沢の螢

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オペラ「魔笛」
2006年01月28日(土)

新国立劇場で、モーツァルトのオペラ「魔笛」を見る。
昨年ウイーンで、私たちの合唱公演のソリストだったバスのアントン.シャリンガー氏が、パパゲーノ役で出演するというので、それもあって、チケットを買った。
佐藤三枝子の夜の女王が一番聴きたかったし、パミーナ役のソプラノ、砂川涼子も、期待出来た。
寒中のオペラはマチネーがいい。
夫と一緒に午後からゆっくり出る。
お茶代わりの軽食を途中で買い、開演前のロビーで食べる。
開演は午後3時。
25分くらいの休憩を挟んで、6時に終わった。
舞台からちょっと遠い席になってしまったが、十分楽しめた。
モーツァルトのオペラは、端役が居ないと言われるくらい、主役以外の登場人物も、生き生きしていて、楽しい。
コロラチュラ佐藤三枝子の夜の女王は、期待通り。
空中に釣り上げられての歌唱に、ややボリュームが欠けたのは、不安感があったからか。
でも、見せ場のアリアは良かった。
砂川涼子は、数年前に見たトゥーランドットの舞台から、さらに歌唱力がアップして、いい演奏を見せてくれた。
パパゲーノは、このオペラの道化役だが、いい芝居を見せて、舞台をさらっていた。
このオペラ劇場では、よく、知った人に会うが、今日も、昔の合唱仲間に会い、休憩時間に話が弾んだ。
終わって外に出ると、もう日は暮れていた。

今年はモーツァルト生誕250年ということで、ザルツブルグやウイーンなど、ゆかりの地では、観光客も多く、賑わいそうである。
日本でも、モーツァルトの音楽が、いろいろ取り上げられそうだ。
NHKでも、毎朝、10分間モーツァルトの音楽を、流すとか。
こういう試みはいいことである。
私は、昨年、いち早くモーツァルトの魂を追って、ウイーンに行ったので、今年は、お祭りから距離を置き、モーツァルトの手紙を読んだり、彼の作曲のピアノ曲を練習したり、今まで聴いたことのない作品を、探ってみようと思う。
今年になって最初に見たオペラが「魔笛」というのも、何かの縁であろうか。



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