沢の螢

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冬晴れ
2005年01月05日(水)

このところ、天気の良い日が続く。
割合に暖かい。
暖房は、日中はほとんど要らない。
我が家は、暖房機という物を置かず、天井と床から温風で暖めるやり方なので、安全性は抜群だが、じかに当たるガスストーブのような暖かさにはちょっと欠ける。
厳寒の時は、フルに稼働させないと効かないので、寒い冬は、暖房費が月に3万円くらいになることもある。
私は寒さ、暑さも自然の生業だと思っているので、冬でも、暖房をケチる方だが、長くビジネスマンをしてきた夫は、すぐに機械に頼る。
せっかく暖房が付いてるのに、使わない方が勿体ないという。
正月に来た息子達は、もっとひ弱である。
「ここへ来ると風邪を引くんだよね「などと言って、寝るときも、暖房を点けっぱなしである。
昔は、炬燵にくるまって、寒さを凌いだものだなどと言っても、始まらないので、文句は言わないが、彼らが老人になる頃は、平均寿命は確実に短くなっているだろう。
瞬発的な体力は、彼らのほうがあるかも知れないが、持久力は、私の世代のほうが強いのではあるまいか。
でも、確かに、自分のいるところが、ホワッと、柔らかな暖かさに包まれていると、幸せな気持ちになるし、人にも優しくなれる。
ちなみに、私の書斎は、冷暖房は付いていない。

昨日も今日も、冬晴れ。
昨日は久しぶりに図書館に行き、数冊の本を借りた。
日本では、こんなに暖かく、平和な風景にいるが、インド洋津波の被害は、予想を超えた大きさで、死者の数は、10万を超える。
悲惨な状況を、メディアを通してしか、知ることは出来ないが、心が痛む。
両親と弟を失って、一人生き残った少年の涙はいたましい。
そんな例が、数え切れないほどあるらしい。
わずかな金額を寄付するくらいしかできないが、被災した人たちが、心と体に受けた傷が、早く癒されるように、願っている。



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