本立っているのに何度かけても通じない。もしや日にちか時刻を間違って伝えてしまったのだろうか、と思いながら行ったり来たりしていたら、三時頃ようやくGさんが到着。原因は三度寝だそうだ(ボカ〜ン)。Yさんの方は風邪をひいて来れなくなってしまったとのこと。・・・無念。てゆか寝てるのにさっき電話なんかかけてすみません。

 しばらくの間二人でミスド。ひたすらオタ話&悪口。どうでもいいことだが隣に座っていた子連れのお母さん二人組みがどっちもアニメイト袋を持っていた。日本橋だなあ。5時半頃、Rさんと合流してオタクアミーゴス会場の日本橋ジャングルへ。雨は大分小雨になっていた。

 会場はジャングルのイベントルーム(みたいな感じの所)。イベントルームの内装は、地元にあるTOKUZOとかのライブハウスみたいだった。なので、昔の大阪公演に比べると格段に狭い。といっても私の整理番号が若かったおかげで前の方の席が確保できたのと、スクリーンの設置位置が高めだったおかげで視界はほとんど困らなかった。トイレと楽屋が壁一つ挟んで隣同士なため、トイレに入っているとお三方の声が聞こえてきた。特に声がでかいオタキングと重低音の唐沢俊一の声はよく響くこと。

 当日のネタは大雑把にこんな感じ。
・女の子にいかにして自分の趣味を受け入れさせるか。または適切な啓蒙法はないか? 取り敢えず最終目標は「スティングレイ」。

・マッドテープいろいろ。一応覚えている限りを以下に。一応前者が歌、後者が映像ってことで。
北斗の拳の劇場版予告編ナレーションにクレしんの映像
デビルマンにDBZのピッコロ
「哀 戦士」にスタシップトゥルーパーズの虐殺シーン
マッハバロンにインディペンデンス・デイ
「ロックリバーへ」にピカチュウの萌えシーンおてんこもり(これはほんとにかわいかった)
激走戦隊カーレンジャーにウテナ
救急戦隊555に機動警察パトレイバー(そのまんまだ)
「残酷な天使のテーゼ」に哭きの竜(これが一番笑えた)
パワーパフガールズのOPのナレーションに妖怪人間ベムの冒頭の映像

・眠田直のカートゥーン同人誌でも紹介された「ちょっと毛色の変わった」カートゥーン“Happy Tree Friends”を六本ほど。もっと何本も見させられたような気もしないでもない。何にせよ最後の方はさすがの私も気持悪くなった。ちなみに“Happy Tree Friends”の映像は以下のサイトで見られる。Quick Pikという項目の下にある絵のどれかをクリックすればその絵のエピソードが再生される。
http://happytreefriends.atomfilms.com/index.html

・以前ロフトプラスワンでもお目見えしたアダルトアニメの脱力的傑作「スーハードール」。いや正式にはもっと長いサブタイトルがつくんだけど、忘れた。テロップは見なかったけど、耳で聞いた限り声優陣だけはかなり豪華だったような。

 かつてのオタアミから年齢層が一回りした影響からか、アミーゴスお馴染みの濃すぎるネタは控え目だった。実際にはもっとオッサン率は高かったような気がするんだが。できればそっち合わせにして欲しかったなあ。別に今回がつまんなかったというわけじゃないんだけど、やっぱりこの人らが本領発揮するのは四十代向けネタだからなあ。でも「どうやったらオタクが女を確保できるのか」に関する全員の堂々巡りはやはり笑えた。三時間大変満足できました。

 会場を出た後は地下鉄で何駅か先へ行って、そこで適当に見つけた居酒屋で遅い晩飯。それから全員でGさん家へ。前にお邪魔した時もそうだったけど今回も朝までビデオ三昧なのだろうな、ふふふ(実際そうなった)。




2005年10月06日(木)

■去年度のアカデミー賞でドン・チードルがアカデミー主演男優賞にノミネートされた問題作「ホテル・ルワンダ」がついに我が国でも公開決定ですと! オンライン署名にはもちろん一筆添えたけど、思ったより早く実現してくれてよかった。絶対見に行くぞ。

■その「ホテル・ルワンダ」の脇の一人、ルワンダ虐殺の様子をカメラに収める写真家として登場するホアキン・フェニックスがDETAILSという洋雑誌の10月号の表紙を飾っております。インタビューもあり。記事の内容は読んでないので分かりませんが、写真の様子からして最新主演作“Walk the Line”(アメリカでは11月18日公開予定)についてが中心と思われる。“Walk the Line”ってジョニー・キャッシュの伝記映画なのね。しかし、ジョニー・キャッシュって酒と薬に溺れた人生を送った人。ホアキン、あんたアル中克服中なのにこんな役やって大丈夫なのか。かつてリバー君がこの手のパターンで薬に手を出して、ああいう結果になったことを考えると心配でしょうがない。
 このDETAILSでは他にもボブ・ニューハートへのミニインタビューや、俳優やミュージシャンのカッコイイ写真が一杯載っていたので買っちゃいました。あとシャーリーズ・セロンが表紙のPREMIERE(アメリカ版)10月号にスティーブ・マーチンのインタビューがあったのでこれも買っちゃいました。モダン・アート好きなスティーブ・マーチンらしく、ピカソの写真(テーブルの上にパンを手の形に広げているやつ)を真似っこしたものとかあって、かわいかった。あとラスベガスで行われた「シネベガス・フィルム・フェスティバル」の写真の中で、クリストファー・ウォーケン、ジョー・ペシ、デニス・ホッパーの三爺が葉巻を吸っている写真に萌えました(クリスは葉巻持ってなかったけど)。しかし最近、訳して読む暇が中々ないんだよな。

■クローネンバーグの最新作“a Histoly of Violence”が凄く楽しみ。最初はエド・ハリスが殺し屋ってのにしか目がいってなかったんだが、ストーリーを知るにつれ、もういっそ今すぐ見せろ! って感じだ。お話はって言うと、まあ、まず田舎で小さな食堂のオヤジをやっているヴィゴ・モーテンセンがおりまして。ご本人はどっからどう見てもフツーの人なのだ。服装も髪型もアラゴルンとは180度違う、田舎のもっさりオッサン。ただしこのオヤジには指が一本なかったりする。とはいえそれで何か障りがあるわけでなし、ヴィゴたんの毎日は平和そのもの。が、ある日ちょっとした事件に関わったことでマスコミの注目を浴びてしまったヴィゴたん。やがて彼の所へ片目のない男、エド・ハリスが尋ねてくる。彼はヴィゴたんの前に指の入った瓶を差し出す。それは昔々、ヴィゴたんのものだった指。そしてエド・ハリスの片目はかつてヴィゴたんが潰したもので・・・。てね、ほら見たいでしょう? しかもこれがクローネンバーグ監督だってんだからもうこれを見ずして何を見ようや。
 ところで、月曜日にタイトルは忘れちゃったけどある映画洋雑誌でクロちゃんの顔のどアップが載った雑誌がありましたよ。いやー恐かった。もうどう見ても人を十人くらい殺してその肉とかも食っちゃってる顔だよ。クロちゃん恐いと言えば、もう一個クロちゃん絡みのこんな記事があったわ。Movie Walker.comの「ゴシップ&ニュース」10月3日更新分からなんだけど、あんな顔したクロちゃんは何を血迷ったのか「セックスの演技指導」とかってって、キャストやスタッフを目の前にして自分の奥さんと「実演してみせた」んだそうだ。もっとも演技の肥やしになるどころか主演のヴィゴたんを含めてその場にいた人は全員ただただドン引きしたそうだ。そりゃあそうだろう。

■「OZ」全56話が第一シーズンからリピート放送開始! 先行リピート(ヘンな日本語)は10月2日の深夜0時から一話、二話ドッキングで放送されたのだが、これは知らなくて見逃した。一応、本スタートは14日金曜日の深夜0時から。
 一方、この間第一シーズンが終了した「シックス・フィート・アンダー」。いやあよかった。毎週こんなに登場人物に感情移入したのは久し振り。もう、テレビドラマの中では生涯のベストテンに入ることは間違いない。リピートの第一話は7日金曜日夜11時から。
 それと忘れちゃいけない、「相棒」がテレ朝の毎週水曜9時に帰ってくる(予告編とるために『刑事部屋』の最終回が終わった後ビデオをセットしたのは言わずもがな)。もちろん全話きっちり見ることに決めてはいるが、前の3がいい回と悪い回が半々くらいだったので、4ではまたさらにクオリティが落ちるのではとちと心配。

■イベントの多い10月。8日土曜日には大阪でオタクアミーゴス、15日には京都円山野外音楽堂でサイキックイベント、16日にはロフトプラスワンで「映画秘宝10周年記念大宴会!」と、どす黒さも満点なイベントが次から次へと開かれます。今季はゲンコちゃんを先延ばしにしたから時間もあることだし、本来なら全部行きたいとこですが、金欠気味なので行くのは一個だけ(まあ、金も時間もなくったって行くときゃ行くけど)。どれに行くってもちろんオタアミですよ! もう何年も行ってないし、次にいつお三方が揃うか分かんないもん、絶対行くぜ! 休みもゲットしたぜ! というわけで8日と9日は大阪です。当日はまた夜通しで姐さん方と映像鑑賞だろうか(ボカ〜ン)。



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