沢の螢

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イ.ビョンホンの魅力
2005年09月30日(金)

韓国ドラマ、「オールイン」は面白い。

韓国ドラマのハシリ、「冬のソナタ」の、甘く美しくせつなく、と言うメロドラマの真髄を行くドラマに比べると、そのあとに登場した韓国ドラマ「美しい日々」は、かなり違和感があった
見るからに悪辣な顔をした悪役が沢山出てくるし、最初の場面で、あまりにも、暴力的なシーンがあったため、それきり見なくなった。
主役の男優イ.ビョンホンが、ぺ.ヨンジュンとはまるで違う硬派の役者だったし、冷たい感じが目について、乗れなかった。
そのあとに続いた「オールイン」も、同じ俳優とあって、興味がなかった。
しかし、「美しい日々」の再放送を何となく見ているうちに、イ.ビョンホンも悪くないなと、だんだん思い始め、最後まで見てしまった。
冷徹ながら、胸の内に熱い感情が息づき、人の愛情に飢えている現代青年の、屈折したキャラクターを、よく演じていると思った。
その前か後か「オールイン」も再放映されたが、こちらも、最初のうち、ヤクザばかりが出てきて、やはり暴力場面が多かったため、終わりの方しか見ていなかった。
私は、暴力的な場面がキライである。
特にテレビでは、あまり目にしたくないと思う。
昔の話でもないのに、韓国社会は、あんなに無法がまかり通っているのかと、ビックリする。
見るからに悪相の役者が沢山出てくるのは、ちょっと、単純過ぎると思うが、イ.ビョンホンは、「美しい日々」よりも、「オールイン」の方がいいと思った。
今年の春から、また再放送されているので、今度は最初から見ている。
イ.ビョンホンが登場する辺りから、だんだん見逃せなくなり、カジノの様子や、豪華なホテルなども、風景として興味があるので、次第に夢中になってしまった。
イ.ビョンホン。
ぺ.ヨンジュンのような甘さはないが、骨っぽく、男っぽく、演技もいいし、なかなかの魅力である。
悲惨な環境で育ち、辛酸をなめながら、仲間や弱い者にはやさしく、不当な暴力には、敢然と立ち向かって、決して卑屈にならない役柄に、ピタリとはまっている。
勿論「オールイン」は、国際的な舞台で展開されるストーリーが、よくできていて、波瀾万丈の運びが面白いからだが、主役の魅力が大きいと思う。
土曜日の深夜にかけての放映なので、寝るのが遅くなるが、欠かさず見ている。
今朝のNHKでは、このイ.ビョンホンの声を吹き替えている高橋和也が、出演していたが、こちらも、大変魅力的な人。
共通した良さがある。
声の出演というのは、一人で演ずるよりも、難しい面があるようだ。
イ.ビョンホンの近況を伝える最新映像をはさんで、ついつい、見てしまった。
「俳優は、他人の人生を生きるのが仕事」というイ.ビョンホンのことばが、印象的だった。
明日の夜は、「オールイン」の最終回である。



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