猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2004年11月30日(火) 最近またアニメをチェックしている私だ

 午前十時半に目覚ましで起きたのだが、それから「もうちょっと」と二度寝。目が覚めた時は12時45分。ああやっぱり二度寝が長くなっているなあ。メールチェックやら昼食やら洗濯物干しやら、たらたらとやっている間に4時過ぎ。・・・まあいいか、休みの日なんだから。

 さて今日はゲオが半額の日ということでERVIIマラソンをすべく勇んでゲオに行ったのだが、いつ行ってもたっぷり揃っているERシリーズがどのパートもかなり借りられていた。ERVIIも最初の巻ばかりごっそり借りられている。ああがっかり。とは言えこのまま何も借りずに帰るのも癪なので「あの頃ペニー・レインと」と「スモーク」を借りていった。それから、昨日母から「今日はおでん」と聞いていたので、途中で大根と卵を買って帰った。

 家で紅茶を飲みながら「あの頃ペニー・レインと」を見る(ついでに卵も茹でる)。ああいいねえ。甘酸っぱい青春ドラマだよ。なんかもう夢とか夢とか夢とかが一杯。良くも悪くもロック版オトナ帝国だよ。ああでもこれはロック好きに限ったことじゃないけど、現実は「ハイフィデリティ」なんだよな。

 その後はHDDに録画してあった「蒼穹のファフナー」。主題歌を小耳に挟んでから何となく気になって本編も見ている。と言っても見るのは今回でやっと四回目なんだが。ちなみに肝心の物語はもうすでに二十一話目。と言ってもどっかで見たような話ばっかりで成り立っているし、アニメ雑誌である程度予習も済んでいるので見る上では何の不都合もないのだが。敢えてあるとしたら「無限のリヴァイアス」の頃から一貫して好きになれない平井久司のキャラクターデザインだろうか(いっそ監督の羽原信義がキャラデもやればいいのに。平井久司よかよっぽど人もメカも上手いのにもったいない)。平井久司って、はっきり言って顔の書き分けが全くできていないし、人物に着せている服なんてどれもイモの極致だし、とてもじゃないけどキャラデを任せていいようなアニメーターだとは思えないんだけど、リヴァからスクライド、そしてガンダムSEEDと、サンライズの看板作でずーっと使ってもらっているのはなんでだろう。まあ、サンライズもいい人材がみんなボンズに行っちゃったからこの人くらいしか使えるのがおらんのかもしれんけど。で、今んとこ決定打のないジーベックがSEEDの威を借りて平井久司をキャラデに使ったのではないか、と私は邪推している。

 見終わってからふと人間が綺麗なアニメが見たくなり、部屋からラーゼフォンのDVDを取り出してしばらくの間OPばっかり何度もリピート再生させていた。ああ、あんな絵のアニメを見た後だとつくづくこのアニメの凄すぎる作画が心に染みるなりよ。

 母に今日炊くご飯の量を聞くべく電話すると、おでんは明日にして今日は昨日天ぷらをやった残りで天丼に変えた、とのこと。茹で卵はラップをして冷蔵庫にしまった。その後はひたすらパソコンに向かってネットサーフィン。ヤフーでビル関連のニュースを検索していたら、一個発見。11月22日のロイター通信(ネット)に掲載されていたのだが、去る11月20日にロサンゼルスのハーモニー・ゴールド・シアターで「ザ・ライフ・アクアティック」のプレミア試写が行われたそうだ。で、出演者のオーウェン・ウィルソン、ケイト・ブランシェット、アンジェリカ・ヒューストン、ジェフ・ゴールドブラム、ウィレム・デフォー、それと監督のウェス・アンダーソンらが一緒に写真に写っていたんだが・・・。ニュースの一文にもあったのだが、「ビル・マーレーはこのプレゼンには現れなかった」とのこと。ま、ビルが主演作だろうが何だろうがプレミア試写やその他プロモーションの類に現れないってのは今に始まったことじゃないですが。ニューヨークでもプレミア試写はやると思うし、来るとしたらそっちの方、という気もするんだが・・・。うーんでもなんか不安だなあ。今までイロイロ悪口は言いつつもそれなりに仲良くやってきたウェス君ともついに袂を分かったのか? と思ってしまう(だって『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のニューヨークプレミアにはビル来てたのに)。しかしウェス・アンダーソン、いつのまに眼鏡をコンタクトに変えたのだ。しかも長髪に・・・。あのオタク臭濃厚な眼鏡顔とモサモサ頭がかわいかったのに(でもって首から下はおしゃれ、というミスマッチさがまたよかったってのに)。なんか映画の内容が心配になってきたぞ。




2004年11月28日(日) 最近たるんでる

(オン書きです)

 昨日のSNL#41を録画し忘れたことを思い出した。正確にはSNLは再放送やるからいっか、とタカをくくって同じ日の同じ時間帯でやっていた東海テレビの「大災難PTA」の吹替え版の方を録画してしまったのだった。でも調べたら今週は再放送やらないんでやんの。で、ホストはスティーブ・マーチンで音楽ゲストはエルビス・コステロだったって? ・・・・・・うわああああぁぁぁんっっ(泣)!!!




2004年11月26日(金) こんな所に拷問係

 夜、23日放送分の「ファンタジックチルドレン」第八話を見る。ようやく主人公が初めて見られた。うわあ、さすがなかむらたかし、この主人公、顔といい性格といいどっからどう見てもピーターパンだよ。ヒロインのヘルガは顔だけならルナそっくりだなあ。ついでに言えばOPにちらっと登場する髪を結った白い髪の女性も「ピーターパンの冒険」最終回でのルナを髣髴とさせるような(ピーター・パンってあくまでピーター・パンっていう表記だと思うのだが、名劇のはなぜかピーターパンである。どうでもいいことだが)。

 似ているのはピーターパンだけじゃない、今回はひたすら日本アニメーションテイスト(名劇テイスト)だ。三千里のアメデオそっくりの白い猿が出てきたかと思ったらなんと名前もアメデオ。ぐわあ、これだけでも名劇ファンにはたまりませんよ! あ、そう言えば「ピーターパンの冒険」にもラスカルがそのまんまラスカルとして登場していたなあ。アメデオも登場したことだし、そのうちラスカルも出てきたりして。

 話の方もやはりと言うか何と言うか、日アって感じ。服を着せてもらったり、一緒にごはんを食べたり、お風呂に入ったり、ほのぼのとした生活描写がどれもいい感じ。相変わらず謎だらけの展開ではあるが、それとは逆に人物の心理的な部分における一挙手一投足は非常に分かりやすい。この作品、主人公であるトーマの一家以外には家族というものはほぼ全く登場せず、もっぱら擬似家族的な人間関係があるばかりなのだが、そういった人物同士の端々のセリフや、その他のちょっとしたやり取りが何とも濃厚というか、濃厚な人間関係を想像させるものが潜んでいるのだ。しかもそこにはどこかグロテスクで悲劇的な匂いがする。それらのものが作品の前面に出ているのではなく、舞台裏一杯に広がっていて、時々それがこちら側から影法師のようにぼんやりと見えてくる。そんな感じがいい。取り敢えずこれからもきちんとチェックしていくことにしよう。

 ちなみにEDを見ていたら今回、作画監督がなんと関修一だった。美術監督も山本二三だし、なんつーか日ア、久しぶりに社運を賭けてます! って感じだ。正直その昔「未来少年コナン2 タイガアドベンチャー」を見た時はもう日アは死んだと思ったけど、まだまだ息があるじゃないか、と思えて嬉しい(・・・って、案外中身の製作はほとんど外だったりして)。

 そのままずるずるとテレビの前でぐでっとしながらなんとなくBSのチャンネルをガチャガチャと回していると、BS朝日のとある画面で見覚えのある120%善人顔の男性が映った。雰囲気からして海外の旅番組らしい。シカゴのカジノで、なんとか族の末裔であるという経営者がその男性から何やかやとインタビューされていた。なんだかSNL25周年スペシャルの時のOPネタみたいだ。ちなみにインディアンがカジノの経営をしているというケースはよくある。で、画面をよく見てみると、楽しそうに相手に話しかけていたのはなんと、モンティ・パイソンのマイケル・ペリン! 慌ててリモコンの「番組内容」を押すと、番組名は「BBCザ・ベスト 冒険紀行:ヘミングウェイを追って2」。ヘミングウェイの大ファンであるマイケルが、ヘミングウェイが足跡を残したアメリカやヨーロッパの各地を訪ねる、という番組らしい。全部で四回やるうちの今日は二回目で、シカゴ・イタリア・パリを回るとのこと。

 マイケルの旅行好きは有名で、地元じゃ彼が司会の旅行番組もあるって聞いていたけど、それもこんな感じなのかなあ、と思いながら興味深く見ていた。番組自体はまあ、旅行番組には違いなかったが、やはりマイケルが主役なだけあって普通の旅行番組とは明らかにテイストが違っていた。それも何と言うか、ナチュラルに変な感じだった。マイケルも変だがまわりの一般人もなんか変。例えばミラノでマイケルが赤十字のボランティアに参加し、救急の訓練を受けた上で救急車に乗り込む、という所。ここでマイケルは救急車の運転をやらされるのだが、現場に向かって急行しなければならないはずなのに、助手席に座っている本物の救急隊員はマイケルに向かって、「ああ、ゆっくり走ってていいよ」などと言うのだ。その上信号でもいちいち止まっている。単なる仕込み不足が生んだ偶然の産物なのか。それとももっと別の怪しい何かがあるのか。私には分からない。マイケルの方はと言えば、その呑気な様子にちょっと戸惑いつつも楽しそうに救急車を運転していた。この他にも、ヘミングウェイが実際にそうしたようにパリの道路を戦車で走ったりなど、何と言うか、モンティ・パイソンって感じだった。

 ちなみにこの番組の登場人物のセリフは大半が吹替えで一部分のみ字幕だったのだが、気になるマイケルの声はと言うと、残念ながら青野武ではなくて別の人だった。ううん、よく聞く声だけどどの声優だか分からないなあ。誰なんだろう。

 番組の最後に出たテロップによれば、番組自体は99年に作られたものらしい。ちなみにマイケルの吹替えをやっていた声優の名前も出ていた。ああ、稲葉実だったのか。




2004年11月25日(木) 昨日で27になりました

 バイトが終わってから、新しく出た映画雑誌を一通り立ち読み。「この映画がすごい!」にケビン・クラインが先日の東京国際映画祭を訪れた際の写真が載っていた。よし、近いうちに買おう。他にLaLaを立ち読み。ええっ、清水玲子の「輝夜姫」が来月で最終回!? これ連載初期の頃は面白く読んでたんだけど、晶が中国に連れられていって、他の仲間たちが本体に復讐する辺りから、だんだん展開の全てがしつこく感じるようになってねえ・・・。で、ここ数年は全くの惰性で読んでたんだけど、とうとう終わるのか。ううん、また「清水玲子に長編はNG」というジンクスが追加されるのだろうな。

 ごはんも食べたりしていろいろ寄り道して帰宅したのは夜の八時。家のポストを見ると夕刊と郵便物が詰まったまま。中に入りきらなかったのか、ポストの上に荷物が一点ちょこんと載せてあった。一目で海外からの荷物、と分かる包みである。おお、eBayで当てたエスクァイアが届いたのだ。早速家の中に入って感慨深く取り出した。遠路はるばる来たせいか若干の傷みはあるものの、どれも許容範囲内でひとまず安心した。最近出た方のエスクァイアほどの分量ではないにしろ、ビル関連の文章記事もちゃんとあって嬉しかった。表紙以外にも写真があることも嬉しい(写真はコントでよく使われる相撲取りみたいな肉襦袢をつけて、下に真っ赤なサンタズボンをはいたビル)。記事の内容はインタビューではなく本人の文章という、あまり見かけないタイプのものであった。中身はクリスマスにちなんでサンタとビルがお話をする、というもの。取り敢えず目についた部分だけちょこちょこと読んだ。

 それからメールチェックをしていたらマアタさんからメールに添付の形でバナー(の見本)をプレゼントされた。えへへへへ〜。

 その後は録画してあった「相棒」の今週分を見る。ううむ、前回の放送分でも感じたけど、なんかドラマの雰囲気とか全員のキャラとかが微妙に変わっちゃってるなあ。いや、いい部分はとてもいいんだけど、なんかねえ。今のところ信用貸しってことで真面目についていくつもりだけど、あんまりこの状況が続くようであればちょっと考えちゃうぞ。取り敢えずキャラの頭数を下手に増やすのだけはやめて欲しい。

 などと思いながらふと時計を見ると11時。「あ、この時間ってスーパーチャンネルでERやってなかったっけ?」と思い出してチャンネルをCSに合わせると、はたしてこれからERIの21話。グリーン先生いよいよ離婚大詰め、デブが早まって患者にセントラルラインを入れて案の定失敗して殺しかける、ベントン先生は母親をやむなく施設に入れる、スーザンのろくでなしの姉が妊娠して帰ってきた〜、等々、ストレスフルな展開おてんこもりでもうぐったり(まあ毎回のことだけど)。それにしても最近の私はすっかりER漬けである。土曜日の深夜はNHKのERVIIIを見、月曜日は夜十時からBS−2でIXの再放送を見、スーパーチャンネルではこうしてIを見ている。あまつレンタル屋でルカ・コバッチュ初登場のVIをマラソンした(近日中にVIIも走破する予定)。てなわけで非常に充実していると言えば充実しているのだが、どの回も涙ボロボロなのでいい加減へとへとってとこが悩みの種だ。

 12時を回ったところでネットに繋いでeBayにアクセスし、今日届いたエスクァイアの出品者にフィードバック(評価)を送信した。その後アマゾンにアクセスしてみると、「ガーフィールド」のDVDの発売ページがアップされているのを発見した。これねえ、断固字幕版を見にいくつもりだったんだけど、うかうかしている間にどこもかしこも吹替え版の上映だけになっちゃって、結局見られなかったんだよな。DVD買うかどうかは微妙だけど、レンタルで出たら真っ先に借りるとしよう。ちなみに発売日はご丁寧にも2月22日、猫の日だ。




2004年11月24日(水) SAW(ソウ)

 というわけでバイトを終えて7時半に帰宅した後、8時50分の回を目指してTOHOシネマズへと車をとばした。車でなら20分かそこらで着ける近場となれば余裕で到着できるはずが、家でもたもたしていたせいで映画館の駐車場に入った時はすでに8時半。しかしここから先がまた長いと言うか、レディースデイの上ハウル公開中とあってシネマズの駐車場が満車。仕方がないのでシネマズの駐車場は諦めて隣のジャスコの駐車場を目指した。慌てて運転していたらそこへ着くまでのちょっとの間に、金属製のコーナーの柵を一個轢いてしまった。柵は5メートルくらい引き摺ったところで勝手に離れてくれた(この時は絶対車に傷がついた、とへこんだが、後で確かめてみたら無傷だった。ああよかった。てゆか人間じゃなくてよかった)。ジャスコの駐車場もやはり混んでいたが、どうにか一個空いているのを発見できた。あせあせと車を停めて施錠してからシネマズへと走った。幸いにもチケット売り場の方はガラガラで、入場受付もスムーズに行けた。やれやれ。

 赤の他人である二人の男。一人は外科医、一人は浮気調査専門の写真家。気がつくと妙な密室に閉じ込められていたこの二人。互いの目の前には自分で頭を撃って死んだと思われるこれまた別の男が・・・。謎の声が外科医の男に告げる。「お前の妻子を誘拐した。六時までに目の前の男を殺せ。さもないと・・・」

 とんでもなく面白かった。ただ、完璧なミステリー、あるいはサスペンスとなるには足りない部分が山とあるのでその辺を気にしやすい人にはあまりおすすめできないが。そんなわけで後々冷静になってからだと突っ込み所がいろいろ思い浮かぶんだが、見ている間はそれどころじゃなかった。まあ、私がトリック音痴なせいもあるけど。ところで「リーサル・ウエポン」シリーズでメル・ギブソンの相棒を演じていたダニー・クローバーがこの作品でやっぱり刑事役で登場してたんだが、途中でなんだかキャラが・・・。と、これ以上の感想は何一つ書けないなあ。何を書いてもネタバレになってしまう。

 肉体的に痛い描写がおてんこもりの映画だったこともあってどんよりした気持ちで劇場のドアをくぐり、駐車場へ向かった。この映画を見た後だと一人で夜の駐車場を歩くのはとんでもなく恐い。無事正気を保って車の位置まで辿り着けるか不安だったが、巨大スーパーの、それも屋外の駐車場だったのでそんなに恐くなかった。とは言え、帰宅してから家の近所にあるいつもの駐車場へ車を停めに行くことはさすがに恐すぎて無理だった。結局、親父が外出していて家の中の駐車スペースが一台分空いているのをいいことにそっちに停めてしまった。ふう。




2004年11月23日(火) 一日早くいただきました

 数日前の夜中のメッセで、「もうすぐあんた誕生日だしみんなで一緒に会おう」と友人Tに言われた。「土日はバイトがあるから休めないけど、火曜日なら休みだから、今度の23日がちょうどいい」という私の主張により、この日、TとKの二人とJR高島屋のエスカレーターの前で二時に集合し、ホテル・マリオットの喫茶店でケーキを食べようということになったのだが・・・。ベッドで目を覚まし時計を見ると、1時43分。ひいいいーっ、神様ーっ!!

 寝坊した理由は分かっている。治りかけの風邪を一気に治してやろうと昨夜飲んだ風邪薬のせいだ。もちろんちゃんと規定量を飲んだんだけど、自分が人一倍薬が効きやすいってことを忘れていたのだ。それと最近、年のせいか二度寝をやったりすると三十分か一時間は平気で寝てしまう、というのもある(今まではせいぜい十分だった)。

 携帯電話を手にとり、Kの方に「かくかくしかじかで3時15分くらいになっちゃいます。それまで高島屋でも見るかして時間を潰していてくれ」というようなことを話した。
「遅すぎー。MAXで支度すれば30分で来れるよーっ」
 すまん。今の私には無理だ。続いて母にも電話。
「ごめん、今日洗濯物干してられない。何でかって言うと、こういうわけで云々」
「ばっかだねえ、はよ行きなさい! 友達なくすよ、あんた」
 ・・・すんません。

 結局高島屋には3時11分に到着。私の顔を見ると二人は「勝った」とか「負けた」とか言い合いだした。何のことかと聞いてみたら、二人で私が3時10分に着くか15分に着くか、賭けをしていたとのことらしい。くうう(涙)。

 その後三人でホテルの九階にある喫茶店へ。ここは昼間、ケーキバイキングをやっている。時間は九十分で、値段は一人1200円となかなかお値打ちである。行くのは初めてなので、どんなものが出ているのかは分からないが、ホテルのケーキバイキングがまずいはずもない。はたしてどのケーキも滅茶苦茶旨かった。祝日の割には並ばせられることもなく、入ってすぐ座れたのもありがたかった。バイキングで用意されている紅茶がセルフのティーパックのみというのがちょっと不満だったけど、まあ、これ以上どうこうってのは贅沢すぎるってもんだろう。嬉しかったのはバイキングの中にパン、クロワッサン、スープといったしょっぱい系も用意されていたこと。何も食べずにここまで来た私にはありがたかった。ついでに言えば、ケーキだけだと口も胃も甘甘になってしまうが、こういうしょっぱい系があればそれを交互に食すことによって時間的にも量的にもより賞味できるという効果があっていいのだ(太る? 知るかそんなもん)。

 三人でケーキをばくばく食べながらオタ話やら何やらいろいろ。Kは今上映中の「SAW」というサスペンスだかホラーだかの映画を私に強烈にすすめてきた。これは以前から巷でよい評判を一杯聞いていたので、もとより明日の1000円の日に見にいくつもりである。身近な人間とオチを語り合うのが今から楽しみだな。

 あとKはもう早速「ハウルの動く城」を見てきたらしい。
「キムタクの演技は思ったほど耳障りじゃなかったよ。それよりねー、今までのジブリみたいな派手なアクションがなくってさ。それがちょっと意外って言うかなんて言うか。一番印象に残ったのはハウルかなー。なんかね、ハウルのキラキラ美少年描写がこれでもかって感じでバンバン出てきてさ。でさ、原作だとハウルと一緒に住んでいるあの小っちゃい男の子って15歳っていう設定なのよ! 何でこういう設定変えたんだろうね。で、その15歳の子とハウルは長いことあの城で二人で暮らしてたんだって。それをわざわざ変えちゃうって、やっぱ宮崎駿が意図的にうちらみたいなのの餌食になるのを避けるために打った手なのかなあ〜」
 うーん結局、面白いのかつまらんのかよく分からん説明だ(笑)。しかし、原作を読んだことがないので何とも言えないが、もし映画がその原作通りの設定であったら、ネットは祭りであったろうよ。

 時間が迫ってきたところで喫茶店から移動。ちなみにバイキング代は二人に誕生日祝いということで奢ってもらっちゃいました。嬉しい。その後はレジャックの地下一階にあるカラオケへ。混んでいたために十分ほど待たされたが、いざ通された部屋がやたら広い部屋だったのでなかなかいい気分だった。例によって風邪気味だったので声がちゃんと出るのかどうか心配だったが、人間、カラオケとなると別喉って奴になるらしく、何の支障もなくどんだけでも歌えた。私の歌はもちろんほとんどがアニソンだった。つっても歌ったのはほとんど菅野よう子関連のものだったのでアニソン臭は薄かったが。しかし菅野よう子の歌をまだ原曲キーで歌えるのだから、私もまだまだ行けるな、ふふふ(自己満足)。

 二時間のカラオケ終了後は、高島屋の十三階にあるアジア料理の店で夕食。えらく混んでいため、並んでから席に着くまで三十分はかかった。その間に友人二人はすっかり空腹になったらしく、がっつりとしたものを注文していたが、私だけはまだ腹三分目という感じだったので、餃子だけ頼んで食べた。今度会う時はどこに何を食べに行くかをひとしきり語り合った後、十時半頃に散会した。




2004年11月21日(日) 声変わり

 夜の10時20分頃、ちょっくらネットをぶらぶらしようとIEをクリックしたところ、最初に出てきたヤフートピックスのある項目に超絶びっくり。なんと、ドラえもんのキャスト五人が来春より交代! まあドラ出演者の高齢化問題は以前から言われていたことだから交代すること自体には納得できるし、それほどびっくりもしていない。そもそもアニメのドラは主題歌が大杉久美子から変わった時点で興味薄れたし。しかしいきなりメインの五人をばっさり変えるとは。てっきりルパンやサザエさんみたく、ちょっとずつ入れ替えていくんだろうと思っていたから、かなりびっくりしたよ。でもまあ、役者陣は案外みんな喜んでいるんじゃなかろうか。なんせドラとのび太は仲が超絶悪いしね。しずかちゃん役の野村道子にしたって、数年前アニメージュのインタビューで「サザエさんとドラえもんがあるから海外旅行にも行けなくって」って半分愚痴みたいなことを言ってたし。

 他のファンの反応を求めて2ちゃんねるへアクセス。そのうちの一件、「いっそ富田耕生を戻したらどうか」という書き込みに笑った。




2004年11月18日(木) モンスター/ファンタジックチルドレン第七話

 以前から約束していた通り、友達のホシさんとセンチュリーシネマに「モンスター」を見に行ってきた。ネットで調べたら「モンスター」は今週限りで終了、つまり明日の金曜日で最終回なのだ。ううん、正確に覚えているわけじゃないけど始まってからまだ一ヶ月弱なのでは? やっぱり次にやる「モーターサイクル・ダイアリーズ」の方が評判がいいからこうなったのかなあ。

 さて今日は平日なので見るとしたら7時10分からの回しかない。しかしお互い、仕事がきりよく終わるかどうかが微妙なところ(しかも雨)。間に合うかどうか心配だったが、運良く早めに仕事から抜けられたおかげでどうにか無事に着いた。一方彼女はこの日、普段なら二人でやっている仕事を一人でやらなくてはいけなかったためにやや遅れ気味になってしまった。結局お互い、パルコのエレベーター前でばったりと出くわし、そのまま一緒にセンチュリーシネマまで上がって、受付で券を買った。整理券番号は81番だった。開場は6時50分から。中央ブロックはほぼ埋まっていたので、右側のブロックの後方に席を確保して鑑賞した。

 しかし「モンスター」・・・。いやあ、痛い。何と言うか、女から見て実に痛々しい映画だった。なんか女に生まれたことが嫌になるような話だったよ・・(ちなみに本作の監督は女性である)。それでも傑作には違いない映画だった。ただ中身の一から十まで、女が女の目で女の暗部をつきつめた作品なので男が見るとちょっと引いてしまう部分もあるような作品ではある。例えば、男が男の目で男の暗部を執拗に暴いてみせた「タクシードライバー」が、女から見て「トラビスってバカじゃないの。第一キモっ」となってしまうように(しかしタクシードライバーもモンスターも、俳優が主人公を演じるにあたって徹底的に肉体改造をしたという共通点があったりするのはなんでだろう)。

 アイリーンを演じたシャーリーズ・セロンの演技は、アカデミー賞のプレゼンで見た際の印象とほぼ変わらない、もんのすんごいオーバーアクト(SNLで物真似のスケッチが出そうな勢いだった)。まあ、この手の気合入りすぎは例えばコメディ役者が初めてシリアスに挑戦したり、スター俳優が変態役をやったりする際などによく陥ってしまう現象だ。この手の罠に陥ってしまった役者の演技には、「上手くやってやる」という気持ちばかりが出てしまって、肝心の人物の「顔」はすっかり隠れてしまう。本来ならそんな演技以前のものになど到底好意を抱けないんだが(どう見ても脇にいるクリスティーナ・リッチやブルース・ダーンの方がいい演技をしている)、「モンスター」のシャーリーズ・セロンに関してはなんと言うか、貶す気になれないような何かがあった。シャーリーズ・セロン自身の、この映画のヒロインと数ミリぐらいしか違わないような悲惨な少女時代を雑誌の記事等で目にしていたせいもあるかもしれない。それともう一つ、ここでのシャーリーズ・セロンは、「あまりに美人すぎてこれまでずっと役柄が限定されてきたほどの美しさ」というものから解放されている喜びを、全身から発散させていた。こういうのを目の当たりにしてしまうと、やっぱり悪く言う気にはなれないのだ。

 映画終了後、受付でパンフレットを買おうかどうしようか迷ったが、なんか、この映画のパンフレットを持っていると不幸になりそうな気がしたのでやめた(笑)。外へ出ると雨はまだ降っていた。時刻は9時半に近かったが、お互い映画についていろいろ語り合いたくて、近くにあるマクドに入った。食事がまだだったので私は普通にハンバーガーとコンスープをとったが、ホシさんは飲み物だけ。二人で映画の感想を二十分ほどしみじみと語り、その後、地下鉄で金山駅まで一緒に帰った。

 帰宅後はDVDレコーダーに録画しておいたテレビアニメ「ファンタジックチルドレン」を消化。これは先日ビデオを送ってくれた人と電話をしていた中で「今はこれを見ろ!」とすすめられたアニメ。一応その時聞いたのは、監督はなかむらたかしで、話はとにかく謎や伏線が一杯、その上様々な時間軸が交錯していて、わけが分からんそうなのだが、とにかくいい、ということ。それから気になってアニメージュの地方別番組表でテレビ愛知のリストを見てみたのだが、載っていなかったのでてっきりこっちではやらないものと思っていた。ところが火曜日にテレビ欄を眺めていたら夜中の二時ぐらいから「チルドレン」という、なんかそれっぽい番組名が書かれてあった。それからすぐ、HDDレコーダーの番組表を出して正式な番組名を見ようと思ったのだが、ここにも「チルドレン」としか載っていない。HDDレコーダーの番組表って大抵正式な番組名が記されているのにこんなんなので何となく不安だったが、録画をセットした。

 で、今夜二日遅れの視聴というわけである。まずOP。・・・!? うわああ、これ今のバイト先で流れている曲だよ、いい曲だけど全然「ファンタジック」に浸れんよ(ボカ〜ン)。・・・気を取り直して。今回のサブタイトルは「ベフォールの子供」(後で調べたらこれは第七話だった)。ううむ、ほんとにわけわかんない話だな。しかもこの回、主人公が登場しないし。でも雰囲気はゴシックホラーっぽくてなかなかいい感じだなあ。取り敢えず来週も見よう。

 そう言えば、アニメージュの十二月号には、なかむらたかしへのロングインタビューが載っていたなあ。まあ、興味のある人は読んでみてはどうかと。しかしページに載っていた写真を見てびっくりしたよ。顔変わったねえ、なかむらたかし。ナウシカやアキラの頃なんてアフロヘアだったのに、今じゃまるで易者みたいだよ。




2004年11月16日(火) USA版エスクァイア12月号

 バイト帰りに近鉄ビルの本屋でエスクァイア発見。二冊買った。いやあ、風邪ひきかけてたところだったから、どうにも嬉しくてつい。ちなみにロングインタビューも載ってたよ、うわーい。



2004年11月12日(金) いざeBay

 前々から欲しくて欲しくてしょうがない洋雑誌が一冊ある。USA版エスクァイアの98年12月号だ。表紙はサンタ帽を被ったビル・マーレー。インタビューももちろん掲載されている。しかし普通の書籍ならともかく、雑誌となるとさすがのネットでもなかなか発見できない。知っている海外のオンライン書店しょっちゅう検索しているのだが、どこもさっぱり。で、昨日の夜eBay(イー・ベイ。多分世界一の規模を誇るネットオークション)を検索してみたら、なんと一件あるではないか。うーむ、嬉しいがどうしたものか。アマゾンみたいに会社が仲介してくれるんならともかく、個人対個人のeBayはちょっとなあ。

 などと最初のうちは尻込みをしていたのだが、「例のスーザンとのやり取りもうまくいったし、この出品者paypalでの支払い可って書いているし、なんとかなるか」と考えるようになった。ところがいざ入札しようとしたら、売り手の情報の中に「発送はアメリカ国内のみ」とあって愕然。

 なんとか抜け穴はないものかとページを隅々まで読むと、「他の国に送って欲しい人は事前に連絡をくれ」みたいなことが書いてあった。これならまだ望みはあるのかも。「出品者への質問」という項をクリックして、「私は日本に住んでる日本人です。プリーズ、入札させて(大意)」とか何とか書いて送信した。

 で、今日のお昼頃、「レスがきてないかなあ」とメールチェックをしていると、おお、もう返事がきている。なになに、「お前のために設定を変更しておいた。ページを見てみろ。ちなみに送料が9.90ドルになるから合計金額は××ドルだ。発送してからそっちに届くのには四〜六週間ぐらい(大意)」だと。やったー。

 早速ページへ飛び、「買う」ボタンをクリックした。前日にここをクリックした時は「あなたのお送り先では発送できません」というメッセージが出て、それ以上先へは進めないようになっていたのだが(まだ先方から返事してもらっていないのに『買う』ボタン押す方がアホ。早まるなよ)、今クリックしたら送料の部分が空白になっていて値段を書き込めるようになっていた。へえ、「設定を変えた」っていうのはこういうことなのか。空白部分に出品者に言われた金額を書き込み、paypalでお支払い。長い間探した割にはあっさり買えてしまったなあ。このまま無事にいけばクリスマス頃にはサンタ帽のビルに会えるのね〜。ああ楽しみ。どうかトラブルが起きませんように。

 その後、家で遅いお昼ご飯を食べ、洗濯物を干して野暮用で矢場町へ。用が済んだ後はパルコのブックセンターでいろいろ立ち読み。スタジオボイス12月号「特集 ラディカル・コメディ190」を買う(表紙は『サウスパーク』でお馴染みトレイ&マットの新作『チーム・アメリカ』)。帰りがけに洋書コーナーに寄ってUSA版プレミア11月号を立ち読み。ラストページにダンへのインタビューがあって思わず「おお」。とはいえ一ページばかしの短いものだったので、わざわざ買うのもどうかという感じ。でも結局買ってしまった。その後足休めに入った喫茶店でそのプレミアをパラパラと読む。・・・おお、ダン、なかなかいいこと言ってるよ。これは買ってよかった。

 家に帰って晩御飯を食べていると、母から「あんたあてに今朝段ボール箱に入った荷物が届いとったよ」と言われた。へえ、と思って母が置いといてくれた場所に探しにいくと、同人仲間のお一人から届いたビデオテープと漫画であった。以前頼んだ傷天とか血を吸う薔薇のビデオとか、ボンバーマンジェッターズの同人誌とか、とにかくいろいろ。まあ、この冬は新刊も上京も諦めたことだし、これらをありがたく堪能すると致しましょう。

 ところで今日、エスクァイアに絡んでいろいろネットを検索していた中で知ったのだが、なんと嬉しいことに今アメリカの方で発売中のUSA版エスクァイアの12月号の表紙がまたまたビルなんだってよ。やったー。日本ではまだ先月号しか並んでいなかったけど、そのうち買えるよな。表紙はやっぱ「ザ・ライフ・アクアティック」を思わせるものになるのだろうよ。よーし今度はばっちり買うぞー。




2004年11月11日(木) 夏コミの新刊は冬虫夏草になるか

 悶々と悩んだ挙句(大げさ)、きたる冬コミでの同人活動は夏に出した既刊を委託コーナーへ出品するのみとし、上京等はしないということに決めた。加えて、来年の夏コミまでは、五月の東京・大阪のスーパーコミックシティも含め、一切のイベントに参加しないことにした。嗚呼。

 お待たせする分、次回新刊はしっかりしたものに致しますので、何卒お許し下さい。




2004年11月09日(火) へっ、落ちてるってよ・・・

 どうも、只今オン書きです。トップにも書きましたし、同人活動予定にも書きましたが、まあ、見ての通りです(号泣)。さっき日付が変わった際に、どうせサーバー激混みで検索にアクセスなんかできんだろうと思いつつチャレンジしてみたらわりとあっさり開けました(重いには重かったけど)。で、結果はこれ。・・・ああもう、今は何も考えたくねえ( ノД`)。

 今回は評論系と映画・芸能系が同日なので、もし受かったとしたらその分男性読者さんに見て貰える機会が増えるわあ〜なんて期待していたりしたので、いや増しにへこみましたわ、うううう。ああせめて他にSNL扱っているようなサークルさんがいたらそちらに委託して貰えるかもしれんのによ。いや、誰もやっていないからココ始めたんだけどさー。ああ明日一日フリーだけど、とても原稿やる気になれんよ。それ以前に進行遅れまくってるよ(ボカ〜ン)。

 ああ12月からはようやくビルの「ザ・ライフ・アクアティック」が全米公開されるというのに、その援護(←いやそりゃこっちが何やったってなんぼのもんでもないけどさ)ができないとは・・・無念、無念じゃ、くうう・・・。


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(以下、通常書き)

 本日、昼までフテ寝・・・をしたいところだったが、十時半頃から二回ぐらい家の電話が鳴って、半端に起こされてしまった。昼御飯は先日近所のアピタで買った行列のできる店のラーメンこってりしょうゆ味。このラーメン、好きなのだが名前の通り結構くどめなのでたまに食べるようにしている。まあ、それがよかったりするのだが。多めに刻んだねぎと乾燥わかめ、のりを入れて食べるの私は好き。

 ラーメンを食べ終わった後は、二日前にバイト先の先輩に貰ったミスタードーナッツのカップケーキ(詳しい品名は知らない)とペニンシュラ・ティーのプレミアブレンド。ミスドは貰ってすぐ食べたかったのだが、なかなかタイミングがなくて今頃食す羽目になってしまったのだが、それほどぱさついてもおらず、味も落ちている感じはなかった。よほど凄いクスリを入れているのだろうか。

 自転車で近所の本屋へ行き、まずは花とゆめの「フルーツバスケット」を立ち読み。ああ相変わらずドロドロした展開で素晴らしいねえ。それでも毎号ちゃんとギャグ部分もあったりするんだからもう本当に尊敬するよ、高屋奈月。次にTV Bros.の22号を立ち読み。町山智浩のコラム「まいっちんぐUSA」をめくる。おおっ、商業誌のライターは誰も書いてくれないと思っていたロドニー・デンジャーフィールドの追悼記事を書いてくれている! さすが町山智浩は違うよ!(←とまで思った割にはこの時雑誌を買うのを忘れた・・嗚呼)次にニュータイプ12月号を立ち読み。読者コーナーに「おや?」。9月の頭頃に送ったんだけど、11月号に載らなかったからてっきり外れたのかと思いきや、今号掲載して下さったか。いやあ嬉しい。ニュータイプよありがとう。

 一昨日の晩に母から貰った500円の図書券二枚で、先日せっかく発見したのに買わずに帰ってしまった「プルートウ」の第一巻を豪華版で買った。銀色の表紙をしたB5サイズの本が二冊組になっていて、一冊はアトムの「地上最大のロボット」シリーズが全編掲載されているという代物である。二冊一緒にシュリンクに包まれて売っていたのだが、シュリンクについているシールに書かれた「地上最大の話題作」という煽り文句が大袈裟というかなんというか。

 というわけで未読の手塚版の方から早速読む。て、お前は元ネタも知らんとこのマンガを、しかも豪華版の方を買ったのか、と突っ込まれそうだが、いいのいいの、例え予備知識ゼロだろうと私はマンガを買う場合は必ず大きい判型を買いたいという人なのだ。

 手塚版はまもなく読了。それにしても読みにくかった。話も絵も簡単すぎてかえってとっつきにくかった。私は初期の手塚マンガはほとんど読んだことがない(つか興味がない)。私の手塚初体験は中一の頃に読んだ文庫版の「ブッダ」で、その後も読んだのは「火の鳥」、「どろろ」、「ブラックジャック」と、見事に今の人が好きな手塚マンガばかり。ついでに好きな作品も「奇子」や「アドルフに告ぐ」など、中期以降の作品ばかり、という人なのだ。

 続けて浦沢版。うわあ、さっきと比べて嘘みたいに読みやすい! しかし中身は思いっきり「MONSTER」だなあ、「プルートウ」。ついでに言うなら欠点も「MONSTER」と一緒だね。私は浦沢直樹に関しては「YAWARA!」は最高だと思っているが、「MONSTER」は失敗作だと思っている。だから「MONSTER」に対するあの世評の高さはどうしても納得できない。何も「MONSTER」のあの拍子抜けするような結末からそう思うわけではない。もっと本質的な部分に問題があるのだ。浦沢直樹という人は確かに絵も話も並外れて上手い漫画家ではあるが、ああいう題材を描き切るのに必要なモノが絶対的に欠けている。危険領域への脚力がまったくもって足りていないのだ。手塚治虫は危険領域に積極的に踏み込みつつも、けろっとして戻ってこれてしまうという、稀有の人であったが、浦沢直樹はそうではない。別に浦沢直樹が優れた作家ではないなどとは決して思わないが、例えば、どんなに演技力があってもトム・ハンクスが堅物の殺し屋を演じるのは無理があるように、浦沢直樹が善悪の彼岸を描くこともまた不可能なのである。と思いつつも足だけとはいえ黒男さんが出てくるのはときめかずにはいられないなあ。でも、このマンガの時間構成からして、マンガ内現代ではもう黒男さんはとっくに死んでいる頃だよなあ。やっぱ最期は本間先生みたいになっちゃったのかなあ。ううう、悲しくなってきた。あ、そうそう、ノース2号の話は004ファンにはたまらんねえ・・・! ゲジヒトのメンテシーンも萌え萌えだよ(結局それかい)。




2004年11月05日(金) 来てたのね・・・

 2日更新分のeiga.comによれば、今年の東京国際映画祭に、なんとケビン・クラインが来てたそうである。と言っても自身の新作である「五線譜のラブレター  DE−LOVELY」(作曲家コール・ポーターの伝記映画らしいが、それ以外よく知らない)のPR記者会見に来ただけって感じなのだが。ハア、しかしまさかケビン先生のような中途半端にマニアックな俳優(笑)が日本くんだりまでいらっしゃるなどとは考えてもいなかったよ。ああ記者会見に出席できた奴らが羨ましい。

 ちなみにケビン・クラインはスティーブ・マーチンがクルーゾー警部を演じる「ピンク・パンサー」にクルーゾー警部の上司役で出演している(これ日本でやってくれるかなあ)。しかし本当にこの人って天才だよな。シャイクスピアもギャグも完璧にこなして、その上行く先々で賞を貰えて(ケビン・クラインはもともと舞台俳優、それもシェイクスピア役者で、去年もブロードウェーで『ヘンリー四世』のファルスタッフを演じ、2004年のトニー賞ではこの役で助演男優賞にノミネートされた)。しかしこの人のキャリアを振り返ってみるに、トニー賞を二回、熱帯魚を食ってアカデミー賞助演男優賞を一回、さらに「ワイルド・ワイルド・ウェスト」でラジー賞を一回・・・って、なんつーか極めているって感じだわ。

 さて、当サイトは別に検索ロボット避けのタグを貼っているわけではないのだが、ヤフーで検索してもグーグルで検索しても出てこない。一応このサイトの目的は009の頃の読者さんたちに対する生存証明(笑)でもあったりするのに、これでは意味なしである。だったらその読者さんたちにメール出してアドレス知らせれば済むじゃん、て感じだが、私は読み専の人から何らかのレスポンスを貰ったことが一回もないという悲しい奴なのでこうするしかないのだ(ボカ〜ン)。というわけで先日、グーグルにサイトを登録した。ヤフーにもしようと思ったが、なんか手続きがめんどそうだったのでやめた(根性なし)。取り敢えず近日中にグーグルのウェブ検索でなら「猪面冠者」とかキーワードを入れれば出てくるようになるだろう。同様の理由で009のサーチ系サイトにも登録をした。

 家でネットをぐるぐるしていた折、アメリカのヤフーで「ザ・ライフ・アクアティック・ウィズ・スティーブ・ジッソー」を検索したら、公式サイトを発見した。もちろん早速アクセス。
http://lifeaquatic.movies.go.com/splash.html

 いよいよ12月10日からニューヨークとロサンゼルスで公開され、その後全米で一斉公開されるとのこと。うをを。やや長めの予告編も載っていたので見た。前にヤフー載っていた予告編も面白そうな感じでわくわくしたけど(予告編なんて大体そんなもの、という突っ込みはさておき)、改めて期待できそうな感じである。少なくとも「ロスト・イン・トランスレーション」よりは万民向けだと思うので(と言いつつこの監督のことなので見えない部分でいろいろとマニアックなことをやってくれるんだろうが)、いろんな方に見て欲しいものだ。

 公式サイトに載っている予告に出てくる海パンいっちょうのビルを見て、「ああ、ウェス・アンダーソン、またビルを裸にむいてるよ」と、思わず苦笑い。これまで「天才マックスの世界」にしろ「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」にしろ、ヒロインはさっぱり脱がないくせになぜかビルだけは必ず上半身裸のショットがある。んなことで喜ぶのは世界にウェス君と私だけだろうが・・・、いやいや、これでいいのだ。

 昔、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」の時映画秘宝に載っていたインタビュー(2002年10月号)で、「今聞いている音楽は80年代テクノ」と語っていた通り、映画のBGMは思いっきりテクノであった。しかしこの公式サイト、作りが凝っている上に重い。こちとらのISDNでは全部見きるのには時間がかかりそうだ。

 で、日本ではいつ公開してくれるのだろうね。私としてはできれば3月頃には全国一斉公開して欲しいぞ。TOHOシネマズでやってくれるといいな〜。




2004年11月03日(水)

 今日は朝からアメリカの大統領選が気になって仕方がなかった。別に戦争のことや政治のことはどうでもいいし、正直言ってケリーに勝ち目はないと思うんだけど、私の好きな俳優はみんなアンチブッシュだから(もっともハリウッドの有名人は九割方アンチブッシュだが)、その辺の絡みでどうしても気になってしまう。夜のニュースでの報じられ方を見る限り、やはりブッシュが優勢ではあったが、結局得票数では両者いつまでたっても大差なし。とはいえ州ごとの色分けを見ていると共和党の方が圧倒的だ。私が気になっていたイリノイ州は民主党が勝っていた。それだけでも取り敢えずホッ。いや、ブルース・ブラザーズの州がブッシュを選んだりするのはやっぱり嫌なんで(ミーハーな理由ですまん)。マイケル・ムーアの故郷、ミシガン州も民主党。これにもやはりホッとした。別にマイケル・ムーアが好きなわけでもなんでもないが、あれだけの犠牲を払いながら自分の出身州が共和党支持に行っちゃったらさすがに気の毒というものだ。

 その後、夜中の一時半頃に洗濯物を畳みながらNHKの特番をBGV代わりにつけていたら、ケリーが敗北宣言をし、ブッシュの再選が確実となったという内容の速報テロップが出た。ううむ。



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